スイスの建築家クリスト&ガンテンバインの建築展「スイス建築の表現手法」が東京と京都で開催されます。東京会場はヒルサイドフォーラムにて2019年3月20日~31日会期中無休。京都会場は京都工芸繊維大学美術工芸資料館にて2019年4月4日~20日開催(閉廊:日曜)。東京では講演会+長谷川豪との対談、京都では講演会が行われるとの事。
この展覧会は、石田建太朗・平瀬有人・黒川智之・金野千恵・湯谷紘介・黒川彰というスイスとかかわりの深い建築家が設立した日瑞建築文化協会が企画しています。
クリスト&ガンテンバインは、スイス・バーゼルを代表する建築設計事務所です。彼らは形態の自立的な特性に興味を持ち、魅惑的な方法で古典と現代を調和させた画期的なプロジェクトを提示しています。彼らの触覚的なアプローチは、思いのほかデリケートでありながら多角的な方法によって素材の探求を行っています。
エマニュエル・クリストとクリストフ・ガンテンバインによって1998年に設立された設計事務所には60人の建築家がおり、受賞歴のあるチューリッヒのスイス国立博物館とバーゼル州立美術館の大規模な改修と増築は、彼らの文化施設を手がける建築家としての地位を固めました。パリやミュンヘンの集合住宅、バーゼルの複合オフィスビル、チューリッヒのリンツ・チョコレート・コンピテンシー・センター、あるいはコンペで獲得したばかりのチューリッヒの大学病院増築など、アプローチの柔軟性とさまざまな機能や場所への興味が窺えます。
1998年にスイス連邦工科大学チューリッヒ校を卒業して以来、エマニュエル・クリストとクリストフ・ガンテンバインはスイス連邦工科大学スタジオバーゼル(2000-05)、メンドリジオ建築アカデミー(2004/2006/2009)、オスロ建築デザイン大学(2008)、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(2010-15)で教鞭をとってきました。この後半の研究は2つのモノグラフ「Typology」(Park Books, 2012, 2015)にまとまっています。ハーバード大学(2015-17)で教えたのち、彼らは現在スイス連邦工科大学チューリッヒ校教授をつとめています。
エマニュエル・クリストとクリストフ・ガンテンバインは、2018年にDeezenから優れた作品群とその作品紹介において”Architect of the Year“ 賞を受賞。その他の受賞としては、2018年Wieneberger Brick賞、2017年にDesign Miami / Panerai Visionary賞、the best architect 18金賞(2017年)、Best of the Best金賞(2016年)、スイス鉄骨建築賞・アシエ賞(2014)などがあります。