ツバメアーキテクツによる、静岡市の「窓辺ビル いちぼし堂」
ツバメアーキテクツによる、静岡市の「窓辺ビル いちぼし堂」 photo©長谷川健太
ツバメアーキテクツによる、静岡市の「窓辺ビル いちぼし堂」 photo©長谷川健太

ツバメアーキテクツが設計した、静岡市の「窓辺ビル いちぼし堂」です。

静岡市に経つ新築三階建のビルである。1Fは子どもを預けて働ける保育園、2Fはコワーキングスペース、3Fは県内外企業のレジデンス付テレワーク拠点となっている。多世代が交流をする社会基盤としてのビルと言える。練りに練られた用途だが、10年後にはまた変わるかもしれない暫定的なものだという気もしてくる。全体が保育園になるかもしれないし、コワーキングというワークスタイルはまた形を変えるかもしれない。そういったバランスの変化を受け入れられつつも単なるテナントビルで無いものは考えられないだろうか。いいビルとは何か、いいビルの文法のようなものを発見できないか、そんなことを考え始めた。

建築家によるテキストより

そこで4面に窓を持つということについて考えることにした。南から南西にかけては、神社の大木が何本も建つので窓をあけても直射日光ではなく木漏れ日のような光が入ると考えた。そして地面からの距離で窓の働きを変えていく。そうすれば、その建築のあり方が、将来的にも用途を引っ張ってくるだろうと考えた。

建築家によるテキストより

1階は柱スパンに対して一つの大きな窓を持ち庭とつながる。保育園にとっては都合が良い。
2階は柱スパンに対し二つづつ窓を持ち、柱の奥行きに対応したベンチとなる。一つの窓辺に二、三人は座れる。コワーキングの席数を稼ぐにはとても都合が良い。
3階は柱スパンに対し四つづつ窓を持ち、150程度の奥行きを与えた。植物を飾ったり、本を置いたりでき住まいにとっては都合が良い。

建築家によるテキストより
+建築設計 / 田代朋彦による、LIXILギャラリーでの展覧会「ものいう仕口 – 白山麓で集めた民家のかけら」の会場構成
+建築設計 / 田代朋彦による、LIXILギャラリーでの展覧会「ものいう仕口 – 白山麓で集めた民家のかけら」の会場構成 photo©長谷川健太

+建築設計 / 田代朋彦による、LIXILギャラリーでの展覧会「ものいう仕口 – 白山麓で集めた民家のかけら」の会場構成です。東京巡回展の会期は2002年2月22日まで。

LIXILギャラリー企画展「ものいう仕口 –白山麓で集めた民家のかけら–」の会場構成。本展では、福井県白山麓にあった築200年以上の古民家で使われていた江戸時代の仕口のかけら16点を個々の木組みの図解説と併せて紹介している。

豪雪地帯の古民家を支えてきた実用的な接合部位であるとともに、彫刻のような造形美を感じることができる仕口。この用と美の二面性をいかに同時に組み込むかが展示計画のテーマとなった。

建築家によるテキストより

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