萬玉直子+西田司+神永侑子+西田幸平+オンデザインが設計した、神奈川の「まちのような国際学生寮 神奈川大学新国際学生寮・栗田谷アカデメイア」の写真が15枚、オンデザインのウェブサイトに掲載されています。
多様な居場所が学生を自発的に
「共同生活を通した新しい交流空間の実現」を求められたプロポーザルから始まった、200人の学生が集まって暮らす学生寮の計画。 言語や食文化などの国や地域の文化・慣習だけでなく、個人の好みや気分で変化する暮らし方を含めた、一人一人が持つ多様な個人的バックグラウンドこそが交流のキッカケになると捉え、”ポット”と名付けた小さなリビングのような居場所が4層吹抜けの共用部に立体的に点在する学生寮を考えた。 ポットは10m²前後の居住スケールで、ひとつひとつの形、据え付けられた家具や仕上げも全て異なるようにした。 生活の大半を過ごす共用部に多様な居場所を複数用意することで、学生が主体的に居場所を選択して使うことや、そこでの出会いに期待している。 学生同士のコミュニケーションが固定的なものにならず、常に全体を感じながら偶発的で流動的な出会いがある「まちのような国際寮」を目指した。