安藤忠雄が1991年に東京・世田谷区に完成させた住宅「伊東邸」が売り出されています。リンク先の不動産サイトに現況写真が17枚掲載されています。価格は7億5千万円との事。こちらのページは、植田実による「伊東邸」に関する論考が掲載されています(図面も掲載されています)。
MADが計画を進めている、オランダ・ロッテルダムの1920年代に建てられた倉庫を改修した移民に関する博物館「FENIX Museum of Migration」。既存建物を突き抜けて外観の特徴にもなる有機的な階段空間が特徴的な建築となっています。
敷地となっている1923年に建てられたThe Fenixの倉庫は、かつては世界最大の倉庫だったそう。カテンドレヒト半島に位置するそのロケーションは、ヨーロッパの歴史において重要な移民の港となってきました。過去100年の間、第二次世界大戦中に破壊され、1940年代から1950年代にかけて何度も修復されるなど、Fenix倉庫はロッテルダムの歴史と絡み合ってきましたのだそう。
MADによるFenix倉庫のリノベーションは、ロッテルダムの歴史と現在を結びつけることを目的としています。MADの創設者であるMa Yansongは、「遠目に見ると、プラットホームと階段が一体化したように見えますが、目の前にあると彫刻作品として存在し、探索へと誘ってくれます。フェニックスが港からの移住というヨーロッパの歴史を目撃したことを意味すると同時に、この街の未来を象徴するものでもあります。」と語ります。
建物の歴史的遺産を保存するために、MADのリノベーションでは、象徴的な緑色のスチール窓とFenix倉庫のコンクリート構造を採用しました。建物の中心部では、ファサードと屋根が取り除かれ、ガラスのカーテンウォールと天井に置き換えられ、柔軟でアクセスしやすい空間を生み出します。
新しい介入は2つの螺旋階段が地上から伸び、最上階で展望台を形成します。スペースを通って異なったリズムで動き、階段は元の倉庫の大規模なスケールを破壊し、より人間スケールおよび親密なスペースを加えるます。階段に使用されているステンレスや木の素材は、倉庫本来のコンクリートやスチールの素材とのコントラストを保ちながら、船に乗ることをイメージさせるとの事。
- 東日本旅客鉄道+JR東日本建築設計による、神奈川の横浜駅西口駅ビル「JR横浜タワー」
- 鈴木弘人設計事務所による、宮城・仙台市の「泉の杜幼稚園」
- 加藤渓一 / スタジオピース+HandiHouse projectによる、東京・日野市の住宅「タープ」
- コールハースとAMOディレクターのサミール・バンタルらによる、グッゲンハイム美術館で行われた“田舎”をテーマにした建築展「Countryside, The Future」の会場設営の様子を紹介するタイムラプス動画
- 最も注目を集めたトピックス [期間:2020/11/9-11/15]