吉阪隆正の、東京都現代美術館での建築展の新たなスケジュールが発表。新型コロナで2020年11月開催予定が延期

吉阪隆正の、東京都現代美術館での建築展の新たなスケジュールが発表されています。新しい会期は2022年3月19日~2022年6月19日です。
2020年1月の情報発表時には、2020年11月に行われる予定でしたが、新型コロナウイルス感染症により延期されていました。

同時代の社会や世界的な動向を踏まえ、館独自の調査研究で現代美術の多様な側面をクローズアップする活動のひとつとして、建築家・吉阪隆正(1917-1980)の回顧展を開催します。ル・コルビュジェの弟子の一人として、日本に近代建築の思想を普及させた功績で知られる吉阪は、建築の枠にとどまらず、教育者・登山家・冒険家・文明批評家としても多くの表現者に影響を与えてきました。本展覧会ではデッサン・図面・模型・写真・映像に加え、吉阪のことばを紹介し、半世紀前に着想されたものとは思えぬ新しさに満ちた一連の思想に触れ、新たな未来を築くための契機とします。

※開催内容は、都合により変更になる場合がございます。予めご了承ください。

八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」 photo©川辺明伸
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」 photo©川辺明伸
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」 photo©川辺明伸

八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所が設計した、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」です。本記事末尾には、2021年に発売された八島正年と八島夕子による書籍『10の住まいの物語』の概要も掲載します。

隣家がせまる都市部の住宅地に建つコートハウス型の住宅の計画である。
建主からは夫婦と二匹の猫が暮らすプライバシーの保たれた家を設計してほしいと依頼された。

RC造のコートハウスを希望されていたが、限られた敷地面積の中で庭に十分な面積を割かずに壁を高く立ち上げてしまうと光や風が届かず植物がうまく育たなくなり、逆に壁を低くし過ぎてしまうと隣家からの視線を遮ることができなくなる。
都市部ならではの厳しい建築制限の中、庭を囲む建物の一部分を半屋外のテラスとして、中庭と上部空間でつなぎ広げることで植物に対しても良好な生育環境になるよう計画した。

建築家によるテキストより

敷地は東西に延びる矩形をしており、東側接道のため東側に駐車スペース、中央に建物、西側へ中庭を配置するかたちとなった。
一階は中庭に面した寝室と北西側に張り出すかたちで洗面浴室、東側玄関近くにゲストルームを設けている。

二階は吹き抜けのあるリビングを中心としたワンルームのLDKで、東側の窓から望む街並みと西側の窓からのプライベートな中庭に挟まれた天井の高い開放的なリビング空間に対して、ダイニングは板貼りの天井によって高さを抑え落ち着いた印象の空間とした。またダイニングの上部には畳敷きの小屋裏を設け、開放的なリビングダイニングとは印象の異なる部屋に設えた。

建築家によるテキストより

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