青木茂建築工房が改修を手掛けた、東京・品川区の「目黒クリニックビル」です。礼拝所・事務所として50年使われた建物を更に50年以上使える診療所として再生させたプロジェクトです。
築50年の礼拝所+事務所を改修後50年使える診療所(検診センター)に再生させたプロジェクトです。改修後50年使える施設とするために以下に記載するような、遵法性、耐震性、RC躯体の残存耐用年数を確保します。古い建物を所有するユーザーは「違法な部分があるのではないか」、「耐震性は大丈夫か」、「後何年つかえるのか」、「銀行の融資はつくのか」など様々な不安を抱えています。リファイニング建築ではこれらの古い建物に対する不安を一つずつ解決しながら既存建物を有効な資産として再生します。
本既存建築物は当初確認時及び竣工時に確認済証・検査済証が発行されており、建設当時の適法性は確認されていました。本計画では既存の礼拝所+事務所から診療所(病床なし)へと用途を変更しますが特殊建築物ではない診療所のため用途変更には該当しません。そのため、第三者機関による法適合調査を行うことで改修後の適法性を確保しました。
改修後の残存耐用年数を把握するため、第三者機関にて耐用年数推定調査を行い、改修後50年以上の耐用年数があることを確認しました。建物表面のみでなく、躯体補修、耐震補強、設備機器の一新、意匠の一新、法適合性の確保により築50年の建物が改修後も50年以上、安全・安心に使える資産となります。