吉野優輔 / YYAによる、大阪・吹田市の、美容室・ギャラリー「Lula」。SNS等の隆盛とコロナ禍による地方回帰の流れを認識し、空間を“異質の存在”とすることで集客への貢献も目指した、複数の色が複雑に絡み合う蜃気楼のような建築を構想
吉野優輔 / YYAによる、大阪・吹田市の、美容室・ギャラリー「Lula」。SNS等の隆盛とコロナ禍による地方回帰の流れを認識し、空間を“異質の存在”とすることで集客への貢献も目指した、複数の色が複雑に絡み合う蜃気楼のような建築を構想 photo©太田拓実
吉野優輔 / YYAによる、大阪・吹田市の、美容室・ギャラリー「Lula」。SNS等の隆盛とコロナ禍による地方回帰の流れを認識し、空間を“異質の存在”とすることで集客への貢献も目指した、複数の色が複雑に絡み合う蜃気楼のような建築を構想 photo©太田拓実
吉野優輔 / YYAによる、大阪・吹田市の、美容室・ギャラリー「Lula」。SNS等の隆盛とコロナ禍による地方回帰の流れを認識し、空間を“異質の存在”とすることで集客への貢献も目指した、複数の色が複雑に絡み合う蜃気楼のような建築を構想 photo©太田拓実

吉野優輔 / YYAが設計した、大阪・吹田市の、美容室・ギャラリー「Lula」です。SNS等の隆盛とコロナ禍による地方回帰の流れを認識し、空間を“異質の存在”とすることで集客への貢献も目指した、複数の色が複雑に絡み合う蜃気楼のような建築が構想されました。店舗の公式サイトはこちら

コロナ前から既に都市的生活とは距離を置き、地方で生活していく人達が散見されるようになってきた。
SNSなどのメディアの隆盛と共に、地方でも特徴のある店にすることで、集客することができるという経験から、地方で店を構えることが珍しくないような状況となりつつあったが、コロナ禍を通して、地方へ回帰していく流れが加速しつつあるのが今の現状である。そういう時勢の中で、郊外に建つ美容室への改修計画である。

建築家によるテキストより

タイルというマテリアルに対して、既存建築物と連続的ではあるが、非連続的になるような建築を目指した。

床一面にはレンガタイルを用いているが、よくタイルで使われるサイズではなく、一枚がiPadぐらいの大きさである特注のレンガタイルとし、かつ四色のカラーバリエーションとすることで、色を定義しえない関係性を作った。色のベースはピンク系とし、どこかモロッコや中東などの民家の外壁で使われているような色を選択し、アノニマスな風景を作り出そうと試みた。また壁も同様に2色からなる特殊塗装としている。

建築家によるテキストより

空間は複数の色が複雑に絡み合い、定義しえない曖昧な空間となるように配慮した。それに加え、時間による光の変化で床、壁、天井の色が異なって見え、朝、昼、夕方、夜など、時間の移ろいとともに、変容していくような現象学的な空間を実現した。日々刻々と変化していくプリミティブな様相を観察、知覚する空間である。

建築家によるテキストより
SANAAのコンプリートワークス『KAZUYO SEJIMA RYUE NISHIZAWA SANAA』の中身をプレビュー。デザインも妹島と西沢が手掛けた全3巻からなる作品集で600ページを超えるヴォリューム
SANAAのコンプリートワークス『KAZUYO SEJIMA RYUE NISHIZAWA SANAA』の中身をプレビュー。デザインも妹島と西沢が手掛けた全3巻からなる作品集で600ページを超えるヴォリューム

SANAAのコンプリートワークス『KAZUYO SEJIMA RYUE NISHIZAWA SANAA』の中身をプレビューします。全3巻からなる作品集で、デザインも妹島和世と西沢立衛が手掛けています。全672ページ、日本語。amazonでの発売は2021年12月13日を予定。

世界で活躍する建築家、妹島和世、西沢立衛の各個人事務所と、両氏が主宰するSANAAの、1987年から2021年までの活動を年代順に紹介する3巻セットの作品集。建築、都市マスタープラン、家具、プロダクト、書籍に至るまで、その30余年の活動と思考の軌跡を総覧できる。この作品集をひとつの建築と考え、建築設計に近いやり方でつくったという、妹島、西沢のクリエーションへのこだわりが詰まったブックデザインにも注目。

リリーステキストより

妹島和世+西沢立衛/SANAA
妹島和世と西沢立衛による建築家ユニット。2004年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 金獅子賞、2010年プリツカー賞など数多くの賞を受賞。主な作品に、「金沢 21 世紀美術館」(石川県)、「ニューミュージアム」(アメリカ)、「ROLEX ラーニングセンター」(スイス)、「ルーヴル・ランス」(フランス)、「グレイス・ファームズ」(アメリカ)、「荘銀タクト鶴岡」(山形県)、「日立市新庁舎」(茨城県)など。

妹島和世 Kazuyo Sejima
1956年生まれ。1981年日本女子大学大学院修了。1987年妹島和世建築設計事務所設立。1995年西沢立衛とSANAA設立。現在、ミラノ工科大学教授、横浜国立大学大学院Y-GSA 教授、日本女子大学客員教授、大阪芸術大学客員教授。

西沢立衛 Ryue Nishizawa
1966年生まれ。1990年横浜国立大学大学院修了。妹島和世建築設計事務所を経て1995年妹島和世とSANAA設立。1997年西沢立衛建築設計事務所設立。現在、横浜国立大学大学Y-GSA教授。

リリーステキストより
【ap job更新】 noizが、業務拡大のため バーチャル空間アーキテクトおよびプログラマー・実空間建築のアーキテクト・アルバイトを募集中
【ap job更新】 noizが、業務拡大のため バーチャル空間アーキテクトおよびプログラマー・実空間建築のアーキテクト・アルバイトを募集中
【ap job更新】 noizが、業務拡大のため バーチャル空間アーキテクトおよびプログラマー・実空間建築のアーキテクト・アルバイトを募集中Industrial Technology Research Institute (ITRI) (2014), Photo: 阿野太一

noizの、業務拡大のため バーチャル空間アーキテクトおよびプログラマー・実空間建築のアーキテクト・アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

noizでは業務拡大のため、1.バーチャル空間アーキテクトおよびプログラマー、2.実空間建築のシニアおよびジュニアアーキテクト、3.アルバイトを新規に募集します!

noiz は、2007 年に豊田啓介と蔡佳萱が設立、2006 年より酒井康介が新たにパートナー として加わる形で、東京と台北、ワルシャワの三拠点で活動している建築設計事務所です。コンピューテーショナルな手法および知見 を駆使し、建築設計やインテリアデザインを軸としながら、デジタルインスタレーションから都市計画、コンセプトデザインまで幅広いジャンルで国際的に活動しています。最新のデジタル技術と建築設計の知見とを融合しながら、国内外から集まった多様な背景やスキルを持ったメンバーによるチームで、新しい知識や技術のリサーチや導入なども積極的に行っています。

noizではCAD や BIMにとどまらず、ゲームエンジンやプログラミングなど、建築とその周辺の最新のテクノロ ジーを駆使し、建築ならではの場所や素材の力を引き出すプロジェクト、データや行動を間接的にデザインするシステム構築、多様な企業やアーティスト、プログラマーとのコラボレーションを前提としたインスタレーションやプロダクトのデザイン、さらにはメタバースやコモングラウンドと呼ばれる、バーチャル空間での建築や空間設計の在り方およびそれらと物理世界との接続に関する新しい技術とデザインの開拓に積極的に取り組んでいます。

今回は特にバーチャル空間の建築および体験空間のデザインに特化した専門チームを新たに構築することを念頭に、建築設計の実務はもとよりゲームやVR空間の構築、インタラクションデザインのプログラミング、物理空間のスキャンやデータ変換に関するスペシャリストなど、旧来の設計事務所の専門性にとらわれない多様な職種を同時に募集します。もちろん、建築実務を主に扱うシニア・ジュニアアーキテクトの募集も継続して行っています。

noizは多様な国籍やバックグラウンド、専門性を持つメンバーが集まり、お互いの技術や知見、興味を共有しながらこれまでにない価値や形をデザインする、従来の建築設計事務所の枠に収まらないデザイン事務所です。新たに広がる人およびNHAのための活動領域を一緒に作り出してくれる人を探しています。

阿曽芙実建築設計事務所による、兵庫・神戸市の住戸改修「house Ym apartment renovation」。山と海の間にあり独特な光の色をもつ神戸を“パステルカラーが似合う街”と捉え、回遊性あるプランで風や光を全体に循環させると共に、仕上げ材料へのこだわりで五感を意識させる
阿曽芙実建築設計事務所による、兵庫・神戸市の住戸改修「house Ym apartment renovation」。山と海の間にあり独特な光の色をもつ神戸を“パステルカラーが似合う街”と捉え、回遊性あるプランで風や光を全体に循環させると共に、仕上げ材料へのこだわりで五感を意識させる photo©大竹央祐
阿曽芙実建築設計事務所による、兵庫・神戸市の住戸改修「house Ym apartment renovation」。山と海の間にあり独特な光の色をもつ神戸を“パステルカラーが似合う街”と捉え、回遊性あるプランで風や光を全体に循環させると共に、仕上げ材料へのこだわりで五感を意識させる photo©大竹央祐
阿曽芙実建築設計事務所による、兵庫・神戸市の住戸改修「house Ym apartment renovation」。山と海の間にあり独特な光の色をもつ神戸を“パステルカラーが似合う街”と捉え、回遊性あるプランで風や光を全体に循環させると共に、仕上げ材料へのこだわりで五感を意識させる photo©大竹央祐

阿曽芙実建築設計事務所が設計した、兵庫・神戸市の住戸改修「house Ym apartment renovation」です。山と海の間にあり独特な光の色をもつ神戸を“パステルカラーが似合う街”と捉え、回遊性あるプランで風や光を全体に循環させると共に、仕上げ材料へのこだわりで五感を意識させる設計が行われました。

神戸の山の手にある築32年の共同住宅の一戸をリノベーションするプロジェクトである。

六甲山系と瀬戸内海の間にある傾斜地に神戸はある。六甲山を越えて来る北風と穏やかな瀬戸内海からの海風、また、海と空に反射した光の色は、関西の中でも神戸独特の雰囲気を醸し出している。ポップなパステルカラーが似合う街。

建築家によるテキストより

この共同住宅の横には六甲山系から流れる川がせせらぎ、それが風に乗って部屋の中に爽やかな風と音をもたらしている。東から西まで180度パノラマビューのバルコニーからは、神戸の海やポートタワー、夜になると、神戸のきらびやかな夜景が見えるロケーションが特徴である。


建築家によるテキストより

既存の間取りは、共同住宅にありがちな玄関から廊下、各部屋へと動線が一方向のツリー型のプランであったが、水廻り中心にコア配置することで、回遊性のあるプランとすることができた。回遊性のあるプランにしたことで、人の動線だけでなく、風や光を家中ムラなく循環させる計画とした。

建築家によるテキストより
伊東豊雄と西沢大良を迎え、中川エリカと浅子佳英が聞き手を務めるウェビナー座談会「コロナ禍以降に再考する、建築の生と美と死」が開催。伊東が子ども時代を過ごした長野県諏訪や東京中野の風景、コロナ禍での住空間や暮らし方の新たな発見や変化、近年語られる建築哲学に迫る
伊東豊雄と西沢大良を迎え、中川エリカと浅子佳英が聞き手を務めるウェビナー座談会「コロナ禍以降に再考する、建築の生と美と死」が開催。伊東が子ども時代を過ごした長野県諏訪や東京中野の風景、コロナ禍での住空間や暮らし方の新たな発見や変化、近年語られる建築哲学に迫る

伊東豊雄と西沢大良を迎え、中川エリカと浅子佳英が聞き手を務めるウェビナー座談会「コロナ禍以降に再考する、建築の生と美と死」が開催されます。開催日時は2021年12月24日(金)18:00 ~ 19:30オンラインでの開催で参加費無料、要事前申し込み。伊東が子ども時代を過ごした長野県諏訪や東京中野の風景、コロナ禍での住空間や暮らし方の新たな発見や変化、近年語られる建築哲学に迫る内容との事。

住まいやパブリック・スペースのあり方、働き方のさまざまな事例を通して社会と住まいの未来を考えるコラム「これからの社会、これからの住まい 2」。2021年は、監修者の浅子佳英氏(建築家、プリントアンドビルド)、中川エリカ氏(建築家、中川エリカ建築設計事務所)が、コラムと連動して交互にゲストを迎え、インタビューを企画していきます。第5回目は中川氏と浅子氏が建築家の伊東豊雄氏と西沢大良氏をお迎えし、12月24日に収録するインタビューを、ウェビナーにてライブ配信いたします。ぜひご登録のうえ、ご視聴ください。

インタビュー・シリーズ第4回目では、西沢大良氏をお迎えして「コロナ禍以降に再考する、健康な住まい」と題するインタビューを行いました。近代の産物である住まいにおける機能的な場所は、コロナ禍において危険な場所となってしまったと西沢氏は語りました。家はそこに居るだけで体が恢復し、健康になれる場所であるべきだという西沢氏の提唱は、コロナ禍以降大きな意味を持つようになりました。伊東豊雄氏をお迎えする第5回目は、伊東氏が幼少期を過ごした長野県諏訪、その後の東京中野の風景、コロナ禍における住空間や暮らし方についての新たな発見や変化、近年語られる「美しい建築」への信念、そして作品のなかにある「死」とのさまざまな関係性など、建築の生と美と死について、いま思うことを伺います。

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