矢橋徹建築設計事務所による、熊本の住宅「下江津の家」。新興住宅地の畑や公園に囲まれた仕事場を持つ住宅、矛盾する開放性と堅牢性の両立を求めて“レベル差”と“ズレ”で距離感を作り応答、周囲の切妻を参照しつつも要素に新規性を忍ばせ公共的建ち方を志向

567.20 矢橋徹建築設計事務所による、熊本の住宅「下江津の家」。新興住宅地の畑や公園に囲まれた仕事場を持つ住宅、矛盾する開放性と堅牢性の両立を求めて“レベル差”と“ズレ”で距離感を作り応答、周囲の切妻を参照しつつも要素に新規性を忍ばせ公共的建ち方を志向

矢橋徹建築設計事務所による、熊本の住宅「下江津の家」。新興住宅地の畑や公園に囲まれた仕事場を持つ住宅、矛盾する開放性と堅牢性の両立を求めて“レベル差”と“ズレ”で距離感を作り応答、周囲の切妻を参照しつつも要素に新規性を忍ばせ公共的建ち方を志向 photo©八代写真事務所
矢橋徹建築設計事務所による、熊本の住宅「下江津の家」。新興住宅地の畑や公園に囲まれた仕事場を持つ住宅、矛盾する開放性と堅牢性の両立を求めて“レベル差”と“ズレ”で距離感を作り応答、周囲の切妻を参照しつつも要素に新規性を忍ばせ公共的建ち方を志向 photo©八代写真事務所
矢橋徹建築設計事務所による、熊本の住宅「下江津の家」。新興住宅地の畑や公園に囲まれた仕事場を持つ住宅、矛盾する開放性と堅牢性の両立を求めて“レベル差”と“ズレ”で距離感を作り応答、周囲の切妻を参照しつつも要素に新規性を忍ばせ公共的建ち方を志向 photo©八代写真事務所

矢橋徹建築設計事務所が設計した、熊本の「下江津の家」です。
新興住宅地の畑や公園に囲まれた仕事場を持つ住宅、矛盾する開放性と堅牢性の両立を求めて“レベル差”と“ズレ”で距離感を作り応答、周囲の切妻を参照しつつも要素に新規性を忍ばせ公共的建ち方を志向しました。

敷地は熊本市中心部にある新興住宅地にある。
約20年前に開発が始まり徐々に宅地範囲を広げ、今では熊本市のベッドタウンとして多くの世帯が住む住宅地である。
計画地は北入り道路の整形地である。南側と西側には住宅が建ち、東側には隣家の住人が大切にしている大きな畑に面している。
接道面の北側には道路を挟んで地区の子供達で賑わう公園が広がる明るい土地である。

建築家によるテキストより

計画は小さな仕事場を必要とする4人家族のための職住一体の住宅である。
配置計画は南北に長い長方形のフットプリントを置き、東側に空地を持った2階建ヴォリュームとした。
北側の道路から敷地奥の南に向かってプライバシー要求の高い諸室を並べ、街との関係を調整しつつ、東側の大きな畑に開く構成としている。

建築家によるテキストより

住宅を開放的につくりたい欲求と生活を守る器としての堅牢性との矛盾に対し、開放と遮蔽が入り混じった距離感の創出で応答した。
外観は周辺の住宅に多く見られる切妻屋根を参照しつつも、プロポーションや素材、肌理を新規的に忍ばせることで、公園の管理棟のような公共性を纏った建ち方となっている。

建築家によるテキストより
スキーマ建築計画の長坂常が、尾道の築110年の古民家を買い取り“アーティスト・イン・レジデンス”として再生させるプロジェクトを始動。修繕方法のオープン化を行い、風景の保存も目指し、クラファンを実施中

863.75 スキーマ建築計画の長坂常が、尾道の築110年の古民家を買い取り“アーティスト・イン・レジデンス”として再生させるプロジェクトを始動。修繕方法のオープン化を行い、風景の保存も目指し、クラファンを実施中

スキーマ建築計画の長坂常が、尾道の築110年の古民家を買い取り“アーティスト・イン・レジデンス”として再生させるプロジェクトを始動。修繕方法のオープン化を行い、風景の保存も目指し、クラファンを実施中 photo courtesy of スキーマ建築計画

スキーマ建築計画の長坂常が、広島・尾道市の築110年の古民家を買い取り“アーティスト・イン・レジデンス”として再生させるプロジェクトを始動させています。本プロジェクトでは、車の入る事ができない尾道での古い家屋の修繕方法のオープン化を行うことで、風景の保存も目指しています。また、それに伴いクラウドファウンディングも実施されています。

こちらは長坂からのメッセージ。

大切な風景を「残す」仕組みをつくりたい
―築110年の建物を活用し、課題解決の仕組みづくりへ

建築家、スキーマ建築計画代表として東京で活動する私、長坂常は、旅先の広島県尾道市の山手地域で、築110年以上の今は誰も住んでいない建物に一目惚れし、縁あって前オーナーから譲り受けることになりました。

そこにしばらく滞在し、この地域に魅了されると同時に、他の地方都市と同様、高齢化に伴う人口減少の問題、さらに、車が入ることのできない斜面地のため、古くなった建物の改修が容易ではないなど、この地域が抱える様々な課題を実感した私は、よそ者ではありますが、「建物だけではなく、心から大切にしたいと感じたこの美しい尾道の風景を、このままでは残していくことができない」という危機感から、今回のプロジェクトを立ち上げました。

まずは、この歴史ある建物を次の時代に残していけるように、修繕工事を実施します。尚、この工事の詳細をオープン化することで、尾道や近しい条件の他の地域で、同じような境遇で困っている人たちのガイドの一つになればと考えています。

さらに完成後の建物は「LLOVE HOUSE」と名付け、世界中から訪れるクリエーターに中長期的に滞在してもらえる、アーティスト・イン・レジデンスとして活用していく予定です。そこで新しい文化交流のあり方を提案しながら、クリエーターと地域の人々が相互に影響を与え合うことで、山手での暮らしを豊かにするきっかけをつくっていきたいと計画しています。

今回、「一人が多くの資金を投じたから、残すことができた」というあり方ではなく、この取り組みに賛同くださる方々に参加してもらい、「この場所を一緒につくっていく一員」として、まずは建物を残すこと、その先の新しい文化交流、それを通じたコミュニティづくり…できるだけ多くの皆さまと私たちの経験を共有する方法を模索していきたいと考え、今回クラウドファンディングに挑戦することにいたしました。

大切な風景を残したいという一建築家の思いとこれからの取り組みに賛同いただける方からのあたたかいご支援をお待ちしております。

以下に、長坂が修繕を手掛けている建物の写真を掲載します。

狩野一貴建築設計事務所による、富山・高岡市の増築「荻布の家」。親の住宅に子世帯の居住空間を増築する計画、限られた面積内に大らかさを求めて心理的奥行きを作るべく動線上に多様な性質を持つ場が展開するように設計、風景や光も取込んで豊かな住まいを目指す

378.91 狩野一貴建築設計事務所による、富山・高岡市の増築「荻布の家」。親の住宅に子世帯の居住空間を増築する計画、限られた面積内に大らかさを求めて心理的奥行きを作るべく動線上に多様な性質を持つ場が展開するように設計、風景や光も取込んで豊かな住まいを目指す

狩野一貴建築設計事務所による、富山・高岡市の増築「荻布の家」。親の住宅に子世帯の居住空間を増築する計画、限られた面積内に大らかさを求めて心理的奥行きを作るべく動線上に多様な性質を持つ場が展開するように設計、風景や光も取込んで豊かな住まいを目指す外観 photo©狩野一貴建築設計事務所
狩野一貴建築設計事務所による、富山・高岡市の増築「荻布の家」。親の住宅に子世帯の居住空間を増築する計画、限られた面積内に大らかさを求めて心理的奥行きを作るべく動線上に多様な性質を持つ場が展開するように設計、風景や光も取込んで豊かな住まいを目指すダイニング・書斎 photo©dot DUCK 内山昭一
狩野一貴建築設計事務所による、富山・高岡市の増築「荻布の家」。親の住宅に子世帯の居住空間を増築する計画、限られた面積内に大らかさを求めて心理的奥行きを作るべく動線上に多様な性質を持つ場が展開するように設計、風景や光も取込んで豊かな住まいを目指すリビング photo©dot DUCK 内山昭一

狩野一貴建築設計事務所が設計した、富山・高岡市の増築「荻布の家」です。
親の住宅に子世帯の居住空間を増築する計画、限られた面積内に大らかさを求めて心理的奥行きを作るべく動線上に多様な性質を持つ場が展開するように設計、風景や光も取込んで豊かな住まいが目指されました。

富山県高岡市に建つ私たち家族4人のための住宅である。
親世帯が住まう住宅敷地の一角に子世帯の居住部分を増築し、玄関を共有する二世帯住宅の計画としている。
クライアントである妻は、風通しが良い明るい生活空間と、敷地の残余スペースでの増築に起因する窮屈さを感じさせない大らかな暮らしを求めていた。

建築家によるテキストより

敷地は三方を住宅で囲まれているが、幸いにも東方向には抜けが得られ、晴れた日の遠方には富山県のシンボル立山連峰を望むことができる環境であった。近くには緑豊かな街区公園も位置している。この恵まれた自然環境を建築内部に取り込むとともに、雲天が多い北陸の気候の中でも光を十分に享受し、地域のシンボルや時と共に移ろう風景を巻き込んだ豊かな住まいをつくりたいと考えた。

建築家によるテキストより

建蔽率の制限から、敷地内に増築可能な建築面積が約15坪と限られている中での計画であった。既存住宅の1階にある書斎を将来の子供室へと内部改修し、増築部分に残りの必要諸室を納めている。プランは1階に個室や水廻りを、2階にLDKを配置することで、1階にLDKを有する親世帯との適度な距離感を保ちつつ、東側に広がる眺望と採光を確保している。

建築家によるテキストより
山田貴仁+犬童伸浩 / studio anettaiによる、ベトナム・ホーチミンの住戸改修「A Suite in Thao Dien」。北欧家具等を体験し宿泊する滞在型展示室の計画、“この国らしさ”を求めて5つの色鮮やかな円形床とエリア分節も担う南国の植栽で家具類を引き立てる空間を考案、モダンと地域性が共存した空間をつくる

647.23 山田貴仁+犬童伸浩 / studio anettaiによる、ベトナム・ホーチミンの住戸改修「A Suite in Thao Dien」。北欧家具等を体験し宿泊する滞在型展示室の計画、“この国らしさ”を求めて5つの色鮮やかな円形床とエリア分節も担う南国の植栽で家具類を引き立てる空間を考案、モダンと地域性が共存した空間をつくる

山田貴仁+犬童伸浩 / studio anettaiによる、ベトナム・ホーチミンの住戸改修「A Suite in Thao Dien」。北欧家具等を体験し宿泊する滞在型展示室の計画、“この国らしさ”を求めて5つの色鮮やかな円形床とエリア分節も担う南国の植栽で家具類を引き立てる空間を考案、モダンと地域性が共存した空間をつくる入口から空間全体を見る photo©大木宏之
山田貴仁+犬童伸浩 / studio anettaiによる、ベトナム・ホーチミンの住戸改修「A Suite in Thao Dien」。北欧家具等を体験し宿泊する滞在型展示室の計画、“この国らしさ”を求めて5つの色鮮やかな円形床とエリア分節も担う南国の植栽で家具類を引き立てる空間を考案、モダンと地域性が共存した空間をつくるベッドエリアからエントランス方向を見る photo©大木宏之
山田貴仁+犬童伸浩 / studio anettaiによる、ベトナム・ホーチミンの住戸改修「A Suite in Thao Dien」。北欧家具等を体験し宿泊する滞在型展示室の計画、“この国らしさ”を求めて5つの色鮮やかな円形床とエリア分節も担う南国の植栽で家具類を引き立てる空間を考案、モダンと地域性が共存した空間をつくるオリジナルのシェルフを見る photo©大木宏之

山田貴仁+犬童伸浩 / studio anettaiが設計した、ベトナム・ホーチミンの住戸改修「A Suite in Thao Dien」です。
北欧家具等を体験し宿泊する滞在型展示室の計画、“この国らしさ”を求めて5つの色鮮やかな円形床とエリア分節も担う南国の植栽で家具類を引き立てる空間を考案、モダンと地域性が共存した空間をつくる

ベトナム・ホーチミン市内の高層アパートの一室のリノベーション。
デンマークの家具ブランド<フリッツハンセン>を中心に、セレクトされた家具や照明器具を体験しながら宿泊できる住居兼滞在型ショールームです。

建築家によるテキストより

平面に配置された5つの円形のカラフルな床は、エントランス、リビング、ダイニング、スタディ、ベッドエリアに置かれた家具のためのショーステージとなります。各エリアの隙間には、異形のツリーポットがぐにゃりと立ち上がり、トロピカルな植栽が開放的なワンルームをゆるやかに分節しています。

建築家によるテキストより

クライアントによって選定された数々の家具の写真を眺めていると、それぞれが北欧のモダンインテリアはもちろん、雑多な廃墟や屋外空間、日本家屋に置いてもしっくりとくる普遍的なデザインだと改めて気づきます。であるならばこのショールームも、美術館のようなホワイトキューブとするのではなく、緑豊かな空間に家具がそっと置かれているような、南国ベトナムらしい在り方が模索されるべきだろうと考えました。

建築家によるテキストより
末光弘和+末光陽子 / SUEP.による、ギャラリー・間での建築展「自然を受け入れるかたち」の予告動画

108.26 末光弘和+末光陽子 / SUEP.による、ギャラリー・間での建築展「自然を受け入れるかたち」の予告動画

末光弘和+末光陽子 / SUEP.による、TOTOギャラリー・間での建築展「自然を受け入れるかたち」の予告動画が公開されています。会期は、2022年6月8日(水)~9月11日(日)。

以下、展覧会公式の概要です。

SUEP.の特徴は、建築を地球環境における生命活動を促す媒体として位置づけようとする思想にあります。
彼らは地勢、水脈、植生、生態系などに着目し、自然環境にある風・熱・水などの働きをシミュレーションして設計の起点とすることで、建築を媒介した資源の循環システムを構築しています。自然に対して建築が寛容なアプローチをすることで、自然の恵みを得るとともに、それが持続できる社会を目指しています。また建物の居住性能を上げるという機能面はもちろん、住まう人、使う人たち、地域の人たちが、その循環の一員として参加する喜びを分かち合えることも大切にしています。

本展のタイトル「Harvest in Architecture」には、私たちが日々地球の恵みを受け取れることへの感謝と、それを継続するために行う努力への決意が込められています。展覧会では、彼らが行ってきたリサーチや検証と、それらがどのようなかたちで建築の循環システムに結実してきたかが明かされます。

彼らの取り組みは、建築が地球とつながり、未来を拓くためのチャレンジの連続といえます。人間が地球の恵みを一方的に搾取するのではなく、自然との共生により豊かな恵みが続いていく、そのために建築家として果たすべき役割は何か。本展覧会を通して、彼らの思考と試行の全貌をご覧いただきます。

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