塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛のキュレーションによる、TOTOギャラリー・間での建築展「How is Life?」の会場写真。建築以前の“生活”に注目して企画。“持続的成長ではなく成長なき繁栄”を主題とし日本と世界から注目すべき試みを収集。建築媒体が減少する中で展覧会の意味を再考し批評や議論を巻き起こす役割も意図
塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛のキュレーションによる、TOTOギャラリー・間での建築展「How is Life?」の会場写真。建築以前の“生活”に注目して企画。“持続的成長ではなく成長なき繁栄”を主題とし日本と世界から注目すべき試みを収集。建築媒体が減少する中で展覧会の意味を再考し批評や議論を巻き起こす役割も意図エントランス photo©architecturephoto
塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛のキュレーションによる、TOTOギャラリー・間での建築展「How is Life?」の会場写真。建築以前の“生活”に注目して企画。“持続的成長ではなく成長なき繁栄”を主題とし日本と世界から注目すべき試みを収集。建築媒体が減少する中で展覧会の意味を再考し批評や議論を巻き起こす役割も意図ギャラリー1全景 photo©architecturephoto
塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛のキュレーションによる、TOTOギャラリー・間での建築展「How is Life?」の会場写真。建築以前の“生活”に注目して企画。“持続的成長ではなく成長なき繁栄”を主題とし日本と世界から注目すべき試みを収集。建築媒体が減少する中で展覧会の意味を再考し批評や議論を巻き起こす役割も意図右:茅葺普請 / 設計=塚本由晴、アリソン理恵、平尾しえな / 茅葺指導=相良育弥(くさかんむり) / 藁ぼっち制作指導=畑中亨 / 制作=平尾しえな 、大山亮 / 東京都 / 2022 photo©architecturephoto
塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛のキュレーションによる、TOTOギャラリー・間での建築展「How is Life?」の会場写真。建築以前の“生活”に注目して企画。“持続的成長ではなく成長なき繁栄”を主題とし日本と世界から注目すべき試みを収集。建築媒体が減少する中で展覧会の意味を再考し批評や議論を巻き起こす役割も意図ギャラリー2全景 photo©architecturephoto

塚本由晴千葉学セン・クアン田根剛のキュレーションによる、TOTOギャラリー・間での建築展「How is Life?――地球と生きるためのデザイン」の会場写真です。
建築以前の“生活”に注目して企画されました。キュレーションチームは、“持続的成長ではなく成長なき繁栄”を主題とし日本と世界から注目すべき試みを収集しました。また、建築媒体が減少する中で展覧会の意味を再考し批評や議論を巻き起こす役割も意図されました。
会期は、2022年10月21日~2023年3月19日。要事前予約です。展覧会の公式サイトはこちら

How is Life?

産業革命以降手に入れた生産力を背景に、成長を是としてきた人類の活動は、プラネタリー・バウンダリー※1を超え、気候変動や南北格差をもたらし、声をあげることのできない生物や将来世代を搾取し続けている。その対応策として、成長の原動力となった産業や便利な暮らしを維持しつつ環境負荷を低減させる行動がSDGsとして推奨されているが、事態はより深刻で、持続的成長ではなく成長なき繁栄※2を本気で検討しなければならないところまで来ている。そのためには産業分野だけでなく、暮らし自体を見直し、その構成要素の一つ一つを、地球に負荷をかけない方向に転換していかなければならない。しかし、産業からサービスを買うことに慣れてしまった我々は、自らの手で衣食住やエネルギーを獲得するスキルをもたず、また産業社会的連関による包囲網はそこからの逸脱を容易には許さない。20世紀後半につくられた生産―消費―廃棄の想定を定着し続けてきた構築環境の中に暮らしていると、その想定を疑うことも容易ではない。そこで培われた自画像は、同じ想定に基づく構築環境や暮らしを再生産してしまう。その反復から抜け出して、成長なき繁栄を選ぶのならば、我々はどう生きるか? 建築が人々の暮らしをよりよくすることに奉仕するものであるならば、そうした包囲網を障壁として発見し、挑んでいくことから、建築的営為を始めるべきだろう。その時話し合いのテーブルにつくのは、今ここにいる自分達だけでなく、立場の弱い人、地球の別の場所にいる人、未来の人、そしてヒト以外の生物かもしれない。「How is Life?」という、彼ら、そして私達自身への問いかけを、建築展という形にする試みに、ご期待あれ。

TOTOギャラリー・間 企画展 How is Life? キュレーター
塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛

出典
※1 プラネタリー・バウンダリー Rockstrom, Johan, et al. “A safe operating space for humanity.” Nature, vol. 461, no. 7263, 24 Sept. 2009, pp. 472+.

※2 成長なき繁栄 Tim Jackson (2009). Prosperity without Growth. Earthcan. (ティム・ジャクソン 田沢恭子( 訳 ) (2012). 成長なき繁栄 ―地球生態系内での持続的繁栄のために― 一灯舎)

【ap job更新】 別荘をメインにリゾート建築を手掛ける「株式会社エムズ・アーキテクツ」が、チーフアーキテクト・アシスタントアーキテクト等を募集中
【ap job更新】 別荘をメインにリゾート建築を手掛ける「株式会社エムズ・アーキテクツ」が、チーフアーキテクト・アシスタントアーキテクト等を募集中
【ap job更新】 別荘をメインにリゾート建築を手掛ける「株式会社エムズ・アーキテクツ」が、チーフアーキテクト・アシスタントアーキテクト等を募集中H山荘@軽井沢

別荘をメインにリゾート建築を手掛ける「株式会社エムズ・アーキテクツ」の、チーフアーキテクト・アシスタントアーキテクト等募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

別荘をメインにリゾート建築を設計している意匠設計事務所です。
軽井沢が多いですが、他にも伊豆、八ヶ岳、仙台、石垣島等日本全国にリゾート建築を設計しております。
弊社の仕事はまず、リゾートとしての敷地の特性を読み取り、空間を構成し、素材を厳選、ディテールを検討します。
建築を通してリゾートにおけるライフスタイルをデザインします。

事務所はお台場にあるSOHOビルの10階にあり、海や夜景を一望できるので、イマジネーションを高めながら設計業務が出来ます。
リゾート建築をメインに設計する弊社のコンセプトに合った環境です。
事務所内の家具やインテリアも自分たちで設計し、働く環境を常に豊かにしたいと考えております。

質の高いクライアントと密度高くディスカッションを繰り返し、質の高い建築を創り上げていきます。
私達はクリエイティブなマインドを重要視します。
また、デザインを現実の形にする為の知識、テクニック、コミュニケーション能力、持続性も重要です。
実力さえつけば経験、年齢に関係なくチャンスをつくりたいと考えます。
同じ志しや目標をもつ方、今まで学んだ、経験した力を発揮して、エムズ・アーキテクツの建築を一緒に作っていきませんか?
意欲ある方からの応募をお待ちしております。

MVRDVによる、フランスの商業施設の改修「リヨン・パール・デュー」。70年代に竣工した都心型施設の再生計画。街並みから切り離された内向的な建物を、既存素材の再利用やプログラム変更で“再社会化”を志向。屋上庭園も新設し“街の一部として”分断された場を接続
MVRDVによる、フランスの商業施設の改修「リヨン・パール・デュー」。70年代に竣工した都心型施設の再生計画。街並みから切り離された内向的な建物を、既存素材の再利用やプログラム変更で“再社会化”を志向。屋上庭園も新設し“街の一部として”分断された場を接続 photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVによる、フランスの商業施設の改修「リヨン・パール・デュー」。70年代に竣工した都心型施設の再生計画。街並みから切り離された内向的な建物を、既存素材の再利用やプログラム変更で“再社会化”を志向。屋上庭園も新設し“街の一部として”分断された場を接続 photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVによる、フランスの商業施設の改修「リヨン・パール・デュー」。70年代に竣工した都心型施設の再生計画。街並みから切り離された内向的な建物を、既存素材の再利用やプログラム変更で“再社会化”を志向。屋上庭園も新設し“街の一部として”分断された場を接続 photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVによる、フランスの商業施設の改修「リヨン・パール・デュー」。70年代に竣工した都心型施設の再生計画。街並みから切り離された内向的な建物を、既存素材の再利用やプログラム変更で“再社会化”を志向。屋上庭園も新設し“街の一部として”分断された場を接続 photo©Ossip van Duivenbode

MVRDVによる、フランスの商業施設の改修「リヨン・パール・デュー」です。
1970年代に竣工した都心型施設の再生計画です。建築家は、街並みから切り離された内向的な建物を、既存素材の再利用やプログラム変更で“再社会化”を志向しました。また、屋上庭園も新設し“街の一部として”分断された場を接続する事も意図されました。

こちらはリリーステキストの翻訳です

単なる外装直しではありません。MVRDV、都市型ショッピングセンターのリヨン・パール・デューのサステイナブルな改装を完了

MVRDVは、フランスのリヨンにある都市型ショッピングセンター「ラ・パール・デュー」の改築を完了しました。このプロジェクトは、1970年代に建てられたオリジナルの建物を改造し、ショッピングセンターを「再社会化」して、リヨンの中心街を変貌させました。既存の建物の素材のかなりの量を持続的に再利用しながら、内部のプログラムを変更し、スペースを増やし、余分な駐車場を置き換え、大きな窓を挿入し、特徴的な古いコンクリートのファサードをリフレッシュし、モニュメント的な階段で街につながる広大な屋上公園を追加しています。この大規模な変身により、かつてリヨンの活力を阻害していた建物は、活気ある市街地の魅力として新たな一歩を踏み出そうとしています。

自動車が都市計画を規定していた時代に設計されたラ・パール・デューは、ヨーロッパ最大級の都市型ショッピングセンターでありながら、周囲の街並みとのつながりが希薄で、内向的な怪物でした。この変更により、古い駐車場がなくなり、建物内のスペースが整理され、循環が合理化されました。また、新たな増築により、既存の13万㎡の賃貸面積に3万2,000㎡が追加されました。

劇的な変貌を遂げたにもかかわらず、デザインはビルの歴史を継承しています。オリジナルの特徴的なファサードを構成していたコンクリートパネルは、循環型経済の原則に沿って保存・再利用され、オリジナルの建物の印象的なビジュアル・アイデンティティを特徴づけていたインターロッキングの長方形のパターンが保持されています。
このコンクリートパネルは、以前はくすんだベージュ色でしたが、現在は爽やかな白色になっています。また、エントランスやその他の重要な場所にも、現代的なひねりを加えて再現されています。ファサードが「蒸発」して大きな窓が現れ、建物の開放感を高めるとともに、活性化したリヨン・パール・デューへの入り口を告げる物理的・象徴的なジェスチャーを生み出しています。

MVRDVの設立パートナーであるヴィニー・マースは言います。
「この新しいファサードを見て、人々が様々なことを思い浮かべる、これがその楽しみ方なのです」「それは布のレースで、端が焼け落ちたのかもしれないし、溶けた砂糖かもしれないし、溶け始めた雪の結晶かもしれません。これらの刺激的なイメージは、以前の建物の特徴であった重く、無愛想な塊とは全く対照的です。古い怪物が、気品ある偉大な女性に生まれ変わったのです」

もうひとつの大きな変化は、屋上に見られます。ショッピングセンターのメインエントランスの横には大階段があり、ビルの3面をつなぐ立体的な屋上庭園へとつながっています。レストランやカフェはもとより、緑地や快適な座席、子供用の遊び場もあり、この屋上とテラスは、街の中心であるパール・デュー駅をはじめ、これまで離れていた場所をつなぐ、まさに街の一部となっています。広大な敷地を横断するために、人々は建物を通り抜けたり乗り越えたりする複数のルートを取ることができるようになりました。ショッピングセンターは一種の公共の台地となり、人々が街の中で自分自身を方向付けることができる見晴らしの良い場所となります。

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。