トラフ建築設計事務所による、北海道・白老町の「自然と科学のミュージアム 森の工舎」。 元廃校の体験型施設。“自然の不思議を発見する感動”を伝える場を目指し、知的好奇心をかき立てる様々な体験空間を設計。施主がこの地を拠点とした背景を伝える“太陽”と“水滴”に見立てた建築要素も考案
トラフ建築設計事務所による、北海道・白老町の「自然と科学のミュージアム 森の工舎」。 元廃校の体験型施設。“自然の不思議を発見する感動”を伝える場を目指し、知的好奇心をかき立てる様々な体験空間を設計。施主がこの地を拠点とした背景を伝える“太陽”と“水滴”に見立てた建築要素も考案1階、エントランス photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、北海道・白老町の「自然と科学のミュージアム 森の工舎」。 元廃校の体験型施設。“自然の不思議を発見する感動”を伝える場を目指し、知的好奇心をかき立てる様々な体験空間を設計。施主がこの地を拠点とした背景を伝える“太陽”と“水滴”に見立てた建築要素も考案1階、蒸留カフェ&ショップ photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、北海道・白老町の「自然と科学のミュージアム 森の工舎」。 元廃校の体験型施設。“自然の不思議を発見する感動”を伝える場を目指し、知的好奇心をかき立てる様々な体験空間を設計。施主がこの地を拠点とした背景を伝える“太陽”と“水滴”に見立てた建築要素も考案1階、香りのラボ photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、北海道・白老町の「自然と科学のミュージアム 森の工舎」。 元廃校の体験型施設。“自然の不思議を発見する感動”を伝える場を目指し、知的好奇心をかき立てる様々な体験空間を設計。施主がこの地を拠点とした背景を伝える“太陽”と“水滴”に見立てた建築要素も考案2階、ライブラリー photo©阿野太一

トラフ建築設計事務所が設計した、北海道・白老町の「自然と科学のミュージアム 森の工舎」です。
元廃校の体験型施設です。建築家は、“自然の不思議を発見する感動”を伝える場を目指し、知的好奇心をかき立てる様々な体験空間を設計しました。また、施主がこの地を拠点とした背景を伝える“太陽”と“水滴”に見立てた建築要素も考案しました。施設の公式サイトはこちら

スキンケア製品を扱う、ナチュラルサイエンス・ナチュラルアイランドが運営する「ナチュの森」内に開設した「自然と科学のミュージアム 森の工舎」の設計を手掛けた。

建築家によるテキストより

北海道南西部に位置する倶多楽湖の湧水を使った化粧品工場と、地元住民に開かれたガーデンを持つ広大な敷地内に建つ、廃校となった中学校をリノベーションして森の工舎として再生する。当時の学校の面影を残しながら、科学のものさしを通して自然の不思議を発見する感動を子供から大人まで体験できる複合施設に刷新することで、知的好奇心をかき立てるような空間が求められた。

建築家によるテキストより

1階は、香りをテーマにした体験型展示の“香りのラボ”、ワークショップが行え、精油などを抽出する蒸留器のある“蒸留実験室”、湧水や蒸留装置を使ったオリジナルドリンクを提供する“蒸留カフェ&ショップ”で構成される。
2階は、自然と科学をテーマに選書したライブラリー、遊具と一体化したような子供向けのライブラリー”えほんの部屋”、企画展示のためのギャラリーで構成した。

建築家によるテキストより
建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』を先行プレビュー。建築界で大きな注目を集めた表題の論考を中心に、近年書かれたテキスト・インタビュー・談話なども多数収録
建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』を先行プレビュー。建築界で大きな注目を集めた表題の論考を中心に、近年書かれたテキスト・インタビュー・談話なども多数収録

建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』を先行プレビューします。
建築界で大きな注目を集めた表題の論考「現代都市のための9か条――近代都市の9つの欠陥」を中心に、設計論「木造進化論」近年書かれたテキスト・インタビュー・談話なども多数収録されています。発売日は2023年2月17日です。本記事の後半には西沢による“あとがき”の全文も掲載しています。【ap・ad】

建築家・西沢大良による伝説的テキスト、待望の書籍化なる!

困難な時代の試練にわれわれはどう立ち向かうべきか。
人口流動性、メガスラム、環境・生態系、食料・エネルギー、震災、パンデミック、戦争……、あらゆる問題はすでに出尽くした。
まもなく、いまだ人類が見たことのない、新しい都市の形態が誕生するだろう――。

発表されるや建築界で大きな注目を集め、いまや伝説的テキストとなった「現代都市のための9か条――近代都市の9つの欠陥」を書籍化するもの。「9か条」を中心に、主要な設計論である「木造進化論」や作品写真のほか、近年書かれたテキスト、インタビューや談話などを選りすぐり収録。西沢大良の思考と、「9か条」をよりよく理解するための一冊である。

リリーステキストより
OMA / デイビッド・ジャノッテンによる、イタリア・トリノの、エジプト博物館の改修計画。世界最古の古代エジプト文化博物館を改修。度重なる改築で閉ざされた建築の“公共性”の回復を目指し、誰もがアクセス可能な“屋根付きの中庭”空間等を考案。地域の公共空間のネットワークへの再統合も意図
OMA / デイビッド・ジャノッテンによる、イタリア・トリノの、エジプト博物館の改修計画。世界最古の古代エジプト文化博物館を改修。度重なる改築で閉ざされた建築の“公共性”の回復を目指し、誰もがアクセス可能な“屋根付きの中庭”空間等を考案。地域の公共空間のネットワークへの再統合も意図 image courtesy of OMA
OMA / デイビッド・ジャノッテンによる、イタリア・トリノの、エジプト博物館の改修計画。世界最古の古代エジプト文化博物館を改修。度重なる改築で閉ざされた建築の“公共性”の回復を目指し、誰もがアクセス可能な“屋根付きの中庭”空間等を考案。地域の公共空間のネットワークへの再統合も意図 image courtesy of OMA
OMA / デイビッド・ジャノッテンによる、イタリア・トリノの、エジプト博物館の改修計画。世界最古の古代エジプト文化博物館を改修。度重なる改築で閉ざされた建築の“公共性”の回復を目指し、誰もがアクセス可能な“屋根付きの中庭”空間等を考案。地域の公共空間のネットワークへの再統合も意図 image©OMA by Alessandro Rossi
OMA / デイビッド・ジャノッテンによる、イタリア・トリノの、エジプト博物館の改修計画。世界最古の古代エジプト文化博物館を改修。度重なる改築で閉ざされた建築の“公共性”の回復を目指し、誰もがアクセス可能な“屋根付きの中庭”空間等を考案。地域の公共空間のネットワークへの再統合も意図 image©OMA by Alessandro Rossi

OMA / デイビッド・ジャノッテンがコンペで勝利した、イタリア・トリノの、エジプト博物館の改修計画です。
世界最古の古代エジプト文化博物館を改修する計画です。建築家は、度重なる改築で閉ざされた建築の“公共性”の回復を目指し、誰もがアクセス可能な“屋根付きの中庭”空間等を考案しました。そして、地域の公共空間のネットワークへの再統合も意図しています。施設の公式サイトはこちら

こちらはリリーステキストの翻訳です

OMA / デイビッド・ジャノッテンが、トリノのエジプト博物館の改修コンペに勝利

OMA / デイビッド・ジャノッテンとアンドレアス・カラバナスは、世界最古の古代エジプト文化博物館であるトリノのエジプト博物館の改築コンペに勝利しました。この設計では、既存の美術館の中に「エジプト広場」と呼ばれる屋根付きの中庭を新たに設け、一連の都市型ルームをつなげることで、文化空間をすべての人に開放しています。

1824年に設立されたエジプト博物館は、コレジオ・デイ・ノビーリ内にあります。そして、展示室、科学アカデミー、中庭からなる複合施設です。過去2世紀にわたる要求の変化により、美術館の建築は何度も変更され、公共エリアは街の他の部分から遮断されました。

OMAのマネージングパートナーである建築家のデイビッド・ジャノッテンは言います。
「中庭を持つエジプト博物館は、歴史的にトリノの主要な市民生活の場であした。私たちのチームは、博物館の公共性を回復し、トリノの公共空間のネットワークに再び統合することが重要であると考えています。現在の美術館のパブリックエリアを再編成し、エジプト博物館と街が共有するあらゆるアクティビティの場となるエジプト広場を実現したのです」

デザインは、それぞれ独自のスケール、機能、品質を持つ6つの特徴的な都市型ルームで定義されています。美術館の中心となる最も大きな都市の部屋は、エジプト広場です。中央の脊柱(スパイン)は、6つの都市型展示室と、アカデミア通りとドゥーゼ通りに面した美術館の両エントランスをつないでいます。ドゥーゼ通りに面した現在のファサードには新たな開口部が設けられ、美術館とエジプト広場に人々をさらに引き込んでいます。6つの都市型ルームは、美術館の展示品にインスパイアされた1階のパターンを共有し、視覚的な連続性を持たせています。

エジプト広場は2層の多機能な中庭で、美術館のオリジナル建築と時間をかけた介入の痕跡を展示しています。美術館の改築により閉鎖されていたレベル0の中庭の歴史的な複数の開口部が再び開かれ、公共空間と街とが再びつながりました。レベル-1には、エジプトの庭園とイベント・学習スペースがあります。ここでは、2010年の改修以来、隠されていたコレジオ・デイ・ノビーリのオリジナルファサードが公開されています。中庭の上部には、透明なキャノピーがあります。アルミニウムを張った鉄骨の構造グリッドは、雨水の収集、換気、照明のための装置であり、美術館のサステナビリティへの意欲に応えています。

OMAのプロジェクト・アーキテクトであるアンドレアス・カラバナスは言います。
「私たちは、エジプト広場を、美術館の歴史のさまざまな層を明らかにするパリンプセスト(※羊皮紙の写本)として構想しています。このアプローチにより、建築に一貫性を取り戻し、美術館に明晰なアイデンティティを与えるとともに、施設の新たなニーズを満たすことができるようになったのです」

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