OMA / デイビッド・ジャノッテンによる、イタリア・トリノの、エジプト博物館の改修計画。世界最古の古代エジプト文化博物館を改修。度重なる改築で閉ざされた建築の“公共性”の回復を目指し、誰もがアクセス可能な“屋根付きの中庭”空間等を考案。地域の公共空間のネットワークへの再統合も意図 image courtesy of OMA
OMA / デイビッド・ジャノッテンによる、イタリア・トリノの、エジプト博物館の改修計画。世界最古の古代エジプト文化博物館を改修。度重なる改築で閉ざされた建築の“公共性”の回復を目指し、誰もがアクセス可能な“屋根付きの中庭”空間等を考案。地域の公共空間のネットワークへの再統合も意図 image courtesy of OMA
OMA / デイビッド・ジャノッテンによる、イタリア・トリノの、エジプト博物館の改修計画。世界最古の古代エジプト文化博物館を改修。度重なる改築で閉ざされた建築の“公共性”の回復を目指し、誰もがアクセス可能な“屋根付きの中庭”空間等を考案。地域の公共空間のネットワークへの再統合も意図 image©OMA by Alessandro Rossi
OMA / デイビッド・ジャノッテンによる、イタリア・トリノの、エジプト博物館の改修計画。世界最古の古代エジプト文化博物館を改修。度重なる改築で閉ざされた建築の“公共性”の回復を目指し、誰もがアクセス可能な“屋根付きの中庭”空間等を考案。地域の公共空間のネットワークへの再統合も意図 image©OMA by Alessandro Rossi
OMA / デイビッド・ジャノッテン がコンペで勝利した、イタリア・トリノの、エジプト博物館の改修計画です。
世界最古の古代エジプト文化博物館を改修する計画です。建築家は、度重なる改築で閉ざされた建築の“公共性”の回復を目指し、誰もがアクセス可能な“屋根付きの中庭”空間等を考案しました。そして、地域の公共空間のネットワークへの再統合も意図しています。施設の公式サイトはこちら 。
こちらはリリーステキストの翻訳です
OMA / デイビッド・ジャノッテンが、トリノのエジプト博物館の改修コンペに勝利
OMA / デイビッド・ジャノッテンとアンドレアス・カラバナスは、世界最古の古代エジプト文化博物館であるトリノのエジプト博物館の改築コンペに勝利しました。この設計では、既存の美術館の中に「エジプト広場」と呼ばれる屋根付きの中庭を新たに設け、一連の都市型ルームをつなげることで、文化空間をすべての人に開放しています。
1824年に設立されたエジプト博物館は、コレジオ・デイ・ノビーリ内にあります。そして、展示室、科学アカデミー、中庭からなる複合施設です。過去2世紀にわたる要求の変化により、美術館の建築は何度も変更され、公共エリアは街の他の部分から遮断されました。
OMAのマネージングパートナーである建築家のデイビッド・ジャノッテンは言います。
「中庭を持つエジプト博物館は、歴史的にトリノの主要な市民生活の場であした。私たちのチームは、博物館の公共性を回復し、トリノの公共空間のネットワークに再び統合することが重要であると考えています。現在の美術館のパブリックエリアを再編成し、エジプト博物館と街が共有するあらゆるアクティビティの場となるエジプト広場を実現したのです」
デザインは、それぞれ独自のスケール、機能、品質を持つ6つの特徴的な都市型ルームで定義されています。美術館の中心となる最も大きな都市の部屋は、エジプト広場です。中央の脊柱(スパイン)は、6つの都市型展示室と、アカデミア通りとドゥーゼ通りに面した美術館の両エントランスをつないでいます。ドゥーゼ通りに面した現在のファサードには新たな開口部が設けられ、美術館とエジプト広場に人々をさらに引き込んでいます。6つの都市型ルームは、美術館の展示品にインスパイアされた1階のパターンを共有し、視覚的な連続性を持たせています。
エジプト広場は2層の多機能な中庭で、美術館のオリジナル建築と時間をかけた介入の痕跡を展示しています。美術館の改築により閉鎖されていたレベル0の中庭の歴史的な複数の開口部が再び開かれ、公共空間と街とが再びつながりました。レベル-1には、エジプトの庭園とイベント・学習スペースがあります。ここでは、2010年の改修以来、隠されていたコレジオ・デイ・ノビーリのオリジナルファサードが公開されています。中庭の上部には、透明なキャノピーがあります。アルミニウムを張った鉄骨の構造グリッドは、雨水の収集、換気、照明のための装置であり、美術館のサステナビリティへの意欲に応えています。
OMAのプロジェクト・アーキテクトであるアンドレアス・カラバナスは言います。
「私たちは、エジプト広場を、美術館の歴史のさまざまな層を明らかにするパリンプセスト(※羊皮紙の写本)として構想しています。このアプローチにより、建築に一貫性を取り戻し、美術館に明晰なアイデンティティを与えるとともに、施設の新たなニーズを満たすことができるようになったのです」