古谷デザイン建築設計事務所による、千葉・富津市の「たがやすいえ」。山頂の造成と伐採の過去を持つ敷地。環境復元を助ける在り方を目指し、大地の色味と親和性を持つ建築を“尾根を復元”する様に配置。海と山を同時に臨むように開口を設けて安息の空間も作るテラス側の外観 photo©山内紀人
古谷デザイン建築設計事務所による、千葉・富津市の「たがやすいえ」。山頂の造成と伐採の過去を持つ敷地。環境復元を助ける在り方を目指し、大地の色味と親和性を持つ建築を“尾根を復元”する様に配置。海と山を同時に臨むように開口を設けて安息の空間も作るエントランス側の外観 photo©山内紀人
古谷デザイン建築設計事務所による、千葉・富津市の「たがやすいえ」。山頂の造成と伐採の過去を持つ敷地。環境復元を助ける在り方を目指し、大地の色味と親和性を持つ建築を“尾根を復元”する様に配置。海と山を同時に臨むように開口を設けて安息の空間も作るリビング・ダイニングルーム photo©山内紀人
古谷デザイン建築設計事務所による、千葉・富津市の「たがやすいえ」。山頂の造成と伐採の過去を持つ敷地。環境復元を助ける在り方を目指し、大地の色味と親和性を持つ建築を“尾根を復元”する様に配置。海と山を同時に臨むように開口を設けて安息の空間も作るリビング・ダイニングルーム photo©山内紀人
古谷デザイン建築設計事務所が設計した、千葉・富津市の「たがやすいえ」です。
山頂の造成と伐採の過去を持つ敷地に計画されました。建築家は、環境復元を助ける在り方を目指し、大地の色味と親和性を持つ建築を“尾根を復元”する様に配置しました。また、海と山を同時に臨むように開口を設けて安息の空間を作る事も意図されました。
千葉県富津市。
南に鋸山(ラピュタの壁)、西に富士山、西南に伊豆大島、北に東京湾を望む四方に開けた山頂の景観である。
敷地は過去の宅地分譲のため尾根が削り取られ樹木が切り倒された歴史があった。
数年経った現在、切り株からの樹木の更新が始まりアカギリやアザミが繁茂し尾根の植生が復元されつつあった。我々はその手助けになる計画をしたいと考え、いくつかの平坦地がある中で正面にぽっかりと口を開ける海原と、西日に生えるラピュタの壁を同じ視野角に収めるポイントを探り、崖の安息角に留意しながら建つべき建築の位置を設定した。
その建築は削り取られた尾根を復元するかのようにどっしりと裾を拡げたように建ち、周囲の植物とともに新たな尾根を形成していくだろう。