ドットアーキテクツによる、TOTOギャラリー・間での建築展「POLITICS OF LIVING」。分業制の建築の枠組みを越えて実践する建築家の展示。“小さな自治空間”を生み出す“生きるための力学”を社会変革の鍵として提示。全ての人が建築の創造に能動的に関わる可能性も見せる
ドットアーキテクツによる、TOTOギャラリー・間での建築展「POLITICS OF LIVING」。分業制の建築の枠組みを越えて実践する建築家の展示。“小さな自治空間”を生み出す“生きるための力学”を社会変革の鍵として提示。全ての人が建築の創造に能動的に関わる可能性も見せるギャラリー1での展示の様子。「1、コーポ北加賀屋」「2、イタリア、ミラノ・トリノの社会センターを巡る旅」「3、バー」「4、博物館」 photo©architecturephoto
ドットアーキテクツによる、TOTOギャラリー・間での建築展「POLITICS OF LIVING」。分業制の建築の枠組みを越えて実践する建築家の展示。“小さな自治空間”を生み出す“生きるための力学”を社会変革の鍵として提示。全ての人が建築の創造に能動的に関わる可能性も見せるギャラリー1での展示の様子。「5、ライブラリー」「6、シルクスクリーン工房」「7、ラジオ局」 photo©architecturephoto
ドットアーキテクツによる、TOTOギャラリー・間での建築展「POLITICS OF LIVING」。分業制の建築の枠組みを越えて実践する建築家の展示。“小さな自治空間”を生み出す“生きるための力学”を社会変革の鍵として提示。全ての人が建築の創造に能動的に関わる可能性も見せる中庭での展示の様子。「8、乃木坂パターゴルフ???倶楽部!!」「9、屋外工房」 photo©architecturephoto
ドットアーキテクツによる、TOTOギャラリー・間での建築展「POLITICS OF LIVING」。分業制の建築の枠組みを越えて実践する建築家の展示。“小さな自治空間”を生み出す“生きるための力学”を社会変革の鍵として提示。全ての人が建築の創造に能動的に関わる可能性も見せるギャラリー2での展示の様子。「10、ギャラリー」「11、映画館」 photo©architecturephoto

ドットアーキテクツによる、TOTOギャラリー・間での建築展「POLITICS OF LIVING 生きるための力学」の会場写真です。
分業制の建築の枠組みを越えて実践する建築家の展示です。建築家は、自らが主張する“小さな自治空間”を生み出す“生きるための力学”を社会変革の鍵として提示する事を試みています。また、全ての人が建築の創造に能動的に関わる可能性を見せることも意図されています。会期は、2023年5月18日~2023年8月6日。展覧会の公式サイトはこちら
また、2023年6月2日に東京都千代田区のイイノホールで行われる講演会の参加者も募集中(申込締切:2023年5月21日)。

TOTOギャラリー・間では、「ドットアーキテクツ展 POLITICS OF LIVING 生きるための力学」を開催します。

ドットアーキテクツの特徴は、建築の計画/設計/施工/使用を同じ地平でとらえ直し、そのすべての過程に取り組むことにあります。手に届く範囲にある材料や人手、知己や地縁までも資源としてその力を総動員することで、すべての人が自ら使う建築の創造に能動的に関わる可能性をテーマにしています。

分業制による従来の建築の枠組みを飛び越えるドットアーキテクツの一見型破りともいえる活動に共感して、地域の人や多彩な仲間が自然に集まり、仕事と遊びの両方を楽しみながら、みなが生き生きと暮らす場が今、各地で生まれています。
たとえば小豆島では、瀬戸内国際芸術祭で「馬木キャンプ」(2013年)を建設して以来、アートを通じた地域の教育普及の場所づくりに10年にわたり取り組んでいます。

本拠地の大阪・北加賀屋の「千鳥文化」(2017年~)では、設計だけでなく運営にも携わっています。こうした具体的な場の創出に、現実に柔軟に対応しながら継続的に関わり続けていくことで、そこにふさわしい場所が徐々に立ち上っていきます。それら彼らが「小さな自治空間」と呼ぶものを生み出す力学(POLITICS OF LIVING)こそが、現状を突破し社会を変革する鍵だとしています。

本展では、建築の可能性を広げる彼らの活動の全貌を紹介するとともに、中庭にパターゴルフ場を出現させ、その場でパターを手作りして一緒に楽しめる、余暇を自らつくり楽しむ体験を生み出します。本展覧会を通して、ドットアーキテクツの「生きるための力学」の意味を見いだしていただければ幸いです。

リリーステキストより
米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重の「猿田彦珈琲 伊勢国多気店」。地方再生を目的とする施設の中に計画。店名を文脈として読み解き、由来する神社に向けた軸線を設定。景観を取り込むと同時に“人間的尺度”と“神殿性”を併存させる構成を追求
米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重の「猿田彦珈琲 伊勢国多気店」。地方再生を目的とする施設の中に計画。店名を文脈として読み解き、由来する神社に向けた軸線を設定。景観を取り込むと同時に“人間的尺度”と“神殿性”を併存させる構成を追求 photo©浅田政志
米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重の「猿田彦珈琲 伊勢国多気店」。地方再生を目的とする施設の中に計画。店名を文脈として読み解き、由来する神社に向けた軸線を設定。景観を取り込むと同時に“人間的尺度”と“神殿性”を併存させる構成を追求 photo©浅田政志
米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重の「猿田彦珈琲 伊勢国多気店」。地方再生を目的とする施設の中に計画。店名を文脈として読み解き、由来する神社に向けた軸線を設定。景観を取り込むと同時に“人間的尺度”と“神殿性”を併存させる構成を追求 photo©浅田政志
米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重の「猿田彦珈琲 伊勢国多気店」。地方再生を目的とする施設の中に計画。店名を文脈として読み解き、由来する神社に向けた軸線を設定。景観を取り込むと同時に“人間的尺度”と“神殿性”を併存させる構成を追求 photo©浅田政志

米田雅樹 / ヨネダ設計舎が設計した、三重・多気郡の「猿田彦珈琲 伊勢国多気店」です。
地方再生を目的とする施設の中に計画されました。建築家は、店名を文脈として読み解き、由来する神社に向けた軸線を設定しました。そして、景観を取り込むと同時に“人間的尺度”と“神殿性”を併存させる構成が追求されました。店舗の公式サイトはこちら

三重県多気郡多気町に計画された地域創生開発プロジェクトVISON内に建つ。
VISONは54ヘクタール(東京ドーム24個分)の面積を持つ大規模開発であった。

建築家によるテキストより

広大な敷地の中において、計画店舗のコンテクストを辿った。
猿田彦神の名を持つ店舗であることから、バスターミナルがある店内入口とVISONへと繋がる南テラス出入り口とを結ぶ軸線の先が、猿田彦神社・伊勢神宮内宮へとつながる建物配置とした。

建築家によるテキストより

本建築物の計画地は斜面地であり、バスターミナルと吊り橋に隣接する。他施設が並ぶ南側には施設全体と背後の山々が見晴らせる立地である。バスターミナル側は茶屋のような軒下体感で人々を迎え、南の席へ歩を進めるにつれて天井高が上がっていき、南の施設や山々、隣接する橋を見晴らすことができる構成とした。

一辺の高基礎が地面の斜面を吸収する断面計画により、屋内客席と屋外席の視線の交錯をコントロールする。
余白となっているランドスケープ利用のきっかけとなるよう、列柱柱脚部は芝生広場から直接腰掛けることができる基礎底盤高さに設定し、建築と広場をつなげた。

敷地を読み解きながら、店内・店外の断面設計を行うことで、茶屋の持つヒューマンスケール性と、神社の持つ神殿性とを併せ持つ建築を目指した。

建築家によるテキストより
角倉剛建築設計事務所による、東京の「三鷹の家」。駅から近い住宅街の敷地。周辺との調和と動的な空間を求め、街並みに影響を与える“線路”と“河川”の二つの軸に着目した設計を志向。“街の造られ方”と“架構の造り方”を結び付けて建築を構築する
角倉剛建築設計事務所による、東京の「三鷹の家」。駅から近い住宅街の敷地。周辺との調和と動的な空間を求め、街並みに影響を与える“線路”と“河川”の二つの軸に着目した設計を志向。“街の造られ方”と“架構の造り方”を結び付けて建築を構築する外観 photo©吉田誠
角倉剛建築設計事務所による、東京の「三鷹の家」。駅から近い住宅街の敷地。周辺との調和と動的な空間を求め、街並みに影響を与える“線路”と“河川”の二つの軸に着目した設計を志向。“街の造られ方”と“架構の造り方”を結び付けて建築を構築する2階、LDK photo©吉田誠
角倉剛建築設計事務所による、東京の「三鷹の家」。駅から近い住宅街の敷地。周辺との調和と動的な空間を求め、街並みに影響を与える“線路”と“河川”の二つの軸に着目した設計を志向。“街の造られ方”と“架構の造り方”を結び付けて建築を構築する2階、ロフト photo©吉田誠

角倉剛建築設計事務所が設計した、東京・三鷹市の「三鷹の家」です。
駅から近い住宅街の敷地に計画されました。建築家は、周辺との調和と動的な空間を求め、街並みに影響を与える“線路”と“河川”の二つの軸に着目した設計を志向しました。そして、“街の造られ方”と“架構の造り方”を結び付けて建築を構築する事が試みられました。

敷地は三鷹駅南側の住宅地の中にある。
三鷹駅周辺の街並みの作り方に影響を与えているものが二つある。一つは東西方向に敷設されている中央線で、もう一つは東北東から西南西に流れる玉川上水。

建築家によるテキストより

計画地の敷地形状は中央線軸と玉川上水軸をそのまま落とし込んだような、隅切りのある平行四辺形となっている。

南側に大きく庭を取ろうと考えると、玉川上水軸に合わせて建物を配置する方が有利である。しかし敷地周辺を観察するとほとんどの住宅が中央線軸に合わせて配置されていた。周りとの調和を優先し、中央線軸に合わせて計画することにした。

建築家によるテキストより

まず中央線軸に合わせた、建ぺい率一杯のボリュームを敷地に配置した。
ご要望から、1階に二つの個室、2階にLDKとバルコニーという比較的オーソドックスな構成が定められた。
架構を表しとした木造2階建てとして、2階の気積を大きくして、リビング・ダイニングをおおらかな空間としたいと考えた。建物配置は中央線軸と合わせるが、棟の方向を玉川上水軸に合わせることで、2階をおおらかであるだけでなく、動きを持った空間にすることを考えた。

建築家によるテキストより

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