SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎が設計した、東京・港区の「博報堂本社エントランス」です。
受付機能に加えて打合せやイベントも行う場所の計画です。建築家は、多様な状況の許容と会社の顔としての格式を求め、壁面や設備等の色味を統一して“圧迫感とノイズ”を消去する空間を志向しました。また、家具を組合せた場づくりで“可変性”も実現しています。施主企業の公式サイトはこちら。
日本を代表する広告代理店である株式会社博報堂オフィス エントランス(レセプションエリア、ラウンジエリア、ミーティングエリア)のインテリアデザイン。
会社の顔となるレセプションを始めとしたこのエリアでは、社内外の為のイベントが開催できること、そして、社員だけでなく、取引先やコラボレーターが働いたりミーティングすることができるエリアとして計画された。
従来、コーポレートのエントランスは、会社の威厳をアピールするような意味合いを込めたデザインが選択されることも少なからずあるが、こちらのエントランスはその限りではなく、社員はもちろん、様々な協力パートナーの接点となる場所として、多様なシチュエーションを内包できる空間を目指している。
また、談笑しながら食事を行うこともあれば、外部とのリモートセッションに励む人、ミーティングを行う人など、それぞれが自由に過ごしながらも、会社のエントランスらしく、格式を感じてもらえるようなインテリアエレメンツを選択した。
このエリアは300㎡程度のエリアではあるものの、会社の顔になるエリアであること、また人の往来が多いことから、短時間でも落ち着いて会話ができるように色味を検討した。天井高を出来るだけ高く感じてもらえるよう、天井は解体した後、ダクトなどはシルバー、グレイで統一し、空間から感じる圧迫感とノイズを出来るだけ消し去るようにした。また、オリーブグレイの壁面、グレイスケールを基調としたインテリアエレメンツに、グリーンが映えるようなオフィス空間のベースを作っていった。