桑原淳司建築設計事務所による、大阪の「南堀江の眼科」。繁華街に近い地域での医院の新築計画。同業他者との差別化も目指し、煉瓦を透積して光を当てる“人々を優しく照らし出す行灯”の様な外観の建築を考案。内装では患者や来訪者が“落ち着ける雰囲気”も意識
桑原淳司建築設計事務所による、大阪の「南堀江の眼科」。繁華街に近い地域での医院の新築計画。同業他者との差別化も目指し、煉瓦を透積して光を当てる“人々を優しく照らし出す行灯”の様な外観の建築を考案。内装では患者や来訪者が“落ち着ける雰囲気”も意識外観、北側の道路より建物全体を見る、夜景 photo©大竹央祐
桑原淳司建築設計事務所による、大阪の「南堀江の眼科」。繁華街に近い地域での医院の新築計画。同業他者との差別化も目指し、煉瓦を透積して光を当てる“人々を優しく照らし出す行灯”の様な外観の建築を考案。内装では患者や来訪者が“落ち着ける雰囲気”も意識1階、エントランス側から待合と受付を見る、夜景 photo©大竹央祐
桑原淳司建築設計事務所による、大阪の「南堀江の眼科」。繁華街に近い地域での医院の新築計画。同業他者との差別化も目指し、煉瓦を透積して光を当てる“人々を優しく照らし出す行灯”の様な外観の建築を考案。内装では患者や来訪者が“落ち着ける雰囲気”も意識3階、診察室 photo©大竹央祐

桑原淳司建築設計事務所が設計した、大阪の「南堀江の眼科」です。
繁華街に近い地域での医院の新築計画です。建築家は、同業他者との差別化も目指し、煉瓦を透積して光を当てる“人々を優しく照らし出す行灯”の様な外観の建築を考案しました。また、内装では患者や来訪者が“落ち着ける雰囲気”も意識されました。

眼科クリニックの移転新築工事です。

敷地は、大阪を代表する繁華街「心斎橋」や「アメリカ村」にほど近い立地でありながら落ち着いた雰囲気で住みやすく、最寄り駅からは徒歩2分の利便性の高い場所にあります。

間口5.4m×奥行16mの敷地形状を最大限活用できるよう間口一杯に計画した建物は、外壁面から隣の敷地境界線まで30cmしかなく、11階建てマンションと3階建て事務所が隣接している状況で、技術的な観点から施工業者探しが難航しました。

建築家によるテキストより

建築には他のクリニックと差別化できるような上質さや美しさ、また患者さんやスタッフの皆さんが落ち着いた雰囲気を感じられるような空間が求められました。

建築家によるテキストより

1階の天井には外部から建物内部に連続したルーバーが取り付けられています。73本のルーバーの形状はすべて異なり、それぞれの頂点同士を結ぶと内部へと誘うような斜めのラインが見えてきます。ルーバーの上には換気や空調、照明、音響などの設備機器が隠れていて、メンテナンスができるように1本1本全て取り外しできるようになっています。

ファサードには、支持方法を詳細に検討し構造計算により安全を確認した上で、385mm幅のレンガを隙間を空けながら積み上げ、背面に照明を設置しました。この街に帰ってくる人々を優しく照らし出す行灯のような存在になっていってほしいと思います。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/9/9-9/15]
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/9/9-9/15]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2024/9/9-9/15)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 藤本壮介事務所が受注候補者に選定された、仙台の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」の最終審査公開プレゼンの動画。最終候補者には、北澤伸浩事務所、山田紗子事務所+BPDL+佐藤慎也研究室、昭和tデYetB、日建設計も名を連ねる。審査員は、青木淳、西沢立衛、冨永祥子、岩間友希、髙橋新悦。2024年9月に行われたもの
  2. 藤本壮介事務所が受注候補者に選定された、仙台の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」の提案書が公開。最終候補者の、北澤伸浩事務所、山田紗子事務所+BPDL+佐藤慎也研究室、昭和tデYetB、日建設計のものも公開。審査員は、青木淳、西沢立衛、冨永祥子、岩間友希、髙橋新悦
  3. SDレビュー2024の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
  4. SDレビュー2024の入選作品の展覧会レポート(後編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
  5. 平山健太建築設計事務所による、東京・文京区の住戸改修「白山の住宅」。大きな緑地に面した角の区画。大きな柱や梁がない“RC壁式構造”の躯体に着目し、構造体と内装に“丁寧な関係”をつくる設計を志向。工事の簡素化も意図し“造作家具と建具”を用いて間仕切る計画を考案
  6. 境原桃太+境原彩香 / 境原建築設計事務所による、愛知・半田市の「間の家」。北側接道の三方を囲まれた敷地。“外との親密さ”と“囲まれた落ち着く場”の両極端な要望に対し、環境のポジティブな要素の収集から計画を開始。片側に寄せた母屋から細長い“間の空間”を突出させる構成を考案
  7. 森清敏+川村奈津子 / MDSによる、埼玉・北葛飾郡の「鷲巣の走馬棟」。増築を重ねた歴史ある禅寺の改修。一期工事では住まいである“庫裏”を対象とし、公私の動線の整理と視線の抜けを意識した計画を志向。既存の瓦屋根が連なる佇まいを“継承”しながらの“進化”も意図
  8. teamSTARによる、神奈川・横須賀市の「Villa A」。眼前に海が広がる敷地。海底を思わせるホールから“貝殻をイメージした螺旋階段”を登り、富士山と海に向けた“アーチ屋根”に覆われた主要階に到達する構成を考案。屋根の形は土地の高低差に合わせ階段状とする
  9. 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  10. 青木淳・西沢立衛・冨永祥子らが審査する、仙台市の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」設計プロポの実施要領が公開。応募要件は比較的低めに設定
  11. オンデザインの内装デザインによる、大阪市の「QUINTBRIDGE」。交流と共創を促すオープンイノベーション施設。協働の場に必要な“オープンでフレキシブル”に応えつつ、集団の中でも“緊張せず過ごせる”場を志向。距離や視線を什器等で細かく“チューニング”して空間を作る
  12. ファラによる、ポルトガルの美術館“MAAT”での、アート展の会場構成「cesariny」。現地のシュルレアリズムを代表する画家の展覧会の為に計画。作品群が“関係性と挑発”の中で並ぶように、“過度に形式的な部屋”に“非形式的な二つの面”を配置。構造体は“軽やかでありながら無限”を意図
  13. 大西麻貴+百田有希 / o+hによる、TOTOギャラリー・間での建築展「生きた全体――A Living Whole」。“生きた全体”を思索して創作する建築家の展覧会。建築を“生き物”と捉え、機能や性能を越えて“愛しみ、育てていく”存在として造り上げた作品群を紹介
  14. トラフ建築設計事務所による、東京・墨田区の店舗「塩をまぜる店『ぐるぐるしゃかしゃか』」。商業施設の中の角の区画での計画。与件を活かし、“二方向から出入り”を可能として“大きなL字のカウンター”を設置する構成を考案。壁面への600個の塩の陳列は対応の効率化と視覚的な充実感の向上を意図
  15. OpenAとケース・リアルによる、佐賀・嬉野市の「UPLIFT SHIMOJYUKU+MILKBREW COFFEE URESHIO ONSEN」。新設駅の駅前広場に建つカフェ兼ラボ。どの方向からも目に入る敷地の特性に着目し、四方をガラス窓とした回遊性のある“正方形平面”の建築を考案。建設費の高騰などに対応する為に“システム建築”を流用して造る
  16. 西島光輔 / Inrestudioによる、ベトナムの「The Gamelle」。海沿いに建つ製品検査を行う実験棟。用途に必要な“潮風や砂塵”からの保護も意図し、現地の煉瓦を用いた“飯ごう形の外郭”の建築を考案。視線が建物を通り抜けるように“大小の開口”を設けて環境との関係も構築
  17. 宮崎晃吉 / HAGISOによる、東京・台東区の飲食店「noie」。住宅の一部を改修したワインバー。地域住民の“もうひとつの家”を目指し、厨房を多角形のカウンターで取り囲んで“自然と会話が生まれるような”距離感を創出。空間演出や店の在り方を考慮して様々な色も用いる
  18. ダービット・ビーランダーによる、金で出来ているのに、段ボール製にしか見えないブレスレットシリーズ「cardboard」の写真
  19. 山口誠デザインによる、東京・台東区のオフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  20. 平田晃久建築設計事務所による、東京の、住宅・ギャラリーからなる複合ビル「Tree-ness House」

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