堤由匡建築設計工作室による、中国・北京市の住戸改修「HOUSE X」。地上階にある区画の改修で屋外浴場も増築する計画。高齢者も暮らす住まいとして、“バリアフリー”を主題とした空間を志向。段差の解消等に加えて“健康的な光と心地よい風”の導入もバリアフリーと捉えて設計する
堤由匡建築設計工作室による、中国・北京市の住戸改修「HOUSE X」。地上階にある区画の改修で屋外浴場も増築する計画。高齢者も暮らす住まいとして、“バリアフリー”を主題とした空間を志向。段差の解消等に加えて“健康的な光と心地よい風”の導入もバリアフリーと捉えて設計するダイニングからキッチンを見る。 photo©広松美佐江 鋭景撮影
堤由匡建築設計工作室による、中国・北京市の住戸改修「HOUSE X」。地上階にある区画の改修で屋外浴場も増築する計画。高齢者も暮らす住まいとして、“バリアフリー”を主題とした空間を志向。段差の解消等に加えて“健康的な光と心地よい風”の導入もバリアフリーと捉えて設計するエントランス横のリビングルームからティールームを見る。 photo©広松美佐江 鋭景撮影
堤由匡建築設計工作室による、中国・北京市の住戸改修「HOUSE X」。地上階にある区画の改修で屋外浴場も増築する計画。高齢者も暮らす住まいとして、“バリアフリー”を主題とした空間を志向。段差の解消等に加えて“健康的な光と心地よい風”の導入もバリアフリーと捉えて設計するマスターベッドルームから開口部越しに外部を見る。 photo©広松美佐江 鋭景撮影
堤由匡建築設計工作室による、中国・北京市の住戸改修「HOUSE X」。地上階にある区画の改修で屋外浴場も増築する計画。高齢者も暮らす住まいとして、“バリアフリー”を主題とした空間を志向。段差の解消等に加えて“健康的な光と心地よい風”の導入もバリアフリーと捉えて設計する庭から屋外浴場への通路と屋外浴場を見る。 photo©広松美佐江 鋭景撮影

堤由匡建築設計工作室が設計した、中国・北京市の住戸改修「HOUSE X / 露天風呂付きバリアフリー住宅」です。
地上階にある区画の改修で屋外浴場も増築する計画です。建築家は、高齢者も暮らす住まいとして、“バリアフリー”を主題とした空間を志向しました。そして、段差の解消等に加えて“健康的な光と心地よい風”の導入もバリアフリーと捉えて設計を行いました。

北京市内のマンション地上階住戸を改修し、北側の専有庭園部分に露天風呂を新設する計画である。

建築家によるテキストより

この住戸には50代施主と彼の高齢な両親が主に居住するため、バリアフリーを指向した設計としている。改修前の設計はヨーロッパの邸宅を模したステージ状の段差があり、高齢者が居住するには不便であった。
そこで、低いリビングを30cmかさ上げし、基本的な居住空間をフラットにし、室内居住時の段差をなくしている。リビング南側のみ、元の高さに床が下がるが、高低差部分にソファを配置することで、リビングとは性格の異なる喫茶スペースとしている。

建築家によるテキストより

我々が一貫して何よりも重視しているのが、採光と通風である。

中国のマンション開発でありがちな、面積を稼ぐことが目的かのような冗長なプランニングにより、奥行きが深く、光も風も通らない真っ暗な部屋が存在し、全体的に薄暗く陰気な印象であった。そのため改修後の部屋の配置については光と風を通すことを最大限に考えた。

客室兼用の和室は、通常は開放しておくことでより多くの光を取り入れ、浴室は全て外部に面させ、少しでも採光と通風を確保し、引込み戸により各居室が光を遮断することを防止する。

これらの操作により、健康的な光と心地よい風が住宅内を動き回り、そしてこれこそが何よりのバリアフリーなのだと考えている。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 “既存のポテンシャルの最大化”をテーマに、新築から建築の再生までも手掛ける「渡邉明弘建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)と アルバイトを募集中
【ap job更新】 “既存のポテンシャルの最大化”をテーマに、新築から建築の再生までも手掛ける「渡邉明弘建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)と アルバイトを募集中
【ap job更新】 “既存のポテンシャルの最大化”をテーマに、新築から建築の再生までも手掛ける「渡邉明弘建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)と アルバイトを募集中REDOJIMBOCHO / 神田神保町ビル再生 photo©新建築社写真部

“既存のポテンシャルの最大化”をテーマに、新築から建築の再生までも手掛ける「渡邉明弘建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒)と アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

AWAでは、事業拡大に伴いスタッフを1~2名程度募集します。経験者、第二新卒どちらも幅広く募集しており、転職時期等の相談も可能です。
また、学生のアルバイト・有給インターンも募集します。

【ビジョン】
既存のポテンシャルを最大化することをテーマにしている建築設計事務所です。
新築や内装リノベーションはもちろん、既存建築の再生や長寿命化のプロジェクトを多く手がけています。
特殊なプロジェクトが多いため、設計前の企画や調査から行うことや、社内外の色々なメンバーと議論しながらプロジェクトを進めることも特徴です。

【目指す働き方】
仕事の質は、はたらく時間の長さではなく密度で確保したいと思っています。基本的には定時~20時台に帰り、残業や休日出勤は振替休日を取っています(若手は振替休日を資格試験の準備に充てるスタッフが多いです)。
また、チームで建築をつくることを大切にしており、パート、業務委託パートナー、協力事務所などを含め色々なメンバーとアイディアを出し合っています。

川口裕人 / 1110建築設計事務所による、神奈川・川崎市の「蔵と倉」。土蔵の飲食店への改修と倉庫棟の新築に加えて庭も整備。土蔵では、上階床を撤去し気積を大きくして光が降り注ぐ空間を創出。倉庫棟では、既存や周辺の建物の肯定と未来への希望を意図して建ち方や素材を選定する
川口裕人 / 1110建築設計事務所による、神奈川・川崎市の「蔵と倉」。土蔵の飲食店への改修と倉庫棟の新築に加えて庭も整備。土蔵では、上階床を撤去し気積を大きくして光が降り注ぐ空間を創出。倉庫棟では、既存や周辺の建物の肯定と未来への希望を意図して建ち方や素材を選定する外観、敷地内の北側より土蔵と倉庫棟を見る。 photo©1110建築設計事務所
川口裕人 / 1110建築設計事務所による、神奈川・川崎市の「蔵と倉」。土蔵の飲食店への改修と倉庫棟の新築に加えて庭も整備。土蔵では、上階床を撤去し気積を大きくして光が降り注ぐ空間を創出。倉庫棟では、既存や周辺の建物の肯定と未来への希望を意図して建ち方や素材を選定する土蔵、客席越しに厨房を見る。 photo©鳥村鋼一写真事務所
川口裕人 / 1110建築設計事務所による、神奈川・川崎市の「蔵と倉」。土蔵の飲食店への改修と倉庫棟の新築に加えて庭も整備。土蔵では、上階床を撤去し気積を大きくして光が降り注ぐ空間を創出。倉庫棟では、既存や周辺の建物の肯定と未来への希望を意図して建ち方や素材を選定する倉庫棟、多目的室から開口部越しに庭を見る。 photo©鳥村鋼一写真事務所

川口裕人 / 1110建築設計事務所が設計した、神奈川・川崎市の「蔵と倉」です。
土蔵の飲食店への改修と倉庫棟の新築に加えて庭も整備する計画です。建築家は、土蔵では、上階床を撤去し気積を大きくして光が降り注ぐ空間を創出しました。そして、倉庫棟では、既存や周辺の建物の肯定と未来への希望を意図して建ち方や素材を選定しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

計画地は多摩田園都市の川崎市宮前区有馬に位置する。
田園都市特有の分譲開発された風景が続く中、敷地内には古くから残る母屋・土蔵とよく手入れされた庭と畑があり、戦後の農村の雰囲気がそのまま漂っているようだった。これはそんな懐かしさを少しだけ街に開くための計画である。

建築家によるテキストより

具体的には、土蔵を小料理屋に改修したり庭の整備をしながら、敷地内に点在していた農作物倉庫を整理集約する新たな倉庫棟を別棟で新築している。
土地の記憶を継承するランドスケープと建築の在り方を模索し、庭の木々は古い写真を参照しながら移植、谷戸に流れる川を枯山水で表現しながら三田橋の由来となった古い橋の石材を飛び石として並べ、関東ロームの土色の舗装で繋ぐなど、地域の原風景を復元するように整備していった。

建築家によるテキストより

敷地内に江戸後期から残ると言われている古い土蔵を街に開かれた小料理屋にコンバージョンした。
土蔵はとてもこぢんまりとしたスケールで、小料理屋としては少し暗い印象であったので、まずは2階床を撤去し気積を大きくして2階窓から光が振り注ぐようにした。
撤去した既存2階床は名栗加工して内装仕上げとして転用し、木をくり抜いたような白木の空間とし、唯一新たに新設する厨房区画としての吹抜けに面した大きな壁には地域で取れた杉皮を乾燥させて鎧貼りにし、大きな木の中にいるような安心感のある場所としている。

増築棟では、倉庫部分は既存建物や周辺建物との調和を図り、銅板の小屋は庭との調和を図るなど、建ち方や素材によって、現状に対する肯定と未来に対する希望という二面性を同包させている。
屋根や外壁は既存の街に対して素直に感応させ、周辺の古民家の瓦屋根や漆喰壁の素材感やディテールを踏襲しつつ、窓には既製品のアルミサッシを標準ディテールのまま採用することで、新旧混在するまちの状態をそのまま建ち上がらせた。

建築家によるテキストより
2024年10月にアーキテクチャーフォトで注目を集めた記事トップ40
2024年10月にアーキテクチャーフォトで注目を集めた記事トップ40

アーキテクチャーフォトで、2024年10月に注目を集めた記事をランキング形式でご紹介します。


  1. 鎌倉市の新庁舎等基本設計プロポーザルで、日建設計が最優秀者に選定。コンセプトは「ひとつながりの未来の庁舎『鎌倉ONE』」。提案のイメージも公開
  2. 日建設計が最優秀者に選定された、鎌倉市の新庁舎等基本設計プロポーザルの、最終プレゼンの動画。石本建築事務所 横浜事務所、内藤廣・松田平田設計共同企業体、隈研吾建築都市設計事務所・梓設計共同体のプレゼン動画も公開
  3. 石上純也が設計した「house & restaurant maison owl」の一般宿泊予約が開始。山口県宇部市にあり、2024年日本建築学会作品賞を受賞した建築。1日1組限定で全館貸切が可能
  4. 一色暁生建築設計事務所による、東京・新宿区の「上落合の家」。都市部の約10坪の敷地。建て込む環境を“ひと繋がりの岩山のような塊”と感じて、積上げるのではない“住宅を削り出す”ような設計を志向。シンプルな量塊の中に諸室を配置して環境と呼応する大小の窓を配置する
  5. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、カタールの集合住宅「ザ・グローブ」。湾岸沿いの敷地での計画。店舗が並び“交流の中心となる遊歩道”のある、先進的な冷却技術で“屋外でも快適に過ごせる”建築を考案。様々な再生可能エネルギーを取入れてラグジュアリーと持続可能の両立も意図
  6. 法律家の水野祐と建築家の藤原徹平と中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペ「AYDA2024」が開催。テーマは「あいまいさの確かな形質」。最優秀賞には国際アワードセレモニーへの招待と賞金30万円が贈呈
  7. 東孝光による「塔の家」(1966) と 伊東豊雄による「花小金井の家」(1983) の建築ツアーが開催。妹島和世の監修でアートウィーク東京の一環として実施
  8. 浜田晶則建築設計事務所による、東京・世田谷区の「民家A」。現代の実家像も目指した住宅。施主が書いた“生活像の文章”を出発点とし、家族の記憶の象徴となる“もの”を街に対して表現する縦長窓“見世のディスプレイ”を備えた建築を考案。民家の要素や構成を援用して造る
  9. 大野力 / sinatoによる、東京・千代田区の「12 KANDA」。パブリックな用途も含むシェアオフィス。個室群の“街への対峙”も意図し、屋外避難階段を表側でバルコニーと繋げて“日常動線”にする構成を考案。基準階の反復ではなく異なる“形と機能”が積層する建築を造る
  10. 吉田裕一建築設計事務所による、埼玉・川口市の住宅「東浦和の安居」。施主夫婦が自身の老後を見据えて依頼した住まい。車椅子での移動や介護がしやすい建築との要望に、其々の居室同士を接続して直に行き来できる平面構成を考案。趣味の園芸の為に土間や屋外の空間の使い方も考慮
  11. 長坂常 / スキーマ建築計画による、群馬・太田市の「古川製作所新社屋+工場」。部品製造会社の“生産システム”を作る企業の為に計画。認知度を高めて雇用にも貢献する存在を目指し、“会社の顔となる開かれた建築”を志向。内外の多様な要素に“一貫した軸”を与える為にグリッドを用いて設計
  12. アンドラ・マティンの初めての作品集『Tropicality: Houses by Andra Matin』をプレビュー。インドネシアを拠点とする建築家。内外の繋がる開放的なリビングを備えた自邸で世界的にも注目を集める
  13. MVRDVによる、オランダの「トリポリス・パーク」。アルド・ファン・アイクの晩年作品の改修と増築。歴史的建築に敬意を払いながら変化した環境への対応も意図し、既存の背後に“ランドスクレイパー”を配置する計画を考案。記念碑的建物の不動産価値も再確立させる
  14. MADによる、アメリカ・デンバーの「ワン・リバー・ノース」。都市の中心部に建つ低層部に商業施設も備えた集合住宅。都市生活の再考を目指し、地域の特徴的な環境を参照した“亀裂“のような空間を備えた建築を考案。外と内の空間を融合させて自然と建築の境界も曖昧にする
  15. 森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる
  16. 富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、栃木・那須町の宿泊施設「赤松平の減築」。個人の別荘を簡易宿所に改修する計画。宿としては“大きすぎる”既存建物と向き合い、木々に囲まれた環境に対して“友好的に面積を減らす”設計を志向。居室の外部化や吹抜への転換で森と呼応する空間に変える
  17. 山縣洋建築設計事務所による、山梨・南都留郡の別荘「KM」。別荘が建ち並ぶ地域の開けた傾斜地に計画。地形自体の“美しさ”に着目し、斜面と呼応する緩やかな勾配屋根をもつ“シンプルな直方体”を浮遊させる建築を考案。床のレベル差と開口の配置で様々な雰囲気の場も作る
  18. 渡邉明弘事務所・オクムラデザイン・キーマンによる、東京・千代田区の「REDO JIMBOCHO」。雑居ビルを改修と耐震化した“シェア型複合施設”。既存の状態に対し、“修繕”でも“建替”でもない“再生”する設計を志向。柱の増し打ち補強を含む“総合的な計画”で他の選択肢では“得難い空間”を生み出す
  19. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、ウズベキスタンの「アリシェル・ナヴォイ国際科学研究センター」。文学博物館・研究所・学校などが組込まれる施設。地域の伝統的な建築から様々な着想を得て、換気機能を持つ“アーチ型のファサード”や“中庭” を備えた建築を考案。外壁の素材には地域産の煉瓦も用いられる
  20. 北村直也建築設計事務所による、岐阜・瑞穂市の「穂積の住宅」。“住宅街”の中の“田園”にも隣接する敷地。環境を大らかに受入れる存在を目指し、3つの量塊を“雁行型”に配置して空間同士の柔らかな関係を構築。視線が建築を“貫通”するように開口を配して両方の風景も繋ぐ
  21. 宮崎晃吉 / HAGISOによる、茨城・笠間市の「ATAGO FOREST HOUSE」。自然公園にある建物と周辺環境を整備する計画。“地域の憩いの場”で“観光拠点”を目指し、“心も体も切り替わる中継地点”としての建築を志向。既存への“円弧状のテラス”などの増築と共にサインまでも見直す
  22. 藤原・室 建築設計事務所による、東京の「町田の家」。傾斜地の不整形な角地での計画。環境への応答とプライバシーの確保を考慮し、“壁”を主要素とし“角度や高さの調整”で多様な風景を切取ると共に外部からの視線を遮断。木漏れ日の様な多方向からの光の導入も意図
  23. 藤本壮介の総合デザイン監修による、福岡市の「明治公園整備・管理運営事業」の完成イメージが公開。東京建物を代表企業とし梓設計・旭工務店・木下緑化建設・ランドスケープむらが共同企業体として提案して優先交渉権者に選定
  24. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  25. KAWAHARA KRAUSE ARCHITECTSによる、ドイツ・ハンブルクの「House SK」。モダニズムの建築家が手掛けた住宅の改修。明るく広々とした空間への転換を求め、既存の構成を踏襲しつつ“吹抜”の新設や“開口部”の拡大等を含む計画を考案。空間の繋がりが実寸以上の奥行と広がりを呼起す
  26. 大西麻貴+百田有希 / o+hによる、静岡・浜松市の店舗「まちのコモンズとしての店舗」。郊外のメガネ店の計画。暮らしを豊かにする“コモンズ”としての店舗を目指し、放射状に壁を配置して売場だけではない“性格の異なる居場所”を備えた建築を考案。地域の素材も使用して“暖かみのある空間”とする
  27. 山田誠一建築設計事務所による、静岡の「House A」。往来のある“碁盤の目の”街区の敷地。防犯対策しつつも“街と大らかな関係”を結ぶ建築を求め、街に対し“45度”振ったグリッドを用いて”視線の抜け”や“余白”を創出。周囲と繋がる為のテラス等も散りばめる
  28. 田中亮平 / G ARCHITECTS STUDIOによる、東京・台東区の飲食店「茶室ニゴウ」。木造二階建てを改修した店。非常に小さな面積という与件を受け、蛍光カラーの“幾何学図形”を導入して“空間認識に揺らぎを与える”計画を考案。グリーンとピンクの色はブランディングを手掛ける北川一成が選定
  29. 塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、長野・安曇野市の「RE FORM」。設計者の実家の改修。家の象徴である“座敷”の扱いから議論を始め、一人ひとりに異なる意見がある“陣取り合戦”の様な状況に向合い設計。“各々が自らの陣を取り、また陣を渡してきた結果”としての空間が現れる
  30. 西久保毅人 / ニコ設計室による、プリズミックギャラリーでの建築展「それはあなたの言葉から」。施主の発した“言葉を定規に設計”してきた建築家の展示。自身の手掛けた建築の“小ささ”を意識させる為に、会場の中心に“大きな猫”のオブジェを配置。子ども達でも楽しめるように“ごろごろできる”場も作る
  31. 諸江一紀建築設計事務所による、愛知・岡崎市の「庇の家」。下屋のある住宅が建ち並ぶ地域での計画。“屋根が重なる風景”との呼応も意図し、箱型のヴォリュームの四周に“庇”を配置する建築を考案。縁側の垂木を内部にまで延長して“屋根で守られる安堵感”も空間に与える
  32. 髙濱健嗣建築設計事務所による、兵庫の住戸改修「T Flat」。二面を外気に面した区画。開放的な家との要望に、水廻り等の機能を“木の箱”に集約して大きなワンルーム空間を確保する構成を考案。用途に応じてカーテンで間仕切れる仕様とし“家族の距離感”の調整も可能にする
  33. キー・オペレーションとパーク・コーポレーションによる、富山市の「十全化学本社社屋」。医薬関係の製造企業の新社屋。自由な交流の尊重を意図し、“集中”と“交流”の切替が可能となるゾーニングの建築を考案。四周のバルコニーは環境調整や気分転換の役割に加えて“陰影のあるファサード”も生み出す
  34. 藤本壮介事務所が受注候補者に選定された、仙台の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」の最終審査公開プレゼンの動画。最終候補者には、北澤伸浩事務所、山田紗子事務所+BPDL+佐藤慎也研究室、昭和tデYetB、日建設計も名を連ねる。審査員は、青木淳、西沢立衛、冨永祥子、岩間友希、髙橋新悦。2024年9月に行われたもの
  35. 竹山聖 / 設計組織アモルフによる、東京・目黒区の「OAK BLDG II」。“地形的な結節点”となる敷地に計画。“街の起点”で“道を祝福する”建築を求め、人流を取込み“開きつつ閉じる”形態を模索。環境と呼応するように壁面や開口を操作して“立体的な都市のファサード”を生み出す
  36. 石飛亮 / WANKARASHINによる、長崎・福江島の「五島つばき蒸溜所」。小さな集落の教会に隣接する敷地。維持管理をする“教会守”の様な生産所を目指し、蒸溜室を中庭に見立てて“修道院のような回廊”で囲む建築を考案。島内の素材を建材に用いて“風土や歴史”への接続も意図する
  37. 森下陽 / AMPによる、静岡・浜松市の住宅「コマツノコヤ」。畑を宅地化した住宅街の敷地。地域的に求められる“駐車計画”から出発し、将来的に1階のみでの生活を想定した“寄棟屋根”の建築を考案。地域の職人たちと協力して工種や“工期を可能な限り減らして”建てる
  38. 建築家の石上純也が、エルメスの2025AWメンズコレクションのランウェイに出演。長谷川博己・大沢たかお・松田翔太らもモデルとして参加
  39. 中村竜治建築設計事務所の会場構成による「ものたちの誰彼(たそがれ)展」。身近な壊れやすい物との付合い方を主題とし開催。展示されるオブジェとその写真の関係性に向合い、説明的ではない“即物的”な展示計画を志向。其々の独立した鑑賞を促す“1.4mの高さに梁を掛けた空間”を考案
  40. 藤本壮介事務所が受注候補者に選定された、仙台の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」の提案書が公開。最終候補者の、北澤伸浩事務所、山田紗子事務所+BPDL+佐藤慎也研究室、昭和tデYetB、日建設計のものも公開。審査員は、青木淳、西沢立衛、冨永祥子、岩間友希、髙橋新悦

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