藤本壮介による、森美術館での展覧会の会場写真。活動初期から進行中の計画まで網羅的に紹介する大規模個展。模型・図面・写真に加え、インスタレーションや空間を体験できる大型模型なども公開
藤本壮介による、森美術館での展覧会の会場写真。活動初期から進行中の計画まで網羅的に紹介する大規模個展。模型・図面・写真に加え、インスタレーションや空間を体験できる大型模型なども公開「思考の森」、会場の様子 photo©architecturephoto
藤本壮介による、森美術館での展覧会の会場写真。活動初期から進行中の計画まで網羅的に紹介する大規模個展。模型・図面・写真に加え、インスタレーションや空間を体験できる大型模型なども公開「開かれた円環」、会場の様子 photo©architecturephoto
藤本壮介による、森美術館での展覧会の会場写真。活動初期から進行中の計画まで網羅的に紹介する大規模個展。模型・図面・写真に加え、インスタレーションや空間を体験できる大型模型なども公開「仙台市(仮称)国際センター駅北地区複合施設(2024年提案版)1:15模型」、2025年 photo©architecturephoto
藤本壮介による、森美術館での展覧会の会場写真。活動初期から進行中の計画まで網羅的に紹介する大規模個展。模型・図面・写真に加え、インスタレーションや空間を体験できる大型模型なども公開「未来の森 原初の森—共鳴都市 2025」、会場の様子 photo©architecturephoto

藤本壮介による、森美術館での展覧会「藤本壮介の建築:原初・未来・森」の会場写真です。
活動初期から進行中の計画まで網羅的に紹介する大規模個展です。模型・図面・写真に加え、インスタレーションや空間を体験できる大型模型なども公開されています。会期は2025年11月9日まで。展覧会の公式ページはこちら
また、アーキテクチャーフォトでは、本展のチケットプレゼント企画を、2025年7月4日締切りで実施中です。

本展は、藤本にとって初の大規模個展です。活動初期から世界各地で現在進行中のプロジェクトまで8セクション構成で網羅的に紹介し、約30年にわたる歩みや建築的特徴、思想を概観します。

展示には、模型や設計図面、竣工写真に加え、インスタレーションや空間を体験できる大型模型、モックアップ(試作モデル)なども含まれ、建築に携わる人だけでなく、だれもが藤本建築のエッセンスを体感できる、現代美術館ならではの展覧会です。さらに、藤本による未来の都市像の提案を通し、建築の存在意義や可能性についての考察も試みます。

環境への配慮、人と人との変わりゆく関係性、分断されたコミュニティをつなぐ機能、テクノロジーの発展に影響される生活など、今日、建築や都市には従来以上の役割を担うことが求められています。そのような時代に、建築は私たちの暮らしをどう変えうるのか。藤本の実践をとおして、みなさんとともに考えます。

リリーステキストより
【ap job更新】 建築・インテリア・家具を一体と捉え、身体スケールからのデザインを大切にする「.8/TENHACHI」が、設計スタッフ(既卒・経験者)と アルバイトを募集中
【ap job更新】 建築・インテリア・家具を一体と捉え、身体スケールからのデザインを大切にする「.8/TENHACHI」が、設計スタッフ(既卒・経験者)と アルバイトを募集中
【ap job更新】 建築・インテリア・家具を一体と捉え、身体スケールからのデザインを大切にする「.8/TENHACHI」が、設計スタッフ(既卒・経験者)と アルバイトを募集中Floating on the Ridge / photo by Takumi Ota

建築・インテリア・家具を一体と捉え、身体スケールからのデザインを大切にする「.8/TENHACHI」の、設計スタッフ(既卒・経験者)と アルバイト 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

インテリアデザインから建築設計まで幅広く手がける .8/TENHACHI では、現在進行中および新規のプロジェクトに携わる内装設計・建築設計スタッフを募集しています。

.8/TENHACHIは、隈研吾建築都市設計事務所で国内外の建築・内装・家具デザイン・インスタレーションの経験を積んだ佐々木倫子と、設計事務所で建築の経験とイデーで家具のデザインと制作の経験を積んだ佐藤圭が共同主宰する設計事務所です。
私たちは、建築・インテリア・家具を一体として捉え、身体スケールからの空間デザインを大切にし、短期的な効率性や利益追求を目的とするのではなく、「Fermenting Architecture – 発酵建築」というテーマのもと、時間とともに味わいが増し、長く愛される建築を目指しています。

当事務所では、基本計画から実施設計、監理まで一貫して携わることで建築設計全体の流れを実践的に学べるほか、インテリアや家具のデザイン力、施主・施工者との対話を通じたコミュニケーション力やマネジメント力も身につけることができます。こうした設計活動を通じて幅広い経験を積み、自身のスキルや視野を着実に広げることができる環境です。
互いに意見やアイデアを気軽に交わしながら、チームで一つひとつのプロジェクトに丁寧に取り組んでいます。スキルを磨きながらじっくりと働きたい方にも、将来を見据えて経験を積みたい方にも、安心して成長していける環境を整えています。

デザインには決して妥協せず、ときには厳しさもありますが、常に「本当にいいもの」を目指して真摯に向き合っています。担当したプロジェクトは、独立後のキャリアにしっかり残るような、誇れる仕事になるはずです。
独立後のサポートも行っており、卒業したスタッフと協働してプロジェクトを進めることもあります。小さなチームだからこそ、一人ひとりの事情に耳を傾けながら、柔軟に働き方を調整しています。子育て中や家庭の都合で時短勤務を希望される方も安心してご応募ください。

事務所は、渋谷駅から電車で約20分の神奈川県郊外にあり、都心に近い利便性と広々とした落ち着いた環境を兼ね備え、豊かな設計活動が行える場を目指しています。

小大建築設計事務所による、中国・広州の店舗「THE NORTH FACE URBAN EXPLORATION」。アウトドアブランドの“都市生活者向け”ラインの為に計画。製品コンセプトの体現を求め、テントの膜素材を用いた“都市のシェルター”を中央に据える空間を考案。都市の無骨さの表現も意図して“黒皮鉄”も用いる
小大建築設計事務所による、中国・広州の店舗「THE NORTH FACE URBAN EXPLORATION」。アウトドアブランドの“都市生活者向け”ラインの為に計画。製品コンセプトの体現を求め、テントの膜素材を用いた“都市のシェルター”を中央に据える空間を考案。都市の無骨さの表現も意図して“黒皮鉄”も用いる共用通路からガラス越しに内部を見る。 photo©堀越圭晋 エスエス
小大建築設計事務所による、中国・広州の店舗「THE NORTH FACE URBAN EXPLORATION」。アウトドアブランドの“都市生活者向け”ラインの為に計画。製品コンセプトの体現を求め、テントの膜素材を用いた“都市のシェルター”を中央に据える空間を考案。都市の無骨さの表現も意図して“黒皮鉄”も用いる左:「ジオドーム」、右:売場 photo©堀越圭晋 エスエス
小大建築設計事務所による、中国・広州の店舗「THE NORTH FACE URBAN EXPLORATION」。アウトドアブランドの“都市生活者向け”ラインの為に計画。製品コンセプトの体現を求め、テントの膜素材を用いた“都市のシェルター”を中央に据える空間を考案。都市の無骨さの表現も意図して“黒皮鉄”も用いるキャッシャー側から「ジオドーム」の内側を見る。 photo©堀越圭晋 エスエス

小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所が設計した、中国・広州の店舗「THE NORTH FACE URBAN EXPLORATION」です。
アウトドアブランドの“都市生活者向け”ラインの為に計画されました。建築家は、製品コンセプトの体現を求め、テントの膜素材を用いた“都市のシェルター”を中央に据える空間を考案しました。また、都市の無骨さの表現も意図して“黒皮鉄”も用いられました。

THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)がアウトドアで培った機能性と合理性を、ファッションに落とし込み都市生活者向けに提案する「THE NORTH FACE URBAN EXPLORATION(ザ・ノース・フェイス・アーバン・エクスプロレーション)」。

本プロジェクトでは、そのURBAN EXPLORATIONというブランドコンセプトを体現する空間を目指した。

建築家によるテキストより

都市特有の過酷な環境において、機能性とデザイン性を兼ね備えた提案を行うUE。その哲学を表現するために、空間デザインには黒皮鉄をメインマテリアルとして採用した。黒皮鉄は素材ごとに個体差があり、都市の無骨さや力強さを引き立てる。

さらに、その力強い環境の中に、テントに使用される柔らかい膜素材で構成した「Urban Shelter(都市のシェルター)」を売り場としてデザインした。

建築家によるテキストより

この対照的な要素を掛け合わせることで、UEのプロダクトが持つ機能性とデザイン性のバランスを空間全体で表現した。

建築家によるテキストより
ネリ&フーによる、中国の「ザ・ヤード 大連文化センター」。既存6棟を転用した劇場等を内包する複合施設。全体を統一する“建築言語”を求め、コールテン鋼を始めとした“最小限で無加工”の素材を用いる計画を考案。元々の棟配置を活かして“静かな思索の中庭”も作り出す
ネリ&フーによる、中国の「ザ・ヤード 大連文化センター」。既存6棟を転用した劇場等を内包する複合施設。全体を統一する“建築言語”を求め、コールテン鋼を始めとした“最小限で無加工”の素材を用いる計画を考案。元々の棟配置を活かして“静かな思索の中庭”も作り出す photo©DONG
ネリ&フーによる、中国の「ザ・ヤード 大連文化センター」。既存6棟を転用した劇場等を内包する複合施設。全体を統一する“建築言語”を求め、コールテン鋼を始めとした“最小限で無加工”の素材を用いる計画を考案。元々の棟配置を活かして“静かな思索の中庭”も作り出す photo©DONG
ネリ&フーによる、中国の「ザ・ヤード 大連文化センター」。既存6棟を転用した劇場等を内包する複合施設。全体を統一する“建築言語”を求め、コールテン鋼を始めとした“最小限で無加工”の素材を用いる計画を考案。元々の棟配置を活かして“静かな思索の中庭”も作り出す photo©DONG
ネリ&フーによる、中国の「ザ・ヤード 大連文化センター」。既存6棟を転用した劇場等を内包する複合施設。全体を統一する“建築言語”を求め、コールテン鋼を始めとした“最小限で無加工”の素材を用いる計画を考案。元々の棟配置を活かして“静かな思索の中庭”も作り出す photo©Runzi Zhu

ネリ&フーが設計した、中国の「ザ・ヤード 大連文化センター」です。
既存6棟を転用した劇場等を内包する複合施設です。建築家は、全体を統一する“建築言語”を求め、コールテン鋼を始めとした“最小限で無加工”の素材を用いる計画を考案しました。また、元々の棟配置を活かして“静かな思索の中庭”も作り出しました。


こちらは建築家によるテキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

私たちの新しい複合用途のクリエイティブ開発の設計は、大連の中心部にあり、大学のキャンパスやソフトウェアパークの近くに位置しています。既存の敷地には、40年前に建てられた6棟の建物があり、かつては化学研究所のオフィス、倉庫、そして寮として使われていました。私たちの設計における課題は、高さがさまざまで、以前に改修が行われた特徴的な外観を持つこれらの建物を統一することができる建築的な言語を見つけることでした。敷地内で最も目立つ建物は、かつての作業員用の寮であり、過去に修理作業に使われていた一連の木製の門とガレージ区画を備えています。

ザ・ヤードの背後にあるコンセプトは、このプロジェクトが位置する文脈への考察に由来しており、それは都市の中の隠れた内向的な場所にあり、まもなく忘れ去られようとしている都市の記憶の小さな安息の地です。再活用プロジェクトとしてのこの計画の目的は、敷地を地域社会や学生たちに貢献する目的地へと変えることです。プログラムには、ギャラリー、ライフスタイル小売、ホスピタリティ、映画館、劇場、そしてオフィススペースが含まれています。

既存の建物はU字型の構成で配置されており、本質的に内向的で、大きな空の駐車場の方を向いていました。私たちの計画は、U字型の形を、壁やスクリーン、キャノピーによる新たな空間システムで構成された囲まれた中庭へと変えることで完成されます。中国庭園から着想を得て、都市の騒音から逃れる静かな思索の場として、この敷地の隠れた性質を称えています。連続した形状が広場を包み込み、プライバシー感を生み出すとともに、大きな岩の造形を囲み、さらに新旧の間を調和させる第二のファサード層として機能します。

触感的な素材のパレットは、既存のスタッコ仕上げの外観を引き立てるために、最小限かつ無加工のままに保たれています。コールテン鋼が、主要な表面素材として使用されています。風化し変化することで時間の経過を記録するという、工業素材としての適性があるためです。インテリアデザインの戦略は、新旧の間にある緊張関係を称えています。新しいしっくい仕上げと、部分的に露出したレンガや構造要素を並置することで、過去と現在の対話が生み出されています。

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