


小松剛之+戸井達弥 / コプレイスアーキテクツと柴田祐希+大沼千尋+中尾文哉 / TANKが設計した、長野・飯綱町の「いいづな歴史ふれあい館 / 展示リニューアル」です。
自然・歴史・文化の魅力を探求して発信する為の展示空間です。建築家たちは、多角的に歴史と向き合える在り方を求め、展示ケースの周りを回遊できて上下から眺められる計画を考案しました。また、OSB合板を加工した意匠は世界観の共有も意図されました。施設の場所はこちら(Google Map)。
旧牟礼村と旧三水村の合併から20周年となるこのタイミングで展示内容を町内全域へ拡充することを主目的として、まちの自然・歴史・文化の魅力を住民と共に探求し・学び・発信するため、展示内容の大幅なリニューアルを行うプロジェクトである。
展示計画では、町内から発掘された貴重な遺跡や先人が暮らした生活の知恵など、来館者の「共感」を生む展示手法を模索した。
大きな甕を上から見る、下から見るなど展示物の周りをぐるっと回遊することができないかとスタディを進める中で、既存展示台を補強してその上を登れるようにすることで壁から展示ケースを離し、壁面展示とケース内展示との間に来館者が入り込めるように計画している。
これはより深く多角的に展示物の背景にある歴史に向き合えることを意図したもので、老若男女様々な来館者に共感を得られるものと考えた。
展示ケースに使用したOSB合板の木片が積層された意匠は、歴史を重ねた町の展示空間に親和性が高く、世界観も共有しやすいと考えた。
OSB合板への塗装とサンダー掛けを繰り返すことで磨き上げられた繊細で力強い個性的な展示ケースをつくることができた。展示ケース内には、30cm角にモジュール化された大小4パターンの展示台(MDF材で製作)を配置した。
ひな壇上に配置することや、平らに並べて大きな面をつくること、違う展示ケースに移動することも可能な仕組みを取り入れ、大小様々な展示物を学芸員の皆さんが日々工夫しながら展示を可変できる仕組みを提案している。



