空間構想による、インドネシアの店舗「Itsumo Dessert Shop」。既存の建築の内外を改修。自然素材を用いた“静かで繊細な”体験を求め、地場の硬木で仕上げた壁面に天窓から自然光が降り注ぐ空間を考案。新たな“構造フレーム”の追加で床位置を変えて元の躯体の位置付けも更新外観、南側の道路より見る。夕景 photo©Kung Photograph
空間構想による、インドネシアの店舗「Itsumo Dessert Shop」。既存の建築の内外を改修。自然素材を用いた“静かで繊細な”体験を求め、地場の硬木で仕上げた壁面に天窓から自然光が降り注ぐ空間を考案。新たな“構造フレーム”の追加で床位置を変えて元の躯体の位置付けも更新2階、客席からバーカウンター側を見る。 photo©Kung Photograph
空間構想による、インドネシアの店舗「Itsumo Dessert Shop」。既存の建築の内外を改修。自然素材を用いた“静かで繊細な”体験を求め、地場の硬木で仕上げた壁面に天窓から自然光が降り注ぐ空間を考案。新たな“構造フレーム”の追加で床位置を変えて元の躯体の位置付けも更新2階、客席 photo©Kung Photograph
空間構想による、インドネシアの店舗「Itsumo Dessert Shop」。既存の建築の内外を改修。自然素材を用いた“静かで繊細な”体験を求め、地場の硬木で仕上げた壁面に天窓から自然光が降り注ぐ空間を考案。新たな“構造フレーム”の追加で床位置を変えて元の躯体の位置付けも更新3階、客席。夕景 photo©Kung Photograph
空間構想が設計した、インドネシアの店舗「Itsumo Dessert Shop」です。
既存の建築の内外を改修する計画です。建築家は、自然素材を用いた“静かで繊細な”体験を求め、地場の硬木で仕上げた壁面に天窓から自然光が降り注ぐ空間を考案しました。また、新たな“構造フレーム”の追加で床位置を変えて元の躯体の位置付けも更新しています。店舗の場所はこちら(Google Map)。
シンガポールのすぐ南に位置するインドネシア・バタム島にある店舗です。
かつて施主が自ら設計した店舗を改修しました。改修にあたっては、バタムに多い「ルコ(shop-house)」という商業建築の形式をふまえつつ、空間そのものの価値を重視しました。自社ブランドの発祥の地を大切にしたい施主との対話を通して、人工的な素材が増えるバタムの街の中にありつつも、自然素材を用いた、静かで繊細な空間体験を大切にすることにしました。
一般的なルコでは珍しく、建物全体を貫く二層分の吹き抜けがあり、2階と3階をつないでいます。中央の吹き抜け部分には、既存のコンクリートの構造フレームがありましたが、そのまま残すことでほどよい空間の分節が可能となりました。
さらに、既存躯体のフレームの中に新しい構造フレームを入れ込むことで床の位置を変更しています。その変更によって、既存躯体を空間の主要なエレメントとして位置付け直すことができました。その上には同じ長さの天窓があり、そこから自然光が差し込みます。大きな開口部から空だけを切り取ることで、賑やかな街の喧騒から距離を置くことができます。
当初は既存の外壁をそのまま再利用する予定でしたが、工事の途中で、外壁の構造が不安定だと判明したため、道路に面している2枚の外壁を完全に撤去して再構築し、その内側を地場のbankiraiという硬木で仕上げています。
施主から建物のなかに雨が降ってほしいというおもしろい依頼があったため、この吹き抜けを「RAIN VOID」と名付け、この木材が時間とともにエイジングすることを考えました。天窓や中庭周辺に隠された樋が、雨水を室内に取り込む仕組みになっており、閉じられた空間に自然の開放感をもたらしています。