exhibition archive

トラフ建築設計事務所の企画と会場構成による展示「いとしき きといし 石と木の魅力を伝える企画展」。石と木への“愛しさを再発見して見つめなおす”趣旨で計画。来場者へのインスピレーションの提供を目指し、“素材以上プロダクト未満の木と石に触れる”空間を志向。石と木の角柱を井桁状に組んだ展示物などを考案
トラフ建築設計事務所の企画と会場構成による展示「いとしき きといし 石と木の魅力を伝える企画展」。石と木への“愛しさを再発見して見つめなおす”趣旨で計画。来場者へのインスピレーションの提供を目指し、“素材以上プロダクト未満の木と石に触れる”空間を志向。石と木の角柱を井桁状に組んだ展示物などを考案外観、正面道路より開口部越しに「いとしき、地球素材」ゾーンを見る。 "UNTITLED (THE STONE AND WOOD #124–409)", 2024 © GOTTINGHAM IMAGE COURTESY OF THAT’S ALL RIGHT. AND STUDIO XXINGHAM photo©GOTTINGHAM
トラフ建築設計事務所の企画と会場構成による展示「いとしき きといし 石と木の魅力を伝える企画展」。石と木への“愛しさを再発見して見つめなおす”趣旨で計画。来場者へのインスピレーションの提供を目指し、“素材以上プロダクト未満の木と石に触れる”空間を志向。石と木の角柱を井桁状に組んだ展示物などを考案「いとしき、地球素材」ゾーン、井桁状オブジェ "UNTITLED (THE STONE AND WOOD #124–409)", 2024 © GOTTINGHAM IMAGE COURTESY OF THAT’S ALL RIGHT. AND STUDIO XXINGHAM photo©GOTTINGHAM
トラフ建築設計事務所の企画と会場構成による展示「いとしき きといし 石と木の魅力を伝える企画展」。石と木への“愛しさを再発見して見つめなおす”趣旨で計画。来場者へのインスピレーションの提供を目指し、“素材以上プロダクト未満の木と石に触れる”空間を志向。石と木の角柱を井桁状に組んだ展示物などを考案「いとしき、地球素材」ゾーン、24種類の貴重な石と木 "UNTITLED (THE STONE AND WOOD #124–409)", 2024 © GOTTINGHAM IMAGE COURTESY OF THAT’S ALL RIGHT. AND STUDIO XXINGHAM photo©GOTTINGHAM
トラフ建築設計事務所の企画と会場構成による展示「いとしき きといし 石と木の魅力を伝える企画展」。石と木への“愛しさを再発見して見つめなおす”趣旨で計画。来場者へのインスピレーションの提供を目指し、“素材以上プロダクト未満の木と石に触れる”空間を志向。石と木の角柱を井桁状に組んだ展示物などを考案「いしとき、の、出会うところ」ゾーン、「Kitoishi TABLE」 "UNTITLED (THE STONE AND WOOD #124–409)", 2024 © GOTTINGHAM IMAGE COURTESY OF THAT’S ALL RIGHT. AND STUDIO XXINGHAM photo©GOTTINGHAM

トラフ建築設計事務所の企画と会場構成による展示「いとしき きといし 石と木の魅力を伝える企画展」です。
石と木への“愛しさを再発見して見つめなおす”趣旨で計画されました。建築家は、来場者へのインスピレーションの提供を目指し、“素材以上プロダクト未満の木と石に触れる”空間を志向しました。そして、石と木の角柱を井桁状に組んだ展示物などを考案しました。※会期は終了しています

Karimoku Commons Tokyoで開催された企画展「いとしき きといし」の企画及び会場設計を手掛けた。
本企画展では関ヶ原石材とカリモク家具のコラボレーションによる「石と木」への愛しさを再発見し、見つめなおす。

建築家によるテキストより

入口では高知県馬路村の銘木・魚梁瀬杉と、鮮やかな黄色が特徴的なハゼで特別に作られたAA HIGH STOOLに、巻貝の化石が残る大理石、ジュラシックブラウン天板のカウンターテーブルが来場者を迎える。

建築家によるテキストより

会場は2つのゾーンで構成される。

「いとしき、地球素材」ゾーンでは、290mm角モジュールの石と木の角柱を井桁状に組み、二つの素材の対比を体感できる。
木の角柱は変形した材もムダなく活用できる縦継ぎの集成材を使用し、石の角柱は丁場から採掘したブロック状の原石を使用しつつ、一部は仕上げを変えている。奥のカウンター上には、希少価値の高い24種類の石と木で制作した丸いオブジェを並べ、裏返すとその特徴や歴史が書かれている。

「いしとき、の、出会うところ」ゾーンでは、この企画展のために製作した「kitoishi TABLE」を展示。
ベージュ地に小石が混ざるチェッポ・ディ・ボルピと、金継ぎのような表情のキンツギという2種類の硬質な大理石を、国産のナラ材でフレーミングしたテーブルは天井高の低い日本の環境を見据えて高さ650㎜とした。

建築家によるテキストより
東京都庭園美術館での展覧会「建物公開2024 あかり、ともるとき」の入場チケットをプレゼント。“照明”に焦点を当て“旧朝香宮邸”を公開。各室の照明に関する解説と資料を通して魅力を紹介。会期中は通常非公開のエリアも見学でき写真撮影も可能
東京都庭園美術館での展覧会「建物公開2024 あかり、ともるとき」の入場チケットをプレゼント。“照明”に焦点を当て“旧朝香宮邸”を公開。各室の照明に関する解説と資料を通して魅力を紹介。会期中は通常非公開のエリアも見学でき写真撮影も可能展覧会ポスター photo courtesy of 東京都庭園美術館
東京都庭園美術館での展覧会「建物公開2024 あかり、ともるとき」の入場チケットをプレゼント。“照明”に焦点を当て“旧朝香宮邸”を公開。各室の照明に関する解説と資料を通して魅力を紹介。会期中は通常非公開のエリアも見学でき写真撮影も可能東京都庭園美術館本館 外観 photo courtesy of 東京都庭園美術館

東京都庭園美術館での展覧会「建物公開2024 あかり、ともるとき」の入場チケットを抽選でプレゼントいたします。
“照明”に焦点を当て“旧朝香宮邸”を公開する内容です。各室の照明に関する解説と資料を通して魅力を紹介します。また、会期中は通常非公開のエリアも見学でき写真撮影も可能になるとのこと。
会期は、2024年9月14日~2024年11月10日まで。展覧会の公式サイトはこちら。入場チケットプレゼント企画の応募締切は、2024年9月20日(金)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください
厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表にかえさせていただきます)。

見上げてときめく、多彩な灯りの世界

本展は、1933年(昭和8)に竣工した旧朝香宮邸(現・東京都庭園美術館本館)の建築としての魅力を存分にご堪能いただくため、年に一度開催している建物公開展です。これまで当館では毎回テーマを設定し、様々な角度から建物公開展に取り組んでまいりました。今回は、この建物のみどころの一つとも言える「照明」に焦点を当てます。

1920年代、滞在中のフランス・パリにて、当時全盛期だったアール・デコの様式美に触れ、魅せられた朝香宮夫妻。帰国後、最先端の技術と最高級の素材を用い、アール・デコの精華を積極的に取り入れた自邸を建設しました。フランスの装飾美術家アンリ・ラパンが主要な部屋の室内装飾を手がけ、宮内省内匠寮の技師らが全体の設計を担い、日仏のデザインが融合する形で完成した建築です。現在は美術館として活用していますが、竣工時からの改変はわずかで、当時の様子を良好な状態で伝えることから、国の重要文化財に指定されています。

天井や壁面に据えられた照明は、旧朝香宮邸の室内空間において特に印象的な要素です。こだわりの材質やディテールがあしらわれた照明器具の多くは、この邸宅のために制作されたもので、華やかさと独自性を高めています。本展では、各室の照明に関する解説、資料を通して旧朝香宮邸の魅力に迫るとともに、同時代のランプ類を展示します。また、本館の窓のカーテンを開け放ち、自然の光を感じる空間で、宮邸時代の家具や調度を用いた再現展示をお楽しみいただきます。

秋の季節、やわらかな光を放つ灯りのもと、心に染み入るひと時をご堪能ください。

リリーステキストより

以下に、詳細な情報を掲載します。

平田晃久が、練馬区立美術館での自身の展覧会「平田晃久―人間の波打ちぎわ」を解説している動画。2024年8月に公開されたもの

平田晃久が、練馬区立美術館での自身の展覧会「平田晃久―人間の波打ちぎわ」を解説している動画です。2024年8月に公開されたもの。展示空間に合わせて4つの動画が公開されています。また、アーキテクチャーフォトではこの展覧会の様子を特集記事として公開しています。展覧会の会期は2024年9月23日まで。

以下にその他の3つの動画も掲載します。

アーティスト塩田千春の、大阪中之島美術館での展覧会「塩田千春 つながる私(アイ)」の入場チケットをプレゼント。新作のインスタレーションを中心に絵画・ドローイング・映像なども展示。出身地大阪での16年ぶりの大規模個展
アーティスト塩田千春の、大阪中之島美術館での展覧会「塩田千春 つながる私(アイ)」の入場チケットをプレゼント。新作のインスタレーションを中心に絵画・ドローイング・映像なども展示。出身地大阪での16年ぶりの大規模個展展覧会ポスター image courtesy of 大阪中之島美術館
アーティスト塩田千春の、大阪中之島美術館での展覧会「塩田千春 つながる私(アイ)」の入場チケットをプレゼント。新作のインスタレーションを中心に絵画・ドローイング・映像なども展示。出身地大阪での16年ぶりの大規模個展塩田千春 《家から家》2022年 写真:Sunhi Mang ©JASPAR, Tokyo, 2024 and Chiharu Shiota

アーティスト塩田千春の、大阪中之島美術館での展覧会「塩田千春 つながる私(アイ)」の入場チケットを抽選でプレゼントいたします。
新作のインスタレーションを中心に絵画・ドローイング・映像なども展示されます。また、出身地大阪での16年ぶりの大規模個展です。
会期は、2024年9月14日~2024年12月1日まで。展覧会の公式サイトはこちら。入場チケットプレゼント企画の応募締切は、2024年  9月6日(金)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表にかえさせていただきます)。

塩田千春(1972年生まれ)の出身地・大阪で、16年ぶりに開催する大規模な個展です。
現在ベルリンを拠点として国際的に活躍する塩田は、「生と死」という人間の根源的な問題に向き合い、作品を通じて「生きることとは何か」、「存在とは何か」を問い続けています。

本展は、全世界的な感染症の蔓延を経験した私たちが、否応なしに意識した他者との「つながり」に、3つの【アイ】-「私/I」、「目/EYE」、「愛/ai」を通じてアプローチしようというものです。それぞれの要素はさまざまに作用し合いながら、わたしたちと周縁の存在をつないでいると考えます。インスタレーションを中心に絵画、ドローイングや立体作品、映像など多様な手法を用いた作品を通じて、本展が 「つながる私」との親密な対話の時間となることでしょう。

リリーステキストより

以下に、詳細な情報を掲載します。

コンラン卿の展覧会「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」の入場チケットをプレゼント。東京ステーションギャラリーで開催。生活空間から社会までを視野に入れて“デザインによる変革”に取り組んだ人物。300点以上の作品や資料などを通して実像に迫る
コンラン卿の展覧会「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」の入場チケットをプレゼント。東京ステーションギャラリーで開催。生活空間から社会までを視野に入れて“デザインによる変革”に取り組んだ人物。300点以上の作品や資料などを通して実像に迫る展覧会ポスター image courtesy of 東京ステーションギャラリー
コンラン卿の展覧会「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」の入場チケットをプレゼント。東京ステーションギャラリーで開催。生活空間から社会までを視野に入れて“デザインによる変革”に取り組んだ人物。300点以上の作品や資料などを通して実像に迫るバートン・コート自邸内の仕事部屋、2004年撮影 photo©David Garcia, Courtesy of the Conran family

コンラン卿の展覧会「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」の入場チケットを抽選でプレゼントいたします。
東京ステーションギャラリーで開催されます。生活空間から社会までを視野に入れて“デザインによる変革”に取り組んだ人物。300点以上の作品や資料などを通して実像に迫る内容です。会期は、2024年10月12日~2024年1月5日まで。入場チケットプレゼント企画の応募締切は、2024年9月2日(月)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表にかえさせていただきます)。

「Plain, Simple, Useful(無駄なくシンプルで機能的)」なデザインが生活の質を向上させると信じ、個人の生活空間から都市、社会までを広く視野に入れ、デザインによる変革に突き進んだサー・テレンス・コンラン(1931-2020)。本展は、イギリスの生活文化に大きな変化をもたらし、デザインブームの火付け役にもなったコンランの人物像に迫る日本で初めての展覧会です。

戦後まもなくテキスタイルや食器のパターン・デザイナーとして活動を始めたコンランは、1960年代、ホームスタイリングを提案する画期的なショップ「ハビタ」をチェーン化して成功を収め、起業家としての手腕を発揮します。そして、1970年代から展開した「ザ・コンランショップ」におけるセレクトショップの概念は、日本を含む世界のデザイン市場を激変させました。 このほか、家具などのプロダクト開発、廃れていたロンドンの倉庫街を一新させた都市の再開発、書籍の出版など、関わった事業は多岐にわたります。いっぽう、1950年代からレストラン事業にも乗り出し、高級レストランからカジュアルなカフェまで50店舗以上を手がけ、モダン・ブリティッシュと称される新しい料理スタイルをイギリスの食文化に定着させました。 長年あたためていたデザイン・ミュージアムの設立構想を1989年、世界に先駆け実現させたことも大きな功績のひとつです。

本展は、パターン・デザインした食器やテキスタイルなどの初期プロダクト、家具デザインのためのマケット、ショップやレストランのアイテム、発想の源でもあった愛用品、著書、写真、映像など300点以上の作品や資料に加え、彼から影響を受けた人々のインタビューを交えながらさまざまなコンラン像を浮かびあがらせます。

リリーステキストより

以下に、詳細な情報を掲載します。

平田晃久の練馬区立美術館での建築展「平田晃久―人間の波打ちぎわ」の会場写真。模型・スケッチ・インスタレーションを通して、平田建築を包括する新しい言葉“波打ちぎわ”を体験的に理解できる空間を提示
平田晃久の練馬区立美術館での建築展「平田晃久―人間の波打ちぎわ」の会場写真。模型・スケッチ・インスタレーションを通して、平田建築を包括する新しい言葉“波打ちぎわ”を体験的に理解できる空間を提示3階、展示室1から展示室2への空間からエントランスホールを見下ろす。平田晃久建築設計事務所によるインスタレーション作品「波打ちぎわの波打ちぎわ」、協力:STRUKT、テキスタイルアドバイザー:安東陽子デザイン photo©architecturephoto
平田晃久の練馬区立美術館での建築展「平田晃久―人間の波打ちぎわ」の会場写真。模型・スケッチ・インスタレーションを通して、平田建築を包括する新しい言葉“波打ちぎわ”を体験的に理解できる空間を提示展示室1の会場風景 photo©architecturephoto
平田晃久の練馬区立美術館での建築展「平田晃久―人間の波打ちぎわ」の会場写真。模型・スケッチ・インスタレーションを通して、平田建築を包括する新しい言葉“波打ちぎわ”を体験的に理解できる空間を提示展示室2の会場風景 photo©architecturephoto
平田晃久の練馬区立美術館での建築展「平田晃久―人間の波打ちぎわ」の会場写真。模型・スケッチ・インスタレーションを通して、平田建築を包括する新しい言葉“波打ちぎわ”を体験的に理解できる空間を提示展示室3の会場風景 photo©architecturephoto

平田晃久の練馬区立美術館での建築展「平田晃久―人間の波打ちぎわ」の会場写真です。
模型・スケッチ・インスタレーションを通して、平田建築を包括する新しい言葉“波打ちぎわ”を体験的に理解できる空間を提示しています。会期は2024年9月23日まで。展覧会の公式ページはこちら

練馬区立美術館では、建築家・平田晃久(ひらた・あきひさ)の建築世界を紹介する展覧会を開催します。平田はこれまで、自身の建築に対する思想を説明する際に「からまりしろ」という言葉を使ってきました。「からまりしろ」とは平田自身によって作られた言葉です。この「からまりしろ」については、彼の言葉を借りつつ次のように説明することができます。

「はっきりと形作られる空間領域とは異なり、「ふわふわとした隙間の錯綜」、つまりはあらゆる物質の傍らとも言える領域の重なりを指します。それは人間世界に限ったことではなく、植物、動物、異なる時空の文化なども含んだ広義での生命体との共有可能性を探る試みでもあり、人間が狭い意味での「人間」から自由になる未来に向けた試みでもあります。」

ここで、「からまりしろ」の具体的なイメージについて考えてみましょう。平田の意識が向いているのは、人間の世界だけではありません。自然界から連想できる情景は、樹木の枝にとまる小鳥の群れやアルプスに雲がかかる様子、海藻に魚の卵が無数にくっついている状態や絡み合う植物などの一場面です。これらには、偶然によって生み出された無数の表面積、思いもよらない空間が作られています。このような自然の情景が、平田の建築的思想の手助けとなっているのです。

かっちりと人間によって作り上げられた建築空間ではなく、自然の偶然性に建築的空間を見出すという考え方は、平田建築の大切な要素のひとつと言えます。本展覧会では「波打ちぎわ」という新しい言葉を軸にした3章立てとなっています。1章目は「からまりしろ」であり、冒頭でも説明した通り、これはこれまでの平田建築の核をなす言葉です。「からまりしろ」の建築は、人間と動物の波打ちぎわ(境界やあいだ)に現れるものといえます。

2つ目と3つ目は、「響き」がテーマになっています。これは共鳴というような感覚に近いかもしれません。無数の人々の思いの共鳴、はたまた過ぎ去った時間と現在との共鳴、あるいは今こことどこか遠くの場所との共鳴…。そういった「響き」をもった建築は、私たちがかつて知っていた「人間」の意識を広げていくような、からまりしろとも違う「人間の波打ちぎわ」を予感させます。

本展では、スケッチ、模型やインスタレーションを中心に、この「波打ちぎわ」を体験的に理解できる空間を作り上げます。哲学する建築家、平田晃久の脳内イメージにアプローチする展覧会です。

また、このような平田のコンセプトが形となった公共建築としては、2022年に日本建築学会賞を受賞した「太田市美術館・図書館」(2017年)が代表されます。様々に区切られた空間や内外が絡まりあう「からまりしろ」を実現した地域のランドマークとして市民に愛されています。また複数の住居や商業施設なども手掛け、平田の哲学的理論と自然や生命への憧憬が反映された独創性あふれる空間を現出しています。

このたび、これらの代表的な建築作品群に、練馬区立美術館も新しく加わることとなりました。図書館と融合する文化複合施設として、新しく生まれ変わる美術館は再スタートを切ります。その建築コンセプトは、「21世紀の富士塚/アートの雲/本の山」。練馬に古くから存在する「富士塚」をテーマに、「美術と本」を街や人々とつなぐ場として構想されました。

本展を通して、平田の建築思想への概念的アプローチのみならず、具体的な建築作品を通して、平田建築が内包する未来への展望を示唆します。

リリーステキストより
彫刻家の舟越桂の、彫刻の森美術館での展覧会「舟越桂 森へ行く日」の入場チケットをプレゼント。“人間とは何かを問い続けた”作家の、“作品の変遷”と“創作の源となる視線”に迫る内容。デッサン・メモ・実際に使った道具類も展示
彫刻家の舟越桂の、彫刻の森美術館での展覧会「舟越桂 森へ行く日」の入場チケットをプレゼント。“人間とは何かを問い続けた”作家の、“作品の変遷”と“創作の源となる視線”に迫る内容。デッサン・メモ・実際に使った道具類も展示《樹の水の音》2019年、楠に彩色、大理石 、93×46.5×31cm、西村画廊蔵  ※この写真は所蔵者の許可を得て撮影しています。実際の展示風景と異なります。 photo:今井智己、©Katsura Funakoshi Courtesy of Nishimura Gallery

彫刻家の舟越桂の、彫刻の森美術館での展覧会「舟越桂 森へ行く日」の入場チケットを抽選でプレゼントいたします。
“人間とは何かを問い続けた”作家の、“作品の変遷”と“創作の源となる視線”に迫る内容です。デッサン・メモ・実際に使った道具類も展示されます。
会期は、2024年7月26日~2024年11月4日まで。展覧会の公式サイトはこちら。入場チケットプレゼント企画の応募締切は、2024年7月29日(月)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表にかえさせていただきます)。

自然の中で人々と芸術家が交流する場として誕生した日本で初めての野外彫刻美術館である『彫刻の森美術館』。作品は芸術家の言葉であると考える当館が、周年を記念した展覧会にと2023年3月に舟越桂氏に依頼したことから本展の企画が始まり準備が進められてきましたが、2024年3月29日 舟越桂氏が逝去されました。本展は、最期までこの展覧会の実現を望み、励んでくださった作家本人の意思と、ご遺族の意向を尊重し開催されます。

~森へ行く日~
「遠い目の人がいる。
自分の中を見つめているような遠い目をしている人がときどきいる。
もっとも遠いものとは、自分自身なのかもしれない。
世界を知ることとは、自分自身を知ることという一節を思い出す。
私が感じている人間の姿を代表し、象徴してくれるような個人に出会った時、
私はその人の像を作ってみたいと思う。」
(創作メモより)

遠くを見つめるまなざしを持った静かな佇まいの人物像で知られる彫刻家 舟越桂。生涯を通じて人間とは何かを問い続けた彫刻家の作品の変遷とその創作の源となる視線に迫ります。

聖母子像や性別を感じさせない静謐な空気をまとった人物像は、その後、人間という存在の大きさや不思議さを象徴する山のようなイメージの人物像や、「祈り」の思いや行為に人間の姿を与えたという考えに至った「水に映る月蝕」(2004年)、そして東日本大震災がきっかけとなって制作された「海にとどく手」(2016年)、さらに両性具有の身体と長い耳を持った、人間を見つづける存在としての「スフィンクス」へ辿り着きます。一貫して人間の存在をテーマにしながら、様々に変容を遂げる作品を舟越は自ら「心象人物」と名付けました。

「手と目と頭を使って人間の像を作ることで、思考だけでの理解を越えて、人間を把握することに変わっていかないだろうか。その時間のつみかさねで、私も人間について考えていると思いたい。」
『言葉の降る森』角川書店

具体的には目に見えない、しかし現実に人間がその回りに抱える問題、祈りや思いなどに人間の姿を与えながら、人間について考えることで舟越は「人は皆それぞれ、たった一度の人生を生きていく初めての存在なのだ」ということを証明するための物語を紡ぎ出そうとしていたのではないでしょうか。

本展が、自分と出会う場として、自分と向き合う時間として、皆様に届くことを願っております。

リリーステキストより

以下に、詳細な情報を掲載します。

美術家の内藤礼の、東京国立博物館での展覧会「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」の入場チケットをプレゼント。“根源的な生の光景”を生み出す作家の展示。収蔵品や建築空間を読み解き、“あらたな空間作品”を制作。長年閉ざされていた“鎧戸”を開放して自然光の下での作品鑑賞の体験も提供
美術家の内藤礼の、東京国立博物館での展覧会「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」の入場チケットをプレゼント。“根源的な生の光景”を生み出す作家の展示。収蔵品や建築空間を読み解き、“あらたな空間作品”を制作。長年閉ざされていた“鎧戸”を開放して自然光の下での作品鑑賞の体験も提供展覧会チラシ、使用図版:重要文化財 足形付土製品(部分) 新潟県村上市 上山遺跡出土 縄文時代(後期)・前2000~前1000年 撮影:畠山直哉

美術家の内藤礼の、東京国立博物館での展覧会「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」の入場チケットを抽選でプレゼントいたします。
“根源的な生の光景”を生み出す作家の展示です。作家は、東京国立博物館の収蔵品や建築空間を読み解き、“あらたな空間作品”を制作しました。また、長年閉ざされていた“鎧戸”を開放して自然光の下での作品鑑賞の体験も提供されます。
会期は、2024年9月23日まで。展覧会の公式サイトはこちら。入場チケットプレゼント企画の応募締切は、2024年7月29日(月)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表にかえさせていただきます)。

太陽が形づくる光と影、地が生成する水や石、大気が織りなす風や雨。美術家・内藤礼は、私たちの傍らにある自然の諸要素と日常のささやかな事物を受け止めることで、私たちが日々見過ごしがちな世界の片隅に宿る情景、知覚しがたい密やかな現象を見つめ、「根源的な生の光景」を出現させてきました。精緻に構想されるその作品の世界は、その場を訪れる人をそれぞれの沈潜にいざないます。

本展は、150年の歴史を持つ東京国立博物館の収蔵品、その建築空間と内藤との出会いから始まりました。1万数千年という時を超え、内藤は縄文時代の土製品に自らの創造と重なる人間のこころを見出しました。それは、自然・命への畏れと祈りから生まれたものであり、作家はそこに「生の内と外を貫く慈悲」を感じたといいます。生の求めに迫られてつくりだされた一つ一つの土製品は、人間本来の姿を私たちに伝えるようです。会期中、自然光に照らし出される展示室では、かつて太陽とともにあった生と死を、人と動植物、人と自然のあわいに起こる親密な協和を、そっと浮かび上がらせます。

色彩に生を、風景に物語を、光に祈りを見出す内藤の作品は、縷々として尽きることなく私たちの世界を満たしてきた、遥か遠い時代から続く創造の営みを想起させます。そこには、人間が繰り返してきた「つくる」ということ、今につながる「生きる」ということへの希求が垣間見られます。時空を超えた交感がなされる会場は、空間よりも広く、時間よりも深く、目には見えない存在、耳では聞こえない声の確かさを感じ取る契機となることでしょう。本展の体験を通して、原始この地上で生きた人々と、現代を生きる私たちに通ずる精神世界、創造の力を感じていただけたら幸いです。

リリーステキストより

以下に、詳細な情報を掲載します。

滋賀県立美術館での建築展「滋賀の家展」の入場チケットをプレゼント。滋賀県の視点で“家”に注目して、1960年代の住宅産業との繋がりから現代建築家の実践までを紹介。模型・図面・写真に加えて家具やインタビュー映像なども展示
滋賀県立美術館での建築展「滋賀の家展」の入場チケットをプレゼント。滋賀県の視点で“家”に注目して、1960年代の住宅産業との繋がりから現代建築家の実践までを紹介。模型・図面・写真に加えて家具やインタビュー映像なども展示

滋賀県立美術館での建築展「滋賀の家展」の入場チケットを抽選でプレゼントいたします。
滋賀県の視点で“家”に注目して、1960年代の住宅産業との繋がりから現代建築家の実践までを紹介します。また、模型・図面・写真に加えて家具やインタビュー映像なども展示されます。
会期は、2024年7月13日~2024年9月23日まで。展覧会の公式ページはこちら。入場チケットプレゼント企画の応募締切は、2024年7月22日(月)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表にかえさせていただきます)。

多くの住宅建築関連の工場を県内に有してきた滋賀県は、近代以降の日本の住宅建築の展開を支えてきました。

また、琵琶湖を中心とする自然豊かな土壌に惹かれ、別荘地やベッドタウンとしての活用が進む一方で、古くからの集落を残す場所でもありました。

本展では滋賀県と日本の住宅建築のつながりを起点に、今まさに滋賀県に生きる人々の暮らしと建築がどのような未来の生活様式や環境を形作るのか見つめていきます。

リリーステキストより

以下に、詳細な情報を掲載します。

「ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム」の会場写真。パナソニック汐留美術館で開催。“ミニマルで清潔な造形”を特徴とする家具デザイナーの作品群を紹介。主要作品を網羅”した展覧会で、会場構成は建築家の“田根剛”が手掛ける
「ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム」の会場写真。パナソニック汐留美術館で開催。“ミニマルで清潔な造形”を特徴とする家具デザイナーの作品群を紹介。主要作品を網羅”した展覧会で、会場構成は建築家の“田根剛”が手掛ける「ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム」会場入口 photo courtesy of パナソニック汐留美術館、撮影:Yukie Mikawa
「ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム」の会場写真。パナソニック汐留美術館で開催。“ミニマルで清潔な造形”を特徴とする家具デザイナーの作品群を紹介。主要作品を網羅”した展覧会で、会場構成は建築家の“田根剛”が手掛けるⅡ. DESIGNS: 1951-1980 家具の建築家 photo courtesy of パナソニック汐留美術館、撮影:Yukie Mikawa
「ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム」の会場写真。パナソニック汐留美術館で開催。“ミニマルで清潔な造形”を特徴とする家具デザイナーの作品群を紹介。主要作品を網羅”した展覧会で、会場構成は建築家の“田根剛”が手掛けるⅢ. EXPERIENCES 愛され続ける名作 photo courtesy of パナソニック汐留美術館、撮影:Yukie Mikawa

「ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム」の会場写真です。
パナソニック汐留美術館で開催されています。“ミニマルで清潔な造形”を特徴とする家具デザイナーの作品群を紹介。主要作品を網羅した展覧会で、会場構成は建築家の“田根剛”が手掛けました。会期は、2024年9月16日まで。展覧会の公式ページはこちら

椅子は、私たちにとって最も身近な道具の一つです。その造形は、座るための合理的な機能を追求したかたちでありながらも、彫刻作品のような自律した美しさを宿しています。とりわけ前世紀の優れた建築家やデザイナーが手がけた椅子は、時代を超える名作として浸透し、近年ますます関心が高まっています。

本展で紹介するポール・ケアホルム(1929~1980)は、20世紀デンマークを代表する家具デザイナーです。ミッドセンチュリーの北欧家具といえば、温もりのある木調のデザインを思い浮かべるかもしれません。しかしケアホルムの特徴は、当時では珍しく、石や金属などの硬質な素材を取り合わせた厳格なデザインにあります。それでいて各々の家具は決して冷たい印象は与えず、置かれる空間に心地よい緊張感をもたらします。古びることのない、ミニマルで清潔な造形に凝縮されたケアホルムの仕事は日本の建築ともよく響き合い、国内の愛好家の間でも根強く支持され続けています。

本展は、長年にわたり椅子研究と収集を続けてきた織田憲嗣氏(東海大学名誉教授)のコレクションを中心に、ケアホルムの主要作品を網羅した、日本の美術館では初めての展覧会となります。織田コレクションを有する北海道東川町の協力のもと、家具約50点と関連資料を紹介するとともに、ケアホルムのデザイン哲学と洗練された家具の造形美を、気鋭の建築家・田根剛氏(ATTA)の会場構成によりお楽しみいただきます。

リリーステキストより

以下に、写真と詳細な情報を掲載します。

GROUPによる、建築展「島をつくる」。都心のビルの22階にあるアートスペースでの展覧会。窓から廃棄物処理の“埋立地 / 島”が見える空間に、“島をつくる”建築を移設。会場内で廃材をコンポストして土をつくり“新しい島”の創造を試みる
GROUPによる、建築展「島をつくる」。都心のビルの22階にあるアートスペースでの展覧会。窓から廃棄物処理の“埋立地 / 島”が見える空間に、“島をつくる”建築を移設。会場内で廃材をコンポストして土をつくり“新しい島”の創造を試みる共用通路から会場全体を見る。 photo©Naoki Takehisa
GROUPによる、建築展「島をつくる」。都心のビルの22階にあるアートスペースでの展覧会。窓から廃棄物処理の“埋立地 / 島”が見える空間に、“島をつくる”建築を移設。会場内で廃材をコンポストして土をつくり“新しい島”の創造を試みる共用通路から会場全体を見る。 photo©Naoki Takehisa
GROUPによる、建築展「島をつくる」。都心のビルの22階にあるアートスペースでの展覧会。窓から廃棄物処理の“埋立地 / 島”が見える空間に、“島をつくる”建築を移設。会場内で廃材をコンポストして土をつくり“新しい島”の創造を試みる「木材粉砕場」から「最終処分場柱 S=1:2」を見る。 photo©Naoki Takehisa
GROUPによる、建築展「島をつくる」。都心のビルの22階にあるアートスペースでの展覧会。窓から廃棄物処理の“埋立地 / 島”が見える空間に、“島をつくる”建築を移設。会場内で廃材をコンポストして土をつくり“新しい島”の創造を試みる「最終処分場柱 S=1:2」 photo©Naoki Takehisa

井上岳+齋藤直紀+棗田久美子+赤塚健+中井由梨+篠崎祐真 / GROUPによる、建築展「島をつくる | Planning Another Island」です。
都心のビルの22階にあるアートスペースでの展覧会です。建築家は、窓から廃棄物処理の“埋立地 / 島”が見える空間に、“島をつくる”建築を移設しました。そして、会場内で廃材をコンポストして土をつくり“新しい島”の創造を試みます。
会場は東京都中央区銀座のマイナビアートスクエア。会期は2024年7月6日まで。入場無料です。展覧会の公式ページはこちら

展示室の窓から東京の埋立地 / 島が見える※1。今この瞬間にも、埋立地では産廃物※2の処理が行われている※3

私たちは日々※4、その島をつくりながら生活をしている※5。毎日決められた時間、ルート※6で集められる産廃物は、 いくつかの建築を介して分別、粉砕、焼却、運搬され、最終的に埋立処分場に運ばれ、私たちが今見ている島の一部となる※7

建築家によるテキストより

この展示では、島をつくる※8建築を展示室に移設する。

本展に合わせて、とある小さな住宅の改修を行い※9、その過程で生まれる廃材を、展示室でコンポストして土をつくる。そうしてできた土はもとの場所に戻り、この東京という島の形を変えていく。

建築家によるテキストより

私たちは島をつくる建築を展示室に再現し、窓の外に見える島とは異なる、新しい島をつくることを試みる※10

建築家によるテキストより
重松象平 / OMAの空間デザインによる、六本木ミュージアムでの「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」。香水“ミス ディオール”を主題とした展示。多様な要素や世界観を反映する為に、時代を超えた一貫性を持ちつつ各テーマの理解を促す設計を志向。非日常的な空間でモチーフとなった製品の世界へと誘う
重松象平 / OMAの空間デザインによる、六本木ミュージアムでの「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」。香水“ミス ディオール”を主題とした展示。多様な要素や世界観を反映する為に、時代を超えた一貫性を持ちつつ各テーマの理解を促す設計を志向。非日常的な空間でモチーフとなった製品の世界へと誘う photo:パルファン・クリスチャン・ディオール TEL 03-3239-0618
重松象平 / OMAの空間デザインによる、六本木ミュージアムでの「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」。香水“ミス ディオール”を主題とした展示。多様な要素や世界観を反映する為に、時代を超えた一貫性を持ちつつ各テーマの理解を促す設計を志向。非日常的な空間でモチーフとなった製品の世界へと誘う photo:パルファン・クリスチャン・ディオール TEL 03-3239-0618
重松象平 / OMAの空間デザインによる、六本木ミュージアムでの「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」。香水“ミス ディオール”を主題とした展示。多様な要素や世界観を反映する為に、時代を超えた一貫性を持ちつつ各テーマの理解を促す設計を志向。非日常的な空間でモチーフとなった製品の世界へと誘う photo:パルファン・クリスチャン・ディオール TEL 03-3239-0618

重松象平 / OMAの空間デザインによる、六本木ミュージアムでの「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」です。
香水“ミス ディオール”を主題とした展示です。建築家は、多様な要素や世界観を反映する為に、時代を超えた一貫性を持ちつつ各テーマの理解を促す設計を志向しました。また、非日常的な空間でモチーフとなった製品の世界へと誘うことも意図されました。会期は2024年7月15日まで。完全予約制(無料)です。

重松象平 OMAパートナーによるコメント

香りのように見えないものを体験できる空間をデザインすることは興味深い挑戦でした。ミス ディオールは多くのストーリを持った、メゾンのアイデンティティの根幹となるフレグランスです。その多様な要素や世界観を反映すべく、時代を超えた視点を明確にし、一貫性を持ちつつも、各テーマを理解していただけるよう本展覧会をデザインしました。様々なモチーフとインスピレーションが非日常的な空間へと昇華されていて、みなさまをミス ディオールの世界へと誘う展覧会です

リリーステキストより
隈研吾が校長を務める「高知県立林業大学校」が、2024年度のオープンキャンパスの申込を受付中。CLTを活用した木造校舎や林業機械の本格的な実演などが見学可能
隈研吾が校長を務める「高知県立林業大学校」が、2024年度のオープンキャンパスの申込を受付中。CLTを活用した木造校舎や林業機械の本格的な実演などが見学可能

隈研吾が校長を務める「高知県立林業大学校」が、2024年度のオープンキャンパスの申込を受付中です。
CLTを活用した木造校舎や、林業機械の本格的な実演などが見学可能なイベントです。2024年8月3日(土)の午前・午後の計2回の開催で、定員は各回50名(先着順)です。こちらのページからの事前申込制で2024年7月26日(金)必着となっています。また事前にご連絡すれば、いつでも見学・説明OKな「エブリデイオープンキャンパス(要予約)」も実施中。【ap・ad】

校長を務める世界的な建築家 隈研吾氏からのメッセージ

「木の時代」をリードする志ある人材を育成

 森林が県土の84%を占め、林業の中心地とも言える高知県で学ぶということは、非常に意味のあることだと思っています。周囲の森と一体になったこの素晴らしい環境に立地する本校は、高知県が林業・木材産業をいかに重要視しているかの象徴です。
 私が校長就任時に掲げた「林業を再生し、活性化するプラットフォーム」というビジョンは、すでに形になりつつあります。木に関する多様な領域を合わせるプラットフォームは、世界から見ても非常に貴重な存在であり、本校から巣立った人材は、高知県のみならず、日本全国、そして世界の「木の産業」にとって、重要な人材となります。
 21世紀は木の世紀・木の時代が来ると、私は予測してきました。
 本校で学ぶ人は木の時代のリーダーになれる人だと思っています。木の時代を担っていく人材という自覚を持って、互いに切磋琢磨していただきたい。
 志を持った皆さん、日本一の高知県の森で、共に学び、成長していきましょう。

詳細は以下でどうぞ。

倉俣史朗の京都国立近代美術館での展覧会「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」の入場チケットをプレゼント。没後30年を超えた今も国内外で評価され続けるデザイナーの回顧展。会場構成は“西澤徹夫建築事務所”が手掛ける
倉俣史朗の京都国立近代美術館での展覧会「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」の入場チケットをプレゼント。没後30年を超えた今も国内外で評価され続けるデザイナーの回顧展。会場構成は“西澤徹夫建築事務所”が手掛ける京都会場の展覧会メインビジュアル(デザイン:菊地敦己)

倉俣史朗の京都国立近代美術館での展覧会「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」の入場チケットを抽選でプレゼントいたします。
没後30年を超えた今も国内外で評価され続けるデザイナーの回顧展です。また、会場構成は“西澤徹夫建築事務所”が手掛けました。会期は、2024年8月18日まで。展覧会の公式サイトはこちら。入場チケットプレゼント企画の応募締切は、2024年7月1日(月)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表にかえさせていただきます)。

2024年6月11日(火)~8月18日(日)の期間、京都国立近代美術館にて「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」を開催いたします。

京都国立近代美術館で「倉俣史朗の世界」展が開催されたのは、1999年のこと。1991年に56歳という若さで倉俣史朗が急逝した後、没後5年に企画され、東京、メキシコシティ、サンフランシスコ、ニューヨーク、パリ、ウィーンなど世界各地を巡回した展覧会でした。それから25年を経て、再び京都に倉俣史朗の代表作が帰ってきます。東京・富山を巡回した本展は、京都会場で幕を閉じます。

倉俣史朗(1934–1991、東京生まれ)は、銀座のランドマークとなる商業施設「三愛ドリームセンター」の店内設計で注目を集め、1965年にはクラマタデザイン事務所を設立して独立します。高度経済成長とともに変化し続ける都市を舞台に、インテリアデザイナーという、当時はまだ曖昧な認識しかなかった領域で活躍します。透明なアクリルを使用して、まるで商品が浮いているようにみえる棚、光そのものに形を与えたかのようなショーケース。華やかで移り変わりの激しい商業空間を、倉俣は永続性のない幕間劇にたとえました。

一方で、商品化を前提とせず、自主的に制作した家具を発表しています。遊び心を感じさせる変型の引出し、板硝子を貼り合わせ最小限の構造を突き詰めた椅子、造花のバラが浮遊するアクリルブロックの椅子。1981年にエットレ・ソットサスに誘われて、イタリアのデザイン運動「メンフィス」に参加すると、一躍国際的な評価を高めました。倉俣が「言葉で語れない部分を形で言おう」とした家具たちは、大切に保管されて受け継がれ、今なお能弁なまでに魅力的です。

当時の雑誌には、毎月のように倉俣のインテリアや家具、そしてその時々の言葉が紹介されていました。彼の話は、デザインと一見関係のないような、幼少期の思い出や、夢に見たことにまで広がっていきます。本展では、こうした倉俣自身の言葉を辿りながら、創作の源泉ともいえる夢日記などの資料とともに、彼のデザインが語りかけるメッセージに耳を傾けます。

リリーステキストより

以下に、詳細な情報を掲載します。

石上純也・向山徹・山﨑健太郎が登壇する「2024年 日本建築学会賞(作品)受賞者記念講演会『作品を語る』」が開催。建築会館ホールでの対面に加えて、オンラインでも同時配信

石上純也向山徹山﨑健太郎が登壇する「2024年 日本建築学会賞(作品)受賞者記念講演会『作品を語る』」が開催されます。建築会館ホールでの対面に加えて、オンラインでも同時配信されます。開催日時は2024年7月9日18時~。要事前申込。

湯浅良介による、京都市の、けんちくセンターCoAKでの建築展「TEMPO++」。他者との対話を通して“オートマティック”に建築を創作する建築家の展示。近作の“TEMPO”に焦点を当て、図面・模型・映像などの複数のメディアで表現。加えて絵本に着想を得たドローイングシリーズも公開
湯浅良介による、京都市の、けんちくセンターCoAKでの建築展「TEMPO++」。他者との対話を通して“オートマティック”に建築を創作する建築家の展示。近作の“TEMPO”に焦点を当て、図面・模型・映像などの複数のメディアで表現。加えて絵本に着想を得たドローイングシリーズも公開 photo©堀井ヒロツグ
湯浅良介による、京都市の、けんちくセンターCoAKでの建築展「TEMPO++」。他者との対話を通して“オートマティック”に建築を創作する建築家の展示。近作の“TEMPO”に焦点を当て、図面・模型・映像などの複数のメディアで表現。加えて絵本に着想を得たドローイングシリーズも公開 photo©堀井ヒロツグ
湯浅良介による、京都市の、けんちくセンターCoAKでの建築展「TEMPO++」。他者との対話を通して“オートマティック”に建築を創作する建築家の展示。近作の“TEMPO”に焦点を当て、図面・模型・映像などの複数のメディアで表現。加えて絵本に着想を得たドローイングシリーズも公開 photo©堀井ヒロツグ

湯浅良介による、京都市の、けんちくセンターCoAKでの建築展「TEMPO++」です。
他者との対話を通して“オートマティック”に建築を創作する建築家の展示です。近作の“TEMPO”に焦点を当て、図面・模型・映像などの複数のメディアで表現します。加えて、絵本に着想を得たドローイングシリーズも公開されます。会期は、2024年6月23日まで(※月・火・水休館)。また会期中にトークイベントも企画されています(詳細は末尾に記載します)。展覧会の公式ページはこちら

近年、ドローイングや住宅建築、また展覧会などで注目を集める建築家湯浅良介。
湯浅氏にとって建築とは常に自身も含めた他者との対話、あるいは他者の介入によってオートマティックに決定される創作物です。

建築家が考えた強いコンセプトによって全体が制御されることよりも、複数の原理や主体性が空間を決定していくことで、断片的なイメージがコラージュのように展開し、分裂症的な全体像が浮かび上がります。

それは建築をただ人間の用のためのプロダクトとしてではなく、それ自体が自律したミステリアスな隣人として共棲するという、人と建築の本来的/根源的な関係性を想起させます。湯浅氏が描く特徴的なドローイングもまた建築の持つこの自律的な想像力に向けた表現の可能性を追求するものだと言えます。

キュレーターによるテキストより

本展では昨年発表された商品化店舗付き住宅「TEMPO」にフォーカスし、建築を図面や模型のみならずドローイングや映像、AIコラージュなどの複数のメディアによって多層的に表現します。

積み木のような遊戯性や可愛らしさを感じさせる全体像からは、この住宅が物語の中の架空の住宅のようにも見えますが、実際の敷地やクライアントが未定という商品化住宅特有の条件や、ZEH(Net Zero Energy House)という現代的な環境性能の担保が重要な鍵になっています。

シンプルな幾何学的エレメントの組み合わせは、状況に応じて組み合わせや大きさを変化できるという可変性を担保しつつも、結果的にクラシカルな建築の普遍性にも結びついています。また、ともすれば技術的な操作が主題になりそうなZEHへの対応においても、湯浅氏はそのことをむしろ契機として、住宅を人の暮らしと地球や宇宙のリズムが響き合う場であると捉え直し、通俗的な環境問題とは異なるナラティブ(物語)を並置します。

キュレーターによるテキストより

またTEMPO関連作品にプラスし、絵本から着想を得て描かれたドローイング「Where The Wild Things Are」も展示します。物語の世界に生息する、それ自体が生き物のような想像上の建築たちは親しみやすさと同時に、どこか不気味さを感じさせます。
さらに会場の窓に本展のためのドローイングをプラスしてもらいました。これら性質の異なる3つの展示を通して、湯浅氏の建築に向かう思考に迫ります。

キュレーターによるテキストより

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。