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建築キュレーターの太田佳代子によるヴェネチアビエンナーレ国際建築展の日本館などについての報告会が、名古屋と京都で開催[2014/8/1・2]

建築キュレーターの太田佳代子によるヴェネチアビエンナーレ国際建築展の日本館などについての報告会が、名古屋と京都で開催されます。太田佳代子は日本館のコミッショナーを務めていました。名古屋開催の場所は、名古屋芸術大学で2014年8月1日に開催。京都開催は、MEDIA SHOP | galleryで、2014年8月2日に開催です。

◎ 報告会 in Nagoya!

京都での報告会に先立ち、名古屋でも同内容の報告会を開催します。
8月1日(金) 13:30-15:00 聴講無料・予約不要
名古屋芸術大学(481-8535 北名古屋市徳重西沼65) 
西キャンパス B棟2F大講義室 http://www.nua.ac.jp/access/access.html
問い合わせ:名古屋芸術大学 デザイン事務室 0568-24-2896

ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展
(第14回)報告会 in KYOTO

先月始まったばかりの国際建築展につきまして、本年日本館コミッショナー太田佳代子氏(建築キュレーター)が東京に次ぎ京都でも報告会を開催することになりました。
総合ディレクターのレム・コールハース自らが「今後、この建築展を見ずして建築を語ることはできないだろう。」と語る今年のビエンナーレは、例年にない賑わいの中、各館が刺激的な展示を競い、建築の近代化を知るべく新たに見いだされた多くの議論が国をこえて交わされる場と化しています。
この報告会では、太田佳代子氏自ら企画した日本館の展示について詳しく解説するとともに、その他の主要展示・主要パビリオンの見所なども含め今年のビエンナーレの魅力をたっぷりとご紹介いたします。

ゲスト 
太田佳代子氏(建築キュレーター)2014年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建 築展本年日本館コミッショナー
2014.8.2(土)
開場 18:30 開演 19:00 
終了20:30
MEDIA SHOP | gallery
料金 一般1000円 学生 500円 
定員 50名(先着申込制 )
申込先 
mediashop@media-shop.co.jp

(via media-shop.co.jp)

廣部剛司による千葉・富津の週末住宅「Villa Escargot」の内覧会が開催[2014/8/2・3]

廣部剛司による千葉・富津の週末住宅「Villa Escargot」の内覧会が開催されます

廣部剛司が設計した千葉・富津の週末住宅「Villa Escargot」の内覧会が開催されます。開催日は2014年8月2日・3日。要事前申し込みです。

前面が大きく海に開けた敷地に計画された木造の週末住宅(別荘)です。
背後の緑に抱かれた場所に、一つながりのカタチがねじれながら上昇し、また着地していく。
クライアントはファーストプレゼンの時にこの案を「巻き貝だね」と評されました。
水平に広がる海景を高さ方向にも切り取ることを意図しながら、
必要とされた内部機能を包み込むように構想された三角形の連続体です。

「川俣正 プロジェクトドキュメント 東京インプログレス 2010 – 2013」展が、白金のMISA SHIN GALLERYで開催[2014/7/26-9/27]

「川俣正 プロジェクトドキュメント 東京インプログレス 2010 – 2013」展が、白金のMISA SHIN GALLERYで開催されます

「川俣正 プロジェクトドキュメント 東京インプログレス 2010 – 2013」展が、白金のMISA SHIN GALLERYで開催されます。会期は、2014年7月26日~9月27日。

2010-13年に行った「東京インプログレス―隅田川からの眺め」は、2012年に建設されたタワー「東京スカイツリー」が東京という大都市の新たな変貌を象徴し、またその建設に伴って都市の表情や眺望が変化することに着目し、変容する都市景観の観測拠点として新しい展望塔の構築を提案することにより東京を再考するプロジェクトです。周辺住民との共同制作で建設された3つの物見台—汐入タワー(荒川区)、佃テラス(中央区)、豊洲ドーム(江東区)は、その制作過程においてワークショップ、トークなどが開催され、それらの活動を通じて公共的な場の意味を問い直すこととなり、都市という大きな共同体が持つ様々な側面や未知の可能性が見いだされ、新しい公共の場が現れるという変化を見ることにもなりました。

「美術館のような場所ではなく、公共の場で作品と人が出会うことは、アートがどんな意味を起こすのかをアート自体が試されることである」

「プロジェクトドキュメント東京インプログレス2010-2013」ではプロジェクトに関連したモデル、レリーフ、ドローイング、プラン、また、ギャラリー空間にあわせて制作された新作などを展示いたします。(via misashin.com)

フランク・ゲーリーの大規模な模型と、アーティストの作品をコラボレーションさせた展覧会の写真

フランク・ゲーリーの大規模な模型と、アーティストの作品をコラボレーションさせた展覧会の写真がwallpaper*に掲載されています

フランク・ゲーリーの大規模な模型と、アーティストの作品をコラボレーションさせた展覧会「Solaris Chronicles」の写真が11枚、wallpaper*に掲載されています。この展覧会は、ゲーリーの設計によってアート施設が計画されているフランス・アルルで行われています。そして、展示のキュレーションには、ハンス ウルリッヒ オブリストが関わってるとの事です。

佐藤卓がプロデュースする、いわさきちひろの絵画展「いわさきちひろ×佐藤卓=展」が開催[2014/8/6-11/3]

佐藤卓がプロデュースする、いわさきちひろの絵画展「いわさきちひろ×佐藤卓=展」が開催されます

佐藤卓がプロデュースする、いわさきちひろの絵画展「いわさきちひろ×佐藤卓=展」が開催されます。会期は2014年8月6日~11月3日。場所は、ちひろ美術館・東京です。

「ロッテキシリトールガム」「明治おいしい牛乳」などの商品デザインや、教育テレビ「デザインあ」の総合指導などで注目を集めるグラフィックデザイナー・佐藤卓。1997年の安曇野ちひろ美術館開館以来、ちひろ美術館のロゴなどのデザインにも携わっています。佐藤卓のデザインは、ものの本質を見極め、ものに物語を与え、ものと人とを結びつけます。既成の概念にとらわれず、人に新たなものの見方を提示してきた佐藤卓が、いわさきちひろの絵を今の人たち、特に子どもたちに届くようプロデュースします。

京都工芸繊維大学の新しい試み「KYOTO Design Lab.」のキックオフミーティングが開催[2014/7/26]

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京都工芸繊維大学の新しい試み「KYOTO Design Lab.」のキックオフミーティングが開催されます

京都工芸繊維大学の新しい試み「KYOTO Design Lab.」のキックオフミーティングが開催されます。開催日は、2014年7月26日。Design Week誌の「世界の影響力がある50人」にも選ばれている特任教授ジュリア・カセムの講演も企画されています。

京都工芸繊維大学では、わが国で初めて都市・建築の再生を建築教育・研究の中心に据えるとともに、デザインを軸に来たるべき社会像の提案を目指しています。そして、文部科学省の大学機能強化事業のもと、海外から第一線で活躍する研究者やデザイナーを本学に招致し、本学学生・教員とコラボレーションする「ユニット誘致」を進めるとともに、建築学・デザイン学の中核組織としてKYOTO Design Lab.(以下D-lab.)を設立しました。

D-lab.は、デザインによる社会変革を促し、都市・建築の再生を睨んだ国家イメージの再定義を図るデザイナーとエンジニアを養成しようとしています。本学が進めてきた技術と芸術のハイブリッドの延長線上に、建築、都市、デザインの将来像を議論する場として、キックオフミーティングを開催いたします。

詳しいプログラムは以下。

長谷川豪が台北市立美術館での展覧会に出展しているインスタレーションの写真

長谷川豪が台北市立美術館での展覧会に出展しているインスタレーションの写真がflickrに掲載されています

長谷川豪が台北市立美術館での展覧会「Cloud of Unknowing: A City of Seven Streets」に出展しているインスタレーションの写真がflickrに掲載されています。全作家の作品写真などはこちらにまとまっています

五十嵐淳が札幌国際芸術祭のために設計した「コロガル公園」の写真

五十嵐淳が札幌国際芸術祭のために設計した「コロガル公園」の写真が公式サイトに掲載されています

五十嵐淳が札幌国際芸術祭のために設計した「コロガル公園」の写真が公式サイトに掲載されています。ディレクション/研究開発は、YCAM InterLab。

2012年に山口情報芸術センター[YCAM]で発表された「コロガル公園」は、不定型で起伏のある木の空間に、マイクやLED照明など「メディア」を使った仕掛けをもつことで、子どもたちが新しい動きや遊びのルールを生み出すことを触発するインスタレーションです。SIAF2014では、この「コロガル公園」が、初の屋外バージョンとして、大通公園の西に位置する札幌市資料館の庭にこれまでにないかたちで出現します。設計は、北海道を拠点に国内外で活躍する建築家・五十嵐淳。都心にありながら緑豊かな環境と呼応させるべく、自然素材を活用した「公園」が構想されています。
会期中には、ワークショップ「子どもあそびばミーティング」を複数回開催予定。追加したい遊びや機能を話し合うことで、期間中にアイデアがコロガル公園に反映されていく予定です。日差しや風など、刻々と変化する環境の中、子どもたちが、自然、自分たち、そしてメディアと向き合いながらそれらを創造的に結びつけていくユニークな機会を創出することになるでしょう。(via sapporo-internationalartfestival.jp)

東洋大学の藤村龍至研究室がマテリアライジングⅡに出展している「google chair」の写真と概要

東洋大学の藤村龍至研究室がマテリアライジングⅡに出展している「google chair」の写真と概要がfacebookに掲載されています

東洋大学の藤村龍至研究室がマテリアライジングⅡに出展している「google chair」の写真と概要がfacebookに掲載されています。

世界上位9カ国語(中国語、英語、スペイン語からポルトガル語、日本語まで)のグーグルの画像検索結果をもとに、それぞれの言語の椅子のイメージを構成要素に注目しつつ類型化し、最後に全体を統合してグローバルな椅子のイメージを再構成するという試み。「世論の物質化」というコンセプト。

横浜大さん橋国際客船ターミナルの設計も手掛けたファシッド・ムサビの講演会が早稲田大学で開催[2014/7/22]

横浜大さん橋国際客船ターミナルの設計も手掛けたファシッド・ムサビの講演会が早稲田大学で開催されます

横浜大さん橋国際客船ターミナルの設計も手掛けたファシッド・ムサビの講演会「建築におけるスタイルの問題」が早稲田大学で開催されます。開催日は2014年7月22日です。

ファシッド・ムサビ「建築におけるスタイルの問題」 講演会のご案内

ハーバード大学GSDのFarshid Moussavi(ファシッド・ムサビ)教授の講演会を開催いたします。奮ってご参加下さい。

講師:ファシッド・ムサビ ハーバード大学教授
題目:Style Matters (建築のスタイルについて)
日時:7月22日(火) 18:30~20:30(開演19:00)
会場:早稲田大学西早稲田キャンパス 63号館202教室
通訳あり、無料

Farshid Moussavi(ファシッド・ムサビ)
1965年イラン生まれ。ハーバード大学GSD、ロンドン大学大学院で建築学位取得。1988年からレンゾ・ピアノ事務所に勤務。1991年~93年OMA勤務。FOA共同設立。2011年Farshid Moussavi Architecuture(FMA)を主宰。
横浜大さん橋国際客船ターミナル、クリーブランド現代美術館をはじめ、パリ、テヘランなど世界各都市にプロジェクトがある。現在、ハーバード大学大学院GSD教授。

中山英之研究室、藤村龍至研究室など14組が出展する「マテリアライジング展Ⅱ 情報と物質とそのあいだ」が東京藝術大学大学美術館で開催[2014/7/19-8/8]

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中山英之研究室、藤村龍至研究室など14組が出展する「マテリアライジング展Ⅱ 情報と物質とそのあいだ」が東京藝術大学大学美術館陳列館で開催されます。会期は2014年7月19日~8月8日です。

今日、情報技術は広く浸透し、私たちの生活に欠かせないものとなっています。また、レーザーカッターや3Dプリンタといったデジタルファブリケーション技術も、特に昨今のメディアを賑わしています。
テクノロジーの日常化は、あらゆる事物を柔軟にし、モノやコトそして「あいだ」やカタチをひとつのシームレスな地平に統合しつつあります。デジタルな制作環境の隆盛は、作り手の思考や手法を触発し、作品のあり様自体を変えていくでしょう。

大きな話題を呼んだ昨年の展覧会に引き続き、情報環境や社会の変化の潮流と共に、16組の研究組織やグループによる、ネットワーク型の創造にフォーカスした展覧会を開催します。領域を横断しながら、独創から共創まで、知の現場のリアルタイムな断面が示されます。
出展作家は池田靖史、岩崎秀雄、小沢剛、久保田晃弘、城一裕、野老朝雄、中山英之、 羽藤英二、藤崎圭一郎、藤村龍至、他。東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、多摩美術大学、情報科学芸術大学院大学、東京藝術大学等の研究機関が関わります。
同時に、前回の展覧会の解読書『マテリアライジング・デコーディング 情報と物質とそのあいだ』も出版されます。

詳細は以下。

スティーブン・ホールが東京都港区赤坂で行う高松宮殿下記念世界文化賞受賞記念講演会の参加者を募集中

スティーブン・ホールが東京都港区赤坂で行う高松宮殿下記念世界文化賞受賞記念講演会の参加者を募集しています

スティーブン・ホールが東京都港区赤坂で行う高松宮殿下記念世界文化賞受賞記念講演会の参加者を募集しています。

福岡市の『ネクサスワールド・スティーヴン・ホール棟』(1991)は初の海外作品となった記念すべき集合住宅。23年を経た今でもファサードやエントランスの美しさは変わらず、世界から見学者が絶えません。近年は大型プロジェクトが目白押しのホール氏、その色彩と空間の世界に迫ります。

参加ご希望の方は郵便はがきに「スティーヴン・ホール建築講演会参加希望」とお書きの上、①郵便番号、②住所、③氏名、④電話番号、⑤職業または所属、⑥年齢、⑦同行者の有無(ある場合は人数)を明記して、下記の宛先までお申し込み下さい。300名に招待状をお送りします。応募多数の場合は抽選となります。(抽選結果は招待状の発送をもって代えさせていただきます。)

小山登美夫と保坂健二朗によるトークイベント「現代アートの価値の決め方、つくり方」が青山ブックセンター本店で開催[2014/8/5]

小山登美夫と保坂健二朗によるトークイベント「現代アートの価値の決め方、つくり方」が青山ブックセンター本店で開催されます

小山登美夫と東京国立近代美術館主任研究員の保坂健二朗によるトークイベント「現代アートの価値の決め方、つくり方」が青山ブックセンター本店で開催されます。開催日は、2014年8月5日。事前申し込みも受け付けています。

8月24日まで東京国立近代美術館において「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより」が開催中です。本展には「市場価格的」「美術史的」と2つの意味において世界トップクラスの作品が一堂に展示されています。杉本博司、マーク・クイン、ゲルハルト・リヒター、ロン・ミュエク、アンドレアス・グルスキーなど、名前を聞くだけでも錚々たる顔ぶれです。

しかし、本展に出品されている作品をはじめ、現代アートにおいて、なぜ、あれがあんなに高価なの? 一体どこに価値があるの? と思う人も少なくないでしょう。

では、彼らの作品はいかにして「世界トップクラス」と言われるまでになったのでしょうか。 誰に見込まれ、どのような社会情勢のもとで評価され、美術史の文脈においてどのような意味を見出されているでしょうか。

今回は、今や世界トップクラスのアーティストである村上隆や奈良美智を世に送り出してきた小山登美夫ギャラリーディレクターの小山登美夫さんと、本展企画者の東京国立近代美術館 学芸員 保坂健二朗さんに、普段あまり知ることができない現代アートマーケットの仕組みをギャラリストの立場から、学芸員の立場からお話いただき、いかにして現代アートが評価され価値が作られていくのかを学び、現代を生きる私たちにとって現代アートはどのような意味・価値を持っているのかを考えていきます。

21_21 DESIGN SIGHTで今年10月に行われる展覧会「活動のデザイン展」の概要

21_21 DESIGN SIGHTで今年10月に行われる展覧会「活動のデザイン展」の概要が公開されています

21_21 DESIGN SIGHTで今年10月に行われる展覧会「活動のデザイン展」の概要が公開されています。会期は、2014年10月24日~2015年2月1日。

21_21 DESIGN SIGHTでは、10月24日より「活動のデザイン展」を開催します。

20世紀後半におこった情報革命以降、インターネットやスマートフォンの爆発的な普及やソーシャルメディアによるコミュニケーションの加速化、3Dプリンターに代表されるデジタル・ファブリケーションの急発展によって、世界の距離はますます短くなり、私たちの生活や日々の意識は大きな変化の時を迎えています。知識や手法が高速で更新されるようになった一方、社会の不均衡や倫理、価値観を考え直す機会も増えています。

こうした時代において大切なのは、それぞれに考え、動き、確かに伝えること。あるいは、かつて身近でなかったことを少しでも共有してみることではないでしょうか。そうした「活動のデザイン」を実現するのは、はっとさせられる様なすばらしい(fabulous(ファビュラス))発想で社会やものづくりを再考する「Fab Mind(ファブ・マインド)」です。本展では手にとることのできるデザインに限定せず、社会が抱える課題を読み解き、問題を解決しようとする意志や活動そのものに目を向けます。

展覧会ディレクターは、日本と世界のデザインの動きに精通したジャーナリストの川上典李子と、ストックホルムを拠点にアートとデザインのキュレーターとして活動を続ける横山いくこ。紹介するのは、世界を俯瞰するクリティカルなアプローチを始め、これまでは見えていなかった物語をかたちにして伝える活動や、社会との新しい関係を築く提案、現在から未来を見通すリサーチなど「ファブ・マインド」にあふれた国内外約20組のプロジェクトです。時にポジティブに、時に詩的な視点は、たとえささやかなものであるとしても、大きな可能性を備えています。

「活動のデザイン展」を通して、変動する世界を生きぬくさまざまなヒントに出会ってください。

五十嵐太郎が監修した埼玉県立近代美術館での「戦後日本住宅伝説」展の新しい会場写真

五十嵐太郎が監修した埼玉県立近代美術館での「戦後日本住宅伝説」展の新しい会場写真がjikuに掲載されています

五十嵐太郎が監修した埼玉県立近代美術館での「戦後日本住宅伝説」展の新しい会場写真が10枚、jikuに掲載されています。
以下は展覧会の概要。

 とある建築家の集まるシンポジウムで、「昨今の建築界では現代彫刻と見紛うような建築も現れてきたが、その違いは何か」という問いに、ある建築家は「内部があることである」と答えました。住宅に注がれる建築家の眼差しは、その内部空間をどう構成するかという点に収斂されていくといっても過言ではないでしょう。
 人間の生活の基本である「衣・食・住」の「住」、中でも戸建て住宅に焦点を当てたこの展覧会は、戦後の1950年代の建築作品から始まり、国家的イベントである万博を経て、建築家の眼差しが強く内部に向けられた1970年代まで、16人の建築家の16作品で構成されています。今や伝説ともなった戦後日本の、挑発する、あるいは内省する建築作品の数々を、建築家のコンセプトとともに紹介することにより、建築家が「住まい」という私的な空間をどうとらえ、どう表現しようとしたかを探ります。
 この展覧会がご観覧いただく皆様にとって、改めて住空間を見つめ直し、思索を深めながら、新たな視点を見出す機会になればと願っています。(via pref.spec.ed.jp)

ギャラリー・間で始まった「TYIN テーネステュエ・アーキテクツ展」の会場写真

ギャラリー・間で始まった「TYIN テーネステュエ・アーキテクツ展」の会場写真がjapan-architects.comに掲載されています

ギャラリー・間で始まった「TYIN テーネステュエ・アーキテクツ展」の会場写真が17枚、japan-architects.comに掲載されています。TYIN テーネステュエ・アーキテクツはノルウェーの設計事務所です。発展途上国などで、現地の資材を使用し建設を行う活動で世界的に注目を集めてきました。アーキテクチャーフォトネットでも過去に彼らの作品を多数紹介しています。展示の公式サイトはこちら

2007年、ノルウェー科学技術大学(NTNU)の学生であったアンドレアとヤシャーは、学内コンペで勝ち取った、学生組合会館(ルントホール)の入口ホールの改修というプロジェクトを進めるうちに、潤沢な予算を費やしたデザイン重視の建築に対して疑問を感じ、自分たちの可能性を求めて、タイに乗り込みました。
タイでは、紛争地域に孤児院をつくるプロジェクトを進める中で試行錯誤しながら、地域住民による作業に自らも加わり、地元で調達した材料と工法を使って建築をつくりあげるという建築手法を見出していきました。「建築は地域の人々の暮らしをより良くする資源」と考える彼らは、毎回現場でワークショップを行い、時にはノルウェーからNTNUの教員や学生が加わりながら、地元の人々との共同作業によるプロジェクトを実現しています。地域の人々の思いを汲み、自分たちの考えを都度、軌道修正するという「つくりながら考える」手法により、地域に根ざし、社会的持続性をもった建築をつくり上げています。これによりTYINは国際的に高い評価を受け、2012年グローバル・サスティナブル建築賞を受賞しています。(via toto.co.jp/gallerma)

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