



山設計工房が設計した、大阪・吹田市の、集合住宅「千里グリーンヒルズ高野台101号棟」です。色彩・サインデザインは、UMA / design farmが担当しています。
賃貸団地の建替え事業の第一期の計画です。建築家は、面影の継承・長大さの緩和・周辺との調和を目指し、既存建物や周辺環境から“抽出した色”で“細やかに塗り分ける”建築を考案しました。また、“地域の顔”として隣接交差点からの見え方も意識されました。
大阪府吹田市内千里ニュータウンに位置するUR都市機構が所有する賃貸住宅の建替え事業の第一期計画である。
千里ニュータウン高野台住区の入口として供給が開始された昭和48年より存在感を持つ2棟の住棟が配置されていた。集団規定の遵守や良好な住環境確保の観点から既存の住棟配置を基本骨格としながら計画は進められた。
従前戸数よりも多くの戸数を計画しなければならない計画・設計条件上、建物ボリュームはどうしても大きくなってしまう。そんな中、多様な建築・ランドスケープ的手法を組み合わせることで魅力ある団地空間の構築を試みた。
建物の色彩は、これまでの高野台団地の面影を少しでも残していくため、現在の建物が持っている色調から抽出した色と、高野台団地周辺の建物が持つ色調を組み合わせて外壁へと展開した。
妻壁は、ボリューム感を軽減するため、細やかな塗り分けによって軽やかさを、それと同時に、佐竹台二丁目の交差点からの見え方を一つの地域の顔となるように目指した。
千里丘陵の中にある吹田市周辺・南千里エリアは、現在も竹林が多く残っており、街を歩いていても目にし、今でも千里一帯の景観を大きく作る一部だと考えた。その古くから千里にある竹・竹林をモチーフとし、サイン計画や色彩計画に取り入れた。竹をモチーフに、長方形を斜めに「そぎ」という切り方で切ったかたちを一つのモジュールとして考えた。
バルコニー側は長大なボリューム感を軽減するために手摺の色を3種類使い分けながら、ラムダムパターンを展開した。大きな壁面の存在感が曖昧になり、歩行者や周囲の景観としてより自然な状態で馴染んでいくことを意図した。

















