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【ap job更新】 公共建築や海外コンペに積極参加し勝利もしている「UAO株式会社」が、各種の設計スタッフとアルバイトを募集中
【ap job更新】 公共建築や海外コンペに積極参加し勝利もしている「UAO株式会社」が、各種の設計スタッフとアルバイトを募集中
【ap job更新】 公共建築や海外コンペに積極参加し勝利もしている「UAO株式会社」が、各種の設計スタッフとアルバイトを募集中那須塩原市図書館 みるる

公共建築や海外コンペに積極参加し勝利もしている「UAO株式会社」の、各種の設計スタッフとアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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UAO株式会社では、設計スタッフを募集しています。

UAOは公共建築、海外コンペを積極的に参加し勝利している事務所です。
積極的で楽しく一緒に仕事を取り組む事が出来る方募集しています。

【ap job更新】 文化財建造物、歴史的建造物の研究・調査・設計監理を行う「株式会社 建文」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)を募集中
【ap job更新】 文化財建造物、歴史的建造物の研究・調査・設計監理を行う「株式会社 建文」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)を募集中
【ap job更新】 文化財建造物、歴史的建造物の研究・調査・設計監理を行う「株式会社 建文」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)を募集中デ・ラランデ邸/江戸東京たてもの園

文化財建造物、歴史的建造物の研究・調査・設計監理を行う「株式会社 建文」の、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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文化財建造物、歴史的建造物の研究・調査・設計・監理を行う「株式会社 建文」が設計スタッフを募集中

株式会社 建文では、契約社員(中途、新卒とも可)を募集しています。

中途の方は、歴史的建造物の設計経験はなくても、社寺、歴史的建造物に興味があれば大丈夫ですが、歴史研究の経験があり設計意欲もある方が望ましいです。

弊社は社寺、文化財建造物、歴史的建造物の研究・調査・設計・監理を行っています。
近年、建物活用に伴う保存活用計画作成、改修・新築設計等の業務を軸に、展示や庭園、遺跡関連の業務なども増えてきております。

四阿のような小さなものから、大手事務所からの発注や設計JVで行う大型案件など、様々なプロジェクトを手掛けています。

デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、中国・景徳鎮の音楽アカデミー。地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、20世紀半ばに建てられた元陶磁器製造工場2棟を改修して利用、既存の素材や詳細に沿って修復すると共に新用途に合わせ機能も向上させる
デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、中国・景徳鎮の音楽アカデミー。地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、20世紀半ばに建てられた元陶磁器製造工場2棟を改修して利用、既存の素材や詳細に沿って修復すると共に新用途に合わせ機能も向上させる音楽アカデミーを見る image©David Chipperfield Architects
デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、中国・景徳鎮の音楽アカデミー。地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、20世紀半ばに建てられた元陶磁器製造工場2棟を改修して利用、既存の素材や詳細に沿って修復すると共に新用途に合わせ機能も向上させる音楽アカデミー、ホワイエ image©ATCHAIN
デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、中国・景徳鎮の音楽アカデミー。地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、20世紀半ばに建てられた元陶磁器製造工場2棟を改修して利用、既存の素材や詳細に沿って修復すると共に新用途に合わせ機能も向上させる音楽アカデミー、コンサートホール image©ATCHAIN

デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツ・ベルリン&上海による、中国・景徳鎮の音楽アカデミーです。
地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、20世紀半ばに建てられた元陶磁器製造工場2棟を改修して利用、既存の素材や詳細に沿って修復すると共に新用途に合わせ機能も向上させる事が意図されました。2022年の完成を予定しています。また全体のマスタープランもデイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツが手掛けています。

こちらは建築家によるテキストです

景徳鎮の新しい文化地区の中心に位置する音楽アカデミーは、キャンパス大通りの南端にあり、活気に満ちています。20世紀半ばに建てられた陶磁器製造の工場だった2棟の建物を利用しています。2棟のレンガ造りの建物は、新しい用途に合わせて改装され、グレードアップされています。歴史的な穴のあいた石組みや窓は、オリジナルの素材やディテールに沿って修理されています。このように地元の遺産に配慮することで、工場建築の工業的な雰囲気が保たれています。屋根は、断熱性と遮音性を高めるため、波型金属屋根から新しい瓦屋根に葺き替えられています。

北側の大きな工場棟には350席のコンサートホールがあり、歴史的な工業建築の中に引っ込んだ形で設計されています。日当たりがよく、3方向から周囲を見渡せるこのコンサートホールは、アカデミーの中心的な存在です。コンサートの要求に応えるため、屋根は完全に改築され、より良い音響のために容積が拡大されています。大きな建物の中央には風通しの良いホワイエがあり、メインエントランスとサーキュレーションゾーンとして機能しています。観客のためのサービス施設やアカデミーの練習室は、新しい木製のキューブに収められ、建物内に2階建て構造として積み重ねられています。

繊細な鋼鉄の桁を持つガラスの屋根は、地上から南側の小さな建物への屋根付き通路を形成しており、木の幹とロープでできた歴史的な屋根構造が特徴的です。この建物は、木製のトランクとロープでできた歴史的な屋根構造を持っていますが、この屋根の荷重を新しい鉄骨構造に移すことで、敷地内の元の用途を思い起こさせるようにしました。以前は地下室がなかった工場棟の新しい地下階には、技術室やレコーディングスタジオがあります。メイプルベニヤ、パイン材、マスチックアスファルトなどの高品質な仕上げが、歴史的建造物の工業的な外観をより一層引き立てています。

デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、中国・景徳鎮のホテル。地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、3つのホテルとイベント会場を独立した4つの建物に配置した上で地上階を繋ぎ公共的空間も確保、周囲と調和する煉瓦素材で外観をつくる
デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、中国・景徳鎮のホテル。地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、3つのホテルとイベント会場を独立した4つの建物に配置した上で地上階を繋ぎ公共的空間も確保、周囲と調和する煉瓦素材で外観をつくるホテルの外観 photo©Fangfang Tian
デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、中国・景徳鎮のホテル。地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、3つのホテルとイベント会場を独立した4つの建物に配置した上で地上階を繋ぎ公共的空間も確保、周囲と調和する煉瓦素材で外観をつくるホテルの外観 photo©Fangfang Tian
デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、中国・景徳鎮のホテル。地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、3つのホテルとイベント会場を独立した4つの建物に配置した上で地上階を繋ぎ公共的空間も確保、周囲と調和する煉瓦素材で外観をつくるホテルの中庭 photo©Fangfang Tian

デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツ・ベルリン&上海による、中国・景徳鎮のホテル。
地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、3つのホテルとイベント会場を独立した4つの建物に配置した上で地上階を繋ぎ公共的空間も確保、周囲と調和する煉瓦素材で外観をつくる計画です。また全体のマスタープランもデイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツが手掛けています。

こちらは建築家によるテキストです

グランドシアターと音楽アカデミーの間に位置し、景徳鎮の新しい文化地区の中心にあるホテルコンプレックスです。この複合施設は、4つ星ホテル、5つ星ホテル、イベント会場の4つの独立した建物で構成されています。広々とした軽量鉄骨の構造体は、地上階で各ビルをつなぎ、さまざまな公共活動のための共同スペースを作り出しています。

各ホテル棟には中庭があり、個別に造園された庭は、隣接するホテルの廊下からパンチングレンガの壁を通して見ることができ、帰属意識、静寂、方向性を伝えています。大通りに隣接する2棟のうち南側の建物には、さまざまなパブリックイベントに対応できる格調高いファンクションルームがあります。1960年代に建てられた元寮の建物を保存し、アパートメントビルとしてホテルを補完するために複合施設に組み込んでいます。

歴史的な工場の建物を参考に、ホテルのファサードには地元の建築材料であるレンガを主に使用し、周辺地域とシームレスに調和するようにしました。ファンクションルームの半透明なファサードとホテルのバルコニーのパンチングバルブレードは、プライベートエリアとパブリックエリアの間のフィルターとして機能しています。千鳥格子のレンガの柱は、建物全体のボリュームをヒューマンスケールに近づけています。

デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、中国・景徳鎮のグランドシアター。地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、工業建築の伝統的素材の煉瓦を踏襲した二つの劇場を内包する建築で、ガラス張りのホワイエが光を放ちランドマークになる事も意図
デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、中国・景徳鎮のグランドシアター。地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、工業建築の伝統的素材の煉瓦を踏襲した二つの劇場を内包する建築で、ガラス張りのホワイエが光を放ちランドマークになる事も意図グランドシアター、外観 photo©Fangfang Tian
デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、中国・景徳鎮のグランドシアター。地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、工業建築の伝統的素材の煉瓦を踏襲した二つの劇場を内包する建築で、ガラス張りのホワイエが光を放ちランドマークになる事も意図グランドシアター、オペラハウスのホワイエ photo©Fangfang Tian
デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、中国・景徳鎮のグランドシアター。地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、工業建築の伝統的素材の煉瓦を踏襲した二つの劇場を内包する建築で、ガラス張りのホワイエが光を放ちランドマークになる事も意図グランドシアター、オペラハウス photo©Fangfang Tian

デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツ・ベルリン&上海による、中国・景徳鎮のグランドシアターです。
地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、工業建築の伝統的素材の煉瓦を踏襲した二つの劇場を内包する建築で、ガラス張りのホワイエが光を放ちランドマークになる事も意図されました。また全体のマスタープランもデイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツが手掛けています。

こちらは建築家によるテキストの翻訳

景徳鎮の新しい文化地区の主な公共施設は、地区の西側にある大通りに配置されています。北端には、歴史的な工業建築の伝統的な素材感を踏襲したレンガ造りのグランドシアターがあります。この劇場は、クラシックなオペラハウスとブラックボックスシアターの2つの会場を備えています。

オペラハウスの客席は全面ウォールナット材で覆われ、1200席を収容します。内部は馬蹄形で、3つのバルコニーを備えています。この古典的なヨーロッパの形式は、今日のデジタル環境とは対照的に、観客とパフォーマーがひとつのコミュニティとしてつながり、芸術的パフォーマンスを唯一の本物のライブイベントとして共同で体験することに意味があることを反映したものです。ブラックボックスシアターは、黒い木材で覆われ、柔軟で可動性のあるステージエリアにより、様々なコンテンポラリーパフォーマンスを可能にします。また、ブラックボックスシアターは外部空間に開放することができ、キャンパス内でオープンエアーのコンサートを開催することも可能です。

グランドシアターの両会場は、地上から広々としたホワイエを通ってアクセスし、大通りに向かって建物が開いています。オペラ座の馬蹄形の客席は、ホワイエに突き出し、木製のクロークエリアとその上のギャラリーで囲まれています。大通りの木々から大劇場内部へと連続的に移行するように、キノコ柱に支えられたホワイエの大屋根は、現場打ちコンクリート建築となっています。天然石の床は、内部と外部の空間をさらに結びつけています。また、ホワイエの屋根の上には穴あきレンガのボリュームが現れ、夜には光の冠のように輝き、新しい会場のランドマーク的な存在となっています。

二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・港区の店舗「moln」。“雲”の名を持つスーツケースブランドの為に計画、軽やかな製品を“大地の様な強さ”の対比的空間に置く事を構想して多数の天然素材を選択、製品と空間の融合で旅への新たな価値観の発信を目指す
二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・港区の店舗「moln」。“雲”の名を持つスーツケースブランドの為に計画、軽やかな製品を“大地の様な強さ”の対比的空間に置く事を構想して多数の天然素材を選択、製品と空間の融合で旅への新たな価値観の発信を目指す photo©志摩大輔
二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・港区の店舗「moln」。“雲”の名を持つスーツケースブランドの為に計画、軽やかな製品を“大地の様な強さ”の対比的空間に置く事を構想して多数の天然素材を選択、製品と空間の融合で旅への新たな価値観の発信を目指す photo©志摩大輔
二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・港区の店舗「moln」。“雲”の名を持つスーツケースブランドの為に計画、軽やかな製品を“大地の様な強さ”の対比的空間に置く事を構想して多数の天然素材を選択、製品と空間の融合で旅への新たな価値観の発信を目指す photo©志摩大輔

二俣公一 / ケース・リアルが設計した、東京・港区の店舗「moln」です。
“雲”の名を持つスーツケースブランドの為に計画、軽やかな製品を“大地の様な強さ”の対比的空間に置く事を構想して多数の天然素材を選択、製品と空間の融合で旅への新たな価値観の発信を目指す事が意図されました。店舗の公式サイトはこちら

トラベルブランド「moln」のための内装計画。

建築家によるテキストより

「moln」は、スウェーデン語で「雲」を意味する言葉に由来し、旅先でふと空を見上げた時に浮かぶ雲のように、場所・時間・空気によって変化しながら、地球上のどこでも柔らかに感じられる存在でありたいという想いが込められている。そして私たちはこのようなブランドコンセプトを受け、moln(=雲)の軽やかなプロダクトの受け皿には、軽さがありながらも大地のような強さがある対比的な空間が良いと考えた。

建築家によるテキストより

空間の素材に用いたのは、表面の表情を荒らした淡い色合いの石材、グレー色のリノリウムやファブリックなど、落ち着いた色味の天然素材である。molnのプロダクトは自然をイメージしてアースカラーをベースに展開されており、これらの背景として相性が良い色味や素材を考えた。さらに床面の一部だけでなく壁面やディスプレイ台など大部分に石材を貼り込み、天井が低く半地下となっていた店舗の特性を利用して、適度な明るさのある洞窟のような空間とした。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 店舗内装を中心に企画設計やプロデュース等も手掛ける「CLOCK」が、インテリアデザイナー(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 店舗内装を中心に企画設計やプロデュース等も手掛ける「CLOCK」が、インテリアデザイナー(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 店舗内装を中心に企画設計やプロデュース等も手掛ける「CLOCK」が、インテリアデザイナー(経験者・既卒)を募集中

「CLOCK」の、【募集職種】募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

■今回の募集について
CLOCKは2019年創業のデザイン事務所です。
飲食店やアパレルショップ、オフィスなどのインテリアデザインを中心に、時には建築プロジェクトにおける企画設計・プロデュース等も行っています。

今回業務拡大に伴い「成長の中核を担い、共に会社を作っていく仲間」を募集します。
1人のカリスマとアシスタントのような関係性ではなく、全員がコアメンバーとして柔軟な発想を持ち寄り、デザイン事務所の新たなモデルを一緒につくっていきましょう。

■フィロソフィー
CLOCKのクリエイティブの源泉は「調和」にあります。
そこにある自然、都市の持つ歴史、躯体の造形や材質、付加する素材、それらの要素と真摯に向き合い再構築することで、コンテクスチュアルでありながらモダンな空間づくりを行います。
造形的価値と体験的価値を多面的洞察を以ってデザインに落とし込むことを得意としています。

■ワークスタイル
時間や場所に縛られない自由なワークスタイルを推奨しています。
その分、自分を律し、プロ意識をもって働ける方を求めています。

藤原徹平が総合ディレクションを、フジワラボが会場構成を手掛けた「Gマークの住まいデザイン」展の会場写真。グッドデザイン賞を受賞した住宅の中から、“個からのアクション・希求”等の独自の四つの視点に沿って28作品を選出し展示、模型や図面等も多数
藤原徹平が総合ディレクションを、フジワラボが会場構成を手掛けた「Gマークの住まいデザイン」展の会場写真。グッドデザイン賞を受賞した住宅の中から、“個からのアクション・希求”等の独自の四つの視点に沿って28作品を選出し展示、模型や図面等も多数木村松本建築設計事務所による「houseS / shopB」 photo©architecturephoto
藤原徹平が総合ディレクションを、フジワラボが会場構成を手掛けた「Gマークの住まいデザイン」展の会場写真。グッドデザイン賞を受賞した住宅の中から、“個からのアクション・希求”等の独自の四つの視点に沿って28作品を選出し展示、模型や図面等も多数松浦荘太建築設計事務所による「住居と園庭」 photo©architecturephoto
藤原徹平が総合ディレクションを、フジワラボが会場構成を手掛けた「Gマークの住まいデザイン」展の会場写真。グッドデザイン賞を受賞した住宅の中から、“個からのアクション・希求”等の独自の四つの視点に沿って28作品を選出し展示、模型や図面等も多数沖田による「風花山本」 photo©architecturephoto
藤原徹平が総合ディレクションを、フジワラボが会場構成を手掛けた「Gマークの住まいデザイン」展の会場写真。グッドデザイン賞を受賞した住宅の中から、“個からのアクション・希求”等の独自の四つの視点に沿って28作品を選出し展示、模型や図面等も多数ワークヴィジョンズ+竹味佑人建築設計室+黒岩構造設計事ム所による「神水公衆浴場」 photo©architecturephoto

藤原徹平が総合ディレクションを、フジワラテッペイアーキテクツラボが会場構成を手掛けた「Gマークの住まいデザイン」展の会場写真です。
グッドデザイン賞を受賞した住宅の中から、“個からのアクション・希求”等の独自の四つの視点に沿って28作品を選出し展示、模型や図面等も多数閲覧可能です。会場は、東京ミッドタウン・デザインハブです。会期は、2022年4月7日(木)~6月12日(日)11:00-19:00 会期中無休・入場無料。

藤原徹平によるメッセージ

グッドデザイン賞を住宅が初めて受賞してから32年になります。

その後グッドデザイン賞に住宅部門ができ、ものとしての住宅、つまり建物の性能や品質や空間についてのさまざまなチャレンジを社会的に評価し、その試みを推進してきました。

近年では、ものとしての住宅ということにとどまらず、住宅という対象を通じて、私たちがどう生き、どう暮らすのか、未来の住まい方に向けてその本質的な問題を提起するプロジェクトが増えてきました。

これらの素晴らしいチャレンジをグッドデザイン賞から振り返り、未来への道標として社会へ紹介するとともに、そのチャレンジの担い手たちの交流・応答・思考の場として、この展覧会を実施することになりました。

イランイランによる、愛知・半田市の住宅「K house 5」。住居機能と趣味仲間が集まる場づくりの要望に、楽しみを創造する施主の振舞を“FACTORY”と捉えて素材と空間構成で要望に応えるべく設計、素地素材や構造の現しにより“抽象化された工場”を目指す
イランイランによる、愛知・半田市の住宅「K house 5」。住居機能と趣味仲間が集まる場づくりの要望に、楽しみを創造する施主の振舞を“FACTORY”と捉えて素材と空間構成で要望に応えるべく設計、素地素材や構造の現しにより“抽象化された工場”を目指す photo©ToLoLo studio
イランイランによる、愛知・半田市の住宅「K house 5」。住居機能と趣味仲間が集まる場づくりの要望に、楽しみを創造する施主の振舞を“FACTORY”と捉えて素材と空間構成で要望に応えるべく設計、素地素材や構造の現しにより“抽象化された工場”を目指す photo©ToLoLo studio
イランイランによる、愛知・半田市の住宅「K house 5」。住居機能と趣味仲間が集まる場づくりの要望に、楽しみを創造する施主の振舞を“FACTORY”と捉えて素材と空間構成で要望に応えるべく設計、素地素材や構造の現しにより“抽象化された工場”を目指す photo©ToLoLo studio

藤川祐二郎+近藤道太郎 / イランイランが設計した、愛知・半田市の住宅「K house 5」です。
住居機能と趣味仲間が集まる場づくりの要望に、楽しみを創造する施主の振舞を“FACTORY”と捉えて素材と空間構成で要望に応えるべく設計、素地素材や構造の現しにより“抽象化された工場”を目指す事が意図されました。

敷地は宅地開発された高台にある住宅地である。
モータースポーツなど多趣味な建主が、生活をするための住居と週末に仲間が集まり趣味を楽しむ場としての住宅が求められた。

建築家によるテキストより

楽しいことを創造し周りの仲間に楽しいことを供給する建主の趣味に対するアプローチは、「FACTORY(ファクトリー)」という言葉が当てはまるように思えた。この「FACTORY」という言葉をキーワードにして、素材・空間構成で建主の要望に応えることを試みた。

建築家によるテキストより

外部にはガルバリウム鋼板とスレート小波を使用、内部には床にコンクリートや壁にラワン合板・木毛セメント板を使用し構造材をあらわしにした。これは工場の持つミニマルなエッセンスを抽出して、私達なりに素材を再構築し、抽象化された工場のような空間になることを目指した。

建築家によるテキストより
池田励一デザインによる、京都市のオフィス「日本新薬─コク」。施主の創立百周年を記念したフリーアドレス空間の計画、敷地内の一角で公道に面さない事に着目して内外を繋げる為に“V字ガラス壁”を設計、和室の“続き間”の考えを取り入れ領域の緩やかな形成を目指す
池田励一デザインによる、京都市のオフィス「日本新薬─コク」。施主の創立百周年を記念したフリーアドレス空間の計画、敷地内の一角で公道に面さない事に着目して内外を繋げる為に“V字ガラス壁”を設計、和室の“続き間”の考えを取り入れ領域の緩やかな形成を目指す photo©増田好郎
池田励一デザインによる、京都市のオフィス「日本新薬─コク」。施主の創立百周年を記念したフリーアドレス空間の計画、敷地内の一角で公道に面さない事に着目して内外を繋げる為に“V字ガラス壁”を設計、和室の“続き間”の考えを取り入れ領域の緩やかな形成を目指す photo©増田好郎
池田励一デザインによる、京都市のオフィス「日本新薬─コク」。施主の創立百周年を記念したフリーアドレス空間の計画、敷地内の一角で公道に面さない事に着目して内外を繋げる為に“V字ガラス壁”を設計、和室の“続き間”の考えを取り入れ領域の緩やかな形成を目指す photo©増田好郎

池田励一デザインが設計した、京都市のオフィス「日本新薬─コク」です。
施主の創立百周年を記念したフリーアドレス空間の計画、敷地内の一角で公道に面さない事に着目して内外を繋げる為に“V字ガラス壁”を設計、和室の“続き間”の考えを取り入れ領域の緩やかな形成が目指されました。施主企業の公式サイトはこちら

京都府に本社をおく製薬会社、日本新薬本社屋内のフリーアドレススペースのデザイン。

西大路駅のそばに広がる広大な敷地に数棟の社屋が立ち並ぶ中、その一角の場所に計画された。創立100周年記念として、2019年の暮れからプロジェクトがスタートしたが、途中未曾有の新型コロナウィルスの蔓延により、一度立ち止まるも2021年夏にようやく完成を迎えることとなった。

建築家によるテキストより

我々は、従来のように公道に面した建物ではない環境条件から、取り残された内部を外部に繋げるところから意識していった。まず、平行に並ぶ内外の境界線を、V字のガラス壁として斜めラインを取り入れることで、内外の境界面積増加を図った。

建築家によるテキストより

シーンカテゴライズを図るために、数奇屋造りの「続き間」の考えを取り入れ、襖のアウトラインをトレースしたスチールフレームを躯体梁のスパンに従いながら点在させている。遮音やプライバシーを確保するような、単に機能を求めた壁ではなく、オープンスペースながらも、意識をコントロールし、”個々の領域がゆるやかに形成されるようなもの”を目指している。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/4/18-4/24]
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/4/18-4/24]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/4/18-4/24)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 湯浅良介による、神奈川・大磯町の住宅「FLASH」。人間としてあることの喜びを表層に見出し、建物の“面”に注目して在るべき姿を求めスケッチを描き続け検討、模様・形・色の自由な選択で“見せる”と“隠す”を突き詰めるプロセスで建築をつくる
  2. 植木幹也+進士茶織 / スタジオシナプスによる、群馬・太田市の飲食店「WANDERLUST」。地域に根差し約40年営業するパン店の建替え計画、店の“あたりまえ”を引継いだ上で“集い・学び・交流する場”との要望に応える為に周辺までを視野に入れて設計、人々の多様な振舞の起点となる建築をつくる
  3. 大阪・関西万博の「いのちの輝きプロジェクト」に、建築分野からSANAA・隈研吾・小堀哲夫・noiz・小野寺匠吾・橋本尚樹・遠藤治郎が参加。各界のプロデューサーとコラボしパヴィリオンをデザイン
  4. 建築家が遊具等のデザインを手掛けた「PLAY EARTH PARK」の会場写真。中村竜治・noiz・大野友資・Sawada Hashimura・山田紗子・佐藤研吾・platが参加して東京ミッドタウンで開催
  5. メグロ建築研究所による、東京・武蔵野市の「棚畑ハウス」。地域風景の残る街で僅かな浸水予測がある道に接した敷地、未来への備えと環境への応答を兼ねた“土手が庭を兼ね建築を取り巻く”構成を考案、内部では“ウチニワ”と呼ぶ機能を固定しない場が多様な活動を許容
  6. 横山周作 / STAR DESIGN OFFICEによる、愛媛・松山市の、飲食店舗「しののめ菜」。築70年の建物を飲食店にする計画で、既存外観を生かし内部に現代性と非日常を求めて地域産和紙等の素材で空間を装飾、新旧の部分が移ろう自然と一体となり展開する空間をつくる
  7. 竹田真志 / raumusによる、岡山市の住宅「土田の民家」。増改築を経た古民家を改修する計画、“民家の在り方”を取り戻し継承しつつ現代の生活様式への適合を目指して設計、新旧が併存し調和させ“古くもあり新しくもある”状態をつくる
  8. 丹羽隆志アーキテクツによる、ベトナムの店舗「Pizza 4P’s アークパビリオン」。新設商業モールの独立棟として計画、工業都市の特徴を取り込んだ象徴的な建築を目指してモールを巨大な港に見立て“方舟”の様に設計、工業素材を建材に使用し視覚と触覚で都市を感じさせる
  9. 中村航 / Mosaic Designによる、神奈川・葉山町の住宅「PANORAMA HOUSE」。海と山を望む斜面地に計画、敷地の持つポテンシャルを最大限に生かす事を求めて環境や眺望との関係性から各階の機能と床面積を決定、階ごとに異なるヴォリュームを積層した構成を特徴とする建築
  10. UENOA architectsによる、東京・台東区の住戸改修「北上野のリノベーション」。建て込んだ地域のビル内住戸を改修、解体後の躯体状態で見た光景から空間が持つ外部との繋がりの可能性を発見、外周に連続する空間を設けてその環境を生かしつつ建具による分割で生活変化へも対応
  11. 新居千秋都市建築設計による、神奈川・横浜市の複合施設「港南公会堂及び港南土木事務所」。地下に残る既存躯体と法規制等による制限の中、隣接住宅地への影響を最小限にすべく段々状に後退する形態とし屋上を緑化、地下駅舎への配慮と機能要求から生まれた突き出た躯体が建築を特徴づける
  12. MADによる、中国・黒竜江省の国際会議場。国内最大のスキータウンに計画された施設で、周囲の景観や地形に溶け込む事を目指して雪山をイメージした特徴的な屋根を設計、中央の天窓から木で覆われたロビーに注がれる光が存在感を放つ建築
  13. デイビッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、スイスの美術館の増築棟「Kunsthaus Zurich」の新しい写真。建築を都市と文化の文脈に埋め込む事を目指し、地域の石造建築を参照して伝統と革新を融合させた外観を設計、内部では“house of rooms”をテーマに部屋枚に特徴を持った空間をつくる
  14. 小原賢一+深川礼子 / ofaによる、岡山の「津山信用金庫 勝山支店」。地元の木材産業の魅力を伝える建築との要望に、地域工場を活用したCLT構造と在来工法を組み合わせて設計、折板屋根が実現した無柱空間は施設に求められる“地域のサロン”として機能
  15. デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、イタリア・ヴェネチアの旧行政館の修復と増築。世界で最もよく知られる広場“サン・マルコ”に面する歴史的建築を修復増築、既存の複雑さに対してひとつの建築的態度でなく柔軟なアプローチで挑み設計、機能としては保険会社の事務所や講堂などが入る
  16. 2022年日本建築学会賞の各賞が発表。作品賞を、平田晃久の「太田市美術館・図書館」、宮崎浩の「長野県立美術館」、齋賀英二郎・斎藤英俊・木村勉の「旧富岡製糸場西置繭所」が受賞
  17. 葛島隆之建築設計事務所による、静岡・浜松市の、農業用倉庫「Pergola」。山々に囲まれた自然豊かな敷地に計画、施主の暮らしに呼応する建築を求めて周囲の木々との関係性と求められる機能性を手掛かりに形態を決定、建てる事で環境を肯定する在り方を目指す
  18. 高野洋平+森田祥子 / MARU。architectureが設計を進めている、静岡の「伊東市新図書館」の基本計画書が公開
  19. 深江康之建築設計事務所による、愛知・安城市の「安城の家」。70代夫婦の終の棲家として計画、家族の為の部屋の集合でなく“個”に焦点をあて個室とその延長となる空間を二組つくり積層、吹抜を介し気配を繋ぐ事で適度な距離感の“添う”感覚も生み出す
  20. 遠藤隆洋建築設計事務所による、神奈川の住宅「北鎌倉ハウス」。山の上の古い閑静な住宅地に計画、地域との関係を重ねられる建築を目指して住人の活動がファサードとなる様な構成を考案、各要素の在り方を丁寧に見直してこの場所に相応しい形をつくる

高野洋平+森田祥子 / MARU。architectureが設計を進めている、静岡の「伊東市新図書館」の基本計画書が公開
高野洋平+森田祥子 / MARU。architectureが設計を進めている、静岡の「伊東市新図書館」の基本計画書が公開※プロポーザル段階での提案イメージです。 photo courtesy of MARU。architecture

高野洋平+森田祥子 / MARU。architectureが設計を進めている、静岡の「伊東市新図書館」の基本計画書が公開されています。2021年7月にプロポーザルで特定事業者に選定されていました。プロポーザル時の提案書はこちら(PDF)

本市では、図書館サービスの中核を担ってきた伊東図書館が築40年を超え、開架及び学習スペース並びに駐車場の不足等、各種課題への対応が必要であるほか、多様化及び高度化する利用者ニーズに対応するとともに、コミュニティ醸成の場を提供すべく、高度な図書館サービスやICTの活用を通じた新たなサービスの提供が可能な新図書館の建設に向けた検討を進めています。

令和3年3月には、市民が「未来を拓く」ことのできる図書館の実現に向け、新図書館のコンセプトや市全体の図書館サービスの在り方等について検討した「伊東市新図書館基本構想」を策定し、今般、基本構想の内容を踏まえつつ、蔵書やサービス、施設整備、管理運営等の詳細を更に具体的に検証し、サービスと施設が合致した新図書館の整備を目指すための「伊東市新図書館基本計画」を策定しました。

以下に、プロポーザル時のCG画像も改めて掲載します。

マリオ・ボッタのイタリア国立21世紀美術館での建築展「マリオ・ボッタ 聖なるものと俗なるもの」の会場動画

マリオ・ボッタのイタリア国立21世紀美術館での建築展「マリオ・ボッタ 聖なるものと俗なるもの(Mario Botta Sacred and profane)」の会場動画です。会期は2022年9月2日まで。こちらの公式サイトに会場写真が8枚掲載されています。

(翻訳)
MAXXIは、現代建築の重要な研究成果を紹介する「Nature」シリーズで、展覧会のインスタレーションを通して、作家を招き、彼ら自身について語る機会を提供しています。

第7回目のNatureは、カルロ・スカルパのもとで学び、ル・コルビュジエやルイス・I・カーンと仕事をし、今日では巨匠中の巨匠となった世界的に有名なスイス人デザイナー、マリオ・ボッタの作品を特集しています。

サンフランシスコのMOMA、バーゼルのジャン・ティンゲリー美術館、イタリアのロヴェレートにあるMARTなど、世界中で作品やプロジェクトを実現しています。メンドリジオのアカデミア・ディ・アーキテットゥーラの創設者であり、創始者でもあります。さらに、MAXXIで新たな機会を得た建築の演出への関心を反映し、建築という学問分野を展示し、議論するために構想されたテアトロ・デッラ・アーキテットゥーラを設立しました。

MAXXIのためにボッタは、1/1スケールのパヴィリオンやファサードのプロトタイプから、彼の建築プロジェクトの断面のモデル、スケッチ、写真まで、異質で非常に表現力豊かな素材からなるインスタレーションを構想しています。展覧会のタイトルにもなっている「聖なるものと俗なるもの」というテーマは、素材の純粋さから文脈への感受性まで、あらゆる建築的なジェスチャーに内在する神聖さ、という広い意味で解釈されています。カタログは、ボッタ自身による作品のインスピレーションに関する未発表のエッセイ、フルビオ・イレースによるインタビュー、展示されるプロジェクトの図解付き解説で構成されています。

(原文)
With the Nature cycle MAXXI presents significant research in contemporary architecture, inviting the authors to talk about themselves through the installation of one of their exhibitions.

The seventh edition of Nature features the work of Mario Botta, the world-famous Swiss designer who graduated with Carlo Scarpa, worked with Le Corbusier and Louis I. Kahn and is today a master among masters.

Botta has realised works and projects worldwide, including the MOMA in San Francisco and the Jean Tinguely Museum in Basel and the MART in Rovereto, Italy. He is the creator and founder of the Accademia di Architettura in Mendrisio. In addition, he created the Teatro dell Architettura, a place entirely conceived to show and discuss the discipline of architecture, reflecting his interest in the staging of architecture which finds new opportunities at the MAXXI.

For MAXXI, Botta has imagined an installation composed of heterogeneous and highly expressive materials, ranging from a 1:1 scale pavilion and a facade prototype to models, sketches and photographs of a selection of his built projects. The ‘sacred and profane’ theme that gives the exhibition its title is interpreted in the broader sense of a sacredness inherent in every architectural gesture, from the purity of the materials to sensitivity to the context. A catalogue will be produced with critical essays and unpublished reflections by Botta himself on the inspiration behind his work, an interview by Fulvio Irace and illustrated descriptions of the projects on display.

デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、イタリア・ヴェネチアの旧行政館の修復と増築。世界で最もよく知られる広場“サン・マルコ”に面する歴史的建築を修復増築、既存の複雑さに対してひとつの建築的態度でなく柔軟なアプローチで挑み設計、機能としては保険会社の事務所や講堂などが入る
デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、イタリア・ヴェネチアの旧行政館の修復と増築。世界で最もよく知られる広場“サン・マルコ”に面する歴史的建築を修復増築、既存の複雑さに対してひとつの建築的態度でなく柔軟なアプローチで挑み設計、機能としては保険会社の事務所や講堂などが入るサンマルコ広場から見る photo©Richard Davies
デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、イタリア・ヴェネチアの旧行政館の修復と増築。世界で最もよく知られる広場“サン・マルコ”に面する歴史的建築を修復増築、既存の複雑さに対してひとつの建築的態度でなく柔軟なアプローチで挑み設計、機能としては保険会社の事務所や講堂などが入るルーム・サンマルコ photo©Alessandra Chemollo
デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、イタリア・ヴェネチアの旧行政館の修復と増築。世界で最もよく知られる広場“サン・マルコ”に面する歴史的建築を修復増築、既存の複雑さに対してひとつの建築的態度でなく柔軟なアプローチで挑み設計、機能としては保険会社の事務所や講堂などが入る中央階段室 photo©Alberto Parise
デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、イタリア・ヴェネチアの旧行政館の修復と増築。世界で最もよく知られる広場“サン・マルコ”に面する歴史的建築を修復増築、既存の複雑さに対してひとつの建築的態度でなく柔軟なアプローチで挑み設計、機能としては保険会社の事務所や講堂などが入る屋根 photo©Alberto Parise

デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツ・ミラノが設計した、イタリア・ヴェネチアの旧行政館の修復と増築「Venice, Piazza San Marco, Procuratie Vecchie」です。世界で最もよく知られる広場“サン・マルコ”に面する歴史的建築を修復増築、既存の複雑さに対してひとつの建築的態度でなく柔軟なアプローチで挑み設計、機能としては保険会社の事務所や講堂などが入ります。旧行政館(ヴェッキエ公会堂)は1538年に竣工した建築物です。

こちらは、建築家によるテキストの翻訳

サン・マルコ広場は、世界で最もよく知られた広場のひとつであると同時に、秩序ある公共空間として、その4面のうち3面をヴェッキエ公会堂(※旧行政館とも呼ばれる)、ヌオーヴェ公会堂(※新行政館とも呼ばれる)、ヌオーヴィッシメ公会堂が占める、並外れて明確な例と言えます。

ヴェッキエ公会堂は、16世紀前半、ヴェネツィア共和国総督アンドレア・グリッティ(Andrea Gritti)の都市改造計画のもと、広場の北側一帯を整備し、マウロ・コドゥッシ(Mauro Codussi)、バルトロメオ・ボン(Bartolomeo Bon)、ヤコポ・サンソヴィノ(Jacopo Sansovino)の3人の建築家が参加、広場の他の西側と南側にある他の公会堂のその後の開発にも採用される近代古代言語を確立させたのです。

ヴェッキエ公会堂での生活を始めたばかりのジェネラリ(※イタリアの大手保険会社で、本プロジェクトの施主)は、長年かけてほぼすべてを取得しましたが、半世紀ぶりに一般公開されたヴェッキエ公会堂の大部分、屋根裏3階にあるジェネラリの財団、ヒューマン・セーフティ・ネットの活動を通じて、ヴェッキエ公会堂とヴェネチア市との関係をより深めることを目標としています。

デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツ・ミラノは、一つの建築的ジェスチャーによって定義されるのではなく、むしろ一連の介入によって、作品の複雑さに対処し、ヴェッキエ公会堂の歴史的な修復と実際の適応を解釈し理解するために、柔軟なアプローチでプロジェクトのアイデアを開発しました。

建築家が遊具等のデザインを手掛けた「PLAY EARTH PARK」の会場写真。中村竜治・noiz・大野友資・Sawada Hashimura・山田紗子・佐藤研吾・platが参加して東京ミッドタウンで開催
建築家が遊具等のデザインを手掛けた「PLAY EARTH PARK」の会場写真。中村竜治・noiz・大野友資・Sawada Hashimura・山田紗子・佐藤研吾・platが参加して東京ミッドタウンで開催中村竜治建築設計事務所による「風の遊具」 photo©architecturephoto
建築家が遊具等のデザインを手掛けた「PLAY EARTH PARK」の会場写真。中村竜治・noiz・大野友資・Sawada Hashimura・山田紗子・佐藤研吾・platが参加して東京ミッドタウンで開催noizによる「火の遊具」 photo©architecturephoto
建築家が遊具等のデザインを手掛けた「PLAY EARTH PARK」の会場写真。中村竜治・noiz・大野友資・Sawada Hashimura・山田紗子・佐藤研吾・platが参加して東京ミッドタウンで開催大野友資 / DOMINO ARCHITECTSによる「空の遊具」 photo©architecturephoto

建築家が遊具等のデザインを手掛けた「PLAY EARTH PARK」の会場写真です。中村竜治noiz大野友資Sawada Hashimura山田紗子が、地球を構成する5つのエレメントをテーマに、それぞれ遊具をデザインしています。また、会場に設置されるベンチのデザインを佐藤研吾、インフォメーションセンターのデザインをplatが手掛けています。会場は、東京ミッドタウン芝生広場で、開催期間は、2022年4月23日~5月29日。参加費は無料です。イベントの公式ページはこちら


東京ミッドタウンの芝生広場で、イベント「PLAY EARTH PARK」が始まる。
主に子ども達を対象にしたもので、そのコンセプトは「未来を担う子どもたちに、地球の持つ不思議なテクノロジーに触れ、自然とのつながりを深める体験の場」。その趣旨を具現化すべく7組の建築家が選ばれた。

会場には、彼らがデザインした遊具、ベンチ、インフォメーションセンターが配置されており、自由に遊ぶことができる。遊具のデザインを手掛けたのは、中村竜治・noiz・大野友資・Sawada Hashimura・山田紗子の5組の建築家で、佐藤研吾が会場内のベンチを、platがインフォメーションセンターを手掛けている。

建築家がデザインした遊具のテーマになっているのは、地球を構成する5つのエレメント「地」・「水」・「火」・「風」・「空」である。これは、本イベントを主催するゴールドウインが掲げる「PLAY EARTH(地球と遊ぶ)」から導かれたもので、プリミティブな遊びをつくりだすという意図も込められている。


各建築家による作品の写真は以下に掲載します。

植木幹也+進士茶織 / スタジオシナプスによる、群馬・太田市の飲食店「WANDERLUST」。地域に根差し約40年営業するパン店の建替え計画、店の“あたりまえ”を引継いだ上で“集い・学び・交流する場”との要望に応える為に周辺までを視野に入れて設計、人々の多様な振舞の起点となる建築をつくる
植木幹也+進士茶織 / スタジオシナプスによる、群馬・太田市の飲食店「WANDERLUST」。地域に根差し約40年営業するパン店の建替え計画、店の“あたりまえ”を引継いだ上で“集い・学び・交流する場”との要望に応える為に周辺までを視野に入れて設計、人々の多様な振舞の起点となる建築をつくる photo©鳥村鋼一
植木幹也+進士茶織 / スタジオシナプスによる、群馬・太田市の飲食店「WANDERLUST」。地域に根差し約40年営業するパン店の建替え計画、店の“あたりまえ”を引継いだ上で“集い・学び・交流する場”との要望に応える為に周辺までを視野に入れて設計、人々の多様な振舞の起点となる建築をつくる photo©鳥村鋼一
植木幹也+進士茶織 / スタジオシナプスによる、群馬・太田市の飲食店「WANDERLUST」。地域に根差し約40年営業するパン店の建替え計画、店の“あたりまえ”を引継いだ上で“集い・学び・交流する場”との要望に応える為に周辺までを視野に入れて設計、人々の多様な振舞の起点となる建築をつくる photo©鳥村鋼一
植木幹也+進士茶織 / スタジオシナプスによる、群馬・太田市の飲食店「WANDERLUST」。地域に根差し約40年営業するパン店の建替え計画、店の“あたりまえ”を引継いだ上で“集い・学び・交流する場”との要望に応える為に周辺までを視野に入れて設計、人々の多様な振舞の起点となる建築をつくる photo©鳥村鋼一

植木幹也+進士茶織 / スタジオシナプスが設計した、群馬・太田市の店舗「WANDERLUST」です。
地域に根差し約40年営業するパン店の建替え計画、店の“あたりまえ”を引継いだ上で“集い・学び・交流する場”との要望に応える為に周辺までを視野に入れて設計、人々の多様な振舞の起点となる建築をつくる事が意図されました。店舗の公式サイトはこちら

毎朝、夜明け前に灯るあかり。街が明るくなるころには、パンの焼ける匂いが漂ってくる。夕方、帰宅する頃には店のシャッターが閉まる音。その街には「いつも通り」を知らせてくれるパン屋があった。

通勤・通学時間になれば、店先を行き交う人々に「おはようございます。いってらっしゃい。」「行ってきます。」の声が聞こえ、お昼の忙しさの後は、広めの歩道でご近所さんとの井戸端会議。そこには、この街に40年あるパン屋ならではの、人と人とがつながる光景があった。

この街に、このパン屋があることが「あたりまえであること」。

建築家によるテキストより

建て替えを機に世代交代する建て主から、先代がつくってきたこの「あたりまえであること」を引き継いだ上で、さらに商品を売り、それを買うという一方向のコミュニケーションの場から、双方向のコミュニケーションの場へ転換するために「地域の人が集い、学び、交流するための場所」にしたいと要望された。

建築家によるテキストより

そこで私たちは、店の主人が主体の「私の」場所ではなく、地域の人々と共に「私たちの」場所として存在する場を目指し、建物を含めた敷地だけに留まらず、周辺までを計画の対象として設計を行った。

まず、街との関係をつくり出すために、人の姿が街に現れるような配置計画を行い / 敷地境界線をぼかし / 建物のかたちを街に合せ / 地域の緑を生かし / 街の活動に囲まれた建物とする。そして、この街との関係を建物内外に広げるため、街と多層的なつながりをつくり / ここでの出来事が街の記憶と重なるようにし / 地域の人とコトとトキを共有できる場とした。

建築家によるテキストより

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