

平田晃久建築設計事務所が、「練馬区立美術館・貫井図書館」改築プロポーザルで受託事業者に選定されています。
1次審査を通過していたのは、高橋一平建築事務所、山本理顕設計工場、阪根宏彦計画設計事務所、藤本壮介建築設計事務所、西澤・畝森設計共同体、平田晃久建築設計事務所でした。
本プロポーザルおいて、練馬区立美術館および練馬区立貫井図書館改築等基本設計候補者選定委員会による審査の結果、株式会社平田晃久建築設計事務所を設計候補者に選定し、受託事業者として決定しました。
以下の画像は拡大可能です
平田晃久建築設計事務所が、「練馬区立美術館・貫井図書館」改築プロポーザルで受託事業者に選定されています。
1次審査を通過していたのは、高橋一平建築事務所、山本理顕設計工場、阪根宏彦計画設計事務所、藤本壮介建築設計事務所、西澤・畝森設計共同体、平田晃久建築設計事務所でした。
本プロポーザルおいて、練馬区立美術館および練馬区立貫井図書館改築等基本設計候補者選定委員会による審査の結果、株式会社平田晃久建築設計事務所を設計候補者に選定し、受託事業者として決定しました。
以下の画像は拡大可能です
パラスポーツの競技場等に関わる複合施設の基本設計プロポーザルが、日本財団パラスポーツサポートセンターの主催で開催されます。実施要領書等の公開は2023年2月22日で、現在は同日に開催予定のオンライン説明会の案内申込を受付中です。
「(仮称)東八潮三丁目計画」について、基本設計者を公募型プロポーザルにより募集する予定です。
詳細については2月22日(水)に公開するとともに、同日11:00~12:30に説明会(ウェビナー形式)を実施する予定です。それ以前のお問い合わせは原則として受け付けることができませんのでご了承ください。本プロポーザルへの参加を希望される方には、「2月22日(水)11:00~12:30」実施予定の説明会に関するご案内と、別途追加資料を配布いたします。
参加資格
以下の①~③を満たすものを代表提案者とする。
① 年齢制限:生年月日が1973年1月1日以降生まれのもの
② 必要資格:一級建築士資格を有するもの
③ 経験:一級建築士事務所を開設しているもの(またはその予定のあるもの)、あるいは現在一級建築士事務所に在籍しているもの(またはその予定のあるもの)
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureが設計した、大阪の「箕面森町のオフィス」です。
緑豊かな場への社屋と工場の移転計画です。建築家は、通常の閉鎖的な工場でなく“外部環境に開く”事を求め、螺旋状に上る“開口”と中間領域となる“テラス”を考案しました。また、訪問者の為の“会社と社会を繋ぐ”存在としても機能させる事も意図されました。
大阪江坂に点在しているオフィス、工場を箕面森町へ集約・移転する計画です。
エレベーターや工業機械のクラッチを製作しているこの会社の社長はより良い職場環境を求めて緑豊かな箕面の敷地を選ばれました。
通常工場は特に建物のコストを重視し、閉鎖的に建てられることが多いです。しかし、この敷地を選ばれた経緯をお伺いするとやはり少しずつでも豊かな外部環境に開くことが重要であると考えました。そこで、建物にらせん状に上る開口を計画し、この開口部分を建物からくり抜き、建物と屋外の中間領域であるテラスを設けました。
宇佐美元気が設計した、静岡市の「清水の家」です。
背後に住宅群があり目前は空地という環境に計画されました。建築家は、敷地の“二面性”を意識して、前後の異なる状況に応える設計を志向しました。そして、裏側では隣家との間に“庭”を設け、表側では環境を取り込む大開口が作られました。宇佐美は、針谷建築事務所の所属です。
共働きの夫婦と子供3人のための住宅です。
敷地は私鉄駅からほど近い住宅街に位置します。住宅街の外縁に面しているため、北側には住宅密集地を背負い、南側は緑地や駐車場といった空地が広がります。この敷地がもつ環境の2面性を同時に感じられる住宅を計画したいと考えました。
敷地は2面が道路接道であるため、1階は外部と距離感を持たせたいと考えました。
そこで住宅ボリュームを長辺半ばでくの字に振り裏庭を作りました。そして道路─玄関―ホール─廊下─裏庭が公私のグラデーションをもって連続する構成としました。
この包まれた巣穴のような共用部が外部との程よい距離感と繋がりを同時に形成する計画としています。
2階は敷地南側の空地に向けて大きく開いたおおらかなワンルームとしています。
1階からの階段を中心に据え、その周囲に主要な部屋が回遊性をもって配置されています。1階の包まれた空間から、階段を上がり、一気に気積が広がる2階へと移ろう体験は面積を超えた体験的な広がりを感じる計画となっています。
“やわらかい公共性”を志向し、環境と繋がる様々な建築を手掛ける「TA+A」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
私たちTA+Aは2014年に創業し、今年で10年目を迎えました。「その先の出来事を生む建築」をテーマに、様々な用途の建築や空間を作ってきました。
特に近年は「やわらかい公共性」について意識しています。規模の大小や使われ方も様々な建築が、まちや都市と緩やかに繋がる過程について日々考えています。中山間地の場所の魅力、長く使われるための事業性、再生が生む建築への愛着、元あった自然の継承や風景との対話など、一つ一つの建築を生み出す時に眼前にあるそういった事象たちが波紋の様に滲みあい広がりまちや都市に繋がることを、日々の些細なやりとりの中の気づきを繊細に感じながら設計をしています。
建築の設計と同時に、ブランディングなどを扱い、事業や生活の仕組みを考えて提案するプロジェクトも手掛けています。その場所の持つ社会性や経済性についてクライアントとの対話を通じて、バリューを建築として見える形にし、後世に引き継ぐことを目指しています。
坪井飛鳥+細貝貴宏+上田哲史 / atelier thuが設計した、奈良・生駒郡の「Hyojo 三郷の家」です。
山麓の住宅地の敷地です。建築家は、“犬が走り回る庭”の要望に対し、敷地内に合理的に実現できる計画を模索しました。そして、平面を“L字”として一辺に角度を付ける事で囲われた“ドッグラン”を作ると共に“山の風景”も室内に取り込む建築を実現しました。
場所は奈良県西部、信貴山と松尾山の麓に位置する住宅地である。
周囲を住宅に囲まれてはいるが、隣地との高低差によって生まれる隙間から山の風景を眺めることができた。
施主からは庭にドッグランを設け室内から犬が庭を走り回るのを眺められること、2階を屋根裏のような空間としアメリカ東海岸にあるようなケープコッドスタイルの家にしたいなどの要望があった。
立体的な地形を読み取り、山の風景を取り入れながらプライバシーの守られた住まいとなることを目指した。
庭に設けるドッグランは犬が外に逃げ出ないように、周囲を塀などで囲む必要があったが、限られた予算の中で外構に掛かる費用を抑えるため、庭を既存のフェンスと建物で囲むように配置したいと考えた。
まず初めにL字型の平面を考えてみると、庭を囲むことはできるが、1階からは周辺の住宅しか見えず、土地の良さを活かしきれていないと感じた。そこで、L字の1辺の軸を眺望の良い方向へ斜めに振ることで、建物の間に山並みが広がり視線が抜けた。
新居千秋都市建築設計の、新規プロジェクト開始に伴う 設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
【新居千秋の考え、スタンス】
私は約50年前にルイス・カーンに出会いました。
カーン事務所最後の所員であり最年少だった私がカーンから学んだのは建築だけでなく、次世代へ「建築の正しい考え方」「教育」「ものの見方」を伝えていくことで、私にとって建築が宗教となり、教育が使命や趣味となりました。ペンシルベニア大学を卒業後、AA School、東京都市大学(武蔵工大)、東京理科大学、ペンシルベニア大学、早稲田大学(1課題)、東京工業大学(4課題)、シンガポール大学(外部判定員)等で50年近く教鞭をとりました。
「ジェネリック」にならない建築、「Nostalgic Future=懐かしい未来」を持った建築、これまでの建築で忘れ去られているものを再発見し、「歴史的哲学」を持ちながら、これらをさらに次世代に伝えていけるような人たちを育てていきたいと考えています。
【私達の設計への取り組み方】
私達は今までに数多くの公共施設の設計に取り組んできました。
One and Only=その場所にたったひとつの建築(近隣に愛され、遠くの人に憧れられる)、どの地域に対してもきめ細かい設計をし、数々の賞、社会的評価を頂いています。大規模の建築、公共的に意義のある建築、大手ディベロッパーとの都市、住宅づくりを行っています。PFIやエリアマネジメントにも取り組んでいます。また、2014年に金沢21世紀美術館で開催され、水戸芸術館でも開催された、「3.11以後の建築展」に出展しました。
私達が続けてきた、ワークショップでのつくり方を展示しました。本も出版されていますので、是非ご覧になってください。
【事務所の特徴】
私達の事務所は、コンペやプロポーザルが得意だという人(月1-2回、年間20以上のプロポーザルに取り組み、40年以上生き残ってきました)、大きな規模の公共建築をやってみたい人に向いていると思います。時には大手設計事務所とコラボレーションすることもあります。そういう少し変わった経験をしたい人や、ジェネリックな建物が良いと思っていない・疑問を持っている人にも良いかもしれません。また、ワークショップで市民の人達の意見を聞きながら、自分の意見とみんなの考えの違いを議論し設計をしたりしています。
そのような経験を通して、独立して自作を作りながら大学で教えてみたいという人にも向いていると思います。何人かの私達の事務所の卒業生は現在大学で教えています。
長坂常 / スキーマ建築計画の監修による、東京・渋谷区の店舗「FarmMart & Friends」です。設計と施工は、高本設計施工が手掛けています。
静かな住宅街の中にある“ドーナツと食料品”を扱う店の計画です。建築家は、人が人を呼び込む“幸せな場所”を目指して、“自分の通う場所をつくる”ような設計を志向しました。また、予算規模に合わせたチーム体制で取り組まれたプロジェクトです。店舗の公式サイトはこちら。
自分の通う場所をつくるようなプロジェクトは僕の中では特別で、予算があろうがなかろうがお施主さんと気が合えばできるだけ関わりたいと思ってお仕事させていただいている。このプロジェクトもその一つである。
僕は通勤に自転車を使うことが多いのだが、ここはまさに通勤途中にある。駅からも遠い、静かな住宅街にある。そこにFarmMart & Friendsというドーナツと食料品のお店をつくった。
与件で何も言われないのに、なぜか勝手にそこにワインが置かれ帰りに寄ることを想像して関わらせていただくこと決めた。そして、実際にワインは置かれ、休みの日など幸せな日常が垣間見られる場所ができた。
リサーチから事業化まで、“一気通貫”で地域に関わる都市デザイン事務所「ハートビートプラン」の、新しいメンバー募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
大阪の都市デザイン事務所、ハートビートプランでは、プロジェクトの推進を担うディレクターと、そのサポートを行うスタッフを募集しています。
ハートビートプランは大阪を拠点とする都市デザイン事務所です。
ワクワクする状況を生み出すことをミッションに掲げ、そこに生きる人たちと併走しながら、まちの血流を良くするように、人・もの・ことの関係性を編み直します。どのプロジェクトでも、そのまちで暮らす人、はたらく人、あそぶ人、訪れる人、それぞれの視点に立ち、プランニングを行い実践します。具体的には、現状把握・課題設定のための調査やヒアリング、ビジョン作成やそのビジョンの共有、社会実験などの企画・運営・結果分析、事業化・制度づくり、継続可能なマネジメントの工夫など、目指すシーンを共有するところから事業化まで、一気通貫に地域に関わることが特徴です。そのため、単年度で終了するプロジェクトはなく、3年-10年以上にわたり、長く地域に関わりプロジェクトを進めています。
プロジェクトはハートビートプラン一社単独ではなく、ランドスケープ、建築、照明、土木、交通、観光、金融、アート、舟運、食など、プロジェクトに応じて分野を超えた専門家とチームを組んで進めますが、私たちはその中で、全体を統括するプロジェクトマネージャーとして事業を推進しています。
業務領域やエリアの拡大に伴い、未来のために地域に併走出来る、新しいメンバーを募集しています。
畑克敏+足立拓哉+深澤愛佳+深澤創一 / studio36が設計した、兵庫・丹波市の「h邸」です。
旧道沿いの角地に計画されました。建築家は、人流のある道に対する在り方を考慮し、立面の開閉で“街との距離”を調整しつつ旧道に対する“明確な構え”を構築しました。また、玄関は掃出し窓として内外を繋ぎ“暮らしの気配”を滲出させる事が意図されました。
かつて商店が建ち並んでいた旧道沿いの角地に建つ、家族4人のための住宅である。
敷地の南(旧道)と西に面する道路は共に小学校の通学路であるため、平日は登下校する児童の行き来、週末はクラブ活動の送迎車など年間を通して交通量が多い。また、最寄り駅から敷地北側に位置する「城山」登山口へのルート上でもあるため、曜日・季節を問わず一定の人流がある。
そこで、西側を完全に閉じた立面、南側を駐車場越しの開かれた立面とすることで、街との距離を確保した上で、旧道に対して明確な構えをつくった。
敷地周辺は、商店の廃業や建物の老朽化に伴う建て替えを機に店舗併用住宅から専用住宅に用途が変わり、旧道沿いに駐車場、その奥に閉じた住宅が建つ事例が散見される。
本計画も旧道沿いに駐車場を配置しているが、近隣の店舗を踏襲した掃き出し窓の玄関にすることで、駐車場を玄関・リビングと一体的に利用できるセカンドリビングとし、暮らしの気配が旧道に滲み出すことを目指した。
MADとChina Airport Planning & Design InstituteとBeijing Institute of Architectural Designによる、中国・長春市の、国際空港の新ターミナルです。
豊かな自然資源に囲まれる地域に計画されました。建築家は、地域特徴の反映した都市の公共空間を目指し、光を取り込み植栽や水景を配した“ガーデンエアポート”を志向しました。また、鉄道駅舎を“シームレス”に組込んで交通利便性も向上させる事が意図されました。
こちらはリリーステキストの翻訳です
MADアーキテクツが、長春龍嘉国際空港の新ターミナルのウイニングデザインを公開、長春初の大規模航空輸送ジャンクション
マー・ヤンソンが率いる、MADアーキテクツは、China Airport Planning & Design Institute Co., Ltd. 、Beijing Institute of Architectural Design Co., Ltd.と共同で、中国の長春「龍嘉」国際空港第3ターミナルの設計のための国際コンペに勝利しました。
全体の敷地面積は177.6ヘクタール、総建築面積は27万㎡近くにもなります。ターミナルには54の航空機用ゲートがあり、完成後は年間2,200万人の旅客を収容する予定です。長春市と吉林省(人口2,300万人、最も古い製造業工業都市のひとつ)の最大の航空輸送拠点となる予定です。この都市は、中国東北地方で最も重要かつ有名な密林などの豊かな自然資源に囲まれており、北東アジアにおける国際的な地域拠点として知られています。
「未来の大規模な交通ジャンクションは、まず都市の重要な公共空間です。美術、総合、多様性、人間性、どれも大切です」─ マー・ヤンソン
ターミナルビルは、遠くから見ても、中から見ても、空港に落ち着いた存在感のあるヒューマンスケールの空間を加えるように設計されています。訪問者が、高速鉄道「龍嘉」駅や駐車場から近づくと、ターミナルのユニークな扇形の輪郭が、羽を浮かべたような形で迎えてくれます。これは、一日中このターミナルを行き来する飛行機への想いを表しています。
円弧で囲まれた3本指の回廊構造を採用することで、ターミナルのT1・T2エリアとの接続において全体の調和を保ちつつ、航空機に近い客席数を増加させることができます。エントランスを入ると、乗客は地下鉄や自動車道路など、ターミナルと広い敷地をつなぐ交通手段へ直接アクセスできる、途切れなく続く大きな1階部分に出会います。
さらに、手荷物を預けずに到着した乗客は、セルフサービスのチェックイン機やスマートなセキュリティチェックなど、空港設備のスマート化によって恩恵を受けることができます。全体的な空間レイアウトは、土地の節約と土工量の削減を実現します。また、屋根の形状は高低差を利用し、異なる交通手段の相互接続を上空から表現しています。
特に、地下鉄の駅ホールは、ターミナルビルの中心空間にシームレスに組み込まれ、ターミナル入口から「龍嘉」駅東側拡張駅ホールまでの距離を200m以下にすることで、地下鉄と空港間の乗り換え回数を減らすことができます。2018年以降、乗客の3分の1近くが高速鉄道で空港に出入りしていることを踏まえると、長春龍嘉国際空港にとって都市間鉄道はますます重要な入出国交通手段となることでしょう。
劇場・ホールのすべてをプロデュースする「株式会社シアターワークショップ」の、施設計画(ハード)コンサルティングスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
株式会社シアターワークショップは、総合劇場プロデュース企業です。
あらゆる側面から劇場をつくり、育てていくことが私たちの仕事です。
私たちは、劇的な空間および劇的な活動を通して、すべての人びとの生活が感動に満ち溢れ、みんなで生きる喜びを感じられる社会をつくりだすことを目指しています。設立40周年を迎える弊社は、日本で最も歴史の長い劇場プロデュース企業で、これまで日本全国・海外の250を超える劇場・ホールに携わってきました。
代表取締役の伊東は職能としての劇場コンサルタントを確立したことが評価されて日本建築学会賞も受賞しています。劇場・ホールに関することはなんでもやる弊社では、施設計画(基礎調査、基本構想・基本計画、設計者選定協力、設計・施工コンサルティング、改修計画、等)のみならず、運営計画(運営計画コンサルティング、開館準備支援、事業プロデュース、等)や実際の施設運営まで、劇場・ホールのすべてに携わっています。
私たちと共に、劇場・ホールのあるくらしをプロデュースしませんか?
川本達也建築設計事務所が設計した、 愛知・尾張旭市の「旭ケ丘の家」です。
“将来的に除却可能な構造”の規制がある傾斜地に計画されました。建築家は、一般解の“RC造”でない方法を求め、施工にも寄与する“幅15m”の量塊が跳ね出す“木造”建築を考案しました。また、諸機能を公道側に集め設備の合理性も高める事も意図されました。
これは前面道路から東側の池に向かって4m程下がっていく傾斜地に建つ個人の住宅。
こういった傾斜地の場合、上からの土圧に耐えかつ防水上の納まりを考慮した半地下のRC造の躯体を計画するのが一般解と言える。
ところがこの敷地の場合、都市計画法により行政から建物の構造に関する指導があり「将来的に除却可能な構造」とすることが条件となった。
そこで今回は、幅員4mの前面道路から作業可能な奥行5mまでの範囲に建物を着地させ、道路レベルから下がることなく幅15mの住空間そのものが片持ちで跳ね出していく建ち方を「木造」で目指すことにした
幅15mのボリュームが5m浮いて跳ね出すために必要な重量をコンクリートの錘で確保し、居住に必要な諸室、設備機器を全て道路側へまとめた平面計画とすることで建物全体の重心バランスを道路側へ寄せることを意識している。
そうすることで設備配管も全て道路付近で完結し、ポンプアップ設備の必要もなくコストを抑えることが可能となり平屋でありながらこの眺望を手に入れることができた。
“人と自然が共生する社会の実現”を目指す「株式会社Sanu」の、新規に設立する建築部門でのマネージャーとメンバー募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
株式会社Sanu 「人と自然が共生する社会の実現」を目指す、ライフスタイルブランド|計画・建築部門の立ち上げメンバーを募集
■SANUとは
SANUは「人と自然が共生する社会の実現」を目指す、ライフスタイルブランドです。人と自然が調和し、楽しく、健康的にこの地球で暮らし続けていくために必要なことを、新しい生活様式を通し、人々に発信していきます。まじめに、未来の生き方を考える。明るく、私たちのライフスタイルを変えていく。それがSANUです。■Mission「Live with nature. 自然と共に生きる。」
1950年には30%に過ぎなかった都市人口は、2050年には 68%に達すると予測されています。急激な都市化が進む中で人と自然が触れ合う機会は減少しています。一方、気候危機の影響は年々大きくなっており、現在のCO2排出が2050年まで続いた場合、気温の上昇とそれに伴う熱波・洪水・都市の水没・飢餓・多様な生物種の絶滅などの問題が発生します。その影響は計り知れず、現代に生きる私たちの大きな共通課題です。私たちSANUは、この課題に正面から向き合い、楽しく健康的にこの地球で暮らし続けるために、2つのアプローチを取ります。【1】自然に触れ合う人を増やし、好きになってもらうこと。
自然を好きになることは自然を守ろうとすることに繋がると信じています。SANU 2nd Homeを通じて自然に触れ、身近な存在として捉えていただくことで、日常の生活様式に変化が生じ、「人と自然が共生する社会の構築」に繋がっていくと考えています。【2】自然への負荷を最小限にした開発を行うこと。
SANUは、従来のリゾート開発とは”全く異なる手法”を模索し続けています。SANU 2nd Homeでは、化石燃料由来の素材の使用を最小化し、日本の森を豊かにする国産木材を活用しています。加えて、風土と水の流れを維持し土壌へのダメージを最小化するための基礎杭工法、環境負荷を最小限にした独自開発のキャビンを採用しています。
ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「suspended house」です。
開発が進む地域に計画されました。建築家は、ファサードでは、平面の論理に従った“合理的な秩序”に“無秩序に見える要素”を重ねる設計を志向しました。また、内部では、“象徴的な”柱で空間を分割して生活の為の“静的なフレーム”を作る事も意図されました。
こちらは建築家によるテキストの翻訳です
都心と郊外を結ぶ大動脈では、日々、大規模な住宅開発のために個人住宅が取り壊されており、新しい個人住宅を構想することは繊細な仕事です。このプロジェクトのファサードは、もろい両義性を持った2つのビルディングタイプを、ラフに結合させたことに由来します。平面の論理に従った合理的な秩序に、一見無秩序に見える要素が重ねられています。列となる窓、不安定な大理石のペディメント、一見恣意的な排水管、ピンクの大理石の円盤が、構成のバランスを崩しています。この家は、独自性の実践であると同時に、平凡さの実践でもあるのです。
インテリアも同じような方針で作られています。中央から外れた柱がヒンジとして機能し、各階層を4等分しています。3階建てで、道路へのアクセスは真ん中の階にあります。これらの象限は、固定的または柔軟なプログラムが一様に占め、その使い方はユーザーに委ねられます。この家は、変化する生活のダイナミクスの為の静的なフレームなのです。その中央の柱は、凝縮された象徴的な要素であり、これらのダイナミクスの基層となるものです。 その形状は恣意的かつ熱狂的で、各部屋に明確なパースペクティブを与えています。青いドアの集合体は、異なる部屋を相互に接続し、スーパーヒーローのマントのように柱を飾っています。
下層階は仕切りがなく、庭に面しており、柱は地面から数センチ浮いています。そのため、その下の床は掃除がしやすく、また、構造全体のもろさを現しています。家というのは、他の何かである前に、常に精神的な構築物なのです。
アーキテクチャーフォトの特別企画として、スイス建築博物館にてキュレーターを勤める篠原祐馬へのインタビューを行った。
日本から遠く離れたスイスの地で、日本現代建築に関する展覧会「Make Do With Now」が行われると知った時、どのような視点や角度から同時代を生きる建築家たちの活動が紹介されるのか大きな興味を持った。
展覧会がはじまり招聘された建築家のメンバーのリストを見ると、既に日本でも広く認知されている建築家のみならず、今後広く知られていくような建築家も選ばれており、非常に驚かされた。そして、この展覧会を作った篠原祐馬という人物への興味も膨らんでいった。
1990年代から2000年代にかけて、スイス建築の動向は日本の建築家達にも多くの影響を与えたように思う。ボックス型の建築や表層を主題とする建築。建築雑誌を通して多くのイメージと思想が伝えられた。その時代から20年を経て日本の現代建築がスイスで紹介されるという事実にも心が躍る。また、同時に疑問も浮かんできた。スイスを含む海外から、2020年代の日本現代建築の動向が、実際のところどう見えているのだろうか、と。
そのような内容を、キュレーターの篠原に率直にぶつけて対話したのが本インタビューである。
対話の内容は、篠原の経歴から始まり、展覧会が作られた背景から、日本の建築家が海外に向けて発信する方法まで多岐に渡った。展覧会の紹介を超えて、日本を拠点とする建築家がその活動を世界に伝えていくための実践的なヒントが詰まったインタビューになったように思う。
この時代に“建築”という道を選び、戦っている人たちへの一助となれば幸いである。
(アーキテクチャーフォト編集長 / 後藤連平)
篠原祐馬(しのはら ゆうま)
キュレーター・編集者1991年 米・サンフランシスコ生まれ。建築・アーバニズムの領域でキュレーター・編集者として活動。Storefront for Art and Architecture、Ruby Press、カナダ建築センター(CCA)での勤務を経て、現在スイス建築博物館(S AM)のキュレーターを務める。S AMでは、「Swim City」展の共同キュレーション、ミュンヘン工科大学建築博物館とスイス北西部応用科学芸術大学建築学部と共同で「Access of All」展(2021)の翻案を監修している。翻訳家としては、ブルーノ・タウトなどの英訳を手がけており、雑誌「ARCH+」「A+U」等にも携わる。ニューヨークのコロンビア大学で比較文学社会学の学位を取得した。
篠原祐馬がキュレーションした「Make Do With Now」展の会場写真
「Make Do With Now:日本の建築の新たな方向性」のアーキテクチャーフォトでの紹介記事はこちらです。
展覧会をとおして建築の言説を推進する
後藤:スイス・バーゼルにあるスイス建築博物館(以下、S AM)では現在、日本で活躍する新世代の建築家たちを紹介する建築展「Make Do With Now」が開催中です(会期:2022年11月12日–2023年3月12日)。この展覧会のキュレーションを担当したのが、S AM所属キュレーターである篠原祐馬さん。
スイスの地で日本の建築家を紹介するという展示自体が試みとして興味深いので、その意図を聞いてみたいのももちろんなのですが、スイスの建築博物館でキュレーターをしている篠原さんという人物についても知りたい、というのが今回インタビューをお願いした動機でもあります。まずは篠原さんのご経歴からうかがえますか。
篠原:S AMでキュレーターをしている篠原です。よろしくお願いします。
ぼくは日本で生まれていなくて、生まれ育ちともにアメリカのサンフランシスコです。そのあと日本に住んだこともありません。日本で建築を学んだり、建築事務所で働いたこともない。日本語は話せるので、日本でいま起こっていることをフォローはしていますが、今回の展覧会のキュレーションにしても、日本の建築界からすれば外部の人間であるということは、それなりの役割を果たしていると思っています。
後藤:そもそも建築を学ばれていたわけでもないんですか?
篠原:はい。ニューヨークのコロンビア大学で比較文学を学びました。アメリカの比較文学はすこしルーズな領域でもあって、文学だけでなく美術史なども学ぶのですが、ぼくはそのなかでも建築や都市の状況にすごく興味があったので、比較文学の理論をとおして建築や都市をどのように読みとるか、という研究をしていました。加えて、ニューヨークにあるストアフロント美術建築ギャラリー(Storefront for Art and Architecture 設計はスティーブン・ホール)という小さなギャラリーのインターンシップに参加して、当時から建築家でなくても建築に関わっていく方法を模索しはじめたんです。
後藤:学生のころから、展覧会のキュレーションなどをとおして建築をめぐる議論に貢献されようとしていたんですね。
篠原:そうですね。比較文学がそもそもふたつの文化圏の文学を比較する学問なのでドイツ語を学んでいて、ドイツ留学も経験したこともあって、大学卒業後はベルリンに引っ越すことにしました。ベルリンの建築系出版社であるルビー・プレス(Ruby Press)で編集者として働きはじめたのが、ぼくのキャリアのスタートになります。
メールマガジンでも最新の更新情報を配信中