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北野慶 / KKAAと八木貴伸 / YTAAによる、奈良市の「学園前の家」。建て込むエリアの高低差のある敷地に計画。自然を身近に感じたいとの要望に、分棟形式で光・風・緑を感受できる“余白”を差し込む構成を考案。接道する棟を高床とし周囲との緩やかな繋がりも作る
北野慶 / KKAAと八木貴伸 / YTAAによる、奈良市の「学園前の家」。建て込むエリアの高低差のある敷地に計画。自然を身近に感じたいとの要望に、分棟形式で光・風・緑を感受できる“余白”を差し込む構成を考案。接道する棟を高床とし周囲との緩やかな繋がりも作る photo©山内紀人写真事務所
北野慶 / KKAAと八木貴伸 / YTAAによる、奈良市の「学園前の家」。建て込むエリアの高低差のある敷地に計画。自然を身近に感じたいとの要望に、分棟形式で光・風・緑を感受できる“余白”を差し込む構成を考案。接道する棟を高床とし周囲との緩やかな繋がりも作る photo©山内紀人写真事務所
北野慶 / KKAAと八木貴伸 / YTAAによる、奈良市の「学園前の家」。建て込むエリアの高低差のある敷地に計画。自然を身近に感じたいとの要望に、分棟形式で光・風・緑を感受できる“余白”を差し込む構成を考案。接道する棟を高床とし周囲との緩やかな繋がりも作る photo©山内紀人写真事務所
北野慶 / KKAAと八木貴伸 / YTAAによる、奈良市の「学園前の家」。建て込むエリアの高低差のある敷地に計画。自然を身近に感じたいとの要望に、分棟形式で光・風・緑を感受できる“余白”を差し込む構成を考案。接道する棟を高床とし周囲との緩やかな繋がりも作る photo©山内紀人写真事務所

北野慶 / KKAAと八木貴伸 / YTAAが設計した、奈良市の「学園前の家」です。
建て込むエリアの高低差のある敷地に計画されました。建築家は、自然を身近に感じたいとの要望に、分棟形式で光・風・緑を感受できる“余白”を差し込む構成を考案しました。また、接道する棟を高床とし周囲との緩やかな繋がりを作る事も意図されました。

建主は共働きの若い夫婦である。
コンパクトな暮らしと、忙しい日々の中でも自然を身近に感じながら生活することを望んでいた。

敷地は谷地に属し、上流の大きなため池からの地下水が敷地直下を流れている。周囲には住宅のほか、賃貸マンションや空き家が幅4mの道路境界いっぱいまで建ち並んでいる。人通りや車通りは少なく静かな場所ではあるが、少し生活感が足りず、閉塞感を感じる敷地環境であった。

建築家によるテキストより

そこで、建物をふたつに分棟し、余白を創り出すことにした。
家の中のどこにいてもこの余白に対して開くことで、光や風・緑を身近に感じることができる。

建築家によるテキストより

また、この敷地にはもともと道路側から敷地奥にかけて1m程の高低差があった。
造成費用を抑えることと地下水からの湿気対策のため、道路側の棟は周囲との建ち並びを揃えた高床式とし、その下を駐車場として利用する計画とした。高低差を利用し最低限のプライバシーを確保しながらも、床下から光や風が抜け、敷地の緑を周囲と共有できる建ち方となった。

建築家によるテキストより
東京建築士会主催の「住宅建築賞2022入賞作品展」をフォトレポート。受賞者は、畠山鉄生+吉野太基(金賞)、小林佐絵子+塩崎太伸、横井創馬+佐瀬和穂+大沢美幸、武田清明
東京建築士会主催の「住宅建築賞2022入賞作品展」をフォトレポート。受賞者は、畠山鉄生+吉野太基(金賞)、小林佐絵子+塩崎太伸、横井創馬+佐瀬和穂+大沢美幸、武田清明 photo©architecturephoto
東京建築士会主催の「住宅建築賞2022入賞作品展」をフォトレポート。受賞者は、畠山鉄生+吉野太基(金賞)、小林佐絵子+塩崎太伸、横井創馬+佐瀬和穂+大沢美幸、武田清明 photo©architecturephoto
東京建築士会主催の「住宅建築賞2022入賞作品展」をフォトレポート。受賞者は、畠山鉄生+吉野太基(金賞)、小林佐絵子+塩崎太伸、横井創馬+佐瀬和穂+大沢美幸、武田清明 photo©architecturephoto

東京建築士会主催の「住宅建築賞2022入賞作品展」をフォトレポートします。会場は新宿のリビングデザインセンターOZONEです。
住宅建築賞金賞を、畠山鉄生+吉野太基が受賞。住宅建築賞を、小林佐絵子+塩崎太伸横井創馬+佐瀬和穂+大沢美幸、武田清明が受賞しています。審査したのは平田晃久加藤耕一曽我部昌史山田紗子吉村靖孝でした。また、各作品の資料や審査講評がこちらのPDFにまとまっています。開催情報は、記事の末尾に掲載します。

住宅建築賞について

「住宅建築賞」はすでに新人建築家の登竜門として定着しており、その入賞作品を通して住宅建築に対する理解をさらに深め、近年多様化している「すまい」の新しい可能性を見出そうとするものです。 この住宅建築賞の入賞作品を公開展示することにより、建築に携わる方々への新鮮な刺激とし、より多くの人々に建築文化を広げる機会となればと考えています。

応募作品は原則として最近3年以内に竣工し、東京圏に建つ一戸建住宅、集合住宅及び併用住宅等(大幅な増改築、公共の建築も含む)の作品を募集しています。書類による第一次審査と現地審査による第二次審査により受賞作品を決定します。

住宅建築賞2022の主旨
【共生系としての住宅】

私たちの身体の表面には様々な微生物の織りなす生態系があり、身体にとって不可欠な役割を果たしています。人間の身体そのものが一つの共生系なのです。微生物的自然は目に見えません。しかし確実に私たちの周りの空気を変え、行動や思考の根底をかたちづくっています。COVID-19の引き起こした事態は、よくも悪しくもこの目に見えない自然とのつながりを顕在化させました。これに対する反応はおそらく次の二つに分かれます。ひとつは徹底した除菌やクリーンさ、あらゆるレベルでの異物の混入を防ぐ管理体制に向かう反応です。これらは緊急事態や医療機関において、たしかに必要です。しかし私たちの生活の全てにこれらが過剰に行き渡った未来はディストピアでしかないでしょう。もうひとつの反応は、私たちの存在そのものが、多様な生物の織りなす共生系であることを認め、目に見えないものも含めたさまざまな生の気配に耳を傾けることです。他者を遮断し純粋な空間や建築をつくるのではなく、移り変わる環境の中で、時に適切な距離を発生させながら、異なるものが共存する場をつくること。このことがかつてなくリアルな挑戦である時代に、私たちはいます。住宅は希望です。なぜなら、住まい手の感覚とつくり手の工夫によってこのふたつの対立を乗り越え、他の建築に先駆けた可能性を示せるからです。さまざまな共生系としての住宅の試みは、この度のパンデミック以前からありました。そして改めていま、共生系としての住宅の価値を問うような建築を評価し、未来に向けた議論のきっかけにしていきたいと思います。挑戦的な作品を期待しています。
(審査員長 平田晃久)

【ap job更新】 大規模共同住宅や物流倉庫を中心に、高級ホテル等も手掛ける「株式会社KOA」が、設計スタッフ(既卒・経験者・業務委託)を募集中
【ap job更新】 大規模共同住宅や物流倉庫を中心に、高級ホテル等も手掛ける「株式会社KOA」が、設計スタッフ(既卒・経験者・業務委託)を募集中
【ap job更新】 大規模共同住宅や物流倉庫を中心に、高級ホテル等も手掛ける「株式会社KOA」が、設計スタッフ(既卒・経験者・業務委託)を募集中

大規模共同住宅や物流倉庫を中心に、高級ホテル等も手掛ける「株式会社KOA」の、設計スタッフ(既卒・経験者・業務委託)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

1973年の創業以来、大規模共同住宅、および物流倉庫を中心にさまざまな建築物の設計や監理を行ってきました。
今後は高級ホテル等の案件も予定しています。

幅広い技術、知識を習得し、基本設計から竣工までの一連の建築設計を経験できます。
事業拡大に伴い、新たに戦力となっていただける新規スタッフを募集します。

スキルに応じてお任せするのでご安心ください。
完成に至るまで一貫して手がけることができるため、やりがいも大きいです。

片田友樹 / micelleによる、鹿児島の「KOTOBUKI cheese factory」。イベント空間も備えた施設。施主の中古コンテナ使用の要望に、建築の基本単位としてコンテナを扱い其々の隙間を操作する事で多様な空間を構築。再利用ならではの固有な表情を内装にも活かす
片田友樹 / micelleによる、鹿児島の「KOTOBUKI cheese factory」。イベント空間も備えた施設。施主の中古コンテナ使用の要望に、建築の基本単位としてコンテナを扱い其々の隙間を操作する事で多様な空間を構築。再利用ならではの固有な表情を内装にも活かす photo©Lemmart
片田友樹 / micelleによる、鹿児島の「KOTOBUKI cheese factory」。イベント空間も備えた施設。施主の中古コンテナ使用の要望に、建築の基本単位としてコンテナを扱い其々の隙間を操作する事で多様な空間を構築。再利用ならではの固有な表情を内装にも活かす photo©Lemmart
片田友樹 / micelleによる、鹿児島の「KOTOBUKI cheese factory」。イベント空間も備えた施設。施主の中古コンテナ使用の要望に、建築の基本単位としてコンテナを扱い其々の隙間を操作する事で多様な空間を構築。再利用ならではの固有な表情を内装にも活かす photo©Lemmart

片田友樹 / micelleが設計した、鹿児島の食品工場「KOTOBUKI cheese factory」です。
イベント空間も備えた施設です。建築家は、施主の中古コンテナ使用の要望に、建築の基本単位としてコンテナを扱い其々の隙間を操作する事で多様な空間を構築しました。また、再利用ならではの固有な表情を内装にも活かす事も意図されました。施主企業の公式サイトはこちら

チーズ製造と食肉加工のための工場。

廃業した旧百貨店の立体駐車場を取り壊し、地産の乳牛から作るチーズと肉牛の食肉加工のための加工場を作り、そこに第六次産業化や食育の拠点や、イベントを行ったり訪れた人がゆったりとした時間を過ごせる空間を組み込むことを考えた。

建築家によるテキストより

輸出入も行う施主から、中古の海上コンテナ使えますか?という話をされた。
この地域では農場や郊外のあちらこちらで海上コンテナを倉庫がわりに使用していて、緑の中にシルバーの建物と褪せたコンテナが置かれている風景がしばしば見られた。非常に印象的な「日本の田舎」の風景なのだと何となく納得していたし、実際コンテナはとても日常の素材だった。

建築家によるテキストより

そこで、将来の拡張性、必要寸法、採光・熱・換気など工場としての環境をコントロールするため、建築の一つのモジュールとして海上コンテナを用い、そのモジュールの隙間を操作することで、環境をコントロールしつつ、どこにでも同じシステムで、その場に対応した空間を生み出せるようなものとして計画を行った。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 住む人と作り手が共に“ワクワクできる家”を目指す「MakeHouse 株式会社」が、設計スタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 住む人と作り手が共に“ワクワクできる家”を目指す「MakeHouse 株式会社」が、設計スタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 住む人と作り手が共に“ワクワクできる家”を目指す「MakeHouse 株式会社」が、設計スタッフ(経験者)を募集中

住む人と作り手が共に“ワクワクできる家”を目指す「MakeHouse 株式会社」の、設計スタッフ(経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

更なる事業拡大のため、意匠設計士を募集します。

ずっと、家をつくり続けてきました。様々な家を、多くの人たちとともに。
でも、もっといい家をつくりたい。いつもその気持ちが心のどこかにありました。

いったい、いい家ってなんだろう?その問いを考え続けた結果、確信が生まれました。
まず、作り手が夢中になれること。価値ある素材をつかうこと。デザイン(設計)に妥協がないこと。

簡単に言えば、いい作り手、いい建材、いいデザイン。そして適正な価格。
このシンプルなことだけを徹底的に突きつめた家づくりをしたい。
会社名は“Make House”その名の通り「家をつくること」だけを思って立ち上げました。つくりたいのは、住む人と作り手がともにワクワクできる家。

ぜひ一緒にワクワクする家を作りましょう。
ご応募お待ちしております。

MVRDVによる、ドイツの、オフィス「ショッピファイ・ベルリン」。コロナ禍以降の在り方を考慮し計画。共同作業の場に加え企業の文化拠点を目指して、快適な議論の為にカーテンでの間仕切りが可能なラウンジ併設の会議室を考案。街を象徴する要素も取り入れ活気を取り込む
MVRDVによる、ドイツの、オフィス「ショッピファイ・ベルリン」。コロナ禍以降の在り方を考慮し計画。共同作業の場に加え企業の文化拠点を目指して、快適な議論の為にカーテンでの間仕切りが可能なラウンジ併設の会議室を考案。街を象徴する要素も取り入れ活気を取り込む photo©Daria Scagliola
MVRDVによる、ドイツの、オフィス「ショッピファイ・ベルリン」。コロナ禍以降の在り方を考慮し計画。共同作業の場に加え企業の文化拠点を目指して、快適な議論の為にカーテンでの間仕切りが可能なラウンジ併設の会議室を考案。街を象徴する要素も取り入れ活気を取り込む photo©Daria Scagliola
MVRDVによる、ドイツの、オフィス「ショッピファイ・ベルリン」。コロナ禍以降の在り方を考慮し計画。共同作業の場に加え企業の文化拠点を目指して、快適な議論の為にカーテンでの間仕切りが可能なラウンジ併設の会議室を考案。街を象徴する要素も取り入れ活気を取り込む photo©Daria Scagliola
MVRDVによる、ドイツの、オフィス「ショッピファイ・ベルリン」。コロナ禍以降の在り方を考慮し計画。共同作業の場に加え企業の文化拠点を目指して、快適な議論の為にカーテンでの間仕切りが可能なラウンジ併設の会議室を考案。街を象徴する要素も取り入れ活気を取り込む photo©Daria Scagliola

MVRDVが設計した、ドイツの、オフィス「ショッピファイ・ベルリン」です。
コロナ禍以降のオフィスの在り方を考慮し計画されました。建築家は、共同作業の場に加え企業の文化拠点を目指して、快適な議論の為にカーテンでの間仕切りが可能なラウンジ併設の会議室を考案しました。また、街を象徴する要素も取り入れ活気を取り込む事も意図されました。施主企業の公式サイトはこちら

こちらはリリーステキストの翻訳

MVRDV、ショッピファイ・ベルリンの内装変更でポスト・パンデミック・オフィスの約束を実現

MVRDVは、ベルリン・ミッテ地区のケペニッカー通りにあるショッピファイ・ベルリンのインテリアリデザインを完成させました。ホームオフィスとは対照的に、集団的な経験として非常に意図的なコラボレーションに焦点を当てた1,000㎡のインテリアプロジェクトは、カナダで設立されたダイナミックな商社に、物理的なワークスペースの目的を再考させる理想的なデザインを提供します。

2020年初頭、ベルリン・ミッテにあるショッピファイのオフィスビルの改修計画はすでに進行中でした。しかし、コロナウイルスの大流行が始まり、それに伴い在宅勤務への急激な移行が起こり、同社はオフィスビルに何が必要なのかを劇的に見直すことになりました。ショッピファイは、集中する個々の仕事はリモートで行うのが最適であると考え、MVRDVを起用し、他者との共同作業や新しいアイデアのブレーンストーミング、会社の活気ある文化に関わるための拠点として、建物の可能性を最大限に引き出すための再設計を行いました。

MVRDVのインテリアデザインは、主に1階と地下1階、そして6階までの主要なスペースを占有しています。主要な会議室となる3つの「オンサイト」ルームと、会社の集まりやカジュアルなワーク環境など、より特別な雰囲気を演出するさまざまな「エクスペリエンス・ルーム」で構成されています。壁や床の仕上げ、照明器具や家具に至るまで、可能な限り以前のハーフビルトリノベーションの部材を再利用し、サステイナブルな設計を行いました。例えば、照明器具は100%、MVRDVの設計に先立って購入されたものです。

各オンサイト・ルームには、一般的な会議テーブルに加え、隣接してカーテンで仕切られた「カラーラウンジ」があり、より快適な環境で自由にディスカッションができるようになっています。このラウンジの色は、デザイン全体を通した色と同様、ショッピファイのビジュアル・アイデンティティをベースにしています。

このプロジェクトは、ショッピファイの文化だけでなく、ベルリンの街並みも賞賛し、この街が住むにも働くにもエキサイティングな場所であることを視覚的に思い出させるものとなっています。受付カウンターにはベルリンのUバーンの駅を参照した青緑色の「メトロタイル」を使用し、反対側の壁にはベルリンの活気に満ちたストリートアートをイメージしたカロリーナ・アマヤのアート作品「インターセクショナル」を展示しています。

藤本壮介+東畑建築事務所+梓設計による、2025年大阪・関西万博の「大屋根(リング)」。外側高さ約20mで内径約615mの世界最大級の木造建築。会場の主動線として交通空間であると共に、雨風等を遮る快適な滞留空間としても機能。屋上には緑の丘が広がり瀬戸内海の景観を眺望
藤本壮介+東畑建築事務所+梓設計による、2025年大阪・関西万博の「大屋根(リング)」。外側高さ約20mで内径約615mの世界最大級の木造建築。会場の主動線として交通空間であると共に、雨風等を遮る快適な滞留空間としても機能。屋上には緑の丘が広がり瀬戸内海の景観を眺望 会場全景
藤本壮介+東畑建築事務所+梓設計による、2025年大阪・関西万博の「大屋根(リング)」。外側高さ約20mで内径約615mの世界最大級の木造建築。会場の主動線として交通空間であると共に、雨風等を遮る快適な滞留空間としても機能。屋上には緑の丘が広がり瀬戸内海の景観を眺望リング外観
藤本壮介+東畑建築事務所+梓設計による、2025年大阪・関西万博の「大屋根(リング)」。外側高さ約20mで内径約615mの世界最大級の木造建築。会場の主動線として交通空間であると共に、雨風等を遮る快適な滞留空間としても機能。屋上には緑の丘が広がり瀬戸内海の景観を眺望 リンググラウンドウォーク内観昼景

藤本壮介建築設計事務所東畑建築事務所梓設計が設計している、2025年大阪・関西万博の「大屋根(リング)」です。
外側高さ約20mで内径約615mの世界最大級の木造建築です。会場の主動線として交通空間であると共に、雨風等を遮る快適な滞留空間としても機能します。屋上には緑の丘が広がり瀬戸内海の景観を眺望する事が可能です。万博の公式サイトはこちら

大屋根(リング)は、完成時には建築面積(水平投影面積)約60,000㎡、高さ12m(外側は20m)、内径約615mの世界最大級の木造建築物となります。

リングの屋根の下は、会場の主動線として円滑な交通空間であると同時に、雨風、日差し等を遮る快適な滞留空間として利用されます。

また、リングの屋上からは会場全体を様々な場所から見渡すことができ、さらにリングの外に目を向ければ、瀬戸内海の豊かな自然や夕陽を浴びた光景など、海と空に囲まれた万博会場の魅力を楽しむことができます。

リリーステキストより
【ap job更新】 隈研吾建築都市設計事務所が、建築設計・インテリアデザイン・ランドスケープ・模型製作・事務の実務経験者・新卒既卒を募集中
【ap job更新】 隈研吾建築都市設計事務所が、建築設計・インテリアデザイン・ランドスケープ・模型製作・事務の実務経験者・新卒既卒を募集中
【ap job更新】 隈研吾建築都市設計事務所が、建築設計・インテリアデザイン・ランドスケープ・模型製作・事務の実務経験者・新卒既卒を募集中

隈研吾建築都市設計事務所の、建築設計・インテリアデザイン・ランドスケープ・模型製作・事務の実務経験者・新卒既卒募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

隈研吾建築都市設計事務所でスタッフを募集します。

建築設計の実務経験者を募集します。また、新卒既卒社員も引き続き募集しています。

隈研吾建築都市設計事務所は、隈研吾を代表とする建築設計事務所です。
スタッフは海外も含めると300名を超え、現在250名超の設計スタッフ、12名の事務スタッフが在籍し、国内外で多岐にわたるプロジェクトが進行中です。
建築設計のみならず、デザイン監修、インテリアデザイン、ランドスケープ、パビリオン、家具、服飾、ファブリックのデザインまで手掛けています。

【柔軟な職場環境】
外国人も半数を占め、海外、国内を横断して業務を行っています。コロナ禍でリモートも急速に進み、地方へのサテライトオフィス化も進めています。

多様なプロジェクトを数多く手掛け、コンペ・プロポも積極的に参加しています。ヒエラルキーのない、いちプレイヤーとしてプロジェクトに関わり、新人も1年目から担当プロジェクトを持ち、企画段階から基本設計、実施設計、現場監理まで主体的に関わることができます。
能力次第で、重要プロジェクトのメイン担当者として活躍できる人員調整を行っています。

独立を視野に入れて実務の成長の場として勤務するイメージだった事務所ですが、現在は10年以上勤務しているスタッフも16%になりました。退所後も繋がりは深く、プロジェクトを依頼したりと交流は続いています。

【グローバルミーティング】
毎月、プロジェクトチームごとにプレゼンを行うグローバルミーティングをオンラインで行っています。日本のみならず、パリ・中国を繋ぎ、皆で共有しています。

【専門性】
専門分野のチーム
CG、ランドスケープ、模型、ファブリック、3D、BIM(REVIT)の専門チームがあります。

【誰にも働きやすい職場を目指しています】
結婚や子育てをしながら働き続けられるよう、産休、育休、介護休暇など男女問わず取得しています。子育て中のスタッフも多くいます。

自身のクリエイティビティを発揮したい方、独立志望の方、会社と共に成長しながら長く勤めたい方など、意欲のある方を求めています。

CHArによる、東京・大田区の店舗「Special End.」。クラフトビール専門店の内装。地域との関係を大切にする為に、世界観でのラッピングを避けて物体が“ゴロっと”置かれた様な空間を構築。周辺の素材や色の参照も行い地域との連続性も作る
CHArによる、東京・大田区の店舗「Special End.」。クラフトビール専門店の内装。地域との関係を大切にする為に、世界観でのラッピングを避けて物体が“ゴロっと”置かれた様な空間を構築。周辺の素材や色の参照も行い地域との連続性も作る photo©平松市聖
CHArによる、東京・大田区の店舗「Special End.」。クラフトビール専門店の内装。地域との関係を大切にする為に、世界観でのラッピングを避けて物体が“ゴロっと”置かれた様な空間を構築。周辺の素材や色の参照も行い地域との連続性も作る photo©平松市聖

CHArが設計した、東京・大田区の店舗「Special End.」です。
クラフトビール専門店の内装計画です。建築家は、地域との関係を大切にする為に、世界観でのラッピングを避けて物体が“ゴロっと”置かれた様な空間を構築しました。また、周辺の素材や色の参照も行い地域との連続性も作る事も意図されました。店舗の公式サイトはこちら

大田区西蒲田にあるクラフトビール専門店Special End.のための店舗デザインのプロジェクトである。

CHArによる地域密着型の不動産会社/工務店/まちづくり会社のためのコンサルティングプログラム「パートナーズ」のメンバーであり、大森を拠点し広く地域に根ざした事業や活動を展開するカドヤ建設の野口晃一氏から、大森山王ブルワリーを運営する町田佳路氏を紹介されたのがプロジェクトのはじまりである。

建築家によるテキストより

地域との関係を大切にした店舗にするために、単一の世界観で空間をラッピングするような作り方ではなく、ゴロっといくつかの物が置かれることによって空間が構成されるような作り方を試した。ピンク色のタイルによる直方体オブジェを店内に分散して配置したのはその結果である。

建築家によるテキストより

各オブジェは、カウンター、ベンチ、サイン、シンク、サイドテーブルなど、大きさや場所によって異なる役割が与えられている。タイルの色は、大森山王ビールの最初の店舗であるHi-Timeが面する商店街の道の色から着想を得たが、最終的な色味は町田氏と現場で議論し決めた。

特徴的なタイル/オブジェは、常連客の多い大森山王ビールの1店舗と関連していることを無意識に感じられる仕掛けになっている。タイルは周辺の建物のエントランスや塀などにもよく使われているため、視覚的に周辺との連続性が感じられることにも寄与している。

建築家によるテキストより
工藤浩平建築設計事務所による、神奈川の「生田の園庭」。幹線道路に面する場に保育園の園庭を造る計画。子供を守る視点を大事にしつつ成長の促進も目指して、“原木”を用いた五感を養う遊具を考案。建築施工と家具制作の視点を融合し最適な方法で作る
工藤浩平建築設計事務所による、神奈川の「生田の園庭」。幹線道路に面する場に保育園の園庭を造る計画。子供を守る視点を大事にしつつ成長の促進も目指して、“原木”を用いた五感を養う遊具を考案。建築施工と家具制作の視点を融合し最適な方法で作る photo©楠瀬友将
工藤浩平建築設計事務所による、神奈川の「生田の園庭」。幹線道路に面する場に保育園の園庭を造る計画。子供を守る視点を大事にしつつ成長の促進も目指して、“原木”を用いた五感を養う遊具を考案。建築施工と家具制作の視点を融合し最適な方法で作る photo©楠瀬友将
工藤浩平建築設計事務所による、神奈川の「生田の園庭」。幹線道路に面する場に保育園の園庭を造る計画。子供を守る視点を大事にしつつ成長の促進も目指して、“原木”を用いた五感を養う遊具を考案。建築施工と家具制作の視点を融合し最適な方法で作る photo©楠瀬友将

工藤浩平建築設計事務所が設計した、神奈川の「生田の園庭」です。
幹線道路に面する場に保育園の園庭を造る計画です。建築家は、子供を守る視点を大事にしつつ成長の促進も目指して、“原木”を用いた五感を養う遊具を考案しました。また、建築施工と家具制作の視点を融合し最適な方法で作る事も意図されました。

神奈川県川崎市にある園庭の増築計画である。
前面には街の幹線道路が走り、交通量が多い場所にある。

この保育園は0~3歳児までを対象としていたが、時代の流れを受けて、4~6歳児まで預かり対象を拡張することになった。しかしこの保育園には外部保育をすることのできる場所がなかったため、既存の駐車場の一部を園庭に変えることになった。

建築家によるテキストより

新しい園庭は、駐車場、道路、隣地の塀といった様々な要素に囲まれていた。私たちは、一様にフェンスを回すことなく、あそびのフェンス、ひかりのフェンス、みどりのフェンスといったそれぞれの面に対して異なる応答をした構成をとった。

建築家によるテキストより

普段街で目にする公園にある、何気ない遊具にも、ワクワクと同時にハラハラする危険が潜んでいることに気づかされる。
守る側の視点はもちろん大事であるけれど、子供たちが本来持っている野生的な想像力や運動能力の成長を止める遊具にはしたくない。試行錯誤の末に、原木そのままを使った、五感を養うことのできる遊具を考えた。

建築家によるテキストより
妹島和世と原研哉が2022年3月に行った対話「コロナ禍におけるMUSEUM(箱物施設)の存在意義とは」の動画 堤庸策 / arbolによる、大阪市の住戸改修「Renovation in Miyakojima」。都心の仕事場兼住居。施主の好みから導いた“有機的”と“ゆるさ”の具現化を目指して、アール形状を規律として各要素を設計。天井の量塊が躯体の存在を消して有機的な印象を向上
堤庸策 / arbolによる、大阪市の住戸改修「Renovation in Miyakojima」。都心の仕事場兼住居。施主の好みから導いた“有機的”と“ゆるさ”の具現化を目指して、アール形状を規律として各要素を設計。天井の量塊が躯体の存在を消して有機的な印象を向上 photo©下村康典
堤庸策 / arbolによる、大阪市の住戸改修「Renovation in Miyakojima」。都心の仕事場兼住居。施主の好みから導いた“有機的”と“ゆるさ”の具現化を目指して、アール形状を規律として各要素を設計。天井の量塊が躯体の存在を消して有機的な印象を向上 photo©下村康典
堤庸策 / arbolによる、大阪市の住戸改修「Renovation in Miyakojima」。都心の仕事場兼住居。施主の好みから導いた“有機的”と“ゆるさ”の具現化を目指して、アール形状を規律として各要素を設計。天井の量塊が躯体の存在を消して有機的な印象を向上 photo©下村康典

堤庸策 / arbolが設計した、大阪市の住戸改修「Renovation in Miyakojima」です。
都心の仕事場兼住居です。建築家は、施主の好みから導いた“有機的”と“ゆるさ”の具現化を目指して、アール形状を規律として各要素を設計しました。加えて、天井の量塊が躯体の存在を消して有機的な印象を向上させます。

設計依頼のはじまりは、施主が大阪市内の住み慣れた場所で、仕事場を兼ねた住まいが欲しいと考えておられたところからである。住まう場所を軸に考慮すると都心ということもあり、土地の購入からではなく中古マンション+リノベーションを選択した。

建築家によるテキストより

施主ご夫妻の「好き」について聞かせていただくと、総じるキーワードとして「有機的」と「ゆるさ」という言葉にたどり着いた。そこから、用途で部屋の区画を分けるのではなく、出入りする人たちや使い方がフレキシブルに変化する、ひとつの大きな空間がイメージできた。

建築家によるテキストより

目を惹くのはアーチのデザインと不思議な躍動感の天井のボリューム。ボリュームは用途を持ちつつ、躯体の柱や梁、壁の存在感を消すように配慮する事を心がけている。アールの形状を共通デザインとして取り入れ、有機的なゆるさをつくり出している。横に広いアーチの開口部、低めの天井はどっしりとした安定感と落ち着きを放っている。柱の角は丸みを持たせることで柱そのものの存在を隠し、空間から空間へつながるスムーズな印象を与えている。天井のボリュームも梁を隠し、空間用途の境目を表す役割を担っている。

建築家によるテキストより
MVRDVとスタジオポッドによる、インドの公共空間「One Green Mile」。主要幹線道路の高架下に計画。負の影響への対処と緑化や快適さを目指して、全体性を伝えるアクセントカラーを備え様々な公共機能を提供する空間を考案。大都市での再現可能なアプローチとなる事も意図
MVRDVとスタジオポッドによる、インドの公共空間「One Green Mile」。主要幹線道路の高架下に計画。負の影響への対処と緑化や快適さを目指して、全体性を伝えるアクセントカラーを備え様々な公共機能を提供する空間を考案。大都市での再現可能なアプローチとなる事も意図 photo©Suleiman Merchant
MVRDVとスタジオポッドによる、インドの公共空間「One Green Mile」。主要幹線道路の高架下に計画。負の影響への対処と緑化や快適さを目指して、全体性を伝えるアクセントカラーを備え様々な公共機能を提供する空間を考案。大都市での再現可能なアプローチとなる事も意図 photo©Suleiman Merchant
MVRDVとスタジオポッドによる、インドの公共空間「One Green Mile」。主要幹線道路の高架下に計画。負の影響への対処と緑化や快適さを目指して、全体性を伝えるアクセントカラーを備え様々な公共機能を提供する空間を考案。大都市での再現可能なアプローチとなる事も意図 photo©Suleiman Merchant

MVRDVスタジオポッドによる、インド・ムンバイの公共空間「One Green Mile」です。
地域の主要幹線道路の高架下に計画されました。建築家は、負の影響への対処と緑化や快適さを目指して、全体性を伝えるアクセントカラーを備え様々な公共機能を提供する空間を考案しました。そして、大都市での再現可能なアプローチとなる事も意図されました。

こちらはリリーステキストの翻訳

インフラをもっと活用。MVRDV、ムンバイの「One Green Mile」を完成させ、高架下にコミュニティスペースを設置

MVRDVは、共同設計者のスタジオポッドとともに、ムンバイのセナパティ・バパト・マーグ高架道路の下にある放置された一連のスペースを一新する「One Green Mile」を竣工させました。このデザインは、コンクリートで固められた威圧的なインフラを、地域社会全体のための公共スペースに変え、必要な設備と緑を追加し、移動性を向上させ、地域の強力なビジュアル・アイデンティティを創りだしました。このデザインは、より広いスケールで、持続可能な都市開発のための繰り返し可能なアプローチを提供し、インドの激しい大都市で使われていない公共スペースの新しいベンチマークを主張します。

セナパティ・バパット・マルグ高架道路は、ムンバイの中心部を11km以上にわたって走る一連の幹線道路の一部であり、騒音公害の発生や近隣地域とのバリアとなって移動の選択肢を狭めています。この地域のオフィス開発に関連して、地元の建築事務所スタジオポッドは、ニュークリアス・オフィス・パークから、高架道路に沿って走る800mに及ぶ街路景観の改善を依頼されました。この計画の最も重要な部分である、高架道路の構造体の下の未使用のスペースに、MVRDVを招き、高架道路のネガティブな影響に対処しつつ、この地域の緑や物理的な快適さの不足に応えるコミュニティスペースを共同開発することになりました。

スタジオポッドはまず、交通と道路の外形を解決し、プログラムの定義とターゲットグループの特定を支援しました。これを発展させ、MVRDVは、空間を構成するすべての要素に使用される凝集性のあるビジュアル・アイデンティティとして、しなやかなブルーのストライプをデザインし、楽しくて全体的な都市空間体験を提供するOne Green Mileのコンセプトを作り上げました。

丘陵地に敷き詰められたランドスケープは、2次元の視覚的特徴を3次元の空間体験に変え、さまざまなプログラムに対応し、ダイナミックな物理的魅力を提供しています。素材やグラフィックの視覚的なアクセントカラーは、この施設のあらゆる側面を全体として認識できるようにします。空間は、ラウンジ、ジム、日陰の座席エリア、パフォーマンススペース、読書室など、様々な機能を持つ一連のパブリックルームに分けられています。植栽は空間全体に広がっています。緑を取り入れたデザイン- エントランスのアーチ、擁壁、プランター、そして空間に並ぶスクリーン-は、生物多様性を促進し、周辺空間の冷房や騒音も緩和します。

池下成次建築設計室による、福岡市の「高宮の家」。施主家族の慣れ親しんだ場に計画。エリアの変化への応答と地域との繋がりを目指して、透かし積煉瓦塀の“閉じない中庭”を考案。環境・生活・時間軸を考慮して均整のとれた建築をつくる
池下成次建築設計室による、福岡市の「高宮の家」。施主家族の慣れ親しんだ場に計画。エリアの変化への応答と地域との繋がりを目指して、透かし積煉瓦塀の“閉じない中庭”を考案。環境・生活・時間軸を考慮して均整のとれた建築をつくる photo©大森今日子
池下成次建築設計室による、福岡市の「高宮の家」。施主家族の慣れ親しんだ場に計画。エリアの変化への応答と地域との繋がりを目指して、透かし積煉瓦塀の“閉じない中庭”を考案。環境・生活・時間軸を考慮して均整のとれた建築をつくる photo©大森今日子
池下成次建築設計室による、福岡市の「高宮の家」。施主家族の慣れ親しんだ場に計画。エリアの変化への応答と地域との繋がりを目指して、透かし積煉瓦塀の“閉じない中庭”を考案。環境・生活・時間軸を考慮して均整のとれた建築をつくる photo©大森今日子

池下成次建築設計室が設計した、福岡市の「高宮の家」です。
施主家族の慣れ親しんだ場に計画されました。建築家は、エリアの変化への応答と地域との繋がりを目指して、透かし積煉瓦塀の“閉じない中庭”を考案しました。また、環境・生活・時間軸を考慮して均整のとれた建築をつくる事も意図されました。

設計にあたって、ご家族は以前から近くの賃貸住宅に住み、慣れ親しんだ場所でもあったため、当初は最終案よりもっと開放的な住宅のあり方を模索していました。

しかしながら、将来の沿線ビルの更新や周辺住民の流入出などの環境の変化を踏まえるともっと順応できるかたちがあるのではないかと軌道修正し、移りゆく周辺環境と住居の個の部分を家族固有のバランスでどう関係づけていくか、これまでよりもこれからどう周辺に向き合っていくべきかを再考し、提案させていただくことにしました。

建築家によるテキストより

最終の平面プランは、プライバシーを優先しつつも、一面を開放させた閉じない中庭を持つコの字型。
中庭は、室内からも望め、周囲に対しては住まいの温かさや庭の様子が垣間見える「ニッチ(くぼみ)」の様に位置づけました。

一つの庭ではあるものの、生活の潤いや街並の心象風景の一つになって欲しいこと、建主家族の子育て中の現在から高齢になる将来に渡ってまちや地域の方々に見守られるような周辺との繋がり方を体現しました。

建築家によるテキストより

外観上の大きなボリュームには1階がファミリースペース、2階は小屋裏を利用した立体的な子ども室や小屋裏収納を設けています。
片方が高くなる片流れ屋根の特性を利用し、縦方向に空間を補完しました。小さなボリュームは、離れ的な和室や浴室等の水回りの小間で構成し、小さな容積に相応しい内部機能で整理しました。

建築家によるテキストより
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「Hirotaka表参道ヒルズ店」。ブランドの旗艦店の計画。奥まった区画の特徴から“引き込む”事を求めて、異素材を重ねた什器を林立させ自由な動線と回遊性を生む空間を考案。壁等の角度を振る構成でも設計意図を増強
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「Hirotaka表参道ヒルズ店」。ブランドの旗艦店の計画。奥まった区画の特徴から“引き込む”事を求めて、異素材を重ねた什器を林立させ自由な動線と回遊性を生む空間を考案。壁等の角度を振る構成でも設計意図を増強 photo©太田拓実
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「Hirotaka表参道ヒルズ店」。ブランドの旗艦店の計画。奥まった区画の特徴から“引き込む”事を求めて、異素材を重ねた什器を林立させ自由な動線と回遊性を生む空間を考案。壁等の角度を振る構成でも設計意図を増強 photo©太田拓実
トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「Hirotaka表参道ヒルズ店」。ブランドの旗艦店の計画。奥まった区画の特徴から“引き込む”事を求めて、異素材を重ねた什器を林立させ自由な動線と回遊性を生む空間を考案。壁等の角度を振る構成でも設計意図を増強 photo©太田拓実

トラフ建築設計事務所が設計した、東京・渋谷区の店舗「Hirotaka 表参道ヒルズ店」です。
ジュエリーブランドの旗艦店の計画です。建築家は、奥まった区画の特徴から“引き込む”事を求めて、異素材を重ねた什器を林立させ自由な動線と回遊性を生む空間を考案しました。そして、壁等の角度を振る構成でも設計意図を増強しました。店舗の公式ページはこちら

ジュエリーブランド「Hirotaka(ヒロタカ)」の旗艦店、表参道ヒルズ店の内装計画。

表参道ヒルズの既存店舗からリニューアルし、フロア面積は約2倍に拡張されている。3.5mほどの限られた間口と、L字型に奥まっている区画の特徴から、より店内の奥へと引き込むような店舗空間が求められた。

建築家によるテキストより

異素材を積み重ねるようにして作った什器が林立する店内空間は、彫刻の並ぶブランクーシのアトリエを思わせる。
什器に仕込んだ間接照明も、全8種類の樹種が持つそれぞれ異なる色合いや表情を引き立てる。

建築家によるテキストより

入口近くの什器の積み上げられた集成材の天板と円錐の上には、アンバランスにガラスケースを載せ、その中には樹木のこぶをジュエリーの飾り台として用いた。店内中央では、背の高いものや足が短いもの、中くらいのものなど、個性的な什器が点在し自由な動線と回遊性をもたらす。

無機質な印象の既存空間に対し、角に丸みを持たせたり、角度を振った構成を採用することで、有機的で動きのある店舗空間を生み出した。また、ミラーの位置は角度を絶妙に調整することにより、空間に広がりを持たせ、試着する人同士の視線が合わないように配慮している。

建築家によるテキストより
金井亮 / RaS DESIGN OFFICEによる、東京・中央区の「アリババ・ジャパン・オフィス」。社内外の会議と社内の執務の二つのエリアを作る計画。全体の一体感を求めて、セキュリティの異なる場をルーバー天井等の要素が越境する構成を考案。内外を行き来しながら柔軟に働ける空間を意図
金井亮 / RaS DESIGN OFFICEによる、東京・中央区の「アリババ・ジャパン・オフィス」。社内外の会議と社内の執務の二つのエリアを作る計画。全体の一体感を求めて、セキュリティの異なる場をルーバー天井等の要素が越境する構成を考案。内外を行き来しながら柔軟に働ける空間を意図 photo©矢野紀行
金井亮 / RaS DESIGN OFFICEによる、東京・中央区の「アリババ・ジャパン・オフィス」。社内外の会議と社内の執務の二つのエリアを作る計画。全体の一体感を求めて、セキュリティの異なる場をルーバー天井等の要素が越境する構成を考案。内外を行き来しながら柔軟に働ける空間を意図 photo©矢野紀行
金井亮 / RaS DESIGN OFFICEによる、東京・中央区の「アリババ・ジャパン・オフィス」。社内外の会議と社内の執務の二つのエリアを作る計画。全体の一体感を求めて、セキュリティの異なる場をルーバー天井等の要素が越境する構成を考案。内外を行き来しながら柔軟に働ける空間を意図 photo©矢野紀行

金井亮 / RaS DESIGN OFFICEが設計した、東京・中央区の「アリババ・ジャパン・オフィス」です。
社内外の会議と社内の執務の二つのエリアを作る計画です。デザイナーは、全体の一体感を求めて、セキュリティの異なる場をルーバー天井等の要素が越境する構成を考案しました。そして、内外を行き来しながら柔軟に働ける空間が意図されました。施主企業の公式サイトはこちら

Alibaba Japanのオフィス増床に伴う内装設計。
オフィスビル27Fの増床エリアに対し「社内外会議エリア」と「社内執務エリア」の二つの空間を求められた。

建築家によるテキストより

コロナを経て、他者との協働やコミュニケーションがオフィスの価値になりつつあるなか、その主体となる社内外会議室をまずは優先的に眺望の良い窓面に配置し、ラウンジをコア側に、それらに隣接する形で社内執務エリアを設けた。

建築家によるテキストより

セキュリティにより分節された二つの空間を設計する際、それぞれを別空間として設計するのではなく、二つの空間を構成する要素が両空間をまたがったり、片方の構成要素が片方の別要素になったりと、両空間を分節しつつも一体的な空間となる方法を考えた。

具体的に言うと、会議エリア側のラウンジの天井・床は、そのまま執務エリア側の天井・床として、10mずつの合計20mの巨大なルーバー天井とフローリング床として両空間にまたがり形成している。

建築家によるテキストより

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