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tombow architectsとsunabaによる、茨城・つくば市の住宅「hut N」。古い住宅群が残る郊外の敷地。“土地に根差す生活”の切っ掛けとなり“周囲に意識も向ける”存在を求め、街並みを参照しつつも“少しの違和感”を与える建築を志向。切妻の量塊が浮かぶ様な“建ち方”の住宅を造る
tombow architectsとsunabaによる、茨城・つくば市の住宅「hut N」。古い住宅群が残る郊外の敷地。“土地に根差す生活”の切っ掛けとなり“周囲に意識も向ける”存在を求め、街並みを参照しつつも“少しの違和感”を与える建築を志向。切妻の量塊が浮かぶ様な“建ち方”の住宅を造る外観、東側より見る。 photo©山内紀人
tombow architectsとsunabaによる、茨城・つくば市の住宅「hut N」。古い住宅群が残る郊外の敷地。“土地に根差す生活”の切っ掛けとなり“周囲に意識も向ける”存在を求め、街並みを参照しつつも“少しの違和感”を与える建築を志向。切妻の量塊が浮かぶ様な“建ち方”の住宅を造る外観、東側道路より見る。 photo©山内紀人
tombow architectsとsunabaによる、茨城・つくば市の住宅「hut N」。古い住宅群が残る郊外の敷地。“土地に根差す生活”の切っ掛けとなり“周囲に意識も向ける”存在を求め、街並みを参照しつつも“少しの違和感”を与える建築を志向。切妻の量塊が浮かぶ様な“建ち方”の住宅を造る1階、リビングからダイニングとキッチンを見る。 photo©山内紀人
tombow architectsとsunabaによる、茨城・つくば市の住宅「hut N」。古い住宅群が残る郊外の敷地。“土地に根差す生活”の切っ掛けとなり“周囲に意識も向ける”存在を求め、街並みを参照しつつも“少しの違和感”を与える建築を志向。切妻の量塊が浮かぶ様な“建ち方”の住宅を造る2階、廊下から吹抜側を見る。 photo©山内紀人

小林佑輔 / tombow architects長谷川祥 / sunabaが設計した、茨城・つくば市の住宅「hut N」です。
古い住宅群が残る郊外の敷地での計画です。建築家は、“土地に根差す生活”の切っ掛けとなり“周囲に意識も向ける”存在を求め、街並みを参照しつつも“少しの違和感”を与える建築を志向しました。そして、切妻の量塊が浮かぶ様な“建ち方”の住宅を造りました。

茨城県つくば市の郊外住宅地に建つ夫婦と子供2人のための住宅である。

建築家によるテキストより

郊外でありながら隣家が建て詰まっている状況において、古くからある住宅地に異物を持ち込むことに違和感を感じた。建主が全く別の地域から移り住む際に、建築がコミュニケーションの弊害になってはならないと思うし、土地に根ざした生活のきっかけになるべきだと考える。

建築家によるテキストより

周囲を見渡すと4~5寸の瓦屋根に漆喰壁と板金を組み合わせた外壁の形式を取っている家が多いことが分かった。また、設計を進める中で施主が外からの視線を嫌うことが分かり、周囲に対する開放性を開口以外でつくることが求められた。

そこで、1,2階のボリュームで葺き方を変えた板金の外壁とし、前面道路側に開口がない切妻のボリュームが浮いているような建ち方とした。これから周囲の建て替えが進むことが予想されるなかで、要素を抽出しながらも周囲と比較すると違和感を感じるような建ち方は、周囲に目がいくきっかけとなり、駅前で見られる無自覚の暴力性によるちぐはぐな状況から距離を取る手段として有効ではないかと考えた。

建築家によるテキストより
津金愛理+フン・チョク・テイ / オンデザインによる、東京・世田谷区の住戸改修「拡がるリビングの家」。築40年の集合住宅内での計画。家族や友人とシェアできるリビングの要望に、集まるだけではない“様々な活動が同時多発的に起こる”空間を志向。個室の機能の一部も取り出してリビング内に多様な居場所を作る
津金愛理+フン・チョク・テイ / オンデザインによる、東京・世田谷区の住戸改修「拡がるリビングの家」。築40年の集合住宅内での計画。家族や友人とシェアできるリビングの要望に、集まるだけではない“様々な活動が同時多発的に起こる”空間を志向。個室の機能の一部も取り出してリビング内に多様な居場所を作るリビングから玄関側を見る。 photo©鳥村鋼一
津金愛理+フン・チョク・テイ / オンデザインによる、東京・世田谷区の住戸改修「拡がるリビングの家」。築40年の集合住宅内での計画。家族や友人とシェアできるリビングの要望に、集まるだけではない“様々な活動が同時多発的に起こる”空間を志向。個室の機能の一部も取り出してリビング内に多様な居場所を作るサブリビング photo©鳥村鋼一
津金愛理+フン・チョク・テイ / オンデザインによる、東京・世田谷区の住戸改修「拡がるリビングの家」。築40年の集合住宅内での計画。家族や友人とシェアできるリビングの要望に、集まるだけではない“様々な活動が同時多発的に起こる”空間を志向。個室の機能の一部も取り出してリビング内に多様な居場所を作るダイニングから「ナガメカウンター」を見る。 photo©鳥村鋼一

津金愛理+フン・チョク・テイ / オンデザインが設計した、東京・世田谷区の住戸改修「拡がるリビングの家」です。
築40年の集合住宅内での計画です。建築家は、家族や友人とシェアできるリビングの要望に、集まるだけではない“様々な活動が同時多発的に起こる”空間を志向しました。そして、個室の機能の一部も取り出してリビング内に多様な居場所を作りました。

築40年のマンションの一室の改修。
施主の要望はリビングを大きくし、友人や家族でリビングをシェアしたいというものであった。

従来のリビングは、家族全員でテレビを見たり食事をしたりと、一箇所に集まって過ごすことを想定して作られていたことが多かったように思う。リビングでの活動が多様化している中、一箇所に集まるだけではなく、様々な活動が同時多発的に起こるようなリビングのあり方が必要ではないか。

建築家によるテキストより

キッチンとリビングの間仕切り壁を撤去し、オープンなキッチンに変更した。
既存の間取りは、北側が寝室、南側がリビング、その間が廊下と一般的な間取りであった。寝室や収納を確保すると、リビングを大きくするには限界があった。そこで寝室の一部を共用部に置換し、収納や本棚、読書スペースなどの共用の機能を挿入し、その場所をサブリビングと名付けた。サブリビングの窓は玄関まで光と風を通す。

建築家によるテキストより

サブリビングでは1人で読書や、仕事をしたり、2,3人で話をしたり、リビングの延長線として過ごすことができる。
またリビングの窓際に造作カウンターを設けた。視線は外に向き、リビングとルーフバルコニーが繋がる。

建築家によるテキストより
アリソン理恵と岡野愛結美による、東京・目黒区の店舗「ムーンスター自由が丘」。WSや展示なども行う靴メーカーの直営店。“物の背景への想像力”を取戻すような存在を目指し、施主企業の技術も使って制作した什器や照明で構成する空間を考案。建具と什器に可動性を与えて“柔軟な”平面も意図
アリソン理恵と岡野愛結美による、東京・目黒区の店舗「ムーンスター自由が丘」。WSや展示なども行う靴メーカーの直営店。“物の背景への想像力”を取戻すような存在を目指し、施主企業の技術も使って制作した什器や照明で構成する空間を考案。建具と什器に可動性を与えて“柔軟な”平面も意図店舗のエントランスを見る。 photo©栗田萌瑛
アリソン理恵と岡野愛結美による、東京・目黒区の店舗「ムーンスター自由が丘」。WSや展示なども行う靴メーカーの直営店。“物の背景への想像力”を取戻すような存在を目指し、施主企業の技術も使って制作した什器や照明で構成する空間を考案。建具と什器に可動性を与えて“柔軟な”平面も意図売場からストック側を見る。 photo©栗田萌瑛
アリソン理恵と岡野愛結美による、東京・目黒区の店舗「ムーンスター自由が丘」。WSや展示なども行う靴メーカーの直営店。“物の背景への想像力”を取戻すような存在を目指し、施主企業の技術も使って制作した什器や照明で構成する空間を考案。建具と什器に可動性を与えて“柔軟な”平面も意図売場、壁面の展示棚を見る。 photo©栗田萌瑛
アリソン理恵と岡野愛結美による、東京・目黒区の店舗「ムーンスター自由が丘」。WSや展示なども行う靴メーカーの直営店。“物の背景への想像力”を取戻すような存在を目指し、施主企業の技術も使って制作した什器や照明で構成する空間を考案。建具と什器に可動性を与えて“柔軟な”平面も意図売場、什器を見る。 photo©栗田萌瑛

アリソン理恵 / ARAと岡野愛結美 / KONTEが設計した、東京・目黒区の店舗「ムーンスター自由が丘」です。
WSや展示なども行う靴メーカーの直営店の計画です。建築家は、“物の背景への想像力”を取戻すような存在を目指し、施主企業の技術も使って制作した什器や照明で構成する空間を考案しました。また、建具と什器に可動性を与えて“柔軟な”平面も意図されました。店舗の公式ページはこちら

一足の靴を作るためにも、実は多様な職能や素材、知恵や様々な手仕事の積み重ねが必要である。私たちが日頃思考停止しつつある、ものの背景、作り方への想像力を少しだけ取り戻すことのできるような店舗デザインを目指した。

建築家によるテキストより

靴の什器や照明は、ムーンスターの久留米工場、生産技術部、技術開発部と東京の工務店・デザイナーとの協働によって、様々なゴムの特性を用いて作成した。

建築家によるテキストより

また、ムーンスターの店舗では、靴の販売だけではなく靴づくりと関連したワークショップや、絵画、写真などの展示などの企画が行われる。こういった不定期の、文化を醸造していく活動を継続できるよう、可動の什器と建具によるフレキシブルな平面計画とした。

奥の庭まで視線の抜ける開放的な店舗を大きく4つに仕切る木製建具には、靴のキャンバス生地を用いた。この建具には可動棚や鏡を取り付けることも可能で、シーズンやイベントに合わせた空間の使い方を可能にしている。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 吉祥寺を拠点に活動する「佐久間徹設計事務所」が、総務広報スタッフ(経験者)と 設計スタッフ(2024年新卒・既卒)を募集中
【ap job更新】 吉祥寺を拠点に活動する「佐久間徹設計事務所」が、総務広報スタッフ(経験者)と 設計スタッフ(2024年新卒・既卒)を募集中
【ap job更新】 吉祥寺を拠点に活動する「佐久間徹設計事務所」が、総務広報スタッフ(経験者)と 設計スタッフ(2024年新卒・既卒)を募集中吉祥寺南町の社屋

吉祥寺を拠点に活動する「佐久間徹設計事務所」の、総務広報スタッフ(経験者)と 設計スタッフ(2024年新卒・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

吉祥寺に新社屋が完成!事業拡大に伴い「佐久間徹設計事務所株式会社」がスタッフを募集 

2023年、吉祥寺に新社屋が完成。
現在、設計スタッフ/総務広報スタッフ計18名で編成され、共同住宅や福祉施設などの比較的規模の大きな案件を中心に、個人邸や木造社屋・店舗など多種多様なプロジェクトが進行中です。
事業拡大・スタッフ増員に伴い、事務所運営を支えてくださる総務広報スタッフ(経験者)と将来事務所の中心となって活躍してくださる設計スタッフ(新卒・新卒に近い方)を募集します。

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【わたしたちについて】
お客様とのコミュニケーションはもちろんですが、事務所のスタッフ同士のコミュニケーションも大切にしています。
お昼は、近くのお惣菜屋さんから届くおかずと事務所で炊いたごはんを食べ、忙しくも元気に過ごしたい、と考えています。
スタッフ全員で高尾山に登ったり、運動会をしたり。お客さまや関係者の方を招いてパーティーを開くと、みなさん、佐久間の手料理をとても楽しみにいらしてくださります。

設計業務、ほか様々な取り組みにも、ポジティブに楽しく、粘り強く取り組んでくださる方、ご応募お待ちしております。

【環境】
所内は、3層が吹き抜けでつながるコミュニケーションの取りやすい空間です。
その中で、いくつかのチームを設け、集合住宅をはじめ、宿泊施設・福祉施設・商業ビルなど様々なタイプの案件および個人住宅の設計を、バランスよく担当できるように配置しています。
常に自分で考えて判断する力を身につけながら、チーム全体でより良い結果を生み出せるように意識することを重視しています。

将来的に独立を志している方には、開業までのステップとして、例えば新人の場合、5年程度で基本的なスキルを習得していただき、その後3年ほど事務所でパフォーマンスしていただくことを想定しています。独立後も、事務所のプロジェクトを一緒に行うなど、仲間として永く関係し続けていけたらと考えています。
また、途中で建築士資格取得を目指す際は、相談しながら業務や勤務日などを調整するなど、前向きに応援します。

一方で、長く勤めていただけることは事務所にとって大きな財産となるため大歓迎です!事務所の運営・経営なども一緒に考え、よりよい環境づくりに取り組んでいただきたいと思っています。

ひとりひとりのビジョンを尊重しながら、良い関係を築いていくことを大切にしていきたいです。

坂井隆夫建築設計事務所による、京都市の「北町町家」。美観地区に建つ二世帯住宅。“街並の継承”と“家族の変化に対応”する住まいの要望に、平面を雁行させて敷地の前後に二つの庭を設ける建築を考案。住み手が“柔軟”に使えるように特徴の異なる複数の部屋を作る
坂井隆夫建築設計事務所による、京都市の「北町町家」。美観地区に建つ二世帯住宅。“街並の継承”と“家族の変化に対応”する住まいの要望に、平面を雁行させて敷地の前後に二つの庭を設ける建築を考案。住み手が“柔軟”に使えるように特徴の異なる複数の部屋を作る外観、西側道路より見る。 photo©石川奈都子
坂井隆夫建築設計事務所による、京都市の「北町町家」。美観地区に建つ二世帯住宅。“街並の継承”と“家族の変化に対応”する住まいの要望に、平面を雁行させて敷地の前後に二つの庭を設ける建築を考案。住み手が“柔軟”に使えるように特徴の異なる複数の部屋を作る1階、玄関からリビング側を見る。 photo©石川奈都子
坂井隆夫建築設計事務所による、京都市の「北町町家」。美観地区に建つ二世帯住宅。“街並の継承”と“家族の変化に対応”する住まいの要望に、平面を雁行させて敷地の前後に二つの庭を設ける建築を考案。住み手が“柔軟”に使えるように特徴の異なる複数の部屋を作る2階、室3より室2を見る。 photo©石川奈都子

坂井隆夫建築設計事務所が設計した、京都市の「北町町家」です。
美観地区に建つ二世帯住宅の計画です。建築家は、“街並の継承”と“家族の変化に対応”する住まいの要望に、平面を雁行させて敷地の前後に二つの庭を設ける建築を考案しました。また、住み手が“柔軟”に使えるように特徴の異なる複数の部屋を作りました。

京都市内の旧市街地型美観地区の借地に建つこの二世帯住宅は、建主と借地の持ち主のそれぞれの要望を反映しています。

建主は、今後の家族の変化に対応できる住まい方を望んでいました。一方で借地の持ち主は、老朽化による建て替えで駐車場のある建物が道路境界線から後退して建てられていく中で、町家が並ぶ軒が連なった町並みの継承を希望していました。

建築家によるテキストより

この建物は、2つのボリュームをずらして配置した、2つの庭を持つコートハウスです。ずらした部分に窓を集中させることで、庭を含めた敷地全体を感じられる設計になっています。

建築家によるテキストより

2階には北向きの低い勾配天井の空間と南向きの高い勾配天井の空間があり、1階にはそれぞれ北庭と南庭に面した部屋があります。この異なる環境が、季節や家族の変化、使い方に応じて柔軟に使える居場所を生み出します。

ここがリビングでここが寝室といった決まりはなく、季節や気分によってリビングや寝室を移動したり、家族の変化に応じて書斎やアトリエとして利用したりできます。住む人が自由に居場所を見つけ、暮らしていけるように考えています。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 人々の“繋がりを生み出す場”の創出を目指す「株式会社COA」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 人々の“繋がりを生み出す場”の創出を目指す「株式会社COA」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 人々の“繋がりを生み出す場”の創出を目指す「株式会社COA」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中若槻養護学校 外観パース

人々の“繋がりを生み出す場”の創出を目指す「株式会社COA」の、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

株式会社COAでは設計スタッフ2名程度を追加募集します。

COAは、Dominique Perrault Architecture、伊東豊雄建築設計事務所出身の長曽我部亮と、同じく伊東豊雄建築設計事務所出身の岡野道子が共同主宰する設計事務所です。

私たちは、これまで様々な公共建築に携わってきました。
気候や地形など場所の特徴を捉え、風を設計の軸に置いた熊本アートポリス「甲佐地区住まいの復興拠点施設(災害公営住宅、みんなの家、子育て支援住宅、防災公園)」、半屋外空間を活かして屋内外に人々の居場所をつくった「益城町テクノみんなの家」、子どもたちの遊びを喚起する「あざみ野のみんなの公園」などを通して、人と自然が混ざり合い、人と人のつながりを生み出す場をどのように作り出せるか考えています。

現在設計中の長野県若槻養護学校では、自然豊かで静かな環境を活かして、森に囲まれた家のような学校を目指しています。音や光、人との距離感に敏感な生徒にとって居心地が良く、日々落ち着いて過ごすことができる場をつくりたいと思っています。

これからの建築のあり方を、私たちと一緒に探求していただける方々の応募をお待ちしております。

【現在進行中のプロジェクト】
・長野県若槻養護学校(NSDプロジェクト)
・御宿ホテル+カフェプロジェクト
・上尾の家(改修)
など。

随時プロポーザルにも積極的に参加していきたいと考えています。

太田雄太郎 / 太 太 建築設計事務所による、東京・世田谷区の「千歳烏山の住戸」。祖母から引継いだ住戸の改修。過去の記憶への現代の生活様式の“上書き”を意図し、間仕切下地等を再活用した“ディテールの更新”で作る空間を志向。既存の小部屋を“ワークルーム”にし“暮らしの起点”とする
太田雄太郎 / 太 太 建築設計事務所による、東京・世田谷区の「千歳烏山の住戸」。祖母から引継いだ住戸の改修。過去の記憶への現代の生活様式の“上書き”を意図し、間仕切下地等を再活用した“ディテールの更新”で作る空間を志向。既存の小部屋を“ワークルーム”にし“暮らしの起点”とするキッチンから「食堂」と居間を見る。 photo©浜田昌樹
太田雄太郎 / 太 太 建築設計事務所による、東京・世田谷区の「千歳烏山の住戸」。祖母から引継いだ住戸の改修。過去の記憶への現代の生活様式の“上書き”を意図し、間仕切下地等を再活用した“ディテールの更新”で作る空間を志向。既存の小部屋を“ワークルーム”にし“暮らしの起点”とする「食堂」からワークルームを見る。 photo©浜田昌樹
太田雄太郎 / 太 太 建築設計事務所による、東京・世田谷区の「千歳烏山の住戸」。祖母から引継いだ住戸の改修。過去の記憶への現代の生活様式の“上書き”を意図し、間仕切下地等を再活用した“ディテールの更新”で作る空間を志向。既存の小部屋を“ワークルーム”にし“暮らしの起点”とするワークルーム photo©浜田昌樹
太田雄太郎 / 太 太 建築設計事務所による、東京・世田谷区の「千歳烏山の住戸」。祖母から引継いだ住戸の改修。過去の記憶への現代の生活様式の“上書き”を意図し、間仕切下地等を再活用した“ディテールの更新”で作る空間を志向。既存の小部屋を“ワークルーム”にし“暮らしの起点”とするワークルームから居間を見る。 photo©浜田昌樹

太田雄太郎 / 太 太 建築設計事務所が設計した、東京・世田谷区の住戸改修「千歳烏山の住戸」です。
祖母から引継いだ住戸の改修です。建築家は、過去の記憶への現代の生活様式の“上書き”を意図し、間仕切下地等を再活用した“ディテールの更新”で作る空間を志向しました。また、既存の小部屋を“ワークルーム”にし“暮らしの起点”としました。

マンションディベロッパーが建てる集合住宅にはDENという趣味や書斎として活用できる多目的な小部屋が設けてられている。この家のDENは畳が貼られた和室で祖母から暮らしを引き継いだ若い施主夫婦にとっては時代に取り残された場所でしかなかった。
 

今回の改修は大きな間取りの変更はせず、間仕切下地を再活用しながら建具枠、仕上げなどのディテールを更新することで、祖母の暮らしの記憶に現代のライフスタイルを上書きしていくことを目指した。
  

建築家によるテキストより

間取り的課題であったDENはワークルームに読み替え、ガラスボックスとしてリビングの中に配置した。引き戸を開けた時はリビングの中のテーブルになり、扉を閉じれば小部屋になるようなライフスタイルと働き方に応じたフレキシブルさを獲得することができた。小部屋としての居室の採光、換気性能を満足できるように引戸の開閉により2室1室扱いになることを確認申請機関と協議を行い法適合していることを確認している。


建築家によるテキストより

ワークルームは子育てをしながらコピーライターというクリエイティブな仕事を続ける施主にとって長い時間を過ごす大切な暮らしの基点となった。室内の壁や天井はクロスやボードを剥がし輪郭を整えたあとに砂入りのEPで全体を塗装した。ざらざらした触り心地が既存のクロス貼りの質感を大きく変え、心地よい陰影のある空間をつくった。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 歴史的な建造物を対象に、リサーチから設計までを手掛ける「デザイン・フォー・ヘリテージ」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)とリサーチマネージャーを募集中
【ap job更新】 歴史的な建造物を対象に、リサーチから設計までを手掛ける「デザイン・フォー・ヘリテージ」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)とリサーチマネージャーを募集中
【ap job更新】 歴史的な建造物を対象に、リサーチから設計までを手掛ける「デザイン・フォー・ヘリテージ」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)とリサーチマネージャーを募集中大平作業場跡

歴史的な建造物を対象に、リサーチから設計までを手掛ける「デザイン・フォー・ヘリテージ」の、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)とリサーチマネージャー募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

株式会社デザイン・フォー・ヘリテージは歴史的な建造物や文化財に対して、専門的な立場からリサーチ、コンサルティング、企画、設計監理を手掛ける組織です。保存・修復のみではなく、歴史的な価値と接続した活用のため、現代にこそ可能なデザインを模索することを特徴としています。

4期に渡って順調に組織を拡大してきましたが、業務の拡大と設計フェーズのプロジェクトの増加のため、建築的なクリエーションを担うスタッフを募集します。建築物のみらず、土木構築物やランドスケープ、地域に根づく技術や生業までを含む、あらゆる領域を横断してデザイン・課題解決にあたることができる環境で、一緒に働く仲間を募集します。

現在プロジェクトは全国各地で進行しており、一例として下記のようなものがあります。
・破損状況の著しく、耐震性に課題のある歴史的建造物の修復および補強と活用のためのプログラム提案、整備計画の策定、その後の工事のための設計
・歴史的建造物を核に地域全体をフィールドミュージアムとするため、遺構を地域の拠点として再生させる他、ゲストハウス、インフォメーションセンター、散策路などを総合的に整備するプロジェクト
・近世/近代の土木遺産の調査と修復および活用のための整備と付随する周辺のランドスケープデザイン

下記のような業務を行い、通常の設計事務所の業務に留まらない、独自のスキルを身につけることが可能です。
・史料の文献調査や、歴史的な価値のある建造物の痕跡・破損・仕様等の各種調査
・3D計測、写真測量、各種解析、シミュレーション、記録映像製作
・修復手法、構法、材料の研究開発
・修復保存のための先端技術と伝統技術の双方に関する調査研究
・設計だけではないあらゆるフェーズを横断した業務範囲

多様な働き方を受け入れており、勤務日数、勤務時間、リモートワークにも柔軟に対応しています。
個人でのプロジェクトをしているスタッフや子育てをしながら働くスタッフも多いです。また、半数以上が女性スタッフです。

五十嵐淳建築設計事務所による、北海道の「House in Hokkaido」。本州から移り住む施主の為の住居。“ローカリティ”への応答と“普遍性”の獲得を目指し、多様な視点と働きかけに応えられる“おおらかな”空間を志向。時間の経過で“室名らしきもの”が移り変わる建築を造る
五十嵐淳建築設計事務所による、北海道の「House in Hokkaido」。本州から移り住む施主の為の住居。“ローカリティ”への応答と“普遍性”の獲得を目指し、多様な視点と働きかけに応えられる“おおらかな”空間を志向。時間の経過で“室名らしきもの”が移り変わる建築を造る外観、西側道路より見る。 photo©佐々木育弥
五十嵐淳建築設計事務所による、北海道の「House in Hokkaido」。本州から移り住む施主の為の住居。“ローカリティ”への応答と“普遍性”の獲得を目指し、多様な視点と働きかけに応えられる“おおらかな”空間を志向。時間の経過で“室名らしきもの”が移り変わる建築を造る外観、南西側道路より見る。 photo©佐々木育弥
五十嵐淳建築設計事務所による、北海道の「House in Hokkaido」。本州から移り住む施主の為の住居。“ローカリティ”への応答と“普遍性”の獲得を目指し、多様な視点と働きかけに応えられる“おおらかな”空間を志向。時間の経過で“室名らしきもの”が移り変わる建築を造る1階、「広間1」から物置側を見る。 photo©佐々木育弥
五十嵐淳建築設計事務所による、北海道の「House in Hokkaido」。本州から移り住む施主の為の住居。“ローカリティ”への応答と“普遍性”の獲得を目指し、多様な視点と働きかけに応えられる“おおらかな”空間を志向。時間の経過で“室名らしきもの”が移り変わる建築を造る1階、「広間1」から「外の広間1」を見る。 photo©佐々木育弥

五十嵐淳建築設計事務所が設計した、北海道の「House in Hokkaido」です。
本州から移り住む施主の為の住居です。建築家は、“ローカリティ”への応答と“普遍性”の獲得を目指し、多様な視点と働きかけに応えられる“おおらかな”空間を志向しました。そして、時間の経過で“室名らしきもの”が移り変わる建築を造りました。

私が「矩形の森」(2000年)以来ずっと設計のキッカケとしてきた「風除室」という空間があるのだが、そこにも多様なそれぞれの暮らしが溢れ出ていたことを憶えている。
「風除室」を考えていた時に、安田登さんの著書『日本人の身体』を知り、「境界はラインではない」の項を再読することが多いのだが、そこには境界は「線」ではなくもっとおおらかな空間で、「そこらへん一帯」のことで、物理的な空間も質量も持っている、れっきとした場所が「界隈」であり、分けることを主眼とはしていなくて、境界を共有することを前提とした「あわいの空間」であり「縁側」や「軒下」を真っ先に思い出すと書かれている。

そしてこの「あわいの空間」は居住者など内部空間に関係する人と、庭師などの外からの人では呼び名も視点も働きかけも変わる、自他の境界をおおらかに、そして曖昧にしている空間であると。「風除室」は中間領域とかバッファーゾーンなど色々な呼び方をすることができるが、主題の視点を何処に据えるかにより空間の働きも呼び名も変わる。

建築家によるテキストより

今回の建築が位置する街は、北海道の地方の昭和60年ころの状態のまま彷徨っているような感覚になる場所であった。
そこに本州から移住する夫婦のための住居を考える。コロナ禍以降、リモートで仕事が可能になり、バックカントリーなどのアウトドアアクティビティを楽しみつつも、デジタルな最新技術も楽しむ現代的な慣習の暮らしと、ローカリティを解きつつも普遍性を獲得したいと考えた。

住居は暮らしの延長に現れるもので、その形式が暮らしの在り方や風土と結び合いつつも、暮らしが変わることに、おおらかに応答できる空間をつくりたいと考えたとき、敷地全体が「そこらへん一帯」となるような居場所にしたいと考えた。「風除室」の場合、視点が中からの人、外からの人、となるが、そうではない敷地全体が多様な視点と働きかけに応答できる曖昧な場所であるおおらかな空間を目指した。

建築家によるテキストより

建蔽率を超えて空間をつくり、一部の屋根をくり抜き面積を調整したが、約250㎡のおおらかな「そこらへん一帯」のワンルーム空間が生まれた。この空間では視点や働きかけによって室名らしきものが出現するが、時間の経過や慣習の変化によって都度、視点や働きかけも変化し室名らしきものも移ろい変わる。

この空間は現代的に言えばプログラミングを書き換えることが可能な空間であるとも言えるし、建築が必ず向き合う様々なローカリティに応答しながら解きつつも獲得した、普遍性のある空間とも言えるのではないだろうか。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/5/27-6/2]
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/5/27-6/2]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2024/5/27-6/2)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 青木淳・西沢立衛・冨永祥子らが審査する、仙台市の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」設計プロポの実施要領が公開。応募要件は比較的低めに設定
  2. 久米設計による、熊本の「八代市新庁舎」。震災復興の一環として計画。“災害への強さ”と“文脈と呼応”する建築を目指し、床と天井を地域産木材の“CLTトラスユニット”工法で造る建築を考案。城の石垣の再利用なども行い“土地の記憶を継承”も意図
  3. 吉村靖孝建築設計事務所と塚越宮下設計による、山形・鶴岡市の「龍宮殿サウナ」。老舗旅館の一部を浴場とサウナに改修。最適な機能配置と耐震性強化を求め、既存柱を“木造トラス”に置き換え“反復”させる構造形式を考案。新設の躯体は既存建物の木造トラスと呼応して施設の“象徴性”も高める
  4. 大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプトが公開
  5. 田中裕一+中本剛志 / STUDIO YYによる、東京の「水道橋のオフィス」。都心の駅前の賃貸事務所ビル。“効率”と“快適”の両立を目指し、執務空間の前に“機能を拡張”する“三角形のワークテラス”を設ける構成を考案。都市の中で“人々の働く姿”が外観となる在り方も意図
  6. 中村拓志&NAP建築設計事務所による、千葉・木更津市の「地中図書館」。農業生産法人が運営する施設内での計画。植物や微生物の反映の下にある“慎ましい”存在を求め、大地の下の“やすらかな居場所”を志向。大地と人間の叡智に包まれながら“地球を想う”図書館をつくる
  7. MVRDVによる、オランダの「NIO・ハウス・アムステルダム」。リートフェルトの増築も施された19世紀築の建物を転用する計画。地域に貢献する“自動車ショールーム”として、上階に様々なパブリック機能を内包。施主企業のスローガンを参照して各階の色を段階的に変化させる
  8. 魚谷繁礼による、TOTOギャラリー・間での建築展「都市を編む」。リサーチを基に数多の京町家の改修等を手掛ける建築家の展示。現代技術を“歴史性”や“地域性”に編み込み、街並みや建築の“継承”と“豊かさの実現”を志向。展示の一環として“京都のお茶屋建築の軸組”を移設
  9. 森田悠紀建築設計事務所による、東京の「国分寺の家」。住宅密集地にある敷地。街と家の“距離感”を課題とし、適切な関係を結ぶ為の“街から遠く離れた静かな場所”を備えた建築を志向。玄関から長い距離を歩いて辿り着く“居間”で再び“街と繋がる”住まいを造る
  10. 森田悠紀建築設計事務所による、東京の「稲城の家」。緑地に面する北欧家具店を営む施主の為の住宅。竣工後に置かれる家具類の把握から出発し、簡素で実直な品々を納める為の“器”としての空間を志向。風景と家具の存在感と釣り合う“A”型の架構を持つ建築を造る
  11. 山口誠デザインによる、東京・台東区のオフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  12. 熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の実施設計概要
  13. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  14. 今津康夫 / ninkipen!による、愛知の店舗「ring名古屋」。駅直結の大型複合施設内の地上階の区画。多くの人々が行交う状況に対し、大開口を活かして“服をファサードに顕在化させる”設計を志向。“島状の独立したレジカウンター”で多方面への気配りも可能にする
  15. アリソン理恵 / ARAによる、東京・渋谷区の「奥の住まい」。路地の“更に奥の路地”の先に建つ住宅の改修。暮らしの様々な出来事の“受け皿”として、日当たりや風通しが良く“家族や暮らしのかたち”と共に変化できる空間を志向。住人自身での改変の容易さも予め考慮する
  16. 成瀬・猪熊建築設計事務所による、岐阜の店舗「JINSイオンモール各務原店」。既存店のリニューアル計画。商品配置の“計画的な型”を意識し、そのまま形にする“普遍性”と多様な展開が生む“固有性”を両立する設計を志向。型を守りつつ可変性のある“家型の什器”を考案して空間を構成
  17. 伊原慶 / TA+Aによる、東京・港区の「クラハデンタルオフィス」。五叉路に面する“重厚感のある”外壁の建物の中の区画。“街で生活する延長上”にある存在を求め、外観の特徴を逆手にとり“待合空間を街に投げ出す”構成を考案。多角形の平面形状で多面的な様相も受け止める
  18. 藤森照信のデザインで完成した、滋賀・北之庄町のバス停待合所の写真
  19. HUNE Architectsが共用部の内装設計を手掛けた、東京・北区の集合住宅「HAUN TABATA」。居住と作業空間を併せ持つ“コリビング賃貸”。様々な行為が重なる場として、箇所毎に異なる役割を果たす“センターテーブル”を据えた空間を考案。再生材料の特徴を活かして家具類に“鉱物”の様な質感も与える
  20. 中本尋之 / FATHOMによる、広島市のヘアーサロン「neute by maitre」

平田晃久の建築展「平田晃久―人間の波打ちぎわ」が、練馬区立美術館で開催

平田晃久の建築展「平田晃久―人間の波打ちぎわ」が、練馬区立美術館で開催されます。会期は、2024年7月28日~2024年9月23日まで。

練馬区立美術館では、建築家・平田晃久の建築世界を紹介する展覧会を開催します。「建築とは<からまりしろ>をつくることである」というコンセプトは、平田の建築に一貫しています。平田の造語である<からまりしろ>とは、はっきりと形作られる空間領域とは異なり、「ふわふわとした隙間の錯綜」、つまりはあらゆる物質の傍らとも言える領域の重なりを指します。それは人間世界に限ったことではなく、植物、動物、異なる時空の文化なども含んだ広義での生命体との共有可能性を探る試みでもあり、人間が狭い意味での「人間」から自由になる未来に向けた試みでもあります。

平田のコンセプトが形となった公共建築としては、2022年に日本建築学会賞を受賞した「太田市美術館・図書館」(2017年)が代表されますが、区切られた空間や内と外が絡まりあう<からまりしろ>を実現した地域のランドマークとして市民に愛されています。また複数の住居や商業施設なども手掛け、平田の哲学的理論と自然や生命への憧憬が反映された独創性あふれる空間を現出しています。

このたび、これらの代表的な建築作品群に、練馬区立美術館も新しく加わることとなりました。図書館と一体化し、融合する新生美術館の建築コンセプトは、「21世紀の富士塚/アートの雲/本の山」。練馬に古くから存在する「富士塚」をテーマに、「美術と本」を街や人々とつなぐ場として構想されました。当館は、約40年にわたる歩みを継承しつつも、このコンセプトのもと新しい局面を迎えることとなります。

本展では、これまでの平田建築から新しい練馬区立美術館をはじめ、現在進行中のプロジェクト、そして未来への展望を踏まえて紹介します。現代建築を代表する建築家・平田晃久の世界観をお楽しみください。

BIGのビャルケ・インゲルスの講演「建築家としての私の進化の旅」の動画。2024年4月に行われたもの 2024年5月にアーキテクチャーフォトで注目を集めた記事トップ40
2024年5月にアーキテクチャーフォトで注目を集めた記事トップ40

アーキテクチャーフォトで、2024年5月に注目を集めた記事をランキング形式でご紹介します。


  1. 熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の実施設計概要
  2. パナソニック汐留美術館での「ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム」の入場チケットをプレゼント。“ミニマルで清潔な造形”を特徴とする家具デザイナーの作品群を紹介。日本の美術館では初めてとなる“主要作品を網羅”した展覧会。会場構成は建築家の“田根剛”が手掛ける
  3. 妹島和世の監修によるパヴィリオンが造られた「PERPETUAL MOMENT − 自然の中の時間」。東京都庭園美術館を会場とし日本ロレックスの主催で開催。名和晃平・目・小牟田悠介の作品も展示
  4. ル・コルビュジエの“美術作品”に焦点をあてる展覧会「もうひとりのル・コルビュジエ ~絵画をめぐって~」の入場チケットをプレゼント。近代建築を代表する建築家の油彩・素描・版画・タピスリー・彫刻など約130点の作品を展示。創作活動の根底にあった絵画への情熱を紹介する内容。まとまった作品群の公開は約30年ぶり
  5. SALHAUSの提案が最優秀賞作品に選ばれた、共愛学園前橋国際大学の「6号館設計者選定プロポーザル」の提案書が公開
  6. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  7. 中村拓志&NAP建築設計事務所による、千葉・木更津市の「地中図書館」。農業生産法人が運営する施設内での計画。植物や微生物の反映の下にある“慎ましい”存在を求め、大地の下の“やすらかな居場所”を志向。大地と人間の叡智に包まれながら“地球を想う”図書館をつくる
  8. arbolとアシタカ建築設計室による、兵庫・西宮市の「夙川の家」。四方を隣家に囲まれた旗竿地での計画。外に開くことが難しい条件に対し、周囲から内部を切り離して“独立した世界”を構築する設計を志向。閉じた箱ながら中庭とドーム状空間で自然と四季の導入も可能にする
  9. 山口誠デザインによる、東京・台東区のオフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  10. 岸本貴信 / CONTAINER DESIGNによる兵庫県高砂市の住宅「プラットホーム」
  11. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、ラトビア・リガの交通施設「Riga Ropax Terminal」。既存の船舶倉庫を改修増築して船舶のターミナルにする計画。未来に渡る市民の憩いの場として、最上部に一層を追加して作る“パブリックテラス”などを構想。歴史に敬意を表して現地生産のタイルなども外観に用いる
  12. 青木淳・西沢立衛・冨永祥子らが審査する、仙台市の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」設計プロポの実施要領が公開。応募要件は比較的低めに設定
  13. 吉村靖孝建築設計事務所と塚越宮下設計による、山形・鶴岡市の「龍宮殿サウナ」。老舗旅館の一部を浴場とサウナに改修。最適な機能配置と耐震性強化を求め、既存柱を“木造トラス”に置き換え“反復”させる構造形式を考案。新設の躯体は既存建物の木造トラスと呼応して施設の“象徴性”も高める
  14. 丹下健三と隈研吾の展覧会が、フランスのパリ日本文化会館で開催。二人の建築家が設計した“東京オリンピック”の“競技場”に注目する展示。丹下と隈の軌跡を辿りながら建築の魅力を紹介
  15. 魚谷繁礼による、TOTOギャラリー・間での建築展「都市を編む」。リサーチを基に数多の京町家の改修等を手掛ける建築家の展示。現代技術を“歴史性”や“地域性”に編み込み、街並みや建築の“継承”と“豊かさの実現”を志向。展示の一環として“京都のお茶屋建築の軸組”を移設
  16. 伊瀬和裕 / テトラワークスによる、広島・百島の、宿泊施設「瀬戸内隠れ家リゾート AMERI」。離島の海辺近くに建つ“一棟貸しの宿”。風景への眺望の最大化を意図し、床レベルを上げた“眺望室”を備えた建築を考案。本体から跳ね出した眺望室は外観を“アイコニック”にする役割も担う
  17. VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求
  18. あとりえ・楠本構造設計・Awwによる、茨城・つくば市の「茗溪学園 トレーニング・部室棟」。教育機関のキャンパス内での計画。海外の来客や留学生も多い学校の特徴を考慮し、日本の代表的工法“木造”でつくる大空間の建築を志向。校舎と運動場の間という立地も考慮して“視線が抜ける”形態とする
  19. 木村智彦 / グラムデザインによる、島根・松江市の「雑賀の家」。家族四人と猫の為の計画。着心地の良い“衣服の延長”の様な住宅を目指し、自然環境に従って光と風を取込む“適切な熱環境の生活の場”を志向。家族の気配を常に感じ取れるように“距離感”と“設え”にも注力
  20. 小倉大+柳原まどか / コマド意匠設計室による、秋田・北秋田市の「10tトラックと並存する家」。トラックの運転を仕事とする施主の為に計画。土地を“有意義に”活用する為、敷地を“斜めに横断するように”細長い建築を配置する構成を考案。住宅とトラックの間に“三角の中庭の様な余白の空間”を作り出す
  21. アリソン理恵 / ARAによる、東京・渋谷区の「奥の住まい」。路地の“更に奥の路地”の先に建つ住宅の改修。暮らしの様々な出来事の“受け皿”として、日当たりや風通しが良く“家族や暮らしのかたち”と共に変化できる空間を志向。住人自身での改変の容易さも予め考慮する
  22. HUNE Architectsが共用部の内装設計を手掛けた、東京・北区の集合住宅「HAUN TABATA」。居住と作業空間を併せ持つ“コリビング賃貸”。様々な行為が重なる場として、箇所毎に異なる役割を果たす“センターテーブル”を据えた空間を考案。再生材料の特徴を活かして家具類に“鉱物”の様な質感も与える
  23. 内藤廣建築設計事務所が内装設計を手掛けた、東京・銀座の店舗「TORAYA GINZA」がオープン。吹抜テラスを特徴とし、壁は瓦タイルを用いて空間の音にもこだわる
  24. 藤森照信のデザインで完成した、滋賀・北之庄町のバス停待合所の写真
  25. 山下貴成建築設計事務所による、静岡・御殿場市の「高嶺の森のこども園」。森の中の起伏に富む地形の敷地。各年齢の子供達の生活が“同時に満たされる”在り方を求め、周辺環境に応じて8つの部屋を“円環状”に配置する構成を考案。地形と呼応し“湾曲する”屋根で全体を緩やかにまとめる
  26. 森田悠紀建築設計事務所による、東京の「国分寺の家」。住宅密集地にある敷地。街と家の“距離感”を課題とし、適切な関係を結ぶ為の“街から遠く離れた静かな場所”を備えた建築を志向。玄関から長い距離を歩いて辿り着く“居間”で再び“街と繋がる”住まいを造る
  27. 杉中俊介+杉中瑞季+清水良太による、東京・世田谷区の「上馬の家」。構造家の自邸兼仕事場の計画。住宅密集地に建つ住宅として、シンプルな“外殻の中”に“ひだ”の様に諸室を“折り重ねる”構成を考案。周辺環境との関係構築も意図してバルコニー等から内部の雰囲気を滲み出させる
  28. 久米設計による、熊本の「八代市新庁舎」。震災復興の一環として計画。“災害への強さ”と“文脈と呼応”する建築を目指し、床と天井を地域産木材の“CLTトラスユニット”工法で造る建築を考案。城の石垣の再利用なども行い“土地の記憶を継承”も意図
  29. 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  30. 田中裕一+中本剛志 / STUDIO YYによる、東京の「水道橋のオフィス」。都心の駅前の賃貸事務所ビル。“効率”と“快適”の両立を目指し、執務空間の前に“機能を拡張”する“三角形のワークテラス”を設ける構成を考案。都市の中で“人々の働く姿”が外観となる在り方も意図
  31. 平田晃久建築設計事務所のデザイン監修で、原宿駅旧駅舎跡地に商業施設が建設。旧駅舎の外観の再現も実施。2026年冬の竣工を予定
  32. 川久保智康建築設計事務所による、東京の集合住宅「板橋本町の長屋」。第一種住居地域の高低差のある不定形な土地。様々な与件に対し、敷地形状の“オフセット”と“天空率”で床面積と気積を確保する“スキップフロア”の建築を考案。本体から小さな量塊を拡張させ窓辺空間も作る
  33. studio36による、愛知・岡崎市の「NEKKO OKAZAKI」。幅の広い緑道に面する区画に計画された飲食店と貸スペース等の複合施設。環境との連続性を求め、緑道の特徴を参照した“抑揚のある”空間を志向。其々のスペースを“緑道に点在する店舗群”に“見立て”設計する
  34. 熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の実施設計概要が公開。平面図・立面図・パースなどを掲載
  35. 石上純也へのインタビュー。石上作品の「House & Restaurant」で遠山正道と鈴木芳雄が話を聞く
  36. 佐藤文+鹿嶌信哉 / K+Sアーキテクツによる、栃木の「足利の家」。史跡の残る街の長閑な住宅街の敷地。繋がりながらも間仕切れる状態を求め、施主が求める“断片的な居場所”を環境に合わせながら繋げていく平面構成を考案。周囲への開き方も意識して街と繋がる庭を設ける
  37. 妹島和世による、東京・中央区の、浜離宮恩賜庭園でのパヴィリオン「水明」。歴史的庭園と現代的景観を繋ぎ新たな風景を創出
  38. POINTとSpicy Architectsのデザイン監修による「埼玉グランドホテル本庄」。バブル期の宿泊施設の改修。個性ある仕上げ同士が“魅力を打ち消し合う”現状に対し、其々の関係を整理し“新たに定義”する設計を志向。床から2.1m以上を“マット”仕上げとして既存の“ピカピカ”を引立てる
  39. 竹森紘臣 / WORKLOUNGE 03- による、ベトナム・ハノイの「Border House」。内装の装飾の依頼から始まった改修計画。施主との対話で内外の関係性等に課題を見出し、既存建物の“エッジのリファイン”する設計を志向。地域の生活風景を参照して“半外部空間”となる縁側とリビングを設ける
  40. 熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の基本設計概要が公開。花弁を想起させるテラスの連なりが特徴的な建築。テラスからの新しい鑑賞体験や壁面を活用した映像発信も計画。“ホールの新たなあり方”や街に開き人を引き込む事も追求

大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプトが公開

大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプトが公開されています。

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、若手建築家による2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)会場内の「休憩所」「ギャラリー※1」「展示施設※2」「ポップアップステージ※3」「サテライトスタジオ※4」「トイレ」計20施設の設計業務が完了しましたので、各施設概要、設計コンセプト及びイメージパースを公開します。

20施設の公募については、1970年開催の日本万国博覧会(大阪万博)を担当した若手建築家が、その後著名な建築家となったように、大阪・関西万博においても若い世代の活躍、飛躍のきっかけとなるよう、将来が期待される若手建築家を対象に行ったものです。

「多様でありながら、ひとつ」という会場デザインコンセプトの下、SDGs(持続可能な開発目標)達成につながる、意欲的かつ大胆な提案により、会場内に個性豊かで魅力的な博覧会施設を創出していきます。

※1・・・アート、アニメ、ファッション等の催事、各種展示会、フォーラム等の開催を想定した施設。
※2・・・「未来の暮らし(食・文化・ヘルスケア)」が体験できる『フューチャーライフエクスペリエンス)』と、「未来への行動」が体験できる『TEAM EXPOパビリオン』で行われる事業について、それぞれ発表・展示を想定した施設。
※3・・・音楽、トークイベント、お祭り等のイベント実施を想定した小規模ステージ広場。
※4・・・放送局の番組中継・収録用スタジオ。

リンク先は公式サイトが公開しているPDFファイルです。

【ap job更新】 オリジナル家具の開発から、インテリアスタイリングまで手掛ける「LINE-PRODUCTS」が、プロジェクトマネージャーとアシスタントを募集中
【ap job更新】 オリジナル家具の開発から、インテリアスタイリングまで手掛ける「LINE-PRODUCTS」が、プロジェクトマネージャーとアシスタントを募集中
【ap job更新】 オリジナル家具の開発から、インテリアスタイリングまで手掛ける「LINE-PRODUCTS」が、プロジェクトマネージャーとアシスタントを募集中LINE-PRODUCTS SHOWROOM photo©JUNPEI KATO

オリジナル家具の開発から、インテリアスタイリングまで手掛ける「LINE-PRODUCTS」の、プロジェクトマネージャーとアシスタント募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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森田悠紀建築設計事務所による、東京の「稲城の家」。緑地に面する北欧家具店を営む施主の為の住宅。竣工後に置かれる家具類の把握から出発し、簡素で実直な品々を納める為の“器”としての空間を志向。風景と家具の存在感と釣り合う“A”型の架構を持つ建築を造る
森田悠紀建築設計事務所による、東京の「稲城の家」。緑地に面する北欧家具店を営む施主の為の住宅。竣工後に置かれる家具類の把握から出発し、簡素で実直な品々を納める為の“器”としての空間を志向。風景と家具の存在感と釣り合う“A”型の架構を持つ建築を造る外観、南東の緑地側より見る、夜景 photo©西川公朗
森田悠紀建築設計事務所による、東京の「稲城の家」。緑地に面する北欧家具店を営む施主の為の住宅。竣工後に置かれる家具類の把握から出発し、簡素で実直な品々を納める為の“器”としての空間を志向。風景と家具の存在感と釣り合う“A”型の架構を持つ建築を造る1階、ダイニングよりキッチンを見る。 photo©西川公朗
森田悠紀建築設計事務所による、東京の「稲城の家」。緑地に面する北欧家具店を営む施主の為の住宅。竣工後に置かれる家具類の把握から出発し、簡素で実直な品々を納める為の“器”としての空間を志向。風景と家具の存在感と釣り合う“A”型の架構を持つ建築を造る2階、リビングルームから開口部越しに外部を見る。 photo©西川公朗

森田悠紀建築設計事務所が設計した、東京の「稲城の家」です。
緑地に面する北欧家具店を営む施主の為の住宅です。建築家は、竣工後に置かれる家具類の把握から出発し、簡素で実直な品々を納める為の“器”としての空間を志向しました。そして、風景と家具の存在感と釣り合う“A”型の架構を持つ建築を造りました。

多摩丘陵を造成した住宅地の頂上に位置する敷地は広大な緑地に面し、豊かな自然と多摩地域の街並みを一望できる大らかな空気感が流れる場所である。
建主は北欧ヴィンテージ家具店を営んでおり、設計は竣工後に置かれるヴィンテージ家具・照明のリストに目を通すところから始まった。

建築家によるテキストより

北欧家具といっても幅は広く、芸術品の様なものから日常使いのものまで様々である。建主が選ぶ家具はどれも後者の、必要な機能がそのまま形になった様な簡素で実直なものであった。これらの家具を建主の価値観を表すものと捉え、それらが納まる器としてのあるべき姿を模索した。

建築家によるテキストより

「A」の字型の屋根架構は、この場所のダイナミックな風景やヴィンテージ家具の存在感とも釣り合いの取れる象徴性と強さを備えたものとして考えた。梁のピッチは1820mmの3分割である606mmを基本とし、無骨あるいは繊細になりすぎることを避け、この土地の魅力に呼応する大らかなプロポーションとスケール感を意識した。いずれも架構を構造的な必要性を満たしながら、空間の意味や空気感を支えるものとして考えた結果である。

建築家によるテキストより

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