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高松伸が1991年に完成させた、東京・渋谷区の地下に埋設されたオフィスビル「アーステクチャー・サブワン」が、11億円で販売中

高松伸が1991年に完成させた、東京・渋谷区の地下に埋設されたオフィスビル「アーステクチャー・サブワン」が、11億円で販売されています。写真等が21枚掲載されています。2019年2月に売りに出された時の価格は約5.2億円でした。高松の公式サイトにも作品ページがあり竣工写真が掲載されています。

最も注目を集めたトピックス [期間:2022/1/24-/1/30]
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/1/24-/1/30]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/1/24-/1/30)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 蘆田暢人建築設計事務所による、東京の住宅「世田谷の浮居」。水害被害を受けた敷地に建つ建築で、対策として居住空間を約1m浮かせ接地面積を減らすよう計画、内部では4層続く階段ヴォイドが生む垂直の奥行きにより現代都市住宅の原型を模索
  2. 杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」
  3. 多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都市の、住宅改修「丸太町の町家」。築120年以上の京町家の改修で、“通り土間”等の伝統的構成の復元を意識しつつ機能的諸室を点在させ残余部分を家族空間として設計、日々の寝食や生活変化にも柔軟に対応できる建築を目指す
  4. 藤本壮介による、岐阜・飛騨市の共創拠点施設。2024年竣工を目指す建築で、商業・教育・住居等の機能を都市景観を参照した路地空間で繋ぎ、緑化された大屋根広場が多様な活動が会する舞台となる計画
  5. 中本剛志+田中裕一 / STUDIO YYによる、千葉市の「丘の幼稚園」。団地内の敷地で隣接する緑地を手掛かりに設計、地面まで延びる“片流れ屋根の丘”を構想し遊びの場の創出と共に通風等の快適な室内環境を実現、在来工法の採用で短工期の条件もクリア
  6. 佐藤伸也建築設計事務所と嶋田世紀 / ranmaによる、大阪の住宅「八尾の家」。長くこの地に住む施主の人々が遊び訪れる場との要望に、平面を二分し其々に“公”と“私”の性質を与え更に“街からの距離”で諸機能を調整、様々な関係性の来客を招き入れが可能な空間をつくる
  7. ICADA / 岩元真明による、福岡市の住戸改修「桜坂の自宅」。家族の変化に合わせ平面形式を変えられる住戸を構想し、可動書架を間仕切りに用ることで実現、素材とディテールでの実用性と即物性の追求と共に熱シミュレーションに基づく断熱施工も行う
  8. 水上哲也建築設計事務所による、千葉・野田市の「のだのこども園」。施主運営の幼稚園に隣接した敷地に計画、既存園庭がもつ豊かな風景等を未来に引継ぐ為に、樹木等を残し内外の空間や新旧の園舎が一体になった環境の構築を目指す
  9. 下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsによる、福岡市の住戸改修「六本松の家」。山を望み南と東に開けた状況下で“光”を主題とし設計、逆光の中に輪郭が浮かぶような印象的な光をつくる為に各種素材を選定、光の満ち引きを通じ季節や時間の移ろいを感じさせる
  10. 杤尾直也 / to-rippleによる、福島・西白河郡の店舗兼工房「大堀相馬焼松永窯」。拠点地が帰宅困難地域から解除されない為に移転計画が開始、施主が作る陶器の二重構造を参照し家型が重なる構成で余白空間が諸機能を担うよう構想、空間体験から陶器への理解を促す
  11. 宇野友明が2006年に完成させた、愛知・犬山市の住宅「羽黒の家」の見学会が開催
  12. マット仕上げ・シンプルなデザイン・静音設計を特長とした“設計者の意図に沿う”パナソニックの配線器具「SO-STYLE」
  13. カーシフ・チョウドリ / URBANAによる、バングラデシュの病院「フレンドシップ・ホスピタル」が2021年の王立英国建築家協会国際賞を受賞。サイクロン被害を受けた地域に医療を提供する施設で、持続可能で低コストで建てられ、海面上昇の影響を受けた環境条件にも対応
  14. 武田清明建築設計事務所による、東京・練馬区の住宅「鶴岡邸」のレポート。周辺環境の自然と対話する建築の在り方を躯体のもつ質感で実現
  15. 木村日出夫+木村淳子 / STUDIO RAKKORA ARCHITECTSによる、大阪・堺市の、三住戸の改修「茶山台団地のリノベーション」。既存躯体と両面採光という環境の再解釈が重要だと捉え、躯体に対して挿入する要素の素材感やスケール感を操作、新要素を通し眺める団地環境がより肯定的に感じられる空間を構想
  16. 白井晟一が1959年に完成させた世田谷の住宅「アトリエNo.7(旧増田夫妻のアトリエ)」をレポート。白井の孫で建築家の白井原太の修復・改修によって、原形を保ったまま現代の居住性も獲得した建築は、新しい住まい手を待つ
  17. 玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 第4回「タイヤ花壇」
  18. 特集”宇野友明建築事務所” 羽黒の家 / 2006
  19. 髙木貴間建築設計事務所による、北海道の既存農家を改修した「富良野の異形屋根」と論考「北海道民家のマニエリスム」
  20. MVRDVによる、台湾・彰化県の、政府系電力会社のオペレーション施設「サン・ロック」。台湾のグリーンエネルギーへの移行を見越して計画、建物全体を太陽光パネルで覆い形状や角度を最適化すべく解析で決定、その存在が企業のマニフェストを伝える役割も担う

スノヘッタによる、スウェーデン・メルンリュックの複合施設「レイクハウス」。採石場を持続可能な居住地域へ開発する計画の一環として設計、地域の為に事務所・飲食・店舗等の機能を提供する施設で、地形に沿う形状・緑化された屋根・自然素材の使用も特徴
スノヘッタによる、スウェーデン・メルンリュックの複合施設「レイクハウス」。採石場を持続可能な居住地域へ開発する計画の一環として設計、地域の為に事務所・飲食・店舗等の機能を提供する施設で、地形に沿う形状・緑化された屋根・自然素材の使用も特徴 image courtesy of Snøhetta
スノヘッタによる、スウェーデン・メルンリュックの複合施設「レイクハウス」。採石場を持続可能な居住地域へ開発する計画の一環として設計、地域の為に事務所・飲食・店舗等の機能を提供する施設で、地形に沿う形状・緑化された屋根・自然素材の使用も特徴 image courtesy of Snøhetta
スノヘッタによる、スウェーデン・メルンリュックの複合施設「レイクハウス」。採石場を持続可能な居住地域へ開発する計画の一環として設計、地域の為に事務所・飲食・店舗等の機能を提供する施設で、地形に沿う形状・緑化された屋根・自然素材の使用も特徴 image courtesy of Snøhetta
スノヘッタによる、スウェーデン・メルンリュックの複合施設「レイクハウス」。採石場を持続可能な居住地域へ開発する計画の一環として設計、地域の為に事務所・飲食・店舗等の機能を提供する施設で、地形に沿う形状・緑化された屋根・自然素材の使用も特徴 image courtesy of Snøhetta

スノヘッタによる、スウェーデン・メルンリュックの複合施設「レイクハウス」。採石場を持続可能な居住地域へ開発する計画の一環として設計、地域の為に事務所・飲食・店舗等の機能を提供する施設で、地形に沿う形状・緑化された屋根・自然素材の使用も特徴としています。2024年の完成を目指し着工しました。

こちらはリリーステキストの翻訳

スノヘッタとスウェーデンのネクストステップグループによるヴェンデルストランド(Wendelstrand)開発の最初の起工式が行われました。2024年の完成を目指す待望のプロジェクトは、スウェーデンのヨーテボリ郊外にある古い採石場を、持続可能な新しい居住・生活エリアへと変貌させます。

2017年からスノヘッタは、スウェーデンのヨーテボリ郊外にあるメルンリュックで、古い採石場を環境的にも社会的にも持続可能な地域へと変えるプロジェクトに取り組んでいます。その野望は、ヴェンデルストランドの新しい建物を、環境に優しい住宅コンセプトと社会のサステナビリティの先導的な手本にすることでした。地面の傷を癒し、周囲の自然を再生させるという誇らしいコンセプトでスタートしたこのプロジェクトは、現在、あらゆる家族に適した多様な住宅タイプを持つガーデンシティとして姿を現しています。

ウェンデルストランドは、多様なパブリックエリアと、開発区域を蛇行する公園を提供し、その頂点は、ウェンデルストランドに住み、訪れるすべての人が利用し、楽しむことができる共同建築であるレイクハウスの屋上景観となります。

革新的な住宅のモデル

スノヘッタのシニアアーキテクトのリカード・ヤウキス(Rikard Jaucis)は述べます。
「私たちが目指したのは、従来の地域を超え、伝統的な住宅の類型を打ち破るものを作ることでした。レイクハウスは、建物の中、上、そして周りに人を招き入れるように設計されています。建物の中に入らなくても、その一部となることができるのです。私たちは、レイクハウスが地域の熱気や魅力、結束力を生み出す重要な触媒となり、地域全体にとって魅力的な目的地となることを期待しています。さらに、このプロジェクトは、スウェーデンだけでなく北欧全域で、木材を建材とした革新的でサステナブルな住宅開発のモデルとなり、カーボンフットプリントを削減できると信じています。」

数年にわたる計画と再開発を経て、レイクハウスはついに着工し、2024年の夏には完成する予定です。この多機能建物は、この町の最初の新住民に、最高級レストラン、カフェ、ショップ、イベントスペース、オフィススペース、ジム、ウェルネスセンターを提供し、これらはすべて共通の緑の屋根の下に設置される予定です。レイクハウスでは、働く、汗をかく、読む、食べる、飲む、踊る、歌うを1日でこなせます。

MVRDVによる、台湾・彰化県の、政府系電力会社のオペレーション施設「サン・ロック」。台湾のグリーンエネルギーへの移行を見越して計画、建物全体を太陽光パネルで覆い形状や角度を最適化すべく解析で決定、その存在が企業のマニフェストを伝える役割も担う
MVRDVによる、台湾・彰化県の、政府系電力会社のオペレーション施設「サン・ロック」。台湾のグリーンエネルギーへの移行を見越して計画、建物全体を太陽光パネルで覆い形状や角度を最適化すべく解析で決定、その存在が企業のマニフェストを伝える役割も担う image©MVRDV
MVRDVによる、台湾・彰化県の、政府系電力会社のオペレーション施設「サン・ロック」。台湾のグリーンエネルギーへの移行を見越して計画、建物全体を太陽光パネルで覆い形状や角度を最適化すべく解析で決定、その存在が企業のマニフェストを伝える役割も担う image©MVRDV
MVRDVによる、台湾・彰化県の、政府系電力会社のオペレーション施設「サン・ロック」。台湾のグリーンエネルギーへの移行を見越して計画、建物全体を太陽光パネルで覆い形状や角度を最適化すべく解析で決定、その存在が企業のマニフェストを伝える役割も担う image©MVRDV

MVRDVが計画している、台湾・彰化県の、政府系電力会社のオペレーション施設「サン・ロック」。台湾のグリーンエネルギーへの移行を見越して計画、建物全体を太陽光パネルで覆い形状や角度を最適化すべく解析で決定、その存在が企業のマニフェストを伝える役割も担う。2024年の完成を予定しています。

こちらはリリーステキストの翻訳

MVRDVの「サン・ロック」は、タイパワー社のカーボンフリーな未来のための建てられたマニフェストです。

MVRDVは、台湾の政府系電力会社タイパワー社のオフィス、メンテナンスワークショップ、ストレージスペース、パブリックギャラリーを含むオペレーション施設「サン・ロック」を公開しました。台湾で計画されているグリーンエネルギーへの移行を見越し、サン・ロックの建物の形状からファサードまで、できるだけ効率的に太陽エネルギーを発生させることに重点を置いているのが特徴です。そのため、この建物は、タイパワー社の目標を一般に伝えるための決定的な意思表示であり、「建物の中のマニフェスト」のような役割を担っています。

台中近郊の彰化沿海工業園区に位置するこのビルの主な用途は、持続可能なエネルギー設備の保管とメンテナンスです。そのため、サン・ロックの丸みを帯びた形状は、太陽光を最大限に活用できるように設計されています。南側は緩やかに傾斜しており、日中は太陽に直接当たる面積が大きくなっています。北側は、ドーム型の形状により、朝夕の日射面積を最大化します。

ファサードは、太陽光発電パネル(必要に応じて窓と混在)を上面に支える一連のプリーツによって、この太陽光のポテンシャルを最大限に高めています。このプリーツの角度はファサードのあらゆる部分で調整され、ソーラーパネルが生み出すエネルギーを最大限に活用できるようになっています。これは85トンの原油を燃やすのに相当するエネルギー量であり、完全な自給自足となります。さらに、より大きな面積の太陽光発電パネルを設置する設計も検討されており、計算上は年間最大170万kWhを発電し、電力網に供給することが可能です。

MVRDVの設立パートナーであるヴィニー・マースは言います。
「もちろん、私たちはすべてのプロジェクトを可能な限りサステナブルにすることを目指しています。しかし、私たちは、プロジェクトが単にサステナブルであることだけにとどまらないことを理解しています。このプロジェクトは、ユニークで魅力的な可能性を秘めています。」
「ユーザーがエネルギー会社であるため、通常よりも多くのことを行うことができました。ファサード全体を太陽光発電で覆い、エネルギーを最大限に活用することで、自給自足が可能になるだけでなく、このビルがエネルギー生産のツールとなり、残りのグリッドに電気を輸出することができるのです。これは、パネルを最大限に効率よく配置することで実現されます。そのため、私たちのデザインは完全にデータ駆動型です。解析をデザインの決定要素にすると、いつも結果が出るのが楽しいですね。」

建物の中心には、タイパワー社のオペレーションや再生可能エネルギーの発電量に関するデータをリアルタイムで表示するデータルームがあり、吹き抜けになっています。1階のギャラリースペースからはメンテナンス工場が見え、ソーラーパネルから巨大な風力発電機のブレードまで、サステイナブルエネルギーを実現するマシンを間近に見ることができます。最上階には展示用のギャラリーがあり、屋上にはソーラーパネルのドームの下に、来場者とタイパワー社の従業員がくつろげる木々のあるテラスがあります。

サン・ロックは、持続可能なエネルギー生成機能を備えているため、単なる運用・保守施設ではなく、実用的な空間を巧みに組み合わせたデザインになっています。ギャラリースペース この建物は、タイパワー社が環境に優しい未来への野心を公に示す重要なコミュニケーションツールでもあるのです。

下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsによる、福岡市の住戸改修「六本松の家」。山を望み南と東に開けた状況下で“光”を主題とし設計、逆光の中に輪郭が浮かぶような印象的な光をつくる為に各種素材を選定、光の満ち引きを通じ季節や時間の移ろいを感じさせる
下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsによる、福岡市の住戸改修「六本松の家」。山を望み南と東に開けた状況下で“光”を主題とし設計、逆光の中に輪郭が浮かぶような印象的な光をつくる為に各種素材を選定、光の満ち引きを通じ季節や時間の移ろいを感じさせる photo©藤井浩司
下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsによる、福岡市の住戸改修「六本松の家」。山を望み南と東に開けた状況下で“光”を主題とし設計、逆光の中に輪郭が浮かぶような印象的な光をつくる為に各種素材を選定、光の満ち引きを通じ季節や時間の移ろいを感じさせる photo©藤井浩司
下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsによる、福岡市の住戸改修「六本松の家」。山を望み南と東に開けた状況下で“光”を主題とし設計、逆光の中に輪郭が浮かぶような印象的な光をつくる為に各種素材を選定、光の満ち引きを通じ季節や時間の移ろいを感じさせる photo©藤井浩司
下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsによる、福岡市の住戸改修「六本松の家」。山を望み南と東に開けた状況下で“光”を主題とし設計、逆光の中に輪郭が浮かぶような印象的な光をつくる為に各種素材を選定、光の満ち引きを通じ季節や時間の移ろいを感じさせる photo©藤井浩司

下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsによる、福岡市の、住戸改修「六本松の家」です。山を望み南と東に開けた状況下で“光”を主題とし設計、逆光の中に輪郭が浮かぶような印象的な光をつくる為に各種素材を選定、光の満ち引きを通じ季節や時間の移ろいを感じさせることが意図されました。

照葉樹林が自生する大休山(おおやすみやま)を望むマンション一室の改修計画。
南と東に開けた場所で、光を主題とした空間である。

建築家によるテキストより

黄昏時のひとときに街並みがはっきりと姿を現すように、或いは真っ白な光のなかにそのシルエットをおぼろげに見せる影絵のように、逆光の中で輪郭が浮かび上がるような印象的な光をつくりたいと考えた。

建築家によるテキストより

床に敷き詰められた陶板は全て本計画のためにひとつの登窯でつくられたものだが、偶発的な窯変で焼き締められたもの、灰が溶けて自然釉薬となったもの、藁の跡が残ったもの、それぞれに特徴をまとい、質感も色も一枚として同じものはなく表情を違えている。

板中央を柔らかくむくらせた陶板は、南からの光を受け、そのフォルムを浮かび上がらせる。
差し込む光に対して四半敷きとすることで、光を留めることなく室の奥へ奥へと柔らかく繋いでいる。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 木下昌大率いる「キノアーキテクツ」が、東京オフィスでの建築設計スタッフ(新卒既卒・経験者)と学生アルバイトを募集中
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木下昌大率いる「キノアーキテクツ」の、東京オフィスでの建築設計スタッフ(新卒既卒・経験者)と学生アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

キノアーキテクツは、建築家の木下昌大を中心に「東京」と「京都」の2拠点で活動する建築設計事務所です。今年で14期目を迎え、2021年には私たちが設計監理した東京オフィスが竣工しました。今回は、その新東京オフィスで働くスタッフを募集します。

キノアーキテクツがめざすのは「サスティナブルな社会を、最適化する建築で育む」こと。使う人や住む人に最適な環境を提供するだけでなく、周りまで最適化する建築でありたい。そう願って、保育園、図書館、大学施設、墓所、集合住宅など、暮らしに関わる建築を手がけてきました。

社員の働き方も「最適化」しています。離職率が低く、一級建築士取得率が高い、それが私たちの自慢です。勉強したり、家族との時間を大切にしたり、趣味の時間をつくったり。他の職種では当たり前のことを、建築設計事務所でも実現できるように心がけています。

東京オフィスは目白駅から徒歩圏内、緑あふれる気持ちのいい空間です。意欲的でフレッシュな方に仲間になっていただければ幸いです。ご応募お待ちしています。

カーシフ・チョウドリ / URBANAによる、バングラデシュの病院「フレンドシップ・ホスピタル」が2021年の王立英国建築家協会国際賞を受賞。サイクロン被害を受けた地域に医療を提供する施設で、持続可能で低コストで建てられ、海面上昇の影響を受けた環境条件にも対応
カーシフ・チョウドリ / URBANAによる、バングラデシュの病院「フレンドシップ・ホスピタル」が2021年の王立英国建築家協会国際賞を受賞。サイクロン被害を受けた地域に医療を提供する施設で、持続可能で低コストで建てられ、海面上昇の影響を受けた環境条件にも対応 photo©Asif Salman Courtesy of URBANA
カーシフ・チョウドリ / URBANAによる、バングラデシュの病院「フレンドシップ・ホスピタル」が2021年の王立英国建築家協会国際賞を受賞。サイクロン被害を受けた地域に医療を提供する施設で、持続可能で低コストで建てられ、海面上昇の影響を受けた環境条件にも対応 photo©Asif Salman Courtesy of URBANA
カーシフ・チョウドリ / URBANAによる、バングラデシュの病院「フレンドシップ・ホスピタル」が2021年の王立英国建築家協会国際賞を受賞。サイクロン被害を受けた地域に医療を提供する施設で、持続可能で低コストで建てられ、海面上昇の影響を受けた環境条件にも対応 photo©Asif Salman Courtesy of URBANA

カーシフ・チョウドリ / URBANAが設計した、バングラデシュの病院「フレンドシップ・ホスピタル」が2021年の王立英国建築家協会国際賞(RIBA International Prize 2021)を受賞しています。サイクロン被害を受けた地域に医療を提供する施設で、持続可能で低コストで建てられ、海面上昇の影響を受けた環境条件にも対応しました。

こちらはリリーステキストの翻訳

バングラデシュの病院が、世界で最も優れた新しい建築物に贈られる「2021年RIBA国際賞」を受賞

バングラデシュ南西部のベンガル地方の水を湛えた風景の中に建つ、カーシフ・チョウドリ(Kashef Chowdhury / URBANA)が設計した遠隔地コミュニティ病院が、優れたデザインと社会的影響に与えられる建築界の世界最高賞「RIBA国際賞2021」を受賞しました。

持続可能で低コストのこの病院は、バングラデシュ南部地域のサトキラの地域コミュニティに不可欠な医療サービスを提供し、2007年の大型サイクロンで大きな被害を受けた沿岸部の数千人の人々に医療ライフラインを提供しています。この建物は、海面上昇の影響を直接受け、壊れやすくダイナミックな環境であるベンガル地方の厳しい環境条件に革新的に対応するもので、設計の中心にある配慮と人間性が評価されました。

この病院は、長年のNGO・フレンドシップの協力のもと、遠隔地の農村地域を強化し、力を与えるという組織の使命の一環として建設されました。かつては穀物畑に囲まれていた農地は、海水面の上昇によりエビ漁に転用されています。そのため、この病院では水が設計の中心となっています。敷地内には運河が縦横に走り、入院患者と外来患者を分離しています。施設内のあらゆる場所で降った雨水を排水し、新設のタンクに貯めています。塩分を含んだ地下水は実用的な用途にはほとんど使用できず、絶え間なく降る雨で排水する必要があるため、不可欠な資源でありツールです。この水路は、耐え難い暑さの夏の微気候冷却にも役立ち、エネルギー消費の高いエアコンの必要性を回避することができます。

NGOの永続的な社会変革への取り組みを反映し、カーシフ・チョウドリのデザインは、訪問者や患者、医療従事者に高揚感と心地よい体験をもたらし、健康や癒しと一致する穏やかな環境を作り出しています。親密な中庭は、病棟に光と自然換気をもたらし、患者や訪問者が自然を眺めながら休息できる空間を提供しています。病院内の繊細なエリアは、遮蔽された廊下や二重のアーチによって熱帯の直射日光から保護されています。病院内は、耐久性とコストに優れた地元の煉瓦を使用し、煉瓦の開口部には日陰を作り、自然冷房を導入しています。

RIBA国際賞の審査委員長であるオディール・デックは、次のように述べています。
「フレンドシップ・ホスピタルは、社会的革新を通じてコミュニティに尊厳と希望を与えるというNGO・フレンドシップの慈善的使命を反映し、人間性と保護に満ちた建築を体現しています。カーシフ・チョウドリは、周囲の環境と巧みに融合し、地元の伝統的な工芸品を用いた人間味あふれるデザインの建物を実現しました。この病院は、医療への不平等なアクセスや、気候変動が脆弱なコミュニティに与える深刻な影響など、世界的に重要な課題に関連しています。この病院は、比較的低予算で、困難な状況下で、優れたデザインによって美しい建築を実現できることを証明しています。この病院は、人間に捧げられた建築物の祝典なのです。」

RIBA会長のサイモン・オールフォードは、次のように述べています。
「フレンドシップ・ホスピタルは、重要で大規模な建物を控えめな予算で建設し、地域社会や自然環境に配慮した、思慮深く創造的な設計の模範となるものです。カーシフ・チョウドリは、革新的で明快、洗練され、経済的で楽しい、社会的インパクトのある建築を創り出しました。地方に不可欠な医療サービスを提供し、増大する気候変動の緊急事態に対処しています。この作品が2021年の国際賞受賞者として祝われることを嬉しく思います。」

カーシフ・チョウドリは述べています。
「RIBAと審査員は、世界の周辺地域から、建築談義の中心へと導き、世界で最も重要な賞の対象となるプロジェクトを特定したのです。私は、このことが、資源や手段が限られているにもかかわらず、あるいは限られているからこそ、人類と自然の両方に配慮した建築に取り組み、今日我々が直面している惑星規模の緊急事態に集団で立ち向かおうとする、より多くの人々を鼓舞することになると確信しています。クライアントであるフレンドシップとその創設者であるルナ・カーン(Runa Khan)氏の絶え間ない支援と理解、そして、私たちの社会、文化、そして最も愛する自然へのコミットメントという厳しい四半世紀を共に過ごした多くの建築家、エンジニア、コンサルタントに、私は心から感謝しています。」

玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 第4回「タイヤ花壇」
玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 第4回「タイヤ花壇」

建築家でありアトリエ・ワンのパートナーを務める玉井洋一は、日常の中にひっそりと存在する建築物に注目しSNSに投稿してきた。それは、誰に頼まれたわけでもなく、半ばライフワーク的に続けられてきた。一見すると写真と短い文章が掲載される何気ない投稿であるが、そこには、観察し、解釈し、文章化し他者に伝える、という建築家に求められる技術が凝縮されている。本連載ではそのアーカイブの中から、アーキテクチャーフォトがセレクトした投稿を玉井がリライトしたものを掲載する。何気ない風景から気づきを引き出し意味づける玉井の姿勢は、建築に関わる誰にとっても学びとなるはずだ。
(アーキテクチャーフォト編集部)


タイヤ花壇

玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 第4回「タイヤ花壇」 photo©玉井洋一
text:玉井洋一

 
 
娘のお迎えで保育園に行った時に見つけた花壇。

まだ家に帰りたくない園児たちが無造作に置かれた花壇の間を走り抜けるのを眺めていて、不意にそれがタイヤを鉢に見立てた花壇であることに気づいた。花壇に対してどことなく違和感をもっていたのだが、横にあった同じくタイヤでつくられた遊具がその気づきを促してくれたのかもしれない。

花壇の黒い表面は、元々タイヤであったことを隠すように色鮮やかなペンキで塗装されていたが、独特のひび割れ模様が古い絵画のような趣で何とも言えない味わいがあった。

一旦目の前にある花壇がタイヤであると認識されるとこれまであった違和感は消える。
そして、タイヤが持っている特性が花壇としてどのように引き出されて利用されたのか?といった異なるモノ同士の見えなかった関係性に対する興味へと繋がる。

タイヤは中空の輪っかだから切れ目を入れてひっくり返せば鉢植えのような形になる。
タイヤは角がなく柔らかいので、ぶつかっても痛くないし割れることはない。
タイヤは真ん中が空洞だから雨が降ったり花に水やりをしても排水は問題ない。
タイヤは人が運べる重さだからイベント時の移動も簡単そうだ。
などなど。

水上哲也建築設計事務所による、千葉・野田市の「のだのこども園」。施主運営の幼稚園に隣接した敷地に計画、既存園庭がもつ豊かな風景等を未来に引継ぐ為に、樹木等を残し内外の空間や新旧の園舎が一体になった環境の構築を目指す
水上哲也建築設計事務所による、千葉・野田市の「のだのこども園」。施主運営の幼稚園に隣接した敷地に計画、既存園庭がもつ豊かな風景等を未来に引継ぐ為に、樹木等を残し内外の空間や新旧の園舎が一体になった環境の構築を目指す photo©Ken'ichi Suzuki
水上哲也建築設計事務所による、千葉・野田市の「のだのこども園」。施主運営の幼稚園に隣接した敷地に計画、既存園庭がもつ豊かな風景等を未来に引継ぐ為に、樹木等を残し内外の空間や新旧の園舎が一体になった環境の構築を目指す photo©Ken'ichi Suzuki
水上哲也建築設計事務所による、千葉・野田市の「のだのこども園」。施主運営の幼稚園に隣接した敷地に計画、既存園庭がもつ豊かな風景等を未来に引継ぐ為に、樹木等を残し内外の空間や新旧の園舎が一体になった環境の構築を目指す photo©Ken'ichi Suzuki
水上哲也建築設計事務所による、千葉・野田市の「のだのこども園」。施主運営の幼稚園に隣接した敷地に計画、既存園庭がもつ豊かな風景等を未来に引継ぐ為に、樹木等を残し内外の空間や新旧の園舎が一体になった環境の構築を目指す photo©Ken'ichi Suzuki

水上哲也建築設計事務所が設計した、千葉・野田市の「のだのこども園」です。施主運営の幼稚園に隣接した敷地に計画、既存園庭がもつ豊かな風景等を未来に引継ぐ為に、樹木等を残し内外の空間や新旧の園舎が一体になった環境の構築が目指されました。

千葉県野田市に建つ保育所型認定こども園。

隣地には43年前に開園した同一運営の幼稚園があり、園庭を介して繋がっている。敷地は国道16号線に近い、森を徐々に切り開き、無計画に都市化が進んだ郊外の風景の中にあり、一見すると固有性を見出しづらく肯定的には捉えがたい環境にある。

建築家によるテキストより

既存園は、園児の増加に伴い増築してきた色も形も異なる3つの外廊下形式の園舎が園庭を囲む。園庭は築山やカラフルな遊具、樹齢100年の樹木など様々な種類と年代のものが混在し、子供達の多様な活動を受け入れる園のシンボルである。

このような既存園も計画性を持たない敷地周辺と同じ成り立ちにも見えるが、子供たちが過ごす園庭を中心にした外部風景は大変魅力的で、大らかさと力強さが共存し、この地の本質を体現しているように感じた。本計画では幼稚園が培ってきた豊かな風景とコミュニティを引き継ぎ、未来に繋いでいくことが求められた。

建築家によるテキストより

新しい園舎は、既存園舎の持つ外廊下形式を踏襲し、既存の園庭や樹木をそのまま残し建築に取り込み、隣接する幼稚園に大きく開き接続する計画とした。内外の空間が一体になり、新しい園舎と既存園舎が一体になった環境をつくり出したいと考えた。

建築家によるテキストより
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建築情報学会の、在宅フレックスでの一般・会計事務職募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

本団体の活動は、建築情報学会のWEBサイトをご参照ください
https://ais-j.org/

妹島和世と西沢立衛が、自身のギャラリー・間での建築展「環境と建築」について解説している動画

妹島和世と西沢立衛が、自身のギャラリー・間での建築展「環境と建築」について紹介している動画です。展覧会の会期は2022年3月20日まで。アーキテクチャーフォトではこの展覧会の様子をいち早くレポートしています。展示の公式サイトはこちら

以下は、展覧会公式の概要です。

TOTOギャラリー・間では、妹島和世+西沢立衛/SANAA展 「環境と建築」を開催いたします。
本展覧会は、妹島和世氏と西沢立衛氏が日本および世界各地で取り組んでいる最新プロジェクトを中心に構成したものです。
SANAAは、「環境と建築」というテーマに長年取り組んできました。「金沢21世紀美術館」(石川県、2004年)、「ROLEXラーニングセンター」(スイス、2009年)、「ルーヴル・ランス」(フランス、2012年)に代表されるように、内と外を緩やかにつなぎ回遊性を高めることで、人びとの豊かで自由な交流と、周辺地域との新たな関係の可能性を提示しています。建物が媒介となり、人びとの暮らしと環境が織り混ざりひとつの風景となる、そんな建築のあり方を実現しています。こうした活動により、妹島氏と西沢氏はプリツカー賞(2010年)など、数多くの賞を受賞しています。
本展覧会は、当ギャラリーでは2003年以来2回目の個展となります。SANAAだけでなく、妹島氏、西沢氏それぞれの事務所のプロジェクトも併せて展示することで、その後の両氏の活動の軌跡を紹介します。 常に進化をつづける妹島和世+西沢立衛/SANAAの現在進行形が見られる、貴重な機会となることでしょう。

宇野友明が2006年に完成させた、愛知・犬山市の住宅「羽黒の家」の見学会が開催
宇野友明が2006年に完成させた、愛知・犬山市の住宅「羽黒の家」の見学会が開催 photo courtesy of 宇野友明建築事務所
宇野友明が2006年に完成させた、愛知・犬山市の住宅「羽黒の家」の見学会が開催 photo courtesy of 宇野友明建築事務所
宇野友明が2006年に完成させた、愛知・犬山市の住宅「羽黒の家」の見学会が開催 photo courtesy of 宇野友明建築事務所

宇野友明が2006年に完成させた、愛知・犬山市の住宅「羽黒の家」の見学会が開催されます。開催日は2022年2月17日14時~。この住宅が売りに出されることになり開催されるものです。詳細はメール( unotomoakiarchtects@gmail.com )での問い合わせから案内されるとのこと。アーキテクチャーフォトでは2009年に本建築を特集記事として紹介しています。

以下に、竣工写真を掲載します。

ICADA / 岩元真明による、福岡市の住戸改修「桜坂の自宅」。家族の変化に合わせ平面形式を変えられる住戸を構想し、可動書架を間仕切りに用ることで実現、素材とディテールでの実用性と即物性の追求と共に熱シミュレーションに基づく断熱施工も行う
ICADA / 岩元真明による、福岡市の住戸改修「桜坂の自宅」。家族の変化に合わせ平面形式を変えられる住戸を構想し、可動書架を間仕切りに用ることで実現、素材とディテールでの実用性と即物性の追求と共に熱シミュレーションに基づく断熱施工も行う photo©八代写真事務所
ICADA / 岩元真明による、福岡市の住戸改修「桜坂の自宅」。家族の変化に合わせ平面形式を変えられる住戸を構想し、可動書架を間仕切りに用ることで実現、素材とディテールでの実用性と即物性の追求と共に熱シミュレーションに基づく断熱施工も行う photo©八代写真事務所
ICADA / 岩元真明による、福岡市の住戸改修「桜坂の自宅」。家族の変化に合わせ平面形式を変えられる住戸を構想し、可動書架を間仕切りに用ることで実現、素材とディテールでの実用性と即物性の追求と共に熱シミュレーションに基づく断熱施工も行う photo©高野ユリカ
ICADA / 岩元真明による、福岡市の住戸改修「桜坂の自宅」。家族の変化に合わせ平面形式を変えられる住戸を構想し、可動書架を間仕切りに用ることで実現、素材とディテールでの実用性と即物性の追求と共に熱シミュレーションに基づく断熱施工も行う photo©高野ユリカ

ICADA / 岩元真明が設計した、福岡市の、住戸改修「桜坂の自宅」です。家族の変化に合わせ平面形式を変えられる住戸を構想し、可動書架を間仕切りに用ることで実現、素材とディテールでの実用性と即物性の追求と共に熱シミュレーションに基づく断熱施工も行いました。また、本作品は八代写真事務所と高野ユリカによる写真で作品を紹介します。
アーキテクチャーフォトでは、岩元がこちらの自宅の設計にあたって考えたことをまとめた論考「用の再考:自宅の設計について」も特集記事として掲載しています。

福岡市に所在する築30年超のRC造マンションの一住戸改修。
夫婦と子2人の住宅である。可動書架を寝室の間仕切りに用いることによって、家族の変化にしたがって1LDKから3LDKへ、あるいは個室のない一室空間へと変化する住戸を考えた。

建築家によるテキストより

素材とディテールについては、実用性と即物性を追求した。枠のないポリカーボネート引戸、波板を転用した鴨居・敷居、アルミ箔が輝く反射天井、片持ちのピボット照明など、多くの建築要素と家具に工夫を凝らしている。

建築家によるテキストより

隣戸との境界を含め、すべての壁・床・天井に断熱材を施工し、高い断熱性能を確保した(HEAT20 G1相当)。RC造マンションの断熱改修では壁体内結露が発生するか否か、検証した事例は少ない。そこで、室内および壁体内に温湿度センサーを組み込み、結露に関する実証実験とデータ解析を行っている。

建築家によるテキストより
ピーター・クックへのインタビュー動画「建築家ピーター・クックが語る、手描きの良さ」

ピーター・クックへのインタビュー動画「建築家ピーター・クックが語る、手描きの良さ(Architect Peter Cook on the Benefits of Drawing by Hand)」です。制作はルイジアナ美術館。

(翻訳)
「ふざけるな、建てられるんだよ」イギリスの建築家ピーター・クック卿を紹介します。彼は手で描くことの可能な利点について話し、なぜ彼の建築のアイデアをユートピアと呼ぶ批評家に反対するのか説明します。

「批評家や一般の人々がユートピアだと言うことで、『ああ、あの種の建築家はユートピア的だが、我々は普通の建築家だ』という棚上げに入ってしまうのです。だから、私が建物をやっていて得られる喜びは、こう言うことなんです。ふざけるな、こんなの建てられるんだ。」

ピーター・クック(1936年生まれ)は、第二次世界大戦後期のLesterで育ちました。この町には文化的な活動が盛んで、彼は幼い頃から、芸術家を目指していた母に連れられて、ギャラリーやオペラ、シンフォニー・コンサートに通っていました。11歳ごろから建築の本を読み始め、そのころにはすでに近代に魅了されていました。美術学校で建築を学び始めると、デッサンの練習に興味津々であり、また挑戦的でした。

(原文)
“Screw you; it can be built.” Meet British architect Sir Peter Cook who talks about the possible benefits of drawing by hand and explains why he disagrees with critics calling his architectural ideas utopian.

“By the critics and the regular people saying it’s utopian, you put it into a pigeonhole that says: ‘Oh, those sorts of architects are utopian, but we are normal architects.’ So, the delight I get out of doing buildings is to say: Screw you, it can be built.”

Peter Cook (b. 1936) grew up in the city of Lester in the latter part of the second world war. The town had a lot of cultural activities, and he accompanied his mother, a frustrated artist, to galleries, operas, and symphony concerts from a very young age. Around the age of eleven, he started reading books about architecture and was already fascinated by the modern by then. When he began studying architecture at art school, he was both intrigued and challenged by the practice of drawing.

【ap job更新】 “場所の魅力”を出発点に、宿泊施設・店舗・住宅等を手掛ける「佐々木達郎建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒・業務委託)と学生アルバイトを募集中
【ap job更新】 “場所の魅力”を出発点に、宿泊施設・店舗・住宅等を手掛ける「佐々木達郎建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒・業務委託)と学生アルバイトを募集中
【ap job更新】 “場所の魅力”を出発点に、宿泊施設・店舗・住宅等を手掛ける「佐々木達郎建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒・業務委託)と学生アルバイトを募集中OMO5沖縄那覇

“場所の魅力”を出発点に、宿泊施設・店舗・住宅等を手掛ける「佐々木達郎建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・新卒既卒・業務委託)と学生アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

「場所の魅力」への興味を出発点に、その場所でしか体験できない唯一無二の空間づくりを思索しています。
自然環境のように感受性に訴えかけるさまざまな特徴、文化や歴史のような文脈、それら場所がもつ特徴に耳を澄ませることで、新しい空間の価値を生み出しています。

■代表メッセージ
現在、ホテル、旅館、グランピング等の宿泊施設の設計、その他オフィス、住宅、店舗等、様々なプロジェクトが進行しています。それぞれのプロジェクトでは、「場所と対話する建築」をテーマに掲げ、企画やコンセプトに反映させ提案をしていきます。
また、弊社では、建築やインテリアデザインのみではなく、家具や備品に至るまでデザインをし、多くの専門家とも協働しながら一つの空間を作り上げていきます。
私達のものづくりに対する思いに共感し、ここでの仕事を自分ごとにできる人、また、責任感を持って活躍してくれる仲間を募集しております。

■業務について
現在は住宅やホテル等の設計依頼が多く、敷地がもつ「場所の魅力」を探し出し、企画やコンセプトから提案し、建築、インテリア、家具やもの等を通じて空間の提案を行っています。プロジェクト担当者は、弊社のデザインや設計手法はもちろん、プロジェクトに関わる様々な業務を身につける事が可能です。
※インテリア・家具・アートディレクション・ブランディング等様々な領域における知識と興味があると尚良いです。

佐藤伸也建築設計事務所と嶋田世紀 / ranmaによる、大阪の住宅「八尾の家」。長くこの地に住む施主の人々が遊び訪れる場との要望に、平面を二分し其々に“公”と“私”の性質を与え更に“街からの距離”で諸機能を調整、様々な関係性の来客を招き入れが可能な空間をつくる
佐藤伸也建築設計事務所と嶋田世紀 / ranmaによる、大阪の住宅「八尾の家」。長くこの地に住む施主の人々が遊び訪れる場との要望に、平面を二分し其々に“公”と“私”の性質を与え更に“街からの距離”で諸機能を調整、様々な関係性の来客を招き入れが可能な空間をつくる photo©塩谷淳
佐藤伸也建築設計事務所と嶋田世紀 / ranmaによる、大阪の住宅「八尾の家」。長くこの地に住む施主の人々が遊び訪れる場との要望に、平面を二分し其々に“公”と“私”の性質を与え更に“街からの距離”で諸機能を調整、様々な関係性の来客を招き入れが可能な空間をつくる photo©塩谷淳
佐藤伸也建築設計事務所と嶋田世紀 / ranmaによる、大阪の住宅「八尾の家」。長くこの地に住む施主の人々が遊び訪れる場との要望に、平面を二分し其々に“公”と“私”の性質を与え更に“街からの距離”で諸機能を調整、様々な関係性の来客を招き入れが可能な空間をつくる photo©塩谷淳

佐藤伸也建築設計事務所と嶋田世紀 / ranmaが設計した、大阪の住宅「八尾の家」です。
長くこの地に住む施主の人々が遊び訪れる場との要望に、平面を二分し其々に“公”と“私”の性質を与え更に“街からの距離”で諸機能を調整、様々な関係性の来客を招き入れが可能な空間をつくる試みがなされました。

敷地は最寄り駅から徒歩10分程度の住宅地に位置する。
建主の交友関係は広く、昔からこの地域に住んでいるため、近隣の方々との交流も少なくない。主な要望は「息子家族や友人などが遊びに来れる場所にして欲しい」というものだった。

建築家によるテキストより

敷地形状は間口約5.7m、奥行約14mの細長い狭小敷地である。住宅全体を南北の2つに大きく区切るように、収納機能を持つ間仕切りが長手中央列に配置されている。北側に「公」性の高い空間として、LDK・バルコニー・ホール・洋室を配置し、南側に「私」性の高い空間として、トイレ・洗面所・浴室などの小部屋を集約した。収納機能を持つ間仕切りが、双方に配置された部屋をサポートするとともに、時には分断し、時には接続する役割を果たしている。

建築家によるテキストより

北側の「公」性の高い空間は、他者を招き入れるなど様々な状況に対応できるような受け皿になるスペースとして想定しており、できるだけ壁で仕切ることをやめて、空間自体の距離を活かしている。例えば、配達業者とは玄関で対応し、少し仲良くなった手芸仲間はリビングやダイニングまで招き入れ、友人とは階段を上がって2階のバルコニーでお茶を飲み、息子家族が訪れれば2階洋室に泊まる。
特に2階は、バルコニーによって適度に距離を取りながら、トラスを構成した梁とハイサイドが洋室まで連続している様子を道路からも垣間見ることができる。

建築家によるテキストより

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