堀部安嗣による自邸「葉山の家Ⅳ」の動画です。2025年8月に公開されたもの。
architecture archive

妹島和世が、NHKの朝のテレビ番組”あさイチ”のプレミアムトークに出演。放送日時は2025年9月5日8時15分~9時55分です。リンク先に話題となるテーマが掲載されています。


元現代美術ギャラリーの建物を拠点とし、様々な用途を偏りなく手掛ける「SO&CO.」の設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
SO&CO.が、設計スタッフ(2025年既卒・経験者)を募集中
業務拡大に伴いスタッフの追加募集を行います。
SO&CO.は、元現代美術ギャラリーの建物が事務所となっています。
今も事務所1階は現代美術ギャラリーとなっており、オープニングパーティーに参加することもあります。海外アーティストが展示する際には、海外の人々とアートや建築の話で盛り上がっています。
近年は、構想・計画から関わり、街や地域を対象にしたプロジェクトも増えてきました。
ビルディングタイプが偏っておらず、設計から監理まで担当できるので、多様な経験をしたい方や様々な人とコミュニケーションを取るのが好きな方、楽しく建築を考えていける方、ご応募お待ちしています。




土用下淳也+山本純平+福井竜馬 / kymaが設計した、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」です。
商店街の中にある敷地での計画です。建築家は、行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向しました。そして、遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案しました。
長野県駒ケ根市の駅前商店街に建つ小さな保育園の計画。
町と関わり合いながら子どもたちが豊かに育っていくこと、子どもたちの遊ぶ姿が商店街に賑わいをもたらすことを目指した。
平面計画における特徴の一つは遊戯室の配置にある。
いわゆるウナギの寝床と言われるような細長い敷地に対し、遊戯室を前面に配置している。この部分は地域に開放され、だれでも遊びに来ることができ、遊びによって保育園と地域をつなぐ接点になる。遊戯室は土足仕様とし、より自由に内外を行き来できるようにしている。
玄関のような場所は設けておらず、保育園の子どもたちは遊戯室を通り、半階上がったスペースで靴を履き替える。
遊戯室と連続した屋外の広場には木製遊具を配置し、この広場も常時解放されている。保育園に通う子どもだけでなく地域の子どもたちやその家族も商店街に呼び込む。
「見る」という行為がきっかけとなって交流は生まれていくと考えている。
遊戯室、保育室を商店街に沿うように配置することで、ここを通る人は子どもたちの様子を見ることができる。保育園の中の子どもたちからは商店街の様子を見ることができ、町を身近に感じられる環境をつくっている。
保育室の床レベルは商店街のレベルから約1.2m上げており、幼児の視線と商店街を歩く大人たちの視線が合うように配慮した。



ザハ・ハディド・アーキテクツによる、アメリカ・フロリダの集合住宅「ザ・デルモア」です。
ビーチサイドでの計画です。建築家は、地域の建築様式“マイアミ・モダン”を参照した外観で、建物を”キャニオン”で二分割して全住戸に自然光を取込む建築を考案しました。また、気象条件の解析をデジタルモデルに適用して設計案の洗練も実施されました。
こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)
ザ・デルモアが基礎工事の許可を取得
ザ・デルモアは、フロリダ州サーフサイドの町から基礎工事の許可を取得しました。この許可により、今秋に敷地の深層混合処理(DSM)工事が完了した直後に杭打ち工事を開始することが可能になります。
DSM(深層混合処理)は、従来の杭打ち工法による振動や地下水への影響を回避し、混合作業中のリアルタイムな品質管理を可能にするとともに、海岸沿いの建築物における長期的な構造的安定性も確保します。これまでに、世界最大の地盤工学専門業者であるケラー・ノースアメリカ(Keller North America)は、ザ・デルモアのDSM工事の30%以上を完了しており、地盤を安定させ、当該敷地の沿岸環境に最適な防水性の高い外周部を形成しています。
サーフサイドのビーチに位置するザ・デルモアの設計は、その立地と環境によって定義されています。ザハ・ハディド・アーキテクツ(ZHA)によるこの海沿いの敷地の詳細な分析では、年間を通じた日射量、気温、湿度、卓越風、大気質、降雨量の変化に加え、地盤や海の状態の毎日の変動がマッピングされました。
ZHAは、これらの包括的なデータセットを複雑なデジタルモデルに適用することで、住民の快適性を高め、各住戸からの眺望を最適化し、マイアミの年間250日もの晴天と熱帯モンスーン気候のもとで建物の性能を最大限に引き出すよう、設計を発展と洗練をさせました。
各住戸のゆとりある居住空間によって、奥行きのある床面構成が生み出されており、ザ・デルモアの設計では、建物全体を中央の「キャニオン(峡谷)」で二つに分割しています。このキャニオンが、各住戸のすべての居住空間に自然光があふれることを確実にしています。
建物の外部ファサードに設けられた広々としたテラスが、各住戸の居住空間を屋外へと広げ、息をのむような海とビスケーン湾の眺望を提供しています。
ザ・デルモアの表情豊かなファサードは、この地域に根ざしたマイアミ・モダン(MiMo)建築様式に見られる、著名なミッドセンチュリーのサブトロピカル・モダニズムの影響を受けています。幅広く幾何学的な外部の日除けに彫刻的な形状やパターンを取り入れ、さらに屋根付きのギャラリーや囲まれた中庭、流動的な内部空間を組み合わせることで、この街特有のサブトロピカル・モダニズムは、地域の気候に対応することを目的としてマイアミ初期のアール・デコ建築から発展しました。

ル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ぺリアンによる椅子の、復刻60周年記念限定版をカッシーナが発売します。
日本では、カッシーナの直営店である、青山本店・名古屋店・大阪店・福岡店にて、2025年9月25日~9月末まで展示され期間限定でオーダーが可能です。それぞれの店舗の場所はこちら。
このリミテッドエディションは、3人の作者の作品における色の重要性を強調しています。
実際、色は彼らの初期のプロジェクトから中心的な要素として登場しました。ル・コルビュジエとピエール・ジャンヌレが設計したアイコニックな建築、例えばエスプリ・ヌーボー・パビリオンやラ・ロッシュ邸から、1929 年にパリのサロン・ドートンヌで初めて公にされた彼らの家具まで、色は常に重要な役割を果たしてきました。一般的にはこれらのデザインは白黒のイメージがありますが、実際には様々な色調が使われていたのです。
建築家であるだけでなく、ル・コルビュジエは画家でもあり、色の研究に常に注力していました。彼の色の組み合わせに関する研究は、バランスと視覚的調和を生み出し、周囲の環境と調和する色調を作り出すことを目指していました。同じように、シャルロット・ペリアンとピエール・ジャンヌレも色に対する深い関心を持ち、それは彼らが開発した家具においても、互いに、そしてその家具が置かれる空間と対話できる仕上げに表れています。
1978年、シャルロット・ペリアンはカッシーナのためにこの研究を拡張し、イ・マエストリコレクションに初めてカラーフレームの仕様を導入しました。これを受けて、カッシーナはその後もル・コルビュジエ財団やシャルロット・ペリアン、ピエール・ジャンヌレの相続人と協力し、このビジョンを追求し続けています。
以下にそれぞれの写真と価格も掲載します。




高橋勝建築設計事務所が設計した、京都市の「今熊野の家」です。
住宅地の端の自然を眼前とする敷地での計画です。建築家は、地域の厳しい法規制に対し、比較的自由になる“建築高さ”に可能性を見出す設計を志向しました。そして、高い天井と多数の開口部に加え余白も用意して室内に“優しい自然の風景”を生み出しました。
京都の今熊野の最深部、東山の風景の中で暮らすための、ご夫婦の住まいである。
長年探してようやく見付だされた敷地は、東山のふもとから続く住宅地をどんどん登って行った一番端、自然と人工物の境に位置していた。
付近は伏見稲荷大社のある稲荷山とその古い裏参道や、御陵、東山の山頂近くから湧き出る流れによる滝行を行う古い神社などが点在している。
人工物が切れた山並の深い緑は、眺めているだけで引き込まれそうであり、不思議な力を感じる景色が谷間の奥深くまで続いているのである。お二人の希望は、この力ある自然の風景を出来うる限り取り込んだ、風景の中で過ごせる住いであった。
急こう配の稲荷山等の谷間の敷地であり、土砂災害に配慮した建築方法が必須の地域である。
谷の上流から土石流に加え、南の山からのがけ崩れが想定されており、土砂災害特別警戒区域の2種類の指定が敷地内に達していた。これらに対抗するには土砂が来る方向に開口を設けず、強靭で分厚いRC躯体を建ち上げる必要がある。
また景観的な規制の厳しい京都市の風致地区内であるため、土砂災害と景観という2種類の規制をクリアする必要があった。この規制の中で、数少ない比較的自由になるパラメータが、建築高さである。我々はより多くの風景を取り込むため、2階の階高さを3.7mとし、4mの流通木材を有効に使える範囲で極力高く設定している。
トレイルのコースでもある敷地周辺は観光客や散歩のご近所さんも多く、また、地上付近は土砂災害に対応するため、風景の中の暮らしは天井の高い2階になる。
この2階の自然に面する、東と南面を条例で許された形状で可能な限り開き、風景をめいっぱい取込む構成とした。反対の北、西面は閉じる事で人工物が見えない。この2階をワンルームの居間と食堂にし、自然の中で過ごす場所とした。
寝室や浴室、納戸などは開口の少ない1階RCの分厚い壁に守られた空間を利用している。


“塔の家”の東孝光が設立して58年、リゾート施設などの様々な建築を手掛ける「東 環境・建築研究所」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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東 環境・建築研究所では設計スタッフを募集しています。
「塔の家」を設計した東孝光が設立し、58年を迎えた事務所です。
最近では「星のや」などリゾート施設や商業施設を中心に、集合住宅や個人住宅など様々な建築を手掛けています。また、アジアの仕事も増えており、海外プロジェクト経験希望者、色々なタイプの仕事を経験したい方も歓迎致します。
長く一緒に仕事ができるように、給与、体制なども考慮致します。
【主な作品】
星のや軽井沢、星のや竹富島、星のや富士、星のや東京、星のやバリ、星のやグーグァン、星のや沖縄、Yokobuki Villa、ハルニレテラス、亀甲新、シーパルピア女川、星のや沖縄、OMO7大阪 など


劇場・ホールのすべてをプロデュースする「株式会社シアターワークショップ」の、施設計画(ハード)コンサルティングスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
株式会社シアターワークショップは、総合劇場プロデュース企業です。
あらゆる側面から劇場をつくり、育てていくことが私たちの仕事です。
私たちは、劇的な空間および劇的な活動を通して、すべての人びとの生活が感動に満ち溢れ、みんなで生きる喜びを感じられる社会をつくりだすことを目指しています。弊社は設立41年を迎え、日本で最も歴史の長い劇場プロデュース企業として、これまで日本全国・海外で300を超える劇場・ホールに携わってきました。
代表取締役の伊東は職能としての劇場コンサルタントを確立したことが評価されて日本建築学会賞も受賞しています。劇場・ホールに関することはなんでもやる弊社では、施設計画(基礎調査、基本構想・基本計画、設計者選定協力、設計・施工コンサルティング、改修計画、等)のみならず、運営計画(運営計画コンサルティング、開館準備支援、事業プロデュース、等)や実際の施設運営まで、劇場・ホールのすべてに携わっています。
私たちと共に、劇場・ホールのあるくらしをプロデュースしませんか?



小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツと町田恵 / Zu architectsが設計した、東京の「板橋の家」です。
周囲に“隙間”が点在する敷地での計画です。建築家は、前後の道路を繋ぐ“通り土間”を持ち、大らかな開口部と内外の距離を調整する厚みのある緩衝空間を備えた建築を考案しました。様々な“小さな積層”で人や環境との関係を豊かなものに変えることが意図されました。
夫婦とふたりの子供たちの住宅である。
彼らが購入したのは、70㎡と決して広くない土地であったが、前面道路を挟んで南側には小さな公園があり、敷地北側は現在も災害用として機能する井戸のある私道に面しているなど、密集地でありながら小さな隙間がそこここに点在する魅力的な土地だった。
また、南北には約1mの高低差があり、敷地はそれらを繋ぐ道としても見なせる配置であったため、緩やかな階段のある路地のような通り土間をつくり、玄関をそこからのアクセスとしたことは自然な流れであった。
外観は、3層分の高さのヴォリュームにごく単純な切妻屋根を載せているが、天井の高い2層目が南側の窓のあり方に微かな影響を及ぼし、変形した敷地に沿って微妙に歪んだ平面と相まって、外部に不思議な印象を与えている。また、北側にも私道を引き込むように窪んだ窓を設けた。
都市部において生活空間を大きく開放することは、ともすると居心地の悪さを生んでしまう。
この住宅においては、南北へ大らかな開口部をもちながらも、そこに添えた障子を単純な遮蔽のためとは考えず、開口から1段内側に設け、2階と3階の吹抜けと併せてデザインすることにより、空間の構成にも寄与するようにした。外部開口と一体化した懐ともいえる厚みある空間において住み手は障子を動かし、内外の距離を調節するとともに、時に必要な隔たりを獲得する。
季節の移ろいや生活の場面に応じた緩衝材としての大切な役割を果たしている。



フォスター+パートナーズによる、韓国・ソウルの複合開発「IOTA Seoul I」です。
地域のランドマーク的な敷地の再開発です。建築家は、市民にとっての新たな目的地の創出を目指し、隣接する公園の体験を引込んだ“緑のオアシス”となる計画を志向しました。また、屋上庭園などを一般開放して誰でもアクセス可能とします。
こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)
ソウルのランドマーク的複合開発計画のデザインが公開されました
フォスター+パートナーズは、ソウル駅と中区にある標高270メートルの南山の間に位置するランドマーク的な敷地における複合開発「IOTA Seoul I」のデザインを公開しました。この場所は歴史的に、鉄道でソウルに到着する際の重要な玄関口として機能していました。このプロジェクトは、都市の中心部に緑のオアシスを生み出し、南山およびその周辺の公共公園との歴史的なつながりを回復させます。
フォスター+パートナーズのスタジオ責任者であるルーク・フォックス(Luke Fox)は、次のように述べています。「私たちは、隣接する南山公園の体験をこの開発にまで広げ、ソウルの人々にとって歓迎される新たな目的地を創出します。私たちの計画は、自然と都市が交わるこの重要な場所に対し、両者の要素のバランスを慎重に取った一連の介入によって応えています。新しい建物群は、ランドスケープと緑のコミュニティスペースによって一体となり、豊かな社会的・環境的利益をもたらします」
2棟の新しい建物――6つ星ホテルと34階建てのオフィスタワー――は最適な距離を保って配置されており、ソウル路7017から南山および象徴的なNソウルタワーへの視界を回復させています。この設計は、失われた自然とのつながりを再び築き、敷地の40パーセントを公共利用のために緑化しています。セントラルパーク、ポケットガーデン、造園されたテラス、屋上テラスが人々をこの開発エリアへと引き込み、都市の中に新たな交流空間を提供します。敷地内の高低差も解消されており、エスカレーターや階段を備えた新たな歩行者通路が整備され、駅や退渓路(トゲロ)からのアクセスが向上しています。



酒井健太郎 / SAKe.が設計した、東京・墨田区の住戸改修「House in Ryougoku」です。
“一般的な都市型住戸”をリノベした設計者の自邸です。建築家は、“広がり”を知覚できる場を求め、光や風等の外の様子を感受できる“気配の通り道”のある空間を志向しました。また、リビング等を雁行配置して両端の開口を斜めに結ぶ構成を考案しました。
敷地は、隅田川と首都高速に面する場所である。
面積は58㎡と平均的であり、間口が狭く奥行きのある細長い形状を持つ。両隣に住戸が隣接する、ごく一般的な都市型住戸である。こうした-ありふれた住戸形態-に対し、本計画では光や風、影や音など、外部の気配を感じ取ることのできる“気配の通り道”を設け、都市との接点を保ちながらも、感覚的に「広がり」を感じられる空間の創出を目指した。
操作自体はシンプルである。リビングやダイニングといった比較的オープンな空間を雁行状に配置し、東西面の開口を斜めに結ぶように“気配の通り道”を設けた。
単なるワンルームとは異なり、雁行配置によって生活機能が隣接し、それぞれの空間には透明性の高い建具やカーテン、仕上げ材の切り替え、腰壁などを用いて空間の「接続」と「切断」を意識的に操作した。この構成により、機能にとらわれない現代的な暮らしに柔軟に対応し、適度な距離感を保ちながらも「感覚的に広い」と感じられる住まい方を実現した。
既存の梁については、今回のプランニングとは切り離して考えることで、かつての間取りの記憶を継承しながらも、計画と既存梁の不整合から生まれる余白を、空間の魅力として取り込んだ。
梁をあえて露出させることで、長手方向への視線の抜けを促すと同時に、Lアングルを設置することで空間にシャープな印象を与えつつ、ハンガーなどを引っ掛ける実用的な機能も持たせている。

芦沢啓治建築設計事務所のデザインした「ブルーボトルコーヒー 心斎橋カフェ」が2025年9月19日にオープンします。
大阪城や通天閣に見られる幾何学的なモチーフに加えて、“黄金の茶室”や大阪らしい華やかさを参照して設計されました。
同店は、2021年に開店した「ブルーボトルコーヒー 梅田茶屋町カフェ」に続く、大阪エリア2店舗目のカフェとなります。店舗の場所はこちら(Google Map)。
芦沢啓治 / 芦沢啓治建築設計事務所によるコメント
ブルーボトルコーヒーの店舗は、常にその土地の文化を映し出してきました。心斎橋カフェもまた、コーヒーを味わう場であると同時に、新しい文化に出会える場所としてデザインしました。
心斎橋というにぎわいの中で、大阪城や通天閣に見られる幾何学的なモチーフを手がかりにしながら、建築がもつブルータリズム的な雰囲気との調和を考えています。そこに木やテキスタイルを取り入れることで、硬さと柔らかさ、陰影と光、直線と幾何学的な面といった対比が空間にリズムを生み出しています。
さらに「黄金の茶室」や大阪らしい華やかさを参照し、照明や家具、アートにごくささやかなゴールドの反射を加えることで、落ち着いた空間に控えめなアクセントを添えました。
客席は外部空間も含め多様に設けており、ひとりでも大人数でも心地よく過ごせるようにしています。全体としてはブルーボトルコーヒーらしいゆったりとした雰囲気を大切にし、訪れる人が落ち着いてコーヒーを楽しめる、地域に開かれたカフェになればと考えています。


既存ストック活用とエリア再生に特化した「再生建築研究所」の、建築設計と企画運営事務のスタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)、アルバイト、業務委託 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
【急募】中途採用、2026年3月卒新卒採用を行います。
現在、複数の大規模プロジェクトが進行しており、経験豊富な人材を募集しています。───
再生建築研究所は「建築の不可能を可能に」をコンセプトに掲げ、2012年に創業しました。
私たちは、取り壊すしかないと言われた違法建築を多く再生し、新築には生み出すことができない価値を生み出してきました。現在では、行政や企業と連携し、周辺地域を活性化させる「エリア再生」にも力を入れています。再生建築を文化として根付かせることを目指し、「サイセイ」という新しい価値を一緒に創造できるメンバーを広く募集します。「壊して新築する文化」から、残して活かす「再生する文化」を目指して
欧米の約100年と比べて日本の建築の平均寿命は30年と言われています。これまでの日本では建て替えや開発により、限られた土地に建物が密集し、都市が短いサイクルでの都市更新が主流となってきました。都市の既存ストックは飽和状態にあり、新築型の都市づくりは限界を迎えています。こうした社会に対して、私たちが目指すのは、全てを改修により保存、延命させようとすることではありません。
新築、既存改修問わず、その場所の記憶や文化を読み解き、佇まいやまとう空気を引き継ぎながら、次の100年に繋ぐことを「サイセイ」と定義しています。そしてそれが文化として根付く社会のしくみづくりまで携わりたいと考えています。【体制】
意匠・品質・再生といった設計実績20年以上の各専門領域スタッフの統括の下、現在は4つのチームがそれぞれ複数のプロジェクトを推進しています。加えて、構造・設備・不動産・金融など様々な領域の顧問も在籍しており、幅広く建築及びその周辺の領域を横断しながら「サイセイ」を軸にしたものづくり、ことづくりを追及できる体制づくりを行っています。




岡田一樹 / R.E.A.D. & Architectsが設計した、長野・軽井沢町の「Villa M」です。
“森そのもの”が残る敷地での計画です。建築家は、沢山のゲストを迎える別荘として、施主と来客のプライバシーを確保できる“鍵ノ字状”に曲がる平面構成を考案しました。また、建築を環境に溶け込ませる為に既存木の樹皮の色を参照した外壁としました。
長野県・軽井沢に建つ別荘プロジェクトである。
長年人の手が入らなかった建設前の敷地は、軽井沢らしい森の中そのものが残る景観だった。
別荘を設計するにあたり、既存の景観を尊重し、森の中に佇み、元々そこにあったかのような、シンプルで原始的な山小屋のような建築形態をイメージした。
敷地は南北に長く、どこを歩いても美しい森の眺望を享受できた。そこに建つ建築は、敷地を余すことなく活かせるよう、南北に長い形態が相応しいと考えた。
クライアントは東京に住む多忙なご夫妻。
都会の喧騒を忘れ週末を軽井沢でゆっくり過ごしたい、また沢山のゲストを招く別荘にしたい、というご要望だった。夫婦の主寝室と来客用のゲストルームは、それぞれのプライバシーを確保することが重要と考え、小さな小屋形状の寝室空間を飛行機の両翼のように南北に延ばして配置、飛行機の動体となる中央部分には両者が交流する大きな小屋形状のLDK空間を配置し、両翼と繋げた。
その結果、鍵ノ字状にクランクした不思議な小屋形態が浮かび上がった。
外観の色彩を決定するにあたり、既存樹木の樹皮を採取してその色を調査した。
既存樹はコナラやミズナラ、モミジなど、自生樹木がほとんどで、その樹皮はチャコールグレーで統一されていた。外壁を樹皮と呼応するようなチャコールグレー色のラフ仕上げの杉板とすることで、建築も既存の環境に溶け込ませようと考えた。別荘で過ごす時間、朝は木漏れ日が差し込み、夕方は夕霧に覆われる。春は雪が融け、夏は緑が萌え、秋は紅葉に染まり、冬は雪の白銀世界に包まれる。思いも寄らない美しい景観と出会うことで、元々そこにあった自然と共に、生きていることの豊かさを実感できるような空間となることを目指した。

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/8/18-8/24)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
- スノヘッタによる、中国の「上海グランドオペラハウス」の建設が進行中。大規模な催しに加えて日常の来訪も想定した施設。“開いていく扇子”を想起させる屋根形状を特徴とし、“24時間365日”解放された屋上広場を備えた建築を考案。2026年後半から2027年初頭の開館を予定
- 髙濱史子小松智彦建築設計が、JINS初のモンゴルの店舗をデザイン。“そこはかとなく日本を感じる空間”を求め、居心地の良いスケール感と素材を大切にする設計を志向。同事務所は過去にJINSの本社ビルの設計も手掛ける
- フォスター+パートナーズによる、マンチェスター・ユナイテッドのトレーニング施設。トップチーム用の既存施設を最新化する計画。全ての要素が“選手の健康と心身の充実”に最適化され、シームレスで直感的な“旅”のように移動できる建築を考案。ガラスファサードとキャノピーで到着時の体験も刷新
- 沼俊之+上野宏岳 / dot studioによる、富山市の「花水木ノ庭」。設計者の自邸・両親の住戸・賃貸2戸と店舗に加えてシェアスペースも内包する建築。“商業と住居が混在”する前面道路との繋がりを求め、“広場路”と名付けた“通りを引込む”為の空間を設ける構成を考案
- 宇野享+良知康晴 / CAnによる、愛知・名古屋市の「KUBO-BLDG」。既存ビルを耐震補強も含め改修。街の活気にも寄与する“新しい耐震改修”を求め、アイコンとなり開口も確保できる“非対称オーバル形状の耐震要素”を用いた計画を考案。設備配管は集約と現しで保守や更新にも配慮
- 塩崎太伸による論考「y/g──近接した可能世界群としての建築、あるいはフィクショナリティと世界の複数性について」。湯浅良介が設計してGottinghamが撮影した住宅“LIGHTS”を訪問して執筆
- 野路建築設計事務所による、福井・勝山市の「平泉寺の家」。棚田の広がる山裾の農村地域での計画。自然に寄り添い暮らす為の住まいとして、景観・庭・LDK・子供部屋が繋がる構成を考案。“普遍的な切妻屋根”を架けた“素直さを特徴とする住宅”を造り上げる
- KUMA & ELSAによる、大阪・関西万博の「One Water(トイレ6)」。トイレを“水のパビリオン”として捉え計画。“水にまつわる現象の可視化”を目指し、木材・川砂利・自然塗料などの“水にまつわる素材”で組立てる建築を考案。雨水を水庭に収集して排水や屋根の散水にも再利用
- Horibe Associatesによる、大阪・高槻市の店舗「Cafe N+」。歴史ある神社と新しい劇場の間に位置するカフェ。両者を繋ぐ“街のにぎわいの場”として、既存風景と調和しつつも“主体的”な建築を志向。素材の組合せや形態の操作で新旧の建築との関係を構築する
- ナノメートルアーキテクチャーによる、大阪・関西万博の「時木の積層(サテライトスタジオ東)」。放送スタジオが3つ入る建築。“社会課題”の可視化も意図し、人の都合で不要となった木々“困った木”を集めて“積み柱”とする建築を考案。短い会期を逆手に取って外壁には“稲わら”も用いる
- 塩崎太伸研究室(東京科学大学)の有志運営の研究会による、建築展「GHOSTSCALE」が開催。新宿のWHITEHOUSEが会場。ネット上の不気味な無人空間“リミナルスペース”の観点から建築空間を捉え直す内容。GROUP井上岳、玉山拓郎、原田裕規、星野太が参加するトークイベントも実施
- 篠崎弘之建築設計事務所による、栃木・那須町の「Nasu Forest & Art Museum」。インド細密画を展示する施設等。広がる森と繊細な作品の“スケール”を体験する場として、遠景と近景が交互に現れるように機能を点在させる計画を考案。美術館は入れ子状の構成で“森と展示室の境界の横断”も意図
- 【ap job更新】 フレッシュなメンバーでCG技術を武器に、オフィスや住宅等の設計に取り組む「みらくる設計室」が、設計スタッフ(2026年新卒・既卒)を募集中
- 鎌倉市の新庁舎等基本設計プロポーザルで、日建設計が最優秀者に選定。コンセプトは「ひとつながりの未来の庁舎『鎌倉ONE』」。提案のイメージも公開
- 大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプト(前編)。前編では、休憩所・ギャラリー・展示施設・ポップアップステージの10施設を紹介
- 黒川智之建築設計事務所による、東京・新宿区の「KEITOKU BLDG」。都心の大通りに建つテナントオフィスビル。街と密接に繋がる存在を目指し、奥行2mでガラス張りの“ファサード空間”を各階に配置する構成を考案。建築全体が“立面を通じて都市と関係を持つ構え”をつくり出す
- 安藤忠雄とアントニー・ゴームリーによる、韓国の「グラウンド」。美術館の庭園地下に埋設されたアートスペース。美術館体験の拡張を求め、7体の彫刻を内包した“パンテオンも想起させる”ドーム状の空間を考案。彫刻・建築・自然と鑑賞者をひとつの瞬間の中で結びつける
- リナ・ゴットメによる、大阪・関西万博の「バーレーンパビリオン」。“海をつなぐ”をテーマに計画。同国と海の繋がりを伝える施設として、“伝統的な船の製造技術”の参照に加えて“日本の木組の技術”も融合させる建築を考案。持続可能性を考慮して殆どの材料を再利用可能とする
- 永山祐子のデザイン監修による集合住宅が、東京・下北沢に建設へ。街並みとの調和を意図し、ヴォリュームを縦に二分割。低層部は“浮遊感”のあるガラスボックスとして商業スペースを配置。24時間楽器演奏が可能な防音賃貸マンションとして計画
- 内藤廣による、渋谷ストリーム ホールでの展覧会。タイトルは“建築家・内藤廣 赤鬼と青鬼の場外乱闘 in 渋谷”。2023年開催の島根での展示の“渋谷版”として企画。学生時代の作品や様々な代表作に加えて渋谷駅周辺の再開発プロジェクトも紹介

















