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元木大輔 / DDAAによる、東京・港区の、東京ミッドタウン内の店舗「BOUQUET COLORS’ PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」。くるくると巻いてコンパクトに収納可能なブランド商品の特徴を生かし、巻かれた状態をそのまま見ることができる什器をデザイン
元木大輔 / DDAAによる、東京・港区の、東京ミッドタウン内の店舗「BOUQUET COLORS’ PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」。くるくると巻いてコンパクトに収納可能なブランド商品の特徴を生かし、巻かれた状態をそのまま見ることができる什器をデザイン photo : Shin Inaba ©ISSEY MIYAKE INC.
元木大輔 / DDAAによる、東京・港区の、東京ミッドタウン内の店舗「BOUQUET COLORS’ PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」。くるくると巻いてコンパクトに収納可能なブランド商品の特徴を生かし、巻かれた状態をそのまま見ることができる什器をデザイン photo : Shin Inaba ©ISSEY MIYAKE INC.
元木大輔 / DDAAによる、東京・港区の、東京ミッドタウン内の店舗「BOUQUET COLORS’ PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」。くるくると巻いてコンパクトに収納可能なブランド商品の特徴を生かし、巻かれた状態をそのまま見ることができる什器をデザイン photo : Shin Inaba ©ISSEY MIYAKE INC.

元木大輔 / DDAAが設計した、東京・港区の、東京ミッドタウン内の店舗「BOUQUET COLORS’ PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」です。くるくると巻いてコンパクトに収納可能なブランド商品の特徴を生かし、巻かれた状態をそのまま見ることができる什器がデザインされました。店舗の公式ページはこちら

「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」の衣服は独自の「製品プリーツ」手法により、伸縮して着心地がよく、軽くてシワにならずに水洗いすることができる。またシワにならないのでプリーツ方向にくるくると巻いてコンパクトに収納することができる。

普段は収納の中で隠れてしまう、くるくると巻かれた状態をそのまま見ることができる什器をデザインした。
この什器は、陳列棚とストックを兼ねた3段のタンス状になっていて、製品をくるくると巻いた状態で収納している様子がつねに見えるように、引出しが最後まで閉まらないようになっている。

また、普通のタンスのように外側の箱から引出部分がスライドされるのではなく、重なった箱がそのままダルマ落としのように横にずれ、カラフルなプロダクトのカラーバリエーションを見せることができる。

建築家によるテキストより
中本尋之 / FATHOMによる、広島・東広島市の「金光酒造 蔵元販売所」。 隣接の登録有形文化財である酒蔵の水平ラインを意識し踏襲しつつ、一部を隆起させたラインが特徴的な外観
中本尋之 / FATHOMによる、広島・東広島市の「金光酒造 蔵元販売所」。 隣接の登録有形文化財である酒蔵の水平ラインを意識し踏襲しつつ、一部を隆起させたラインが特徴的な外観 photo©足袋井竜也 (足袋井写真事務所)
中本尋之 / FATHOMによる、広島・東広島市の「金光酒造 蔵元販売所」。 隣接の登録有形文化財である酒蔵の水平ラインを意識し踏襲しつつ、一部を隆起させたラインが特徴的な外観 photo©足袋井竜也 (足袋井写真事務所)
中本尋之 / FATHOMによる、広島・東広島市の「金光酒造 蔵元販売所」。 隣接の登録有形文化財である酒蔵の水平ラインを意識し踏襲しつつ、一部を隆起させたラインが特徴的な外観 photo©足袋井竜也 (足袋井写真事務所)

中本尋之 / FATHOMが設計した、広島・東広島市の「金光酒造 蔵元販売所」です。
隣接の登録有形文化財である酒蔵の水平ラインを意識し踏襲しつつ、一部を隆起させたラインが特徴的な外観となっています。店舗の公式サイトはこちら

広島県東広島市黒瀬町にある創業明治13年から続く金光酒造の直売所の改修工事。

国道沿いから見える登録有形文化財である酒蔵の大きな壁面を初めて見たときに酒造りの歴史が積み重なった地層を見ているように感じた。

建築家によるテキストより

焼杉の羽目板貼りに漆喰と街の特徴の一つである赤煉瓦の屋根。
三つの素材が重なっていくことでその境界に現れる二本の線。伝統を長い間守り積み重ねることで生まれた美しい水平ライン。隣接する直売所は酒蔵から続く水平ラインを意識しつつ、一部分が有機的に隆起する新しいラインを作り上げた。

建築家によるテキストより

既存建物の少し飛び出ていた庇部分を下方向によりボリュームを持たせラインを作っている。日本酒は神のために造られ始めたといわれている事から、神社や仏閣を連想させるように漆喰で仕上げた。この空間内に接する起点であるエントランスの部分のラインを隆起させる事で、これから直売所に訪れるすべての人々が蔵の伝統や歴史に新たな1ページを加える起点になるようにと思いを込めた。

建築家によるテキストより
t e c oと小坂森中建築による、千葉・八街市の、高齢者福祉施設と地域交流スペース「なっつらぼ」と論考「健康へ向かう建築の5原則」。個室グリッドを展開しつつ土間広場や高窓などで余白の気積を生むことにより“現代における健康へ向かう建築”を構想
t e c oと小坂森中建築による、千葉・八街市の、高齢者福祉施設と地域交流スペース「なっつらぼ」と論考「健康へ向かう建築の5原則」。個室グリッドを展開しつつ土間広場や高窓などで余白の気積を生むことにより“現代における健康へ向かう建築”を構想 photo©森中康彰
t e c oと小坂森中建築による、千葉・八街市の、高齢者福祉施設と地域交流スペース「なっつらぼ」と論考「健康へ向かう建築の5原則」。個室グリッドを展開しつつ土間広場や高窓などで余白の気積を生むことにより“現代における健康へ向かう建築”を構想 photo©森中康彰
t e c oと小坂森中建築による、千葉・八街市の、高齢者福祉施設と地域交流スペース「なっつらぼ」と論考「健康へ向かう建築の5原則」。個室グリッドを展開しつつ土間広場や高窓などで余白の気積を生むことにより“現代における健康へ向かう建築”を構想 photo©森中康彰

金野千恵 / t e c o小坂怜+森中康彰 / 小坂森中建築が設計した、千葉・八街市の、高齢者福祉施設と地域交流スペース「なっつらぼ」と論考「健康へ向かう建築の5原則」です。個室グリッドを展開しつつ土間広場や高窓などで余白の気積を生むことにより“現代における健康へ向かう建築”を構想しています。

今、集まることへの不安は街の風景や建築に空洞化を生み、ITのようなスピードで対応できない実空間は暮らしの変化から置き去りになっている。これからの都市空間や建築は、いかに不安を取り除き健康な暮らしを志向することができるのか。

建築家によるテキストより

「健康」という概念は時代や環境によって変化するものであり、WHO憲章の前文においても、肉体的な観点のみならず精神的、社会的に満たされた状態とされている。健康と空間の関係に着目した中でも、19世紀、感染症や飢餓の広がる社会において医療の環境改革を図った看護師ナイチンゲールは、『住居の健康』を5つの基本的な要点「清浄な空気、清浄な水、効果的な排水、清潔、陽光」として論じた。上下水道の整備も不十分な時代の切実さが感じられると同時に、今、私たちの生きる環境を問う視点とも捉えられる。ここでは、この要点を踏まえながら精神的、社会的な視点を加え、現代における健康へ向かう建築の5原則『1陽光、2清浄な空気、3他者の余地、4律動、5調整のスキル』を提起したい。

建築家によるテキストより

千葉県八街市における高齢者福祉施設と地域交流スペースの計画。
主たる矩形ボリュームは通い・宿泊・訪問を組み合わせた小規模多機能型居宅介護の拠点であり、面積規定に則ると、少なからず平面に個室グリッドが現れる。このグリッドを積極的に建物全体に展開しながら、前面道路へ顔を出すように三角形の土間広場を設けたり、屋根中央を断面的にずらして高窓を設けることで、静的なグリッドに余白を纏う気積を生むことを考えた。まさにこれら余白の気積が、健康へ向かう建築の5原則を可能にしているのである。

建築家によるテキストより
中村竜治建築設計事務所による、東京・品川区の、多目的な使用も想定された美容室・ギャラリー「MA nature」。物とも空間とも言えない存在感の円形鏡により、サロンを目的空間と無目的空間の間ぐらいとし、他の用途が入り込む余地をつくることを意図
中村竜治建築設計事務所による、東京・品川区の、多目的な使用も想定された美容室・ギャラリー「MA nature」。物とも空間とも言えない存在感の円形鏡により、サロンを目的空間と無目的空間の間ぐらいとし、他の用途が入り込む余地をつくることを意図 photo©Ryuji Nakamura
中村竜治建築設計事務所による、東京・品川区の、多目的な使用も想定された美容室・ギャラリー「MA nature」。物とも空間とも言えない存在感の円形鏡により、サロンを目的空間と無目的空間の間ぐらいとし、他の用途が入り込む余地をつくることを意図 photo©Ryuji Nakamura
中村竜治建築設計事務所による、東京・品川区の、多目的な使用も想定された美容室・ギャラリー「MA nature」。物とも空間とも言えない存在感の円形鏡により、サロンを目的空間と無目的空間の間ぐらいとし、他の用途が入り込む余地をつくることを意図 photo©Ryuji Nakamura
中村竜治建築設計事務所による、東京・品川区の、多目的な使用も想定された美容室・ギャラリー「MA nature」。物とも空間とも言えない存在感の円形鏡により、サロンを目的空間と無目的空間の間ぐらいとし、他の用途が入り込む余地をつくることを意図 photo©Ryuji Nakamura

中村竜治建築設計事務所が設計した、東京・品川区の、多目的な使用も想定された美容室・ギャラリー「MA nature(マー・ネイチャー)」。物とも空間とも言えない存在感の円形鏡により、サロンを目的空間と無目的空間の間ぐらいとし、他の用途が入り込む余地をつくることが意図されました。店舗の公式サイトはこちら

美容師と音楽家夫婦のための空間である。

大森駅に近い築40年の鉄筋コンクリート造7階建の集合住宅の1階で、左右に並んだほぼ同じ形状の2つの部屋の界壁を取り払い1つの部屋にしたと思われる50m2ほどの空間を改装している。

建築家によるテキストより

道路に面し大きな開口があり、内装下地用のボンド跡が残った古びた躯体が露出した、気を使わないおおらかな場所であった。自宅の近所で1人で営業する隠れ家的な美容室から始まったプロジェクトであったが、元々オープンマインドな施主の心をその場所性が刺激し、もう1人の音楽家の施主も巻き込みながら、美容室という固定化されたイメージから少し離れ、展示やイベントなどにも使える多目的で開かれた場所へと目標が徐々に変化していった。

建築家によるテキストより

躯体が露出した状態をほぼそのままに、水周り(トイレ、シャンプー台、消毒室)を集約的に配置後、残りの空間(4.3×5.2m)の中央に、カットスペースと待合スペースの間仕切を兼ねた円形(直径2.4m)の鏡を床と天井の間にちょうど挟まるように設置している。

鏡は身長を超えるサイズまで大きくなり、物から空間に近づきながらも、円形であることがそれに歯止めをかけ、どちらともつかない宙吊りの状態となる。

それによりサロンという目的空間と無目的空間の間ぐらい空間となり、他の用途が入り込む余地をつくる。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/8/30-9/5]
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/8/30-9/5]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/8/30-9/5)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. ファラによる、ポルトガル・ポルトの、住宅「house along a wall」。リビングとその他の空間を波打つような白い面で区切り、床の三角形のテラゾパターンとキッチンカウンター、3枚のドア、円形開口部によって空間を定義
  2. 烏野良子 / 烏野建築設計室による、滋賀の住宅「湖東の家」
  3. 田邉雄之建築設計事務所による、神奈川・鎌倉市の店舗「コケーシカ / 憩写真館」。中村好文が設計した築約20年の建物の一階を改装し既存店舗に写真館機能を追加
  4. 元木大輔 / DDAAによる、東京の、宿泊施設の部屋のインテリア「BnA_WALL Room 403 | 405 Framed Function」。宿泊費の一部が作家に還元されるプロジェクトに、デザイナーとして機能が“作品のように”振る舞う部屋を考案
  5. 烏野良子 / 烏野建築設計室による、京都市の住宅「スキップ町家」。市内の鰻の寝床狭小敷地で、街並みへの調和と居住性の為の容量確保の両立を志向
  6. トラフ建築設計事務所による、東京・清澄白河の、既存倉庫を改修した自転車ブランド“tokyobike”の旗艦店「TOKYOBIKE TOKYO」。複数店舗が入居し、自転車ファンだけでない様々な目的を持った人々を受けいれる“解放された大階段”をもった空間を設計
  7. 川嶋洋平建築設計事務所による、宮城の店舗「JINS 仙台泉店」。ロードサイド風景に馴染みつつ埋没しない事を意識し、構造計画と雁行するガラス面によって透過と反射がファサードに複雑な表情を生む建築を構想
  8. 小野直紀+山本侑樹 / YOYによる、BAO BAO ISSEY MIYAKEのウィンドウディスプレイ用什器「MASS II」。コンクリートのテクスチャーを印刷したポリエステルメッシュでアクリルボックスを覆うことにより認知的不協和の実体化を意図
  9. MVRDVらによる、スリランカ・コロンボのオフィスビル「Veranda Offices」。日本大使館も入居する、伝統織物のパターンを参照した外観と未来の生活様式に対応できる将来性と柔軟性をもった建築
  10. クリスト&ガンテンバインの設計で、チューリッヒに、チョコレート会社の博物館「リンツ・ホーム・オブ・チョコレート」が完成。建築を特徴づける高さ15mのアトリウムは古典的で秩序を感じさせる空間
  11. 宇野友明による、愛知・名古屋市の「徳川町のゲストハウス」。住宅規模では使うことのない木材のヴォリュームに寸法を与え、遠い未来に最も美しく輝く建築を構想
  12. 原田圭 / DO.DO.が会場構成を手掛けた、世田谷文学館での「イラストレーター安西水丸展」。作家の制作方法から参照された“工作のように空間を構成する”方法を用い、空間と作品の調和が生まれることを意図。
  13. 黒木大亮 / lyhtyによる、兵庫の住宅「赤穂の家(モルタルの家)」
  14. OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、オランダ・アムステルダムの、オフィスビル「Apollolaan 171」。20世紀初頭のベルラーヘの歴史的建築物が建つ地域に、ガラスとレンガを外観に使用し透明性と触覚性を備えた建築を構想
  15. UID前田圭介・原浩二・山澤達義が審査する中国電力主催の建築アワードが、新築住宅部門・リフォーム住宅部門・学生部門の応募作品を募集中。賞金総額は約160万円
  16. 藤本壮介による、ハンガリー・ブダペストの音楽施設「ハンガリー音楽の家(House of Hungarian Music)」が竣工間近。音の振動を視覚的に表現した波から着想を得た浮屋根が公園の森の中に浮かぶ
  17. 隈研吾による、中国・北京の、エルメス傘下ブランドのシャンシアの店舗「Shangxia New Beijing Store」の写真
  18. 三井嶺建築設計事務所による、神奈川・逗子市の住宅「逗子の家『森の図書館』」
  19. 二俣公一 / ケース・リアルによる、佐賀・嬉野市の、登録有形文化財の蔵を改修したカフェ&ラボ「MILKBREW COFFEE」。内外の既存状態を生かしながら必要機能を加えることで、新旧が統合されたハイブリッドな空間を意図
  20. 西沢大良・乾久美子・藤村龍至による、2020年7月に収録された鼎談「ウイルス・都市・住宅──変革の今、建築と人がもつべき想像力」

西沢大良・乾久美子・藤村龍至による、2020年7月に収録された鼎談「ウイルス・都市・住宅──変革の今、建築と人がもつべき想像力」

西沢大良乾久美子藤村龍至による、2020年7月に収録された鼎談「ウイルス・都市・住宅──変革の今、建築と人がもつべき想像力」がLIXILのウェブサイトに掲載されています。

アトリエ・ワンの塚本由晴と貝島桃代が2021年7月に行った、ロンドンの王立芸術院主催の講演会の動画

アトリエ・ワンの塚本由晴と貝島桃代が2021年7月2日にオンラインで行った、ロンドンの王立芸術院主催の講演会の動画です。イベントの公式ページはこちら

In the lecture, which is titled Architectural Behaviorology, the architects discussed the architectural impact of the Olympic Games in Tokyo in 1964 and 2021 and how it has affected their own practice.

The duo explained their approach to architecture –how they try to create a continuous loop between research, teaching and their own design work – before discussing how they have increasingly shifted their attention to rural areas of Japan.

Projects featured in the talk include Atelier Bow-wow’s work over a number of years in Momonoura, a small fishing village that was devastated by the Tsunami in 2011.

Tsukamoto presented projects including the studio’s Tanada Terrace Office pavilion, a concept for a rural office that Atelier Bow-Wow built with Muji in an area of Japanese farmland dominated by terraced rice fields.

【ap job更新】 保育園・高齢者向け施設を手掛ける、東証一部上場学研グループの「株式会社シスケア」が、建築意匠設計スタッフ・省エネ計算業務スタッフを募集中
【ap job更新】 保育園・高齢者向け施設を手掛ける、東証一部上場学研グループの「株式会社シスケア」が、建築意匠設計スタッフ・省エネ計算業務スタッフを募集中
【ap job更新】 保育園・高齢者向け施設を手掛ける、東証一部上場学研グループの「株式会社シスケア」が、建築意匠設計スタッフ・省エネ計算業務スタッフを募集中大型案件、複合用途 / cocofump 静岡南八幡_北側外観【2021.07竣工】

保育園・高齢者向け施設を手掛ける、東証一部上場学研グループの「株式会社シスケア」の、建築意匠設計スタッフ・省エネ計算業務スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

東証一部上場学研グループの株式会社シスケアでスタッフを募集しています。

■シスケアについて
1986年に創業した、一級建築士事務所です。2000年に日本では介護保険法が成立し、高齢化社会への対応を求められる時代に突入しました。2009年に弊社が開発した高齢者住宅のシステムが国土交通省『第1回 高齢者居住安定化モデル事業』にシステム選定され、高齢者住宅の開発、設計に特化する設計事務所としてスタイルを変化させてきました。

2014年に多くのサービス付き高齢者住宅・保育園を運営する学研ココファングループに参画し、現在は設計をはじめ土地開発から施設開業コンサルティング業務、BELS申請の他、建築環境評価や補助金申請代行業務と依頼主を様々なニーズからトータルでサポートしています。

そこに住む方や関わるすべての人に誇りある人生の背景を提供できるよう、これまで培ってきたスキルとノウハウを活かし、取り組みを進めています。

すべてのスタッフがワンフロアで顔を合わせ仲間を尊敬、尊重し、提案し、お互いの成長を願い、認めあう組織であることが私たちの強みです。

提供する建築やサービスを通してすべての人に幸せになってほしいという裏方としての私たちの想いに共感し、ホスピタリティを追求し、また、設計の仕事を長く続けたいと考える仲間を募集しております。

烏野良子 / 烏野建築設計室による、京都市の住宅「スキップ町家」。市内の鰻の寝床狭小敷地で、街並みへの調和と居住性の為の容量確保の両立を志向
烏野良子 / 烏野建築設計室による、京都市の住宅「スキップ町家」。市内の鰻の寝床狭小敷地で、街並みへの調和と居住性の為の容量確保の両立を志向 photo©笹の倉舎 / 笹倉洋平 
烏野良子 / 烏野建築設計室による、京都市の住宅「スキップ町家」。市内の鰻の寝床狭小敷地で、街並みへの調和と居住性の為の容量確保の両立を志向 photo©笹の倉舎 / 笹倉洋平 
烏野良子 / 烏野建築設計室による、京都市の住宅「スキップ町家」。市内の鰻の寝床狭小敷地で、街並みへの調和と居住性の為の容量確保の両立を志向 photo©笹の倉舎 / 笹倉洋平 

烏野良子 / 烏野建築設計室が設計した、京都市の住宅「スキップ町家」です。京都市内の鰻の寝床狭小敷地にて、街並みへの調和と居住性の為の容量確保の両立が志向されました。

界隈は商業地区のはずれのお寺の点在する地域。大通りから少し入った建てこんだ住宅街で、落ち着いた雰囲気だった。敷地は間口4.9m、奥行10.5mで北側にコブ付、南側接道。

京都市内はうなぎの寝床で有名なように、間口が狭く、奥行の長い土地が多くある。
狭い間口に居住性を確保するため、目一杯建物を広げると、両サイドからの採光は難しくなる。旧来であれば坪庭をとるところかもしれないが、現実は旧来の敷地をさらに小分けし、狭小敷地になっているため、敷地内に坪庭を確保すると建築面積が不足する。

建築家によるテキストより

間口2間半、奥行5間、建坪12.5坪をいかに広く使うか、
空地や余地を共有して成立している市街地のワンピースとしていかに縫い込んでいくか、
が課題だった。

建築家によるテキストより

形態は既存の街並みに合わせ、道路側の軒高は低く抑え、長い奥行きを利用して奥に向かって容量を増やす形状とすることで、道路を歩いた時の建物からの圧迫感を抑えながら容量を確保した。

南北短辺側からのみの採光では窓から遠い一階の中央部分に光が届きにくい。二階の床を割り、容量の大きくなっている北側の床レベルを半階上げることで、明るい二階の光を一階まで届けるようにした。スキップフロアにすることで、廊下と階段を兼ねることができ、動線に使う面積が少なくて済む。階段の吹き抜けを通して建物全体をほぼワンルームにし、個室は必要な時に区切るよう建具をつけた。階段は蹴込のない形状とし、階段の吹きぬけを通して、下階から風がぬけていく。

建築家によるテキストより
MVRDVらによる、スリランカ・コロンボのオフィスビル「Veranda Offices」。日本大使館も入居する、伝統織物のパターンを参照した外観と未来の生活様式に対応できる将来性と柔軟性をもった建築
MVRDVらによる、スリランカ・コロンボのオフィスビル「Veranda Offices」。日本大使館も入居する、伝統織物のパターンを参照した外観と未来の生活様式に対応できる将来性と柔軟性をもった建築 photo©Ramitha Watareka
MVRDVらによる、スリランカ・コロンボのオフィスビル「Veranda Offices」。日本大使館も入居する、伝統織物のパターンを参照した外観と未来の生活様式に対応できる将来性と柔軟性をもった建築 photo©Ramitha Watareka
MVRDVらによる、スリランカ・コロンボのオフィスビル「Veranda Offices」。日本大使館も入居する、伝統織物のパターンを参照した外観と未来の生活様式に対応できる将来性と柔軟性をもった建築 photo©Ramitha Watareka

MVRDVPWA・アーキテクツ(PWA Architects)ACS・インテグレーテッド・アーキテクツ(ACS Integrated Architects)が設計した、スリランカ・コロンボのオフィスビル「Veranda Offices」です。日本大使館も入居する、伝統織物のパターンを参照した外観と未来の生活様式に対応できるよう将来性と柔軟性をもった建築です。

こちらは建築家によるテキストの翻訳

MVRDVとパートナー企業が、スリランカ・コロンボにノルウェー大使館と日本大使館が入居する「ベランダ・オフィス(Veranda Offices)」を竣工

MVRDVは、PWA・アーキテクツ、ACS・インテグレーテッド・アーキテクツと共同で、スリランカのコロンボに「ベランダ・オフィス」を完成させました。このプロジェクトは、スリランカの歴史的な文化と現代的なオフィスのニーズを融合させた、過去と未来を見据えたデザインとなっており、急速な変化を遂げている都市に敏感に対応しています。このプロジェクトの質の高さを示すように、「ベランダ・オフィス」には現在2つの大使館が入居しており、スリランカのノルウェー大使館には恒久的な住居を、日本大使館には一時的なスペースを提供しています。

床面積12,000m2、8階建てのこのビルは、周囲の低層ビルに比べて突出していますが、既存の都市構造と近隣に建設されている大型の超高層ビルとの中間的なスケールを提供しています1階部分には店舗が入り、周囲のランドスケープと相まって、通りのネットワークに組み込まれ、歩きやすく持続可能な地域を支えています。建物は南側の通りからセットバックしており、緑地や彫刻を設置した小さな広場を、他の建物が密集している地域に作っています。

このデザインは、スリランカのオフィスに対する現在の期待に応えるために、様々な戦略を用いています。一方で、近い将来、より持続可能な生活様式に適応できるよう、将来性と柔軟性を維持しています。例えば、建物は閉じていても完全に空調されていますが、建物の名前の由来となった開閉可能なパノラマウィンドウや各階のベランダから自然に換気することもできます。同様に、1階と2階は駐車場になっていますが、上階のオフィスと同じように高い天井と広いファサード開口部が与えられており、コロンボがより歩きやすく、車中心でなくなってきたときに、オフィスに変更することができます。

各階を最大4つの異なるテナントに貸すことができますが、すべてのオフィスはベランダの屋外スペースにアクセスでき、サーキュレーションコアに直接アクセスできます。これにより、将来の使用者や用途の変化に容易に対応でき、建物の寿命を延ばすことができます。
ファサードのデザインは、スリランカの伝統的な織物のパターンからインスピレーションを得ています。このパターンは、ベランダ、パノラマウィンドウ、無垢の塗り壁を交互に配置することで、1階のパブリックスペースから、ファサードを構成するベランダ、屋上の彫刻庭園まで、ビル全体に一連の屋外スペースを形成しています。

川嶋洋平建築設計事務所による、宮城の店舗「JINS 仙台泉店」。ロードサイド風景に馴染みつつ埋没しない事を意識し、構造計画と雁行するガラス面によって透過と反射がファサードに複雑な表情を生む建築を構想
川嶋洋平建築設計事務所による、宮城の店舗「JINS 仙台泉店」。ロードサイド風景に馴染みつつ埋没しない事を意識し、構造計画と雁行するガラス面によって透過と反射がファサードに複雑な表情を生む建築を構想 photo©阿野太一
川嶋洋平建築設計事務所による、宮城の店舗「JINS 仙台泉店」。ロードサイド風景に馴染みつつ埋没しない事を意識し、構造計画と雁行するガラス面によって透過と反射がファサードに複雑な表情を生む建築を構想 photo©阿野太一
川嶋洋平建築設計事務所による、宮城の店舗「JINS 仙台泉店」。ロードサイド風景に馴染みつつ埋没しない事を意識し、構造計画と雁行するガラス面によって透過と反射がファサードに複雑な表情を生む建築を構想 photo©阿野太一

川嶋洋平建築設計事務所が設計した、宮城の店舗「JINS 仙台泉店」です。ロードサイド風景に馴染みつつ埋没しない事を意識し、構造計画と雁行するガラス面によって透過と反射がファサードに複雑な表情を生む建築が構想されました。店舗の公式ページはこちら

宮城県仙台市に設計した店舗の計画です。

建築家によるテキストより

敷地は車通りの激しい道路と大型駐車場に接しています。各方向迫った隣地建物はなく見通しのいい郊外のロードサイドに位置する店舗です。そんなある種ありきたりのロードサイドの景色に馴染むような、ただの店舗として風景に埋没しないように設計しました。

建築家によるテキストより

計画としては全面ガラス張りの開放的な長方形の箱を設計しています。ガラス高は3400 mmとし、アイレベルからの見通しの良さを壊さないように計画しました。またガラス面をギザギザと雁行させて設置していることも特徴的です。構造としては柱を建物中央に一列に配置し、その柱からやじろべえのように両側均等に伸ばした梁により屋根を支えています。

建築家によるテキストより
ファラによる、ポルトガル・ポルトの、住宅「house along a wall」。リビングとその他の空間を波打つような白い面で区切り、床の三角形のテラゾパターンとキッチンカウンター、3枚のドア、円形開口部によって空間を定義
ファラによる、ポルトガル・ポルトの、住宅「house along a wall」。リビングとその他の空間を波打つような白い面で区切り、床の三角形のテラゾパターンとキッチンカウンター、3枚のドア、円形開口部によって空間を定義 photo©ricardo loureiro
ファラによる、ポルトガル・ポルトの、住宅「house along a wall」。リビングとその他の空間を波打つような白い面で区切り、床の三角形のテラゾパターンとキッチンカウンター、3枚のドア、円形開口部によって空間を定義 photo©ricardo loureiro
ファラによる、ポルトガル・ポルトの、住宅「house along a wall」。リビングとその他の空間を波打つような白い面で区切り、床の三角形のテラゾパターンとキッチンカウンター、3枚のドア、円形開口部によって空間を定義 photo©ricardo loureiro

ファラが設計した、ポルトガル・ポルトの、住宅「house along a wall」です。リビングとその他の空間を波打つような白い面で区切り、床の三角形のテラゾパターンとキッチンカウンター、3枚のドア、円形開口部によって空間を定義しています。

ファラは、フィリップ・マガリャインシュ(filipe magalhães)、アナ・ルイサ・ソアレス(ana luisa soares)、アーメッド・ベルホジャ(ahmed belkhodja)の3人が主宰する建築設計事務所で2013年に設立されました。それぞれ、SANAA、伊東豊雄、アトリエ・ワンという日本の設計事務所に勤務やインターンした経験をもつことも特徴です。またフィリップとアナは、日本滞在中は中銀カプセルタワーに居住していました。

こちらは、建築家によるテキストの翻訳

団地のガレージだった場所のプログラムは宙に浮いたままでした。そこは、アパート、ショップ、カフェ、アートギャラリーになるかもしれませんでした。

自由にカーブした壁は、既存の空間的な矛盾を解決し、通りと庭をつなぐ1つの長い連続した部屋を作り出しています。メインのリビングエリアと、副次的なプログラムの可能性を持つセットは、波打つような白い面で区切られており、リビングギャラリーには光が自由に流れています。

古い金属製のゲートは、厳格なハンマーで叩かれたガラスパネルのセットに置き換えられています。ドアハンドルでもあり、郵便受けでもある黒大理石の円が、入口の目印となり、街へのメッセージとなっています。

裏側のファサードは完全に開放されており、スライド式の窓、青いコンクリート製の独立した柱、黒い大理石の最後の円など、孤立した要素のコンポジションを定義しています。裏庭には、荒々しい白い壁、テラス、落ち着いた庭がシームレスに配置されています。

このプロジェクトの素材感は、軽やかで抽象的なものです。テラゾーの床のパターンの幾何学性と、注意深く配置されたいくつかの要素によって、空間が定義されている。白と青の三角形のテラゾパターンは、湾曲した壁に沿うように配置されており、リビングエリアの統一感と一貫性を保っています。フライングキッチンカウンター、3枚のグリーンのドア、円形の開口部は、用途の可能性を示唆すると同時に、ある種の複雑さも示唆しています。まだまだ使うことができるガレージは、不確かな空間体験となりました。

トラフ建築設計事務所による、東京・清澄白河の、既存倉庫を改修した自転車ブランド“tokyobike”の旗艦店「TOKYOBIKE TOKYO」。複数店舗が入居し、自転車ファンだけでない様々な目的を持った人々を受けいれる“解放された大階段”をもった空間を設計
トラフ建築設計事務所による、東京・清澄白河の、既存倉庫を改修した自転車ブランド“tokyobike”の旗艦店「TOKYOBIKE TOKYO」。複数店舗が入居し、自転車ファンだけでない様々な目的を持った人々を受けいれる“解放された大階段”をもった空間を設計 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・清澄白河の、既存倉庫を改修した自転車ブランド“tokyobike”の旗艦店「TOKYOBIKE TOKYO」。複数店舗が入居し、自転車ファンだけでない様々な目的を持った人々を受けいれる“解放された大階段”をもった空間を設計 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、東京・清澄白河の、既存倉庫を改修した自転車ブランド“tokyobike”の旗艦店「TOKYOBIKE TOKYO」。複数店舗が入居し、自転車ファンだけでない様々な目的を持った人々を受けいれる“解放された大階段”をもった空間を設計
トラフ建築設計事務所による、東京・清澄白河の、既存倉庫を改修した自転車ブランド“tokyobike”の旗艦店「TOKYOBIKE TOKYO」。複数店舗が入居し、自転車ファンだけでない様々な目的を持った人々を受けいれる“解放された大階段”をもった空間を設計 photo©阿野太一

トラフ建築設計事務所による、東京・清澄白河の、既存倉庫を改修した自転車ブランド“tokyobike”の旗艦店「TOKYOBIKE TOKYO」。複数店舗が入居し、自転車ファンだけでない様々な目的を持った人々を受けいれる“解放された大階段”をもった空間を設計しました。店舗の公式サイトはこちら
アーキテクチャーフォトでは内覧会時の様子を独自レポートで紹介していますので併せてご覧ください。

自転車ブランド“tokyobike”のフラッグシップストアとして清澄白河にオープンした、”TOKYOBIKE TOKYO”の内装計画。築58年の鉄骨造の倉庫を改修した地上3階建てには、tokyobike以外にも、「The Plant Society」の海外1号店や自家焙煎コーヒーショップ「ARiSE COFFEEROASTERS」のスタンドがテナントとして入るため、自転車ファンだけでなく様々な目的を持った人々を受けいれる、大らかな空間が求められた。

建築家によるテキストより

ファサードは既存のシャッター開口の間口いっぱいに透明度の高いポリカーボネートの建具を設け、外部空間からの連続性を意識した。1階は既存のモルタル床のままとしたことで、エントランスから自転車をひいて店内に入っていくことが出来る。
1階と2階をつなぐ階段は、コーヒーを片手に一息つける、清澄の「縁側」のような存在として解放された大階段とした。天井高を活かした大空間は、売り場としてだけでなく、イベントも行えるなど、多目的に活用できる。
階段裏のスペースには、製品の修理を受け付けるメカニックカウンターや、自転車をストックするガレージを大きく確保するため、厚さ4.5mmの溶融亜鉛めっき鋼板と最小限の部材による階段構造とした。

建築家によるテキストより

全体的に既存の鉄骨造を活かしながら、必要なところに新たな鉄骨ブレースや木梁で補強を行った。新しい白い壁に質感のある木毛セメント板を用い、什器はラワン合板やコンパネといったラフな素材で仕上げることによって、既存の建物の歴史と融合させている。

緑豊かな公園や美術館、個性的なショップの点在する清澄白河で、街や暮らしの楽しみ方を発信する店舗となるよう、周辺環境とシームレスにつながる自由度と余白のある空間を目指した。

建築家によるテキストより
原田圭 / DO.DO.が会場構成を手掛けた、世田谷文学館での「イラストレーター安西水丸展」。作家の制作方法から参照された“工作のように空間を構成する”方法を用い、空間と作品の調和が生まれることを意図。
原田圭 / DO.DO.が会場構成を手掛けた、世田谷文学館での「イラストレーター安西水丸展」。作家の制作方法から参照された“工作のように空間を構成する”方法を用い、空間と作品の調和が生まれることを意図。 photo©淺川敏
原田圭 / DO.DO.が会場構成を手掛けた、世田谷文学館での「イラストレーター安西水丸展」。作家の制作方法から参照された“工作のように空間を構成する”方法を用い、空間と作品の調和が生まれることを意図。 photo©淺川敏
原田圭 / DO.DO.が会場構成を手掛けた、世田谷文学館での「イラストレーター安西水丸展」。作家の制作方法から参照された“工作のように空間を構成する”方法を用い、空間と作品の調和が生まれることを意図。 photo©淺川敏

原田圭 / DO.DO.が会場構成を手掛けた、世田谷文学館での「イラストレーター安西水丸展」です。作家の制作方法から参照された“工作のように空間を構成する”方法を用い、空間と作品の調和が生まれることが意図されました。会期は2021年9月20日まで。展覧会の公式ページはこちら

世田谷文学館で行われたイラストレーター安西水丸展の会場デザイン。
作家のモチーフに対するモノの見方や製作方法が伝わる空間を考えた。

建築家によるテキストより

元々常設展用に造られた展示室は特徴的な下天井や可動しない大型のガラスケースが空間を決定づける要素として既に存在していた。
それを無視して構成していく事は、空間の持つポテンシャルを発揮できないと思い、下天井のラインに合わせ壁を建て、空間における最大限の高さの壁をつくり、ガラスケースの周りの開口を空けながら壁を建てる事で、違和感を吸収し、既にあった特徴的な要素を取り込み、最小限で最大限の効果を生む事を考えた。
様々な開口部をあけたり、切り抜かれたシルエットが大きな書割になったりする事で、覗き込む楽しさや世界観を作り出すだけではなく、小さな作品が500点以上並んだ展示の中で良い意味で集中力が緩和されるような狙いもあった。

建築家によるテキストより

水丸さんのイラストの製作方法として、まず、線を引きその上に透明のフィルムを重ねカラーシートを切抜き貼っていくというものがある。その方法に習い、イラストを切り抜いたり、貼り付けたりして、工作のように空間を構成していった。その行為自体が空間と作品の調和を生み出してくれたように感じる。

建築家によるテキストより
音楽家 蓮沼執太・藤原徹平・中山英之・デザイナー古平正義が出演する、日本ペイント主催のスペシャルトークセッションがオンラインで開催。建築学生コンペ「AYDA2021」の開催に合わせて行われる審査員ら参加のイベント
音楽家 蓮沼執太・藤原徹平・中山英之・デザイナー古平正義が出演する、日本ペイント主催のスペシャルトークセッションがオンラインで開催。建築学生コンペ「AYDA2021」の開催に合わせて行われる審査員ら参加のイベント

音楽家 蓮沼執太・藤原徹平・中山英之・デザイナー古平正義が出演する、日本ペイント主催のスペシャルトークセッションがオンラインで開催されます。建築学生コンペティション「AYDA2021」の開催に合わせて行われる審査員ら参加のイベントです。開催日時は2021年9月7日19時~20時です。参加費無料こちらのページでの要事前申込制です。【ap・ad】

日本ペイントグループが主催する建築コンペ「Asia Young Designers Awards 2021」が今年も審査員とデザイナーを招いたスペシャルトークセッションを開催します。

今年のテーマは、『音色、空間、運動』

気鋭の音楽家 蓮沼執太さんを審査員長に迎え、建築家 藤原徹平さん、中山英之さんには今年も審査員として参画していただいています。
今回のスペシャルトークセッションは、審査員3名に、ビジュアルデザインに携わってくださっているデザイナー古平正義氏も加わった豪華なメンバーでテーマについて熱くトークいただきます。
コンペにチャレンジしたい皆さん、テーマについてのヒントを得られるチャンスです。
ぜひご参加ください。

【ゲスト】
音楽家 蓮沼執太氏
建築家 藤原徹平氏
建築家 中山英之氏
デザイナー 古平正義氏

【スケジュール】
19:00~20:00 トークセッション
20:00~20:30 質疑応答(引き続き残っていただける方は質疑応答タイムにご参加ください)

烏野良子 / 烏野建築設計室による、滋賀の住宅「湖東の家」
烏野良子 / 烏野建築設計室による、滋賀の住宅「湖東の家」 photo©笹の倉舎 / 笹倉洋平
烏野良子 / 烏野建築設計室による、滋賀の住宅「湖東の家」 photo©笹の倉舎 / 笹倉洋平
烏野良子 / 烏野建築設計室による、滋賀の住宅「湖東の家」 photo©笹の倉舎 / 笹倉洋平

烏野良子 / 烏野建築設計室が設計した、滋賀の住宅「湖東の家」です。烏野は、横内敏人建築設計事務所出身の建築家です。

敷地は琵琶湖東部の水郷地帯。
集落内には多く自噴井戸をもつ家があり、絶えず水の音が聞こえてくる。その流れは水路で交わり、大きくなりながら、湖へ向かって流れていく。敷地は集落の南端、広大な田園地帯に面し、東には山並み、西には湖の向こうの湖西の山々も望むことができる。
建主は西の景色を気に入り、湖に向かって開く計画となった。

建築家によるテキストより

抜群のロケーションの中でも湖の側に沈む夕日は格別のように思えた。現地の夕暮れを、西から差す直射光と湖からの明るさに加え、インナーテラスの土間からの反射光を天井でとらえることにより、夕陽と呼応する空間が作れないかと考えた。

建築家によるテキストより

LDK南には、広がる美しい田園風景を望むため、横長窓が設置されている。それに加え、西の景色を望むため、インナーテラスとそれにつながる西向きの窓を用意した。インナーテラスからは外気を感じながら、直接日没を見ることができる。

居間のソファからは直接太陽を見ることはなく、西から差す強い光を天井の杉板に当てながら宅内に導くことで、杉の赤みで、夕陽をより赤く染める。天井材は夕陽の差す方向に木目を合わせて張り、一枚一枚目透かしをとることで光の方向性を強調するものとした。

建築家によるテキストより

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