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AMOによる、ミラノのガッレリアを会場とした、ブルガリの2021年夏のファインジュエリーショーのセットデザイン
AMOによる、ミラノのガッレリアを会場とした、ブルガリの2021年夏のファインジュエリーショーのセットデザイン Copyright AMO
AMOによる、ミラノのガッレリアを会場とした、ブルガリの2021年夏のファインジュエリーショーのセットデザイン Copyright AMO

OMAの研究機関AMOが手掛けた、イタリア・ミラノのガッレリアを会場とした、ブルガリの2021年夏のファインジュエリーショーのセットデザインです。

こちらはリリーステキストの翻訳

AMOが、ブルガリのファインジュエリーショーのセットデザインとビデオアートディレクションを担当

ミラノ、2021年6月21日 – ブルガリの2021年夏のショーは、OMAの研究カウンターパートであるAMOによってデザインされました。このプロジェクトは、エレン・ヴァン・ルーン(Ellen van Loon)とジュリオ・マルゲリ(Giulio Margheri)が主導しています。

ジュエリーコレクションは、ミラノの街のハイライトのひとつとして発表されます。スケールと時間を操作することで、高級ジュエリーと建築の素晴らしさが相互に強化された出会いを演出しています。

OMAのパートナーであるエレン・ヴァン・ルーンは言います。
「私たちはこの作品を、叙情的なものと機械的なものの相互作用として考えました。高級ジュエリーのデザインと、その裏側にある職人の技が共鳴するシーンを作りたいと考えました。」

ブルガリの2021年夏のファインジュエリーショーは、AMOにとって初のコラボレーションとなります。

こちらは建築家によるテキストの翻訳

ブルガリのジュエリーコレクションは、ミラノの街のハイライトの一つです。スケールと時間を操ることで スケールと時間を操作することで、高級ジュエリーと建築の素晴らしい出会いを演出します。スケールと時間を操作することで、ファインジュエリーと建築の素晴らしさの相互強化の出会いを演出しています。

【ap job更新】 循環建築に取り組む「ASEI建築設計事務所」が、建築設計・素材開発製造コンサル事業・BIM/3DCGの各業務アシスタントを募集中
【ap job更新】 循環建築に取り組む「ASEI建築設計事務所」が、建築設計・素材開発製造コンサル事業・BIM/3DCGの各業務アシスタントを募集中
【ap job更新】 循環建築に取り組む「ASEI建築設計事務所」が、建築設計・素材開発製造コンサル事業・BIM/3DCGの各業務アシスタントを募集中SHIRASU/桜島 外観 ©DAICI ANO

循環建築に取り組む「ASEI建築設計事務所」の、建築設計・素材開発製造コンサル事業・BIM/3DCGの各業務アシスタント募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

ASEI建築設計事務所では、各専門業務アシスタントを募集しています。

ASEI建築設計事務所は、循環建築(CircularArchitecture)に取り組む建築設計事務所です。2009年にNAP建築設計事務所独立後、循環建築に取り組み始め、日本建築学会賞作品選集新人賞、住まいの環境デザイン・アワード2014グランプリをはじめ、今年はSHIRASU/桜島で日本建築仕上学会作品賞を受賞するなど多数の受賞実績を持ちます。

私たちは様々な地域にある未利用資源の価値を見出し、地域の技術を活かした循環素材を開発し新たな循環建築づくりを通して、未利用資源の循環型社会の実現に貢献しています。この「クリエイティブ・リソース」と名付けた資源循環の仕組みをつくる活動は、2018年に東京建築士会主催のこれからの建築士賞を受賞しています。

意匠設計の枠を超えて建築各分野に越境した視点で設計活動しているため、一般的な意匠設計担当スタッフとして設計業務全般をひと通り体得することよりも、アシスタントでありながらも一人の専門家として特化した視野、技術、経験を積んでいただけます。

そのため、建築に意匠デザイン以外の周縁からも積極的に関わっていきたいという方は働きがいがあると思います。
大学や専門学校で計画系以外の研究室・学科出身の方、前職では意匠デザイン以外だった方なども歓迎します。もちろんこれまでとは新しい視点で設計に取り組みたいという意匠設計経験者の方もぜひご応募ください。

トラフ建築設計事務所による「東京 六本木ヒルズ森タワー エントランスホール/森美術館 ショップ/東京シティビュー ショップ」
トラフ建築設計事務所による「東京 六本木ヒルズ森タワー エントランスホール/森美術館 ショップ/東京シティビュー ショップ」エントランスホール。 photo©楠瀬友将
トラフ建築設計事務所による「東京 六本木ヒルズ森タワー エントランスホール/森美術館 ショップ/東京シティビュー ショップ」森美術館 ショップ。 photo©楠瀬友将
トラフ建築設計事務所による「東京 六本木ヒルズ森タワー エントランスホール/森美術館 ショップ/東京シティビュー ショップ」東京シティビュー ショップ。 photo©楠瀬友将

トラフ建築設計事務所による「東京 六本木ヒルズ森タワー エントランスホール/森美術館 ショップ/東京シティビュー ショップ」です。エントランスホールの実施設計は入江三宅設計事務所が手掛けています。施設の公式サイトはこちら

美術館、展望台へのエントランスとなる、美術館・展望台チケット/インフォメーションは、曲線で構成された空間に自然光を取り込むことで、一体感のある明るい空間とした。ホール中央の、カラーチップを練り込んだ特注のテラゾータイルが、ウエルカムマットのように来館者を出迎える

建築家によるテキストより

3階のミュージアムショップ「森美術館 ショップ」は、店内の意匠を共用通路まで引き伸ばすことで店舗空間を拡張させ、来館者の流れを引き込む。店内は、曲線が特徴的な高さの異なる什器を点在させ、スムーズに回遊できる動線計画とした。什器の土台と特注テラゾーの床材を同系色にして空間全体をツートーンにまとめ、ベース照明の照度を抑えながら、陳列エリアに光を集中させて商品を際立たせている。

建築家によるテキストより

52階東京シティビュー内にある「東京シティビュー ショップ」は、展望回廊沿いという特殊な立地と開店時と閉店時の切り替えという条件を踏まえ、コンパクトでありながらより多くの商品を扱えるよう、キオスクにヒントを得て計画した。本のように開閉できるボックス型什器は、引き出すことのできる大小の展示台を内包し、フレキシブルなレイアウトと閉店後の容易な戸締りを可能にしている。

建築家によるテキストより
新森雄大+ジェームス・ジャミソン / NIIMORI JAMISON ARCHITECTSによる、鳥取・西伯郡の、小屋「Daisen Work Hut」
新森雄大+ジェームス・ジャミソン / NIIMORI JAMISON ARCHITECTSによる、鳥取・西伯郡の、小屋「Daisen Work Hut」 photo©大竹央祐
新森雄大+ジェームス・ジャミソン / NIIMORI JAMISON ARCHITECTSによる、鳥取・西伯郡の、小屋「Daisen Work Hut」 photo©大竹央祐
新森雄大+ジェームス・ジャミソン / NIIMORI JAMISON ARCHITECTSによる、鳥取・西伯郡の、小屋「Daisen Work Hut」 photo©大竹央祐

新森雄大+ジェームス・ジャミソン / NIIMORI JAMISON ARCHITECTSが設計した、鳥取・西伯郡の、小屋「Daisen Work Hut」です。

通常「離れ」とは、母家と同一敷地内に建つ別棟建物のことであるが、この「離れ」は母家から遠く離れた別の敷地に建っている。

母家に足りない機能を傍で慎ましく補うような一歩下がった「離れ」ではなく、自然の雄大さを自ら感受しつつ、時に自然の厳しさと対峙しながら仕事をし、生活を営むことを目的とした、建築として自律した「ハナレ」の計画である。

建築家によるテキストより

敷地は鳥取県の大山中腹に位置する、田畑や牧草地に囲まれた自然豊かな地域。

計画に先立ち、敷地周辺の切妻屋根の小屋群を調査したところ、外面、とりわけ屋根の劣化した建築が多くみられた。この地域は冬場には積雪 1m近くを観測する豪雪地帯で、その屋根に対する影響は想像に難くなかった。

建築家によるテキストより

実際、この建築の工事においても 、11月に着工はしたものの、積雪よってすぐに現場がストップしてしまったほどだ。その豪快な降りっぷりの雪への対策として、屋根は勾配を 10寸とり、軒の出と建物の位置を調整することで、前面道路との境界斜面に落雪を促すことにした。
この軒の出は内部空間にも大きく影響しており、前面道路上空を走る電線と室内空間との関係を遮断し、同時にその背面に控える山の緑をトリミングする。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/6/14-6/20]
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/6/14-6/20]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/6/14-6/20)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 小堀哲夫が「東海国立大学機構(東山)プラットフォーム新営」設計プロポに特定。次点者の伊東や候補者の槇・千葉・SANAAの提案書も公開
  2. 佐野健太建築設計事務所による、埼玉・熊谷市の、美容室併用住宅「熊久のいえ」
  3. 元木大輔 / DDAAによる、長崎・波佐見町の、既存日本家屋を改修した事務所・住居・店舗「Maruhiro Office “Ouchi”」。コロナ禍での社会状況の変化を受け“部屋の床を抜く”行為による関係性の変化で空間を構成
  4. 近森穣 / 07BEACHによる、京都市の住宅「京都の家」
  5. ヘルツォーグ&ド・ムーロンによる、サンフランシスコの20世紀初頭に完成した発電所を改修した複合施設「Power Station」。約12万㎡の湾岸地域の再開発計画の一部として計画
  6. 成瀬・猪熊建築設計事務所による、岐阜・中津川市の、コスメ店舗・カフェ・サロン「meet tree NAKATSUGAWA」。地域活性と共にCLTと在来工法を組み合わせた“ひらかれた”構法も追求
  7. MVRDVによる、アムステルダムの集合住宅「De Oosterlingen」。7棟が連結したような建物として計画され緑化された屋上や壁面が都市環境にも貢献
  8. アラキ+ササキアーキテクツによる、神奈川・川崎市の「くすのきほいくえん」。この敷地環境における保育園のあり方に丁寧に向き合い設計
  9. 分野を問わない“学生対象”のエリア別アイデアコンペ 「+ミライプロジェクト」が開催。三菱地所設計の主催で、藤本壮介ら建築家が審査し、入選者には建築ツアーや賞金が贈呈
  10. 杉山幸一郎による連載エッセイ “For The Architectural Innocent” 第10回「石の編みもの / 浮かび上がるカタチ」
  11. 長坂常 / スキーマ建築計画による、大阪市の美容室の旗艦店「LIM・loji」
  12. Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、東京の住宅「Todoroki House in Valley」
  13. Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、東京・神宮前の飲食店「GYRE. FOOD」
  14. ネリ&フーによる、中国・福州市のティーハウス「The Relic Shelter – Fuzhou Teahouse」。古代住居の構造体を内包し、地域を象徴する寺院を参照した建築
  15. 芦沢啓治が代表を務める石巻工房の展覧会「『十』石巻工房の十年展」の会場写真。震災直後に発足した工房の10年間の軌跡とクリエーションを紹介
  16. 長坂常 / スキーマ建築計画による、北海道の店舗「JINS シエスタハコダテ店」。周辺環境を読み込み“既製のユニットシェルフ”を採用し、そこにオリジナルアイテムを組合せるアプローチで設計
  17. ズントー事務所でプロジェクトリーダーを務める杉山幸一郎による連載エッセイの最新回「描くツール」
  18. 御手洗龍建築設計事務所による、ウインドウディスプレイ「HERMÈS IN MOTION 伊勢丹新宿店メンズ館ウィンドウ GROUND CAVE」。エルメスの“躍動”を馬の走り方を空間化することで表現
  19. MVRDVによる、ロッテルダム港の展示スペース兼ヴィジターセンター「ハーバー・エクスペリエンス・センター」。持続可能な材料・構法で造られる建築は、直方体ヴォリュームをずらして積層することで様々な港の景色を取り込む
  20. 堤庸策 / arbolによる、兵庫・姫路市の、食品店舗のファサード「co hareruya」

【ap job更新】 大小様々で多種多様なジャンルの新築設計を行う「Field Design Architects」が、アルバイトを複数名募集中
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【ap job更新】 大小様々で多種多様なジャンルの新築設計を行う「Field Design Architects」が、アルバイトを複数名募集中BANK ON SMALL STREET

大小様々で多種多様なジャンルの新築設計を行う「Field Design Architects」の、アルバイトの複数名募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

大小様々で多種多様なジャンルの新築設計を行うField Design Architects がアルバイト(時給1,500円~)を募集しています! (正社員も募集しています!)

【おしゃれな銀座の新事務所で楽しく働きませんか。アルバイトを複数名募集いたします!】


ますます多くの実施案件を受注しており、今年の3月に事務所規模が3倍になりました。ゆったりとしたスペースで仕事ができます。
チームワークを大切にするため諸先輩方が優しく教えてくれるはずです。
街並みは知的で雰囲気がよいところです!新しく入ってくれるアルバイトの方にベストな環境を用意します。僕らと一緒に楽しく働いてみませんか。


保育園、事務所、銀行、店舗、カフェ、共同住宅、福祉施設、総合病院、大使館、超高層、物流施設など他多種多様な建築意匠設計を行います。いずれもデザイン性を追求し、スタイルを持たずオンリーワンの建築を目指します。
ある決まったデザインを押し通すのではなく、プロジェクトにとって何が最適なのか、何が合理的なのかという視点で、柔軟に考え方を変えていきます。それが現在的な建築だと思うからです。


また、多様なジャンルの案件をデザイン性の高い建築に昇華していくにはどうすればよいか、常に考えています。スタイルを持たずゼロから構築していくことで、一品ごとの作品に仕上げていきます。
中規模の新築設計を中心として、建築賞を受賞できる建築からコスト重視の建築まで幅広く設計します。

白井晟一が1959年に完成させた「増田夫妻のアトリエ」からのオンライントークイベントが、住宅遺産トラストの主催で開催

白井晟一が1959年に完成させた「増田夫妻のアトリエ」からのオンライントークイベントが、住宅遺産トラストの主催で開催されます。開催日は2021年6月27日。こちらのページで内観などの写真を閲覧できます。

「増田夫妻のアトリエ(アトリエNo.7)」 (白井晟一設計/1959年竣工)より

◎開催日: 2021 年 6 月 27 日 (日)
◎時間:午後3 時(15:00)~ 午後4 時30分(16:30)
◎会場:増田夫妻のアトリエ(アトリエNo.7)より、zoomによるオンライン
◎定員100名 ※満席になり次第締め切らせていただきます。

◎ゲスト:白井原太(建築家・白井晟一建築研究所、アトリエNo.5主宰)
◎ナビゲーター:伏見唯(建築史家・編集者)
◎協力:株式会社エスジーマックス

「この建物は、アーティストである増田義祐・欣子夫妻のアトリエ兼住宅で、「増田夫妻のアトリエ」という 名で 1959 年に発表されました。寡作の建築家である白井晟一が残した建築は 70 余り、その中で現在も残っ ているのはその半分、住宅は更にその半分程となっています。増田夫妻はこの家を大切にし、仲良く、楽し く暮らし、最後まで丁寧にオリジナルを守ってこられました。この建物が岐路にたたされた 2019 年、事態 は動き出し、人の思いと縁が幾重にも重なり、人生ならぬ新たな “建生” を育むことになりました。時を経 て存在してきたものに慈しみをもって手入れをし、更に価値が付加される土壌を日本でももっと耕していく 必要があります。この建物は、設計者、住まい手が何を大切にしてきたかを汲み取った上で、その家の魂を 残した改修を行い、「アトリエ No.7」として新たなフェーズを迎えることになりました。」(白井原太 )

構造家・金田泰裕のレクチャー「構造設計をするということの役割」の内容

構造家・金田泰裕のレクチャー「構造設計をするということの役割」の内容が、よなよなzoom編集室のnoteに掲載されています。

MVRDVによる、ロッテルダム港の展示スペース兼ヴィジターセンター「ハーバー・エクスペリエンス・センター」。持続可能な材料・構法で造られる建築は、直方体ヴォリュームをずらして積層することで様々な港の景色を取り込む
MVRDVによる、ロッテルダム港の展示スペース兼ヴィジターセンター「ハーバー・エクスペリエンス・センター」。持続可能な材料・構法で造られる建築は、直方体ヴォリュームをずらして積層することで様々な港の景色を取り込む image©MVRDV
MVRDVによる、ロッテルダム港の展示スペース兼ヴィジターセンター「ハーバー・エクスペリエンス・センター」。持続可能な材料・構法で造られる建築は、直方体ヴォリュームをずらして積層することで様々な港の景色を取り込む image©MVRDV
MVRDVによる、ロッテルダム港の展示スペース兼ヴィジターセンター「ハーバー・エクスペリエンス・センター」。持続可能な材料・構法で造られる建築は、直方体ヴォリュームをずらして積層することで様々な港の景色を取り込む image©Kossmanndejong

MVRDVによる、オランダのロッテルダム港の、展示スペース兼ヴィジターセンター「ハーバー・エクスペリエンス・センター」です。持続可能な材料・構法で造られる建築は、直方体ヴォリュームをずらして積層することで様々な港の景色を取り込むことも意図しています。2024年のオープンを予定。

こちらはリリーステキストの翻訳

MVRDVのハーバー・エクスペリエンス・センターは、訪問者にロッテルダム港の新たな視点を提供します。

MVRDVは、ロッテルダム港の最西端に位置する同港の展示スペース兼ヴィジターセンター「ハーバー・エクスペリエンス・センター」の設計を公開しました。回転する5つの展示スペースで構成されたこの建物は、平坦で開放的な環境の中で際立っており、海岸線、港、海のあらゆる方向の素晴らしい眺めを提供します。ハーバー・エクスペリエンス・センターは、2024年にオープンする予定です。

ハーバー・エクスペリエンス・センターは、ロッテルダム港の第二次人工拡張工事(Maasvlakte 2)の建設期間中の2009年にオープンした仮設インフォメーション・センター「FutureLand」の後継施設です。FutureLandの成功を受けて、ヨーロッパ最大の港について知ってもらうための大規模な常設展示を備えた、より充実したインフォメーションセンターを作ることになりました。ハーバーエクスペリエンスセンターは、ヴィジターセンターをビーチのより目立つ場所に設置し、周囲から見えるビーコン(※かがり火)のようにしました。

この建物は、シンプルな機能性、ドラマチックな存在感、工業的な素材を用いて港の精神を表現し、実用的で無駄のないアプローチをとっています。建物の形状は、屋内外で行われる活動に直接対応しています。各フロアは正方形のプランで、大きなパノラマウィンドウからは、賑やかな港の風景を一望できます。1階のカフェの窓は西向きで、砂丘と北海の景色を眺めることができ、4階のレストランでは、北海と夜にきらめく港の光の両方の景色を楽しむことができます。

Kossmanndejongがデザインした常設展示は、その間の3つのフロアにに広がっています。展示では、各階がそれぞれ異なるテーマを扱っており、パノラマウィンドウは展示内容を引き立てる港内の要素に焦点が当てられています。建物の中央には大きなアトリウムがあり、それ自体が展示スペースとして機能しています。中央には説明用のキネティック彫刻が吊るされ、足元にはロッテルダム港の模型が置かれています。この印象的な空間は、1階からの入り口で強調されています。訪問者が建物の大規模な中心部に入るまで、回転式のドアが展示を隠します。

また、外からはチケットなしで建物に登ることができ、階段を使って様々なテラスから屋上に上がることができます。その途中にあるショーケースの窓からは、中の展示が見えるようになっていて、来館者を中に誘います。

建物の素材は、シンプルでインダストリアル、そしてサステナブルなものを使用しています。建築物はエネルギーニュートラルで、解体された構造物から寄付されたスチールを使用し、ファサードパネルは一部リサイクル素材を使用し、高水準の断熱性を備え、音響天井は再生紙パルプを使用しています。また、建物自体も循環型の設計となっており、構造体は部品を再利用しやすいように解体可能となっており、ファサードパネルはメーカーとの契約により、建物の寿命が尽きると返却されます。建物の基礎も、コンクリートの杭を使わず、痕跡が残らないように設計されています。

ハーバー・エクスペリエンス・センターは、持続可能な素材を使用しているだけでなく、エネルギー・ニュートラルな建物でもあります。コンパクトな容積、効率的な断熱材と機械部品のおかげで、建物のエネルギーは266枚のソーラーパネルと独自の風車でローカルに生成することができます。

MVRDVの設立パートナーであるヴィニー・マースは言います。
「ハーバー・エクスペリエンス・センターは、港の素晴らしい世界を明らかにするマシーンだと考えています。」
「低コストで、無駄を省き、中に入れば建物の構造の一部が見えます。しかし、この建物は、まるで港のマシーンのように、冷酷なまでにその役割を果たしています。デザインのすべての部分は、人々を魅了し、周囲の環境について教育することを目的としています。これにより、ロッテルダム港について学ぶだけでなく、港の精神に包まれることができます。」

【ap job更新】 多数の受賞歴があり特に住宅設計で高い評価を得る「石井秀樹建築設計事務所」が、設計スタッフ(正社員)とパートタイムスタッフを募集中
【ap job更新】 多数の受賞歴があり特に住宅設計で高い評価を得る「石井秀樹建築設計事務所」が、設計スタッフ(正社員)とパートタイムスタッフを募集中
【ap job更新】 多数の受賞歴があり特に住宅設計で高い評価を得る「石井秀樹建築設計事務所」が、設計スタッフ(正社員)とパートタイムスタッフを募集中

多数の受賞歴があり特に住宅設計で高い評価を得る「石井秀樹建築設計事務所」の、設計スタッフ(正社員)とパートタイムスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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石井秀樹建築設計事務所では住宅を中心に大小様々なプロジェクトが全国で進行中です。

当社はとりわけ住宅設計で高い評価を頂いており、国土交通大臣賞を史上初めて住宅作品で受賞するなど数多くの受賞歴があり、多くのメディアにも掲載されています。

代表の石井の著書「住まいのデザインノート」は海外でも出版され国内では重版されるなど、家づくりを考えている方々から広く支持を頂いております。

『家づくりとは、生活の便利さや流行を追い求めるのではなく、人生を豊かにする空間を手に入れること』という考えに共感頂いた幅広いクライアントからのご依頼が後を断ちません。一つ一つのプロジェクトに真摯に向き合い、ディテールを丹念に積み上げ、生活を豊かにする空間を大切に創り上げていく、そんな設計事務所です。

スタッフはそれぞれ担当案件を任され、一貫してプロジェクトに関わることができます。また社内では新人が早く仕事を身に着けられるようなチーム編成をしており、さらに全てのプロジェクトは代表の石井と担当者が直接打ち合わせを行います。スタッフ間はとてもフラットな関係で協力し合いながら仕事を進める雰囲気です。また昨今の社会情勢を踏まえて在宅でのリモートワークも推進しており、さらに作業の効率化を図ってBIMソフトのアーキキャドを導入するなど、労働環境をより良くしようと常に取り組んでおります。

このような事務所の体制に加え、住宅はプロジェクト期間が比較的短く、短期間で構造形式も含めて様々なプロジェクトを数多く経験できることから、スタッフの成長スピードは格段に早く、4年もすれば独立する力が身につきます。

OB・OGには独立している人材も多く、海外へ渡って夢を叶えた人も居ます。独立後もさらなるステップアップを求めて自身の仕事だけでは無く当社の仕事を外注で手伝ってくれたり、また独立直後の受注が不安定な時期に当社の仕事を手伝うことで経営の安定を図ったりと、独立したスタッフとも良好な関係を築いていて、独立を目指している方には適した環境です。

一方で、長く勤めて当社の支えとなってくれる方は幹部候補として歓迎します。長く勤めてくれることは事務所にとっても大きな財産ですので勤続手当も用意しています。将来は幹部として事務所の屋台骨となってくれるようなスタッフは厚遇します。
ぜひ、私たちの仲間となり一緒に建築をしませんか。

良いご縁に恵まれることを期待して皆さんのご応募をお待ちしています。

【ap job更新】 株式会社アルコデザインスタジオが、建築設計スタッフを募集中
【ap job更新】 株式会社アルコデザインスタジオが、建築設計スタッフを募集中
【ap job更新】 株式会社アルコデザインスタジオが、建築設計スタッフを募集中自然とともに暮らす保育園

株式会社アルコデザインスタジオの、建築設計スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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「寄り添う建築」を一緒に

アルコデザインスタジオは東京を拠点に活動している設計事務所です。用途は、コーポラティブハウスやコレクティブハウス、シェアハウスなどのコミュニティをコンセプトにした共同住宅のほか、保育園や高齢者施設、ホテルなど、人々の暮らしにかかわる様々な建物の設計に取り組んでおります。

社名のアルコには、クライアントとともに歩こう!という思いが込められており、施主やユーザー、地域、自然環境など、様々なものに寄り添いながら設計することを大切に活動しております。

建物は作品ではなく、施主の大切な資産であり物語の舞台。主人公はあくまで施主やユーザーであり、ものづくりのパートナーとしてベストの提案をすることを心掛けています。

一方で、建物には社会の資産という側面もあります。そのため地域コミュニティや環境問題に対しても可能な限り配慮し、持続可能な建物をご提案したいと考えております。

また最近では、地域に開かれた「住まいの図書室」を事務所に併設するなど、設計事務所の枠を超えた場づくりにも積極的に挑戦しております。

この度、事務所の体制を強化するため、数名の求人を行っております。コミュニケーション能力が高く、社会貢献に対する意識の高い方に、ご応募いただければと思います。

業務内容は、設計から監理まで、一貫して担当していただきます。各自のスキルに合わせた業務分担を行うことで、設計者として着実に成長していただけます。

建築が好きで、人が好きで、自然が好きな方。ご応募お待ちしております。弊社のこれまでの活動はHPやブログをご参照下さい。

元木大輔 / DDAAによる、長崎・波佐見町の、既存日本家屋を改修した事務所・住居・店舗「Maruhiro Office “Ouchi”」。コロナ禍での社会状況の変化を受け“部屋の床を抜く”行為による関係性の変化で空間を構成
元木大輔 / DDAAによる、長崎・波佐見町の、既存日本家屋を改修した事務所・住居・店舗「Maruhiro Office “Ouchi”」。コロナ禍での社会状況の変化を受け“部屋の床を抜く”行為による関係性の変化で空間を構成 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAによる、長崎・波佐見町の、既存日本家屋を改修した事務所・住居・店舗「Maruhiro Office “Ouchi”」。コロナ禍での社会状況の変化を受け“部屋の床を抜く”行為による関係性の変化で空間を構成 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAによる、長崎・波佐見町の、既存日本家屋を改修した事務所・住居・店舗「Maruhiro Office “Ouchi”」。コロナ禍での社会状況の変化を受け“部屋の床を抜く”行為による関係性の変化で空間を構成 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAによる、長崎・波佐見町の、既存日本家屋を改修した事務所・住居・店舗「Maruhiro Office “Ouchi”」。コロナ禍での社会状況の変化を受け“部屋の床を抜く”行為による関係性の変化で空間を構成 photo©長谷川健太

元木大輔 / DDAAによる、長崎・波佐見町の、既存日本家屋を改修した事務所・住居・店舗「Maruhiro Office “Ouchi”」です。コロナ禍での社会状況の変化を受け“部屋の床を抜く”行為による関係性の変化で空間を構成しています。クライアント企業の公式サイトはこちら

波佐見焼陶磁器ブランドのマルヒロのオフィス「おうち」は、現在DDAAで計画中の公園と直営店などの複合プロジェクト「Hiroppa」のすぐ裏手にある築86年の日本家屋のリノベーションのプロジェクトだ。

建築家によるテキストより

このプロジェクトがちょうどスタートしたころ、新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大したが、屋外用途の公園のプロジェクトはアフターコロナも有効であろうため、クライアントはプロジェクトを継続することにした。
ただし、将来の予測がむずかしいいま、組織のあり方としても会社経営としても、フレキシブルであることはとても重要だ。そのため、僕たちは当初の予算の半分でできることを提案した。

建築家によるテキストより

DDAAの提案はできるだけ既存の状態に手を加えず、畳の敷かれていた部屋の床を抜く、それだけである。床を取り払い、現れた立派な束石を残しつつ、土間コンクリートを打った。土間と合わせてコンクリートの立ち上がりを設け、もとの床の高さのテーブルの脚にした。畳の上で椅子を使うと畳を傷めてしまうが、畳を取り外すことでその問題を解消し、同時に床が下がったので天井高も確保される。

建築家によるテキストより

関係性を少しだけ変えるだけで、元々の意味を変化させることができる。
空き家など、既存ストックの活用するための手法として、有効な手立てだと考えている。竣工後、早速オフィスだけでなく、公園に隣接するお茶屋さんにする、ポップアップショップやレンタルスペースとして使う計画が浮上している。

建築家によるテキストより
佐野健太建築設計事務所による、埼玉・熊谷市の、美容室併用住宅「熊久のいえ」
佐野健太建築設計事務所による、埼玉・熊谷市の、美容室併用住宅「熊久のいえ」 photo©高木康広
佐野健太建築設計事務所による、埼玉・熊谷市の、美容室併用住宅「熊久のいえ」 photo©高木康広
佐野健太建築設計事務所による、埼玉・熊谷市の、美容室併用住宅「熊久のいえ」 photo©高木康広

佐野健太建築設計事務所が設計した、埼玉・熊谷市の、美容室併用住宅「熊久のいえ」です。

そこは「サロン」というカタカナが似合う地方の美容室であった。

建主は70代の夫婦。奥さまが約50年前に開業された店は、彼女にとっては家と同じような存在であり、商いと私的な生活とは限りなく連続していた。改築するにあたって、まずこの不可分性を大切にしたいと考えた。

建築家によるテキストより

身なりを整えてもらい代金を支払う、という単なるサービスと貨幣の交換以上のものがそこにはあった。おしゃべりを通じて交換される情報は日常の些事から政治に至るまで広範にわたり、老齢化していく地方にあっては安否確認を補っている側面もある。田畑で採れた農作物や趣味の工芸品などを置いていく人が訪れ、美容室の片隅にささやかな市場ができる。それは、五感全体を使って通じ合ういきいきとしたコミュニケーションである。

建築家によるテキストより

水廻りを中心に諸室が取り巻くセンターコア型とし、敷地の高低差に沿ってフロアラインが変化する平屋の計画とした。エントランスやトイレなど、店舗と住居が多くの場所を共有する。その分、空間にゆとりが生まれ、コミュニケーションが発生するきっかけにもなる。コアの壁に欄間を設けることで北東側ハイサイドライトからの安定した自然光を美容室に導き、同時に自然通風を促すことで、自然エネルギーも建物全体で共有する。緩い曲面天井もこれらの効果を増強するためのものである。

建築家によるテキストより
長坂常 / スキーマ建築計画による、大阪市の美容室の旗艦店「LIM・loji」
長坂常 / スキーマ建築計画による、大阪市の美容室の旗艦店「LIM・loji」 photo©太田拓実
長坂常 / スキーマ建築計画による、大阪市の美容室の旗艦店「LIM・loji」 photo©太田拓実
長坂常 / スキーマ建築計画による、大阪市の美容室の旗艦店「LIM・loji」 photo©太田拓実
長坂常 / スキーマ建築計画による、大阪市の美容室の旗艦店「LIM・loji」 photo©太田拓実

長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、大阪市の美容室の旗艦店「LIM・loji」です。店舗の公式サイトはこちら

大阪心斎橋にあるLIMの旗艦店を改修した。そのLIMだが、かの有名なミース先生提唱のLessIsMoreからきている。

我々にとっては教祖すぎて恥ずかしく口にも出せないミース先生のお言葉を不意に施主からテーマとして投げられた。
初心に帰って「LessIsMore」な美容室を作りたいと。

しかし、低予算でというのがもう一つの条件だ。

そこで我々なりに「LessIsMore」を咀嚼し考えたのが、必要最低限を最大化すること。
そして、ローコスト化を図るため、棚などの造作のベースを既成のスチールラックにし、それを改造しながら、そして、仕上げをユニクロメッキに変えて空間を構成した。

建築家によるテキストより
長坂常 / スキーマ建築計画による、北海道の店舗「JINS シエスタハコダテ店」。周辺環境を読み込み“既製のユニットシェルフ”を採用し、そこにオリジナルアイテムを組合せるアプローチで設計
長坂常 / スキーマ建築計画による、北海道の店舗「JINS シエスタハコダテ店」。周辺環境を読み込み“既製のユニットシェルフ”を採用し、そこにオリジナルアイテムを組合せるアプローチで設計 photo©楠瀬友将
長坂常 / スキーマ建築計画による、北海道の店舗「JINS シエスタハコダテ店」。周辺環境を読み込み“既製のユニットシェルフ”を採用し、そこにオリジナルアイテムを組合せるアプローチで設計 photo©楠瀬友将
長坂常 / スキーマ建築計画による、北海道の店舗「JINS シエスタハコダテ店」。周辺環境を読み込み“既製のユニットシェルフ”を採用し、そこにオリジナルアイテムを組合せるアプローチで設計 photo©楠瀬友将

長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、北海道の店舗「JINS シエスタハコダテ店」です。周辺環境を読み込み“既製のユニットシェルフ”を採用し、そこにオリジナルアイテムを組合せるアプローチで設計されています。店舗の公式ページはこちら

僕は、日頃、JINSでコンスタンチン・グルチッチの眼鏡を探すのだが、どのお店もそれがあるかないかが入った瞬間にわかる。
そのくらいJINSのレイアウトはわかりやすい。

もしかしたら眼鏡屋はそれでいいのかもしれないが、今回、無印良品メインのフロアに入ることから、ライフスタイルショップにならい、探す楽しみのある回遊性の高いお店づくりに挑戦した。

ユニット自体は無印良品の既製のユニットシェルフを使用したが、そのユニットシェルフの配置や、そのユニットシェルフにつくディスプレイ、収納、ミラー、サイン、照明などをオリジナルで制作しそれらの配置をランダムにすることで変化をうみ簡単には見通しがきかない、探す楽しみのあるお店ができた。

また、眼鏡のディスプレイ方法として前回のLOFTのカラフルなスポンジに対し、無印良品らしい素材色で構成できる優しい素材としてパルプモールドを採用した。なぜなら、あの卵ですら割れないクッション性が約束された素材で素朴なテクスチャーが美しいからだ。

建築家によるテキストより
ネリ&フーによる、中国・福州市のティーハウス「The Relic Shelter – Fuzhou Teahouse」。古代住居の構造体を内包し、地域を象徴する寺院を参照した建築
ネリ&フーによる、中国・福州市のティーハウス「The Relic Shelter – Fuzhou Teahouse」。古代住居の構造体を内包し、地域を象徴する寺院を参照した建築 photo©Hao CHEN
ネリ&フーによる、中国・福州市のティーハウス「The Relic Shelter – Fuzhou Teahouse」。古代住居の構造体を内包し、地域を象徴する寺院を参照した建築 photo©Hao CHEN
ネリ&フーによる、中国・福州市のティーハウス「The Relic Shelter – Fuzhou Teahouse」。古代住居の構造体を内包し、地域を象徴する寺院を参照した建築 photo©Hao CHEN
ネリ&フーによる、中国・福州市のティーハウス「The Relic Shelter – Fuzhou Teahouse」。古代住居の構造体を内包し、地域を象徴する寺院を参照した建築 photo©Hao CHEN

ネリ&フーが設計した、中国・福州市の「The Relic Shelter – Fuzhou Teahouse」。古代住居の構造体を内包し、地域を象徴する寺院を参照した建築です。

こちらは建築家によるテキストの翻訳です。カッコ内は弊サイトによる補足

このプロジェクトでは、福州に特有のイメージである金山寺からインスピレーションを得ています。金山寺は、中国では珍しい川の中に建てられた寺院建築です。ジョン・トムソンは、中国を最初に訪れた写真家の一人であり、西洋の人々に極東の世界を初めて垣間見せてくれました。1871年、トムソンは伝説的な、びん江(※川の名前)の旅を記録したアルバム『Foochow and the River Min』の中で、浮いている岩の上に静かにたたずむ古代の建造物を、当時のままの姿で撮影しました。この写真は、福州の街を象徴する永遠のイメージとなりました。

ネリ&フーによる、中国・福州市のティーハウス「The Relic Shelter – Fuzhou Teahouse」。古代住居の構造体を内包し、地域を象徴する寺院を参照した建築John Thomson, The Island Pagoda (1871)

「Relic Shelter」は、福州市の歴史的なルーツを反映した都市型アーティファクト(※文化遺産・芸術品)として構想され、急速な新開発によって伝統的な文化やアイデンティティが失われつつある現在、明確な遺産の一部を内包しています。クライアントからの依頼は、中国の遺物のための囲いを作るというユニークな課題でした。それは、装飾的な彫刻と複雑な接合部を持つ、清朝の高官住居の木造建築物です。安き省から福州に移築されたこの回族様式の建築物は、新しい茶館の中心に据えられています。

岩の上に建つ家をイメージしたこの茶館は、ラムドコンクリート(※版築のようなコンクリートのこと)の土台の上に建てられており、銅製の大きな屋根は囲われた建築物の屋根のラインを反映しています。中心となる素材のラムドコンクリートは、この地域の伝統的な土の家への現代的なオマージュであり、生々しいモニュメント性を強調しています。来場者は、建物に近づくと、直立したシルエットと、周囲の水溜りに映る鏡面の2つのイメージを目にすることになります。

古代の住居の構造体が置かれた大ホールに入ると、明るいものと暗いもの、軽いものと重いもの、粗いものと洗練されたものなど、さまざまな要素が対比されています。屋根には天窓があり、自然光が囲いの奥まで届き、展示されている貴重な品々を照らしています。中二階に到達して初めて、建物の構造的な構成が明らかになります。宙に浮いた金属製の屋根は、銅で覆われたトラスによって強固な土台から50cmほど持ち上げられ、その周囲に連続した照明の断片を導入しています。中2階のスペースは、歴史的な木造建築を包み込むように配置されており、訪問者は目線の高さで複雑な大工仕事のディテールを楽しむことができます。

地下1階には、円形広間、中庭、テイスティングルームを備えた第2の到着ロビーがあります。円形広間の最上部には、ガラスで覆われたオクルスがあり、中庭のプールの下に沈んでいます。薄い水の膜を通して太陽をろ過し、魅惑的な反射を生み出しています。

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