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へザウィック・スタジオがニューヨークに完成させた水上の公園「リトル・アイランド」。彫刻的なプランターが連なり緑豊かな場を形成する同施設を豊富な写真と図面等で紹介
へザウィック・スタジオがニューヨークに完成させた水上の公園「リトル・アイランド」。彫刻的なプランターが連なり緑豊かな場を形成する同施設を豊富な写真と図面等で紹介 photo©Timothy Schenck
へザウィック・スタジオがニューヨークに完成させた水上の公園「リトル・アイランド」。彫刻的なプランターが連なり緑豊かな場を形成する同施設を豊富な写真と図面等で紹介 photo©Timothy Schenck
へザウィック・スタジオがニューヨークに完成させた水上の公園「リトル・アイランド」。彫刻的なプランターが連なり緑豊かな場を形成する同施設を豊富な写真と図面等で紹介 photo©Timothy Schenck
へザウィック・スタジオがニューヨークに完成させた水上の公園「リトル・アイランド」。彫刻的なプランターが連なり緑豊かな場を形成する同施設を豊富な写真と図面等で紹介 photo©Timothy Schenck

へザウィック・スタジオがアメリカ・ニューヨークに完成させた水上の公園「リトル・アイランド」。彫刻的なプランターが連なり緑豊かな場を形成する同施設を豊富な写真で紹介します。

こちらはリリーステキストの翻訳です。

リトル・アイランドは、ハドソン川にある3つの新しいパフォーマンス会場を収容する新しい公共公園です。マンハッタンのローワー・ウエストサイドから桟橋を渡ってすぐの場所にあり、彫刻的なプランターで水面を覆った緑のオアシスです。

ヘザウィック・スタジオは、慈善家のバリー・ディラー氏とハドソン・リバー・パーク・トラストに招かれ、マンハッタン南西部に建設される新しい桟橋としてのパヴィリオンを制作しました。デザインチームは、ハドソン・リバー・パークに設置される装飾品をデザインするのではなく、桟橋のあり方を再考する機会を得ました。アメリカで最も人口密度の高い都市の中にいることを忘れさせてくれるセントラルパークにヒントを得て、水上にいることの興奮、都市を離れて緑の中に身を置く感覚など、構造物ではなく、訪れる人の体験を出発点としました。

桟橋は伝統的に船が停泊できるように平らになっていましたが、そうする必要があったのでしょうか?平坦なマンハッタンの街並みとは対照的に、デザインチームは、さまざまな空間を形成するために立ち上がるような、新しい地形を作りたいと考えました。最初の案は、水面に浮かぶカールした葉っぱの形で、葉脈の端が肋骨のように立ち上がり、風から空間を守るというものでした。公園の基礎を高くするというアイデアは、マンハッタンの海岸線から伸びていた多くの桟橋の名残である水中にある木製の杭から生まれました。木の先端が見えている下では、杭は海洋生物の重要な生息地となっており、魚の繁殖地として保護されています。

ヘザーウィック・スタジオは、桟橋をひとつの完成した体験としてとらえました。無関係な要素をくっつけるのではなく、ひとつのまとまりのある物体として。デッキを支える棒の代わりに、杭がデッキになります。杭はプランターに伸び、それらが一体となって公園の表面を作ります。杭の高さを変えることで、公園の輪郭を形成しています。桟橋の角は、海洋生物の生息地に太陽の光が届くように持ち上げられ、端は、丘や展望台、パフォーマンスのための自然の円形劇場を切り取るように落ちています。このようにして、桟橋とそれを支える構造物は一体となっています。

プランター(ポット)には、生物多様性を促進し、ニューヨークの気候に適した100種類以上の土着の木や植物が植えられています。ポットの形を決めるにあたり、デザインチームは自然に注目しました。川が凍ったときに木の杭の周りにできるモザイク状の氷です。川が凍ったときに木の杭の周りにできる氷のモザイクを、有機的に見えるテッセレーションパターンに再解釈しましたが、加工のために標準化できる要素を繰り返し使っています。最も目につきやすい外周部では、ポットの角度や繰り返し方を変えるように配慮しました。構造用コンクリートに滑らかで手触りの良い質感を与えるため、ヘザーウィック・スタジオは地元のファブリケーターと緊密に協力しました。プレキャストの部材は船で運び、現場で組み立てることで、街への影響を最小限に抑えました。

こちらはへザウィック・スタジオを主宰するトーマス・へザウィックのコメントの翻訳です。

このプロジェクトは、ハドソンリバーパークのプロムナードを新たに拡大したデザインに、彫刻のような構造物を考えてほしいという依頼を受けたことから始まりました。このプロジェクトは興味深いものでしたが、私たちはニューヨーカーにとってより魅力的な体験を創造し、刺激的な公共空間を発明してきたこの街に新しい伝統を築くチャンスだと考えました。その代わりに、私たちは全く新しいタイプの桟橋を作ることを思いつきました。それは、ニューヨークのストリートグリッドに沿った緑豊かな長方形のガーデンアイランドであり、ゆったりとしたもので、土地とつながっています。

この新しいパブリックスペースは、様々なアクティビティやパフォーマンスのための複数のスペースを作るだけでなく、水を利用することで、来訪者が都会の慌ただしさから解放されたと感じられるような、より意味のある境界線を作ることができます。

一般的に桟橋の構造は常に平らです。しかし、表面を持ち上げて地形を作ることで、来訪者がよりダイナミックな社会的体験をすることができ、パフォーマンススペースや、川や街を見下ろす展望台の見通しが良くするための、見逃すことはできないチャンスだと私たちは考えました。また、一般的に桟橋は、川底に沈む構造杭とそれを覆うスラブで構成され、表面を形成します。しかし、私たちはこの杭と、川の過酷な状況に耐えうる構造物を作るために必要な土木技術にインスピレーションを受けました。そして、これらを隠すのではなく、プロジェクトのヒーローにできないだろうか?と。

私たちが構築したヴィジョンは、これらの杭を利用して、その上部をドラマチックなプランターに変え、それらが融合して豊かな植栽のあるランドスケープを作ることにあります。

私たちが意図したのは、誰もが自由に訪れることができ、川を自然の一部として扱い、植物やお互いを受け入れることができる刺激的な空間を作ることでした。

ODS / 鬼木孝一郎による、東京・渋谷区の店舗「SHIRO 渋谷ヒカリエ店」
ODS / 鬼木孝一郎による、東京・渋谷区の店舗「SHIRO 渋谷ヒカリエ店」 photo©太田拓実
ODS / 鬼木孝一郎による、東京・渋谷区の店舗「SHIRO 渋谷ヒカリエ店」 photo©太田拓実

ODS / 鬼木孝一郎が設計した、東京・渋谷区の店舗「SHIRO 渋谷ヒカリエ店」です。店舗の公式サイトはこちら

ブランドの発祥地である北海道のナラ材を使用した店舗

コスメブランド「SHIRO」の渋谷ヒカリエ店のショップデザイン。

1階メインエントランスの横に位置し、多くの人が行き交う場所となっている。自然の素材にこだわったコスメ、ライフスタイル製品、フレグランスの販売と共に、コスメにも使っている生姜やルバーブなどを使用したオリジナルドリンクを提供する「SHIRO CAFE」を併設した店舗を計画した。

床の乱形石張りや上部の緑の装飾など、施設の共通仕上げが区画内に入り込んでいるため、ショップで使用する素材はなるべくシンプルなものを選択し、対比的に浮き立って見えるようなデザインを目指した。

メインエントランス側の物販用カウンター、奥のカフェカウンターは自然素材をベースとした白い左官材で仕上げ、中央にSHIROの発祥の地である北海道のナラ材を使用した什器を設置。

SHIROのものづくりへの想いと、ブランドの背景を空間デザインによって表現した。

建築家によるテキストより
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、モバイルスペース「Alis pod」。ヴェネチアビエンナーレ国際建築展で公開
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、モバイルスペース「Alis pod」。ヴェネチアビエンナーレ国際建築展で公開 photo courtesy of ZHA
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、モバイルスペース「Alis pod」。ヴェネチアビエンナーレ国際建築展で公開 photo courtesy of ZHA
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、モバイルスペース「Alis pod」。ヴェネチアビエンナーレ国際建築展で公開 photo courtesy of ZHA

ザハ・ハディド・アーキテクツが設計した、モバイルスペース「Alis pod」です。ヴェネチアビエンナーレ国際建築展のイタリア館入り口で公開されています。
ここちは、アレッサンドロ・メリス(Alessandro Melis)がキュレーションした2021年のヴェネツィア・ビエンナーレのイタリア館のテーマ「Resilient Communities」に呼応するように考えられたザハ・ハディド・アーキテクツによるインスタレーション「High-performing Urban Ecologies」の一部です。またインスタレーションには中国・成都で進められている都市開発プロジェクト「ユニコーン・アイランド・マスタープラン」の計画案も紹介されており、こちらも併せて紹介します。

こちらは建築家による「Alis pod」についてのテキストの翻訳です

現代のミーティングエリアに求められる新たな要求に応えるため、「Alis」は柔軟性と快適性、そして高度な情報技術を統合した空間の中で、コラボレーションと協力を促進するようデザインされています。

会議や交流のためのモバイルスペースである「Alis」は、屋内外、オフィスや商業スペース、駅や空港などの市民や共同体など、さまざまな環境に設置することができます。「Alis」は、ユーザーの要求に応じて完全にカスタマイズできる即席のミーティングルームを実現します。

革新的な設計技術と最大限の接続性、精密な製造技術を組み合わせたこのデザインは、蘭の花びらをイメージしており、ポッドを包み込み、プライバシーとシェルターを提供し、最適な視界を確保します。

設計はザハ・ハディド・アーキテクツ、施工はテクノが担当し、3DプリントやCAD/CAMツールなどのデジタル製造技術を駆使して最高水準の製品を実現しています。

モジュラーデザインにより、ポッドは容易に分解、運搬、再利用が可能であり、様々な機能のために異なる構成で再利用することができます。

ポッドの各要素は、循環型のデザインサイクルに組み込まれており、長寿命の耐久性と、リサイクルや再利用が可能な部品による最小限の廃棄物を実現しています。

特注のパネルシステムから、自然にインスパイアされたまとまったデザインの中に、ほとんどの電子機器や機械設備を目立たないように隠している床や天井まで、「Alis」は未来のコラボレーションを象徴しています。

堤由匡建築設計工作室による、神奈川・横浜市の店舗「晴れ着の丸昌 横浜店」
堤由匡建築設計工作室による、神奈川・横浜市の店舗「晴れ着の丸昌 横浜店」 photo©広松美佐江/鋭景撮影
堤由匡建築設計工作室による、神奈川・横浜市の店舗「晴れ着の丸昌 横浜店」 photo©広松美佐江/鋭景撮影
堤由匡建築設計工作室による、神奈川・横浜市の店舗「晴れ着の丸昌 横浜店」 photo©広松美佐江/鋭景撮影

堤由匡建築設計工作室が設計した、神奈川・横浜市の店舗「晴れ着の丸昌 横浜店」です。店舗の公式サイトはこちら。

人生の重要な節目で身にまとう晴れ着。
晴れ着の丸昌横浜店は、晴れ着を通して日本の伝統文化を後世に伝えるという使命を抱いた老舗の貸衣装店である。今回は主に列席衣装フロアをリニューアルした。式場提携店での衣装レンタルに押されがちな昨今、豊富な種類の衣装を手頃な価格で提供できるということを、空間デザインを以って広く周知させるというクライアントの強い思いがあり、またコロナの影響で「ハレの場」が萎縮することへの危機感からも、一生に一度の衣装を選ぶ場所にふさわしい格式と印象が求められた。

建築家によるテキストより

豊富な種類を誇るだけに展示する和服は多く、什器はシンプルに認識しやすく配置し、また圧迫感を極力減らすために什器の高さは最小限の1.8mに抑えている。メインの商品である留袖がブラケットに遮られることなく美しく連続的にディスプレイできるように、ハンガーパイプを背板ではなく底板から立ち上げた。

建築家によるテキストより

特筆すべき天井は、既存の天高に限りがあるゆえのアイデアだった。RC構造の梁を避けつつ、薄い木の板をわずかに高さを変えながら貼り、底目地を切ることであたかも重なっているように見せる。このアイデアは和服の襲(かさね)からヒントを得ている。

建築家によるテキストより
MVRDVによる、オランダ・アイントホーフェンの既存ショッピングモールの改修案「De Heuvel」。時代遅れとなった施設を改修しコロナ禍以降に求められる場へと転換する試み
MVRDVによる、オランダ・アイントホーフェンの既存ショッピングモールの改修案「De Heuvel」。時代遅れとなった施設を改修しコロナ禍以降に求められる場へと転換する試み image©MVRDV
MVRDVによる、オランダ・アイントホーフェンの既存ショッピングモールの改修案「De Heuvel」。時代遅れとなった施設を改修しコロナ禍以降に求められる場へと転換する試み image©MVRDV
MVRDVによる、オランダ・アイントホーフェンの既存ショッピングモールの改修案「De Heuvel」。時代遅れとなった施設を改修しコロナ禍以降に求められる場へと転換する試み image©MVRDV

MVRDVが計画している、オランダ・アイントホーフェンの既存ショッピングモールの改修案「De Heuvel」です。時代遅れとなった施設を改修しコロナ禍以降に求められる場へと転換する試みが考案されています。プロジェクトの提案段階で市長や市議会に提案がされました。

以下はリリーステキストの翻訳です

MVRDVが、アイントホーフェンのショッピングセンターを「ミュージック・マウンテン」と屋上公園を備えた持続可能な文化地区に転換

MVRDVは、アイントホーフェンのショッピングセンター「Heuvel」を、環境に配慮した文化的な街へと根本的に変える提案を行いました。屋上には、公園だけでなく、「ガラスの山」の下に文化的な建物を積み重ねるというデザインです。この戦略的ビジョンは2021年5月18日に発表され、アイントホーフェン市長と市会議員から熱烈な支持を受け、年内に予定されているフリッツ・フィリプス音楽堂(Muziekgebouw)のフィジビリティスタディ(※実行可能性の研究)への道が開かれました。

このプロジェクトは、CBREグローバルインベスターズ、アイントホーフェン市、北ブラバント州、フリッツ・フィリプス音楽堂、VNO-NCWの間で2020年に合意されたもので、時代遅れのHeuvelショッピングセンターと、既存のショッピングセンター内にある音楽施設フリッツ・フィリプス音楽堂の持続可能なソリューションを開発することを目的としています。

MVRDVのビジョンでは、Heuvelは、ショッピング、文化、レクリエーションが同じ場所で行われる都市部へと変化します。既存の建物は拡張されて開放され、アイントホーフェン市内の周辺の公共スペースや文化的な建物とのつながりが強まります。ショッピングセンターの屋根付き通路はオープンストリートに置き換えられ、この地区を街の生活の一部として積極的に活用できるようになります。また、屋根はアクセス可能な緑の公園となり、この地区の魅力を高めます。

既存のフリッツ・フィリプス音楽堂の上には、「ガラスの山」の下に文化的な建物が積み重ねられます。来場者が登って街の美しい景色を眺めることができるこの山は、Heuvelの人目を引くランドマークとなり、アイントホーフェン中心部の高密度化と緑化に重要な貢献をします。また、フリッツ・フィリプス音楽堂に新たなスペースを設けることで、より幅広いプログラムに対応できるようになりました。その目的は、フリッツ・フィリプス音楽堂を街のリビングルームにすることです。日中、アイントホーフェンの住民は、仕事やリラックスのために建物のホワイエに滞在することができます。このような新しい機能の組み合わせと、より幅広いプログラムの提供により、「Het Heuvelkwartier & De Muziekberg」(「The Hill Quarter & The Music Mountain」、この提案はすでに命名されています)は、より多くのアイントホーフェン市民を魅了するでしょう。

MVRDVの設立パートナーであるヴィニー・マースは言います。
「文化は都市を魅力的にするものであり、アイントホーフェンのように急速に成長している都市には、より目につきやすい中心的な音楽会場が必要です」
「私たちのビジョンは、オープンでアクセスしやすいショッピング、住居、そして文化的な地区です。既存の建物を根本的に開放し、7つの新しい街区に変え、屋根から上に向かって拡張することで、これを実現します。私たちの目標は、ショッピングや外出を楽しみたいアイントホーフェンのすべての人々にとって、この複合施設を再び魅力的なものにすると同時に、都心部との交流を確保することです。私たちのヴィジョンでは、このエリアはまったく異なる魅力を持つようになるでしょう」。

世界のショッピングセンターは、オンラインショッピングの台頭により、特にコロナウイルスの流行が始まって以来、来場者の減少に悩まされています。MVRDVは、ロンドンのオックスフォード・ストリートに観光客を呼び戻すことを目的とした一時的なインスタレーションである建設中の「Marble Arch Hill」や、半分取り壊されたショッピング・モールの土台を利用して2020年にオープンした緑のオアシスである台湾の「Tainan Spring」など、この変化に対応するプロジェクトを数多く手がけてきました。

建築家の永山祐子のウェブサイトがリニューアル。進行中のプロジェクトや近作等の写真が閲覧可能に
建築家の永山祐子のウェブサイトがリニューアル。進行中のプロジェクトや近作等の写真が閲覧可能に新サイトのトップページ。※許可を得て掲載

建築家の永山祐子のウェブサイトがリニューアルされています。進行中のプロジェクトや近作等の写真が閲覧可能になっています。デザインと制作は鈴木力哉 / PLANPOT DESIGN WORKSが手掛けています。

永山祐子
YUKO NAGAYAMA

一級建築士
1975 東京都生まれ
1998 昭和女子大学生活科学部生活環境学科 卒業
1998 青木淳建築計画事務所 入社
2002 青木淳建築計画事務所 退社
2002 永山祐子建築設計 設立

能作淳平建築設計事務所による、東京・日本橋の、既存倉庫を改修したオフィス「101 BASE」をレポート。建て込んだ中でのカーテンウォールが周辺環境を内部に取り込む
能作淳平建築設計事務所による、東京・日本橋の、既存倉庫を改修したオフィス「101 BASE」をレポート。建て込んだ中でのカーテンウォールが周辺環境を内部に取り込む隣地建物とのクリアランスは少ない。ただ、だからこそ、このカーテンウォールが一般的なそれとは違う意味を持ち得ている。 photo©architecturephoto
能作淳平建築設計事務所による、東京・日本橋の、既存倉庫を改修したオフィス「101 BASE」をレポート。建て込んだ中でのカーテンウォールが周辺環境を内部に取り込む2階オフィス。円形テーブルが特徴的。 photo©architecturephoto
能作淳平建築設計事務所による、東京・日本橋の、既存倉庫を改修したオフィス「101 BASE」をレポート。建て込んだ中でのカーテンウォールが周辺環境を内部に取り込む組み合わせて使用可能なテーブルもこのスペースに合わせてデザインされた。 photo©architecturephoto

能作淳平建築設計事務所が設計した、東京・日本橋の、既存倉庫を改修したオフィス「101 BASE」をレポート。建て込んだ中でのカーテンウォールのデザインが事務所らしさを生み出すと共に周辺環境を内部に取り込む建築となっています。

こちらはアーキテクチャーフォトによるレポート

能作淳平が改修を手掛けた中央区の路地裏に位置する倉庫を改修したオフィス「101BASE」を訪問した。
広告に関わる企業の新しいワークスペースになるのだという。計画はこのコロナ禍の中進行された。既にクライアント企業ではテレワークでの勤務が定着しており、今まで使用していたオフィススペースの使用を取りやめ、この「101 BASE」に機能を集約することが前提で計画がすすめられた。コロナ禍以降のオフィス空間なのでである。

換気等の機能面は勿論だが、出社必要時にこのオフィスを訪問し社員の皆さんが如何に仕事に集中できるかという事が考えられている。コンパクトなフロアが3層重なった建築であり、オフィスの1階は、風通しの良い、ラウンジスペース。2階には、円形テーブルが特徴的なオフィス。3階は打ち合わせや会議などに使用できるホール空間となっている。日本橋という場所柄、1階のラウンジスペースは、将来的にカフェ等の用途としても貸し出せるようにキッチン等が配置されていたりもする。

建物の存在する環境に目を向けると、計画建物の周りにはビルが立ち並び、かなり立て込んでいることが分かる。その場所に、能作は敢えて、既存建物の壁を取り払いカーテンウォールを新設した。それはオフィスらしさをこの建物に持ち込むと共に、内部から見ると、目の前の建物の壁や配管が室内に取り込まれ、偶然が生み出した壁紙のように見える。建具枠が絵画における額縁のように機能し目の前の風景を切り取り室内に持ち込んでいる。

このような景色を取り込むことに賛否はあると思えるが、内部に佇みその景色と静かな光の変化を見ていると、そこには間違いなく豊かさや良さがある事を感じた。ビルの隙間からチラチラ見える通りを歩く人影も、フレームワークされて動く絵画の一部のように見えてしまう。

このカーテンウォールは、この固有の立て込んだ環境下で、一般的なそれとは、また違った機能や意味を持ち得ている感覚を覚えた。既存の形式を使用したとしても、それをどの環境に適応させるかで、その意味や効果が全く変わることが建築の面白いところだと思う。そしてこの場所でカーテンウォールを提案した能作のアイデアと判断は特筆すべきものだろう。勿論この建物の機能がオフィスであると言うことも前提で、これが住宅だったらまた違った感想を持ったかもしれない。

内部のデザインに目を向けると、既存の建築をよく観察し、その天高に合わせて諸機能や家具類が丁寧にデザインされていることも印象的だ。加えて、新設する部分、残す部分、の判断が丁寧である事も感じられる。それによって、新旧の対比的ではない、新しさと古さが混在したような状態でデザインがフィニッシュされ、改修だからこその心地よさが確かにある。これは、能作による自邸改修から続くものだろうとも思える。

最後になるが、法規監修には、佐久間悠の建築再構企画が関わっている。築57年の建物の改修という事で法的な裏付けを持って進められたプロジェクトであることも記載しておきたい。

長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の、カフェ「creamm」。“見えない開発”の中で完成した建築のひとつ
長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の、カフェ「creamm」。“見えない開発”の中で完成した建築のひとつ photo©イジュヨン
長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の、カフェ「creamm」。“見えない開発”の中で完成した建築のひとつ photo©イジュヨン
長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の、カフェ「creamm」。“見えない開発”の中で完成した建築のひとつ photo©イジュヨン

長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、韓国・済州島の、カフェ「creamm」です。長坂が「見えない開発」と呼び進めている済州島塔洞での街全体の開発プロジェクトのひとつとして完成したものです(※「見えない開発」については下部のテキストを参照)。店舗の場所はこちら

先にも述べたが、このタプトンという土地にきてARARIOが最初に手がけたのがこのARARIOミュージアムで、大通り沿いにあり、そして背も高く、さらに赤で塗られているのでこの場所のシンボルとして遠くから見てもこの町の場所がわかる存在となっている。ただ、我々が最初にこの地に訪れた時、この街を歩く人の少なさに不安を覚えたと同時に、このMUSEUMにも人が少なくそこを改善すべく、MUSEUM CAFEとして中からのつながりを作ると主にD&DEPARTMENT側にも開き街との関係も生み出した。

建築家によるテキストより
ODS / 鬼木孝一郎による、東京・足立区の店舗「SHIRO ルミネ北千住店」
ODS / 鬼木孝一郎による、東京・足立区の店舗「SHIRO ルミネ北千住店」 photo©太田拓実
ODS / 鬼木孝一郎による、東京・足立区の店舗「SHIRO ルミネ北千住店」 photo©太田拓実
ODS / 鬼木孝一郎による、東京・足立区の店舗「SHIRO ルミネ北千住店」 photo©太田拓実

ODS / 鬼木孝一郎が設計した、東京・足立区の店舗「SHIRO ルミネ北千住店」です。店舗の公式サイトはこちら。

“米粒”を連想するテクスチャーでブランドイメージを表現

自然の素材にこだわった製品を提案するコスメブランド「SHIRO」のショップデザイン。

北千住駅に直結するショピングモール内に位置し、2面が共用通路に面した人通りの多い角地となっている。人の賑わいを感じながらも、落ち着いて製品を体験できる空間を目指した。

区画の中央に大きなロの字のカウンターを配置し、共用通路側はディスプレイ、店内側はレジとタッチアップの機能をもたせた。また、店内壁面には伸びやかに連続する棚を設け、来館者を自然と店内へ引き込む平面計画とした。

カウンター及び壁面には、オリジナルで配合を調整した特殊左官材を採用。
混ぜ込んだ玉砂利の形状を浮き立たせたテクスチャーは「米粒」を連想するような奥行きのある仕上げとなっている。

自然の恵みをそのまま製品に活かすSHIROのものづくりへの想いを、空間的に表現することを目指した。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 吉祥寺の一軒家を改修した事務所を拠点とする「佐久間徹設計事務所」が、 “気持ちよく暮らせる空間づくり”に一緒に取り組む 設計スタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 吉祥寺の一軒家を改修した事務所を拠点とする「佐久間徹設計事務所」が、 “気持ちよく暮らせる空間づくり”に一緒に取り組む 設計スタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 吉祥寺の一軒家を改修した事務所を拠点とする「佐久間徹設計事務所」が、 “気持ちよく暮らせる空間づくり”に一緒に取り組む 設計スタッフ(経験者)を募集中

吉祥寺の一軒家を改修した事務所を拠点とする「佐久間徹設計事務所」の、“気持ちよく暮らせる空間づくり”に一緒に取り組む 設計スタッフ(経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

本当に必要なものが見直され、人の暮らす環境が重要な意味を持ち始めている現在、かたちよりも『気持ちよく暮らすこと』を大切にしたい、という考え方に共感いただいた方々からの依頼が増えてきています。
そこで、将来的な事務所の発展を見据え、設計スタッフ(経験者)を募集します。

佐久間徹設計事務所は、吉祥寺に事務所を構える建築設計事務所です。
現在8名の設計スタッフ、1名の事務・広報スタッフが在籍し、国内15以上のプロジェクトが進行中です。
地元吉祥寺エリアを中心とした戸建住宅、商業建築をはじめ、都心駅近の集合住宅や高齢者向け福祉施設、郊外のリゾート建築など、幅広いタイプの建築の設計監理をしてきました。
一方で、経営戦略について所内でオープンに話し合うことで、スタッフ全員が事務所運営等についても身近に感じながら仕事を進められるようにしています。

スタッフの大半は近隣から自転車で通勤しており、一軒家を改修した事務所はとても風通しのよい環境です。
新しい時代に、明るくポジティブに、一緒に楽しく建築設計に取り組んでくれる方、ご応募お待ちしております。

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■業務内容・環境
当事務所の方針として、新人でも入った瞬間から、できるだけ自分の力で考えてもらうようにしています。
そのため、入社早々に1つのプロジェクトのメイン担当として、基本設計から実施設計、現場監理まで主体的に関わることができます。能力に応じて昇給・役職アップを行いながら、対応力次第でどんどん仕事を任せていきたいと考えています。
一方、事務所の体制としては、いつでも先輩からのアドバイスを受けられように数名のチーム編成を組み、さらに全てのプロジェクトについて代表の佐久間と直接打合せを行いながら進めていきます。
また、スタッフには、ジャンルが偏らないように、個人住宅に限らず店舗や集合住宅、リゾート建築など様々なタイプの案件を配置しています。構造形式を含めて、様々なプロジェクトを数多く経験できるため、独立を目指して力をつけたい方には最適な環境です。

■将来的な展望への支援体制
◎独立支援
将来的に独立を志している方は、開業までのステップとして、例えば新人の場合、5年間程度で基本的なスキルを習得いただき、その後3年間ほど事務所でパフォーマンスしていただくようなプログラムを用意しています。
その際には、途中で建築士資格取得のための勉強をしながら勤務することも可能です。また、その後、独立へ向けた支援を受けることもできます。なお、期間(年数)については経験や能力に応じて、柔軟に対応させていただきます。

◎事務所の中心として長く勤めたい方への支援
長く勤めていただけることは事務所にとって大きな財産ですので大歓迎です。将来、事務所の中枢として事務所を支えてくれるようなスタッフは大切に育てますし、事務所と一緒に成長していくために事務所運営についても一緒に考えていただきたいと思っています。
また、事務所に安心して長く勤めやすくなるようなシステム作り(退職金、積立金、など)についても一緒に考えていきたいと思っています。

■暮らしを大切に
日々、忙しく仕事をしてはおりますが、家族のこと、自分のことを大切にしよう!という風潮もあります。
スタッフの中には小さな子どもを持つ親として、男女問わず保育園の送迎などに関わりながら勤務している者もいます。
昼は近所のお惣菜屋さんから届く美味しいおかずと、事務所で炊いたごはんで、まかないランチを食べています。

長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の、レンタルバイク兼バイクショップ「Portable」。“見えない開発”の中で完成した建築のひとつ
長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の、レンタルバイク兼バイクショップ「Portable」。“見えない開発”の中で完成した建築のひとつ photo©イジュヨン
長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の、レンタルバイク兼バイクショップ「Portable」。“見えない開発”の中で完成した建築のひとつ photo©イジュヨン
長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の、レンタルバイク兼バイクショップ「Portable」。“見えない開発”の中で完成した建築のひとつ photo©イジュヨン

長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、韓国・済州島の、レンタルバイク兼バイクショップ「Portable」。長坂が「見えない開発」と呼び進めている済州島塔洞での街全体の開発プロジェクトのひとつ(※「見えない開発」については下部のテキストを参照)。また、「Portable」は、先に特集記事として紹介した「FREITAG JEJU by MMMG」の1階に位置しています。店舗の場所はこちら

そして、その一階にチェジュを訪れる観光客に楽しんでもらえるコンテンツとしてレンタルバイク兼バイクショップを計画した。さらにJEJU島の広さを考え、車と併用し、サイクリングを楽しむのが良いと考え、折り畳み自転車で統一した。そしてさらに時にヨガなどスポーツにまつわるワークショップもここで行うため、いつでもフラットに広くその場が使えるように天井の懐を自転車の収納として使える昇降式ハンガーシステムを設置した。そこには自転車だけでなく、洋服などもかけられ自由に自転車や洋服などが手に取れるようになっている。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/5/17-5/23]
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/5/17-5/23]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/5/17-5/23)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 光浦高史 / DABURA.mによる、大分・別府市の宿泊施設「GALLERIA MIDOBARU」。地形を出発点とし地域性と固有性を持つ建築を構想
  2. 隈研吾の基本設計、竹中工務店・東急設計コンサルタントJVの実施設計による、東京・代官山の新商業施設。中庭を中心に、店舗・コワーキングオフィス・集合住宅が積層するプログラム
  3. フランク・ロイド・ライトによる、神戸の「ヨドコウ迎賓館」等の3つの建築をVRコンテンツで閲覧できるサイトが公開。官民共同で制作
  4. 芦沢啓治建築設計事務所+ノームアーキテクツによる、東京の、集合住宅の一住戸の改修「Azabu Residence」。カリモクケーススタディとして、内装と家具類をフラットに捉えデザインし完成後に販売
  5. 大阪の泉北ニュータウン茶山台団地にて、大阪府住宅供給公社主催の「第7回茶山台団地リノベーションコンペ」が開催。参加者を募集中
  6. MVRDVの設計で2020年9月に竣工した、ロッテルダムの芸術収蔵庫「デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲン」の新しい写真。外壁の鏡面パネルが、様々な季節時刻の周辺環境を映し出す
  7. 武田清明建築設計事務所による、東京の住宅「鶴岡邸」の現場写真。“竣工時という建築の時間の重心をすこしずらす試み”として現場段階での建築が公開
  8. 坂茂による、東京・渋谷区での「2021 新型コロナウィルスワクチン接種会場 / 紙の間仕切りシステム」の写真
  9. 長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の、既存建物二棟を改修した宿泊・物販・飲食等の機能を持つ施設「D&DEPARTMENT JEJU by ARARIO」。“見えない開発”の中で完成した建築のひとつ
  10. 中村拓志 / NAP建築設計事務所による、2021年日本建築学会賞を受賞した「上勝ゼロ・ウェイストセンター」の動画
  11. 成瀬・猪熊建築設計事務所と鹿島建設による、東京・大田区の、先進モビリティ技術開発拠点(自動運転技術開発施設)「DENSO Global R&D Tokyo, Haneda」
  12. 妹島和世が、ヴェネチアビエンナーレ国際建築展2021の審査委員長を務めることが発表。審査員5名のうち4名を女性建築家らが担う
  13. 野村大輔 / dada+徳野由美子建築設計事務所が全体空間デザイン等を手掛けた、宮城・石巻市の「ワーキングステージ / Third Selfワーキングスペース」
  14. 長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の、既存建物を改修したフライターグの店舗「FREITAG JEJU by MMMG」。“見えない開発”の中で完成した建築のひとつ
  15. 2021年のプリツカー賞をラカトン&ヴァッサルが受賞。主要作品の写真等を紹介
  16. 403architecture [dajiba]の橋本健史が、陶芸家・松永圭太とコラボする「松永圭太×橋本健史 展」が、岐阜・多治見市の、スペース大原で開催。共同制作の作品等が公開される
  17. 今津康夫 / ninkipen!による、愛知・名古屋市のセレクトショップ「NEMIKA hoshigaoka」
  18. 奥和田健建築設計事務所による、兵庫・川西市の住宅「さかのさんのいえ」
  19. 中山英之による、ポーラ美術館でのモネの展覧会「モネ-光のなかに 会場構成:中山英之」の写真と、中山によるコンセプト解説。モネの絵画を見るための光の質を現代技術で追求
  20. 丹下健三による「代々木競技場」や、前川國男による「木村産業研究所」が、国の重要文化財に

畑友洋建築設計事務所による、大阪の住宅「奥天神の家」の写真

畑友洋建築設計事務所のウェブサイトに、大阪の住宅「奥天神の家」の写真が15枚掲載されています。

丘陵地の遺伝子
なだらかに広がる丘陵地における住宅の計画である。この地域は複雑な傾斜面を小さく分割し、入り組んだ擁壁によって取り囲まれた住宅地となっている。周辺の建物を観察すると、1つの住宅単位が単一のボリュームにまとめられるのではなく、小さな部分の集合として建ち現れているものが多いことに気付く。これは、丘陵地ならではの細かな地形の起伏による地盤の高低差や、不整形な土地の形状に合わせて、建物を小さく刻み、大地に定着してきた建ち方の現われであり、それらの集まりが、細かくずれながら密集する住戸の特徴的な風景となって現れているように思った。このような風景に現れる丘陵地の遺伝子を引き継ぎながら、新しくアイデアを加えて発芽させる方法論について考えてみた。

敷地は、周囲の丘陵地の環境と同様に、法面に囲われ、周辺の地盤とのレベル差によって、建築可能な部分は限定された場所である。それは周囲の家々にもみられる特徴でもある。
そこで、地上階をコンパクトにまとめ、上階で必要な諸室を、幹から枝葉を分岐、拡張させるようなイメージで展開してみる。分岐させることによる空間の個別性と、その連なりによる多方向への拡がりを両立させることができる仕組みである。
次に、分岐した枝葉の居場所にふさわしい形を与える。それらは軒下を介して内と外が自然と繋がる小さな屋根の集まりとして、周辺の建物の小さな粒とリズムを合わせた風景となる。そうすることによって、窓の外に見える自分の家の屋根とその先の屋根屋根の風景が連続することで、大きな広がりを認識することができると考えた。
大地の起伏に小刻みに応答し、小さく分岐する空間とその繋がりそのものが住まいの佇まいとなる、丘陵地の遺伝子を持った建築の姿に結実したのではないだろうか。

403architecture [dajiba]の橋本健史が、陶芸家・松永圭太とコラボする「松永圭太×橋本健史 展」が、岐阜・多治見市の、スペース大原で開催。共同制作の作品等が公開される
403architecture [dajiba]の橋本健史が、陶芸家・松永圭太とコラボする「松永圭太×橋本健史 展」が、岐阜・多治見市の、スペース大原で開催。共同制作の作品等が公開される「頭陀寺の壁」(403architecture [dajiba])と、その図面を基に制作した茶碗(松永圭太) photo courtesy of スペース大原

403architecture [dajiba]橋本健史が、陶芸家・松永圭太とコラボレーションする「松永圭太×橋本健史 展」が、岐阜・多治見市の、スペース大原で開催されます。会期は2021年6月5日~6月20日。入場無料。

ceramic art × architecture

陶芸家・松永圭太と建築家・橋本健史(403architecture [dajiba])のコラボレーションによる展覧会を開催いたします。
松永は学生時代に建築を学んだのち、陶芸の道に進みました。その制作プロセスにおいて常に対象を客観的に捉えようとする態度には、建築的な視点が多分に含まれています。

一方橋本は、403architecture[dajiba]の一員として、既存の枠組を読み替えることで、スケールにこだわらず多様な建築的プロジェクトを手掛けてきました。今回の展示は、異なる分野で活動する同世代の両者が出会うことで、あらかじめ想像できないような化学反応を期待して企画しました。

表面的なコラボレーションに陥らないために、長い期間で対話を重ねながらさまざまな可能性を模索してきました。その結果として生まれたアウトプットは、明確な役割を分けることなく、両者の要素が複雑に入り混じったこれまでにない作品となっております。

それぞれの分野での更なる活躍が期待される二人の、垣根を飛び越えた協同作業の成果をぜひご高覧ください。

リリーステキストより

その他の作品写真等は以下でご覧ください。

丹下健三による「代々木競技場」や、前川國男による「木村産業研究所」が、国の重要文化財に

丹下健三が設計した「代々木競技場(1964年竣工)」や、前川國男が設計した「木村産業研究所(1932年竣工)」が、国の重要文化財になるとのことです。リンク先にこの2件を含む7件の、新たに重要文化財となる建築の概要が掲載されています。

文化審議会(会長 佐藤 信)は、令和3年5月21日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、7件の建造物(新規7件)を重要文化財に指定することを文部科学大臣に答申しました。
この結果、官報告示を経て、国宝・重要文化財(建造物)は、2,530件、5,253棟(うち国宝228件、291棟を含む。)となる予定です。

【ap job更新】 猿田仁視が主宰する「HITOSHI SARUTA Architect」「CUBO design architect」が、業務拡大に伴い、即戦力スタッフ・外部設計協力者を募集中
【ap job更新】 猿田仁視が主宰する「HITOSHI SARUTA Architect」「CUBO design architect」が、業務拡大に伴い、即戦力スタッフ・外部設計協力者を募集中
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猿田仁視が主宰する「HITOSHI SARUTA Architect」「CUBO design architect」の、業務拡大に伴い、即戦力スタッフ・外部設計協力者募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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