スイス連邦工科大学チューリッヒ校のBlock Research Group(BRG)とZaha Hadid Architects Computation and Design Group(ZHACODE)がincremental3Dと共同で行ったプロジェクトで、Holcim社の協力を得て実現したものです。
長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の、既存建物を改修したフライターグの店舗「FREITAG JEJU by MMMG」です。長坂が「見えない開発」と呼び進めている済州島塔洞での街全体の開発プロジェクトのひとつとして完成したものです(※「見えない開発」については下部のテキストを参照)。店舗の公式サイトはこちら。
この建物は元々1~2階をバーガーキングで利用されていて、大通りのある南側に向けて作られた。
ただ、「見えない開発」構想にそって、D&DEPARTMENT JEJU by ARARIOに向けて人を流し込み建物と建物間の路地にアクティビティを生み出すためにもこの1階を人が行き交うように空洞部を増やしピロティを強調した。
実際に南北の通りを歩く人通しが互いに見通しがきくように両面を窓ガラスで構成している。
長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の、既存建物二棟を改修した宿泊・物販・飲食等の機能を持つ施設「D&DEPARTMENT JEJU by ARARIO」です。長坂が「見えない開発」と呼び進めている済州島塔洞での街全体の開発プロジェクトのひとつとして完成したものです(※「見えない開発」については下部のテキストを参照)。施設の公式サイトはこちら。
このD&DEPARTMENT JEJU by ARARIOはD&DEPARTMENTの中でも最大で、食堂、ストア、ギャラリーに新たな機能として宿泊機能を満たすd roomとあらゆる職人、アーティスト、デザイナーなどが泊りながらワークショップできるようにキッチン+ギャラリー+寝床を備えたd newsというものが入る。
d newsは今まで数時間に限定して行っていたワークショップを数日に渡り行えるように宿泊施設を併設したワークショップスペースでより深くロングライフデザインを語り合う場所となる。
また、来るアーティストにとってもただ教えに来るだけではなく、長期滞在する中で新たな材料などに巡り合い新たな創作活動のきっかけを得ることになる。そんな双方向の文化交流地点として計画した。
MVRDVの設計で2020年9月に竣工した、オランダ・ロッテルダムの、訪問者が閲覧可能な芸術作品の収蔵庫「デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲン(Depot Boijmans Van Beuningen)」の新しい写真。外壁の鏡面パネルが、様々な季節時刻の周辺環境を映し出す様子がよく分かる写真となっています。施設のオープンは2021年秋を予定しているとの事。
撮影時期は写真下のキャプションに掲載しています。
以下は、2020年9月の竣工時のプレスリリースの翻訳です
ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館の移転に向けて「Depot Boijmans Van Beuningen(デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲン)」が竣工しました。MVRDVによって設計された、世界で初めて一般に公開される美術品保管庫です。ロッテルダムのミュゼーアム公園に位置するこの保管庫は、美術館を訪れる人々に新しいタイプの体験を提供することを特徴としています。すなわち、151,000点の全コレクションを一般公開する頑丈なエンジンルームです。様々な保管・管理エリアに加え、Depotにはレストランや、受賞歴のある高さ35メートルの屋上の森があります。今回の工事完了により、内装工事と、美術館の全コレクションを新しい保管庫に移動させるための長いプロセスへの道が開かれました。
MVRDVの設立パートナーであるヴィニー・マースは言います。
「この工事の完了により、美術館と利用者がこの建物を使用し始め、貴重な芸術作品で空間を満たすことができるようになります。本格的なオープンまでにはまだ1年かかるでしょうが、美術館、ロッテルダム市、Stichting De Verre Bergen(※オランダの慈善団体)、そしてもちろん建設会社のBAMや、パンデミックの影響で困難な状況にあっても粘り強く対応してくれた多くの建設作業員や協力会社など、すべての人にとって、この完成は特別な瞬間です。このDepotのデザインは大胆で、鏡面パネルの正確な曲率を計算した人、ガラス棚を設置した建設作業員、屋上の森を共同設計した会社など、すべての関係者と直接対話したことが成功につながっています。」