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SANAAの設計で2022年末の完成を目指す、オーストラリアの、美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」の2021年11月までの建設の様子を伝えるタイムラプス動画
SANAAの設計で2022年末の完成を目指す、オーストラリアの、美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」の2021年11月までの建設の様子を伝えるタイムラプス動画Image of the Sydney Modern Project as produced by Kazuyo Sejima + Ryue Nishizawa / SANAA © Art Gallery of New South Wales, 2021

SANAAの設計で2022年末の完成を目指す、オーストラリアの、美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」の2019年11月から2021年11月までの建設の様子を伝えるタイムラプス動画です。

こちらは、建築家によるステートメントの翻訳です

ニューサウスウェールズ美術館は、シドニーのドメインパークランドの緩やかな斜面に位置し、王立植物園に隣接してシドニー湾を見渡せる素晴らしい場所にあります。アートギャラリーは、過去100年の間に徐々に成長し、多様化するアートコレクションに対応するために、何度も増築を重ねてきました。シドニー・モダン・プロジェクトは、既存のギャラリーの建物の北側、いくつかの重要な経路が交差する場所に、独立した新しい建物を建設します。歩行者はこの場所を通って街を行き来し、車は眼下の高速道路を走っています。

敷地内の地形は多様です。港からアートギャラリーロードまでは20メートルほどの高さがあり、そこにギャラリーの正面玄関があります。ギャラリーに隣接しているのは、ギャラリーとボタニック・ガーデンをつなぐ陸橋、敷地の最下層には、第二次世界大戦中に使用されていた2つの廃油タンクがあります。これらのタンク、道路、そして陸橋は、すべてシドニーの歴史の一部です。

新しい建物は、様々なサイズのパヴィリオンとギャラリーのボリュームで構成されており、これらの要素を軽やかに乗り越えています。低い屋根は、既存の重要な樹木、視線、そして敷地の輪郭を維持するために、この地形に沿って緩やかに変化しています。

既存のギャラリー棟と新しいギャラリー棟をつなぐのは、市民のための広場である「ウェルカムプラザ」です。この広場は、多くの活動が同時に展開できる大きなオープンスペースです。来場者や学校のグループが気軽に集まり、新しい人と出会い、ギャラリーを訪れる準備ができる空間をイメージしています。エントランスパヴィリオンの中からは、アトリウムを見下ろすことができ、その先にはアートやアクティビティ、ランドスケープが垣間見えます。

展示スペースは、建物のさまざまなレベルに広がっています。エントランス階には、アボリジニとトレス海峡諸島民のギャラリーがあり、既存の建物に面したガラス張りの壁と、港の景色が見える窓があります。最下層には、南側の石油タンクが保存されており、主要なアート作品を収めることができます。来場者は、敷地内をゆっくりと下っていき、港に近づいていきます。

中央の3つの屋根はアクセス可能で、テラスを繋ぎ、周囲を見渡せるようになっています。屋内外の回遊性は、既存の地形と共鳴する有機的な経路に沿っています。アートと敷地の地形、そして周囲の景観を融合させることで、シドニーならではのギャラリー体験を実現したいと考えています。

CAtの赤松佳珠子が、自身が設計に関わった「渋谷ストリーム」について解説している動画。カナダ建築センターが制作したもので、検討模型や建築の様子も紹介されている約9分の動画

CAtの赤松佳珠子が、自身が設計に関わった「渋谷ストリーム」について解説している動画です。カナダ建築センターが制作したもので、検討模型や建築の様子も紹介されている約9分の動画です。2018年に竣工した「渋谷ストリーム」の設計は、東急設計コンサルタントと小嶋一浩+赤松佳珠子 / CAtが手掛けました。こちらのPDFに写真や図面が豊富にまとまっています

藤本壮介の設計で完成した、ハンガリー・ブダペストの音楽施設「ハンガリー音楽の家」の動画

藤本壮介の設計で完成した、ハンガリー・ブダペストの音楽施設「ハンガリー音楽の家(House of Hungarian Music)」の動画です。アーキテクチャーフォトでは2021年1月に建設現場の様子を特集記事として紹介しています。

今津康夫 / ninkipen!による、奈良市の、照明器具メーカー“NEW LIGHT POTTERY”のオフィス兼ファクトリー「trophy」。既存ペンシルビルを改修した施設で、小さな面積が積み重なる特徴を生かしフロア毎に用途と仕上げを変えた、ローカルで生まれ全国に広がる照明器具の製作発信拠点
今津康夫 / ninkipen!による、奈良市の、照明器具メーカー“NEW LIGHT POTTERY”のオフィス兼ファクトリー「trophy」。既存ペンシルビルを改修した施設で、小さな面積が積み重なる特徴を生かしフロア毎に用途と仕上げを変えた、ローカルで生まれ全国に広がる照明器具の製作発信拠点 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、奈良市の、照明器具メーカー“NEW LIGHT POTTERY”のオフィス兼ファクトリー「trophy」。既存ペンシルビルを改修した施設で、小さな面積が積み重なる特徴を生かしフロア毎に用途と仕上げを変えた、ローカルで生まれ全国に広がる照明器具の製作発信拠点 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、奈良市の、照明器具メーカー“NEW LIGHT POTTERY”のオフィス兼ファクトリー「trophy」。既存ペンシルビルを改修した施設で、小さな面積が積み重なる特徴を生かしフロア毎に用途と仕上げを変えた、ローカルで生まれ全国に広がる照明器具の製作発信拠点 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、奈良市の、照明器具メーカー“NEW LIGHT POTTERY”のオフィス兼ファクトリー「trophy」。既存ペンシルビルを改修した施設で、小さな面積が積み重なる特徴を生かしフロア毎に用途と仕上げを変えた、ローカルで生まれ全国に広がる照明器具の製作発信拠点 photo©河田弘樹

今津康夫 / ninkipen!が設計した、奈良市の、照明器具メーカー“NEW LIGHT POTTERY”のオフィス兼ファクトリー「trophy」です。既存ペンシルビルを改修した施設で、小さな面積が積み重なる特徴を生かしフロア毎に用途と仕上げを変えた、ローカルで生まれ全国に広がる照明器具の製作発信拠点です。クライアントの公式サイトはこちら

奈良を拠点とする照明器具メーカー、NEW LIGHT POTTERYのオフィス兼ファクトリーである。
周辺には江戸から明治にかけての町屋が多く立ち並ぶ「ならまち」に建つ5階建てのペンシルビルを改修した。

建築家によるテキストより

小さな面積が積み重なるビルの特徴を生かしてフロア毎に用途を変え、1階を荷解き場、2階にオフィスと作業場、3・4階は倉庫、5階をフォトスタジオとし、屋上にはデッキを敷きルーフトップテラスを設けた。

建築家によるテキストより

1階には階段を増設して動線を強化し、隣に浮かぶアルミの照明器具とシンクロするように側桁を溶融亜鉛メッキとした。2階は杉の棚板に合わせて躯体をアイボリーに塗装し、エントランスホールを兼ねたガラスの階段室にはネオンサインを掲げた。3・4階はスチール素地の支柱を効率よく並べ、5階はそれぞれの壁に異なった左官仕上げを与えることで、様々な印象の写真を取ることを可能とした。

建築家によるテキストより
フロリアン・ブッシュ建築設計事務所による、静岡・伊東市の「伊豆高原のI邸」。典型的な別荘用地と捉えた場所の茂みの中に建てられ、建築により風景を“濾過”し遠方の自然という資産を視界に取り込んだ、家族が週末を過ごす小さなシェルター
フロリアン・ブッシュ建築設計事務所による、静岡・伊東市の「伊豆高原のI邸」。典型的な別荘用地と捉えた場所の茂みの中に建てられ、建築により風景を“濾過”し遠方の自然という資産を視界に取り込んだ、家族が週末を過ごす小さなシェルター photo©Florian Busch Architects
フロリアン・ブッシュ建築設計事務所による、静岡・伊東市の「伊豆高原のI邸」。典型的な別荘用地と捉えた場所の茂みの中に建てられ、建築により風景を“濾過”し遠方の自然という資産を視界に取り込んだ、家族が週末を過ごす小さなシェルター photo©Florian Busch Architects
フロリアン・ブッシュ建築設計事務所による、静岡・伊東市の「伊豆高原のI邸」。典型的な別荘用地と捉えた場所の茂みの中に建てられ、建築により風景を“濾過”し遠方の自然という資産を視界に取り込んだ、家族が週末を過ごす小さなシェルター photo©Florian Busch Architects

フロリアン・ブッシュ建築設計事務所が設計した、静岡・伊東市の「伊豆高原のI邸」です。典型的な別荘用地と捉えた場所の茂みの中に建てられ、建築により風景を“濾過”し遠方の自然という資産を視界に取り込んだ、家族が週末を過ごす小さなシェルターとして設計された住宅です。

様々な用途を盛り込んだが故に、逃避するはずの日常生活のレプリカを作ってしまうという落とし穴に陥ることがしばしばあるが、このプロジェクトの意向は「都会の家族が週末を過ごすための小さなシェルター」という、立地同様にシンプルで慎ましいものだった。

建築家によるテキストより

この敷地を最初に訪れた時、なぜ景観について概要に触れられていなかったのかが分かった。事前分析から推測した通り、実際に茂みの奥深くに埋もれていた。それでも、それがこの別荘の重要な要素になり得るし、そうであるべきだと考えた。

建築家によるテキストより

急勾配の幅の狭い階段で道から敷地へのアクセスを確保。そこから家の中心部に据えた柱を旋回する螺旋階段を次々に登っていく形で家が展開する。この柱の行き着く先はパッと開かれたパラソルを彷彿させる屋根。

グラウンドレベルでは、屋内の床が、外の広々としたテラスとその先の庭へとつながっていく。家の中心の螺旋階段を登っていくと、途中で足を休めて寛ぐための場に出会す。天然の温泉が湧き出るお風呂場が唯一の閉じられたスペースだ。家全体は一つの空間で、それを取り囲む四つの壁には幾つもの窓が慎重に配置されている。

建築家によるテキストより
ヨコミゾ・鈴木伸幸事務所JVが最優秀者に選ばれた、「福島県郡山合同庁舎」設計プロポの提案書が公開

ヨコミゾ鈴木伸幸事務所設計共同体が最優秀者に選ばれた、「福島県郡山合同庁舎」設計プロポーザルの提案書が公開されています。

福島県郡山合同庁舎の整備に係る基本設計・実施設計業務について、公募型プロポーザル審査委員会による審査の結果、最優秀者及び次点者を決定し、最優秀者と契約を締結しましたので、次のとおりお知らせします。

以下は、2次審査に残っていた5組の提案書のPDFです。

こちらは審査講評のPDFです。

中川宏文 / O.F.D.A.と山本稜 / Spicy Architectsによる、山梨・富士吉田市の飲食店「喫茶檸檬」。商店街活性化として計画され、運営者の地域資源と東京の創造性が混ざり合う場という思いに、人々の日常風景と非日常風景を引き立たせる舞台装置としての建築で応える
中川宏文 / O.F.D.A.と山本稜 / Spicy Architectsによる、山梨・富士吉田市の飲食店「喫茶檸檬」。商店街活性化として計画され、運営者の地域資源と東京の創造性が混ざり合う場という思いに、人々の日常風景と非日常風景を引き立たせる舞台装置としての建築で応える photo©楠瀬友将
中川宏文 / O.F.D.A.と山本稜 / Spicy Architectsによる、山梨・富士吉田市の飲食店「喫茶檸檬」。商店街活性化として計画され、運営者の地域資源と東京の創造性が混ざり合う場という思いに、人々の日常風景と非日常風景を引き立たせる舞台装置としての建築で応える photo©楠瀬友将
中川宏文 / O.F.D.A.と山本稜 / Spicy Architectsによる、山梨・富士吉田市の飲食店「喫茶檸檬」。商店街活性化として計画され、運営者の地域資源と東京の創造性が混ざり合う場という思いに、人々の日常風景と非日常風景を引き立たせる舞台装置としての建築で応える photo©楠瀬友将

中川宏文 / O.F.D.A.山本稜 / Spicy Architectsが設計した、山梨・富士吉田市の飲食店「喫茶檸檬」です。商店街活性化として計画され、運営者の地域資源と東京の創造性が混ざり合う場という思いに、人々の日常風景と非日常風景を引き立たせる舞台装置としての建築で応えようとする計画です。店舗の公式サイトはこちら

喫茶檸檬は富士吉田市の、「富士吉田市本町通り活性化プロジェクト」としてつくられた。

富士山に日本一近いと言われる山梨県富士吉田市。市内の至るところから大迫力の富士山を望むことができ、中でも「富士山がきれいに見える商店街」として、富士吉田市本町通りはメディアからも注目されている。1000年以上続く繊維のまちとしても知られファッションブランドの産地として活気溢れるまちとして発展した。しかし、昭和50年代に入ると経済はグローバル化し、低廉な製品が国内に流通し衰退。通り自体は閑散とし空き家や空き店舗が増え、シャッター商店街と化しているのが現状だ。

建築家によるテキストより

本プロジェクトは、この本町通りを起点に地域の伝統産業を活用した事業と、地産地消を目指し地元の農作物を使用した運営を行い、空き家や空き店舗を活用し、内装のリノベーション、コンテンツ制作、PR力のあるクリエイターを誘致した長期運営を行い地域の更なる活性化を目的としたプロジェクトである。本プロジェクトを、地域の空き家等活用のモデルケースとしてPRすることで、新たな出店や移住、2拠点居住、ワーケーションの場所として、内外からのニーズや投資を増やしていくことで更なる地域の活性化を目指している。

建築家によるテキストより

同店を運営・プロデュースする、東京のデザイン事務所(株)れもんらいふは、富士吉田の資源と東京のクリエイティブが混ざり合う場所にしたいという思いがあった。

そこで我々は、ここに来る多様な人々の活動が街の日常の風景の一部として切り取られ、またある時には映画のワンシーンのような非日常の瞬間として映えるように、2つの舞台を設えることにした。

建築家によるテキストより
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・銀座の、レストラン兼ショップ「ギンザ・イニット」。レトルト食品を食事として提供し販売もする店舗で、レトルトとの共通性をダイノックフィルムに見出し全面的に使用、内装制限もクリアしフィルムだからこその木目表現を追求
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・銀座の、レストラン兼ショップ「ギンザ・イニット」。レトルト食品を食事として提供し販売もする店舗で、レトルトとの共通性をダイノックフィルムに見出し全面的に使用、内装制限もクリアしフィルムだからこその木目表現を追求 photo©河野政人 / ナカサアンドパートナーズ
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・銀座の、レストラン兼ショップ「ギンザ・イニット」。レトルト食品を食事として提供し販売もする店舗で、レトルトとの共通性をダイノックフィルムに見出し全面的に使用、内装制限もクリアしフィルムだからこその木目表現を追求 photo©河野政人 / ナカサアンドパートナーズ
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・銀座の、レストラン兼ショップ「ギンザ・イニット」。レトルト食品を食事として提供し販売もする店舗で、レトルトとの共通性をダイノックフィルムに見出し全面的に使用、内装制限もクリアしフィルムだからこその木目表現を追求 photo©河野政人 / ナカサアンドパートナーズ

長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、東京・銀座の、レストラン兼ショップ「ギンザ・イニット」です。。レトルト食品を食事として提供し販売もする店舗で、レトルトとの共通性をダイノックフィルムに見出し全面的に使用、内装制限もクリアしフィルムだからこその木目表現も追求されました。店舗の公式サイトはこちら

非常食用に開発されたレトルト食品“IZAMESHI”の有料試食店、つまりレストラン兼ショップを設計させていただいた。2階ではアウトドア商品を販売する。

建築家によるテキストより

その商品特徴が多くの生活者のニーズに応えることから消費が大きく伸び、いまや一般の家庭では欠かせない食品のひとつとなっている。

ただ、それをレストランで出すことによって、ショップでその非常食は売れるが、レストランは繁盛するのか?と疑問に思ったが、それは今度は味勝負となるのであろう。すでにそれは新宿の姉妹店で証明済みでたくさんのお客さんで賑わう。味に信用があるとすると、誰が調理しても変わらない味になるのはむしろメリットになる。そして、よくよく考えてみると町にある多くのチェーン店がそのレトルトで料理を提供していることを思い出し、こんな鮮やかにその裏を見せて売りにしていくビジネスに感服させられた。

建築家によるテキストより

ふと思い出したのが、10年ほど前にタケオキクチのフラッグシップストアを渋谷で計画したとき、初めてあった時に武先生が「Aesop青山店素敵ですね。あの色まちまちの木の棚が好きです。一軒の家を壊した時に出てきた廃材で作ったんでしょ?面白いねえ」と言われながら「でも、代官山蔦屋も不思議と居心地がよく好きなんだよね。嘘だってわかっていてもあの木目が与える人への影響は大きく癒されるんだよね。長坂くんはどう思う?」って言われ、全く予想していなかった質問に面食らい答えを濁したことを覚えている。

それから、ことあるたびにその言葉を思い出すのだが、それを実作で実感することのできる機会がやってきた。レトルトとダイノックフィルムという二つの存在に共通項を感じダイノックフィルムをふんだんに使ったお店をここで計画した。

建築家によるテキストより
玉上貴人 / タカトタマガミデザインによる、東京・江東区の「つくりおき.jp 清澄白河キッチン休憩室」。就業環境の快適化の為のスペースで、緊張感ある仕事から開放される“ひとやすみ”の空間を、円弧を重ねた柔らかな形状・有機的な左官仕上げ・天然木の使用によって生み出す
玉上貴人 / タカトタマガミデザインによる、東京・江東区の「つくりおき.jp 清澄白河キッチン休憩室」。就業環境の快適化の為のスペースで、緊張感ある仕事から開放される“ひとやすみ”の空間を、円弧を重ねた柔らかな形状・有機的な左官仕上げ・天然木の使用によって生み出す photo©吉村昌也
玉上貴人 / タカトタマガミデザインによる、東京・江東区の「つくりおき.jp 清澄白河キッチン休憩室」。就業環境の快適化の為のスペースで、緊張感ある仕事から開放される“ひとやすみ”の空間を、円弧を重ねた柔らかな形状・有機的な左官仕上げ・天然木の使用によって生み出す photo©吉村昌也
玉上貴人 / タカトタマガミデザインによる、東京・江東区の「つくりおき.jp 清澄白河キッチン休憩室」。就業環境の快適化の為のスペースで、緊張感ある仕事から開放される“ひとやすみ”の空間を、円弧を重ねた柔らかな形状・有機的な左官仕上げ・天然木の使用によって生み出す photo©吉村昌也

玉上貴人 / タカトタマガミデザインが設計した、東京・江東区の「つくりおき.jp 清澄白河キッチン休憩室」です。就業環境の快適化の為のスペースで、緊張感ある仕事から開放される“ひとやすみ”の空間を、円弧を重ねた柔らかな形状・有機的な左官仕上げ・天然木の使用によって生み出す計画です。クライアント企業の公式サイトはこちら

「つくりおき.jp」は多忙な共働き子育て世代の家事負担を軽減する為に、専門の調理人が手作りした惣菜をデリバリーするサービスである。レシピは管理栄養士が監修しているという。開業以来ユーザー数を着実に伸ばし、配送対象エリアの拡大を計っている。

建築家によるテキストより

この休憩室は、開業以来最大規模の清澄白河キッチン新規開設において、就業環境をより快適にするとともにコーポレートブランディングの一環として計画されたものである。

建築家によるテキストより

キッチンでは天然由来のものを除き、保存料や添加物は使われず、徹底した衛生管理がなされる。この高度な調理環境の運用を可能にしているのが、緊張感を持って品質管理に努める従業員達である。その従業員達がシステマティックな厨房空間から開放される「ひとやすみ」の空間として、角のない包まれるような休憩室をデザインした。壁面仕上は有機的な職人の手跡が残るような左官とし、身体が触れる部位を天然木とすることで優しさのある表情と手触りを与えた。

建築家によるテキストより
五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・南城市の「百名のゲストハウス」。自然と暮らしの日常を感じる敷地に、4棟の宿泊室を分棟的に配置し建物までの小道を内部に引込むことで、集落と建築体験が連続する“暮らすように旅を楽しめる”施設を構想
五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・南城市の「百名のゲストハウス」。自然と暮らしの日常を感じる敷地に、4棟の宿泊室を分棟的に配置し建物までの小道を内部に引込むことで、集落と建築体験が連続する“暮らすように旅を楽しめる”施設を構想 photo©神宮巨樹
五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・南城市の「百名のゲストハウス」。自然と暮らしの日常を感じる敷地に、4棟の宿泊室を分棟的に配置し建物までの小道を内部に引込むことで、集落と建築体験が連続する“暮らすように旅を楽しめる”施設を構想 photo©神宮巨樹
五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・南城市の「百名のゲストハウス」。自然と暮らしの日常を感じる敷地に、4棟の宿泊室を分棟的に配置し建物までの小道を内部に引込むことで、集落と建築体験が連続する“暮らすように旅を楽しめる”施設を構想 photo©神宮巨樹
五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・南城市の「百名のゲストハウス」。自然と暮らしの日常を感じる敷地に、4棟の宿泊室を分棟的に配置し建物までの小道を内部に引込むことで、集落と建築体験が連続する“暮らすように旅を楽しめる”施設を構想 photo©神宮巨樹

五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSが設計した、沖縄・南城市の「百名のゲストハウス」です。自然と暮らしの日常を感じる敷地に、4棟の宿泊室を分棟的に配置し建物までの小道を内部に引込むことで、集落と建築体験が連続する“暮らすように旅を楽しめる”施設が構想されました。

敷地は本島南部の海沿いの集落の外れにあり、森や畑に囲まれているため海への眺望はないが森や集落の中を通り緩やかに下る小道が海まで続いていたり、近くの畑では農作業の風景が見れたりと、自然豊かな環境と、ここで暮らす人々の日常を感じることができる。

建築家によるテキストより

建築は4棟のゲストルームとそれを繋ぐ共用部から構成されている。
各個室は敷地内にバラバラに配置され、プライベートな庭を持つ一つの住宅のように計画し、敷地の高低差に合わせて緩やかに傾斜した共用部は、敷地から海までの小道を建物内部へと引き込み、各個室と集落を繋いでいる。

建築家によるテキストより

また、共用部は内外の連続した半外部空間とし、壁の仕上げも集落内に点在する岩肌のような荒い仕上げとすることで集落での体験と建物での体験が連続し、集落の中で暮らしているような体験ができるのではないかと考えた。

建築家によるテキストより
ネリ&フーの、イタリア国立21世紀美術館での建築展「Traversing Thresholds」。施設に収蔵されるスカルパ作品と向き合い、内外と公私を調停する“閾値”の観点から読み解き、そのヴィジョンを再解釈して制作されたインスタレーション
ネリ&フーの、イタリア国立21世紀美術館での建築展「Traversing Thresholds」。施設に収蔵されるスカルパ作品と向き合い、内外と公私を調停する“閾値”の観点から読み解き、そのヴィジョンを再解釈して制作されたインスタレーション photo courtesy of ALCANTARA
ネリ&フーの、イタリア国立21世紀美術館での建築展「Traversing Thresholds」。施設に収蔵されるスカルパ作品と向き合い、内外と公私を調停する“閾値”の観点から読み解き、そのヴィジョンを再解釈して制作されたインスタレーション photo courtesy of ALCANTARA
ネリ&フーの、イタリア国立21世紀美術館での建築展「Traversing Thresholds」。施設に収蔵されるスカルパ作品と向き合い、内外と公私を調停する“閾値”の観点から読み解き、そのヴィジョンを再解釈して制作されたインスタレーション photo courtesy of ALCANTARA

ネリ&フーの、イタリア国立21世紀美術館での建築展「Neri & Hu. Traversing Thresholds」。施設に収蔵されるスカルパ作品と向き合い、内外と公私を調停する“閾値”の観点から読み解き、そのヴィジョンを再解釈して制作されたインスタレーションが公開されています。会期は2022年2月6日まで。

こちらはリリーステキストの一部の翻訳

ドミティラ・ダルディ(Domitilla Dardi / MAXXIデザイン・キュレーター)がキュレーションするAlcantara-MAXXIプロジェクトは、2018年からスタジオ・ヴィジット形式に進化し、過去のマスターと現在のマスターが集まり、毎回招待されてMAXXI Architetturaコレクションの偉大な巨匠の作品を、アルカンターラ®を主要言語として解釈し、個人的解釈を提供するようになったのです。

2021年版では、ネリ&フーは、MAXXIに収蔵されている偉大な作家の一人と向き合います。カルロ・スカルパです。
上海を拠点とする建築デザインスタジオは、「Traversing Thresholds」によって、西洋と東洋の世界、感性と視覚の間に文化の架け橋を構築します。スカルパの解釈は、中国語の「jian」と日本語の「ma」の両方に存在する概念である「threshold」(「隙間」「空間」「間」と大別される)にあります。建築の世界では、この言葉は、内と外、公と私といった対照的な2つの空間環境の間の物理的な調停、あるいは閾値の状態を表すためによく使われるますが、この状態はイタリアの巨匠の空間通路に再び現れています。

リンドン・ネリはこう説明します「閾値の観点から見ると、この “jian”というアイデアは、空間として見ることもできるし、中間、あるいは時間のアイデアとして見ることもできます。」
「これは隙間の空間です。」とロサーナ・フーは付け加えます。「空間だけでなく、空間と時間の間、あるいは2つの構造的な部分の間にある抽象的な概念なのです。何かが満たされるのとは対照的に、空っぽであるという概念があり、音楽を作る音符の間の沈黙のようなものです。」

リンドン・ネリとロサーナ・フーがデザインしたインスタレーションは、スカルパのヴィジョンを、ディテールの発明、ソリッドとヴォイドの対話、素材の創造的な組み合わせという中心節において再解釈しています。

このインスタレーションの焦点は、スカルパの建築の6つの重要な通路を観察者に導くものです。ピボット・プレーン、侵食されたコーナー、挿入されたランドスケープ、フローティング・データム、スリット・ウィンドウ、オフ・アクシス。これらの要素は、完全なものからの引き算、素材間の対話、反重力サスペンション、プログレッシブな空間、構造軸のスライドなど、巨匠のいくつかの教訓に反映されています。ネリ&フーが解釈した建築の教えは、規則正しく交差する壁のメッシュを通して新しい空間を生み出し、6つの限界は訪問者に行動を促し、スカルパの源泉を明らかにする場となっています。

アルカンターラは、優れたデザインアイデアのための特別な「構成材料」であり、その汎用性、触感、エレガンスのあらゆる可能性をもって、この作品を過去と現在をつなぐ真の地点にしています。フルカラーのバリエーションで、あるいはエンボス加工やラミネート加工といった異なるテクスチャーで使用されるこの素材は、ネリ&フーがデザインする建築の礎となり、その生来の感覚的な魅力で人々を迎え入れます。

ドミティラ・ダルディは言います。
「ロサーナ・フーとリンドン・ネリは、MAXXI Architettura Archivesの中で最も貴重なカルロ・スカルパの作品に異なる視点を与えてくれました。」
「スカルパの作品に”胎動”として存在し、”閾値”というコンセプトを通して、旅や通路としての空間の感覚は、東洋のデザイン感覚へと開かれ、現代の建築家の解釈によって強化されています。」

空間構想+辻昌志建築設計事務所による、東京のテナントビル「内神田三丁目プロジェクト」。環境に合わせるのでなく理想的な将来像を想定した建築設計という思想の下、低層部を街路から直接出入可能とし都市と立体的に繋げ、地域の人情的な界隈性をより濃密とすることを目指す
空間構想+辻昌志建築設計事務所による、東京のテナントビル「内神田三丁目プロジェクト」。環境に合わせるのでなく理想的な将来像を想定した建築設計という思想の下、低層部を街路から直接出入可能とし都市と立体的に繋げ、地域の人情的な界隈性をより濃密とすることを目指す photo©Ken'ichi Suzuki
空間構想+辻昌志建築設計事務所による、東京のテナントビル「内神田三丁目プロジェクト」。環境に合わせるのでなく理想的な将来像を想定した建築設計という思想の下、低層部を街路から直接出入可能とし都市と立体的に繋げ、地域の人情的な界隈性をより濃密とすることを目指す photo©Ken'ichi Suzuki
空間構想+辻昌志建築設計事務所による、東京のテナントビル「内神田三丁目プロジェクト」。環境に合わせるのでなく理想的な将来像を想定した建築設計という思想の下、低層部を街路から直接出入可能とし都市と立体的に繋げ、地域の人情的な界隈性をより濃密とすることを目指す photo©Ken'ichi Suzuki

空間構想辻昌志建築設計事務所が設計した、東京・千代田区のテナントビル「内神田三丁目プロジェクト」です。環境に合わせるのでなく理想的な将来像を想定した建築設計という思想の下、低層部を街路から直接出入可能とし都市と立体的に繋げ、地域の人情的な界隈性をより濃密とすることが目指されました。

建築ができるときには、その周囲の環境は決まっています。だから、その環境に合わせて建築を設計する、というのはよく理解できます。しかし、時間の中での自分の立ち位置を少しスライドさせると、建築ができた後に、その周囲の環境も変わっていく、という見方ができるはずです。そうであるならば、まちがこう変わっていったらいいのに、という理想的なまちの将来像を予め想定して建築の設計をすることもできるはずです。

建築家によるテキストより

今でこそ広く知られるようになった、コーリン・ロウのコンテクスチュアリズムという1965年の言説は、本来、建築を文脈に合わせて設計するという意味ではなく、ある理想形をコンテクストに応じて変形させることにより、都市空間と建築形態を決定し、漸進的に都市全体を改変していく方法論として提唱されたものです。これは、都市の中ではたった1粒の建築でも、いつかは都市に大きな変化をもたらすきっかけとなれる、という前提にたっています。

建築家によるテキストより

将来、こうなったらいいな、というまちの姿をイメージし、そこにたどり着くための建築を設計する、というアプローチ。
建築はまちを変えることができる、願いにも似たモチベーションを建築に落とし込む方法論を模索しました。

建築家によるテキストより
玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 第3回「吹出口のひと言」
玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 第3回「吹出口のひと言」

建築家でありアトリエ・ワンのパートナーを務める玉井洋一は、日常の中にひっそりと存在する建築物に注目しSNSに投稿してきた。それは、誰に頼まれたわけでもなく、半ばライフワーク的に続けられてきた。一見すると写真と短い文章が掲載される何気ない投稿であるが、そこには、観察し、解釈し、文章化し他者に伝える、という建築家に求められる技術が凝縮されている。本連載ではそのアーカイブの中から、アーキテクチャーフォトがセレクトした投稿を玉井がリライトしたものを掲載する。何気ない風景から気づきを引き出し意味づける玉井の姿勢は、建築に関わる誰にとっても学びとなるはずだ。
(アーキテクチャーフォト編集部)


吹出口のひと言

玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 第3回「吹出口のひと言」 photo©玉井洋一
text:玉井洋一

 
 
外壁に沿わせた排気ダクトの吹出口の先端に、ステンレスの円板が貼られていた。

それはおそらく汚れやすいタイル面を油分や熱から保護するためだけれど、ステンレス板を四角ではなく丸にしたことはとても気が利いていた。吹出口だけにマンガの「吹き出し」か、とツッコミたくなったが、歩道の植栽や看板の書体などと相まって銀色に光る満月のような何とも言えない風情があった。

この排気ダクトは建物に入居するテナントの業態(たぶん飲食店)から事後的に必要になって渋々つけられたと推察される。しかしここでは単なる「対応」で終わらせずに外壁の汚れ防止や歩行者への気遣いなど複数の配慮が重ねられているのがとても良い。そういった何気ない工夫や知性は尊いもので見かけると得した気分になる。

ザハ・ハディド・アーキテクツによるキプロス・ニコシアの「エレフテリア広場」。祭典や公共イベントの為の市民広場として計画され、敷地形状と機能配置から生まれた流動的な幾何学的形状をもち、旧市街と近代地区のコミュニティーの分断を解消し統一を提案するプロジェクト
ザハ・ハディド・アーキテクツによるキプロス・ニコシアの「エレフテリア広場」。祭典や公共イベントの為の市民広場として計画され、敷地形状と機能配置から生まれた流動的な幾何学的形状をもち、旧市街と近代地区のコミュニティーの分断を解消し統一を提案するプロジェクト photo©Laurian Ghinitoiu
ザハ・ハディド・アーキテクツによるキプロス・ニコシアの「エレフテリア広場」。祭典や公共イベントの為の市民広場として計画され、敷地形状と機能配置から生まれた流動的な幾何学的形状をもち、旧市街と近代地区のコミュニティーの分断を解消し統一を提案するプロジェクト photo©Laurian Ghinitoiu
ザハ・ハディド・アーキテクツによるキプロス・ニコシアの「エレフテリア広場」。祭典や公共イベントの為の市民広場として計画され、敷地形状と機能配置から生まれた流動的な幾何学的形状をもち、旧市街と近代地区のコミュニティーの分断を解消し統一を提案するプロジェクト photo©Laurian Ghinitoiu
ザハ・ハディド・アーキテクツによるキプロス・ニコシアの「エレフテリア広場」。祭典や公共イベントの為の市民広場として計画され、敷地形状と機能配置から生まれた流動的な幾何学的形状をもち、旧市街と近代地区のコミュニティーの分断を解消し統一を提案するプロジェクト photo©Laurian Ghinitoiu

ザハ・ハディド・アーキテクツによるキプロス・ニコシアの「エレフテリア広場」です。祭典や公共イベントの為の市民広場として計画され、敷地形状と機能配置から生まれた流動的な幾何学的形状をもち、旧市街と近代地区のコミュニティーの分断を解消し統一を提案するプロジェクトです。

こちらはリリーステキストの翻訳です

ニコシアのエレフテリア広場(Eleftheria Square)は、キプロス共和国大統領ニコス・アナスタシアデ(Nicos Anastasiade)とニコシア市長コンスタンティノス・ヨルカジス(Constantinos Yiorkadjis)によって落成式が行われました。式典には、EU委員のステラ・キリアキデス(Stella Kyriakides)も出席しました。

ザハ・ハディド・アーキテクツのデザインは、エレフテリア広場を街の主要な集いの場として確立し、分裂した首都をひとつにすることを意図した新しいつながりを生み出します。ニコシアは、ベネチア様式の巨大な要塞によって旧市街と近代的な地区が分断され、「グリーンライン」によって首都が2つのコミュニティーに分かれています。

ニコシアの中心部に位置するエレフテリア広場は、ベネチアン・ウォールと街を取り囲む空堀に隣接しています。中世に建設され、16世紀にベネチア人によって大規模に再建されたこの実質的な防御壁は、首都の最も古い部分の境界を定め、古代都市と壁の外の新しい地区とを分けています。

ザハ・ハディド・アーキテクツは、エレフテイラ広場を、首都再統一の触媒となる大規模な都市計画の初期段階として構想しています。デザインは、ヴェネチアン・ウォールの景観を損なわず、ニコシアのアイデンティティーの一部として定着させるとともに、空堀を開放して街を取り囲む環状公園としました。

以前はアクセスできなかった堀の部分を、新しい市民広場や庭園、ヤシの木が並ぶプロムナードなどに変えることで、堀は街を囲む「グリーンベルト」となることができるのです。ザハ・ハディド・アーキテクツのデザインは、堀の中の新しい公共空間を古代の城壁に沿って拡張し、ニコシアを囲むようにすることで、この分断された首都のコミュニティを再びつなげることを提案しています。

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安藤祐介建築空間研究所による、愛媛・新居浜市の住宅「六光天井の家」。家族の繋がりを大切にした平屋の要望に、共用部を中央配置し諸室を分散させ独立性も確保、自然採光を可能にする高窓の方角サイズ・ガラス種類・天井仕上げにより“光の異なる6つの空間”を生み出す
安藤祐介建築空間研究所による、愛媛・新居浜市の住宅「六光天井の家」。家族の繋がりを大切にした平屋の要望に、共用部を中央配置し諸室を分散させ独立性も確保、自然採光を可能にする高窓の方角サイズ・ガラス種類・天井仕上げにより“光の異なる6つの空間”を生み出す photo©釣井泰輔
安藤祐介建築空間研究所による、愛媛・新居浜市の住宅「六光天井の家」。家族の繋がりを大切にした平屋の要望に、共用部を中央配置し諸室を分散させ独立性も確保、自然採光を可能にする高窓の方角サイズ・ガラス種類・天井仕上げにより“光の異なる6つの空間”を生み出す photo©釣井泰輔
安藤祐介建築空間研究所による、愛媛・新居浜市の住宅「六光天井の家」。家族の繋がりを大切にした平屋の要望に、共用部を中央配置し諸室を分散させ独立性も確保、自然採光を可能にする高窓の方角サイズ・ガラス種類・天井仕上げにより“光の異なる6つの空間”を生み出す photo©釣井泰輔

安藤祐介建築空間研究所が設計した、愛媛・新居浜市の住宅「六光天井の家」です。家族の繋がりを大切にした平屋の要望に、共用部を中央配置し諸室を分散させ独立性も確保、自然採光を可能にする高窓の方角サイズ・ガラス種類・天井仕上げにより“光の異なる6つの空間”を生み出しました。安藤祐介は、安藤忠雄建築研究所出身の建築家です。

施主の要望は、家族のつながりを大切にできる木造平屋建て住宅であった。

平面計画は3×3のナイングリッドをベースにして、家族の共用空間を中央にワンルームで配置し、プライベートな諸室を周囲に分散させ、家族の一体感と個人の独立性確保の両立を図った。

建築家によるテキストより

フットプリントが大きくなる平屋建てでは、中心部への自然採光が課題となる。敷地にゆとりがあり、周辺高所からの視線を気にする必要がないことから、東西方向に3列並んだのこぎり屋根に南北に向かって開いた三角形の天窓を合計6か所設けた。

建築家によるテキストより

南側の窓からは、雄大な四国山地を臨むことができる。これらの三角窓に向かって登り天井を掛け、天井面を伝う自然光が室内深部まで拡散する構成とした。三角窓の室内側には、設備の納まりや収納スペース、また照明の架台を兼ねた内庇を設け、屋外からの直射光を遮り天井面へ向けて反射させ、まぶしさや暑さを軽減している。

建築家によるテキストより

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