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最も注目を集めたトピックス [期間:2021/5/3-5/9]
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/5/3-5/9]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/5/3-5/9)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 中山英之による、ポーラ美術館でのモネの展覧会「モネ-光のなかに 会場構成:中山英之」の写真と、中山によるコンセプト解説。モネの絵画を見るための光の質を現代技術で追求
  2. 千葉の「鋸南町都市交流施設」設計プロポで最優秀者に選ばれた、遠藤克彦・アトリエコJVの提案書が公開
  3. ツバメアーキテクツ+バルーン+パナソニック ホームズによる、東京・墨田区の、シェア施設をもつ「押上のビル PLAT295」。ハウスメーカーの構法を前提に、施主・メーカー・建築家が協働
  4. 廣部剛司建築研究所による、東京・三鷹市の住宅「U・T」
  5. STA土屋辰之助アトリエによる、東京・港区の住宅「House MA」
  6. ネリ&フーによる、中国・蘇州市のチャペル「Suzhou Chapel」
  7. デイヴィッド・アジャイが改修を手掛けた、イギリス・ロンドンの、現代アーティストの為の住宅「Mole House」の写真
  8. 中村創+中村弘美 / DAN設計室による、福岡市の「桜坂のオフィス」
  9. 大分・豊後大野市の「多機能型関係人口拠点施設」設計プロポで最優秀提案者に選ばれた、塩塚隆生アトリエの提案書が公開
  10. 永山祐子建築設計による、群馬の、アイウエアブランドJINSの新店舗「JINS PARK 前橋」。地域と共生する新しいロードサイド店舗のプロトタイプを目指す建築
  11. アトリエ・ジャン・ヌーベルによる、韓国・ソウルの、ドルチェ&ガッバーナの新旗艦店。都市に開かれた螺旋状の店舗空間が特徴的な建築
  12. 中村創 / DAN設計室のデザイン監修、オカケンの設計施工による、神奈川・横浜市の住宅「すみれが丘の家」
  13. デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」。新設部の明示された図面や修復中の写真など豊富な資料で紹介
  14. 二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫・豊岡市の住宅「城崎の家」
  15. ルイス・バラガンが1948年に完成させたメキシコシティの「ルイス・バラガン邸」の解説付ツアー動画(日本語字幕付)
  16. 保坂猛建築都市設計事務所による、東京の、延べ床約18m2の自邸「LOVE2 HOUSE」の高クオリティな動画
  17. ネリ&フーによる、中国・揚州市の、宿泊施設「The Brick Wall — Tsingpu Yangzhou Retreat」。中国の伝統的な建築様式を再定義し、独自の体験を生み出す
  18. 佐々木祐治 / U.L.A.Designによる、神奈川・横浜市の住宅「Garden Wall House #2」
  19. OSTR / 太田翔+武井良祐と村上郁による、既存建物を改修した設計者の自邸「毛馬の住宅」。写真家 大竹央祐による、改修前から竣工後までを一連の流れとして捉えた写真で紹介
  20. 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・目黒区の事務所「ライゾマティクス オフィス」

建築家の内田祥哉さんが亡くなりました ネリ&フーの、中国・上海の同済大学での建築展「Neri&Hu: Works in Permanent Evolution」。自身の建築を6つの建築的視点から紹介
ネリ&フーの、中国・上海の同済大学での建築展「Neri&Hu: Works in Permanent Evolution」。自身の建築を6つの建築的視点から紹介 photo©Studio FF
ネリ&フーの、中国・上海の同済大学での建築展「Neri&Hu: Works in Permanent Evolution」。自身の建築を6つの建築的視点から紹介 photo©Studio FF
ネリ&フーの、中国・上海の同済大学での建築展「Neri&Hu: Works in Permanent Evolution」。自身の建築を6つの建築的視点から紹介 photo©Studio FF

ネリ&フーの、中国・上海の同済大学での建築展「Neri&Hu: Works in Permanent Evolution」の会場写真です。自身の建築を6つの建築的視点から紹介する建築展です。会期は2021年5月15日まで。

以下は、建築家によるテキストの翻訳です

「Neri&Hu: Works in Permanent Evolution」は、ネリ&フーの建築作品を6つのカテゴリーに分けて包括的に紹介しています。「Reflective Nostalgia(思慮深い懐旧)」「Nomadic Voyeurism(放浪するのぞき見)」「Dwelling(住居)」、「Inhabitable Strata(生息可能な層)」「Recasting Vernacular(ヴァナキュラーの改変)」「Future Artifact(未来の人工物)」。

「Reflective Nostalgia(思慮深い懐旧)」から「Future Artifact(未来の工芸品)」に至るまで、本展は時間的な連続性と歴史をテーマにしたスペクトラムとして捉えられています。この展覧会では、さまざまなグローバルな文脈における一連の現代的な問題を検証し、適応的な再利用と歴史の役割に対する知的な探究心を維持すること、のぞき見と関連した空間の読みやすさの再構築、構造(テクトニクス)とポシェ(※建築物の設計図や断面図などで、黒く塗りつぶされる厚い壁や柱の部分)の使用、ヴァナキュラーへの回帰を模索すること、集合的な記憶と断片の役割など、我々がどのように仕事の根拠としているかに光を当てることを目的としています。

この展覧会では、これまでに発表されたことのない多くの模型を用いて、完成した建築、アンビルトの建築、スペキュラティブな作品を紹介しています。この展覧会は、絶えず変化する複数の要素間の対話として捉えられ、ネリ&フーの進化の瞬間を抽出し、捉えることを目的としています。

01 Reflective Nostalgia(思慮深い懐旧)
reflective nostalgiaは「人間の憧れと帰属の両義性を宿し、現代性の矛盾から逃れられない」という意味です。ネリ&フーのプロジェクトの多くは、遺産、集団的記憶、移転、都市再生などの問題に生産的に取り組む手段を提供しています。この章で紹介する作品には、新旧のコントラスト、滑らかさと質感、洗練されたものと生々しいものの間の微妙なバランスが感じられます。

02 Nomadic Voyeurism(放浪するのぞき見)
この章では、中国の庭園によく見られる「借景」という手法が、固定された境界線に対する私たちの認識に疑問を投げかける新しい見方を提供していることを紹介します。借りてきた景色は、一般的な見方の規範を覆し、空間の奥行きやスケールと距離の知覚を操作するような、正確な視覚的侵犯をもたらします。これらのプロジェクトはすべて、放浪しのぞき見する人の歩き回る目によってつなぎ合わされることを意図した断片の集合体の間の、部分と全体の関係を示しています。

03 Dwelling(住居)
「家」と「家にいること」は、シェルター、プライバシー、親密さ、安心感などの主観的な認識によって形成される心理的な構成要素です。住まいは、私たちの日常的な居住儀式の痕跡を残し、長い間、私たちの日常生活の中で蓄積された人工物の器としての役割を果たしています。住まいは、生活のための容器や背景としての役割を果たすだけでなく、私たちの最も親密な存在領域や個人的な愛着から導き出される私たちの価値観の表現でもあります。ハイデガーによれば、人は住めるようになってから建物を建てるのであって、住居とは世界に根を張ろうとする衝動の物理的な表れである。

04 Inhabitable Strata(生息可能な層)
建築とインテリア、外と内という二項対立は、ネリ&フーが実践を通して挑戦してきたものです。ガストン・バシュラールが雄弁に語ったように、これらの言葉は人間の経験を幾何学的に還元しているに過ぎず、生息の全スペクトルを表現するには足りません。ネリ&フーは、「物体性」に対する複雑な態度から、相反する極性を包含したいと考えています。形式的な読みやすさを確立した後の衝動は、内部から形を問い直すことです。

05 Recasting Vernacular(ヴァナキュラーの改変)
中国のヴァナキュラー・タイポロジーは、新しいプロジェクトをより広い歴史的コンテクスト、地元の血統、特定の土地に結びつけるための情報として重要です。最近の調査では、タイポロジーに加えて、ヴァナキュラーな建築材料や建築方法にも目を向け始めています。タイポロジーへのアプローチと同様に、時代遅れの手法を移植したり、過去の要素を直訳したりするのではなく、それらを新たに解釈することを目指しています。

06 Future Artifact(未来の人工物)
アルド・ロッシは、都市を常に意識と記憶を持って変化し、蓄積していく生きた存在と考えました。建築の価値は、機能を失った後も都市を構成し続ける人工物の形態にあります。ネリ&フーが提起する問題はシンプルで、世代を超えて意味のある存在であり続ける建築物をいかにして作るかということです。この章では、ネリ&フーが文脈、モニュメントの役割、破壊と進化の二重性といった概念をどのように扱っているかを紹介します。

中村創 / DAN設計室のデザイン監修、オカケンの設計施工による、神奈川・横浜市の住宅「すみれが丘の家」
中村創 / DAN設計室のデザイン監修、オカケンの設計施工による、神奈川・横浜市の住宅「すみれが丘の家」 photo©堀越圭晋 / 株式会社エスエス
中村創 / DAN設計室のデザイン監修、オカケンの設計施工による、神奈川・横浜市の住宅「すみれが丘の家」
中村創 / DAN設計室のデザイン監修、オカケンの設計施工による、神奈川・横浜市の住宅「すみれが丘の家」

中村創 / DAN設計室のデザイン監修、オカケンの設計施工による、神奈川・横浜市の住宅「すみれが丘の家」です。

ご夫婦と3人の子供で構成されるご家族の為の住まいの計画。

雁行した配置計画とし、大きなボリュームを街並みのヒューマンなスケールへと近づけた。
雁行プランにより出来た余白は駐車場、中庭として計画した。
また、街と調和するような小さなボリュームの屋根に分割し、屋根ごとに、勾配方向を変化させ、街並みとの連続性を図った。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 SALHAUSが、2021年度の設計スタッフ(正社員)の2次募集を開始
【ap job更新】 SALHAUSが、2021年度の設計スタッフ(正社員)の2次募集を開始
【ap job更新】 SALHAUSが、2021年度の設計スタッフ(正社員)の2次募集を開始金沢美術工芸大学

SALHAUSの、2021年度の設計スタッフ(正社員)の2次募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

2021年度の設計スタッフ(正社員)2次募集のお知らせ

当社は小さな戸建住宅・インテリアから大きな公共建築、まちづくりまで、色々な規模のデザインを行う設計事務所です。
コンペ・プロポーザルにも積極的に参加して、これからの建築がどういった公共性を獲得できるか、地域や都市といった大きな視点を持ちながらデザインを考えています。
SALHAUSは3人の事務所代表者が、フラットな関係で議論しながら設計を進めていることが特徴です。
その議論に能動的に参加してくれる、やる気のある設計スタッフを募集します。

中山英之による、ポーラ美術館でのモネの展覧会「モネ-光のなかに 会場構成:中山英之」の写真と、中山によるコンセプト解説。モネの絵画を見るための光の質を現代技術で追求
中山英之による、ポーラ美術館でのモネの展覧会「モネ-光のなかに 会場構成:中山英之」の写真と、中山によるコンセプト解説。モネの絵画を見るための光の質を現代技術で追求展示風景:「モネー光のなかに」ポーラ美術館、2021年。 photo©Gottingham
中山英之による、ポーラ美術館でのモネの展覧会「モネ-光のなかに 会場構成:中山英之」の写真と、中山によるコンセプト解説。モネの絵画を見るための光の質を現代技術で追求展示風景:「モネー光のなかに」ポーラ美術館、2021年。 photo©Gottingham
中山英之による、ポーラ美術館でのモネの展覧会「モネ-光のなかに 会場構成:中山英之」の写真と、中山によるコンセプト解説。モネの絵画を見るための光の質を現代技術で追求展示風景:「モネー光のなかに」ポーラ美術館、2021年。 photo©Gottingham

中山英之による、箱根のポーラ美術館でのモネの展覧会「モネ-光のなかに 会場構成:中山英之」の写真と、中山によるコンセプトの解説です。モネの絵画を見るための光の質を現代技術で追求しています。会期は2022年3月30日まで。展覧会の特設ページはこちら

今回の展示では、11枚のカンヴァスを巡りながら、約30年間のモネの旅路を辿ることになります。そうすると普通なら、絵を照らすスポットライトで、足元にも11個の自分の影が落ちることになります。でも、掛けられている絵はというと、どれもがたったひとつの大きな光のなかで描かれたわけです。その中に、風景も、カンヴァスも、画家自身も包まれていた。だから会場の光の質も同じようにしたいと思いました。そうすることで絵の前に立った時、きっとその体験は画家自身がカンヴァスに向き合っていた瞬間に重なるのではないかと。

いつのまにか絵と一緒に時空を超えた旅をしているような気分になったら素敵ですよね。そんなことを想像しながらこの空間をつくりました。

中山による会場構成のコンセプト解説より

以下、プレス発表時の中山による会場構成のコンセプト解説の書き起こしです(文責:アーキテクチャーフォト)

アトリエ・ジャン・ヌーベルによる、韓国・ソウルの、ドルチェ&ガッバーナの新旗艦店。都市に開かれた螺旋状の店舗空間が特徴的な建築
アトリエ・ジャン・ヌーベルによる、韓国・ソウルの、ドルチェ&ガッバーナの新旗艦店。都市に開かれた螺旋状の店舗空間が特徴的な建築The store display the new Dolce&Gabbana Collection photo©Dolce&Gabbana. Ateliers Jean Nouvel. Jean Nouvel Design
アトリエ・ジャン・ヌーベルによる、韓国・ソウルの、ドルチェ&ガッバーナの新旗艦店。都市に開かれた螺旋状の店舗空間が特徴的な建築The store display the new Dolce&Gabbana Collection photo©Dolce&Gabbana. Ateliers Jean Nouvel. Jean Nouvel Design
アトリエ・ジャン・ヌーベルによる、韓国・ソウルの、ドルチェ&ガッバーナの新旗艦店。都市に開かれた螺旋状の店舗空間が特徴的な建築 photo©Dolce&Gabbana. Ateliers Jean Nouvel. Jean Nouvel Design
アトリエ・ジャン・ヌーベルによる、韓国・ソウルの、ドルチェ&ガッバーナの新旗艦店。都市に開かれた螺旋状の店舗空間が特徴的な建築 photo©Dolce&Gabbana. Ateliers Jean Nouvel. Jean Nouvel Design

アトリエ・ジャン・ヌーベルが設計した、韓国・ソウルの、ドルチェ&ガッバーナの新旗艦店です。都市に開かれた螺旋状の店舗空間が特徴的な建築です。

こちらはプレスリリースの翻訳です

ソウルの江南地区、清潭洞にあるドルチェ&ガッバーナの新しいブティックは、伝統への愛と絶え間ない革新の出会いを建築的に表現しています。

ドルチェ&ガッバーナは、ジャン・ヌーヴェルの紛れもないシグネチャーを採用した重要な旗艦店をオープンしました。ジャン・ヌーヴェルとドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナは、2009年にミラノのパラッツォ・デッラ・ラギオーネで開催された展覧会の際に、すでに協力していました。

建築設計は、「アトリエ・ジャン・ヌーベル」スタジオ、インテリアは「ジャン・ヌーベル・デザイン」スタジオが担当しました。この建物は、ソウルの主要な高級店街に位置しており、外観上の特徴は、この地区のプロフィールを再構築するような、ヴォリュームの消失です。

黒御影石でできた4本の角柱の間に設置された透明度の高いガラスのシリンダーは、ドルチェ&ガッバーナの全体像を都市に提供しています。ドルチェ&ガッバーナのコレクションを一望することができます。建物の2つの側面にある大きな凸型ガラスのファサードによって、街中からドルチェ&ガッバーナのコレクションを一望できます。ガラスの軽やかな透明感と、絶対的なエレガンスの象徴である強烈な黒が、相互参照のゲームの中で追いかけっこをしながら、外から店内へと移動していきます。

驚きと魅力に満ちたこのブティックのインテリアは、モザイク加工されたネロ・マルキーナ大理石で覆われた1本の大きな螺旋状のスロープで展開されており、異なるフロアをシームレスにつなぐことで、特別でユニークな訪問体験を提供しています。お客様は、この渦に巻き込まれて、ドルチェ&ガッバーナ コレクションを発見することになります。これらのコレクションは、フロアごとに魅惑的な照明システムによって強化されています。

インテリアデザインはミニマルで、無数の色調と仕上げを持つ黒を基調としています。光沢のあるブラックガラス、グレーのコンクリート、ブラックのアルマイトが、マンゴーウッドの暖かく洗練されたニュアンスと調和し、ドルチェ&ガッバーナの作品を展示するのに適した、快適で洗練された環境を作り出しています。螺旋状のスロープ全体に広がるメインのディスプレイシステムは、高さの異なる棚やロッドが取り付けられた一連のモジュラーエレメントを使用しています。その結果、螺旋状のスラブの方向に沿って浮かんでいるように見える、魅力的なオブジェクトの渦が生まれました。黒御影石のボリュームの中に作られたコーナーやロジアは、商品を展示したり、くつろげるドレッシングエリアとして利用できます。

テラスでは、現代的な雰囲気のラウンジがお客様をお迎えします。大きな半円形のキャノピーは、建物全体を支配する螺旋状のスロープの理想的な完成形です。洗練されたブラックメタルのシートや御影石のバーカウンターなどの調度品が、この空間を忘れがたい歓談とリラックスのための究極の目的地にしています。

大分・豊後大野市の「多機能型関係人口拠点施設」設計プロポで最優秀提案者に選ばれた、塩塚隆生アトリエの提案書が公開

大分・豊後大野市の「多機能型関係人口拠点施設」設計プロポで最優秀提案者に選ばれた、塩塚隆生アトリエの提案書が公開されています。

豊後大野市多機能型関係人口拠点施設設計等業務委託に係る委託予定者を選定するために実施した公募型プロポーザルについて、以下のとおり審査結果を公表します。

千葉の「鋸南町都市交流施設」設計プロポで最優秀者に選ばれた、遠藤克彦・アトリエコJVの提案書が公開
千葉の「鋸南町都市交流施設」設計プロポで最優秀者に選ばれた、遠藤克彦・アトリエコJVの提案書が公開 image courtesy of 遠藤克彦建築研究所・アトリエコ設計共同体
千葉の「鋸南町都市交流施設」設計プロポで最優秀者に選ばれた、遠藤克彦・アトリエコJVの提案書が公開 image courtesy of 遠藤克彦建築研究所・アトリエコ設計共同体

千葉の「鋸南町都市交流施設」設計プロポーザルで最優秀者に選ばれた、遠藤克彦建築研究所アトリエコ設計共同体の提案書がPDFで公開されています。一次審査には、こちらの6組が選定されていて注目されていました。

審査講評はこちら

鋸南町都市交流施設周辺整備設計業務委託について、公募型プロポーザルにより特定した最優秀者と次のとおり業務委託契約を締結しました。

以下の画像は拡大して閲覧できます

野老朝雄と豊田啓介が参加した、「DISCONNECT/CONNECT 【ASAO TOKOLO×NOIZ】」展のオープニングトークの動画

野老朝雄と豊田啓介が参加した、「DISCONNECT/CONNECT 【ASAO TOKOLO×NOIZ】」展のオープニングトークの動画です。愛知県常滑市のINAXライブミュージアムで開催されている展覧会の関連企画です。会期は2021年10月21日まで。

≪トーク内容≫
今展は、野老朝雄氏とnoizのコラボに加え、タイルを素材に加えたことによるリアルとデジタルの調和を活かした展覧会です。完成にいたるメーキングの過程を振り返りながら、同展タイトルの「DISCONNECT/CONNECT」を背景に、野老氏と豊田氏に、それぞれの役割や魅力、今展のねらい、制作思考中の紆余曲折などを熱く語っていただく予定です。

以下に、展覧会の概要等も紹介します。

中村創+中村弘美 / DAN設計室による、福岡市の「桜坂のオフィス」
中村創+中村弘美 / DAN設計室による、福岡市の「桜坂のオフィス」 photo©浜田 昌樹 / 川澄・小林研二写真事務所
中村創+中村弘美 / DAN設計室による、福岡市の「桜坂のオフィス」 photo©浜田 昌樹 / 川澄・小林研二写真事務所
中村創+中村弘美 / DAN設計室による、福岡市の「桜坂のオフィス」 photo©浜田 昌樹 / 川澄・小林研二写真事務所

中村創+中村弘美 / DAN設計室が設計した、福岡市の「桜坂のオフィス」です。

木をふんだんに使用して優しく暖かいオフィスをデザインした。
執務空間、セミナールームを併用した建物を「一枚の大屋根」の下に内外を繋ぎ、人々の集う建築を作った。
ボリューム間にヴォイドを挿入することにより、街に対する圧迫感を軽減し、自然を取り込んだ建築を目指した。ヴォイド空間にはトップライトを設けることで木漏れ日が差し込み、風の通り道とすることで、居心地の良い空間を生み出すことができた。

建築家によるテキストより

1階には2つのテラスを持ち、事務室、セミナールームの2つの用途により動線空間を分離している。人々が気軽に入りやすいよう、前面ストリートと繋がる深い軒をもつテラスを介して、ゲストを室内へと迎え入れるよう計画している。
執務空間は「吹き抜けを持つ開放的な事務室」と「木に包まれる暖かな事務室」の二つのキャラクターの異なるインテリアデザインとした。

建築家によるテキストより
ツバメアーキテクツ+バルーン+パナソニック ホームズによる、東京・墨田区の、シェア施設をもつ「押上のビル PLAT295」。ハウスメーカーの構法を前提に、施主・メーカー・建築家が協働
ツバメアーキテクツ+バルーン+パナソニック ホームズによる、東京・墨田区の、シェア施設をもつ「押上のビル PLAT295」。ハウスメーカーの構法を前提に、施主・メーカー・建築家が協働 photo©長谷川健太
ツバメアーキテクツ+バルーン+パナソニック ホームズによる、東京・墨田区の、シェア施設をもつ「押上のビル PLAT295」。ハウスメーカーの構法を前提に、施主・メーカー・建築家が協働 photo©長谷川健太
ツバメアーキテクツ+バルーン+パナソニック ホームズによる、東京・墨田区の、シェア施設をもつ「押上のビル PLAT295」。ハウスメーカーの構法を前提に、施主・メーカー・建築家が協働 photo©長谷川健太

ツバメアーキテクツ+バルーン+パナソニック ホームズが設計した、東京・墨田区の、シェア施設をもつ「押上のビル PLAT295」です。ハウスメーカーの構法を前提に、施主・メーカー・建築家が協働して完成した建築です。施設の公式サイトはこちら

本プロジェクトは、シェアオフィス・シェアキッチン・賃貸住戸・オーナー住戸が一体となった5階建てのビルである。
既存建築の建て替えが決まった時点で、ハウスメーカーが施工を担当することが決まっていた。下町の結節点となるシェアオフィスやシェアキッチンをつくりたいという施主の要望があり、建築に「ハウス」以外の用途が混ざることになった。ハウスメーカーの構法を使いながらも、職住近接を実現するために施主の翻訳者のような立ち位置としてツバメアーキテクツが伴走することになり、施主・ハウスメーカー・建築家の3者で協働を行いながらプロジェクトが進行した。

建築家によるテキストより

ツバメアーキテクツとしてはデザインの「調整役」としてではなく、ハウスメーカーの構法を駆使することによって、汎用性高くかつ場所に寄り添った使い方を可能にする新しいバランスのビルをつくることを目指した。

建築家によるテキストより

プロジェクトが開始して以降、幾度となく持っていく提案に、メーカーによる制約が立ち現われ、その特徴を理解することから始まり、無足場工法をはじめとした狭小・角地への敷地対応力などの強みが解明された。そのノウハウを最大限に活かしながら、ルールに則りながらも従来の商品化住宅の枠を越えた新たなプロトタイプとなるような職住一体の建築を実現した。産業的構法の中で、シェアスペースやバルコニーなどの都市に開いた「活動領域」と「住戸領域」を均衡させたことで、コロナのような予期せぬ状況にも柔軟に対応できるようなビルとなった。

建築家によるテキストより
廣部剛司建築研究所による、東京・三鷹市の住宅「U・T」
廣部剛司建築研究所による、東京・三鷹市の住宅「U・T」 photo©鳥村鋼一
廣部剛司建築研究所による、東京・三鷹市の住宅「U・T」 photo©鳥村鋼一
廣部剛司建築研究所による、東京・三鷹市の住宅「U・T」 photo©鳥村鋼一

廣部剛司建築研究所が設計した、東京・三鷹市の住宅「U・T」です。

時間の流れかたは、その環境によって変化していく。
何かに熱中している時間は短く感じるし、無為に過ぎゆく時間を待つのは長く感じるもの。
行為と環境が結びつく場が建築なのだとすれば、設計でコントロールできる時の流れもあるのではないだろうか。
この住宅を設計しながら強く意識していたのは、それぞれの場を過ごすときの時間感覚に、どう寄り添うことができるか、ということだった。

建築家によるテキストより

都内にしては比較的ゆとりのある敷地環境で、まずは大きめの中庭的空間をつくることが求められた。それによって、余り近隣を意識しないで過ごせるように。
それから、すべてが大きなワンルームなのではなく、それぞれの場所が、ある程度独立していること。
そのため、特に1階廻りはそれぞれに必要十分なスペースを取りながら、室内動線にあえて距離(奥行)を取った。その上で、比較的ゆったりとしたスペースを確保した外部(中庭・テラス)を通じて視覚的な一体感を持てるように配慮している。

建築家によるテキストより

それぞれの居場所はその用途に応じて、尺寸モデュールから外した寸法の微調整を行っている。そのことによって、コージーなスケールを持たせ、それが繋がり・抜けていくための要素を外部空間と動線+αのスペースに委ねている。また、内外の境界にバッファーとなるような<スキマ>を取ろうとしている。納まり上の壁厚はほとんど変えないまま、サッシュやブラインドなどを(壁厚の中で)内部の壁から少しレイヤー状に切り離されて感じられるよう、ディテールを検討していった。

建築家によるテキストより
デイヴィッド・アジャイが改修を手掛けた、イギリス・ロンドンの、現代アーティストの為の住宅「Mole House」の写真

デイヴィッド・アジャイが改修を手掛けた、イギリス・ロンドンの、現代アーティストのスー・ウェブスター(Sue Webster)の為の住宅「Mole House」の写真が14枚、archdailyに掲載されています

STA土屋辰之助アトリエによる、東京・港区の住宅「House MA」
STA土屋辰之助アトリエによる、東京・港区の住宅「House MA」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、東京・港区の住宅「House MA」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、東京・港区の住宅「House MA」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、東京・港区の住宅「House MA」 photo©井上登

STA土屋辰之助アトリエが設計した、東京・港区の住宅「House MA」です。

典型的な東京の山の手である「麻布」は起伏に富んだ地形で構成されている。古川の流れによってつくられた台地と谷地、その支流により襞のように入り組んだ地形によりいくつものエリアが多様に存在している。敷地は有栖川記念公園の近く、大使館も多く、インターナショナルな雰囲気と緑豊かな自然に包まれている。

一方で、高台住宅地としてのスケール感を維持しているエリアでもあり、その双方の性質を引き受ける、町と緑に対して開放的かつ連続的な住空間を目指した。

建築家によるテキストより

また、クライアントは住宅建材・設備機器メーカーに勤務していることもあり、この住宅もそのメーカーの製品を中心に構成されている。いわゆる「既製品」を使って建築家作品をどこまで追究可能であるかも設計の重要なテーマであった。

新建材と住宅建築の歴史は日本の住宅を語る上で欠かせない。特に戦後、東京オリンピックを契機に発展を遂げたユニット製品、工業製品としての建材は新築=大量生産のフェーズから改修=選択のフェーズへと既に変容している。

この住宅においても建材の付加価値を含めた機能、意匠や質感、施工性を評価しつつ採用可能な製品を取捨選択した。結果、かなりの部分を既製品で構成することができた。更には、メーカーの想定している標準的な納まりや簡易な施工方法の中だけで設えるのではなく、周辺の「手づくり」の部分と組み合わせることでお互いの価値を高められていると考える。

建築家によるテキストより
ネリ&フーによる、中国・蘇州市のチャペル「Suzhou Chapel」
ネリ&フーによる、中国・蘇州市のチャペル「Suzhou Chapel」 photo©Pedro Pegenaute
ネリ&フーによる、中国・蘇州市のチャペル「Suzhou Chapel」 photo©Pedro Pegenaute
ネリ&フーによる、中国・蘇州市のチャペル「Suzhou Chapel」 photo©Pedro Pegenaute

ネリ&フーが設計した、中国・蘇州市のチャペル「Suzhou Chapel」です。

こちらは建築家によるテキストの翻訳

このチャペルは、大きな村の中に存在する特徴的な建物です。幹線道路やウォーターフロントから見える一等地に建っています。その建築言語は、起伏のあるレンガ壁や浮遊する白いボリュームなど、プロジェクトの他の場所で見られる同様の要素に由来していますが、ここではそれらが別レベルの明確な表現になっています。レンガの壁は、さらに洗練されたスケールへと変化し、異なる高さの壁が互いに織り成すことで、建物へと続く風景の旅を演出しています。

白いボリュームも特別な扱いを受けており、ここでは2つの層で構成されています。内側の層はシンプルな箱で、四方に散りばめられた窓があり、外側の層は折りたたまれ穴の開いた金属の皮で、隠したり見せたりする「ヴェール」となっています。昼間、白い箱は太陽の光を受けて優しく揺らめき、中身をさりげなく見せてくれます。夜になると、白い箱は宝石のようにプロジェクトの道しるべとなり、さまざまな窓から四方八方に柔らかな光を放ちます。

建物内では、プレファンクションエリアを経て、高さ12mの光あふれるメインチャペルスペースへと誘導されていきます。高さ12mの光あふれる空間です。ピクチャーウィンドウには様々な人工物や自然の風景が映し出され、周囲の自然とのシームレスな融合を実現しています。中2階には、ゲストの人数に合わせてキャットウォークが設置されており、360度見渡せる空間になっています。中二階は、部屋の上部全体を包む木製のルーバーケージに組み込まれています。光る電球のグリッドと繊細なブロンズのディテールが、静かな修道院のような空間に豪華さを与えています。グレーのレンガ、テラゾ、コンクリートなどのシンプルな素材感に、特注の木製家具や細工された木のディテールが映えています。礼拝堂のもう一つの特徴は、メインスペースとは別に階段が設けられていることです。この階段からは、風光明媚な湖を一望できる屋上に出ることができます。この階段に沿って様々な開口部が設けられており、内部と外部の両方から思いがけない景色を楽しむことができます。

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