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【ap job更新】 田中哲也建築構造計画 株式会社が、スタッフ・アルバイトを募集中
【ap job更新】 田中哲也建築構造計画 株式会社が、スタッフ・アルバイトを募集中
【ap job更新】 田中哲也建築構造計画 株式会社が、スタッフ・アルバイトを募集中『道の駅 和紙の里ひがしちちぶ』(写真 シュンタロウ)

田中哲也建築構造計画 株式会社の、スタッフ・アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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田中哲也建築構造計画では構造設計を一緒に楽しく頑張れる仲間を募集しています。

弊社では構造技術者としての安全性の確保や技術的な側面はもちろんのこと、プロジェクトの実現に向けた様々なハードルをクリア出来る様に、建築家をはじめとしたチームを構造の面からサポートします。建築は設計から完成するまでに多くの“人”とチームとして協働するため、“仲間”のことを常に心掛けながら一緒に苦労や喜びを共有できることを楽しみにしています。

これまで、

・インスタレーションから土木スケールの構造物まで
・RC造、鉄骨造、木造、ハイブリッド、免制震など様々な構造形式
・新築だけでなくリノベーション、耐震診断、耐震補強
・伝統木造(重要文化財)から新しい工法、素材まで

といった幅広いプロジェクトに携わってきた経験を活かしながら、より洗練されたデザインになる様に最適解の提案かつ新しいことへのチャレンジすることを心掛けています。

■弊社で得られること
将来独立を考えている人も大歓迎です。計画から設計、現場監理までの建築ができるまでの流れを全て経験できること、幅広い多くのプロジェクトを通じて将来の糧になる様な経験やノウハウを得られると思います。もちろん事務所を経営するノウハウも。

【ap job更新】 齋藤隆太郎が主宰する「株式会社DOG」が、設計スタッフ(正社員)を急募中
【ap job更新】 齋藤隆太郎が主宰する「株式会社DOG」が、設計スタッフ(正社員)を急募中
【ap job更新】 齋藤隆太郎が主宰する「株式会社DOG」が、設計スタッフ(正社員)を急募中8.5ハウス

齋藤隆太郎が主宰する「株式会社DOG」の、設計スタッフ(正社員)を急募のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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設計スタッフ(正社員)を募集します。※急募

DOGでは、建築思想と建築計画の共有をテーマに、「良い塩梅」な建築設計を目指しています。

私たちは業務拡大のため2020年9月に北新宿のビル1Fをリノベーションし、新しい路面のオフィス構えました。現在世田谷の長屋や茅ヶ崎の住宅など複数のプロジェクトが動いています。大学研究室との協働プロジェクト等も今後始まります。

今までの建築作品の多くは雑誌やWEB等で対外的に発表しており、また展覧会出展の機会が多いことから、通常実務だけではない多様な設計業務が可能です。

またプロポーザルにも積極的に取り組みますので、意欲のある明るい方のご応募をお待ちしております。
※色々な建築家が遊びに来ます。
※大学院インターン(単位付与)やアルバイトも多く来ます。

【代表/齋藤隆太郎】
1984 東京都生まれ
2006 東京理科大学工学部建築学科卒業
2008 東京理科大学大学院工学研究科建築学専攻修了
2008-2014 株式会社竹中工務店設計部
2014 株式会社DOG一級建築士事務所設立
2015- 東京大学大学院工学研究科建築学専攻博士後期課程
2015- 日本工学院非常勤講師

建築討論の2020年12月の特集「建築作品評価をめぐる素朴疑問 ─── 厳選5問に対する平易で偏った回答集」が公開

日本建築学会の建築討論の2020年12月の特集「建築作品評価をめぐる素朴疑問 ─── 厳選5問に対する平易で偏った回答集」が公開されています。

建築作品って宿命的に「褒められ下手」なのかも。だってあまりにべったりと社会や時代にくっついている。どんな人のためにもつくられ、あまりに多様なスケールにわたって、何でも建築でございと節操がない。それにあまりにも共著者が多くて誰が作者なのかもケース・バイ・ケース。そんな模糊たる有象無象の海から、「作品賞」の名に値するものを選び出そうとしたとたん、たちまち数々の「?」が頭をもたげてくるのも無理はないというものです。

その「?」に対する回答集をお届けします。

以下は各論考への直接リンクです。

古谷誠章+NASCAによる、長野・水内郡の、畜舎兼事務所「アファン ホースロッジ」
古谷誠章+NASCAによる、長野・水内郡の、畜舎兼事務所「アファン ホースロッジ」 photo©淺川敏
古谷誠章+NASCAによる、長野・水内郡の、畜舎兼事務所「アファン ホースロッジ」 photo©淺川敏
古谷誠章+NASCAによる、長野・水内郡の、畜舎兼事務所「アファン ホースロッジ」 photo©淺川敏
古谷誠章+NASCAによる、長野・水内郡の、畜舎兼事務所「アファン ホースロッジ」 photo©淺川敏

古谷誠章+NASCAが設計した、長野・水内郡の、畜舎兼事務所「アファン ホースロッジ」です。施設の公式サイトはこちら(公開されている訳ではないですがイベント等が企画されているようです)。

C.W.ニコルさんの依頼でつくった厩「アファン ホースロッジ」です。

馬といっても乗馬用の馬ではなく、荷物を運ぶ馬と共に生活するため、馬を繁殖させることのできる厩舎です。

馬房の隔壁には馬搬により運び出した間伐材による板倉工法を用いた木造の建屋で、馬房と馬の世話をするホースマンの生活の拠点となる管理等とが繋がっており、馬と人が常にそれぞれの気配を感じられるように全体が緩やかに湾曲した構成となっています。これは現代の「曲り家」ですね、ニコルさんと話をしていました。

管理棟にも馬房にもロフトが設けられており、ホースマンの寝室や、研修生やインターンが来た際の寝場所としても使うことができます。

馬はその体から冬場でもかなりの水蒸気を発するので、その湿気を開放するために、切妻の頂部には腰屋根状の換気塔を設け、常に重力換気がなされるように計画しました。

湾曲したその外観は、周囲の黒姫の山々の景観とも繋がるよう意識しています。

建築家によるテキストより
金山大+小泉宙生 / SWINGによる、大阪市のシェアハウス「HAYA OSAKA」
金山大+小泉宙生 / SWINGによる、大阪市のシェアハウス「HAYA OSAKA」 photo©大竹央祐
金山大+小泉宙生 / SWINGによる、大阪市のシェアハウス「HAYA OSAKA」 photo©大竹央祐
金山大+小泉宙生 / SWINGによる、大阪市のシェアハウス「HAYA OSAKA」 photo©大竹央祐

金山大+小泉宙生 / SWINGが設計した、大阪市のシェアハウス「HAYA OSAKA」です。

敷地は天王寺から自転車で数分の距離にあり、古くからの地域住民の繋がりが残る大阪市内には珍しい歴史の面影(環濠集落)のある街並みです。

エリア特性を調査する中で、近くにある神社のお祭りには、前面道路に地車が賑やかに練り歩き、横の公園では縁日もでて活気があるエリアの中心的な役割を担っていることも分かりました。

そのような地域に建つシェアハウスの相応しい姿とは、街に閉じたワンルームとは違い、地域と緩やかにつながる建築が望ましいのではないか?

建築家によるテキストより

公私の距離感のグラデーションをどのように建築計画に反映するか?
「住人同士 / シェアハウス / 街」 といったつながりを設定し、プランの推敲を重ねました。

奥行方向が長い敷地形状を生かし、建物配置をL字型とすることで出来た中庭を、住人たちが自由に使える外部空間として位置付けました。菜園などができる余白を残した中庭からパーゴラのある開放的なテラス、そして床レベルを下げてテラスに近づけたダイニングスペースが繋がり、屋内から屋外へ自然に流れるような居場所の構成を試みています。

また、立体的で奥行き感のある場の構成や見え方、階段の上下移動の視線の動きにも配慮し、中間領域や移動空間も居場所になるようスタディコーナー、ライブラリーコーナー等の様々な居場所を点在させています。

建築家によるテキストより
小林良孝建築事務所による、愛知・名古屋市の、集合住宅の一住戸を改修した事務所兼住宅「House I」
小林良孝建築事務所による、愛知・名古屋市の、集合住宅の一住戸を改修した事務所兼住宅「House I」 photo©小林良孝建築事務所
小林良孝建築事務所による、愛知・名古屋市の、集合住宅の一住戸を改修した事務所兼住宅「House I」 photo©小林良孝建築事務所
小林良孝建築事務所による、愛知・名古屋市の、集合住宅の一住戸を改修した事務所兼住宅「House I」 photo©小林良孝建築事務所

小林良孝建築事務所が設計した、愛知・名古屋市の、集合住宅の一住戸を改修した事務所兼住宅「House I」です。

名古屋の都市部にある築40年を過ぎた集合住宅の一住戸のリノベーション。

もともと事務所として使われていた空間を一度解体し、まっさらな骨格だけを残して新たに事務所兼住宅として空間を再構築した。

この住戸は、4周全て外部に面し尚かつ南側が共用廊下に接しているため、南からの採光がとれないという、通常のマンション特有の間取りとは少し異なったキャラクターを持つ一室でした。
その一見短所ともとれる部分を長所に変換すべく空間を分節。

居住のメインとなるLDKとワークスペースを長手方向に据え、東・西・北の3方向に開けられた開口部からの光が行渡るよう、壁で間仕切ることはしませんでした。

建築家によるテキストより

今回のリノベーションにおいて、無骨で重厚な印象を持つRCの柱梁の存在感からの解放を主題として考えました。

新築であれば構造も含めて総合的にデザイン出来るが、マンションのリノベーションにおいては、既にある構造躯体である柱梁を自由にさわることが出来ない。
その重たく存在を主張する柱や梁から解放され、その圧迫感を少しでも低減出来れば、生活ががもっと軽やかで自由に心地よく暮らせるのではないかと考えた。

建築家によるテキストより
岸名大輔 / BAUMによる、福井・鯖江市の、既存の工場兼事務所の改修「エクセル眼鏡」
岸名大輔 / BAUMによる、福井・鯖江市の、既存の工場兼事務所の改修「エクセル眼鏡」 photo©Mov / 明直樹
岸名大輔 / BAUMによる、福井・鯖江市の、既存の工場兼事務所の改修「エクセル眼鏡」 photo©Mov / 明直樹
岸名大輔 / BAUMによる、福井・鯖江市の、既存の工場兼事務所の改修「エクセル眼鏡」 photo©Mov / 明直樹

岸名大輔 / BAUMが設計した、福井・鯖江市の、既存の工場兼事務所の改修「エクセル眼鏡」です。クライアント企業のウェブサイトはこちら

福井県鯖江市は日本最大のメガネの産地であり、日本各地、世界中から視察に訪れる場所である。
約35年前メガネ工場兼事務所として建てられたこの物件は、建築当時丁寧に造られ長い間大切に使われていた建物であった。この古いながらも美しくかつ工場部分に合わせて1階の階高が5.3mという高さであるという特徴に注目し、同年代に日本各地で造られた名作美術館をイメージしコンセプトとした。

部品の搬入などで出入りが多いエントランスは既存の位置とほとんど変えず、事務室と倉庫や給湯室といったバックヤード機能を集約させて動線をクリアにした。事務空間は閉鎖的になりがちだが、ガラス張りと天井が高い空間で開放感を持たせた。また間仕切り壁に木板を使用することで、躯体コンクリートの冷たい印象を緩和させた。

建築家によるテキストより
ズントー事務所でプロジェクトリーダーを務める杉山幸一郎による連載エッセイの最新回「雑誌の季節」

ピーター・ズントー事務所でプロジェクトリーダーを務める杉山幸一郎による連載エッセイの最新回「雑誌の季節」が公開されています。

青木淳と品川雅俊のASと昭和設計による、長野の「松本平広域公園陸上競技場」の2020年11月時点での基本設計案

青木淳と品川雅俊のAS昭和設計がプロポーザルで最適候補者に選ばれていた、長野の「松本平広域公園陸上競技場」の2020年11月時点での基本設計案がPDFで公開されています。プロポーザル時の提案書はこちらで閲覧可能です。こちらのページでは、設計者と関連団体等との協議経過と基本設計(案)がそれぞれの打ち合わせ段階ごとに公開されています。

保坂猛建築都市設計事務所による、東京・文京区の、設計者の自邸「LOVE² HOUSE」
保坂猛建築都市設計事務所による、東京・文京区の、設計者の自邸「LOVE² HOUSE」 photo©Koji Fujii Nacasa & Partners Inc.
保坂猛建築都市設計事務所による、東京・文京区の、設計者の自邸「LOVE² HOUSE」 photo©Koji Fujii Nacasa & Partners Inc.

保坂猛建築都市設計事務所が設計した、東京・文京区の、設計者の自邸「LOVE² HOUSE」です。

横浜の自邸LOVE HOUSEに10年住んだ。2015年から早稲田大学芸術学校の教員となり設計事務所との両立、早稲田と横浜の往復は思いのほか時間がかかった。そこで2件目の自邸LOVE² HOUSEの建設を決めた。希望の場所で予算に合う10坪の土地を購入し、2階建ての検討が始めた。丁度その頃、江戸時代の庶民の長屋が9尺2間(9.6m2)で4人家族が生活していたということを本で読んでいた妻が「6坪は広い」と言い出した。そこで延床19m2の平屋で計画をやり直した。

延床20m2を下回る戸建の事例、鴨長明による方丈庵(一丈四方9.18m2)、ル・コルビュジェによるカップマルタンの小屋(16.85m2)、立原道造によるヒアシンスハウス(15.15m2)など、周辺環境と共にその小屋での生活全体をこよなく愛していたことを参考、LOVE HOUSEでの自然要素(太陽の光、雨、雪、動物、植物、人など)がある生活経験も踏まえ、古代ローマ人がヴィラ生活で大切にした5つの要素(学問、入浴、演劇、音楽、美食)を、この小さな家で充実させたいと考え、削ぎ落とされたミニマリズムではなく、あらゆるものをより膨らませて生活を豊かにするよう計画した。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 株式会社 the design laboが、設計スタッフ(正社員・アルバイト)を募集中
【ap job更新】 株式会社 the design laboが、設計スタッフ(正社員・アルバイト)を募集中
【ap job更新】 株式会社 the design laboが、設計スタッフ(正社員・アルバイト)を募集中O-C Project

株式会社 the design laboの、設計スタッフ(正社員・アルバイト)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社 the design laboが正社員・アルバイトを募集中

11月にオフィスを拡張し、作業スペースを増床しました。

弊社は建築設計業務を中心に、幅広くモノ創りに関わっています。
現在、戸建住宅、集合住宅、店舗、文化施設などの建築設計監理業務、海外のメゾンや家具ブランドなどとのプロダクトデザイン業務及びグラフィックデザイン業務など、様々なプロジェクトが進行中です。

今回は建築設計・監理を担う正社員と、設計業務をサポートしてくれるアルバイトを募集します。

三上建築事務所・押田建築設計事務所共同企業体による、富山の「砺波市立砺波図書館」
三上建築事務所・押田建築設計事務所共同企業体による、富山の「砺波市立砺波図書館」 photo©新写真工房 堀内広治
三上建築事務所・押田建築設計事務所共同企業体による、富山の「砺波市立砺波図書館」 photo©新写真工房 堀内広治
三上建築事務所・押田建築設計事務所共同企業体による、富山の「砺波市立砺波図書館」 photo©新写真工房 堀内広治

三上建築事務所押田建築設計事務所共同企業体が設計した、富山の「砺波市立砺波図書館」です。施設の公式ページはこちら

砺波平野は比類なき静かな絶景である。加賀百万石を支える穀倉地帯であった散居村の様が今も美しい田園風景として継承されている。ここに住む人々の中に宿る合理性と豊かな心情を兼ね備えた高い品格に由来するものだと、あずまだちと呼ばれるその母屋の佇まいにその所以を感じた。そうした心象を抱きながら市内を縦断する幹線道路に面する「大屋根の下のワンルームの図書館」を構想した。

大屋根はその大きさとともに緩やかなうねりをもって砺波市の新たなランドマークとなることを企図した。それはあずまだちの現代的な解釈であると同時に、未来に飛翔するペーガソスの翼のように市民の教養の象徴でもある。そして、西側の通りと平行に低く構えた軒下から館内の様子を通りに開くように設えた。

建築家によるテキストより
OMAが増築を手掛けている、カリフォルニア・ロサンゼルスのユダヤ教寺院「Audrey Irmas Pavilion」の現場写真

OMAが増築を手掛けている、アメリカ・ロサンゼルスのユダヤ教寺院「Audrey Irmas Pavilion」の現場写真が4枚、dezeenに掲載されています。

デイビッド・アジャイが計画している、ナイジェリア・ベニンシティの美術館「Edo Museum of West African Art」の画像

デイビッド・アジャイが計画している、ナイジェリア・ベニンシティの美術館「Edo Museum of West African Art」の画像が10枚、dezeenに掲載されています。

「老朽化インフラ 教訓はなぜ生かされていないのか」(NHK クローズアップ現代)

「老朽化インフラ 教訓はなぜ生かされていないのか~笹子トンネル事故8年~」という番組の内容が、NHK クローズアップ現代のサイトに掲載されています。

藤貴彰+藤悠子による、東京・渋谷区の、設計者の自邸兼事務所「出窓の塔居」
藤貴彰+藤悠子による、東京・渋谷区の、設計者の自邸兼事務所「出窓の塔居」 photo©西川公朗
藤貴彰+藤悠子による、東京・渋谷区の、設計者の自邸兼事務所「出窓の塔居」 photo©西川公朗
藤貴彰+藤悠子による、東京・渋谷区の、設計者の自邸兼事務所「出窓の塔居」1階。 photo©西川公朗
藤貴彰+藤悠子による、東京・渋谷区の、設計者の自邸兼事務所「出窓の塔居」1階 / 2階。 photo©西川公朗

藤貴彰+藤悠子が設計した、東京・渋谷区の、設計者の自邸兼事務所「出窓の塔居」です。また2020年12月12日14時に設計者によるオンラインレクチャーが開催されます。

新旧の街並みが混在する都心の狭小地に、自邸兼事務所を設計した。駅前で、様々な用途になり得る可能性のある場所なので、家でなく居場所をつくるべきだと考えた。自分たちの手を離れた後、用途や持ち主が変わっても生き続けられる、居心地の良い居場所である。

居場所をつくる手法として、空間そのものを構築するのではなく、何気ない人の振る舞いの一つ一つを意識的に具現化し、空間が立ち上がることを試みた。そこで用いた形式が出窓である。日本における出窓の法令上の寸法体系が家具的であることに着目した。出幅は500mmまで、床面からの立ち上がりは300mm以上、天井面から窓の上枠が立ち下がっているという基準があり、用途が生じない場合は容積不算入でもある。出窓を家具的に扱い、階ごとに全周ぐるりと巻き付け積層することで、建物の周囲に家具的境界を作った。座る、寝転ぶ、手を洗う、料理する、入浴する、物を書くなど日常の様々な振る舞いが出窓と共にある。

また、狭小地の宿命として、新たに建物を建築すると、隣家の窓前に壁が立ち、息苦しい思いをさせてしまう。隣家にも居心地の良さをもたらす形態とはどうあるべきかを考えた。建物の角を45度で落とし敷地の四隅に空地のポケットをつくることで、隣家の窓の振る舞いも確保し光と風を享受できるようにした。八角形の建物形状は、通常の矩形の建物と比べて周囲の風環境への悪影響が小さいこともシミュレーションによって確認した。

さらに、居心地の良い場所を作るために、シミュレーションにて周囲も含めた微気候の振る舞いを観察すると、採光のための光窓、通風のための風窓、熱も風も遮ったほうがよい壁窓、3つの出窓の状態が浮かび上がってきた。3種の窓を光・風・熱の条件が最も効果的になるように配置をしたが、それでも真夏や真冬は、熱負荷が大きくなってしまう部位があるため、外装材には軽量で断熱性が高く、吸音性もあり不朽もしない炭化コルクにて外断熱を行い、熱負荷を低減することとした。

建築家によるテキストより

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