architecture archive

二俣公一 / ケース・リアルによる、鹿児島・鹿児島市の、老舗割烹「割烹山映改修計画 一期工事」
二俣公一 / ケース・リアルによる、鹿児島・鹿児島市の、老舗割烹「割烹山映改修計画 一期工事」 photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、鹿児島・鹿児島市の、老舗割烹「割烹山映改修計画 一期工事」 photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、鹿児島・鹿児島市の、老舗割烹「割烹山映改修計画 一期工事」 photo©水崎浩志

二俣公一 / ケース・リアルが設計した、鹿児島・鹿児島市の、老舗割烹「割烹山映改修計画 一期工事」です。

城山の麓にある「山映」は、鹿児島の郷土料理を提供する創業昭和8年の老舗割烹。

現在の店舗は2代目が店を引き継いだ際に構えた木造2階建の建物で、建築から40年近く丁寧に使い込まれてきた。そして現在は2代目から3代目である若女将に世代が移っていく移行期にあり、今回そのような移り変わりに合わせて、厨房やトイレなどの水回り、メインのカウンタースペースから段階的に改修を行うことになった。

第一期の計画の軸となったのは、若女将が接客するカウンタースペースの背景。
私たちは建物の外壁形状に沿わせて室内に型枠を組み、カウンター背面に新たにコンクリートのL字型の壁をつくり付けることを考えた。

コンクリートの色には、初代女将が好んでいたという藤の花の淡い紫を採用。表面を叩いて凹凸のある仕上げとし、その陰影によって奥行きある表情をつくった。また、厚みのあるカウンターは熊本県産の一枚板のイチョウで、2代目が店舗を構えた当時に設えたもの。計画ではサイズなどの微調整のみ行い、これをほぼそのまま再利用した。

建築家によるテキストより

店舗には今後も少しずつ手を加えていくことが予定されているが、全てを一新してしまうのではなく、代々施主が受け継いで来たものや空気を大事にしながら、次の世代の新しさもあるグラデーショナルな移り変わりを引き続き計画していきたいと思う。

建築家によるテキストより
OMA / 重松象平が手掛ける、ニューヨークの、ティファニー旗艦店の改修計画案が公開
OMA / 重松象平が手掛ける、ニューヨークの、ティファニー旗艦店の改修計画案が公開

OMA / 重松象平が手掛ける、アメリカ・ニューヨークの、ティファニー旗艦店の改修計画案が公開されています。既存の歴史的建造物の上に、ガラスのヴォリュームが載る構成が特徴的な計画です。

ニューヨーク(2020年8月24日) ティファニーは、改装中の五番街の旗艦店ティファニー ニューヨーク本店の上階構造についての計画を公開いたしました。五番街727番地のアイコニックな建築として知られるティファニー ニューヨーク本店の10フロアのうち、1980年にオフィススペースとして加えられた上層階(8,9,10階)は全面的に改築され、エキジビション、イベント、クライアンテリング用の新たなスペースに生まれ変わります。今回、歴史的な建物の上に築かれるのはコンテンポラリーなガラス張りの構造物です。カーテンのような波打つガラスに囲まれたスペースは、天井が高く広々とした歴史的メインフロアの風格からインスパイアされており、7階以下のクラシックなライムストーンによるファサードとのコントラストが見事に調和しています。2019年春に始まったこの改装工事は、2022年春に完成する予定です。

リリーステキストより
『 三井不、「コロナ時代のマンション」開発の裏側 在宅に合わせ間取りを変更、共用部にも一工夫』(東洋経済オンライン)

『 三井不、「コロナ時代のマンション」開発の裏側 在宅に合わせ間取りを変更、共用部にも一工夫』という記事が、東洋経済オンラインに掲載されています。

MADアーキテクツが完成させた、アメリカ・カリフォルニア州・ビバリーヒルズの集合住宅「Gardenhouse」
MADアーキテクツが完成させた、アメリカ・カリフォルニア州・ビバリーヒルズの集合住宅「Gardenhouse」 photo©Nic Lehoux
MADアーキテクツが完成させた、アメリカ・カリフォルニア州・ビバリーヒルズの集合住宅「Gardenhouse」 photo©Nic Lehoux
MADアーキテクツが完成させた、アメリカ・カリフォルニア州・ビバリーヒルズの集合住宅「Gardenhouse」 photo©Nic Lehoux

MADアーキテクツが完成させた、アメリカ・カリフォルニア州・ビバリーヒルズの集合住宅「Gardenhouse」です。プロジェクトの公式サイトはこちら

この建築は、MADアーキテクツがアメリカで初めて完成させたプロジェクト。
1階部分は商業施設となっており、その上に18の住戸ユニットがのる設計となっています。外観の特徴となっている、切妻屋根のヴォリュームが集まるデザインは、ロサンゼルスの象徴的な丘陵地への遊び心とウィットに富んだシンプルなオマージュを表現しているのだとか。また様々な住戸タイプ(2つのスタジオ、8つのコンドミニアム、3つのタウンハウス、5つのヴィラなど)を設けることで小規模ながらもコミュニティ意識の形成を意図しているとの事。
内部空間の特徴となっているのは、白い家型ヴォリュームに囲まれた中庭空間で、バルコニー等の配置などにもこだわりを持って設計しており、プライバシー性を確保しつつ、集合住宅内の居住者間の交流を促すものとなっているそう。
またMADはこの建築を通して、世界の高密度都市に見られるステレオタイプなキュービックボックス型の生活環境への反論を意図しているとの事。この建築では、自然との本質的なつながりや、静かな中庭と各住戸のプライベートな屋外空間を共有することで、都市環境から数メートル離れた静かなオアシスとなっているそうで、本建築を、建物と自然環境の両方と接続し、より完全で調和のとれた生活体験を提供することができるというアイデアを示す物理的マニフェストであるとも述べています。

デイビッド・チッパーフィールドが完成させた、韓国・ソウルの、ショッピング施設内のファッション店舗「harlan + holden store」の写真と図面

デイビッド・チッパーフィールドのウェブサイトに、韓国・ソウルの、ショッピング施設(ロッテワールドモール)内のファッション店舗「harlan + holden store」の写真と図面が6枚掲載されています。

Founded in 2015, harlan + holden is a clothing retailer with 20 stores across South Korea, Indonesia and The Philippines. The company rejects fast fashion, instead focussing on comfortable and timeless pieces. This new store is located within the Lotte World Mall in the Songpa district of Seoul and was developed to serve and represent the brand’s philosophy in spatial and physical form.

The curved store front is clad entirely in grooved terracotta panels with natural colour and finish, giving it a strong physical presence within the mall. Openings are cut into this façade creating an entrance and display window that connect visually to the interior. The interior consists of three interconnected rooms each with its own scale and proportions. Within each space niches accommodate racks, mannequins and the lighting fixtures for display freeing up the rest of the space for circulation. The ceilings and walls are finished in white textured plaster, fostering a calm atmosphere conducive to the appreciation of the clothes.

隈研吾・野老朝雄・豊田啓介らが参加したトークセッション「建築・デザインのこれから -Multiplication, CONNECT/DISCONNECT-」の動画が期間限定で公開中

隈研吾野老朝雄豊田啓介青野尚子(司会進行)が参加したトークセッション「建築・デザインのこれから -Multiplication, CONNECT/DISCONNECT-」の動画が期間限定で公開されています。2020年9月30日まで。閉館するリクシルギャラリーが最後に2つの企画をオンライン展覧会として行っていてその出展者らによるトークセッションです。隈研吾は「Multiplication」展を、野老朝雄と豊田啓介は「CONNECT/DISCONNECT」展を共に2020年9月30日までオンラインで行っています。

建築にコンピューテーショナルデザインを活用している隈研吾氏とnoiz 豊田啓介氏。数学的パターンでデザインを生み出す野老朝雄氏の3名を迎え、同時期に開催するオンライン展覧会「Multiplication」と「CONNECT/DISCONNECT」について、制作の経緯やそれぞれの見どころついて解説していただきます。さらに、現在のコロナ禍でのコミュニケーションや働き方、心境の変化など。これからの私たちの新しいつながり方、個のあり方という哲学的な考察まで、幅広く語っていただきました。是非ご覧ください。(収録したものを配信しています)

【ap job更新】 STUDIO MONAKAが、設計スタッフ・ファシリテーター・プロジェクト マネジャー・経営企画 広報スタッフを募集中
【ap job更新】 STUDIO MONAKAが、設計スタッフ・ファシリテーター・プロジェクト マネジャー・経営企画 広報スタッフを募集中
【ap job更新】 STUDIO MONAKAが、設計スタッフ・ファシリテーター・プロジェクト マネジャー・経営企画 広報スタッフを募集中

STUDIO MONAKAの、設計スタッフ・ファシリテーター・プロジェクト マネジャー・経営企画 広報スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

STUDIO MONAKAは、5年前、京都の町家再生からスタートしました。

2018年には沖縄にも拠点を構え、小さな住宅から商業施設、エリアリノベーションや企業のブランディングなど、多種多様なプロジェクトに取り組んでいます。

プロジェクトごとに最適なチームを社内外でつくり、構想・企画・設計・現場管理までを行います。多様なプロジェクトで価値を生み出すためにも、一人ひとりの個性を大切にしたチームづくりを心がけており、年齢や性別、国籍を問わず、多様なメンバーが多様性を生かして仕事ができるような環境づくりを意識しています。

コロナ・ウィルスの到来によって、これまでの常識を更新し、新たな常識をつくっていく必要性・重要性が高まったように思います。

ぼくたちの仕事は、社会をつくる仕事です。

社会をより良くしていくために、文化やコミュニティに対する理解を深め、その場の魅力を最大化するような仕事をしていきたい。そんな発展的なプロセスを楽しみ、会社とともに変化・成長していける方とご一緒できればと思います。

お会いできますことを、メンバー一同、心より楽しみにしております。

ICADA / 岩元真明+千種成顕による、兵庫・神戸市の、海の家「TRIAXIS須磨海岸」
ICADA / 岩元真明+千種成顕による、兵庫・神戸市の、海の家「TRIAXIS須磨海岸」 photo©表恒匡
ICADA / 岩元真明+千種成顕による、兵庫・神戸市の、海の家「TRIAXIS須磨海岸」 photo©表恒匡
ICADA / 岩元真明+千種成顕による、兵庫・神戸市の、海の家「TRIAXIS須磨海岸」 photo©表恒匡

ICADA / 岩元真明+千種成顕が設計した、兵庫・神戸市の、海の家「TRIAXIS須磨海岸」です。2018年竣工の作品です。

「子どもと楽しむ海の家」というコンセプトを掲げ、子ども用の浅いコンテナプールを併設した海の家である。構造要素を極限まで切り詰め、廉価な材料を駆使することによって、坪単価18万円・工期18日で木の素材感がきわだつ開放的な空間が実現した。

「海の家」はひと夏限りの仮設建築であるため、ローコスト化と工期短縮が重要である。
かつて設計した住宅の経験から、棟木・登り梁・垂木といった部材をすべて省略し、厚さ3cmの木質パネルと引張材のみでスパン5mの極薄屋根を構成できることがわかっていた。

そこで、CLTの製造過程で生じる安価で巨大な集成版(幅2m・長さ4m)を面材とし、ポリエステル・ベルトを引張材として設計を進めた。平たいポリエステル・ベルトは梱包や荷締め作業などで日常的に使用される、安価な既成品である。
ポリエステルは建築基準法の指定建築材料に該当しないが、仮設建築では使用可能であり、材料の強度・変形を実験によって確認した後に採用を決めた。

建築家によるテキストより
井上亮+吉村明 / Inoue Yoshimura studio Inc.による、神奈川・横浜市の「凸凸型平面の住宅」
井上亮+吉村明 / Inoue Yoshimura studio Inc.による、神奈川・横浜市の「凸凸型平面の住宅」 photo©渡邊聖爾
井上亮+吉村明 / Inoue Yoshimura studio Inc.による、神奈川・横浜市の「凸凸型平面の住宅」 photo©渡邊聖爾
井上亮+吉村明 / Inoue Yoshimura studio Inc.による、神奈川・横浜市の「凸凸型平面の住宅」 photo©渡邊聖爾

井上亮+吉村明 / Inoue Yoshimura studio Inc.が設計した、神奈川・横浜市の「凸凸型平面の住宅」です。

1950年代にベッドタウンとして分譲された住宅地の建替え計画。

周囲には、60坪前後で区画された、ややゆったりとした住宅が並んでいる。敷地は、一般的な前面道路と敷地という一対の関係ではなく、ホームベースのような形の敷地が3方道路に囲まれている、半島状になった形状をしている。周囲は1段下がった道路にぐるりと囲まれており、道路や近隣の住宅に囲まれていることから、どのようにして住宅内部にプライバシーと開放感のある心地よい空間をつくるかというところがテーマとなった。

敷地に対する様々な形状を検討した上で、最終的にクライアントと選んだ案は、敷地形状に対して、2段階に凸型をした、テトリスのピースのような形状となった。

建築家によるテキストより
森田真生・藤原徹平・中山英之・古平正義が参加する、日本ペイント主催のトークイベント『「光の可能態」を考える』がオンラインで開催。学生建築コンペ「AYDA2020」の開催に合わせて行われるもの
森田真生・藤原徹平・中山英之・古平正義が参加する、日本ペイント主催のトークイベント『「光の可能態」を考える』がオンラインで開催。学生建築コンペ「AYDA2020」の開催に合わせて行われるもの

森田真生・藤原徹平・中山英之・古平正義が参加する、日本ペイント主催のトークイベント『「光の可能態」を考える』がオンラインで開催されます。開催日時は2020年9月10日19:00~参加費無料、要事前申し込み。学生向け建築デザインコンペ「AYDA2020」の開催に合わせて行われるものです。【ap・ad】

日本ペイントホールディングスグループが毎年開催する学生向け建築デザインコンペAYDA。
今年のテーマは「光の可能態」

審査委員長には「数学する身体」などの著者で気鋭の独立研究者 森田真生さんを迎え、建築家 藤原徹平さん、中山英之さんには今年も審査員として参画していただいています。
今回のスペシャルトークセッションは、審査員3名に、ビジュアルデザインに携わってくださっているデザイナー古平正義氏も加わった豪華なメンバーで「光の可能態」というチャレンジングなテーマの解題とヒントをお届けする企画です

コンペに興味のある方も、ない方もかなり面白いトークになることは間違いなしです。
オンラインイベントですのでぜひ気軽にご参加ください。

トークゲスト:独立研究者 森田真生さん、建築家 藤原徹平さん、
建築家 中山英之さん、デザイナー古平正義さん
テーマ:「光の可能態」を考える (仮)
参加費:無料
会場:オンライン
Peatixよりチケットをお申込みいただきました方にアクセス先をご連絡いたします。

小山光+KEY OPERATION INC. / ARCHITECTSによる、東京・目黒区の「不動前の集合住宅」の動画。猫と暮らすための建築で、小山自身による設計趣旨の解説も収録

小山光+KEY OPERATION INC. / ARCHITECTSが設計した、東京・目黒区の「不動前の集合住宅」の動画です。猫と暮らすための建築で、小山自身による設計趣旨の解説も収録されています。

間口が狭く、奥行きの深い敷地
目黒不動尊の門前にある小さな商店街に面した敷地に計画された5階建ての14戸からなる賃貸集合住宅。
東京都内の、間口が狭く、奥行きの深い敷地に、小さい賃貸住戸を効率よくレイアウトする際に設計者が頭を悩ませるのは、敷地の奥側の住戸の窓先空地の取り方である。
また、前面道路に面している住戸以外は、隣地に面して窓を設けても、隣接する建物の壁が敷地境界まで迫っているため、採光や通風に効果的な開口をとることができず、あまりいい住環境にならないことが多い。
こちらの集合住宅では、このような間口が狭く奥行きの深い都心の敷地で、収益性を高める密度を保持しながら、採光・通風に配慮した快適な住環境を追求した。

6つの「窓先空地」
敷地の奥行きが18mあるので、まず敷地の前後2つのヴォリュームに分けて、その間に抜けの空間を作り、そこに各住戸へアプローチする階段を設けた。
また2つのヴォリュームの四隅を切り欠いて、6か所のヴォイドを設け、各住戸に光を取り入れ、快適な内部環境を生み出している。このプロジェクトのように、周辺を敷地際まで建物で囲われた敷地において、特に低層階で隣地側の開口は採光上有効な開口部にできなくなることが多い。建物ヴォリュームの角を切り落とし、ヴォイドを設けて隣地との離隔を取ることで、ヴォイドに面する開口は、建築基準法の採光上も有効な開口となる。この集合住宅の延床面積では、窓先空地幅員に2m必要なため、1Fでは屋外通路が間口の1/4近くを占める。屋外通路はピロティも可能なので、2Fからは敷地境界から50cmの位置まで張り出している。上記のヴォイドのひとつにアプローチの屋外通路をつないで、法規上必要な窓先空地とした。窓先空地は避難経路としての機能に目が行きがちだが、居室の採光と通風の確保も目的としている。屋外通路につながっていないヴォイドも、住戸の快適性を確保するために効果的な「窓先空地」と言える。

ネコとの共生ができる賃貸集合住宅
2020年現在、日本国内のネコの飼育頭数は1000万匹に迫る勢いで、2017年には初めてネコがイヌの飼育頭数を上回った。昨今のコロナウィルスによるライフスタイルの変化に伴い、ペットに癒しを求める人が増えており、今後もネコの飼育頭数の増加が見込まれる。
一方で、東京23区内のマンション、アパート賃貸物件の中で、ペットの飼育可能な物件の数は全物件の12%程度に留まっており、入居中や退去時のトラブルを危惧するためか、数は増えていないようである。特にネコはペット可物件でも飼育不可としている場合が多い。
ネコを飼いたくても飼えない、無断で飼う、飼育放棄等の社会的な問題に一石を投じるべく、この集合住宅は、ネコとの共生を想定した賃貸住宅として企画された。
6つの「窓先空地」に面した窓辺には、ネコのためのロフトやステップを設け、日光浴をしたり、外の景色を眺めたりできる空間として、住まう人とネコの双方にとって快適で、居心地の良い環境を作りだす工夫をしている。

畠中啓祐建築設計スタジオによる、関東の既存住宅の増築計画「内外内」
畠中啓祐建築設計スタジオによる、関東の既存住宅の増築計画「内外内」 photo©三熊將嗣
畠中啓祐建築設計スタジオによる、関東の既存住宅の増築計画「内外内」 photo©三熊將嗣
畠中啓祐建築設計スタジオによる、関東の既存住宅の増築計画「内外内」 photo©三熊將嗣

畠中啓祐建築設計スタジオが設計した、関東の既存住宅の増築計画「内外内」です。

本プロジェトは関東のとある住宅の増築計画である。

新たに隣地を購入したクライアントから仕事の為のオフィスと駐車場、そして趣味の為のアトリエと温室を作ってほしいという要望を受けてこの計画はスタートした。そしてこれに続く大小様々な要望の一つに「大きなFIX窓」があった。

当初、決して景観が良いとは言えない市街地にあるこの敷地で、大きなFIX窓を採用することになかなか価値を見いだせなかった。しかしFIX窓の存在感をコントロールすることで屋内外定かでない情景が作ることが出来れば、生活空間が敷地全体で連なるような住宅が出来るのではないかと考えた。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 この世に一つしかない“別荘”“邸宅”を図面から造り上げ、建築好き・設計者も唸らせる「大同工業株式会社」が、建築施工をプロデュースする建築施工管理職を募集中
【ap job更新】 この世に一つしかない“別荘”“邸宅”を図面から造り上げ、建築好き・設計者も唸らせる「大同工業株式会社」が、建築施工をプロデュースする建築施工管理職を募集中
【ap job更新】 この世に一つしかない“別荘”“邸宅”を図面から造り上げ、建築好き・設計者も唸らせる「大同工業株式会社」が、建築施工をプロデュースする建築施工管理職を募集中

この世に一つしかない“別荘”“邸宅”を図面から造り上げ、建築好き・設計者も唸らせる「大同工業株式会社」の、建築施工をプロデュースする建築施工管理職募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

この世に一つしかない“別荘”“邸宅”を図面から1分の1スケールに造り上げる。建築好き、設計者、デザイナーもニヤッとしてしまう建築施工をプロデュースする『建築施工管理職』を募集開始。

崖の上、真っ青な大空と一面の芝生に映える『ほとんど空な、ガラス張りの家』が欲しい
テラスの横を通る江ノ電がエクステリアの一部になるようなカフェを作りたい
階段のかわりにスロープを建物に巻き付けセグウェイで上る、そして屋上の浴室から湘南の海を眺めたい
鋭利な刃物のようにとがった屋根をかっこよく見せたい。
リビングから見渡すと浮遊感があふれるように見える邸宅に住みたい

40数年、著名建築家の方々やお施主様の「今まで見たことのない建築」に応えて続け、建てた別荘や邸宅は500棟以上
弊社は神奈川県藤沢市と静岡県伊東市に拠点を構え、建築家と協働して「世界に一つだけの建築」の施工を手掛けています。

創業は大正10年(今年で99周年)、昭和29年の設立以来65年、無借金の黒字経営を続けており、おかげさまで経営基盤は非常に安定しています。現在も、伊豆、湘南エリアに邸宅や別荘を持ちたいと考える富裕層の施主様、有名建築家の方々から、とりたてて営業活動を特に行っていないのに、作品が掲載された『モダンリビング』などの専門誌や『中部建築賞』などの受賞実績をみて多方面からオファーをいただき、お待ちいただきながら物件を施工している状態です。
今年度は少なくとも3名の新しい施工管理職の採用を行い、ご依頼を受けられる体制を強化したいと考えております。正直、楽な案件ではありませんが、やりがいはものすごくあると自負しております。
図面を描きながら「これがどんな建物になるのだろう」と一度でも思ったことがある方、施工プロデュースの側に回ってみませんか?どんな仕事をしているのか?だけでも、オンラインで気軽にお会いして一緒にお話しできればと思っています。もちろん、直接ご来社いただされて面談も歓迎です。

過去の作品はこちらのinstagramをご覧ください
https://www.instagram.com/daidokogyo/

坂茂のボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)が、東京都と避難所用間仕切りシステムの供給に関する災害協定を締結

坂茂のボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)が、東京都と避難所用間仕切りシステムの供給に関する災害協定を締結しています。

ツバメアーキテクツによる、兵庫・神戸市の「神戸のアトリエ付き住居」
ツバメアーキテクツによる、兵庫・神戸市の「神戸のアトリエ付き住居」 photo©中村絵
ツバメアーキテクツによる、兵庫・神戸市の「神戸のアトリエ付き住居」 photo©中村絵

ツバメアーキテクツが設計した、兵庫・神戸市の「神戸のアトリエ付き住居」です。

新神戸駅からほど近い敷地に立つ、ジュエリー作家の自邸兼アトリエである。建主からは住まいの機能に加え、アトリエ、撮影スタジオ、馴染みの客と交流をする土間、資材を保管する倉庫などが求められた。

敷地のすぐ裏には、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880〜1964年)が1928年に建てた旧神戸ユニオン教会がある。連続した木架構が美しいこの建築は現在、老舗ベーカリーによって、カフェとして活用されている。変化を受け入れる、おおらかなあり方を参照し設計に着手した。竣工時に美しさのピークがあるのではなく、生活と共に育っていくような建築を目指した。

間口が狭く奥行きが長い不定形の敷地に対し、門型フレームを並べ、背後の旧神戸ユニオン教会に向かって末広がりになっていく内壁のない空間とし、カフェを訪れる人々にもこちらの存在を空間的に意識させるようなことを考えた。真壁納まりにしたのは、DIYの補助線としたり、光や影をとらえたり、さまざまな周期の変化を取り入れるためである。この架構に対してスラブを差し込んでいくことで場を構成し、そこに建主が家具を設えていく。

建築家によるテキストより
神本豊秋+再生建築研究所による、東京・渋谷区の、既存建物の改修プロセスから生まれるディテールを意匠に転化した「神南一丁目ビル再生計画」
神本豊秋+再生建築研究所による、東京・渋谷区の、既存建物の改修プロセスから生まれるディテールを意匠に転化した「神南一丁目ビル再生計画」 photo©長谷川健太
神本豊秋+再生建築研究所による、東京・渋谷区の、既存建物の改修プロセスから生まれるディテールを意匠に転化した「神南一丁目ビル再生計画」 photo©長谷川健太
神本豊秋+再生建築研究所による、東京・渋谷区の、既存建物の改修プロセスから生まれるディテールを意匠に転化した「神南一丁目ビル再生計画」 photo©長谷川健太

神本豊秋+再生建築研究所が設計した、東京・渋谷区の、既存建物の改修プロセスから生まれるディテールを意匠に転化した「神南一丁目ビル再生計画」です。

築40年の飲食ビルの再生計画である。
既存建物は渋谷駅から徒歩10分、周辺には渋谷区役所、国立代々木競技場、NHKホールが建つ。再開発が進む渋谷らしい活気をもちつつ、明治神宮や代々木公園へと繋がるエリアに位置し、渋谷の顔にあたる場所である。

既存建物は飲食ビルとして新築された、開口のほとんどない建物で、以後、外観へのルーバーの設置など幾度も改修が繰り返されていた。建物のコンディションとしては、旧耐震基準の建物であり現行の耐震基準を満たしていないことや、既存躯体へ張り付けられた湿式石貼りの剥落、確認申請の履歴のない違反増築などが見受けられ、ディベロッパーとして継続使用するのは難しい状態であった。

渋谷では、さまざまな需要用途が移り変わっている。建物を取得したクライアントからは、地階の飲食店舗を残したまま、居ながらによる耐震改修だけでなく、事務所ビルへの用途変更を行い、遵法性・建物性能を担保したうえで活用できるようにすることが求められた。

本計画では、無開口の躯体への開口の新設と、後付けルーバーや湿式の石貼りの除却という2つの与件があった。

建築家によるテキストより

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。