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針谷將史建築設計事務所による、栃木・那須塩原市の2世帯住宅「那須の長屋」
針谷將史建築設計事務所による、栃木・那須塩原市の2世帯住宅「那須の長屋」 photo©西川公朗

針谷將史建築設計事務所が設計した、栃木・那須塩原市の2世帯住宅「那須の長屋」です。

那須の豊かな自然環境の中に建つ、4世代7人のための住まいである。農家の広い敷地全体を居場所として感じられるように、平屋の建築をつくった。

ひとつの敷地に多世代にわたる家族同士が一緒に住むということは、それだけ関係性が多様化することになる。親世帯と子世帯、祖父母と孫など、家族同士の関係だけでなく、近隣や職場や学校も含めて考えると、直接的・間接的に他者や社会との接点は当然ながら増えていく。いくつかの種類のコミュニティが同時に存在するという意味では、限られた人しか入れない場所であっても、ある種の公共性が現れる。ここではその状況を自然に受け入れられるように、住宅とも非住宅とも捉えられる、多義的なスケールを持つ建築をつくれないかと考えた。

建築家によるテキストより
青山周平 / B.L.U.E. Architecture Studioによる、中国・上海のカフェ「%Arabica上海 建国西路」
青山周平 / B.L.U.E. Architecture Studioによる、中国・上海のカフェ「%Arabica上海 建国西路」 photo©Eiichi Kano

青山周平 / B.L.U.E. Architecture Studioが設計した、中国・上海のカフェ「%Arabica上海 建国西路」です。お店の公式ページはこちら

上海市の旧フランス租界に位置する建国西路に面した小さなカフェ。

建国西路は、全長2498m、幅10mの美しいプラタナス並木と豊かな歴史を持つ。
沿道の歴史的建築物と、街の適度なスケール感がつくりだす心地よい歩行体験が、建国西路を上海でも最も情緒あるエリアの一つとしている。
今回のプロジェクトでは、室内のプライベートな空間と、室外のパブリックな空間を1本の線ではっきりと区分するのではなく、街路と一体となり、開放的で、人と人との交流が自然と生まれるような、厚みをもった室内/室外、パブリック/プライベートの境界領域のあり方を考えた。

建築家によるテキストより
青木淳に、西澤徹夫と共同設計した 京都市京セラ美術館について聞いているインタビュー「“デザインの流儀”を引き継ぐリノヴェイションの技法:建築家・青木淳、京都市京セラ美術館リニューアルの全貌を語る」

青木淳に、西澤徹夫と共同設計した 京都市京セラ美術館について聞いているインタビュー「“デザインの流儀”を引き継ぐリノヴェイションの技法:建築家・青木淳、京都市京セラ美術館リニューアルの全貌を語る」が、WIREDに掲載されています。

藤原・室 建築設計事務所による、千葉・市川市の住宅「市川の家」
藤原・室 建築設計事務所による、千葉・市川市の住宅「市川の家」 photo©矢野紀行

藤原・室 建築設計事務所が設計した、千葉・市川市の住宅「市川の家」です。

敷地前面が接する公園との関わりをどのようにするということが大きな課題でした。
隣接する公園によって得られる視線の抜けとプライバシーの確保をどう両立するか。
ご依頼当初からクライアントもこの点に注目されていました。

この課題に対し、私たちは公園空間を建物内部に引き込むことを考えました。

建築家によるテキストより
針谷將史建築設計事務所+ARIWRKS / 釜萢誠司による、神奈川の住宅「擁壁上/Above the Wall」
針谷將史建築設計事務所+ARIWRKS / 釜萢誠司による、神奈川の住宅「擁壁上/Above the Wall」 photo©長谷川健太
針谷將史建築設計事務所+ARIWRKS / 釜萢誠司による、神奈川の住宅「擁壁上/Above the Wall」 photo©長谷川健太

針谷將史建築設計事務所+ARIWRKS / 釜萢誠司が設計した、神奈川の住宅「擁壁上/Above the Wall」です。

この小さな家の配置を見て、ほとんどの人は、なぜ中央に置かないのか、敷地からはみ出してないか、法的に問題ないか、などと思いを巡らせる。それはつまり、人々のまちの風景に対する意識と、「制度」や「インフラ」というものが強く結びついていることを表している。わたしたちは、無意識のうちにそれらと建築の主従関係を下敷きにしてまちを見ている。でも果たして、風致地区や雛壇造成といった、近代的な制度やインフラを無自覚に受け入れて建つ建築によって、まちの風景や環境がつくられてしまってよいのだろうか。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2020/4/13-4/19]
最も注目を集めたトピックス [期間:2020/4/13-4/19]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2020/4/13-4/19)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 清水建設が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、緊急事態宣言の対象地域の作業所を閉所へ
  2. 五十嵐理人 / IGArchitectsによる、広島市の店舗「宇品のカフェ」
  3. 山村尚子+鈴木宏亮 / す ず き による、東京・目黒区の、集合住宅の一住戸のリノベーション「smooth wall house」
  4. 加藤直樹 / N.A.Oによる、神奈川・平塚市の住宅「HOUSE-O」
  5. 建築家の木村吉成が仲間と運営している、‟身のまわりにあるものを用い、満たしたい目的に向けてチューニングする。”事例を収集したサイト「工夫 KUFU」
  6. 伊東豊雄らが審査する、学生含め満35歳以下が応募可能な、くまもとアートポリスの実施コンペ「立田山憩の森・お祭り広場公衆トイレ 公開設計競技」の要項等が公開
  7. 日本建築学会による今年の各賞受賞者が発表。日本建築学会賞(作品)は、乾久美子の「延岡駅周辺整備プロジェクト」、竹中工務店の「パナソニックスタジアム吹田」、MOUNT FUJIの「道の駅 ましこ」の3作品に
  8. 吉岡徳仁による、非常時に簡単に作ることができるフェイスシールド「Easy-to-make FACE SHIELD」(テンプレートを無料配布中)
  9. 内藤廣が、奈良市の中川政七商店による複合商業施設の設計を手掛けることに。画像も公開。
  10. 木村松本建築設計事務所の木村吉成と松本尚子へのインタビュー『受容される「欠落」−多義性を包容する大らかな構え』
  11. 伊東豊雄が自身の人生を振り返って語る、朝日新聞の連載記事が、期間限定で無料公開中
  12. 篠元貴之 / rhyme designによる、愛知・名古屋市の、集合住宅の一住戸の改修「小さなガリバーに捧ぐ部屋」
  13. 足立裕己による、大阪・豊中市の、遠藤剛生設計の築34年の木造住宅改修「無垢の家」
  14. 塔本研作建築設計事務所による、滋賀・大津市の、ギャラリー併用住宅「2kwgallery」
  15. 大西麻貴+百田有希 / o+hが2019年に完成させた、東京の「世田谷の住宅 」の写真
  16. 日建設計・山梨知彦が、新型コロナウイルスに起因する在宅勤務の状況やウェブ会議などついて思う所を綴ったテキスト『「Zoom飲み」に学び、「Hangoutsお三時」を催す』
  17. 市川徹+川口裕人 / LOFによる、大阪・八尾市の宝くじ売場「運試しを身近に」
  18. 大野力 / sinatoによる、宮城・仙台市の果物店兼飲食店「aoki / fruits peaks Sendai」
  19. 塚田裕之建築設計事務所による、東京都渋谷区の美容室「andbeautiful」
  20. 植田開 / steam一級建築士事務所による、東京・北区の住宅「空き地の家」

アトリエ・ライによる、中国・桃園村の、観光案内施設の機能も持つ、既存民家を改修したカフェ「T Roof Nan Cafe in Taoyuan Village」の写真など

アトリエ・ライによる、中国・桃園村の、観光案内施設の機能も持つ、既存民家を改修したカフェ「T Roof Nan Cafe in Taoyuan Village」の写真などが52枚、archdailyに掲載されています。

アトリエ・ライによる、中国・黄山市の、現地で取れる竹を構造とした片持ち梁構造の橋「Bambow Bridge」の写真など

アトリエ・ライ(Atelier Lai)が設計した、中国・黄山市の、現地で取れる竹を構造とした片持ち梁構造の橋「Bambow Bridge」の写真と図面がが37枚、archdailyに掲載されています。片持ち梁にしたのは、樹木の根を保全する目的もあるそう。
類似事例として、ネイ&パートナーズジャパンが2018年に完成させた「出島表門橋」も片側にほぼ荷重をかけない構造で出来ていることも知られています。その背景はこちらで語られています

竹中工務店+伊東豊雄による、原宿駅前の店舗や集合住宅の複合施設「WITH HARAJUKU」が竣工して写真が公開(開業は5/28に延期)

竹中工務店伊東豊雄建築設計事務所が設計した、原宿駅前の店舗や集合住宅の複合施設「WITH HARAJUKU」が竣工して写真が5枚公開されています。開業は2020年5月28日に延期されています(この日程も今後の情報をご確認ください)。

「WITH HARAJUKU」について

本施設は、ファッションや若者文化の発信地とし独自のカルチャーを育んできた原宿において、かつてのクリエイターたちの“たまり場”のように人と人とが交わり、創造し、それを世界に向けて発信する場になるべく、「未来を紡ぐ“たまり場”~文化と創造力を世界に発信する、TOKYOの新たなプレゼンテーションステージ~」をコンセプトに開発を進めてまいりました。

設計・施工パートナーに株式会社竹中工務店および株式会社伊東豊雄建築設計事務所を迎え、原宿駅前と竹下通りをつなぐパッサージュを中心とした「道の建築」が誕生しました。これにより、街全体の賑わいと回遊性を高め、地域にさらなる活性化をもたらします。石や天然木といった自然の素材を多用し、随所に木の温もりが感じられる空間デザインとなっており、明治神宮の森から吹き抜ける心地よい風を感じながらそぞろ歩きを楽しみ、くつろいだ時をお過ごしいただけます。

地下2階から地上3階には、多様化したライフスタイルをもつ現代人に向けて、ファッション、フード、ビューティー、ライススタイル雑貨など、常にファッションやライフスタイルのトレンドを発信し続ける店舗をラインナップします。また、3階は原宿における文化発信地の一翼を担うイベントホール「WITH HARAJUKU HALL」とシェアスペース「LIFORK原宿」、4階以上は賃貸レジデンス「WITH HARAJUKU RESIDENCE」により構成される複合施設となります。

bews / ビルディング・エンバイロメント・ワークショップによる、2020年日本建築学会作品選奨に選ばれた「コロナ電気 新社屋工場1+2期」の資料

bews / ビルディング・エンバイロメント・ワークショップによる、2020年日本建築学会作品選奨に選ばれた、茨城・ひたちなか市の「コロナ電気 新社屋工場1+2期」の資料がPDFで公開されています。この作品はアーキテクチャーフォトでも特集記事として紹介されています。2020年日本建築学会賞の各賞についてはこちらで閲覧可能

原田真宏+原田麻魚 / MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOによる、2020年日本建築学会賞(作品)を受賞した「道の駅 ましこ」の資料

原田真宏+原田麻魚 / MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOが設計して、2020年日本建築学会賞(作品)を受賞した栃木の「道の駅 ましこ」の資料がPDFで公開されています。竣工は2016年。施設の公式サイトはこちら。2020年は3作品の受賞があり、乾久美子による「延岡駅周辺整備プロジェクト」、竹中工務店による「パナソニックスタジアム吹田」が同時受賞しています。2020年日本建築学会賞の各賞についてはこちらで閲覧可能

「福島県立医科大学助産師養成施設」設計プロポの結果と提案書が公開

「福島県立医科大学助産師養成施設」設計プロポーザルの結果と提案書が公開されています。最優秀提案者に洗体されたのは、ティ・アール建築アトリエ。次点者は、辺見設計でした。

標記プロポーザルの審査結果について、審査等の手続きが終了しましたので、下記のとおり公表します。

1 最優秀提案者
  株式会社ティ・アール建築アトリエ 代表取締役 五十嵐 徹

2 次点者
  有限会社辺見設計 代表取締役 邉見 啓明

ヒアリングに進んだ6者の提案書(PDF)はこちら。

その他の参加者の提案書は匿名で公開されています。

審査講評(PDF)はこちら。

平田晃久に自身が設計しているパビリオンについて聞いているインタビュー(4/8にイベントの延期が発表)

平田晃久に自身が設計しているパビリオンについて聞いているインタビューがTOTO出版のウェブサイトに掲載されています。※このイベントは延期になることが2020年4月8日に発表されていました。

藤森照信に自身が設計しているパビリオンについて聞いているインタビュー(4/8にイベントの延期が発表)

藤森照信に自身が設計している、「パビリオン・トウキョウ2020」の為の、パビリオンについて聞いているインタビューが、TOTO出版のサイトに掲載されています。※このイベントは延期になることが2020年4月8日に発表されていました。

妹島和世・藤本壮介・石上純也・平田晃久・藤原徹平・藤森照信・会田誠によるパヴィリオンが公開される「パビリオン・トウキョウ2020」の延期が4/8に発表されていました

妹島和世・藤本壮介石上純也平田晃久藤原徹平・藤森照信・会田誠によるパヴィリオンが公開される「パビリオン・トウキョウ2020」の延期が2020年4月8日に発表されていました。リンク先はPDFです。2019年8月に公開されていた計画概要と各者の提案の画像はこちらで閲覧可能(PDF)。

藤森照信の、大型本・336ページの新しい作品集『藤森照信作品集』

藤森照信の、大型本・336ページの新しい作品集『藤森照信作品集』がamazonで予約可能です。TOTO出版から刊行され、2020年6月11日発売予定です。

◆藤森照信
1946年長野県生まれ。
1965年長野県立諏訪清陵高等学校卒業。1971年東北大学工学部建築学科卒業。
1978年東京大学大学院建築学専攻博士課程満期退学。1980年工学博士号(東京大学)。
1982年東京大学生産技術研究所専任講師。1985年東京大学生産技術研究所助教授。
1998年東京大学生産技術研究所教授。2010年工学院大学教授。
現在、 江戸東京博物館館長、東京大学名誉教授、工学院大学特任教授。
1981年日本都市計画学会論文奨励賞、1983年第37回毎日出版文化賞、
第9回東京市政調査会藤田賞、1986年サントリー学芸賞、1997年第29回日本芸術大賞、
1998年日本建築学会賞論文賞、2001年日本建築学会賞作品賞、2002年第1回毎日書評賞。

◆増田彰久
1939年東京都生まれ。
1957年県立芦屋高等学校卒業。1961年日本大学芸術学部写真学科卒業。
現在、増田彰久写真事務所主宰。日本写真家協会、日本写真協会。50数年間にわたり、
日本の西洋館や近代化遺産を撮影し続ける。また英国貴族の館や英国の近代化遺産、
アジアの近代建築や近代化遺産なども撮影し、出版多数。
1983年第33回日本写真協会賞年度賞、1985年第9回伊奈信男賞、2006年日本建築学会文化賞。

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