安藤忠雄の設計で完成し2020年10月に開館した、中国・広東省の美術館「He Art Museum」の高クオリティな動画です。制作は一条。こちらのページには竣工写真が15枚掲載されています。
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藤本壮介による、群馬・前橋市の宿泊施設「白井屋ホテル」が完成しています。新築のグリーンタワーと既存改修のヘリテージタワーの二つの個性的な空間からなる施設です。2020年12月12日より開業するとの事で予約が可能になっています。
「白井屋ホテル」は、日本を代表する建築家、藤本壮介が本質的な新しい都市空間を模索して導き出したひとつの答えです。かつての老舗旅館のコンクリートの構造を剥き出しにした、大胆な吹き抜けが印象的なヘリテージタワー。前橋のビジョン「めぶく。」の象徴であり、旧河川の地形を活かした「土手」を模したグリーンタワー。これら2棟が、暮らす人と訪れる人にとっての集いの場、前橋のリビングルームとなるべく、藤本壮介が建築、内装の設計を主導しながら、多彩なデザイナーやアーティストとコラボレーションを展開しています。
「白井屋ホテル」では、独創性のある建築、多彩なアートやデザインを至るところで堪能できます。国道50号線側のファサードには、一際目を引くローレンス・ウィナーの大胆なアート、入館するとすぐフロントでは杉本博司の「海景」がゲストをお迎えします。またヘリテージタワーの4階までの吹き抜けには、金沢21世紀美術館の常設作品や森美術館の展覧会などでも話題のレアンドロ・エルリッヒによる幻想的な光を用いた「Lighting Pipes(ライティングパイプ)」をはじめ様々なアートが展示されています。またグリーンタワー頂上の小屋には宮島達男の作品が展示され、宿泊客のみが体感することができます。
ヘリテージタワー、グリーンタワーにある全ての客室では、群馬を拠点に活動する作家の作品、ホテル開業に合わせて世界中から厳選した作品など、それぞれ個性ゆたかなアートをお楽しみいただけます。
ヘリテージタワーには、英国の著名デザイナー ジャスパー・モリソン、イタリアの建築界の巨匠、ミケーレ・デ・ルッキ、レアンドロ・エルリッヒ、藤本壮介による4つのスペシャルルームをご用意致しました。それぞれの作家が、ひとつの客室を作品のように内装設計を一から手がけた、世界にひとつだけの空間です。
その他の客室のデザイン・設計は藤本壮介によるもので、穏やかな色調の中に、素材へのこだわりやディテールが楽しめます。グリーンタワーの客室にはバルコニーがあり、タワーを覆う植栽との一体感を覚えます。
ベッドマットレスには国内外のラグジュリーホテルに採用されているサータブランドを、カーテンはテキスタイルデザイナー、コーディネーターとして活躍している安東陽子がデザインし、備品はスタイリストの長山智美が厳選しました。各客室にはそれぞれ異なるアート作品がしつらえてあり、毎回異なる空間に泊まることがリピート滞在の醍醐味にもなります。環境、衛生面への配慮に重きを置き、プラスティック製品、ビニル包装を最小限に留める姿勢を大切にしています。またミニバーでは地元水上の名水「雪花水」及びソフトドリンクを無料提供。1階「the LOUNGE」営業時は、ラウンジのドリンクメニューからルームサービスをご利用いただけます。

SHARE 西田司・五十嵐太郎・槻橋修らが講師を務める、立教大学社会デザイン研究所主催のオンライン配信イベント「DesignCamp 2020研究会 空間デザインの行方」等が開催。また同日、冨永美保ら若手建築家による「DesignCamp 2020ワークショップ」のオンラインレクチャーも開催
- 日程
- 2020年11月5日(木)・11月6日(金)・11月7日(土)

西田司・五十嵐太郎・槻橋修らが講師を務める、立教大学社会デザイン研究所主催のオンライン配信イベント「DesignCamp 2020研究会 空間デザインの行方」等が開催されます。また同日、永田賢一郎・柿木佑介・廣岡周平・冨永美保ら若手建築家による「DesignCamp 2020ワークショップ」のオンラインレクチャーも開催されます。開催日は2020年11月5日・6日・7日。どちらも参加希望プログラムの前日まで申し込み可能との事。参加費は無料。【ap・ad】
DesignCamp 2020 研究会
今年は新型コロナウイルス下の状況を踏まえ、横浜若葉町WHARFをライブ会場としながら、オンラインを活用し、全国からも参加できる、ハイブリッド形式での研究会を行います。今年の研究会においては、「ポストコロナワールド、新常態の生活様式を意識しながら、空間デザインと社会デザインがどうなっていくのか」を共通テーマとしながら、空間デザインと社会デザインごとに、各3回の研究会を開催します
DesignCamp 2020 ワークショップ
今年度のワークショップは、今秋から来年3月頃までの半年間、オンラインとライブとを交えながら開催する、新しい形式での開催を目指します。デザインキャンプ前半では、ワークショップのイントロダクションとテーマにそったレクチャーを行い、7日最終日に、参加希望者とともにディスカッションを行い、最終アウトプットの3月までのプログラムやテーマを決めていきます。参加の主対象層は、建築や都市計画専攻はもちろんのこと、施設やまちづくりを学ぶあるいは興味のある学生や若手社会人を想定しています。
参加方法
オンライン配信(ZOOM利用)となります。
ワークショップに関しては、レクチャー視聴のみの参加も可能です。参加希望者は下記からより(Googleフォーム)ご応募下さい。
※募集期間延長中!該当プログラム前日までにご応募下さい!研究会 → https://forms.gle/oM8LauXt24ZDr5Rq5
ワークショップ・レクチャー → https://forms.gle/XwJCe6C4bjUfkixbA



西村浩 / ワークヴィジョンズ+竹味佑人建築設計室+黒岩構造設計事ム所が設計した、熊本市の、公衆浴場併用住宅「神水公衆浴場」です。施設の場所はこちら(Google Map)。
「銭湯をやりたいんですけど…」という依頼を受けたのが2018年の夏。建主は熊本市在住で、今回の構造設計者でもある。「なぜ銭湯をやりたいんですか?」と聞くと、「2016年の熊本地震の時、地域のみなさんがお風呂で苦労していたから…」という。建主自身も熊本地震で住んでいたマンションが大規模半壊し、区分所有法により解体せざるを得なくなったので、今回の住宅の建設を決めた。
実際のところ、戦後から高度成長期において地域の公衆衛生を支えてきた銭湯(公衆浴場)は、各家庭に水廻りが充実した現在、都市機能的には「なくても不便はない」存在となった。必然的に近年の銭湯経営はそう簡単ではなく、地元の保健所によると廃業する銭湯は多いものの、新規で営業を始める銭湯は記憶にないという。それでも災害時の地域のことを想い、銭湯をやりたいという建主の心意気に、僕は心から共感した。
近年の増大する災害規模を想定すると、行政主導の避難所整備等だけでは限界があることは明らかで、地域主体で災害時対応ができる新しいモデルが欲しい。どこでどのような被害が発生するかが予想しにくい状況下では、集約的な避難所整備よりも、小さくても地域全体に数多く散らばる拠り所が必要なのではないか。
たとえば、キッチンは道路に面して、災害時は炊き出しの場に。リビングはお互い様の精神で雨風をしのぐ小さな地域の避難所に。浴室やトイレは共同の水廻りに。熊本地震を経験した建主の想いによって開かれたこの神水公衆浴場は、まさに超災害時代に力強く地域を支える新しいプロトタイプとなる住宅だ。地域の人々が日常的に利用する銭湯は、毎日が防災訓練のようなもの。災害時にはきっと高い防災力を発揮するに違いない。
計画は、1階が銭湯、2階が住居というシンプルな構成だ。ただ、僕が面白いと思っているのは、2階住居に浴室がないことだ。住宅の玄関は番台、玄関前は国道の歩道からセットバックした縁側のような空間だ。1階銭湯は住宅の浴室も兼用しているから、公共的な意味合いを持つ銭湯が、最も私的な居住空間の一部となっていて、公私の境界が極めて曖昧な住宅である。
建主一家は、長女が7歳、四女が0歳という4人の女の子たちがいる家族構成で、引越し後は、おそらく家族全員が地域の大人たちや友達と一緒に風呂に入ることになる。お風呂というもっとも私的な暮らしを、地域と共有しながら過ごすことで、どんな大人に育っていくのだろうと考えると、子供たちの将来がとても楽しみだ。




門内一生 / CAPDが設計した、広島市の住宅「PIVOT SHELTER」です。
古い町並みが残り住宅が密集する周辺環境の中、本計画敷地の道路向かいにある公園が地域の貴重な余白となっている。当該地域にあって隣接する賃貸住宅を含め広大な敷地を所有するクライアントから、住宅として高い品質と同時に周辺環境にも配慮した設計を求められたことを背景に今回の設計に至った。
住宅設計においてクライアントの多くがプライバシーを確保しつつ内外の空間の繋がりを求めている。建築を開放するための開口部と、プライバシーを守るための塀を、この計画ではそれぞれを別のモノとして扱うのではなく、一つの建築とする事で開放とプライバシーという相反する要望に応えた。
隣接する賃貸住宅、道路向かいの公園や敷地裏手の道路など周辺の視線からプライバシーを確保するため開口は最小限にとどめ、吹き抜けやバルコニー、庭から光を取り込む計画とし、構造は階高や室内のスパンの確保からRCが最適と判断した。
しかしRCは単色で均一な素材であるため、今回のように開口部が少ない設計となると、単調で鈍重な建築となってしまう。そこで2階をずらし、採光とプライバシー確保の為設置した2階の大きな吹き抜け部分に杉型枠で表情をつけ、なおかつ大きく角度を付けたことで、2階部分が軸を中心に旋回しているような表現を与え、重厚であるがどこか軽やかさを感じる建築に仕上げた。
外構が建築をつくり、内外共に建築としての空間化が図られ建物の余白から木々が見える事により周辺と調和し外からも中からも楽しめる住宅となっている。


株式会社 川嶋洋平建築設計事務所の、新規スタッフを複数名募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
弊社では現在、新規スタッフを複数名募集しています。
現在、リゾートホテル・集合住宅・テナントビル・住宅・別荘などの新築設計およびアパレル内装設計等、多岐にわたる業務が進行中です。大きな新築プロジェクトも多く、一緒に働くことができる人を求めています。
進行中のプロジェクトにはコンペで獲得したプロジェクトなども多く、様々な分野に積極的に挑んでいる事務所です。 基本体制としましてはスタッフごとに新築プロジェクトをどんどん担当して頂き、責任をもって最初から最後までプロジェクトを進めてもらうかたちとなります。
若い事務所ですので代表の川嶋と担当スタッフのマンツーマンの対話の中で進めていくことが多く、独立心に溢れた積極的な方が活きる事務所となっております。
実務経験者はもちろん、新卒の人もぜひご応募ください。 よろしくお願い致します。

少しずつ自分を過小評価して仕事を取る建築家
このエッセイも6回目、ようやく折返しである。同時にこの10月で渡辺事務所の在籍予定期間の半分が終わる。この1年半、渡辺さんや事務所のメンバーの傍らで、本当にいろいろなことを学んできた。渡辺事務所では、僕が入所してから既に4つの物件が竣工し、さらに今も3つの現場が動いている。このスピード感もさることながら、仕事の量も常に一定以上ある。要するに経営的にも比較的うまくいっている。
渡辺さんは、地方都市における建築家の振る舞いや仕事への向き合い方を特に意識して活動する建築家で、このエッセイでも何度か紹介しているように、例えば施工者や施主との付き合い方一つとってもコミュニケーションを大切にし、多方面に対して無理のない建築の作り方を推し進めている。その地に足のついた態度は仕事の取り方(入り方)にも鮮明に現れる。今回は、仕事を泥臭く取る渡辺さんの経営術について書いてみたい。
現在、渡辺事務所の仕事は、大きく分けて4つのタイプに分けられる。一つは磐田市が発注する公共案件、もう一つはヤマハ発動機グループがクライアントのスポーツ系施設、3つ目が第一商事という磐田市拠点の企業がクライアントのコインランドリーを中心とした小規模建築、最後がウェブ経由を含む単発のプロジェクト群である。
端的に言って、特定の世界企業(民間)と地方自治体行政(公共)の両方をクライアントとして継続的に関わっているアーキテクトは、世界的にも稀ではないだろうか。
しかしこの状況は一朝一夕にしてならず。渡辺さんはまだ住宅の仕事が多かった頃から、地道な種まきを続けてきた。その結果がようやく今出始めていると言っても良いだろうし、今も華やかな竣工ラッシュの裏で泥臭くクライアントの信頼を得る努力を怠っていない。その地道で粘り強い「営業」について筆を進めていきたい。
世界のYAMAHAを相手にする
最新作である「ヤマハマリーナ浜名湖」は、ヤマハ発動機グループがクライアントの2つ目の新築案件である。指名コンペで設計者に選定されジュビロアスリートセンターを竣工させたことで確たる信頼を得て、ヤマハ発動機から浜名湖マリーナの事務所施設の建替えと、敷地内の機能整理を受注したという経緯がある。
そもそも、「ジュビロアスリートセンター」の前から、「種まき」は始まっていた。
以下の写真はクリックで拡大します
実は渡辺事務所は設立当初から、ヤマハ発動機の仕事を継続的に受注していた。例えば、既存工場の測量や既存図復元という大変地味な仕事である。そもそも建築の図面は、一般的には施工者に作ってもらうために設計者が描くものだが、長い目で見ると違う役割もある。その建築が次に改修される際に、次の設計者がその参考にするというリレーのバトンのような役割だ。改修の際は法規的にも確認申請の際に出された設計図書や検査済証と呼ばれる行政のお墨付きが施主や施工者によって保存されていれば、次の設計に非常に役に立つ。
上記の既存図面の復元については、今後の改修計画のために正確な現況図が必要となり、渡辺事務所に話がきたのだった。渡辺さんはこの既存図の復元に「必要以上の」モチベーションを発揮した。測量は細かく採寸し、それを隅々まで求められている以上の図面として納品したという。その甲斐もあって、「ジュビロアスリートセンター」の指名コンペのオファーが届き、そのコンペも勝ち抜いて難工事を竣工させたことでヤマハグループの信頼を勝ち得ることができた。
そして、このヤマハマリーナの話が舞い込んだ。当初は既存のクラブハウスの建替のみの計画だったそうだが、話を進めるうちに、断続的に敷地内で改変が加えられた現状を整理するとともに、高低差で断絶された敷地内の動線計画も刷新する方針に変化していったという。その過程で、単なる新築というよりも都市計画法上の開発行為の範囲内で工事を進めるべく過去の履歴を精査しつつ、法規的な整理整頓も行い、既存のクラブハウス、ボートラック、サービス工場をすべて刷新する一大計画となった。また、新クラブハウスの背後の崖上には、土地をヤマハ発動機グループが所有し、利用権を地元ホテルに貸し出して運営されている結婚式場が控えており、このホテル側との交渉も進めながら新しい動線を確保している。




古谷誠章+NASCAが設計した、北海道・沼田町の、高齢者福祉施設「沼田町 暮らしの安心センター」です。
北海道沼田町で2015年10月に行われた指名型プロポーザルにより設計者に選定された、安心で暮らしやすいまちづくりを目指して建てられた、町民のための診療施設、およびデイサービスを中心とした高齢者福祉施設である。
沼田町の人口は現在約3200人と急カーブを描いて減少しており、極端な少子高齢化とともに、自分が運転しての車移動が次第に困難となるという、現代の地方都市が共通して抱える大きな社会問題に直面している。さらに、数十年前に建設された町立病院は建築自体が老朽化し、運営面でもすでに入院患者のための病棟部門が廃止されるなど、町の医療福祉施設の全体が見直しの時期を迎えていた。
このような中、沼田町の掲げた方針はコンパクトタウン化構想であり、石狩沼田駅を中心に町域と公共施設配置のコンパクト化を図り、半径600メートルの圏内に主要な施設を集約化して、管理運営の効率化を目指すものであった。
今回の計画は、コンパクトタウン構想の第一弾として、維持管理費がかさんでいた町内唯一の病院と高齢者向けのデイサービスセンターをコンパクトにまとめて再編し、加えて、地域住民の健康相談に応えるための「暮らしの保健所」やコミュニティ・カフェなどからなる「地域あんしんセンター」を一箇所に集めて新築するものである。「歩いて暮らせる距離に集約された集住型まちづくり」の緒として、徒歩で心地よく回遊できるルートの起点となり、歩いて行きたいと思える場所、人々との語らいを楽しめる場所となるような建築が期待された。
早稲田大学古谷誠章研究室では20年近く医療・療養空間の研究を行っており、医療・療養施設とは、通院・入院する人やそこに従事する人にとっては、そこに暮らす“住まい”のように考えることを提唱してきた。特に住民同志のコミュニケーションの乏しい地方都市にあっては、新しい医療福祉施設が住民にとっての「大きな家」になるために、怪我や病気の人や介護を要する高齢者だけが集う施設でなく、多様な世代のあらゆる人々が自然に日常を過ごす場所を作り出すことが肝要である。私たちが出した答えのひとつが、診療所の待合室についても、ただ診察を待つ空間と考えるのでなく、そこで人々が出会い、交流し、教え合い、支え合うような「情報交換の広場」のようにしようという計画である。
田根剛へのインタビュー『建築の「主役」は誰なのか。』が、ほぼ日刊イトイ新聞に掲載されています。
経済産業省が建築物と内装で初めて意匠登録が行われた事例を紹介しています。藤本壮介による屋上が公園状になっているユニクロパーク、佐藤可士和によるくら寿司の意匠も含まれています。特許庁が公開している、この件に関するPDF資料はこちらで閲覧可能です。
イノベーションの促進とブランド構築に資する優れた意匠を保護可能とすべく意匠法が抜本的に改正され、令和2年4月1日から、建築物、内装、画像の意匠が新たに保護対象となりました。この度、建築物、内装の意匠が初めて意匠登録されましたので、お知らせします。
昨今、企業が店舗の外観や内装に特徴的な工夫を凝らしてブランド価値を創出し、サービスの提供や製品の販売を行う事例が増えています。また、近年、オフィス家具・関連機器を扱う企業が、自社の製品を用いつつ、特徴的なオフィスデザインを設計し、顧客に提供する事例も生じています。
そこで、令和元年、意匠法が抜本的に改正され、令和2年4月から、建築物の外観デザインが意匠権で保護できるようになりました。また、机やいす等の複数の物品等の組み合せや配置、壁や床等の装飾により構成される内装デザインも、全体として統一的な美感を起こさせるようなときは、一つの意匠として意匠権で保護することができるようになりました。
浅井アーキテクツの浅井正憲と浅井百合へのインタビュー「まちとの関係性をトータルに考える」が、AGCのウェブサイトに掲載されています。メインで語られてる作品「亀有香取神社」はアーキテクチャーフォトでも特集記事として紹介しています。


kwas / 渡邉健介建築設計事務所の、スタッフ(経験者、新卒・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
kwas/渡邉健介建築設計事務所では、新規プロジェクトの受注などに伴う業務拡大のため、2名程の新しいスタッフの参加を希望しています。
現在、4800㎡の事務所ビルや6000㎡の高齢者向け施設の実施設計が進んでいて、また、都内の賃貸マンション、事務所の現場などがあり、新しい仕事も複数始まる段階です。設計の初期の段階、設計がある程度進んだ段階、そして現場と、さまざまなフェーズのプロジェクトが進行しています。
希望するスタッフのうちの1名は実務経験者です。複数の仕事が並行していますので、実施レベルでの詳細の設計ができたり、若いスタッフを引っ張ってくれそうな、経験豊かで、同時に新しいことにチャレンジする勇気もある、意欲的な人材を探しています。
もう1名は来春の新卒か、もしくは既卒の、実務経験の浅い方です。小さな事務所ですので、一人の力はとても大きく、すぐにでもプロジェクト全体のことを把握できるような立場で仕事ができます。入社1年目で、CGのレンダリングをプレゼンレベルまでできるようになったり、詳細図を描いたりと、代表や先輩の指導の下、早いスキルアップが望めます。責任感を持って仕事を担当し、一緒に楽しく建築に向き合うことができる、若い人材を探しています。
kwasの代表、渡邉健介は東京大学建築学科、同大学大学院修士課程修了ののち、コロンビア大学建築学部大学院を修了。NYにてSHoP、帰国後はシーラカンスアンドアソシエイツに勤務し、2005年に独立しています。実務に携わる傍ら、独立以来講師として学校で教えており、これまで桑沢デザイン研究所、法政大学、東洋大学で教えてきました。楽しい建築を作るには、本人が人生を楽しんでいないと、ということで、休みの日には率先して趣味のテニスや釣りをし、事務所にいるときはスタッフと新宿御苑界隈のおいしいお店でのランチを楽しんでいます。
kwasがこれまでに手掛けた建築については、ぜひ弊社HPをご覧になってください。アートの展示や小さなオブジェのようなものから、文化施設に至るまで、さまざまな規模、用途の建築を、その都度の最適解を紡ぎだすように設計活動をしてまいりました。
作品に共感できる方、建築が大好きな方、模型を覗き込むのが大好きな方、美しいレンダリングを作るのが大好きな方、施主や現場の人とコミュニケーションをとりながら、楽しい建築を作りたい方、募集します!特に、進行中の計画も多いため、即戦力、経験者を優遇いたします。


竹味佑人建築設計室+武井光が設計した、東京・北区の、マンションの1室のリノベーション「羽の家 / wing room」です。
赤羽台の台地の上に建つ築26年のマンションの1室のリノベーションの計画。
若い夫婦と小さな子供の3人家族の住まい手は、パノラマ状に緑地や都市的な景観を見下ろすことができる高台からの眺望が魅力的な角部屋を見つけ、豊かな表情をもつ窓際を生活の拠り所とするリノベーションを構想した。そこで、水まわりの閉じた空間を北西に集約し、外被と最大限に接するように南東外壁に面してL型のワンルーム状の生活空間を計画。そして、既存の5つの窓を一体化するように、木の造作カウンターや窓上シェルフ、羽目板の壁面をぐるりと廻した窓際のランドスケープをデザインした。



坂野由典 / 坂野由典建築設計事務所が設計した、山口・周南市の、カーディーラーの展示スペースとプレゼンテーションルーム「LEXUS SHUNAN CPO」です。店舗の公式サイトはこちら。
CLTとスチールのハイブリッド
山口県周南市に計画した、レクサスの認定中古車“CPO”展示スペースとプレゼンテーションルームと呼ばれる納車スペースである。
道路から穏やかな勾配で上がっている敷地に呼応するように2枚の屋根を、段々状に重ねたシンプルな計画とした。道路から見えやすい手前のスペースをCPOの展示スペースとし、道路から奥に上がったところを納車スペースとしている。構造は鉄骨のラーメン構造のフレームで組み、屋根の構造はCLTを採用した。CLTは山口のお隣の岡山のCLT工場で製作され、運びこまれた。
屋根のグリット状の梁はカットTで出来ており、そこに、工場であらかじめ溝が彫られ不燃処理されたCLTを、上から落とし込むという単純な工法により、工期が短縮されるだけでなく、CLT構造そのものが天井の仕上げとすることができた。国産の杉材で加工されたCLTが持つ自然豊かな表情が、レクサスという国内の職人芸を多用して作られる自動車の世界観にシンクロしていくことを期待した。

日本建築学会の『建築討論』が写真家の長谷川健太を特集しています。長谷川へのインタビューに加え、大山顕・鈴木淳平・後藤連平・和田隆介が寄稿しています。
以下はそれぞれの記事へのリンクです。
- インタビュー|長谷川健太──2010年代以降の建築写真と建築作品
- 論考|大山顕「SNSで「表面化」する建築写真」
- 批評|鈴木淳平「自然体で撮られた建築写真」
- 批評|後藤連平「フィールドを拡張する建築家の共犯者──長谷川健太論」
- 解説|和田隆介「建築作品概念の成立 — — 建築と写真の1930年代」
前言
近年、竣工後の建築作品を表現する手法が多様化している。動画は既に一般化し、3Dスキャニングやフォトグラメトリを用いてVR空間で作品発表を行う試みも開始されている。写真についていえば、ドローンによる「鳥の目」や、タイムラプスの表現(GIFアニメ)も一般化した。高度化するレタッチの技巧も少なからず建築写真に影響を与えただろう。これらはすべて、カメラがアナログからデジタルに移行した、ここ20年あまりの出来事である。数少ない「決め」の写真ではなく数多くの写真によって建築の雰囲気を伝えようとする表現や、設計・施工の様子に始まり竣工後の生活に至るまでのプロジェクト全体をドキュメントするリプレゼンテーションも、デジタルカメラと無関係ではあるまい。
さらに、写真を取り巻くメディアも変化した。紙媒体の読者は減少し、DezeenやArchdailyやdesign boomといったウェブメディアが台頭した。日本ではarchitecturephotoが日々読者数を増やしている。これらの「閲覧数」は、もはや老舗の建築専門誌を凌駕している。加えて、インスタグラムやフェイスブックといったSNSを通じ、多くの建築家たちは直接的な情報発信を行っている。
本特集では、写真家・長谷川健太の作品をケーススタディとして、このようなデジタル時代の建築写真について考えたい。長谷川の写真は、日々、国内外の建築系ウェブメディアを賑わせている。それらはデジタルでの発表を前提としているのだろうか?エレメントに対する彼の独特な眼差しは、デジタル時代の産物か?情報化に端を発する技術とメディアの変化によって、「建築写真」ひいては「建築作品」自体が変化しているのだろうか? 長谷川の写真を切り口として、これからの建築作品の表現について考えたい。
担当:岩元真明、和田隆介(建築作品小委員会)


相坂研介設計アトリエの、設計スタッフ(実務経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
相坂研介設計アトリエは、都心の皇居脇(半蔵門駅0分/麹町駅3分)にある設計事務所です。代表の相坂は東京大学卒業、安藤忠雄に師事後独立し、事務所を開設。大学で講師をしつつ、行政を支援して参加しやすい公共コンペを提案するなど建築士の職能普及に努める活動を評価され、「これからの建築士賞」も受賞しました。
我々は保育園や商業ビル、集合住宅や個人住宅、家具や玩具までデザインする一方、公共コンペにも定期的に参加しており、住宅から施設まで、企画・設計から現場監理まで、実践的な経験を積むことが可能です。
特に教育福祉関係では複数の保育園に加え、音楽学校を設計したり、知育玩具も開発しており、「あまねの杜保育園」は、「こども環境学会賞」「JIA環境建築賞」「Architecture Asia Award」など国内外多数の受賞に加え、NHKみんなのうた「パプリカ」のMV(https://youtu.be/ba0UDkwU4I0)にも使われました。
<NHK公式>https://www.nhk.or.jp/minna/songs/MIN201912_05/このたび新規受注と事務所拡張に合わせ、詳細図が描け現場を仕切れる実務経験者を募集します。2フロアに分かれてゆったり作業できる環境を整えたため、時差通勤も含め、蜜を避けつつ設計監理に専念できます。
就職イメージとして、例えばアトリエでのご経験に、新築ビルや中規模建築の経験を追加したり、逆に組織での実績に民間物件や住宅の経験を加えたりと、独立前のセカンドキャリアに最適な環境ですので、経験・資格保持者を特に求めています。














