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蘆田暢人建築設計事務所による、静岡・熱海市の「熱海の塔状住居」
蘆田暢人建築設計事務所による、静岡・熱海市の「熱海の塔状住居」 photo©井上玄

蘆田暢人建築設計事務所が設計した、静岡・熱海市の「熱海の塔状住居」です。

熱海の急傾斜地に計画されたこの住宅では、海へと広がる雄大なビューを最大限に獲得するため、クライアントからはリビングルームを4階レベルに設け、各室を下層階に配すること求められた。海から吹く風が強く、風による振動を防ぐためにRC造を採用することとしたが、必要な室ヴォリュームと求められた高さを確保するには、塔状の形状と最上階に大きなヴォリュームが必要であった。急傾斜地の敷地でのRC造の施工を考えると、最上階がキャンチレバーとして張り出す建物の形状は無理がある。支保工を建てることができないためである。そこで、求められた各階のヴォリュームをずらしながら積んでいくことで、一層下の階が支保工の土台となり、求められたヴォリュームと高さを確保することができた。ずらすことで生まれた空隙には、テラスや将来増築が可能なスペースを設けた。

建築家によるテキストより
成瀬・猪熊建築設計事務所が会場設計を手掛けた「2019年度グッドデザイン賞受賞展」
成瀬・猪熊建築設計事務所が会場設計を手掛けた「2019年度グッドデザイン賞受賞展」 photo©西川公朗
成瀬・猪熊建築設計事務所が会場設計を手掛けた「2019年度グッドデザイン賞受賞展」 photo©西川公朗

成瀬・猪熊建築設計事務所が会場設計を手掛けた「2019年度グッドデザイン賞受賞展」です。
(会期は2019年11月4日で終了しています)

MUSEUMとしての受賞展

この展示はグッドデザイン賞で入賞したデザインを、一同に展示するイベントです。私たちはこれを、ただの個別の展示とせず、社会の移り変わりとともに変化してきたデザインの歴史の中に位置づけることを試みました。

メインとなるグッドデザイン賞BEST100の展示が行われるスペースは、通常は受付と休憩スペースを設けるだけですが、私たちはそれぞれの時代の作ってきた受賞作品を展示するギャラリーと、休憩しながら全集を閲覧できるブックラウンジを設けました。

またBEST100展示そのものは、展示台に背面パネルを設え、配色をグレーとし、雑然としがちな多様な展示物を、一つ一つ美しく見せることを心がけました。
歴史の先に見える、未来を作る手がかりとしてのデザイン展です。

建築家によるテキストより
飯田善彦建築工房の設計で完成した、京都市の「龍谷大学深草キャンパス成就館」の見学会が開催
飯田善彦建築工房の設計で完成した、京都市の「龍谷大学深草キャンパス成就館」の見学会が開催 photo©IIDA ARCHISHIP STUDIO

飯田善彦建築工房の設計で完成した、京都市の「龍谷大学深草キャンパス成就館」の見学会が開催されます。開催日は2020年3月7日11:00~16:30です。

この度、私どもで進めてきました龍谷大学深草キャンパス 成就館(文化系サークル活動拠点) が竣工致しました。和顔館(講義室+図書館+研究室)、専精館(体育館)に続く3つ目の建築になります。成就館は演劇・ブラスバンド・管弦楽に対応した350人規模の本格的なホール、様々な使い方が可能な150人規模の平土間のホール、和室、多目的なミーティングルーム、イベントスペース等と言った文化系サークルの活動の場のほか、誰でも利用可能なカフェレストランを持ち、大学教職員や学生だけでなく周辺住民にも開かれた建築となっています。

4月からの運用前に見学会を開催する運びとなりましたのでお知らせ致します。
是非お越しください。

2020年2月飯田善彦建築工房

建築家によるテキストより

その他の写真と詳細は以下でどうぞ。

ヨナ・フリードマン氏が亡くなりました

ヨナ・フリードマン氏が亡くなりました。96歳だったとの事。ドローイング作品で知られていました。リンク先のarchdailyにその画像も掲載されています。こちらの記事に日本語での氏の活動が紹介されています。近年はinstagramでもその作品等を公開していました。

田村直己 / ttt architectsによる、東京・港区の飲食店「赤坂のスナック」
田村直己 / ttt architectsによる、東京・港区の飲食店「赤坂のスナック」 photo©田村直己

田村直己 / ttt architectsが設計した、東京・港区の飲食店「赤坂のスナック」です。

東京の赤坂にある、20~30代限定会員制スナック「SNACK 3rd」の内装プロジェクト。

前テナント(既存)に残された内装・家具を編集していくことで、スナックという店が持つ艶やかさ、会員制の店という秘密めいた空間、若い世代のポップさといった雰囲気をつくりだすことを試みている。

まず、腰から下の壁面のパネル、床のカーペットは赤色とした。

その他の壁面は全体の照度を暗めに調整するグレー、スイッチや照明の素材は壁面で映える真鍮のゴールドとしている。
これらは「スナックのイメージ」で誰もが思い浮かびそうな色やマテリアルを注意深く選択し、各部分に採用した結果である。また、既存の家具は塗装したり、椅子とテーブルの部材を組合わせることでローテーブルにするなど分解・編集してできるだけ再利用し、家具のコストを削減している。

そのように作られた店内はよく見る普通のスナックのようでありながら、不思議と空間のトーンが調整されている、あまり見たこともないような内装となった。

「スナックのイメージ」から選び取った限られた色彩と既存内装・家具を編集し再利用することで生まれた店全体の統一感が、お客さん同士の心地よい一体感をつくりだせたらと思い計画したプロジェクトである。

建築家によるテキストより
隈研吾による、韓国・慶州市の展示ホール「慶州国際博覧会記念館」の写真

隈研吾のウェブサイトに、韓国・慶州市の展示ホール「慶州国際博覧会記念館」の写真が9枚掲載されています。

大地と建築との中間的な存在形式を持つ、博覧会のパビリオン。博覧会後も保存され、恒久的に使われる建築は、通常のパビリオンのような仮設的な存在ではなく、大地と一体となった、永続性の感じられるものでなければならないと考え、大地と建築をつなごうと考えた。
大地を感じられる地元産の玄武岩で、地面と建築とを連続的に覆い、展示空間は、その石の面の裏に隠されている。
石と石の隙間から緑が顔をのぞかせ、石の壁が、大地の一部であり、生命線とつながっていることを感じさせる。緑は、さらに増殖し、建物を大地へと還っていくであろう。

妹島和世・乾久美子・藤原徹平らが審査した「横浜国立大学西門等コンセプト・デザインコンペ」の結果と提案書が公開

妹島和世・乾久美子・藤原徹平らが審査した「横浜国立大学西門等コンセプト・デザインコンペ」の結果と提案書が公開されました。応募要領はこちらのPDFに掲載されています。
以下が結果と提案書(PDF)へのリンクです。

横浜国立大学理工系は、令和2年に創立100周年を迎えます。また、令和元年11月30日からは、相鉄・JR直通線の開通にともない、「羽沢横浜国大駅」が開設され(「東急直通線」開通は令和4年予定)、横浜国立大学は東京都心部から直接アクセスが可能となりました。
 そこで理工系創立100周年を記念して、羽沢横浜国大駅からの顔となる大学西門と西門付近にあるバスロータリーも含めた整備事業を行うことになり、令和元年11月15日(金)~令和2年1月7日(火)に募集した「羽沢横浜国大駅開設に伴う西門等の整備事業に係るコンセプト・デザインコンペ」の第二次審査が2月14日(金)開催され、第一次審査を通過した5作品のプレゼンテーションが行われました。同プレゼンテーションは、本学の教員やOBも参加したものとなり、全て素晴らしい作品でしたが、審査の結果、最優秀賞1作品、優秀賞2作品の受賞者が以下のとおり決定しました。

大阪の「寝屋川市第四中学校区小中一貫校」設計プロポで、梓・隈研吾・オオバ共同企業体が契約事業者に

大阪の「寝屋川市第四中学校区小中一貫校」設計プロポーザルで、梓・隈研吾・オオバ共同企業体が契約事業者に選定されています。リンク先に提案の画像が2枚掲載されています。

成瀬・猪熊建築設計事務所の内装設計による、福岡市の宿泊施設「ナインアワーズ中洲川端駅」
成瀬・猪熊建築設計事務所の内装設計による、福岡市の宿泊施設「ナインアワーズ中洲川端駅」 photo©Nacása & Partners Inc.
成瀬・猪熊建築設計事務所の内装設計による、福岡市の宿泊施設「ナインアワーズ中洲川端駅」 photo©Nacása & Partners Inc.

成瀬・猪熊建築設計事務所の内装設計による、福岡市の宿泊施設「ナインアワーズ中洲川端駅」です。施設の公式サイトはこちら

今回のナインアワーズは、巨大な商業施設の地下階で、物販や飲食店と並んで配置されるという極めて特殊な立地です。買い物客の行き来と近接する、宿泊にとってはタフな環境にあって、私たちはこれを逆手に取り、唯一無二の魅力的な個性を生み出しました。

私たちはまず、大型施設特有のグリッド状の巨大な SRC の柱に対し、15度傾いた壁を多用し、奥へとシーンが展開する空間を作り出しました。これによって利用者は、シークエンスを楽しみながら、いつのまにか施設の共用通路から遠ざかり、宿泊にふさわしいプライベートな空間へと導かれます。
一番奥の宿泊室は、施設の巨大な躯体を露出させることで、カプセルと躯体が異なる角度で混在する、大施設の地下ならではの空間となっています。そしてここで再び、黒いガラスを通して、映像のように施設の共用部を見ることができます。

これは、フラットで人工的な商業施設の中に奥を作り出し、心地よい滞在を守りながら、都市を裏側からハックする、全く新しい宿泊施設です。

建築家によるテキストより
日建設計の山梨知彦による、藤村龍至と小林正美がモデレーターを務めた国際文化会館での講演「建築デザインの可能性とみらい」の動画

日建設計の山梨知彦による、藤村龍至と小林正美がモデレーターを務めた国際文化会館での講演「建築デザインの可能性とみらい」の動画です。2020年1月31日に行われたものです。

人類の歴史を振り返ると、情報に関する変革がモノづくりを変えてきたことが分かる。7万年の「認知革命」により人類は集住を始め、「都市」の基礎をつくった。さらに、5000年前の「数理革命」により都市や建築を大規模化し、200年前の産業革命、100年前の電気通信革命、50年前のコンピューター革命を経て、今、AIとICTがもたらす情報通信革命により、インダストリー4.0の時代が到来した。この新しい時代の「建築デザインの可能性とみらい」を考えてみる。

スピーカー: 山梨 知彦(建築家/株式会社日建設計 常務執行役員・設計部門プリンシパル)
モデレーター: 藤村 龍至 (建築家)、小林 正美 (明治大学副学長)
日時: 2020年1月31日(金) 7:00pm
会場: 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール

ネリ&フーによる、中国・北京近くの、既存ビルを改修した文化施設「Junshan Cultural Center」の写真など

ネリ&フーによる、中国・北京近くの、既存ビルを改修した文化施設「Junshan Cultural Center」の写真と図面が17枚、dezeenに掲載されています。
以下は動画です。

初公開の丹下の手帳も展示される「渋谷の東京オリンピックと丹下健三」展が、渋谷の博物館で開催中

初公開の丹下の手帳も展示される「渋谷の東京オリンピックと丹下健三」展が、渋谷の白根記念渋谷区郷土博物館・文学館で開催されています。会期は2020年3月22日まで(休館日:月曜日 ※祝日のときは翌日の平日)。施設の公式サイトはこちら

写真・図面・模型・実物など100点以上、初公開資料多数!

プレスリリースより

白根記念渋谷区郷土博物館・文学館において、1月25日(土)~3月22日(日)にかけて、特別展「渋谷の東京オリンピックと丹下健三」を開催いたします。展示初公開となる丹下健三の手帳に残る国立代々木競技場のデザイン画、書簡、図面のほか、競技場の建築過程の記録写真、記録映像などを通じて今に至る競技場のあゆみをご紹介します。

プレスリリースより

1964年に開催された東京オリンピックは、日本の戦後復興と平和を世界に示す象徴的なイベントでした。渋谷はその中心的な舞台として、選手村や国立代々木競技場、渋谷公会堂などが建設されました。それから半世紀程が経ち、今年7月からはオリンピック・パラリンピックが再び開催されます。今回の特別展では、前回大会を振り返るとともに、2020年の大会でも会場として使用される国立代々木競技場にスポットをあてた展示となっております。現在世界文化遺産登録の動きもある世界的な建築の秀作の設計者である丹下健三の建築思想、競技場建設に関わるエピソード、大会後はイベント会場としても利用されるなど、今日までに至る競技場のあゆみを、多くの初公開資料を通じてご紹介します。

プレスリリースより
コールハースとAMOディレクターのサミール・バンタルらによる、グッゲンハイム美術館で始まった“田舎”をテーマにした建築展「Countryside, The Future」の会場写真
コールハースとAMOディレクターのサミール・バンタルらによる、グッゲンハイム美術館で始まった“田舎”をテーマにした建築展「Countryside, The Future」の会場写真Installation View: Countryside, The Future, February 20–August 14, 2020. Photo: David Heald © Solomon R. Guggenheim Foundation.

OMAのレム・コールハースとAMOディレクターのサミール・バンタルらによる、アメリカ・ニューヨークのグッゲンハイム美術館で始まった“田舎”をテーマにした建築展「Countryside, The Future」の会場写真です。会期は2020年8月14日まで。展示の公式ページはこちら

This exhibition is an attempt at rectification, and its content is drawn from a large consortium of collaborators representing diverse global geographies and a broad range of expertise. A unique exhibition for the Guggenheim Museum, Countryside, The Future contests the assumption that ever-increasing urbanization is inevitable, exploring radical changes in the rural, remote, and wild territories collectively identified here as “countryside,” or the 98% of the Earth’s surface not occupied by cities.

A central thesis of the exhibition is that our current form of urban life has necessitated the organization, abstraction, and automation of the countryside at an unprecedented scale. Data storage, fulfillment centers, genetic engineering, artificial intelligence, robotic automation, economic innovation, worker migration, and the private purchase of land for ecological preservation are in many cases more actively explored and experimented with in the countryside than the city.

The impact of global warming on specific countryside conditions underlies much of the show. In Siberia, the thawing of permafrost is dramatically transforming the landscape and releasing increasing amounts of methane with potentially catastrophic consequences.

リリーステキストより
長谷川欣則+堀越ふみ江 / ウエノアトリエ UENOAによる、埼玉・東松山市の住宅「QUARTER house」
長谷川欣則+堀越ふみ江 / ウエノアトリエ UENOAによる、埼玉・東松山市の住宅「QUARTER house」 photo©太田拓実

長谷川欣則+堀越ふみ江 / ウエノアトリエ UENOAが設計した、埼玉・東松山市の住宅「QUARTER house」です。

夫婦と2人の子どものための埼玉県に建つ住宅である。

ヴィンテージの家具屋を営む建主からの要望は、家具のショールームを兼ねた大きなリビング空間であった。そこで、1階に可能な限り天井の高いワンルーム空間を 設け、2階に4人家族が暮らすために必要な個室を集めた。

建築家によるテキストより
玉上貴人が20年以上前の設計事務所勤務時代、先輩から出題されたという立体クイズ

玉上貴人が20年以上前の設計事務所勤務時代、先輩から出題されたという立体クイズがfacebook上で小さな話題になっており、興味深かったのでご紹介します。
玉上によれば「設計事務所勤務時代に先輩から出題されたのですが、その先輩も以前勤めていた会社の先輩から出題されたと言っていました。20年以上前の話しです」との事で、制作者は不明のようです(ご存知の方はご連絡ください。こちらで改めてご紹介させていただきます)。

X+Livingによる、インドの階段井戸を想起させる空間を持つ、中国・重慶市の書店「Chongqing Zhongshuge Bookstore」の写真など

X+Livingが設計した、インドの階段井戸を想起させる空間を持つ、中国・重慶市の書店「Chongqing Zhongshuge Bookstore」の写真と図面が15枚、archdailyに掲載されています。

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