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隈研吾による、韓国・慶州市の展示ホール「慶州国際博覧会記念館」の写真

隈研吾のウェブサイトに、韓国・慶州市の展示ホール「慶州国際博覧会記念館」の写真が9枚掲載されています。

大地と建築との中間的な存在形式を持つ、博覧会のパビリオン。博覧会後も保存され、恒久的に使われる建築は、通常のパビリオンのような仮設的な存在ではなく、大地と一体となった、永続性の感じられるものでなければならないと考え、大地と建築をつなごうと考えた。
大地を感じられる地元産の玄武岩で、地面と建築とを連続的に覆い、展示空間は、その石の面の裏に隠されている。
石と石の隙間から緑が顔をのぞかせ、石の壁が、大地の一部であり、生命線とつながっていることを感じさせる。緑は、さらに増殖し、建物を大地へと還っていくであろう。

妹島和世・乾久美子・藤原徹平らが審査した「横浜国立大学西門等コンセプト・デザインコンペ」の結果と提案書が公開

妹島和世・乾久美子・藤原徹平らが審査した「横浜国立大学西門等コンセプト・デザインコンペ」の結果と提案書が公開されました。応募要領はこちらのPDFに掲載されています。
以下が結果と提案書(PDF)へのリンクです。

横浜国立大学理工系は、令和2年に創立100周年を迎えます。また、令和元年11月30日からは、相鉄・JR直通線の開通にともない、「羽沢横浜国大駅」が開設され(「東急直通線」開通は令和4年予定)、横浜国立大学は東京都心部から直接アクセスが可能となりました。
 そこで理工系創立100周年を記念して、羽沢横浜国大駅からの顔となる大学西門と西門付近にあるバスロータリーも含めた整備事業を行うことになり、令和元年11月15日(金)~令和2年1月7日(火)に募集した「羽沢横浜国大駅開設に伴う西門等の整備事業に係るコンセプト・デザインコンペ」の第二次審査が2月14日(金)開催され、第一次審査を通過した5作品のプレゼンテーションが行われました。同プレゼンテーションは、本学の教員やOBも参加したものとなり、全て素晴らしい作品でしたが、審査の結果、最優秀賞1作品、優秀賞2作品の受賞者が以下のとおり決定しました。

大阪の「寝屋川市第四中学校区小中一貫校」設計プロポで、梓・隈研吾・オオバ共同企業体が契約事業者に

大阪の「寝屋川市第四中学校区小中一貫校」設計プロポーザルで、梓・隈研吾・オオバ共同企業体が契約事業者に選定されています。リンク先に提案の画像が2枚掲載されています。

成瀬・猪熊建築設計事務所の内装設計による、福岡市の宿泊施設「ナインアワーズ中洲川端駅」
成瀬・猪熊建築設計事務所の内装設計による、福岡市の宿泊施設「ナインアワーズ中洲川端駅」 photo©Nacása & Partners Inc.
成瀬・猪熊建築設計事務所の内装設計による、福岡市の宿泊施設「ナインアワーズ中洲川端駅」 photo©Nacása & Partners Inc.

成瀬・猪熊建築設計事務所の内装設計による、福岡市の宿泊施設「ナインアワーズ中洲川端駅」です。施設の公式サイトはこちら

今回のナインアワーズは、巨大な商業施設の地下階で、物販や飲食店と並んで配置されるという極めて特殊な立地です。買い物客の行き来と近接する、宿泊にとってはタフな環境にあって、私たちはこれを逆手に取り、唯一無二の魅力的な個性を生み出しました。

私たちはまず、大型施設特有のグリッド状の巨大な SRC の柱に対し、15度傾いた壁を多用し、奥へとシーンが展開する空間を作り出しました。これによって利用者は、シークエンスを楽しみながら、いつのまにか施設の共用通路から遠ざかり、宿泊にふさわしいプライベートな空間へと導かれます。
一番奥の宿泊室は、施設の巨大な躯体を露出させることで、カプセルと躯体が異なる角度で混在する、大施設の地下ならではの空間となっています。そしてここで再び、黒いガラスを通して、映像のように施設の共用部を見ることができます。

これは、フラットで人工的な商業施設の中に奥を作り出し、心地よい滞在を守りながら、都市を裏側からハックする、全く新しい宿泊施設です。

建築家によるテキストより
日建設計の山梨知彦による、藤村龍至と小林正美がモデレーターを務めた国際文化会館での講演「建築デザインの可能性とみらい」の動画

日建設計の山梨知彦による、藤村龍至と小林正美がモデレーターを務めた国際文化会館での講演「建築デザインの可能性とみらい」の動画です。2020年1月31日に行われたものです。

人類の歴史を振り返ると、情報に関する変革がモノづくりを変えてきたことが分かる。7万年の「認知革命」により人類は集住を始め、「都市」の基礎をつくった。さらに、5000年前の「数理革命」により都市や建築を大規模化し、200年前の産業革命、100年前の電気通信革命、50年前のコンピューター革命を経て、今、AIとICTがもたらす情報通信革命により、インダストリー4.0の時代が到来した。この新しい時代の「建築デザインの可能性とみらい」を考えてみる。

スピーカー: 山梨 知彦(建築家/株式会社日建設計 常務執行役員・設計部門プリンシパル)
モデレーター: 藤村 龍至 (建築家)、小林 正美 (明治大学副学長)
日時: 2020年1月31日(金) 7:00pm
会場: 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール

ネリ&フーによる、中国・北京近くの、既存ビルを改修した文化施設「Junshan Cultural Center」の写真など

ネリ&フーによる、中国・北京近くの、既存ビルを改修した文化施設「Junshan Cultural Center」の写真と図面が17枚、dezeenに掲載されています。
以下は動画です。

初公開の丹下の手帳も展示される「渋谷の東京オリンピックと丹下健三」展が、渋谷の博物館で開催中

初公開の丹下の手帳も展示される「渋谷の東京オリンピックと丹下健三」展が、渋谷の白根記念渋谷区郷土博物館・文学館で開催されています。会期は2020年3月22日まで(休館日:月曜日 ※祝日のときは翌日の平日)。施設の公式サイトはこちら

写真・図面・模型・実物など100点以上、初公開資料多数!

プレスリリースより

白根記念渋谷区郷土博物館・文学館において、1月25日(土)~3月22日(日)にかけて、特別展「渋谷の東京オリンピックと丹下健三」を開催いたします。展示初公開となる丹下健三の手帳に残る国立代々木競技場のデザイン画、書簡、図面のほか、競技場の建築過程の記録写真、記録映像などを通じて今に至る競技場のあゆみをご紹介します。

プレスリリースより

1964年に開催された東京オリンピックは、日本の戦後復興と平和を世界に示す象徴的なイベントでした。渋谷はその中心的な舞台として、選手村や国立代々木競技場、渋谷公会堂などが建設されました。それから半世紀程が経ち、今年7月からはオリンピック・パラリンピックが再び開催されます。今回の特別展では、前回大会を振り返るとともに、2020年の大会でも会場として使用される国立代々木競技場にスポットをあてた展示となっております。現在世界文化遺産登録の動きもある世界的な建築の秀作の設計者である丹下健三の建築思想、競技場建設に関わるエピソード、大会後はイベント会場としても利用されるなど、今日までに至る競技場のあゆみを、多くの初公開資料を通じてご紹介します。

プレスリリースより
コールハースとAMOディレクターのサミール・バンタルらによる、グッゲンハイム美術館で始まった“田舎”をテーマにした建築展「Countryside, The Future」の会場写真
コールハースとAMOディレクターのサミール・バンタルらによる、グッゲンハイム美術館で始まった“田舎”をテーマにした建築展「Countryside, The Future」の会場写真Installation View: Countryside, The Future, February 20–August 14, 2020. Photo: David Heald © Solomon R. Guggenheim Foundation.

OMAのレム・コールハースとAMOディレクターのサミール・バンタルらによる、アメリカ・ニューヨークのグッゲンハイム美術館で始まった“田舎”をテーマにした建築展「Countryside, The Future」の会場写真です。会期は2020年8月14日まで。展示の公式ページはこちら

This exhibition is an attempt at rectification, and its content is drawn from a large consortium of collaborators representing diverse global geographies and a broad range of expertise. A unique exhibition for the Guggenheim Museum, Countryside, The Future contests the assumption that ever-increasing urbanization is inevitable, exploring radical changes in the rural, remote, and wild territories collectively identified here as “countryside,” or the 98% of the Earth’s surface not occupied by cities.

A central thesis of the exhibition is that our current form of urban life has necessitated the organization, abstraction, and automation of the countryside at an unprecedented scale. Data storage, fulfillment centers, genetic engineering, artificial intelligence, robotic automation, economic innovation, worker migration, and the private purchase of land for ecological preservation are in many cases more actively explored and experimented with in the countryside than the city.

The impact of global warming on specific countryside conditions underlies much of the show. In Siberia, the thawing of permafrost is dramatically transforming the landscape and releasing increasing amounts of methane with potentially catastrophic consequences.

リリーステキストより
長谷川欣則+堀越ふみ江 / ウエノアトリエ UENOAによる、埼玉・東松山市の住宅「QUARTER house」
長谷川欣則+堀越ふみ江 / ウエノアトリエ UENOAによる、埼玉・東松山市の住宅「QUARTER house」 photo©太田拓実

長谷川欣則+堀越ふみ江 / ウエノアトリエ UENOAが設計した、埼玉・東松山市の住宅「QUARTER house」です。

夫婦と2人の子どものための埼玉県に建つ住宅である。

ヴィンテージの家具屋を営む建主からの要望は、家具のショールームを兼ねた大きなリビング空間であった。そこで、1階に可能な限り天井の高いワンルーム空間を 設け、2階に4人家族が暮らすために必要な個室を集めた。

建築家によるテキストより
玉上貴人が20年以上前の設計事務所勤務時代、先輩から出題されたという立体クイズ

玉上貴人が20年以上前の設計事務所勤務時代、先輩から出題されたという立体クイズがfacebook上で小さな話題になっており、興味深かったのでご紹介します。
玉上によれば「設計事務所勤務時代に先輩から出題されたのですが、その先輩も以前勤めていた会社の先輩から出題されたと言っていました。20年以上前の話しです」との事で、制作者は不明のようです(ご存知の方はご連絡ください。こちらで改めてご紹介させていただきます)。

X+Livingによる、インドの階段井戸を想起させる空間を持つ、中国・重慶市の書店「Chongqing Zhongshuge Bookstore」の写真など

X+Livingが設計した、インドの階段井戸を想起させる空間を持つ、中国・重慶市の書店「Chongqing Zhongshuge Bookstore」の写真と図面が15枚、archdailyに掲載されています。

タトアーキテクツ / 島田陽建築設計事務所が2017年に完成させた、大阪の「高槻の住居」の写真など

タトアーキテクツ / 島田陽建築設計事務所が2017年に完成させた、大阪の「高槻の住居」の写真と図面が12枚、designboomに掲載されています。島田のサイトにも写真が多数掲載されています。

蘆田暢人建築設計事務所による、新潟・南魚沼市の、築約50年の温泉旅館の改修「ryugon」
蘆田暢人建築設計事務所による、新潟・南魚沼市の、築約50年の温泉旅館の改修「ryugon」 photo©繁田諭

蘆田暢人建築設計事務所による、新潟・南魚沼市の、築約50年の温泉旅館の改修「ryugon」です。施設の公式サイトはこちら

築約50年の温泉旅館「龍言」の改修プロジェクト。建物はこの地域の豪農の家を移築した由緒ある旅館である。建物の一部は国の登録有形文化財にも指定され、国の指定文化財である坂戸山に隣接し、敷地には広大な池が広がるランドスケープを持つ。この池は演出としてつくられた日本庭園のように見えるが、屋根から落ちてくる雪を消す役割を持っている。この地域は多雪地域であるが冬季にさほど気温が下がることがないため、池を使って雪を消すことができるのである。
雪国に流れる時間は豊かである。世界が真っ白に染まる冬の景色は純粋で、春先に雪の中に草花が咲くさまも美しい。新緑、夏の田んぼ、秋の稲穂と紅葉、四季折々刻々と変わる時間が流れる。しかし、この地域での冬の生活は過酷である。建物のつくりも冬の雪に打ち克つためにできている。
「旅館は地域のショールームである。」このプロジェクトのクライアントであり、雪国観光圏の代表理事でもある井口智裕さんの言葉である。人は見たことのない風景、触れたことのない文化を求めて旅をする。自らの日常とは異なる世界を求めて旅をする。旅館はその世界の代表として地域性を表現しなければならない。それが雪国観光圏とのプロジェクトで共有している価値観である。このエリアは温泉や食文化など豊富な観光資源を持つが、それと同時に人々の生活が行われている場である。雪国の観光資源はいわば雪国の日常であり、それは他地域の人々にとっては、「異日常」なのである。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2020/2/17-2/23]
最も注目を集めたトピックス [期間:2020/2/17-2/23]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2020/2/17-2/23)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 隈研吾のデザイン監修による、チタンの表面に木の質感を表現した、ルーバー建材が発売へ
  2. 辻琢磨による連載エッセイ “川の向こう側で建築を学ぶ日々” 第2回「ボスの割り切りスイッチ」
  3. OSTR / 太田翔+武井良祐による、大阪市の2軒連なる長屋を改修した、自身のオフィス兼イベントスペース「本庄西の現場」
  4. 藤原・室 建築設計事務所による、奈良市の住宅「学園前の家」
  5. 建築家の藤田雄介が立ち上げた建具メーカー 戸戸からリリースされた「木のレバーハンドル」と、論考「技術と素材と歴史が織りなす部材」
  6. レゴのアーキテクチャーシリーズで「東京」が発売
  7. ツバメアーキテクツによる、静岡市の「窓辺ビル いちぼし堂」
  8. 照内創 / SO&CO.による、東京・中央区のビル「銀座の小さな塔」
  9. A Nomad Sub+ナノメートルアーキテクチャーによる、大阪市の障碍者就労支援施設「PALETTE」
  10. スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、2020年4月完成予定のベルギー・イーパーのインフォメーションセンター「Entrance Pavilion in Palingbeek」
  11. 大江匡さんが亡くなりました
  12. クラーソン・コイヴィスト・ルーネが建築・空間デザイン監修した、東京・日本橋兜町の築97年のビルを改修した、ホテルや店舗などの複合施設「K5」
  13. ヘルツォーグ&ド・ムーロンが計画している、スイスの高速道路沿いの礼拝堂の画像など
  14. 大西麻貴+百田有希 / o+hと産紘設計のチームが最優秀賞に選ばれた「熊本地震震災ミュージアム」プロポの全最終候補者の提案書が公開
  15. +建築設計 / 田代朋彦による、LIXILギャラリーでの展覧会「ものいう仕口 – 白山麓で集めた民家のかけら」の会場構成
  16. 隈研吾による、イギリス・ロンドンの寿司バー「Endo Sushi Restaurant」の写真
  17. スタジオ・バロッツィ・ヴェイガによる、スイス・チューリッヒの文化施設「Tanzhaus Zürich Cultural Center」の写真など
  18. 阿曽芙実建築設計事務所による、兵庫・神戸市の集合住宅の住戸改修「鶴甲団地のリノベーション」
  19. 五十嵐太郎による連載・反東京としての地方建築を歩く の7回目「建築における沖縄らしさ」
  20. 辻琢磨による連載エッセイ ”川の向こう側で建築を学ぶ日々” 第1回「初めての修行」

a+uのズントーやH&deM特集の編集やギャラリー間の企画委員を務めたことでも知られる、シンガポール工科設計大学のヘッドオブピラーのエルウィン・ビライによる講演の動画

a+uのズントーやH&deM特集の編集やギャラリー間の企画委員を務めたことでも知られる、シンガポール工科設計大学(SUTD)のヘッドオブピラーのエルウィン・ビライによる講演の動画が公開されています。ヘッドオブピラーは、一般的に言う学部長のようなポジションとの事。2020年2月22日に行われたオープンキャンパスイベントで行われた大学の活動を紹介する講演の動画のようです。

クラーソン・コイヴィスト・ルーネが建築・空間デザイン監修した、東京・日本橋兜町の築97年のビルを改修した、ホテルや店舗などの複合施設「K5」
クラーソン・コイヴィスト・ルーネが建築・空間デザイン監修した、東京・日本橋兜町の築97年のビルを改修した、ホテルや店舗などの複合施設「K5」

クラーソン・コイヴィスト・ルーネが建築・空間デザイン監修した、東京・日本橋兜町の築97年のビルを改修した、ホテルや店舗などの複合施設「K5」です。施設の公式サイトはこちら

「K5」は、1923年竣工(築97年)の歴史的建造物の外観・躯体はそのままに、内部を丁寧にリノベーション、キュレーションすることで、日本橋兜町の街全体の再活性のきっかけを生む”点”となることを目指しています。

建築・空間デザインを監修したのは、スウェーデン・ストックホルムを拠点に活躍する建築家パートナーシップ「CLAESSON KOIVISTO RUNE(以下CKR)」。国内初の銀行として建てられた築97年の歴史的建造物の重厚感と素材感を尊重しつつ、北欧と和のテイストが絶妙なバランスでブレンドされた、感性を凝縮したような斬新な場所が完成しました。

地下1階〜地上階は「K5」のみで体験することのできる飲食コンテンツが、地上2階〜4階はデザイン性の高いブティックホテル「HOTEL K5」が入ります。この新しい”場”の中で「動」(地下1階〜地上階)と「静」(=地上2階〜4階)の対比を体感することで、感性が開かれるようなエクスペリエンスを提供したいと考えています。

リリーステキストより

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