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益子義弘・林寛治・藤井章・大澤悟郎・松隈洋による、吉村順三についてのシンポジウム「吉村順三の建築 ―アメリカと日本― 日本編」の動画。元所員や研究者が登壇して、2024年2月に行われたもの

益子義弘・林寛治・藤井章・大澤悟郎・松隈洋による、吉村順三についてのシンポジウム「吉村順三の建築 ―アメリカと日本― 日本編」の動画。元所員や研究者が登壇して、2024年2月に行われたものです。ギャラリーエークワッドでの展示に合わせて行われました。2024年5月7日18:00までの限定公開とのこと。

第35回JIA新人賞を、藤原徹平と海法圭が受賞

2023年度第35回JIA新人賞を、藤原徹平海法圭が受賞しています。藤原徹平は「チドリテラス」、海法圭は「上越市雪中貯蔵施設ユキノハコ」での受賞でした。審査を勤めたのは、妹島和世、長田直之、中山英之でした。

国立新美術館での展覧会「マティス 自由なフォルム」の入場チケットをプレゼント。最晩年に取り組んだ“ヴァンスのロザリオ礼拝堂”にも焦点をあてる展示。礼拝堂の“内部や時間の流れを再現した空間”や“マティスのドローイングが施された模型”も公開
国立新美術館での展覧会「マティス 自由なフォルム」の入場チケットをプレゼント。最晩年に取り組んだ“ヴァンスのロザリオ礼拝堂”にも焦点をあてる展示。礼拝堂の“内部や時間の流れを再現した空間”や“マティスのドローイングが施された模型”も公開ヴァンスのロザリオ礼拝堂内部の再現展示 photo©architecturephoto
国立新美術館での展覧会「マティス 自由なフォルム」の入場チケットをプレゼント。最晩年に取り組んだ“ヴァンスのロザリオ礼拝堂”にも焦点をあてる展示。礼拝堂の“内部や時間の流れを再現した空間”や“マティスのドローイングが施された模型”も公開ヴァンス礼拝堂の外観のマケット(1/20) 1948年11月 アンリ・マティスのデッサン 制作:Les Maquettes EPI ニース市マティス美術館蔵 ©Succession H. Matisse photo©architecturephoto

国立新美術館での展覧会「マティス 自由なフォルム」の入場チケットを5組10名様にプレゼントいたします。
最晩年に取り組んだ“ヴァンスのロザリオ礼拝堂”にも焦点をあてる展示です。礼拝堂の“内部や時間の流れを再現した空間”や“マティスのドローイングが施された模型”も公開されています。
応募締切は2024年3月25日(月)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表に変えさせていただきます)。展覧会の公式ページはこちら

※厳正な抽選を行いまして当選者の方にメールをお送りしました。沢山のご応募誠にありがとうございました。(2024/3/29追記)

巨匠がニースに遺した切り紙絵のあざやかな世界。「マティス 自由なフォルム」2024年2月14日(水)~5月27日(月)まで国立新美術館にて開催!

20世紀最大の巨匠の一人アンリ・マティス(1869-1954)。自然に忠実な色彩から解放された大胆な表現が特徴のフォーヴィスムの中心人物としてパリで頭角を現します。後半生の大半を過ごすこととなるニースではアトリエで様々なモデルやオブジェを精力的に描く一方で、マティスは色が塗られた紙をハサミで切り取り、それを紙に貼り付ける技法「切り紙絵」に取り組みます。

本展はフランスのニース市マティス美術館の所蔵作品を中心に、切り紙絵に焦点を当てながら、絵画、彫刻、版画、テキスタイル等の作品や資料、約150点を紹介するものです。なかでも切り紙絵の代表的作例である《ブルー・ヌードⅣ》が出品されるほか、大作《花と果実》は本展のためにフランスでの修復を経て日本初公開される必見の作品です。

本展ではさらに、マティスが最晩年にその建設に取り組んだ、芸術家人生の集大成ともいえるヴァンスのロザリオ礼拝堂にも着目し、建築から室内装飾、祭服に至るまで、マティスの至高の芸術を紹介いたします。

リリーステキストより

以下に、会場の写真と詳細な情報を掲載します

柿木佑介+廣岡周平 / PERSIMMON HILLS architectsによる、東京・港区の「WOWK芝公園」。現代社会における在り方を追求した賃貸事務所ビル。交流を促し“都市の新しい風景”となる建築を目指し、避難階段の配置と量塊の操作で“基準階を壊す”設計を実施。都市構造の立体化での新旧風景の接続も意図
柿木佑介+廣岡周平 / PERSIMMON HILLS architectsによる、東京・港区の「WOWK芝公園」。現代社会における在り方を追求した賃貸事務所ビル。交流を促し“都市の新しい風景”となる建築を目指し、避難階段の配置と量塊の操作で“基準階を壊す”設計を実施。都市構造の立体化での新旧風景の接続も意図外観、夕景 photo©田中克昌
柿木佑介+廣岡周平 / PERSIMMON HILLS architectsによる、東京・港区の「WOWK芝公園」。現代社会における在り方を追求した賃貸事務所ビル。交流を促し“都市の新しい風景”となる建築を目指し、避難階段の配置と量塊の操作で“基準階を壊す”設計を実施。都市構造の立体化での新旧風景の接続も意図外観、低層部分の避難階段を見る。 photo©田中克昌
柿木佑介+廣岡周平 / PERSIMMON HILLS architectsによる、東京・港区の「WOWK芝公園」。現代社会における在り方を追求した賃貸事務所ビル。交流を促し“都市の新しい風景”となる建築を目指し、避難階段の配置と量塊の操作で“基準階を壊す”設計を実施。都市構造の立体化での新旧風景の接続も意図4階、共用スペース photo©田中克昌

柿木佑介+廣岡周平 / PERSIMMON HILLS architectsが設計した、東京・港区の「WOWK芝公園」です。
現代社会における在り方を追求した賃貸事務所ビルです。建築家は交流を促し“都市の新しい風景”となる建築を目指し、避難階段の配置と量塊の操作で“基準階を壊す”設計を実施しました。また、都市構造の立体化での新旧風景の接続も意図されました。

東京・芝公園のペンシルビルの計画です。
2階から8階までの各フロアが賃貸事務所となっています。

オフィスビルはどこも同じように大人数が効率的に機械的な労働を行うための基準階がスタックされ、それが都市の風景をつくってきました。しかし、そのような労働のための均質空間は、もはや現代社会にはフィットしないものになっています。

IT化が進んだことによって小さな組織や個人でも大きな仕事ができるようになり、また、組織自体の在り方も変化して個の自由な振る舞いが可能となってきています。複数の小さな組織や個人が集まり、能動的に働き、交流できる場所が必要であり、それによって都市の新しい風景をつくっていくべきではないでしょうか。

建築家によるテキストより

敷地は、幹線道路沿いの中高層ビル群(皮)と、それに囲まれた低層木造建築物に占められた街区(餡子)との境目付近に位置しています。
餡子には職住一体形式の建物が多く残っていて、比較的幅の狭い道沿いに、小さい単位の職の場が並んでおり、細い路地のネットワークが息づいています。

建築家によるテキストより

本計画では、敷地境界からオフセットした単純なラーメンフレームのまわりに、奥にできるだけコンパクトにまとめられがちな避難階段をまとわりつかせて、各階で着床する位置、エントランスの位置を変えています。その余白を狙ってボリュームを付け足していき、狭小ながらも基準階を壊していきました。天空率を納めるようにボリュームを斜めにしたり、開口の大きさや位置を調整したり、素材を切り替えたりすることで各階にキャラクターをつけています。

敷地周辺の小さな単位の職の場、路地空間のネットワークといった魅力的な都市構造を立体化して新たな働く場所をつくることによって、古い風景と新しい風景を繋いでいけるのではないかと考えています。

建築家によるテキストより
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保外観、道路より見る。 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、左:2階への階段、正面:廊下、右:アウトサイドリビング1(広縁) photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、ダイニング(居間)とキッチン photo©山田圭司郎 YFT,

山本嘉寛建築設計事務所が設計した、大阪市の住宅「木川の長屋」です。
かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替です。建築家は、多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案しました。また、2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保しています。

大阪市淀川区。
大きなマンションやオフィスビルと中小の戸建住宅・商店が建ち並び、交通至便な反面、日照やプライバシーの確保が難しい住環境です。

お施主様は50代男性とそのお母様。戦前から続く長屋街が時代と共に分割・建替えられ、ビルの谷間に最後まで残った1戸がお施主様の住まいでした。それを解体して建て替える計画です。

建築家によるテキストより

南北に細長い矩形敷地を各々4帖半程度になるよう2×4=8つに区画し、ガレージと玄関を兼ねる土間、母の寝間、親子の居間から成る3つの「間」と2つの広縁、キッチン、浴室、サニタリーを、効率的な動線と通風・採光・プライバシーを考慮しながら割り当てます。

建築家によるテキストより

それらは間口に合わせて設えた「戸=間戸」の開閉によってつながり或いは切り離されながら親子の日常を支えます。「間戸」を介した「間」と「間」、「間」と「縁」、「間」と「まち」との古典的な関係は、どこか長屋が持っていた空間の気積やつながり方を想起させます。

建築家によるテキストより
小松隼人建築設計事務所による、大阪市の「帝塚山の家」。住宅が密集した“閉塞的な印象”の敷地。緑に溢れ光と風を体感できる空間を目指し、“性格の異なる庭”を南北に配置する構成を考案。南庭では水平方向にも連続する“ブリーズソレイユ”で柔らかな光を導入する
小松隼人建築設計事務所による、大阪市の「帝塚山の家」。住宅が密集した“閉塞的な印象”の敷地。緑に溢れ光と風を体感できる空間を目指し、“性格の異なる庭”を南北に配置する構成を考案。南庭では水平方向にも連続する“ブリーズソレイユ”で柔らかな光を導入する外観、道路より見る。 photo©矢野紀行
小松隼人建築設計事務所による、大阪市の「帝塚山の家」。住宅が密集した“閉塞的な印象”の敷地。緑に溢れ光と風を体感できる空間を目指し、“性格の異なる庭”を南北に配置する構成を考案。南庭では水平方向にも連続する“ブリーズソレイユ”で柔らかな光を導入する1階、玄関、光庭(北庭)を見る。 photo©矢野紀行
小松隼人建築設計事務所による、大阪市の「帝塚山の家」。住宅が密集した“閉塞的な印象”の敷地。緑に溢れ光と風を体感できる空間を目指し、“性格の異なる庭”を南北に配置する構成を考案。南庭では水平方向にも連続する“ブリーズソレイユ”で柔らかな光を導入する2階、ダイニングからリビング越しにテラス1(南庭)を見る。 photo©矢野紀行

小松隼人建築設計事務所が設計した、大阪市の「帝塚山の家」です。
住宅が密集した“閉塞的な印象”の敷地に計画されました。建築家は、緑に溢れ光と風を体感できる空間を目指し、“性格の異なる庭”を南北に配置する構成を考案しました。そして、南庭では水平方向にも連続する“ブリーズソレイユ”で柔らかな光を導入しています。

大阪市の閑静な住宅地に建つ住宅である。

敷地は大きな区画が次々と細分化されていく中で、最後の一区画であった。道路側から見ると閉塞的な印象を持つ敷地は、反転すると東方向は低層住宅が建ち並ぶ。この住宅が密集した敷地において、緑に溢れ、光と風を体感できる空間を目指した。

建築家によるテキストより

このたびの敷地であれば南側にゆとりある庭を配置できるが、ヴォリュームを建物に囲まれた北側に押し込むことになる。敷地に風道を生み出すためには敷地に余白をつくる必要があるため、北に「光庭」を配置し諸室に光を取り込む計画とした。

この光庭は季節によって隣地の隙間から光が入るが、一日のほとんどが日陰となる。しかし隣地の外壁に当たる直射光を間接光として利用し、北庭の植栽および内部の諸室に穏やかな光を取り込むことで、光庭としての機能を満たすこととした。

建築家によるテキストより

南道路側は「外皮を持つ吹抜けテラス」を2階と3階に配置した。外部からの視線を遮り日射量を調整するブリーズソレイユとして東方向に傾けることで、視線の開放性を確保しながら他方位からの視線を緩やかに遮り、西からの直射光を調整する。

テラス上部は垂直に連続するブリーズソレイユをそのまま水平方向にも連続させることで、夏季の高い高度からの直射光を遮りながら光の屈折による柔らかな光を届け、空の移ろいも感じることができる。さらにその隙間に配置した植栽がそよぐことで、風が視覚化され涼感を感じることができ、通りを歩く人々は閉ざされていた外皮が徐々に開き、緑溢れる様子を望むことができる。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 建築から植栽まで一気通貫で手掛け、成長できる労働環境作りにも取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 建築から植栽まで一気通貫で手掛け、成長できる労働環境作りにも取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 建築から植栽まで一気通貫で手掛け、成長できる労働環境作りにも取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中野沢温泉ロッヂ新館 GONDOLA HOUSE 外観

建築から植栽まで一気通貫で手掛け、成長できる労働環境作りにも取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

古谷デザイン建築設計事務所ではスタッフを募集しています。

事務所開業より15年が経ち多くのビルディングタイプの設計を手掛けています。
古谷デザインの特徴は建築の企画から設計、監理に加えランドスケープデザインや植栽の設計施工、家具のコーディネートまで一気通貫でプロジェクトを行うところにあります。

現在働くスタッフ(10名ほど)はそれぞれのスキルまたはやりたいことに応じて得意分野を活かし複数のプロジェクトを横断的に関わることも一つの特徴です。与件の整理から始める企画設計よりの人材や、建築の形や詳細を詰めていく基本設計、実施設計で力を発揮するスタッフなど様々です。

またインテリア、植栽に精通したスタッフもおり、おおよそのプロジェクトにおいて設計以外のインテリアコーディネートや植栽工事の請負などの業務が紐づき、プロジェクトの最終的な見えがかりまで関わっていくことがおおよそです。

下記のプロジェクトとは別に提案しているものが多数あり、やる気のある仲間を増やしたいと考えております。
建築家の職能が拡張していく機運の中、建築にまつわる多くのことを感じ学べ、相談し合える仲間がいる環境があると考えていますので、是非ご応募をお待ちしております。

就業のスタイルは基本的に土日に出勤することはありません。お休みの日の充実度も業務の質に影響するものという考え方から、平日に全てをこなし、土日は好きなことをする、を旨としています。

また設計センスは体験から生まれるという考え方から、業務への貢献度に応じて可能な限り多くの対価を支払いたいと考えています。いい食事をして、いい服を着て、いい体験をしなければ良い設計に繋がらないと考えています。

現在進行中のプロジェクトは大小様々の15件ほどのプロジェクトが同時進行しています。

「葛西臨海水族園のリニューアルについて」(東京都建設局)。谷口吉生の建築は保存され、有識者と利用方法に関して意見交換を行うとのこと。これまでの経緯のまとめも掲載

「葛西臨海水族園のリニューアルについて」というページが、東京都建設局のサイトにあります。谷口吉生が設計した建築(1989年竣工)は保存され、有識者と利用方法に関して意見交換を行うとのことです。また、これまでの経緯のまとめも掲載されています。

村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・荒川区の住戸改修「尾久のアパートメント」。陽当たりと風通しの良い建物角の区画。集合住宅でも“開放的な空間”との要望に、外部との繋がり等で“空間の広がり”を創出する設計を志向。触覚に着目して床に屋外を感じさせる“砂利の洗い出し仕上げ”を用いる
村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・荒川区の住戸改修「尾久のアパートメント」。陽当たりと風通しの良い建物角の区画。集合住宅でも“開放的な空間”との要望に、外部との繋がり等で“空間の広がり”を創出する設計を志向。触覚に着目して床に屋外を感じさせる“砂利の洗い出し仕上げ”を用いる廊下からリビングエリアを見る。 photo©小松正樹
村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・荒川区の住戸改修「尾久のアパートメント」。陽当たりと風通しの良い建物角の区画。集合住宅でも“開放的な空間”との要望に、外部との繋がり等で“空間の広がり”を創出する設計を志向。触覚に着目して床に屋外を感じさせる“砂利の洗い出し仕上げ”を用いる左:リビングエリア、右手前:ダイニングエリア、右奥:キッチン photo©小松正樹
村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・荒川区の住戸改修「尾久のアパートメント」。陽当たりと風通しの良い建物角の区画。集合住宅でも“開放的な空間”との要望に、外部との繋がり等で“空間の広がり”を創出する設計を志向。触覚に着目して床に屋外を感じさせる“砂利の洗い出し仕上げ”を用いる床の詳細 photo©小松正樹

村上譲+菊田康平 / Buttondesignが設計した、東京・荒川区の住戸改修「尾久のアパートメント」です。
陽当たりと風通しの良い建物角の区画での計画。建築家は、集合住宅でも“開放的な空間”との要望に、外部との繋がり等で“空間の広がり”を創出する設計を志向しました。そして、触覚に着目して床に屋外を感じさせる“砂利の洗い出し仕上げ”を用いました。

東京都荒川区の築40年のマンションリノベーションです。

建物内の角に位置し3面がぐるっとバルコニーに囲われ陽当たりと風通しの良い環境に3人家族が暮らします。

建築家によるテキストより

リノベーションの場合、採光や通風を一から自由にコントロールすることはできません。そこで、施主の理想とする設計が可能かどうかを検討するため、物件購入前からプロジェクトに関わり、判断材料となる簡単なプランニングサポートを行いました。

施主から求められたのは、マンションであっても開放的な空間であること。この要望に応える方法として、私たちが普段から大切にしていることが自然と当てはまると感じました。それは、「開放感」を単に室内の床面積でとらえず、外部とのつながりや景色を暮らしの中に取り入れることで空間の広がりが生まれる、という考えです。インテリアデザインの中にも建築的な思考を持って設計をする、私たちだからできる提案を試みました。

建築家によるテキストより

今回のプロジェクトでは、人の皮膚から感じる感覚に着目しています。視覚以外で私たちが屋内と屋外の違いを感じるのは、吸い込む空気や肌で感じる温度。足の裏で踏みしめる感触もあると思います。自然の中でふと靴を脱いでみたくなる経験が自分にもあったことから、靴を脱いで過ごす室内では使われることのない、砂利の洗い出し仕上げを床材に取り入れました。子供の頃に裸足で外を駆け回っていたような感覚を取り入れたかったのです。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 宿泊施設や商業施設などの“トータルプロデュース”を行う「株式会社カトープレジャーグループ」が、事業開発部署の社員(設計経験者歓迎)を募集中
【ap job更新】 宿泊施設や商業施設などの“トータルプロデュース”を行う「株式会社カトープレジャーグループ」が、事業開発部署の社員(設計経験者歓迎)を募集中
【ap job更新】 宿泊施設や商業施設などの“トータルプロデュース”を行う「株式会社カトープレジャーグループ」が、事業開発部署の社員(設計経験者歓迎)を募集中

宿泊施設や商業施設などの“トータルプロデュース”を行う「株式会社カトープレジャーグループ」の、事業開発部署の社員(設計経験者歓迎)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

私ども「カトープレジャーグループ」は日本各地へ展開を続けるSMALL LUXURY RESORT‛ふふ’シリーズをはじめ、宿泊施設・複合商業施設・飲食店・劇場などの開発から、建築・インテリア設計・監理・監修、日常のオペレーションまでを一貫して行い、クライアントが考える収益目標に責任を持ち達成する独自の「トータルプロデュース」を行っています。

【プロジェクトマネージャー / 経営者の右腕を募集 ~建築設計×事業開発~】
今後も新しいホスピタリティ市場への進出や既存ブランドの拡大などを予定しており、トータルプロデュースを促進する事業開発部署を新設するため、建築知識を持つ人材を募集します。

飲食店や宿泊施設等の設計を手掛けられた建築設計者で、経営者側の立場からプロジェクトに関わってみたい方の応募を歓迎します。

◆経営者と共にプロジェクトを推進◆
経営者と共にホテル・飲食・レジャー施設を中心とした新規事業・既存事業を推進しますので、開発業務に必要なスキルだけでなく経営者がミッション、ビジョンを達成するための実践的な知識やノウハウも吸収できます。

◆唯一無二のプロジェクトマネージャー◆
いずれも事業の川上から川下までトータルに関わり、デザイナー、施工スタッフと連携しプロジェクトを実現させます。

◎イチから成長できるフォロー体制
・自社ミッションの理解のための研修
・クライアントミーティングへまずはオブザーバーとして参加等、実践を通じて実務に必要な知識やノウハウを吸収していただくと共に、様々な専門家達との信頼関係を構築しながら、成長に合わせお任せする業務の範囲を広げていきます。

浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る鳥瞰 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る外観、敷地内通路から見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る2階、住戸01、LDK photo©西川公朗

浅利幸男 / ラブアーキテクチャーが設計した、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」です。
袋小路の突当りの敷地に計画されました。建築家は、“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向しました。そして、建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作りました。

袋小路の突き当たりにある敷地は、隣接小学校屋外プールに面する南西側角と天空以外を、配管が露出する隣家の背面や側面で囲まれていて、閉塞感が漂っていた。そこで計画建物を、これら風景を遮蔽するように、接道長さ僅か2mを残して、ぐるりと敷地境界に沿ってロの字型に配置することにした。

建物の外郭は東京都安全条例に適合する幅員50cmの避難経路を確保した敷地境界ギリギリなので、法的採光は期待出来ない。部屋同士のお見合いを避けつつ法的採光可能面を確保するために、建物の内郭は、雁行させつつ唯一の空きである南西角に面する外壁面を最長化させた。

結果、建物とは反転関係にある敷地内通路も同様に、南西角にある空きに向かって雁行しながら伸びることになる。その幅員は東京都安全条例に適合する2mを確保して、残りは軒の出と庭にした。

建築家によるテキストより

デザインはここで終わらない。以上が人間の知覚や身体感覚を抜きにした、数学的あるいは物理的な記述に依拠した客観的外部世界のデザインだとすれば、これを出発点として、空間体験の記述に依拠した、個々人が知覚や身体感覚を通して生き生きと体験される現象学的世界のデザインに到達しなければならない。入居者にとって集合住宅は、個別の専有室内部と共用外部を含むそれ以外の建物全体という入れ子構造として体験される。

建築家によるテキストより

蓮山居のディテールは、両者を茶室と露地の関係に見立て、後者が前者にとって、都市とのバッファーであり、通路であり、鑑賞対象でもあるような、現象学的ダイナミズムを生み出すようにデザインされることになる。都会の喧騒の中、ぽっかりと空いた袋小路の突き当たりの閉塞感は、文字通り「市中の山居」に生まれ変わるのである。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 組織設計とアトリエで経験を積み、島根に移住して設立された「安藤建築設計室」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 組織設計とアトリエで経験を積み、島根に移住して設立された「安藤建築設計室」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 組織設計とアトリエで経験を積み、島根に移住して設立された「安藤建築設計室」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中安来切川の家

組織設計とアトリエで経験を積み、島根に移住して設立された「安藤建築設計室」の、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

安藤建築設計室は、島根県を拠点に活動する設計事務所です。
私たちは2012年に東京からUIターンし、2015年に安藤大輔と安藤かおりが共同で設立しました。現在は、主宰者の2名とスタッフ1名で活動しております。

安藤大輔は日建設計での様々な設計経験を活かし、住宅から官民の大型案件まで、見た目の美しさだけでなく、安全性、コストなどをバランスよく統合させて建物全体を計画することを大切にしています。

安藤かおりは木造住宅や別荘建築の設計を活かし、また設計業務の傍ら島根大学大学院に社会人入学して温熱環境の研究を進め、環境デザインの側面からも設計にアプローチしています。

私たちは少人数の事務所ですが、スタッフも含めて一緒に議論をしながらアイデアを出し合ってプロジェクトを進めていきます。
また地元の協力事務所以外にも、都市部の専門家(構造エンジニア、照明デザイナー・インテリアデザイナー・家具デザイナー、ランドスケープデザイナー、大学研究者など)とも積極的に協業し、プロジェクトの密度を高めることを心がけています。
設計過程の中で、色々な人の眼を通すことで、より良い建築が実現できることを目指しています。

地方の設計事務所だからこそクライアントとの距離感が近く、設計の中で「どうすればより良くなるか」という、設計の本質を追求することがより大切であることを実感しています。
また島根県は海も山も近く四季の移ろいも明確で、自然環境に呼応した設計作法を日々意識しながら活動しています。

土地の気候風土やその建物に暮らす人・過ごす人によって、建物に求めるものは様々です。
そしてその多くは目に見えるものではありません。私たちは、そこにあるべき本質にまっすぐ向き合い、それを理解しながら設計することを心がけています。建物をつくるだけでなく、建物のまわりの環境や、建物の中に流れる時間とも向き合うこと。島根の暮らしの中で、建築の基本にあらためて立ち返り、土地や自然、そこに流れる時間や人の想いまで受け止める、建物づくりを目指しています。

インターネットや設計ツールの環境が整うにつれ、地方と都市の距離的なハンディキャップはだんだん小さくなってきているのを感じます。あるプロジェクトでは、海外に滞在するクライアントと島根をオンラインでつなぎ、設計を進めています。のどかな風景とゆったりとした時間の流れの中でこそ、生まれてくるアイデアもあるかもしれません。今後は島根だけに限らず、全国や海外にも目を向けた活動をしていきたいと思っています。

現在、当事務所では住宅、高校寮、オフィス、工場など、大小様々なプロジェクトが進行しています。
また、魅力的な建物となる可能性をもった、新規プロジェクトも始まろうとしています。

好奇心があり意欲的で、一緒に取り組んでいただける設計スタッフを募集します。

また、地方暮らしの魅力や楽しさ、逆に不便なこと困ったことなど、生活面についてもざっくばらんにお話しできればと思いますので、興味ある方はぜひお問合せください。

【ap job更新】 自然豊かな環境での別荘や、都市部の住宅等を手がける「株式会社セルスペース」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 自然豊かな環境での別荘や、都市部の住宅等を手がける「株式会社セルスペース」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 自然豊かな環境での別荘や、都市部の住宅等を手がける「株式会社セルスペース」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)とアルバイトを募集中苔庭の家

自然豊かな環境での別荘や、都市部の住宅等を手がける「株式会社セルスペース」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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セルスペースでは、設計スタッフを募集します。

1991年の事務所設立以来、自然豊かな環境での別荘や都市部の住宅を軸として、共同住宅、保養所、商業施設、保育園、展示施設、公共複合文化施設等、小規模から大規模な建物まで様々なプロジェクトを手がけてきました。

2019年には、軽井沢の別荘「L型キャンチレバーの家」でモダンリビング大賞を受賞しました。その他受賞歴などはホームページをご覧ください。

当事務所では、その土地のポテンシャルを最大限にいかして、自然とつながる建築を作ることで、建築を通してより実り豊かな人の営みを育む環境を整えることを心がけています。幅広い世代の多様で個性的なクライアントと対話を重ねながら設計を進めています。

そのため、当事務所においても多様な価値観をもつ意欲ある人材が集まり、対話を通じてクリエイティビティを発揮する場にしたいと考えています。そして一つ一つの計画を丁寧に設計して唯一無二の建築を作りたく、共感頂ける方の応募をお待ちしております。

長く一緒に仕事を楽しめるように、働き方、給与、体制などは柔軟に考慮致します。

高橋勝建築設計事務所による、京都市の「黒門通の住宅」。京町家を調査診断して性能向上の改修をする計画。永く住み継がれる建築を目指し、耐震補強等を行うと同時に全ての居室が外部と繋がる平面構成に刷新。ファサードは街並みを参照した“格子戸”を用いて整える
高橋勝建築設計事務所による、京都市の「黒門通の住宅」。京町家を調査診断して性能向上の改修をする計画。永く住み継がれる建築を目指し、耐震補強等を行うと同時に全ての居室が外部と繋がる平面構成に刷新。ファサードは街並みを参照した“格子戸”を用いて整える外観、通りよりファサードを見る。 photo©笹倉洋平
高橋勝建築設計事務所による、京都市の「黒門通の住宅」。京町家を調査診断して性能向上の改修をする計画。永く住み継がれる建築を目指し、耐震補強等を行うと同時に全ての居室が外部と繋がる平面構成に刷新。ファサードは街並みを参照した“格子戸”を用いて整える1階、手前:居間、奥:食堂 photo©笹倉洋平
高橋勝建築設計事務所による、京都市の「黒門通の住宅」。京町家を調査診断して性能向上の改修をする計画。永く住み継がれる建築を目指し、耐震補強等を行うと同時に全ての居室が外部と繋がる平面構成に刷新。ファサードは街並みを参照した“格子戸”を用いて整える2階、廊下、奥:サブリビング、右:和室 photo©笹倉洋平

高橋勝建築設計事務所が設計した、京都市の「黒門通の住宅」です。
京町家を調査診断して性能向上の改修をする計画です。建築家は、永く住み継がれる建築を目指し、耐震補強等を行うと同時に全ての居室が外部と繋がる平面構成に刷新しました。また、ファサードは街並みを参照した“格子戸”を用いて整えられました。

京都市内に建つ古い京町家の調査診断+性能向上改修である。

黒門通は秀吉による天正の地割によって猪熊通と大宮通の間に新設された通りで、沿道は住宅が立ち並ぶほか、染工場が多く立地している。本計画の町家周辺にもまだポツポツと町家が残っており、風情を感じる景色が散見される。
ここで生まれ育ち独立した子世帯が、次は自分たちの子育ての為またこの京町家に戻り両親と一緒に三世代住まう、住み継ぐための京町家改修計画となった。

建築家によるテキストより

既存は離れ含め、間口3間、ウナギの寝床状の延べ面積約197㎡と広い町家。古くから染工場に使われてきた歴史もあり、ミセの間の地中には以前大きな染壺が埋まっていると聞いた。確かにこの家が面する黒門通に建つ町家の格子をみると、染屋格子の割合が高い。

内部は長年繰り返されてきた場当たり的な改修、間取り変更により奥行方向に廊下が多く主な居室が外部に面しない暗く快適とは言えない住まいとなっていた。また1階の間口方向の耐力壁が殆どなく、耐震的に危険な状態であった。

建築家によるテキストより

今回の改修では今後永く住み継いでいける住まいとなるよう、評点1以上とする耐震改修も兼ねた大幅な間取り変更、H28省エネ基準値に対し余裕をもった断熱改修、水回りの刷新を行い、通りに面したファサードは黒門通の風情に配慮し意匠を整えた。

建築家によるテキストより
OSTR / 太田翔+武井良祐による、奈良・生駒市の「宝山寺のギャラリーと住宅」。車で近づけない場所に建つ古民家を改修。搬入に係る与件を考慮し、敷地内の材料の再利用で“コストの抑制”と“新たな価値の創出”を叶える設計を志向。解体で出た部材を“新たな仕上げ”に転用して空間をつくる
OSTR / 太田翔+武井良祐による、奈良・生駒市の「宝山寺のギャラリーと住宅」。車で近づけない場所に建つ古民家を改修。搬入に係る与件を考慮し、敷地内の材料の再利用で“コストの抑制”と“新たな価値の創出”を叶える設計を志向。解体で出た部材を“新たな仕上げ”に転用して空間をつくる外観 photo©大竹央祐
OSTR / 太田翔+武井良祐による、奈良・生駒市の「宝山寺のギャラリーと住宅」。車で近づけない場所に建つ古民家を改修。搬入に係る与件を考慮し、敷地内の材料の再利用で“コストの抑制”と“新たな価値の創出”を叶える設計を志向。解体で出た部材を“新たな仕上げ”に転用して空間をつくる左:展示室、手前:土間、右:茶室 photo©大竹央祐
OSTR / 太田翔+武井良祐による、奈良・生駒市の「宝山寺のギャラリーと住宅」。車で近づけない場所に建つ古民家を改修。搬入に係る与件を考慮し、敷地内の材料の再利用で“コストの抑制”と“新たな価値の創出”を叶える設計を志向。解体で出た部材を“新たな仕上げ”に転用して空間をつくる展示室 photo©大竹央祐

OSTR / 太田翔+武井良祐が設計した、奈良・生駒市の「宝山寺のギャラリーと住宅」です。
車で近づけない場所に建つ古民家を改修しました。建築家は、搬入に係る与件を考慮し、敷地内の材料の再利用で“コストの抑制”と“新たな価値の創出”を叶える設計を志向しました。そして、解体で出た部材を“新たな仕上げ”に転用して空間をつくりました。

生駒市宝山寺の参道沿いにある古民家を、絵本のギャラリーをもつ週末住宅に改修する計画。

建築家によるテキストより

車が寄り付けられない敷地のため、敷地内の材料を再利用することでコストを抑えつつ、この建築でしかありえない新たな価値をつくれないかと考えた。

建築家によるテキストより

解体された建築は材料に変換される。土壁は床を敷き詰める三和土として、古びた畳は和紙を貼ることでテクスチャーのある壁として、天井や床を支えていた木下地は細かく刻まれてモザイクタイル床として使用される。

壁や天井や床が取り除かれ、かつてそこにあった材料による新たな仕上げで包まれた大きな展示室が生まれた。さらに、余った古建具は展示什器となり、木材が庭の小屋の一部となる。

建築家によるテキストより
宮部浩幸+清水均 / SPEACによる、東京・中央区の「兜町第7平和ビル」。既存ビルの地上階の一部を改修して“オープンスペース”にする計画。人々が滞留する場の創出での、街とビルの居心地と存在感の向上を志向。“街の文脈との連続性”も意図してエリアの歴史や痕跡を設計に参照
宮部浩幸+清水均 / SPEACによる、東京・中央区の「兜町第7平和ビル」。既存ビルの地上階の一部を改修して“オープンスペース”にする計画。人々が滞留する場の創出での、街とビルの居心地と存在感の向上を志向。“街の文脈との連続性”も意図してエリアの歴史や痕跡を設計に参照外観、交差点より見る。 photo©SPEAC
宮部浩幸+清水均 / SPEACによる、東京・中央区の「兜町第7平和ビル」。既存ビルの地上階の一部を改修して“オープンスペース”にする計画。人々が滞留する場の創出での、街とビルの居心地と存在感の向上を志向。“街の文脈との連続性”も意図してエリアの歴史や痕跡を設計に参照1階、オープンスペース photo©SPEAC
宮部浩幸+清水均 / SPEACによる、東京・中央区の「兜町第7平和ビル」。既存ビルの地上階の一部を改修して“オープンスペース”にする計画。人々が滞留する場の創出での、街とビルの居心地と存在感の向上を志向。“街の文脈との連続性”も意図してエリアの歴史や痕跡を設計に参照1階、エントランスホール photo©SPEAC

宮部浩幸+清水均 / SPEACが設計した、東京・中央区の改修「兜町第7平和ビル」です。
既存ビルの地上階の一部を改修して“オープンスペース”にする計画です。建築家は、人々が滞留する場の創出での、街とビルの居心地と存在感の向上を志向しました。また、“街の文脈との連続性”も意図してエリアの歴史や痕跡を設計に参照しています。施設の場所はこちら(Google Map)。

東京の日本橋兜町にある8階建ての元銀行事務所ビルの部分リノベーション。

街かどに人々が滞留する場所を作り、街とビル双方の居心地と存在感を向上させた。ビル1階の一部を街路と連続したオープンスペースへと変えている。カーテンウォールの一部を改造し、銀行ロビーだった吹抜け空間を半屋外化、ベンチやカウンター、植栽を設えた。

建築家によるテキストより

街の空間との連続性を作った狙いは、周辺の屋外滞留空間との相乗効果で街の居心地をよくすることだった。隣接するオフィスビルの足元に展開する滞留空間との連続性を意識して、2辺の道路に沿ってオープンスペースを設けた。敷地を超えて広がる滞留空間に佇む人たちが、新しい兜町の風景となった。

建築家によるテキストより

さらに、兜町を時間の奥行きを蓄えた街として使い続けるために、街の文脈との連続性を大切にしながら空間を作った。
我々は兜町の歴史を遡り、エピソードや素材を収集した。兜町では成長や発展への願いを込め、建築に植物モチーフを用いてきた。このビルにも植物柄の手摺金物があり、我々はこれを転用した。今回の床仕上では、既存床の御影石を砕き、花のように並べた。

建築家によるテキストより

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