

桐山啓一 / Airhouseが設計した、愛知の住宅「豊橋の家」です。
愛知県豊橋市における住宅の計画。
南と西はコンビニやその駐車場、北は住宅が隣接した東接道の敷地である。ここでは、どのようにプライバシーを確保しながら明るく開放的な住空間を確保できるかを考えた。


桐山啓一 / Airhouseが設計した、愛知の住宅「豊橋の家」です。
愛知県豊橋市における住宅の計画。
南と西はコンビニやその駐車場、北は住宅が隣接した東接道の敷地である。ここでは、どのようにプライバシーを確保しながら明るく開放的な住空間を確保できるかを考えた。
菊竹清訓の「旧都城市民会館」を3次元スキャンしたデータから制作したモデルを、ARでリアルタイムに切断して断面表示する様子の動画が、twitterに投稿され2000以上のいいねが付くほど話題になっています。藤原龍が投稿したものです。この試みは、弊サイトでも紹介したgluonによる、「旧都城市民会館」を3次元スキャンで記録するプロジェクトを発展させたものと思われます。デジタルでの保存観点のみならず、建築を伝える新たな方法としても興味深いテクノロジーと言えるでしょう。
1億ポリゴンなAR、出来てしまった。
地下から屋根裏まで、
全部入りな旧都城市民会を輪切りに。#AzureRemoteRendering の力すごい。#HoloLens2 pic.twitter.com/jssuHyirZ4— 龍 lilea (@lileaLab) May 12, 2020
また、こちらのページでは、同モデルの内装情報込みのARの3Dモデルが新規に公開されていて、スマートフォンを使って、旧都城市民会館の内部の様子も閲覧できます。

※このエッセイは、杉山幸一郎個人の見解を記すもので、ピーター・ズントー事務所のオフィシャルブログという位置づけではありません。
ペンから筆へ
日本や世界の他の国々と同じように、スイスでも新型コロナウイルスの影響で、3月中旬から多くの経済活動が停滞し、外出はできるだけ自粛するよう要請されています。学校やスポーツ施設、文化施設は一ヶ月以上、閉まったままです。
人に会う際には社会的距離(2m)を保ちながら、それが難しい場合にはマスクを着用することが推奨されています。
今月11日からは、休校になっていた学校が再び始まりますが、まだまだ気の抜けない日々が続きそうです。この状況に憂うことなく、こうして社会が変化していく時に、何か今後のきっかけになるような物事ができないかとポジティブに捉え、模索しているところです。(2020年5月4日現在)
僕たちズントー事務所はといえば、全スタッフが9箇所のワークスペースにプロジェクト毎に分かれて配置され、それぞれ3人程度の小さなチームで作業をしています。
僕自身も新しく決まったワークスペースにパソコンを運び入れ、プロジェクトの縮尺1/10模型をチームメイトが作り上げていくのを傍目に、図面を描きながら、オンラインミーティングをしている日々です。
PC画面の図面を共有しながら、イメージを見せながらの設計作業は、参加している全員が限られた情報(ディスプレイ)に集中することができるので、慣れてしまうとそれはそれで効率がよくなっていくのを感じています。
そんな日々を送っていますが、今回は3つの事務所建築を時系列に追いながら、ズントーの変化について考えていこうと思います。
«アトリエを行き来して生活する»
今、ハルデンシュタイン村にある事務所の前面道路の大工事が行われています。
昨年、村の中心にあるお城の傍に2棟の新築集合住宅が建ちました。その地下に建てられたDistrict heating (地域熱供給)に村全体がアクセスできるように、いたるところで道路下のパイプ工事が行われているのです。
普段事務所へ通っている道が封鎖され、木造アトリエの隣にあった空き地に臨時駐車場ができ、そこから事務所へ向かうことになりました。簡単にいえば、今までは上の道から向かってきたのが、下の道から登ってくるようになった。ということになります。
以下の写真はクリックで拡大します
それは、とても新鮮な出来事でした。
今まで見てきた、通ってきた道が変わるだけで、こんなにも周りの景色が変わって見えるのか。
毎日歩く見慣れている景色の中では、些細な変化に目が行き、色々な発見をすることができますが、実は今回のように全く別の角度からの大きな変化に対しては、その存在すらなかなか気づくことができません。
道を挟んで点在する3つの事務所建築をある地点から同時に眺めることができたのは、この工事のおかげと言ってもいいくらい。1つ目の事務所から30年の月日を経て、結果としてできた3つの分棟が合わせて一つの事務所を作り上げています。
(写真の真ん中左にあるのが新アトリエ、写真中央のVWビートルの上にある黒い建物が木造アトリエ。そして写真真ん中右にあるのがコンクリートアトリエです。)

吉田昌弘 / KAMITOPENが設計した、大阪の店舗「nana’s green teaグランフロント大阪店」です。お店の場所はこちら(Google Map)。
茶の湯では、四畳半以上を広間、四畳半以下を小間と言いい、四畳半は広間にも、小間にもなりうる広さである。
小間は、台子をはじめ一切の棚物を用いないで、運び点前で使う茶室で、飾りの場所は床だけに限定されるに対し、広間では台子をはじめ種々の棚物を飾って点前をすることができる。いわば小間はわび茶の世界であり、広間は書院の世界である。
nana’s green teaうめきたグランフロント店では、四畳半以下の広さのブースを点在させ、中に入ると飾り気のない小間の空間を感じられ、外から見ると点在しているブースが広間の装飾品に見え、広さの異なる二種の茶室を感じられる空間構成を行い、現代の茶室空間を表現した。
また、今回は2013年に施工した物件の改装のため、既存のコンセプトを残しつつ、仕上げ材を変更し過去と未来をつなぐデザインを試みた。

下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsが設計した、大分・日田市の「大原参道ビル」です。
透明性の高い空間の周囲に、コンクリート格子梁によって持ち出され建築を上から包み込むような「帯」をまわして緩衝空間を設けた。物理的には屋外である緩衝空間には密に樹木が植わり、光が降り注ぐ。内部からは豊かな緑と共に、質感の強い斫り仕上のな「帯」に光の陰影が移ろい、流行によって刹那に変わりゆく服を惹き立てるための背景となる。外部から視た「帯」は雨風に晒され黒ずんでゆき、それに護られたコンクリート躯体とショップ空間がより際立っていくと考えている。建築が服の背景と化す一方、この建築の世界観に惹き込む力強い造形が内外連なるコンクリート格子梁である。その水平方向への伸びやかさと圧倒的な量感を、アプローチとなるピロティに足を踏み入れた時から体感することになる。

齋藤慶和+中尾彰宏 / STUDIO MOVEによる、香川・高松市の、自動車の非対面式価格査定施設「ドライブスルー査定 ガリバー高松中央通り店」です。お店の公式サイトはこちら。
香川県高松市の国道沿いに位置するガリバー高松中央通り店。
クライアントの株式会社IDOMは中古車ガリバーを展開する上場企業です。
既存の接客をメインとした店舗型運用方式から、独自で開発された直接対面せず車を査定できる仕組み「リアル店舗型ドライブスルー店」の出店要望を受け、計画をスタートしました。ドライブスルー査定という革新的な取り組み自体を、シンボルやアート、そして建築的に、人々が待機する行為やその情景を含めた世界観を表現できないかと、ドライバーの視点や車の速度を考慮し、文字やアプローチとなる矢印が国道沿いに浮き立つよう「看板としての建築」をつくることを提案しています。
また、外で過ごす待ち時間そのものが豊かさに繋がるのではと提案したところ、快くまた挑戦的に快諾いただき、時代の先駆けとなる遠隔運用可能な店舗形式の建築が誕生しました。
エキスパンドの軽やかで透過性のある壁を雁行させ、人や植物、サインを等価に考えることで公園のベンチのような存在となり、専用アプリ「ガリバーオート」メインカラーを踏襲した世界が日本各地に立ち現れることを期待しています。
アメリカ生まれで藤本壮介事務所・takramを経て自身の事務所 Bureau 0–1を立ち上げたカズ・ヨネダへのインタビュー『「建築的思考」で都市と建築を考える』が、AGCのウェブサイトに掲載されています。

子浦 中 / シオ建築設計事務所が設計した、千葉の集合住宅の住戸改修「handcraft house」です。
都市部近郊に建つマンションの改修計画である。
戦後、高度成長期以降、日本の住宅やマンションは住宅需要に追いつくように早い、安いというコンセプトのもとに壁紙やビニルの床材などに代表される大量の工業製品で化粧された建物になった。
殆どマンションは全ての住戸が同じプランで同じ方角を向き、住まい手の個性と日本の伝統産業、職人の仕事を奪ってしまった。その流れの見直しと個性を求める傾向からか、近年はそれとは違うマンションも少し見られるようになった気がする。今回の物件は、これまでのマンションの計画とは違う方向を目指した。
プランは、南東の一番日当たりの良いところに寝室を配し、その隣のLDK が天井まで届かない独立壁と枠が家族の空気と気配をつなぎながら視線を遮っている。

高須学 / Takasu Gaku Design and Associates inc.が設計した、熊本の店舗「BAKE CHEESE TART & ZAKUZAKU KUMAMOTO」です。
極細の無垢金属棒のみで構成され、極限まで削ぎ落とされたミニマムな什器の上に浮遊するタルトとブランドの象徴である黄色いボックスが並ぶBAKE。対してブランドカラーのライトブルーから透明へのグラデーションガラスに丸い開口部を持った柔らかい印象のZAKUZAKU。
同区画内にある2つのブランドを、白鉄・ガラス・モルタルという共通した素材利用で統一しながらも、一方はシャープに、もう片方はキュートにデザインのディテールを作り込むことにより、互いに異なる2つの独立店舗として引き立たせ合いながらも、ある意味兄妹ブランドのようにシンクロしたイメージを来客者に持っていただくことで相乗効果を意識したデザインとしています。


高須学 / Takasu Gaku Design and Associates inc.が設計した、福岡の飲食店「nishinakasu 泥川武士」です。店舗の場所はこちら(Google Map)。
素材そのものを活かし、天然の素材のみでゆっくり手間をかけ、丁寧に仕込まれたシェフの料理たちは、その提供の手法も盛り付けも、和食のフルコースを食すように美しく静かに、次々に提供され、まさにこの場所この空間でしか味わえない、他とは比べようのない「シェフ武士・泥川の料理」そのものである。
その料理達に合わせた全体のデザインも、天然の素材と職人の技が最大限に生きた、伊と和の融合を目指した新鮮な素材と手の込んだディテールで構成されている。 エントランスアプローチはイタリアの*spoltedwood「truffle beech」を羽目板風に仕上げ、大きくRを描いた*越前手透和紙の天井に映える間接照明の灯と、客席入り口の躙口と相まり「伊和融合」の雰囲気を醸し出している。


眞柴一樹+河合美里 / アトリエウルル一級建築士事務所が設計した、大阪狭山市の住宅「2つのニワと大きなワンルーム」です。
本敷地は大阪府南東部に位置する。
日本最古のため池である狭山池に代表されるように敷地周辺には大小さまざまなため池がある。
その中でもとりわけ小さなため池が本敷地東側に面している。古い町並みだが、近年、世代交代が進み土地が細分化され、新たなコミュニティが形成されてきている。そこで、地域に溶け込むようにまちに開いた2つのニワを設け、また道路側を全体的に低く抑えることで圧迫感のないファサードを実現した。
また、敷地北側にニワを、南側に向かって片流れの勾配をとることなどにより、近隣住民に対しても日照等に配慮した。
夫婦は元々他人である。
個人を確立した上で初めてコミュニティを築いていける。
2つのニワは個人それぞれから発信することでコミュニティを形成し、まちと密接に関わり続ける。
住まいの中だけでなく外にも居場所を作ることがこれから歳を重ねていくご夫婦にとって‘まち’と‘近隣住民’とコミュニケートできる場ではないかと思う。
「緊急事態解除後のオフィスはどう変わる?」という記事が、ナショナルジオグラフィックに掲載されています。

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2020/5/4-5/10)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
※現在、トップページのランキングが不調の為、大元のアクセス解析からデータを抽出しています
MVRDVが、ロックダウン中のオフィスの様子を伝える動画を自身のyoutubeアカウントで公開しています。
From the 3D printers working overtime to make PPE, to hundreds of ghosts on the computers, join MVRDV partner and CEO Inger Kammeraat in this video to see what a day in MVRDV’s physical offices looks like right now!
イタリア・ミラノで、行政が、都市封鎖の解除に向けて、建築家・デザイナーに社会的な距離を保つ装置の考案を呼び掛けているそうです。リンク先はdezeen。
以下は、ミラノのプロモーション機関であるYesMilanoが都市封鎖解除に向けて公開した動画。
ピーター・ズントー事務所プロジェクトリーダーの杉山幸一郎が、ズントー事務所の新型コロナウイルスへの対応や、その変化による建築への影響を綴った連載エッセイの最新回「働き方が変わる時 / 建築が変わる時」が、ときの忘れ物のサイトに掲載されています。
杉山幸一郎による、もう一つのエッセイ「For The Architectural Innocent」はアーキテクチャーフォトで好評連載中。
メールマガジンでも最新の更新情報を配信中