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ヴォ・チョン・ギアが2016年10月に行った講演「人間と自然をつなぐ建築で、現代アジアの都市問題に向き合う」の記録(日本語)

ヴォ・チョン・ギアが2016年10月に行った講演「人間と自然をつなぐ建築で、現代アジアの都市問題に向き合う」の記録が、ASIAcenterに掲載されています

日本で建築を学び、ベトナムを代表する建築家として活躍しているヴォ・チョン・ギアが2016年10月に行った講演「人間と自然をつなぐ建築で、現代アジアの都市問題に向き合う」の記録が、ASIAcenterに掲載されています。

隈研吾による、長野・軽井沢のゲストハウス「Roof / Birds」の写真

隈研吾のウェブサイトに、長野・軽井沢のゲストハウス「Roof / Birds」の写真が掲載されています

隈研吾のウェブサイトに、長野・軽井沢のゲストハウス「Roof / Birds」の写真が7枚掲載されています。

野鳥の生息地としても知られる浅間山を正面にのぞむ斜面の森にたつ、アートを愛する人々のためのゲストハウス。
斜面と森への影響を最小化するため、文棟化し、小さな屋根が森の中を飛翔する状態をめざした。
屋根は個々のユニットからの景観の条件に応じて、時に閉じ、時に開き、結果として鳥がランダムに羽を上下しているような姿となった。
地上部分では可能な限り透明性を確保するために65mm角の無垢の鉄の柱を用い、木製ジョイストで構成される屋根がその極小の柱によって変えられ、森の中に浮かぶようなイメージをつくることができた。

許光範+田中亮平 / G architects studioによる、東京の、集合住宅の一住戸の改修プロジェクト「府中の114」


all photos©志摩大輔

許光範+田中亮平 / G architects studioによる、東京の、集合住宅の一住戸の改修プロジェクト「府中の114」です。

1970年代後半に分譲さられた片廊下型集合住宅の一住戸の改修プロジェクト。
元の住戸の間取りは、この時期に建設された集合住宅に多く見られる典型的な形式で、やや手狭な3LDKだった。

分譲された当時の標準的な生活を前提として、ディベロッパーの視点で経済性と機能性を秤にかけ最適化された既存住戸の間取りは、家具配置まで自動的に決まるほどの明快さを備えていたが、同時に、過度に最適化(もちろんディベロッパー的視点で)された居室の面積配分が、居住者の生活を建設当時の標準へと誘導し、暮らし方の幅を制限しているように思え、些か息苦しさを覚えた。

そこで、この改修計画では、居室の面積配分に着目し、半ば無根拠に配分した面積を、生活像とは無関係なルールで配列する方法をとる事で、住まいの解放を目指した。

神戸市主催の既存の半地下広場「三宮プラッツ」の改修プロポで、畑友洋が委託事業候補者に

神戸市主催の既存の半地下広場「三宮プラッツ」の改修プロポで、畑友洋が委託事業候補者に選定されていて、その提案書がPDFで公開されています

神戸市主催の既存の半地下広場「三宮プラッツ」の改修プロポで、畑友洋が委託事業候補者に選定されています。こちらのページでは改修のコンセプトや審査講評も掲載されています。
二次審査に残っていたのは、藤村龍至率いるアール・エフ・エー、SUPPOSE DESIGN OFFICE、坂東幸輔、タトアーキテクツなど9組でした。
こちらのブログに既存建物の様子の写真が掲載されており比較するとコンペ案への理解が深まると思われます。

◆提案内容◆
■活動を映し出すシンボルとなる屋根の提案
・三宮プラッツでの活動そのものがシンボルとなるよう、活動を映し出す下面を鏡面仕上げした屋根の設置
・屋根にゲートとしてのサイン機能を持たせ、街と港を結ぶことで都心の回遊性をサポート
・屋根は多面体形状とし、音を多様に拡散させる音響反射板として機能
・夜間イベント時には、照明により広場と階段を有効に照らすことで、万華鏡のように輝く夜間の新しい景観を創出
■その他の提案
・階段の一部をベンチとして配置しデッキ仕上げ
・エレベータ塔と給気塔の上部の緑化 など

藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、丹下健三の横浜美術館の空間を美術展用にカスタマイズしたプロジェクト「ヨコハマトリエンナーレ2017」の写真

藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボのウェブサイトに、丹下健三の横浜美術館の空間を美術展用にカスタマイズしたプロジェクト「ヨコハマトリエンナーレ2017」の写真が掲載されています

藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボのウェブサイトに、丹下健三設計の横浜美術館の空間を美術展ようにカスタマイズしたプロジェクト「ヨコハマトリエンナーレ2017」の写真が10枚掲載されています。

ヨコハマトリエンナーレ2017の空間構成プロジェクト。

私たちが試みた方法は非常にシンプルだ。

グランドギャラリーを人が溜まったり、作品を見たり、休んだりという、多様な活動を行う都市的な場になるように、新しく動線と活動のための床と階段とを重ね合わせ、運営面から一方通行的になりがちな美術館の動線に、多様さと自由をつくり出そうと考えた。
文字通り既存の空間に重ねていく方法を取ることで、普段横浜美術館に来ない人にもその履歴を感じられるようにしている。
もともとの多段状の空間が増殖したようにも見えるし、美術館2階の回廊がグランドギャラリーに流れ込んでいるようにも感じられる。
CLTとOSBという工業的な木質の面材を用いたのは、工期や性能という側面のみならず、その可塑的な連続性に期待した部分が多くある。

つまり、床や壁や階段というような空間エレメントに分解せず、全体をひとつの有機的なエレメントとしてグランドギャラリーの大空間に応答し、また素材としての柔らかさによって空間での居方や振る舞いが変化することを期待した。

大堀伸・麻生征太郎 / ジェネラルデザインによる、沖縄の「ギノザリゾート 美らの教会」


all photos©DAICI ANO

大堀伸・麻生征太郎 / ジェネラルデザインによる、沖縄の「ギノザリゾート 美らの教会」です。

沖縄県本島中部、太平洋側に位置する宜野座村。その海岸線沿いに建つウェディング施設である。
挙式が行われるチャペル棟、披露宴が開かれるバンケット棟、ビーチパーティーができる東屋、それらをつなぐ広い庭園からなる。
本島東側は、西側ほど大きな開発がされておらず、そのなかでも宜野座村は手付かずの自然が残り、日々の人々の生活が感じられる穏やかな場所である。敷地内外に残る原生林、敷地と切れ目なく繋がっている砂浜、荒々しい岩場、そして美しい海が印象的だ。
敷地内には、ゲストの動線をなぞるかたちで、前面道路から見える東側にバンケット棟が、東西に長い敷地の奧、小高い場所にチャペル棟、チャペル棟から高低差10mほどある階段を下り、砂浜に出たところに東屋が配置されている。それらの建物の間には、敷地に残る原生林を丁寧に読み取りながら新たな植栽が施され、ゲストは施設内を移動する中でそのような緑豊かな美しい自然を体験する。

ノイズアーキテクツが、イッセイミヤケの為にデザインしたポップアップ店舗「BAOBAO ISSEY MIYAKE 2017 Popup Store」の写真

ノイズアーキテクツのウェブサイトに、イッセイミヤケの為にデザインしたポップアップ店舗「BAOBAO ISSEY MIYAKE 2017 Popup Store」の写真が掲載されています

ノイズアーキテクツのウェブサイトに、イッセイミヤケの為にデザインしたポップアップ店舗「BAOBAO ISSEY MIYAKE 2017 Popup Store」の写真が7枚掲載されています。

BAO BAO ISSEY MIYAKEポップアップイベントのための店舗内装計画。デザインテーマは「UNDERWATER」。夏季の開催にあわせ、水の中にいるような涼やかな空間をイメージした。透明感の表現として素材にビニールシートとアクリル板を採用。本来、構造としては弱い素材を平面形状と凹凸をもたせたランダムなパーツの積み重ねによって強化させることで、什器としての機能を成立させた。素材と照明計画により生じる屈折光が水中にいるようなゆらぎを一層引き立てている。

【ap job 更新】 羽田設計事務所が、社員(新卒及び経験者)を募集中

 
アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました

羽田設計事務所の、社員(新卒及び経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

羽田設計事務所は東北・山形を中心に活動し、70年の歴史を持つ事務所です。
現在は東京にも拠点をもっています。
これまで、学校、病院、集合住宅、文化施設からPFI事業までの公共建築を中心に、オフィスから商業施設、住宅まで、1400を超える豊富なカテゴリーの実績を有し、様々な建築を手掛けてきました。
最近は、大型のコンペ・プロポーザルが増え、チャレンジするプロジェクトが拡大する傾向にあります。
そこで、「建築の力で社会を変える」という価値観を共有できる、意欲的な仲間を募っています。ロングスパンで構想できる方、歓迎します。

青木淳・藤原徹平らによるトークセッション「美術の空間をめぐる対話 エレメンツ/プログラム/素材」が横浜美術館で開催 [2017/10/27]

青木淳・藤原徹平らによるトークセッション「美術の空間をめぐる対話 エレメンツ/プログラム/素材」が横浜美術館で開催されます

青木淳・逢坂恵理子(横浜美術館館長)・田鎖郁男(株式会社エヌ・シー・エヌ代表取締役社長等)・藤原徹平によるトークセッション「美術の空間をめぐる対話 エレメンツ/プログラム/素材」が横浜美術館で開催されます。開催日は2017年10月27日。
また、会場となっている丹下健三設計の横浜美術館のグランドギャラリーに、藤原徹平の設計で空間に変化がつけられており、見どころとなっています。

美術を扱う空間にはいろいろなタイプがあります。1989年に開館した丹下健三設計による横浜美術館は、横浜開港以降近代美術を収蔵・展示する美術館として設計されましたが、その後時代の要請に合わせてさまざまなプログラムを展開し、2011年以降は、現代美術の大型作品を展示する横浜トリエンナーレの定点会場として機能しています。
これからの美術の空間が向かう方向性について、美術館として、また横浜トリエンナーレとしてどのような可能性があるのか、今回のグランドギャラリーの会場デザインで試みた素材と空間のエレメントを混在していくアプローチを話のきっかけとして、様々な対話を繰り広げます。

藤井将 / Fit建築設計事務所による、東京・渋谷の住宅「明るく閉じた旗竿地の家」


all photos©鳥村鋼一

藤井将 / Fit建築設計事務所が設計した、東京・渋谷の住宅「明るく閉じた旗竿地の家」です。

東京都心部の、周囲を住宅やマンションに囲まれた旗竿地に家族3人のための住まいを計画した。

旗竿地という、一般的に不利と認識される敷地状況下において、いかに明るさと広がりのある空間を作れるかという試みである。

敷地の周辺環境から、光を得られる方向、視線の抜けを得られる方向等を丁寧に読み取り、その方向に対して適切に開口を設けた。

2階リビングの高窓から入る光と、コーナーの窓から入る隣家の緑の借景が、都心の旗竿地であることを忘れさせ、開放感のある住まいを実現しています。

アトリエ・ワンが会場構成した、青山のスパイラルでの展覧会「ミュージアム・オブ・トゥギャザー」が開催 [-2017/10/31]

アトリエ・ワンが会場構成した、青山のスパイラルでの展覧会「ミュージアム・オブ・トゥギャザー」が開催されています

アトリエ・ワンが会場構成した、青山のスパイラルでの展覧会「ミュージアム・オブ・トゥギャザー」が開催されています。会期は2017年10月31日。
以下は、公開されている会場構成に関するテキストです。リンク先には模型写真も2枚掲載されています。

本展では多くの鑑賞者に開かれた展覧会を目指して、どなたでも楽しく、居心地良く過ごすことができるよう体制を整えています。アクセシビリティーを高めるため、スタッフが常駐する受付「ウェルカム・ポイント」や、照明を落とした静かに過ごせる部屋「クワイエット・ルーム」、音声を通して作品を知ることのできる「オーディオ・ディスクリプション」の準備を進めています。より多くの人がアクセスできるよう、会場デザインとして階段部分には勾配を意識したスロープも配置予定です。

藤原・室 建築設計事務所による奈良の住宅「生駒の家」


all photos©藤原慎太郎

藤原・室 建築設計事務所が設計した奈良の住宅「生駒の家」です。

奈良県生駒市の住宅街から、少し離れた場所に敷地はあります。 建築主は、自然が身近に感じられる雰囲気を気に入って、この敷地を購入したそうです。 敷地は東西に長く、東側には林があり、西には生駒山が見えています。 この地域の建設には、屋根や外壁に色彩規制があり、屋根は勾配のある切妻屋根とする、という規制があります。 そのような状況から、三角屋根を生かした空間デザインを考えたいと思いました。

猪熊純・中山英之+砂山太一・萬代基介による建築展「紙のかたち展2」の会場写真

猪熊純・中山英之+砂山太一・萬代基介による建築展「紙のかたち展2」の会場写真が、japan-architects.comに掲載されています

猪熊純中山英之砂山太一萬代基介による建築展「紙のかたち展2」の会場写真が17枚、japan-architects.comに掲載されています。
以下は展覧会公式の概要。

2015年「紙のかたち展 まるめる、かさねる、ひっぱる」に続く
「紙のかたち展」シリーズの第2弾を開催いたします。

今回も3組の若手建築家たちが
「紙のかたち」をテーマに作品を制作。
「ふわふわ」「ごろごろ」「じわじわ」という言葉が浮かぶ
それぞれの表現を通して、新しい紙の可能性をどうぞお楽しみください。

MARU。architectureや鷲田めるろが寄稿している10+1websiteの特集「建築の公共性を問い直す」

MARU。architectureや鷲田めるろが寄稿している10+1websiteの特集「建築の公共性を問い直す」が公開されています

MARU。architectureや金沢21世紀美術館キュレーターの鷲田めるろが寄稿している10+1websiteの特集「建築の公共性を問い直す」が公開されています。

長坂常 / スキーマ建築計画による、横浜のショッピングモール内の店舗「DESCENTE BLANC 横浜」


all photos©長谷川健太

長坂常 / スキーマ建築計画による、横浜のショッピングモール内の店舗「DESCENTE BLANC 横浜」です。

DESCENTE BLANCの第5号店となる横浜店は、大型商業施設の「マークイズみなとみらい」での店舗計画である。
店舗を計画したフロアは天井が高いのが特徴で、それをスケルトンにすることで、さらに高い天井が現れる。
DESCENTE BLANCでは”ストックにスタッフが商品を取りに行く行為自体をデザインし直す”という一連のコ
ンセプトを基に昇降式ストックディスプレイを採用しており、今回はスケルトンにした高い天井を生かして、初の二段式を試みた。
そして、上昇時の商品の裾の高さを仮想天井ラインとして設定し、照明の配置もそのラインに合わせることで、厚みのある大きな塊が天井裏に格納されているように計画した。

安藤忠雄・高松伸ら11組の建築家のドローイングを特集した建築展「紙の上の建築」が、国立近現代建築資料館で開催 [2017/10/31-2018/2/4]

安藤忠雄・高松伸ら11組の建築家のドローイングを特集した建築展「紙の上の建築」が、国立近現代建築資料館で開催されます

安藤忠雄・高松伸ら11組の建築家のドローイングを特集した建築展「紙の上の建築」が、国立近現代建築資料館で開催されます。会期は2017年10月31日~2018年2月4日。

建築におけるドローイングとは、一般的には「図面」のことです。その中にはスタディのためのスケッチから設計図、施工図、プレゼンテーションのために美しく着彩され陰影を施されたレンダリングなどが含まれます。しかし、ときに建築家たちは、このような設計―施工のプロセスからは相対的に自立した世界を紙の上に追求しました。

 日本では特に大阪万博以後1970年代から1980年代にかけて、建築ドローイングの表現は大きな飛躍をみせます。ポスト戦後という時代に、建築家たちは実務上の要求を超えて、多くのエネルギーをドローイングに注いでいきます。画面は大きくなり、技法は多様化し、ひとつの独立した作品として鑑賞されるものとなります。建築家たちは何故それらを描いたのか。彼らが紙の上に求めたものは何だったのか。ひとつの建物が竣工するということだけでは必ずしも完成しない、建築家のヴィジョンがそこには示されています。

 1990年代にCAD(computer-aided design)が普及してからは、設計図書が手で描かれることもなくなり、ドローイングによる表現は衰退していきます。ポスト戦後の建築家たちが描いたドローイングは、時代の中でどのような意義を持っていたのか、今それらは私たちに何を問いかけるのか。そのことを考えるために本展示は生まれました。

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