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阿曽芙実建築設計事務所による、徳島・神山町の「ホマレノモリ」。山奥の民家を改修した“山”と“町”を繋ぐ為の施設。両方の当事者間の交流の促進を求め、便利さではなく“根源的な時間体験”を共有する場を志向。解体した材を“資源”と捉え出来る限り“再利用”して空間を作る
阿曽芙実建築設計事務所による、徳島・神山町の「ホマレノモリ」。山奥の民家を改修した“山”と“町”を繋ぐ為の施設。両方の当事者間の交流の促進を求め、便利さではなく“根源的な時間体験”を共有する場を志向。解体した材を“資源”と捉え出来る限り“再利用”して空間を作る外観 photo©yousuke ohtake
阿曽芙実建築設計事務所による、徳島・神山町の「ホマレノモリ」。山奥の民家を改修した“山”と“町”を繋ぐ為の施設。両方の当事者間の交流の促進を求め、便利さではなく“根源的な時間体験”を共有する場を志向。解体した材を“資源”と捉え出来る限り“再利用”して空間を作る大屋根と母屋 photo©yousuke ohtake
阿曽芙実建築設計事務所による、徳島・神山町の「ホマレノモリ」。山奥の民家を改修した“山”と“町”を繋ぐ為の施設。両方の当事者間の交流の促進を求め、便利さではなく“根源的な時間体験”を共有する場を志向。解体した材を“資源”と捉え出来る限り“再利用”して空間を作る大屋根から中庭を見る。 photo©yousuke ohtake
阿曽芙実建築設計事務所による、徳島・神山町の「ホマレノモリ」。山奥の民家を改修した“山”と“町”を繋ぐ為の施設。両方の当事者間の交流の促進を求め、便利さではなく“根源的な時間体験”を共有する場を志向。解体した材を“資源”と捉え出来る限り“再利用”して空間を作る母屋、曲面壁と大テーブル photo©yousuke ohtake

阿曽芙実建築設計事務所が設計した、徳島・神山町の「ホマレノモリ」です。
山奥の民家を改修した“山”と“町”を繋ぐ為の施設です。建築家は、両方の当事者間の交流の促進を求め、便利さではなく“根源的な時間体験”を共有する場を志向しました。また、解体した材を“資源”と捉え出来る限り“再利用”して空間を作る事も意図されました。

この計画は、徳島県の山奥にある築80年の民家をリノベーションして、林業や里山の所有者、さまざまな素材の担い手である山と消費者である町を繋ぐための拠点となる場をつくる計画である。町の人だけでなく、山の当事者が、町での暮らしと山との関係をより密接に感じることが目的だ。

建築家によるテキストより

敷地は鬱蒼とした針葉樹の森を登ると急に開かれた場所にあり、山と空だけの眺望が広がる。敷地内には、母屋と家畜小屋、水場などが分棟して建ち、それぞれ増改築を繰り返した形跡があった。薄暗く湿度が溜まる状態だったため、母家のみを残し、それ以外は解体することとした。


建築家によるテキストより

敷地は鬱蒼とした針葉樹の森を登ると急に開かれた場所にあり、山と空だけの眺望が広がる。敷地内には、母屋と家畜小屋、水場などが分棟して建ち、それぞれ増改築を繰り返した形跡があった。薄暗く湿度が溜まる状態だったため、母家のみを残し、それ以外は解体することとした。


解体した材をわざわざ町に運び捨て、町で調達したものを山奥まで運び込むことに違和感を感じた。そこで、解体した建物をこの場所の資源ととらえ、できる限り再利用することとし、足りない材料だけを町からもってくることとした。この民家には新建材が用いられておらず、土や木、金属の素材に分けられ、再利用が可能であったからだ。

建築家によるテキストより
藤田時彦 / atelier umiによる、滋賀・大津市の飲食店「ciocco」。抜道に使われる裏路地の建物を改修。既存の躯体や壁を活かし、左官仕上のカウンター等を追加して“古さと新しさが同居し調和する状態”を構築。天井の解体と保存で高低差のある“ダイナミックな断面”も生み出す
藤田時彦 / atelier umiによる、滋賀・大津市の飲食店「ciocco」。抜道に使われる裏路地の建物を改修。既存の躯体や壁を活かし、左官仕上のカウンター等を追加して“古さと新しさが同居し調和する状態”を構築。天井の解体と保存で高低差のある“ダイナミックな断面”も生み出す外観、夜景 photo©貝出翔太郎
藤田時彦 / atelier umiによる、滋賀・大津市の飲食店「ciocco」。抜道に使われる裏路地の建物を改修。既存の躯体や壁を活かし、左官仕上のカウンター等を追加して“古さと新しさが同居し調和する状態”を構築。天井の解体と保存で高低差のある“ダイナミックな断面”も生み出すテーブル席とカウンター席 photo©貝出翔太郎
藤田時彦 / atelier umiによる、滋賀・大津市の飲食店「ciocco」。抜道に使われる裏路地の建物を改修。既存の躯体や壁を活かし、左官仕上のカウンター等を追加して“古さと新しさが同居し調和する状態”を構築。天井の解体と保存で高低差のある“ダイナミックな断面”も生み出すカウンター席と厨房 photo©貝出翔太郎

藤田時彦 / atelier umiが設計した、滋賀・大津市の飲食店「ciocco」です。
抜道に使われる裏路地の建物を改修しました。建築家は、既存の躯体や壁を活かし、左官仕上のカウンター等を追加して“古さと新しさが同居し調和する状態”を構築しました。また、天井の解体と保存で高低差のある“ダイナミックな断面”も生み出されました。店舗の公式サイトはこちら

大津市長等の薪火イタリア料理店「ciocco」のデザイン。

場所はお寺の敷地内。地元の人が抜け道として使う裏路地にある。

建築家によるテキストより

飲食店は通常人通りの多い「表」の場所を選びがちだが、わざわざ来てもらうことを考えられている店主にとって「裏」のこの場所は最高の立地だったのではないだろうか。外観は極力手を加えず、古さをあえて残すように設計した。

建築家によるテキストより

エントランス直後、小さな窓から並んでいるワインが見える配置になっており、最小限のスペースを確保したワインセラーにはお客さんも自由に入り、自分好みのワインを選ぶことができる。

内部空間は既存の木造躯体や土壁を生かしながら、火のイメージや温かさを与えるオレンジ色の研ぎ出しカウンター、小石を混ぜた荒らしモルタル壁などの左官仕上を取り入れた。これにより古さと新しさが同居し調和する状態をつくった。

建築家によるテキストより
弊サイトのトップページのランキング表示ついてのご報告

いつも、アーキテクチャーフォトをご覧いただき誠にありがとうございます。

弊サイトでは、PC表示時のトップページ左下に、リアルタイムのアクセスランキングを表示しておりました。こちらですが、10月6日以降の集計の不具合により一時的に表示を停止しております。ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。現在、出来る限りの早期の復旧を目指して動いております。なお、週間ランキング等につきましては予定通り更新いたします。

どうぞご理解の程よろしくお願いいたします。今後とも弊サイトをよろしくお願いいたします。

アーキテクチャーフォト編集部

湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間のカーテンを見る。 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間のタイル床の詳細。 photo©松岡一哲

湯浅良介が設計した、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」です。
海を望む高台での計画です。建築家は、雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施しました。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に空間を作りました。当記事では、松岡一哲成定由香沙の写真で作品を紹介します。

海岸線から1kmほど離れた高台の斜面にこの住宅は建っていた。
鎌倉の、日本で初めて計画的別荘地として整備された場所に近く、背後に鎌倉山を背負いながら視界には海が見える。時間の流れが都会とは違う気がした。
斜面地に建つため、玄関は山側の通りと一番高い階で接していた。そのため通りから見える家の姿は低い佇まいとなっている。玄関扉を開けるとすぐに階段があり、数段降りるとリビング、ダイニング、キッチンがあり、そこからさらに1層分階段を降りていくと寝室や個室があるという構成をしていた。“降りていく”という印象の強い空間だった。

建築家によるテキストより

「全然違う雰囲気にしてほしいのよ。」初めてこの家を訪れて施主と話した時に言われた。穏やかな話し方だが芯があり、この人の感性に乗ろう、と思った。

住宅は2×4工法でできていたために、間仕切りの変更やボードの撤去が難しく、表面の仕上げしか扱えなかったが、装飾的な設えを施すことに躊躇はないし、見えている表層のみの変化でどれほど空間が変わるのか、人の意識に変化を与えることができるのかに興味があった。

建築家によるテキストより

山や森、海へ行った時、そこで意識するのは山の形や木の形、波打ち際や海辺の輪郭線だろうか。無数の植物が繁茂しているその状態、無数の葉や枝から落ちてくる木漏れ日、砂に沈む足底の感覚や波のうねりや水光といった、そこで起きている総体としてのあるがままの状態、そこに生じている現象の方ではないだろうか。似たような形だが同じものが一つとない形の集合とそれによって生じる現象は、それらの輪郭線以上に人の知覚に影響を与えていないだろうか。

そんなことを考えながら、床には一つ一つ焼きムラのある45mm角の青いタイルを、裏貼りのネットから外し一つ一つ手作業で置いてもらった。職人の方には、置いた後に並びを調整せずに置いたままとしてもらいたいと伝え、あえて不揃いな状態とした。壁天井は出隅と入隅の輪郭線を弱めるためにR面をとり、さらに形をぼかすため粗い左官材で無数の凹凸を全体にくまなくつけた。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 小さなオブジェから数千㎡の建築まで、様々な規模と用途の仕事を手掛ける「kwas / 渡邉健介建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)と秘書兼事務を募集中
【ap job更新】 小さなオブジェから数千㎡の建築まで、様々な規模と用途の仕事を手掛ける「kwas / 渡邉健介建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)と秘書兼事務を募集中
【ap job更新】 小さなオブジェから数千㎡の建築まで、様々な規模と用途の仕事を手掛ける「kwas / 渡邉健介建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)と秘書兼事務を募集中KIND Center 東側外観

小さなオブジェから数千㎡の建築まで、様々な規模と用途の仕事を手掛ける「kwas / 渡邉健介建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)と秘書兼事務募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

kwas/渡邉健介建築設計事務所では、新規プロジェクトの受注などに伴う業務拡大のため、設計スタッフ2名、秘書/事務スタッフ1名の参加を希望しています。

現在、1000~5000㎡程度まで、東北から北九州まで各地で複数のプロジェクトが動いています。プロジェクトは担当制なので、大きなプロジェクトでも全体を網羅的に見ることができ、経験豊富な先輩スタッフの指導を受けながら、設計スキルの急成長が期待できます。進行中の仕事も多いため、実務経験者、有資格者大歓迎です。

kwasは代表の渡邉健介が2005年に立上げ、現在に至る建築設計事務所です。最近の代表的な仕事としては、2023グッドデザイン賞を受賞した「KIND Center」があります。

【代表の渡邉健介について】
渡邉健介は東京大学、同大学院にて建築を学んだ後、フルブライト奨学金の給付を受けて渡米し、NYのコロンビア大学大学院で修士課程を修了しています。その後、NYで創成期のスタッフとしてSHoPに就職し、MOMAのP.S.1若手建築家プログラムの第1回採用者として担当したインスタレーションなどを経験したのち帰国。シーラカンスアンドアソシエイツ(C+A)にて小嶋一浩氏の下5年弱の修行を積み、独立をしました。

C+A在籍時には磯崎新氏マスタープランによる中東カタールの学園都市内の大学施設を主に担当し、独立後は美術館、博物館関係の仕事で磯崎新氏に2年ほど協同していました。独立後も国内の仕事のほか、中東、中国などでいくつかプロジェクトに関わっています。

建築家としての仕事の傍ら、独立来ずっと教職についており、現在東洋大学、法政大学にて非常勤講師として設計スタジオを教えています。学生に教えることが好きなだけでなく、第一線で活躍する同業者や先生方との、アカデミックな場における議論や刺激を事務所に持ちかえり、本業にも活かしています。

プライベートでは2児の父であり、テニスや釣りの趣味を持ちます。自分が人生を楽しまないと、人の人生の楽しみを設計できない、を言い訳に、テニスで日焼けし、山に海に釣りに出かけています。

MVRDVによる、中国の「深セン・ウーマン&チルドレンズ・センター」。都市の急成長で生まれた90年代の建物を改修。先駆的事例として“再利用”の可能性の提示も意図し、既存の構造体を活かして現代の要望に適合させる設計を志向。色彩豊かな外観のフレームで施設の用途を強く明示
MVRDVによる、中国の「深セン・ウーマン&チルドレンズ・センター」。都市の急成長で生まれた90年代の建物を改修。先駆的事例として“再利用”の可能性の提示も意図し、既存の構造体を活かして現代の要望に適合させる設計を志向。色彩豊かな外観のフレームで施設の用途を強く明示 photo©Xia Zhi
MVRDVによる、中国の「深セン・ウーマン&チルドレンズ・センター」。都市の急成長で生まれた90年代の建物を改修。先駆的事例として“再利用”の可能性の提示も意図し、既存の構造体を活かして現代の要望に適合させる設計を志向。色彩豊かな外観のフレームで施設の用途を強く明示 photo©Xia Zhi
MVRDVによる、中国の「深セン・ウーマン&チルドレンズ・センター」。都市の急成長で生まれた90年代の建物を改修。先駆的事例として“再利用”の可能性の提示も意図し、既存の構造体を活かして現代の要望に適合させる設計を志向。色彩豊かな外観のフレームで施設の用途を強く明示 photo©Xia Zhi

MVRDVによる、中国の「深セン・ウーマン&チルドレンズ・センター」です。
都市の急成長で生まれた90年代の建物を改修しました。建築家は、先駆的事例として“再利用”の可能性の提示も意図し、既存の構造体を活かして現代の要望に適合させる設計を志向しました。また、色彩豊かな外観のフレームで施設の用途を強く明示する事も意図されました。


こちらはリリーステキストの翻訳です

中国における再利用の先駆的事例:MVRDVが深セン・ウーマン&チルドレンズ・センターの改築を完了

MVRDVが設計した深セン・ウーマン&チルドレンズ・センターが竣工し、古い複合タワーが、ホテルや女性や児童福祉のためのさまざまな施設を内包する、活気に満ちたカラフルな超高層ビルに生まれ変わりました。ここには、図書館、オーディトリアム、子ども劇場、「ディスカバリー・ホール」、セラピー・ルーム、スタッフのためのオフィスなど、女性や子どもたちのためのさまざまな施設があります。カラフルなファサードを持つこのビルは、深センの福田地区で爽やかな存在感を放っています。さらに重要なのは、高さ100メートルというこのビルが、間もなく「再利用の大きな波」が押し寄せる深センで、ビルを再利用するための重要な先例となることです。

このタワーはもともとは1994年に完成し、深センの最初の爆発的な成長期の一部を形成していました。オリジナルの設計に対する急ぎすぎたアプローチは、すぐに明らかになりました。火災安全上の懸念が根強いため、台座部分の商業施設は2002年までオープンせず、タワー自体もいつまでも空き家のままでした。
建物利用者のニーズが変化するにつれ、環境要件が不足しており、2019年までには、建物がもはや目的に適合していないことは明らかでした。2030年までにカーボンピークを達成し、2060年までにカーボンニュートラルを達成するという中国の公約に基づき、このビルは国家発展改革委員会によって24の活性化モデル事例のひとつに選ばれました。

MVRDVは、この建物の問題を解決するために、建物の構造を再利用できるような包括的な変革をデザインしました。それは、解体して建て直すよりもはるかに持続可能なアプローチです。この変革の最も目に見える要素は、新しいファサードです。マルチカラーの外観フレームのグリッドが、ファサードの奥行きを1メートルにも広げています。これらのフレームは、熱上昇を抑えるために遮光性を高めるとともに、内側に自然換気を可能にする開閉可能なパネルを組み込んでいます。そして、これにより、居住者の快適性を向上させ、空調への依存を減らすことができます。

このデザインは、また、建物の複数の要素も変化させています。タワー・クラウンは、アクセスの良い大きなテラスを覆い、眼下に広がる近隣の360度のパノラマを提供しています。もともと駐車場だった中庭は、フードコートのある公共スペースに転用されました。地下鉄の入り口は、以前は外の舗道に散らかっていましたが、公共交通網との接続を良くし、自動車依存からの脱却を強化するため、建物内に移されました。

この建物の変身は、元の構造から約24,000㎥のコンクリートを節約しながら達成され、この再利用により、アムステルダムから深センまでの11,800回分のフライトに相当する二酸化炭素の削減につながりました。また、構造体にも小さな増築が施され、元の設計のぎこちない幾何学的な部分を埋めることで、シンプルで効率的なフロアプランが実現しました。

【ap job更新】 建築と土木の領域を越えて、“公共空間のデザイン”を手掛ける「株式会社 設計領域」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
【ap job更新】 建築と土木の領域を越えて、“公共空間のデザイン”を手掛ける「株式会社 設計領域」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
【ap job更新】 建築と土木の領域を越えて、“公共空間のデザイン”を手掛ける「株式会社 設計領域」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中長崎駅(新幹線・在来線)

建築と土木の領域を越えて、“公共空間のデザイン”を手掛ける「株式会社 設計領域」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

設計領域では新規スタッフを募集します。

私たち設計領域は、駅や広場、街路などの公共空間や都市空間のデザインを中心に活動する設計事務所です。新堀大祐、吉谷崇の2人の代表を中心に、建築、土木、ランドスケープといった領域にとらわれず、これからの社会に求められる空間デザイン、設計を全国各地で展開しています。

令和7年に駅前広場が全面供用開始予定のJR長崎駅・駅前広場(長崎市)のトータルデザインをはじめ、清水港(静岡市)のウォーターフロントデザイン、さらに店舗や病院、住宅などの建築設計から、都市デザイン・まちづくりの検討立案まで、全国各地で数多くのプロジェクトが進行中です。このように扱うデザインの領域やスケールが多岐にわたっていることが、他にはない弊社の大きな特徴であり、面白さでもあります。20~30代前半の若いスタッフを中心に、各地のプロジェクトに取り組んでいます。

今回、新卒の方だけでなく、実務経験を持ち、プロジェクトを共に遂行して頂ける方も募集いたします。まちづくりやパブリックスペースの設計に興味ある建築設計やランドスケープ設計の実務経験者、土木デザイン・土木設計の経験者など、領域を越えた活動をともに展開していく仲間を幅広く求めています。

ご応募お待ちしております。

山田誠一建築設計事務所による、静岡・沼津市の「本郷町の家」。郊外住宅地に計画。外から順に決める“地方の一般的な設計過程”の再考も意図し、環境を遮断した“理想的な空間”を作った後に外部と接続する設計を実践。逆説的な方法で周辺の消極的な印象を肯定的な特徴に変える
山田誠一建築設計事務所による、静岡・沼津市の「本郷町の家」。郊外住宅地に計画。外から順に決める“地方の一般的な設計過程”の再考も意図し、環境を遮断した“理想的な空間”を作った後に外部と接続する設計を実践。逆説的な方法で周辺の消極的な印象を肯定的な特徴に変える外観 photo©川辺明伸
山田誠一建築設計事務所による、静岡・沼津市の「本郷町の家」。郊外住宅地に計画。外から順に決める“地方の一般的な設計過程”の再考も意図し、環境を遮断した“理想的な空間”を作った後に外部と接続する設計を実践。逆説的な方法で周辺の消極的な印象を肯定的な特徴に変える1階、リビング・ダイニング・キッチン photo©川辺明伸
山田誠一建築設計事務所による、静岡・沼津市の「本郷町の家」。郊外住宅地に計画。外から順に決める“地方の一般的な設計過程”の再考も意図し、環境を遮断した“理想的な空間”を作った後に外部と接続する設計を実践。逆説的な方法で周辺の消極的な印象を肯定的な特徴に変える1階、リビング・ダイニング・キッチン、ゲストルーム側を見る。 photo©川辺明伸
山田誠一建築設計事務所による、静岡・沼津市の「本郷町の家」。郊外住宅地に計画。外から順に決める“地方の一般的な設計過程”の再考も意図し、環境を遮断した“理想的な空間”を作った後に外部と接続する設計を実践。逆説的な方法で周辺の消極的な印象を肯定的な特徴に変える2階、フリースペース photo©川辺明伸

山田誠一建築設計事務所が設計した、静岡・沼津市の「本郷町の家」です。
郊外住宅地に計画されました。建築家は、外から順に決める“地方の一般的な設計過程”の再考も意図し、環境を遮断した“理想的な空間”を作った後に外部と接続する設計を実践しました。そして、逆説的な方法で周辺の消極的な印象を肯定的な特徴に変える事も意図されました。

周辺は、自然環境と建物がよいバランスで広がる郊外住宅地であるが、比較的コンパクトな街区のため、隣家が近くて思うように窓が開けられなかったり、建物の影になってしまい日照や通風が十分に得られないことが考えられた。

また地方都市での車の必要性から数台分の駐車スペースを道路側に設け、人通りの多い道路側に対して目線を遮るなどのプライバシーを考慮していくと、おおよその配置や建ち方が決まってしまう。郊外住宅地の環境ではよくあるケースだが、画一的な住宅地の一角をつくってしまうことになりかねない。

建築家によるテキストより

そこで、外部環境から順に思考していく一般的な設計プロセスを見直すことにした。

まず、住宅密集地の環境を一旦遮断して、外部環境に大きく影響されない理想的な空間を設定する。均等グリッドとトラスによって支えられたひとつのヴォリュームを導きだし、その四辺にトップライトを設け、均質な光で満たした。外からの視線や騒音などを遮断しつつ、近年多発するゲリラ豪雨などの水害に備えて建物を地面からもち上げ、外部環境からの影響を抑えた内部空間をつくり、改めて外部環境に接続していった。

建築家によるテキストより

外周壁と切り離された入れ子状のヴォリュームに機能と諸室を設け、それぞれに必要な寸法を割り出しながら全体の気積を求めた。そして、トップライト下の通路部分を1階のフロアレベルからさらに建ち上げ、その上下に格子付き窓と地窓、デスク、本棚、キッチンなどを設けた。

さらにトップライトからの光をあえて遮る垂壁を設けることで、外部環境とのを整理し、大きな気積の中に深い陰影と奥行きをつくりだした。

建築家によるテキストより
隈研吾建築都市設計事務所による、東京・江戸川区の「魔法の文学館」。童話作家の角野栄子の名を関した児童文学館。花びらが広がるような屋根“フラワールーフ”を外観の特徴とし、景観との調和や内外の連続性も意図。くぼしまりおによる内装は角野の著作の世界観をイメージ
隈研吾建築都市設計事務所による、東京・江戸川区の「魔法の文学館」。童話作家の角野栄子の名を関した児童文学館。花びらが広がるような屋根“フラワールーフ”を外観の特徴とし、景観との調和や内外の連続性も意図。くぼしまりおによる内装は角野の著作の世界観をイメージ外観 photo courtesy of 魔法の文学館
隈研吾建築都市設計事務所による、東京・江戸川区の「魔法の文学館」。童話作家の角野栄子の名を関した児童文学館。花びらが広がるような屋根“フラワールーフ”を外観の特徴とし、景観との調和や内外の連続性も意図。くぼしまりおによる内装は角野の著作の世界観をイメージ内部の2階への大階段。 photo courtesy of 魔法の文学館
隈研吾建築都市設計事務所による、東京・江戸川区の「魔法の文学館」。童話作家の角野栄子の名を関した児童文学館。花びらが広がるような屋根“フラワールーフ”を外観の特徴とし、景観との調和や内外の連続性も意図。くぼしまりおによる内装は角野の著作の世界観をイメージ3階、カフェ・キキ。 photo courtesy of 魔法の文学館

隈研吾建築都市設計事務所が設計した、東京・江戸川区の「魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)」です。内装デザインは、アートディレクターのくぼしまりおが手掛けています。
童話作家の角野栄子の名を関した児童文学館です。花びらが広がるような屋根“フラワールーフ”を外観の特徴とし、景観との調和や内外の連続性も意図された建築です。また、くぼしまりおによる内装は角野の著作の世界観をイメージしています。開館は2023年11月3日です(事前予約制)。施設の公式サイトはこちら

角野栄子さんの作品と功績を多くの方々に知っていただくとともに、未来を担う子どもたちが児童文学に親しみ、豊かな想像力を育む場となることを目指した児童文学館です。角野栄子さんの著作はもちろんのこと、栄子さんが自ら選んだ世界の児童書や絵本が、子どもたちの自主性を活かすべく敢えてあまり分類せずに配架されており、子どもたちは自由に本を選び、好きな場所で、お気に入りの本を読むことができます。

リリーステキストより

なぎさ公園の丘に建つ純白の建物は、建築家・隈研吾氏が設計を担当しました。
「フラワールーフ」と名付けられた特徴的な屋根は、花びらが広がるようなデザインになっています。周囲の景観と調和しつつ、外と中をつなぎ、子どもたちの想像力と創造力がふくらむような工夫がされています。屋外のテラスや芝生の上でも本を読むことができ、四季折々に咲きほこる花々を楽しめます。

リリーステキストより

『魔女の宅急便』の舞台となった「コリコの町」をイメージしたいちご色の世界が 広がる館内の内装デザインは、アートディレクター・くぼしまりおさんが手がけました。ちいさな「おうち」が集まったようないちご色の本棚や、いちご色のソファなど、館内いっぱいにいちご色が広がっています。

リリーステキストより
川勝真一のキュレーションで、日本建築学会が主催する建築展「繕いの営み / 営みの繕い」。補修や手入れ等の“つくろい”に建築的意味を見出す展示。アリソン理恵・伊藤孝仁・GROUP・木村俊介・辻琢磨・山本周+小林栄範・渡邉竜一が出展
川勝真一のキュレーションで、日本建築学会が主催する建築展「繕いの営み / 営みの繕い」。補修や手入れ等の“つくろい”に建築的意味を見出す展示。アリソン理恵・伊藤孝仁・GROUP・木村俊介・辻琢磨・山本周+小林栄範・渡邉竜一が出展 photo©Yamane Kaori
川勝真一のキュレーションで、日本建築学会が主催する建築展「繕いの営み / 営みの繕い」。補修や手入れ等の“つくろい”に建築的意味を見出す展示。アリソン理恵・伊藤孝仁・GROUP・木村俊介・辻琢磨・山本周+小林栄範・渡邉竜一が出展 photo©Yamane Kaori
川勝真一のキュレーションで、日本建築学会が主催する建築展「繕いの営み / 営みの繕い」。補修や手入れ等の“つくろい”に建築的意味を見出す展示。アリソン理恵・伊藤孝仁・GROUP・木村俊介・辻琢磨・山本周+小林栄範・渡邉竜一が出展 photo©Yamane Kaori

川勝真一のキュレーションで、日本建築学会が主催する建築展「繕いの営み / 営みの繕い」です。
補修や手入れ等の“つくろい”に建築的意味を見出す展示です。出展建築家は、アリソン理恵(ARA)伊藤孝仁(AMP/PAM)GROUP木村俊介(SSK)辻琢磨(辻琢磨建築設計事務所)山本周+小林栄範、渡邉竜一(ネイ&パートナーズジャパン)です。会期は2023年10月5日~10月15日。入場料は無料です。展覧会の公式ページはこちら。また、2023年10月15日(日)に出展者が参加するギャラリートークも企画されています(詳細は記事末尾に記載)。

「つくること」、「つかうこと」、そして両者を架橋する「つくろうこと」。
本展覧会が目を向けるのは、維持というあいまいな概念として放棄され、長らく建築の問題として顧みられてこなかった補修や手入れ、掃除などの小さな、しかしエッセンシャルな繕いの営みです。
この終末への時間を引き伸ばす、変わらなさや緩やかな変化に対して、私たちはどのような想像力を向けることができるでしょうか。また、営みという出来事を建築的に思考し、設計するための記述や記録の可能性を探ります。

リリーステキストより

川勝真一によるキュレーターノート

世界には伝統的でローカルなものから、現代的テクノロジーを用いたものまで、さまざまな「繕い」と呼べる取り組みや実践が存在しています。本展はこれからの都市や建築を考える上で不可欠でありながら、デザインとは無関係だとみなされ、維持というあいまいな概念として放棄されてきた「繕いの営み」に目を向けます。それは日々の清掃からちょっとした修繕など、見た目にはほとんだ変化を伴わない空間の持続のために不可欠な行為から、設計/施工/運用が渾然一体となった時間軸の中で展開する営為です。

繕いの営みの代表的なものの一つに、茅葺き屋根の葺き替えを村人総出で行う「結」があります。数年のサイクルで行われる民家の繕いは、建築だけでなく集落コミュニティそのものの結びつきを補強し、萱を育てるための領域が小動物の生息にとって欠かせないものとなり、里山の生態系のバランスを維持してきました。繕いという営みには、その内側にその営みを繕うための仕組みが内包されています。

また、こうした繕いの行為は、終末への時間を引き伸ばし、変わらなさや緩やかな変化に対する私たちの感性に働きかけ、建築を固定化したものではなく、変化を続ける出来事として捉えることでもあります。建築が変わりゆくものである存在であることは、すでにこの数十年に渡って建築家の主要な関心ごとでもありました。しかし都市環境の変化や人々の暮らしに合わせて可変するシステムや、マスタープランを持たない場当たり的な設計論の前提はモノとしての建築であり、そのためのプロセスが思考されていたと言えるかもしれません。それに対して本展に参加する建築家の多くは、建築を動きや出来事、プロセスそのものとして位置付けます。それは空間性や形式性の軽視ではなく、むしろ空間や場所の物理的、社会的豊かさを求めた結果、生まれてきた建築の営みなのです。

人類の活動が地球環境に不可逆的な変化を与え、伝統的な住環境や暮らしの知恵がすでに持続可能な閾値を超えつつある現在、本展覧会が、ケアや再生成などの概念とも関わり合いながら、「繕いの営み」とそれを成り立たせる「営みの繕い」について一人ひとりが考え、実践へと向かう一助となれば幸いです。

リリーステキストより
【ap job更新】 アトリエや組織の建築家と協働し、ランドスケープの設計を手掛ける「PLATdesign / プラットデザイン」が、デザインスタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
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【ap job更新】 アトリエや組織の建築家と協働し、ランドスケープの設計を手掛ける「PLATdesign / プラットデザイン」が、デザインスタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中リビエラ逗子マリーナ

アトリエや組織の建築家と協働し、ランドスケープの設計を手掛ける「PLATdesign / プラットデザイン」の、デザインスタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社プラットデザインは、ランドスケープのデザインスタッフを募集しています。

私たちの事務所は国内外を問わず様々な施設のランドスケープデザインを、計画から設計・監理に至るまで一貫してプロジェクトに携わっています。協働する建築設計事務所もアトリエ事務所から組織事務所まで幅広く、様々な個性を持った建築家の方々とコラボレーションしています。

■業務内容
プロジェクト初期段階でのコンセプトワークから模型等を作成したデザインスタディ、CADによる実施設計図面作成、現場でのデザイン監理と、一つのプロジェクトに一貫して携わる事でデザインイメージを具体的な空間として実現させるべく業務に取り組んでおります。

【ap job更新】 建築メディア運営を通して、業界全体への貢献を目指す「アーキテクチャーフォト株式会社」が、アルバイト(学生可)を募集中
【ap job更新】 建築メディア運営を通して、業界全体への貢献を目指す「アーキテクチャーフォト株式会社」が、アルバイト(学生可)を募集中

建築メディア運営を通して、業界全体への貢献を目指す「アーキテクチャーフォト株式会社」の、アルバイト(学生可)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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※これまで勤務してくれていた学生アルバイトさんが退職するので募集しています

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こんにちは。
アーキテクチャーフォト株式会社代表の後藤です。

アーキテクチャーフォト株式会社は、日本最大級の建築ウェブメディア「architecturephoto®」や、建築系求人サイト「アーキテクチャーフォトジョブボード」の運営、雑貨等の販売を行う「アーキテクチャーフォトブックス」等を手掛ける小さな会社です。

近年の皆様からの仕事の依頼等の増加を受け、アルバイトを募集することになりました。

「architecturephoto®」は、代表の後藤がインターネット黎明期の2003年に立ち上げた個人サイトがその出発点となっており、ネット上に建築メディアがほぼない状態から活動を初め、20年後の現在は、日本の建築メディアを代表する存在のひとつにまでなりました。

「建築と社会の関係を視覚化する」を掲げ活動してきましたが、現在では、建築設計者の仕事を生み出し、建築業界の存在を社会に伝えるポジティブなサイクルの構築にも成功しており、活動の幅は広がっています。

仕事は独自性のあるものですが、編集部内やコラボレーターの皆様とは、プロジェクト運用システム等を使用し丁寧かつ合理的にやり取りを進めており、仕事の仕方は丁寧にご説明しています。

建築設計ではない形で建築業界に貢献できる仕事です。

仕事だけでなくプライベートを充実させることで感性を養い、それを日常の業務にフィードバックすることを大事にしており、個人の時間も確保できる働き方を実践しています。

ご興味を持っていただけた方のご連絡をお待ちしています!

今井博康による、千葉・松戸市の住戸改修「凹の家」。夫婦と猫2匹の為に計画。人と猫の快適な暮らしを求め、間仕切り壁を床から“350mm”浮かせて部屋全体が“猫の為の広場”にもなる構成を考案。異なる特性を持つ存在が同じ空間に重なりフィットする状態を作る
今井博康による、千葉・松戸市の住戸改修「凹の家」。夫婦と猫2匹の為に計画。人と猫の快適な暮らしを求め、間仕切り壁を床から“350mm”浮かせて部屋全体が“猫の為の広場”にもなる構成を考案。異なる特性を持つ存在が同じ空間に重なりフィットする状態を作るリビング photo©Tomoyuki Kusunose
今井博康による、千葉・松戸市の住戸改修「凹の家」。夫婦と猫2匹の為に計画。人と猫の快適な暮らしを求め、間仕切り壁を床から“350mm”浮かせて部屋全体が“猫の為の広場”にもなる構成を考案。異なる特性を持つ存在が同じ空間に重なりフィットする状態を作る左:ルームB、右:リビングとキッチン photo©Tomoyuki Kusunose
今井博康による、千葉・松戸市の住戸改修「凹の家」。夫婦と猫2匹の為に計画。人と猫の快適な暮らしを求め、間仕切り壁を床から“350mm”浮かせて部屋全体が“猫の為の広場”にもなる構成を考案。異なる特性を持つ存在が同じ空間に重なりフィットする状態を作るキッチンの下の隙間に猫が横たわる。 photo©Hiroyasu Imai
今井博康による、千葉・松戸市の住戸改修「凹の家」。夫婦と猫2匹の為に計画。人と猫の快適な暮らしを求め、間仕切り壁を床から“350mm”浮かせて部屋全体が“猫の為の広場”にもなる構成を考案。異なる特性を持つ存在が同じ空間に重なりフィットする状態を作る廊下から隙間越しにリビングを見る。 photo©Tomoyuki Kusunose

今井博康が設計した、千葉・松戸市の住戸改修「凹の家」です。
夫婦と猫2匹の為に計画されました。建築家は、人と猫の快適な暮らしを求め、間仕切り壁を床から“350mm”浮かせて部屋全体が“猫の為の広場”にもなる構成を考案しました。そして、異なる特性を持つ存在が同じ空間に重なりフィットする状態を作る事も意図されました。

夫婦と猫二匹が共生する中古マンションのフルリノベーション。

65㎡と限られた面積の中で広がりが感じられ、猫も人間も共に快適に過ごせる家を目指し、人間だけでなく猫の視点(生態・習性・安全性)もプラスした設計を試みた。

建築家によるテキストより

既存の単純な田の字プランから部屋数を減らし、2つに分かれていた水回りを一つにまとめ、ぐるりと遠回りする変化と奥行きのある動線計画とした。部屋の間仕切りになっている棚、キッチン、洗面を浮かせ、床と壁に350mmの隙間を作った。350mm浮いた壁は人間にとって間仕切りとして機能しながらも奥行や広がりを感じさせ、猫にとっては部屋全体が大きな広場のようになるのと同時に、野良猫が車の下に隠れるような物陰の居場所を生んだ。床が繋がるため全体の空調やロボット掃除機の効率が向上した。

建築家によるテキストより

住まいの設計に人間以外の視点を組み込むことで、ミニマムな見た目でありながら都市のように異なるスケール・習性・活動域を持つモノ(人間、猫、子供、ロボット掃除機など)が同空間上に重なりフィットする、豊かな状態を生み出すことが出来た。

建築家によるテキストより
永山祐子建築設計による、東京のオフィスビル「ESCON 九段北ビル」。コロナ禍に進んだ眺望の良い立地での計画。集合を喚起する固有の“魅力”を持つ存在を目指し、三面開口に加え角の柱を抜いた“迫りくる浮遊感”を持つ建築を考案。外壁の色を段階的に変えて見上げ時の印象も操作
永山祐子建築設計による、東京のオフィスビル「ESCON 九段北ビル」。コロナ禍に進んだ眺望の良い立地での計画。集合を喚起する固有の“魅力”を持つ存在を目指し、三面開口に加え角の柱を抜いた“迫りくる浮遊感”を持つ建築を考案。外壁の色を段階的に変えて見上げ時の印象も操作北西側外観 photo©高栄智史
永山祐子建築設計による、東京のオフィスビル「ESCON 九段北ビル」。コロナ禍に進んだ眺望の良い立地での計画。集合を喚起する固有の“魅力”を持つ存在を目指し、三面開口に加え角の柱を抜いた“迫りくる浮遊感”を持つ建築を考案。外壁の色を段階的に変えて見上げ時の印象も操作9階、事務所 photo©高栄智史
永山祐子建築設計による、東京のオフィスビル「ESCON 九段北ビル」。コロナ禍に進んだ眺望の良い立地での計画。集合を喚起する固有の“魅力”を持つ存在を目指し、三面開口に加え角の柱を抜いた“迫りくる浮遊感”を持つ建築を考案。外壁の色を段階的に変えて見上げ時の印象も操作11階、事務所 photo©高栄智史

永山祐子建築設計が設計した、東京・千代田区のオフィスビル「ESCON 九段北ビル」です。
コロナ禍に進んだ眺望の良い立地での計画です。建築家は、集合を喚起する固有の“魅力”を持つ存在を目指し、三面開口に加え角の柱を抜いた“迫りくる浮遊感”を持つ建築を考案しました。また、外壁の色を段階的に変えて見上げ時の印象も操作されました。

九段北に建つ12階建てのオフィスビルである。
皇居を望む南側、九段ハウスのある西側は富士山まで眺望が開け、圧倒的な眺望に恵まれた立地であった。

建築家によるテキストより

南側、西側、そして接道面である北側の3面を開くように東側にコアを寄せ、天空率により正方形に近い平面で縦に高さを積むことにした。上層階は特に皇居側、日本武道館への眺望も得られるので、スキップフロアとし、ワンフロアの中で眼下に広がる風景などさまざまな視点からのバリエーションある眺望を得られるようにした。

建築家によるテキストより

一方、下階は九段ハウス側の庭を望めるように、なるべくサラウンドに開口を取るように工夫し、テラスも九段ハウス側に設けた。当初、クライアントとの間でレジデンスにするかオフィスにするかという議論があった。どちらもプランニングし、検討の結果オフィスとすることになった。

コロナ禍の中、在宅ワークも増えている時期で、オフィスのあり方が大きく変わるタイミングであった。レジデンスとしても魅力的な立地だけれど自社ビルを売却する会社も出ている中で、私自身も小中規模程度のオフィスはニーズが高いのではないかとの思いがあった。コロナ以降、人が集まりたくなるオフィスとして、効率よりも空間性が求められ、ここにしかない魅力を持ったオフィスとすることが命題と考えた。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/10/2-10/8]
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/10/2-10/8]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/10/2-10/8)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。

※申し訳ございません。システムに不備があり集計が取れていなかった期間があり、再集計致しました。お詫びしてご報告いたします(2023/10/11)


  1. 佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る
  2. 青木淳と西澤徹夫による「京都市京セラ美術館」に宿泊できるイベントが開催。中央ホールにキャンプ形式で泊まり、夜の美術館ツアーも付属
  3. 乾・RING・フジワラボ・o+h・吉村設計共同体による、京都市の「京都市立芸術大学 崇仁キャンパス」の動画。竣工した建築に加えて建設の様子なども収録
  4. ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「旗竿地に立つ保育園」。様々な規模の建物に囲まれた敷地。“環境の質”の向上を目指し、周辺のヴォリューム感の差に注目して中庭や各室等の配置を計画。各箇所の窓は“風と光の抜け”に加えて隣接する住宅等のプライバシーにも配慮
  5. 森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・周智郡の「タープハウス」。往来のある地域の左官職人の為の住宅兼倉庫。外の視線からの保護と“開放性”の両立を求め、地表近くまでを覆う“大屋根”の下に内外の空間が広がる構成を考案。仕上げの“ショールーム”も意図して壁面を多く確保
  6. 伊東豊雄の、芝浦工業大学での展覧会「伊東豊雄の挑戦1971-1986」。世界的に評価される建築家の活動初期の作品に注目した展示。“全エネルギーを注いだ”と言う図面やスケッチを中心に紹介。当時の製本青焼図面を閲覧できるスペースも用意
  7. 山之内淡 / AWGLによる、神奈川・鎌倉市の「A Cat Tree House」。“愛猫”を施主に見立て設計した自邸兼アトリエ。全体を“キャットツリー”とする方針を立て、二層吹抜のリビングを“猫の身体寸法”に合わせた階段で取囲む構成を考案。猫と人の其々の言葉が混ざり合う建築を作る
  8. MADによる、中国の「安吉文化芸術センター」。“竹”と“茶”で知られる地域での計画。“竹の葉”を散らした様な屋根の重なりを特徴とし、自然と建築をつなぐ“過渡的な空間”の設計を志向。建築とランドスケープが一体となるように作る
  9. 塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、長野・大町市の住宅「TRIANGLE」。施主の実家の隣で幹線道路にも面する場所。環境との“程よい距離感”を求め、内外で繋がり“遊歩道”の様な動線となる“緩衝帯”としての“道”を敷地内に設ける構成を考案。窓の配置は周辺との適切な接続を意図
  10. ニイノ建設と麻生征太郎建築設計による、東京・大田区の「大森町の集合住宅」。活気のある商店街の中での計画。賑わいを享受しつつも“落ち着ける”住環境”を目指し、四周に回した“コンクリートの帯”の高さを変えて内外の関係を調整する建築を考案。上階に行くほど段階的に開放度を上げる
  11. 徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・世田谷区の「経堂のクリニック」。駅近の医療ビル内での計画。“多くの診療が可能”な施設を目指し、順路を明確化して移動時間を短縮する“リニアなL字型”の待合空間を備えた建築を考案。木質素材の仕上げで場に“親しみ易さ”も与える
  12. 葛島隆之建築設計事務所による、東京・千代田区の「Office Idein」。コロナ禍での事務所の稼働率減少に伴う移転計画。“新しい交流の場”への再編を目指し、人が集まる可能性とその空間の作り方を模索。床に設ける段差で平面計画を行い“居場所や家具的な機能”が生まれる空間を作る
  13. 佐藤信 / 青木茂建築工房による、福岡市の住戸改修「ホわイとハうス」。設計者の自邸。製品構築された建物への“現代的な豊かさ”の付与を求め、少しづつ異なる様々な“白色”と多様な質感の“素材”を用いて空間を構成。微細な体験の変化や現象が住み手に与える影響の検証も試みる
  14. 尾崎泰永 / 尾崎建築事務所による、東京・品川区の住戸改修「ROOM-M」。約50㎡の区画での家族3人の住まい。景観享受と個室数確保等を求め、詳細な想定を基にした寸法の“チューニング”から導いた“屏風壁”で空間を分割する構成を考案。都市住居に必要な合理性と柔軟性を空間に付与
  15. 伊東豊雄建築設計事務所が計画している、東京・渋谷区の分譲集合住宅の画像
  16. トミトアーキテクチャの提案が、新潟の「(仮称)小千谷市防災センター」設計競技で最優秀作品に選定。提案書と審査講評が公開
  17. SDレビュー2023の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
  18. OMA / イヤド・アルサカによる、バングラデシュの高層ビル「ダッカ・タワー」。急速に経済発展してきた国での計画。“ピラミッド型”の基壇の上にタワー部分が建つ構成とし、景観の良い外部空間と接するアトリウム空間を提供。都市のスカイラインに大胆なステートメントを打ち出す
  19. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  20. ザハ・ハディド事務所による、中国・三亜市の、湾岸文化地区の開発計画「Sanya Cultural District」。多くの観光客が訪れる南端地域での計画。何層にも重なる“羽の様な”屋根を特徴とし、文化や商業等に関する様々な機能を内包。現地の気候や環境に対して採光や換気を最適化する最新技術も導入

西沢立衛と野口貴文の対談「人、建築、そして街並み」の動画。野口は東京大学教授で建築材料を研究

西沢立衛野口貴文の対談「人、建築、そして街並み」の動画です。野口は東京大学教授で建築材料を研究しています。2023年9月に公開されたものです。動画の制作は、一般社団法人生コン・残コンソリューション技術研究会です。

プリツカー賞の受賞歴もある日本を代表する建築家・西沢立衛先生をお招きして、「人、建築、そして街並み」をテーマに、建築と街についてのお話を伺いました。

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