architecture archive

【ap job更新】 Herzog & de Meuronで“M+美術館”などを担当した小室舞が主宰する「KOMPAS」が、東京事務所での設計スタッフを募集中
【ap job更新】 Herzog & de Meuronで“M+美術館”などを担当した小室舞が主宰する「KOMPAS」が、東京事務所での設計スタッフを募集中
【ap job更新】 Herzog & de Meuronで“M+美術館”などを担当した小室舞が主宰する「KOMPAS」が、東京事務所での設計スタッフを募集中NISHIJI PROJECT (©Vincent Hecht)

Herzog & de Meuronで“M+美術館”などを担当した小室舞が主宰する「KOMPAS」の、東京事務所での設計スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

大きな新規新築案件が動き始めることもあり、これから一緒にさまざまな建築を実現させて事務所を軌道に乗せていく設計スタッフ(アーキテクト・有給インターンも可、実務経験者優遇)を募集しています。

KOMPASは2018年に香港と東京に設立され、最近のメインオフィスは東京です。主宰者のHerzog & de Meuronでの経験を活かし、日本も海外もなるべくフラットに捉えて、チャンスのある場所・人と柔軟に仕事をしていきたいところです。多様な個々の強みを集め、「いい人たちといい環境でいいモノを創る」というシンプルなことを、高いレベルで目指していきたいなと思っています。

前職から美術館などのプロジェクトに関わる機会が多かったこともあり、展覧会会場設計やギャラリーなどのアート関係の案件も多く、大阪・関西万博の若手建築家向けコンペで選定された展示施設の設計も進んでいます。招待コンペに呼ばれる機会も増え、数千平米クラスの新築文化系施設やハイエンドな宿泊施設の設計者にも選定いただき、プロジェクトの規模や種類も広がり始めています。場所やプログラムの特性を活かしながらもグローバルにも通用するような、自分がユーザーとしても使いたくなるような、関係者皆が誇りに思えるような、まだ見えぬ魅力的な建築・空間を共に探求していく仲間を集めていきたいです。

デザインプロセスとしては、まずは要件や周辺環境のリサーチで土台を固め、スケッチや模型などの手を動かしながら考える行為を重要視しながら、ある程度方向性が決まれば2Dと3Dを同時並行で検討できるRevitを利用しています。アナログ技術もデジタルテクノロジーも、設計プロセスでのツールとして役立つものは何でも、それ自体が目的化しないようにしつつ柔軟に使っていければと思っています。効率化できる作業は効率化して、なるべくデザインを考えることに時間を使えるような進め方を探求中です。

働き方はおそらく海外の影響が強いので、なるべく個々の自主性や目標を尊重しながら、皆が自分の強みを活かして上手く協働できる環境を作っていきたいです。各々が指示を待たずとも先を考えて行動でき、勤務時間は集中してしっかり働きつつも休暇やプライベートもしっかり楽しみ、年齢や経験に関わらず成果を出す人がよりチャンスを得て責任を持つ、という環境が理想かと思っています。その分働き方はなるべく個々の希望に応じたいので、柔軟に対応可能です。

まだまだ小さな駆け出し事務所で上手くいっていないことも多いですが、皆で世界に通用する建築を創るというチャレンジに共感して意欲がある方にぜひとも加わっていただきたく思います。以下のような人が理想的ですが、やる気と興味があれば積極的にコンタクトしてもらえると嬉しいです。

ザハ・ハディド事務所による、中国・三亜市の、湾岸文化地区の開発計画「Sanya Cultural District」。多くの観光客が訪れる南端地域での計画。何層にも重なる“羽の様な”屋根を特徴とし、文化や商業等に関する様々な機能を内包。現地の気候や環境に対して採光や換気を最適化する最新技術も導入
ザハ・ハディド事務所による、中国・三亜市の、湾岸文化地区の開発計画「Sanya Cultural District」。多くの観光客が訪れる南端地域での計画。何層にも重なる“羽の様な”屋根を特徴とし、文化や商業等に関する様々な機能を内包。現地の気候や環境に対して採光や換気を最適化する最新技術も導入 image©Brick Visual
ザハ・ハディド事務所による、中国・三亜市の、湾岸文化地区の開発計画「Sanya Cultural District」。多くの観光客が訪れる南端地域での計画。何層にも重なる“羽の様な”屋根を特徴とし、文化や商業等に関する様々な機能を内包。現地の気候や環境に対して採光や換気を最適化する最新技術も導入 image©Brick Visual
ザハ・ハディド事務所による、中国・三亜市の、湾岸文化地区の開発計画「Sanya Cultural District」。多くの観光客が訪れる南端地域での計画。何層にも重なる“羽の様な”屋根を特徴とし、文化や商業等に関する様々な機能を内包。現地の気候や環境に対して採光や換気を最適化する最新技術も導入 image©Brick Visual
ザハ・ハディド事務所による、中国・三亜市の、湾岸文化地区の開発計画「Sanya Cultural District」。多くの観光客が訪れる南端地域での計画。何層にも重なる“羽の様な”屋根を特徴とし、文化や商業等に関する様々な機能を内包。現地の気候や環境に対して採光や換気を最適化する最新技術も導入 image©Brick Visual

ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・三亜市の、湾岸文化地区の開発計画「Sanya Cultural District」です。
多くの観光客が訪れる南端地域での計画です。何層にも重なる“羽の様な”屋根を特徴とし、文化や商業等に関する様々な機能を内包しています。また、現地の気候や環境に対して採光や換気を最適化する最新技術も導入されるとの事です。


こちらは、リリーステキストの翻訳です

中国海南省三亜市は、同市の新しい湾岸文化地区を建設するための国際設計コンペティションの勝者をザハ・ハディド・アーキテクツ(ZHA)に決定したと発表しました。

中国最南端の省である海南島の南端に位置し、熱帯雨林、山岳公園、白砂のビーチが毎年8000万人以上の観光客を迎えている三亜は、人口100万人を超える都市に成長しました。

三亜湾に面した港は、レジャー、ショッピング、ビジネスの中心地です。ヨット・マリーナや中国で最も忙しいクルーズ船ターミナルのひとつが組み込まれたこの港には、市内の商業港や漁港もあります。

三亜の港の入り口に位置するZHAによる新しい文化地区は、三亜のトラムネットワークの江路の終点に隣接しています。このトラムは、三亜湾沿いの多くの住宅街やホテル街と市の高速鉄道駅を結んでいます。

三亜の文化生活の中心としての港を確立し、新地区は三亜湾の熱帯の海、そしてその先の南シナ海へのゲートウェイとして都市を定義します。

マスタープランを貫く中心軸は、新しいハーバーサイド地区と既存の都市を直接結びつけ、パフォーミング・アーツ・シアターやエキシビション・ギャラリーの文化的なプログラムと、会議や見本市のための商業的なプログラムを分離しています。両施設は、港を一望できる新しい公共広場を共有し、その中で開催されるイベントへの訪問者、観客、参加者を歓迎しています。

センターの何層にも重なる屋根は、この軸線に沿って最も高い位置から外に向かって羽のように広がり滝のように流れ、舞台芸術劇場と会議場のエントランス・ロビーを縁取っている。港と三亜湾から見えるこれらの屋根は、太陽光を柔らかく反射し、潮風に吹かれる帆のように水面に浮かんでいるように見え、街の背後に広がる海南内陸部の山々の風景と呼応する、上昇するような幾何学形状の建築的ランドマークとなっています。

連勇太朗が監修する、LIXILのサイトでの特集「建築とまちのぐるぐる資本論」が公開中。須藤剛と深野弘之・能作淳平・福田和則・豊田雅子との対話、野澤千絵と高橋寿太郎との鼎談、木村佳菜子と松村淳の論考が掲載
連勇太朗が監修する、LIXILのサイトでの特集「建築とまちのぐるぐる資本論」が公開中。須藤剛と深野弘之・能作淳平・福田和則・豊田雅子との対話、野澤千絵と高橋寿太郎との鼎談、木村佳菜子と松村淳の論考が掲載 image©荒牧悠
連勇太朗が監修する、LIXILのサイトでの特集「建築とまちのぐるぐる資本論」が公開中。須藤剛と深野弘之・能作淳平・福田和則・豊田雅子との対話、野澤千絵と高橋寿太郎との鼎談、木村佳菜子と松村淳の論考が掲載企画を監修している、建築家の連勇太朗。 photo©富井雄太郎

建築家の連勇太朗が監修する、LIXILのサイトでの連載「建築とまちのぐるぐる資本論」の公開中の記事を紹介します。
現在までに、須藤剛と深野弘之に聞く「ニシイケバレイ」能作淳平に聞く「富士見台トンネル」福田和則に聞く「ソーシャルキャピタル」野澤千絵と高橋寿太郎が参加した鼎談木村佳菜子・松村淳が執筆した論考豊田雅子に聞く「尾道空家再生プロジェクト」が掲載されています。【ap・ad】

連勇太朗によるイントロダクションより

これから一年間かけて「建築とまちのぐるぐる資本論」というシリーズで、LIXILのこのウェブサイトから様々なコンテンツをお届けしていきます。まず名前を見て「ぐるぐる資本論ってなんだ!?」と思った方が大半なのではないでしょうか。それもそのはず。ぐるぐる資本論はこの特集を始めるにあたって考えたオリジナルの概念です。この原稿で初めてのお披露目となります。まだ世の中で認知されていないこの言葉について一緒に考えていく、それがこの特集の目的です。

(中略)

私たちの創造性を発揮するには、背後にある経済モデルを無視することができない状況が訪れている、それが現代の状況だというのが私の基本的な認識です。

だからこの特集ではお金の巡りについても積極的に考えていきます。大きい経済モデルの話から、各個人のお金に対する認識から、事業の運営についてまで、様々な観点からお金について考えていきます。一昔前(例えば私が学生だった2000年代)まで、建築領域においてお金の話や事業の話をすることは「格がひくい」ことでした。とある有名な建築家に「建築家になりたいならそういう話はよしなさい」と諭されたりもしたものでした。しかし既に書いたように、これからの都市やまちについて考え、哲学や理念を実体化するためには、お金の話を避けて通ることはできません。

(中略)

金融資本主義そのものを止めることや変えることは難しいかもしれませんが、だからといってその波に飲まれ諦めるのではなく、たとえ小さなスケールであったとしても、経済モデルそのものを変革したりデザインしたりすることに挑戦しなければ、私たちの社会を真に支える空間、地域、環境、まちを実現することはできないのではないというのが「ぐるぐる資本論」の仮説です。建築やまちづくりに関わるプレイヤーはこのことに対して自覚的になる必要があり、積極的に介入していく必要があるのではないでしょうか。

以下に、各記事の概要と記事へのリンクを掲載します。

伊東豊雄の、芝浦工業大学での展覧会「伊東豊雄の挑戦1971-1986」。世界的に評価される建築家の活動初期の作品に注目した展示。“全エネルギーを注いだ”と言う図面やスケッチを中心に紹介。当時の製本青焼図面を閲覧できるスペースも用意
伊東豊雄の、芝浦工業大学での展覧会「伊東豊雄の挑戦1971-1986」。世界的に評価される建築家の活動初期の作品に注目した展示。“全エネルギーを注いだ”と言う図面やスケッチを中心に紹介。当時の製本青焼図面を閲覧できるスペースも用意 photo©architecturephoto
伊東豊雄の、芝浦工業大学での展覧会「伊東豊雄の挑戦1971-1986」。世界的に評価される建築家の活動初期の作品に注目した展示。“全エネルギーを注いだ”と言う図面やスケッチを中心に紹介。当時の製本青焼図面を閲覧できるスペースも用意 photo©architecturephoto
伊東豊雄の、芝浦工業大学での展覧会「伊東豊雄の挑戦1971-1986」。世界的に評価される建築家の活動初期の作品に注目した展示。“全エネルギーを注いだ”と言う図面やスケッチを中心に紹介。当時の製本青焼図面を閲覧できるスペースも用意 photo©architecturephoto
伊東豊雄の、芝浦工業大学での展覧会「伊東豊雄の挑戦1971-1986」。世界的に評価される建築家の活動初期の作品に注目した展示。“全エネルギーを注いだ”と言う図面やスケッチを中心に紹介。当時の製本青焼図面を閲覧できるスペースも用意 photo©architecturephoto

伊東豊雄の、芝浦工業大学での展覧会「伊東豊雄の挑戦1971-1986」です。
世界的に評価される建築家の活動初期の作品に注目した展示です。伊東が“全エネルギーを注いだ”と言う図面やスケッチを中心に紹介しています。また、当時の製本青焼図面を閲覧できるスペースも用意されています。会期は2023年9月28日~10月29日。入場料は無料です。展覧会の公式ページはこちら

芝浦工業大学(東京都江東区/学長 山田純)建築学部は、世界的な建築家である伊東豊雄氏の初期の作品を展示する「伊東豊雄の挑戦1971-1986」を豊洲キャンパスで開催します。

伊東氏が30歳で事務所を開設された時期の作品、「中野本町の家」や「東京遊牧少女の包」の一次資料(アトリエで制作した設計図面やスケッチ)を中心に展示します。

その時代の多くのスケッチや図面・模型等は今後カナダのCCA(Canadian Centre for Architecture)に寄贈されることになっており、寄贈の前に日本で観られる貴重な機会となります。

※CCA:モントリオールを拠点とする世界でも有数の建築ミュージアム及びリサーチセンター

リリーステキストより

伊東豊雄のコメント

私は1971年に30歳で独立し、小さなアトリエを設立しました。

1970年の大阪万博を境に、70年代の日本社会は60年代の経済成長から一転、右肩下がりの内向的な時代を迎えました。
そんな70年代に設計を始めた私は、スタッフ2~3名と小さな住宅の設計に向き合うほか仕事はなく、外に飲みに行く金銭的余裕すらない苦難の時代を過ごしていました。

当時トレーシングペーパーに手で描いたスケッチや図面には、私の全エネルギーを注いだ建築への情熱が込められています。
このたび私はその時代のスケッチや図面・模型等のほとんどすべてをカナダのCCA(Canadian Centre for Architecture)に寄贈することにしました。CCAはモントリオールを拠点とする世界でも有数の建築ミュージアム及びリサーチセンターです。

今回芝浦工業大学の御厚意により、これらの図面等をCCAに送る前に同大学で展示させていただくことになりました。
この機会に皆様にぜひ御覧頂きたく御案内申し上げる次第です。

リリーステキストより
小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツによる、大阪市の宿泊施設「シェア型レジデンス花園」。更新が進み古い長屋が減りつつある地域に計画。街との繋がり方を主題とし、地域にも開かれた中庭等の“対話を誘発する共用空間”を備えた建築を考案。“小屋根”が連続する外観は風景との“調和”と“継承”も意図
小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツによる、大阪市の宿泊施設「シェア型レジデンス花園」。更新が進み古い長屋が減りつつある地域に計画。街との繋がり方を主題とし、地域にも開かれた中庭等の“対話を誘発する共用空間”を備えた建築を考案。“小屋根”が連続する外観は風景との“調和”と“継承”も意図外観 photo©河田弘樹
小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツによる、大阪市の宿泊施設「シェア型レジデンス花園」。更新が進み古い長屋が減りつつある地域に計画。街との繋がり方を主題とし、地域にも開かれた中庭等の“対話を誘発する共用空間”を備えた建築を考案。“小屋根”が連続する外観は風景との“調和”と“継承”も意図1階、まちのテラス photo©河田弘樹
小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツによる、大阪市の宿泊施設「シェア型レジデンス花園」。更新が進み古い長屋が減りつつある地域に計画。街との繋がり方を主題とし、地域にも開かれた中庭等の“対話を誘発する共用空間”を備えた建築を考案。“小屋根”が連続する外観は風景との“調和”と“継承”も意図1階、個室(102) photo©河田弘樹
小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツによる、大阪市の宿泊施設「シェア型レジデンス花園」。更新が進み古い長屋が減りつつある地域に計画。街との繋がり方を主題とし、地域にも開かれた中庭等の“対話を誘発する共用空間”を備えた建築を考案。“小屋根”が連続する外観は風景との“調和”と“継承”も意図道路からまちのテラスを見る、夜景。 photo©河田弘樹

小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツが設計した、大阪市の宿泊施設「シェア型レジデンス花園」です。
更新が進み古い長屋が減りつつある地域に計画されました。建築家は、街との繋がり方を主題とし、地域にも開かれた中庭等の“対話を誘発する共用空間”を備えた建築を考案しました。また、“小屋根”が連続する外観は風景との“調和”と“継承”も意図されました。

日本における観光ビジネスに関心をもった、中国武漢でホテル業を営む施主が計画する宿泊施設である。
敷地は大阪の四つ橋線花園町駅から徒歩5分、低価格の宿泊施設や民宿でも知られる西成区に位置する。

建築家によるテキストより

古い長屋が残るこの地域は、中心地の難波から2駅の利便性と比較的安価な地価から街の更新が進み、日常的な対話の場であった路地や低層の長屋が木造3階建アパートや中層マンションに変わり、閉じた環境をつくっている。本計画では、ホテルのようにプライバシーは確保しながら、シェアハウスのように共用部を選択的に利用できる、新しい宿泊施設「シェア型レジデンス」を築くことで、まちとのつながりを考える。

建築家によるテキストより

周囲にあわせて高さは2層に抑え、リニアなボリュームをCの字型に折り畳むことで、落ちついた中庭を形づくる。2階の個室にはそれぞれ勾配屋根をかけ、全体を小さな個室の集合体として表現した。小屋根が連続する集合体としての佇まいが、大小スケールの建物が混在する街並みと調和し、ヒューマンスケールなまちの風景のゆるやかな継承を心掛けた。

各個室は中庭を介して様々な方位から採光ができ、最大限の個室数を確保した。個室ごとに寝室、キッチン、バスルーム、トイレが備えられプライバシーを確保する一方、通りに面した「まちのリビング」、2階の通路を拡張した「ランドリーテラス」、自然を感じられる「まちのテラス」が、対話を誘発する共用空間となり、地域に対しても開かれている。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 住宅建築を数多く手掛け、図面の読み書き等の建築スキルを大切にする「津野建築設計室」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 住宅建築を数多く手掛け、図面の読み書き等の建築スキルを大切にする「津野建築設計室」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 住宅建築を数多く手掛け、図面の読み書き等の建築スキルを大切にする「津野建築設計室」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中ヤマノイエ

住宅建築を数多く手掛け、図面の読み書き等の建築スキルを大切にする「津野建築設計室」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

現在津野建築設計室は,正規スタッフを募集しております.

代表の津野は古谷誠章さん主宰のナスカで、詩とメルヘン絵本館やご自邸であるZIG HOUSE ZAG HOUSEなどの初期プロジェクトを担当し、独立しました。そこで,敷地や要望に丁寧に向き合いつつ,本質的な空間のあり方を考えることで、小さな規模のプロジェクトでも、大きな意義のある建築を作ることができることを学び、独立以後もそのことを常に意識して建築に向き合っています。

また、AIやBIMなどの技術の発達が著しい時代ですが、建築の基本である三次元を二次元化し、機能・法規・周辺環境・デザインなどの諸条件を落とし込んだ図面を、書いたり読んだりするスキルを、プロジェクトをコントロールする人間が身につけていることは重要だと考えています。

住宅系のプロジェクトが多い事務所ですが、プロジェクトが小規模な分、家具や照明、備品に至るまで、暮らしの空間に関わるもの全てを提案するのが信条なので、建築のみならず、家具や照明の製作過程にも触れることができます。

現在二名の小さな事務所ですので、入社したら担当作品を持って頂きます。プロジェクトの初期から確認申請・現場に入ってからの詳細図まで一貫して全て関われることで、建築が立ち上がっていく成り立ちをつぶさに習得することが可能です。将来独立して住宅設計を手がけていきたいとお考えの方が、スキルを身につけるには適した事務所です。

実際弊社卒業後すぐ独立したOBスタッフは、一人で実務をこなして自分の作品を作っており、協働してもらうこともある頼もしい仲間となっています。

住宅設計や家具デザインに興味があり、熱意のある方、ご応募お待ちしております.

小島弘旭 / hiroaki kojimaによる、西日本の住宅「湖畔の整理」。古い住宅と新建材の建売が混在する地域に計画。施主の描く間取りや既製品の使用を肯定した上で、其々を“レイアウト”して在るべき建築の実現を追求。生活と風景の“整理”は将来的な変化の許容も意図
小島弘旭 / hiroaki kojimaによる、西日本の住宅「湖畔の整理」。古い住宅と新建材の建売が混在する地域に計画。施主の描く間取りや既製品の使用を肯定した上で、其々を“レイアウト”して在るべき建築の実現を追求。生活と風景の“整理”は将来的な変化の許容も意図外観 photo©大竹央祐
小島弘旭 / hiroaki kojimaによる、西日本の住宅「湖畔の整理」。古い住宅と新建材の建売が混在する地域に計画。施主の描く間取りや既製品の使用を肯定した上で、其々を“レイアウト”して在るべき建築の実現を追求。生活と風景の“整理”は将来的な変化の許容も意図外観の詳細 photo©大竹央祐
小島弘旭 / hiroaki kojimaによる、西日本の住宅「湖畔の整理」。古い住宅と新建材の建売が混在する地域に計画。施主の描く間取りや既製品の使用を肯定した上で、其々を“レイアウト”して在るべき建築の実現を追求。生活と風景の“整理”は将来的な変化の許容も意図左:主室、右:洗面室 photo©大竹央祐
小島弘旭 / hiroaki kojimaによる、西日本の住宅「湖畔の整理」。古い住宅と新建材の建売が混在する地域に計画。施主の描く間取りや既製品の使用を肯定した上で、其々を“レイアウト”して在るべき建築の実現を追求。生活と風景の“整理”は将来的な変化の許容も意図主室、キッチンの開口部 photo©大竹央祐

小島弘旭 / hiroaki kojimaが設計した、西日本の住宅「湖畔の整理」です。
古い住宅と新建材の建売が混在する地域に計画されました。建築家は、施主の描く間取りや既製品の使用を肯定した上で、其々を“レイアウト”して在るべき建築の実現を追求しました。それによる、生活と風景の“整理”は将来的な変化の許容も意図しています。

都市部から地方へ移住する家族のための湖畔に位置する住宅。
周辺は昔ながらの板張の外壁をもつ住宅や寺社と畑に囲まれたゆったりとした空気を持つ場所の中に、グランピング施設、企業の保養所や週末住宅として新建材をまとった建売住宅が混在してきている地域である。

建築家によるテキストより

東側に里道が通り南側に湖を望む南北に長い平坦な敷地を約3等分し北側に駐車スペース、南側に菜園スペースその間に建物がある、という配置になっている。アプローチを兼ねたカーポートの下を通り外室を抜け、湖に面したテラスに回り込んだ先に玄関がある。玄関を含む主室、ほぼ同一面積の3室、細長い洗面室をもつ水回りにより回遊性を持たせた ―施主が重視する家相と敷地未定の段階から施主が描いた間取りを本敷地やその他要望、コストと整えることで導かれた― 平面で構成される。

建築家によるテキストより

構造体はプレカットされ、ほとんどの素材や備品はカタログから選択されている。
家を成立させるありふれた要素、それらのレイアウトで建築を考えてみたのだ。施主の意向、日々の物の増減、生活や年齢の移ろい、時には使い方や住まい手の変化だって起こり得る流動性と並走する家の在り方を指向した。
シークエンスが町と家と湖を絡め取っていき、モノの連関が生活と風景を「整理」することを試みた。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 “世界中にあなたの家を”を掲げる「NOT A HOTEL株式会社」が、意匠設計、CG制作、施設管理等の様々なスタッフを募集中
【ap job更新】 “世界中にあなたの家を”を掲げる「NOT A HOTEL株式会社」が、意匠設計、CG制作、施設管理等の様々なスタッフを募集中
【ap job更新】 “世界中にあなたの家を”を掲げる「NOT A HOTEL株式会社」が、意匠設計、CG制作、施設管理等の様々なスタッフを募集中NOT A HOTEL

“世界中にあなたの家を”を掲げる「NOT A HOTEL株式会社」の、意匠設計、CG制作、施設管理等の様々なスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【NOT A HOTELについて】
NOT A HOTELは「世界をもっと楽しく」をビジョンに、これまでにない新しい暮らしの体験を生み出すProptechスタートアップです。自宅や別荘のように資産として保有でき、相互利用可能な物件を年10日単位からシェア購入できるプラットフォームを提供しています。

2021年9⽉よりフラッグシップ物件の販売を開始し、累計60億円を超える販売を行ってきました。今後もこれまでの常識を超えていくようなビジネスやプロダクトを生み出していきます。

また、「すべての人にNOT A HOTELを」をミッションに掲げ、既存の枠にとらわれない建築、金融、ソフトウェアをゼロから開発しています。在籍するメンバーも建築業界に限らず、ソフトウェア(IT)、不動産、金融、ホテルなどさまざまです。異なる専門性を持つメンバーがワンチームになり、「NOT A HOTELらしい体験」を追求しています。

【NOT A HOTEL ARCHITECTSについて】
「建築の力で、世界をもっと楽しく」をビジョンに掲げるNOT A HOTEL ARCHITECTSは、計16名(2023年8月時点)のメンバーが所属しています。内訳は、管掌(マネージャー)1名、建築デザイナー 5名、プロジェクトマネージャー6名、クリエイティブディレクター1名、CGパースクリエイター1名、ライフサイクルマネージャー2名。うち一級建築士は6名在籍しています。

NOT A HOTELの建築士が自社設計するプロジェクトがあれば、外部のトップクリエイターとコラボレーションするプロジェクトもあり、その土地の物語や地域の歴史、想いを汲み取りながら最適な建築や体験をつくりだしています。選考や入社前後での会話を通して、ご経験やご希望に合わせたプロジェクトに参加していただきます。

現在、NOT A HOTEL ARCHITECTSでは拠点数拡大や自社設計の強化のため、建築デザイナー/プロジェクトマネージャー/CGパースクリエイター/ライフサイクルマネージャー/エンジニアリングマネージャー(MEP)など、複数の職種を募集しています。

カジュアル面談(選考ではない面談)も実施しておりますので、ご興味あればお気軽にお問い合わせください。

studioSHUWARIによる、富山市の「2枚屋根の家」。丘陵地にある住宅街の中の敷地。街との“緩やかな繋がり”を求め、敷地の高低差を斜面で処理して勾配に沿う“2枚の屋根”を持つ建築を考案。窓の位置等の工夫で景観を取り込み日常の中に“季節感”を持ち込む
studioSHUWARIによる、富山市の「2枚屋根の家」。丘陵地にある住宅街の中の敷地。街との“緩やかな繋がり”を求め、敷地の高低差を斜面で処理して勾配に沿う“2枚の屋根”を持つ建築を考案。窓の位置等の工夫で景観を取り込み日常の中に“季節感”を持ち込む外観 photo©ToLoLo studio 中村マユ 田中タツキ
studioSHUWARIによる、富山市の「2枚屋根の家」。丘陵地にある住宅街の中の敷地。街との“緩やかな繋がり”を求め、敷地の高低差を斜面で処理して勾配に沿う“2枚の屋根”を持つ建築を考案。窓の位置等の工夫で景観を取り込み日常の中に“季節感”を持ち込む1階、庭からテラスを見る。 photo©ToLoLo studio 中村マユ 田中タツキ
studioSHUWARIによる、富山市の「2枚屋根の家」。丘陵地にある住宅街の中の敷地。街との“緩やかな繋がり”を求め、敷地の高低差を斜面で処理して勾配に沿う“2枚の屋根”を持つ建築を考案。窓の位置等の工夫で景観を取り込み日常の中に“季節感”を持ち込む1階、手前:ダイニング、奥:リビング photo©ToLoLo studio 中村マユ 田中タツキ
studioSHUWARIによる、富山市の「2枚屋根の家」。丘陵地にある住宅街の中の敷地。街との“緩やかな繋がり”を求め、敷地の高低差を斜面で処理して勾配に沿う“2枚の屋根”を持つ建築を考案。窓の位置等の工夫で景観を取り込み日常の中に“季節感”を持ち込む1階、左:リビング、右:ダイニング photo©ToLoLo studio 中村マユ 田中タツキ

studioSHUWARIが設計した、富山市の「2枚屋根の家」です。
丘陵地にある住宅街の中の敷地に計画されました。建築家は、街との“緩やかな繋がり”を求め、敷地の高低差を斜面で処理して勾配に沿う“2枚の屋根”を持つ建築を考案しました。また、窓の位置等の工夫で景観を取り込み日常の中に“季節感”を持ち込む事も意図されました。

丘陵地の古くからある住宅街に建つ戸建住宅。

建築家によるテキストより

高低差がある敷地に対し、周囲の建物の多くは擁壁によりその高低差を処理し、その上に建物を建てています。擁壁による圧迫感を軽減し、緩やかなまちとのつながりを持つ住宅とするため、その高低差を斜面によって処理し、その斜面に沿って2枚の屋根をかけるような住宅を計画しました。

建築家によるテキストより

遠景には呉羽山を、近景には周囲の庭園の植栽などを望むことができる立地であったため、プライバシーを確保しながら、それらの借景を日常生活の中に取り込めるような住まいとし、日常的に階段を上下する動線の中で、高揚感や季節感が感じられるよう、窓の位置や形状を工夫しています。

室内は主に無垢材や珪藻土などの自然素材を用いた丁寧な大工の手仕事を基本に、様々なバックグラウンドを持ったエレメントを組み合わせています。建具は日本の伝統的な障子や舞良戸をモチーフとし、採光などの機能に配慮しながら、建物全体としての統一感が感じられるデザイン体系によってデザインされています。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 末光弘和+末光陽子 / SUEP.が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
【ap job更新】 末光弘和+末光陽子 / SUEP.が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
【ap job更新】 末光弘和+末光陽子 / SUEP.が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中ミドリノオカテラス(photo:KAI NAKAMURA)

末光弘和+末光陽子 / SUEP.の、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

末光弘和+末光陽子/SUEP.では、新規に3名の設計チームのメンバーを募集しております。経験者、新卒どちらも幅広く募集します。

【環境をテーマに設計活動する建築家ユニット】
SUEP.は、地球環境をテーマに設計活動する建築家ユニットです。「自然と建築の共生」を掲げ、高いデザイン性と環境への配慮を同時に満たす建築を探求しています。設立当初よりこのテーマを継続しており、このデザイン技術においては建築界で最前線を走っています。

【これからの時代に外せない環境設計の手法を学ぶ場】
SUEP.の建築の特徴としては、光・風・熱などの自然エネルギーを利用したデザインだけでなく、生態系と共生するグリーンビルディングデザイン、廃棄資源のアップサイクルマテリアルデザインなど、まさに現在の社会において、地球環境への意識の高まりとともに要求される様々なデザインの概念を取り入れたものになります。

ここ数年は特に、我々の取り組みに共感・期待いただき、依頼いただく方が増えているのを実感しております。社会全体が、地球環境のことを前提にした開発の方向に確実に動いており、建築デザインにおいても外せない要素になってきているからだと考えています。

SUEP.での経験は、これからの社会において必ず需要のあるデザイン技術を身につける良い機会になると思います。

【学びながら創る】
SUEP.では、様々な勉強会、技術の修得、講演会への参加、素材の実験開発など「学びながら創る」を実践しています。特に、環境シミュレーションやクライメイトリサーチなど様々な新しい技術を使って建築デザインに取り組んでおり、チームメンバーになることで、これからの時代に欠かせない技術を身につけることができます。他ではできない経験を積むことによって、その後のキャリア形成において重要な時間を過ごすことができます。

このような私たちの考え方に共感し、一緒に建築を楽しんで設計していくチームメンバーを募集しています。チーム性でフラットな議論を進めるのもSUEP.の特徴になります。興味のある方は、是非ご連絡ください。

GENETOによる、長野・白馬村の「KANOLLY Resorts」。リゾート開発が進む豪雪地の宿泊施設。地域の山々や風土への敬意と積雪対策を意図し、“合掌造り”を参照した建物を3つ雁行配置して繋げる構成を考案。環境を堪能できるように部屋毎に内外の関係性を調整
GENETOによる、長野・白馬村の「KANOLLY Resorts」。リゾート開発が進む豪雪地の宿泊施設。地域の山々や風土への敬意と積雪対策を意図し、“合掌造り”を参照した建物を3つ雁行配置して繋げる構成を考案。環境を堪能できるように部屋毎に内外の関係性を調整外観 photo©近藤泰岳
GENETOによる、長野・白馬村の「KANOLLY Resorts」。リゾート開発が進む豪雪地の宿泊施設。地域の山々や風土への敬意と積雪対策を意図し、“合掌造り”を参照した建物を3つ雁行配置して繋げる構成を考案。環境を堪能できるように部屋毎に内外の関係性を調整外観 photo©近藤泰岳
GENETOによる、長野・白馬村の「KANOLLY Resorts」。リゾート開発が進む豪雪地の宿泊施設。地域の山々や風土への敬意と積雪対策を意図し、“合掌造り”を参照した建物を3つ雁行配置して繋げる構成を考案。環境を堪能できるように部屋毎に内外の関係性を調整1階、LDK photo©近藤泰岳
GENETOによる、長野・白馬村の「KANOLLY Resorts」。リゾート開発が進む豪雪地の宿泊施設。地域の山々や風土への敬意と積雪対策を意図し、“合掌造り”を参照した建物を3つ雁行配置して繋げる構成を考案。環境を堪能できるように部屋毎に内外の関係性を調整2階、客室3 photo©近藤泰岳

GENETOが設計した、長野・白馬村の「KANOLLY Resorts」です。
リゾート開発が進む豪雪地の宿泊施設です。建築家は、地域の山々や風土への敬意と積雪対策を意図し、“合掌造り”を参照した建物を3つ雁行配置して繋げる構成を考案しました。また、環境を堪能できるように部屋毎に内外の関係性を調整しています。施設の公式サイトはこちら

長野県白馬村に建つ一日一組限定の宿泊施設である。

日本の中でも有数の豪雪地であり、パウダースノーでも有名で近年多くの外国人が移住しリゾート開発が進む地域である。

建築家によるテキストより

雪への対策として、建物に残して荷重に耐えるか、雪を落とす形とするか。この二種類になるが、今回は基本的に雪を落とす三角形の合掌造りの建物を三棟建て、それぞれをつなぐ部分は雪を残して耐えるというハイブリッドなつくりとした。白馬の周辺地域も含めて、三角の大屋根、合掌造りのものなど古くより風土に答えた形の建物が今も多く存在する。

建築家によるテキストより

合掌造りの建物を3棟並べることで、建物のボリューム感を抑え機能的な配置をしている。3棟としたのは機能的な側面と共に、白馬という地名の由来となった「白馬三山」へのオマージュとして3棟とし、山並みとも呼応する形状としている。 更に敷地に対して三棟を雁行配置にすることで、道路からの客室への視線などを遮りプライベート空間を確保している。

建築家によるテキストより
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose

五十嵐敏恭佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真です。
建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会です。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示しています。本展は、畝森泰行と金野千恵の事務所でもある東京台東区の“BASE”を会場に開催されます。会期は、2023年10月1日まで。展覧会の公式ページはこちらです。また、2023年9月23日・30日・10月1日に現地やオンラインで行われる関連イベントも企画されています(詳細は末尾に掲載)。

2組の建築家 五十嵐敏恭-Studio Cochi Architects と 佐藤研吾-Korogaro Association による展覧会「グルグル広がって上がっていく」を開催する運びとなりました。
2組の建築家がそれぞれの拠点作りの構想を機軸に対話し、共有し得るいくつかの言葉を見つけ、新たな建築やモノのかたちの試行錯誤を展示します。言葉による対話、作ったモノによる対話、あるいは両者をつなげる構想自体が並置されることによって、これからの建築、生きていく世界を思考していきます。

リリーステキストより

五十嵐敏恭によるステートメント

グルグル広げた対話の中から、お互いのモノづくりと今後の活動につながるかもしれない言葉たちを拾い、その言葉たちを共通のキーワードとしてお互い新しくモノを制作することを試みた。キーワードはお互いに共有できる言葉だが、ひとりでは発見できなかった言葉でもある。自分たちが立っているところから、お互いに少しだけ離れたところからの視点を織り交ぜることで生まれたモノを、対話の成果物として展示したいと思う。

リリーステキストより

佐藤研吾によるステートメント

両者の異なる思考モデルが提示されることは、興行上とても有効だとは思うが、展示している当事者からすれば「おい、お前はどう生きるんだ」というヒリヒリと迫ってくる大きな問いに焦燥する最中でもあるので気が気でない。だがしかし、フラフラが次第にグルグルと、移動と行動の残像がボンヤリとした軌跡として見えてくるようになれば、自分はもう少し上に行ける気がするのだ。なのでひとまずは建築をつづけていこうと思う。

リリーステキストより
長坂大 / Megaの設計による、京都市左京区岩倉の分譲住宅「composition colors iwakura」の特設サイトが公開。個々の住宅の豊かな居住環境の構築に加えて、街区全体の美観等も考慮したプロジェクト。サイトでは計画の詳細や設計者のインタビュー等を掲載。資料請求・来場予約・オンライン相談も可能
長坂大 / Megaの設計による、京都市左京区岩倉の分譲住宅「composition colors iwakura」の特設サイトが公開。個々の住宅の豊かな居住環境の構築に加えて、街区全体の美観等も考慮したプロジェクト。サイトでは計画の詳細や設計者のインタビュー等を掲載。資料請求・来場予約・オンライン相談も可能模型写真 photo courtesy of Mega

長坂大 / Megaの設計による、京都市左京区岩倉の分譲住宅「composition colors iwakura」の特設サイトが公開されています。個々の住宅の豊かな居住環境の構築に加えて、街区全体の美観等も考慮したプロジェクトです。またリンク先のサイトでは建築計画の詳細や設計者のインタビュー等が掲載されています。加えて、資料請求・来場予約・オンライン相談も可能です。本プロジェクトの事業主は京都を拠点とする山中商事です。【ap・ad】

長坂大 略歴

1960年 神奈川県生まれ、1982年 京都工芸繊維大学住環境学科卒業 松永巌・都市建築研究所、1985年 アトリエ・ファイ建築研究所 原広司(建築家/東京大学名誉教授)に師事、1989年 京都工芸繊維大学造形工学科助手、1997年 学位論文「漁村集落における屋外空間の研究」 博士号取得(東京大学) 日本建築学会会員、2003年 奈良女子大学人間環境学科准教授、2008年 京都工芸繊維大学デザイン・建築学系 教授 現在に至る

受賞

1990年 SDレビュー 90(1席)鹿島賞、1992年 環境芸術大賞 92(1席)環境芸術大賞、1996年 ふるさとの顔づくり設計競技(1席)建設大臣賞、2003年 作品選集2003、2006年 作品選集2006、2009年 神奈川建築コンクール 一般建築物部門 優秀賞、2010年 神奈川建築コンクール 住宅部門 優秀賞、2011年 第36回北海道建築奨励賞 作品選集2011、2012年 京都デザイン賞 京都市長賞 作品選集2012、2014年 作品選集2014、2015年 第13回関西建築家大賞

リリーステキストより

各住戸のプランにおいては、隣家との相互関係を中心に、敷地境界の塀や植栽の扱い方、居室の窓の位置関係、比叡山への眺望、風の通路、バックヤードの確保等々を共通事項として提案している。ここではその中から、以下の2つを説明しようと思う。
 
「南北の庭」
日本の多くの家が「南の庭」最優先で建てられているが、温暖化が進む現状も踏まえ、もう少し北側その他の庭を検討して良いように思う。今回の敷地はすべて第三種風致地区に属し、建ぺい率は40%なので、必然的に一定面積の庭が生じる。そこでこの計画案では、全ての住宅に南北二つの庭を設けて植栽を施し、南北の室内から四季の移ろいが感じられ、風が通り抜けるようなプランを提案した。北側に庭を取ることで、その北側隣家の南側環境条件も格段に良くなっている。

「駐車場」
住宅のファサードは駐車場という状態をいかに避けるか、これも現代住宅の課題だろう。2台の駐車場を前提としながら、駐車の向きや高木との位置関係を十分吟味し、道路沿いにできる限り緑陰が与えられるように計画した。庭の奥行きと駐車場との関係も十分検討されている。車は1台でよいという施主ならさらに豊かな庭や緑地が得られるだろう。

リリーステキストより
工藤浩平建築設計事務所による、秋田市の「鳥海邸」。未接道の土地や空き家が目立つ地域での計画。街の特徴を“余白”として捉えて継承も意図し、様々な使い方を促す“半屋外空間”で囲われた中庭を中心とした建築を考案。寒冷地での“暮らしの範囲”の拡張も試みる
工藤浩平建築設計事務所による、秋田市の「鳥海邸」。未接道の土地や空き家が目立つ地域での計画。街の特徴を“余白”として捉えて継承も意図し、様々な使い方を促す“半屋外空間”で囲われた中庭を中心とした建築を考案。寒冷地での“暮らしの範囲”の拡張も試みる俯瞰 photo©楠瀬友将
工藤浩平建築設計事務所による、秋田市の「鳥海邸」。未接道の土地や空き家が目立つ地域での計画。街の特徴を“余白”として捉えて継承も意図し、様々な使い方を促す“半屋外空間”で囲われた中庭を中心とした建築を考案。寒冷地での“暮らしの範囲”の拡張も試みる1階、リビング photo©楠瀬友将
工藤浩平建築設計事務所による、秋田市の「鳥海邸」。未接道の土地や空き家が目立つ地域での計画。街の特徴を“余白”として捉えて継承も意図し、様々な使い方を促す“半屋外空間”で囲われた中庭を中心とした建築を考案。寒冷地での“暮らしの範囲”の拡張も試みる中庭 photo©楠瀬友将
工藤浩平建築設計事務所による、秋田市の「鳥海邸」。未接道の土地や空き家が目立つ地域での計画。街の特徴を“余白”として捉えて継承も意図し、様々な使い方を促す“半屋外空間”で囲われた中庭を中心とした建築を考案。寒冷地での“暮らしの範囲”の拡張も試みるバーベキュースペースから中庭を見る。 photo©楠瀬友将

工藤浩平建築設計事務所が設計した、秋田市の「鳥海邸」です。
未接道の土地や空き家が目立つ地域での計画です。建築家は、街の特徴を“余白”として捉えて継承も意図し、様々な使い方を促す“半屋外空間”で囲われた中庭を中心とした建築を考案しました。また、寒冷地での“暮らしの範囲”の拡張も試みられました。

これは秋田市に住む5人家族の住宅である。

敷地周辺は未接道の土地が多く、空き家が目立つ区画である。こう表現すると過疎化が目立つ地域と受け取られるかもしれないが、見方を変えると、車や人が入って来られず、また空き家に囲まれていることから、プライベート性がとても高い場所である、ということもできる。

建築家によるテキストより

もともとの家族の敷地も、既存母屋と空家に囲まれてできた、プライベート性の高い小さな中庭があり、中庭では子供たちが人目や音を気にせず思う存分走り回っていた。こうした光景がとても印象的で、「取り残されてぽっかりと空いた余白」というこのまちの特徴をポジティブに捉えて、これからできる新しい住宅にも引き継ぎたいと考えた。

また、この家族は、広い庭をもつ新居を望んでいたが、親世代が持っていた敷地だけだと庭がとれないことから、敷地の奥にある未接道の空き家を買い足して敷地とした。結果として、道に面した側はまちの息づかいが感じられ、買い足した空き家側は、空き家と空き地に囲まれる静かでプライベート性が高いという二面性のある敷地となった。

建築家によるテキストより

この住宅では、真ん中に大きな中庭を設けて、中庭を囲むように、敷地形状に沿って建物がぐるりと並ぶような構成をとった。道路側は個室や水回りなど、プライベート性の高い諸室を納めた2階建てを配置した。2階建ては、道の喧騒から中庭を守る効果も期待できる。

空き家側は平屋と、それに連なる屋根でぐるりと囲うことで、周辺から視線を区切り敷地の占有を主張する構成とした。こうして中庭のプライバシー性はさらに高まる。このように、中庭は、鑑賞するための庭園のような「眺める屋外」ではなく、さまざまな使い方やふるまいを寛容する「使う屋外」としてつくった。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 京都を拠点とし、国内外の様々な用途の建築を手掛ける「宗本晋作建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
【ap job更新】 京都を拠点とし、国内外の様々な用途の建築を手掛ける「宗本晋作建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
【ap job更新】 京都を拠点とし、国内外の様々な用途の建築を手掛ける「宗本晋作建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中京都精華大学 明窓館

京都を拠点とし、国内外の様々な用途の建築を手掛ける「宗本晋作建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

宗本晋作建築設計事務所は京都を拠点とし、国内外を問わず、教育施設、商業施設、ホテル、公共建築など幅広く手掛けており、常に意匠性の高い建築を心がけています。

さらに全国各地の設計プロポーザルにも積極的に参加し、常に新しい建築の可能性を追求しています。
現在、様々な案件の設計・監理が進行中で、業務拡大に伴い新規スタッフを募集いたします。

英語が得意な方は、海外プロジェクトを担当していただく可能性もあります。
また韓国にも事務所があり、常に海外案件が進行中です。

【基本理念】
私たちの仕事は、建築を中心にしながら、新しい世界や環境、考え方を発見していくことです。目の前に起こる状況の中でこそ、見つけることが可能な新しさを提案したいと考えています。それは、飛躍しすぎて社会に理解されない新しさではなく、社会に直接訴えかけることができる、人々に身近な新しさでなければなりません。
私たちが新しさを求めるのは、現状に満足することなく、変化していく情勢に対応して、より豊かな空間・環境を、建築の持つ力で、良い方向へと変えていきたいという強い気持ちに基づいています。この揺るぎない気持ちを持って少しでも多くのコミュニケーションをとらせていただき、新しい考え方を社会に発信していきたいと考えています。

新しいデザインや建築を考える事が好きで、コミュニケーション能力が高く、熱意をもって設計に取り組むことのできる方の応募をお待ちしています。

粟屋大紀による、神奈川・横浜市の住戸改修「room206」。二人家族の為に計画された住まい。必要な個室数の少なさを活かし、“明るく風の抜ける室内環境”を整える設計を志向。住戸の中央に“島状”の寝室を配置して玄関からリビングまでの抜けを作る
粟屋大紀による、神奈川・横浜市の住戸改修「room206」。二人家族の為に計画された住まい。必要な個室数の少なさを活かし、“明るく風の抜ける室内環境”を整える設計を志向。住戸の中央に“島状”の寝室を配置して玄関からリビングまでの抜けを作る玄関からリビングを見る。 photo©河田弘樹
粟屋大紀による、神奈川・横浜市の住戸改修「room206」。二人家族の為に計画された住まい。必要な個室数の少なさを活かし、“明るく風の抜ける室内環境”を整える設計を志向。住戸の中央に“島状”の寝室を配置して玄関からリビングまでの抜けを作る左:寝室、右:LDK photo©河田弘樹
粟屋大紀による、神奈川・横浜市の住戸改修「room206」。二人家族の為に計画された住まい。必要な個室数の少なさを活かし、“明るく風の抜ける室内環境”を整える設計を志向。住戸の中央に“島状”の寝室を配置して玄関からリビングまでの抜けを作るリビングから寝室を見る。 photo©河田弘樹

粟屋大紀が設計した、神奈川・横浜市の住戸改修「room206」です。
二人家族の為に計画された住まいです。建築家は、必要な個室数の少なさを活かし、“明るく風の抜ける室内環境”を整える設計を志向しました。そして、住戸の中央に“島状”の寝室を配置して玄関からリビングまでの抜けを作りました。

横浜市内の夫婦2人が暮らすマンションリノベーションの計画。

建築家によるテキストより

この住戸は妻住戸で東側に特徴的な出窓があるものの改修前の計画では窓中央に間仕切り壁があり、広さと明るさを確保しにくい計画だった。また、中廊下形式の個室配置で風と光の抜け道が確保できておらず室内が全体的に暗い印象だった。

夫婦2人のための改修で個室数を減らすことが可能になったことを活かし、明るく風の抜ける室内環境を整えられるように計画を進めた。

建築家によるテキストより

まず、住戸中央に島状の和室兼寝室を配置し片廊下形式とすることで玄関からリビングまで一直線に抜け道を作った。島はカーテンの開閉で個室化することができ、朝昼はLDKと連続した広々とした空間、夜はカーテンで囲われた睡眠の空間として時間に合わせて表情の変わる島を作った。島の角・床の間はR形状とすることで柔らかさを持たせ空間のアクセントとなるよう配慮した。

次に東面の出窓を木でフレーミングすることで大きな1つの窓となるように再編集し、窓に沿って5.5mの長さのキッチン兼ワークスペースを配置した。キッチンは長さと奥行きを活かしたゆとりある計画で、島の背面の隠れたワークスペースは人目を気にせず作業に集中できる環境を大空間の中に整えた。

建築家によるテキストより

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。