all photos©長谷川健太
大野友資 / DOMINO ARCHITECTSが設計した、東京・渋谷・道玄坂のカフェのエントランス周りのデザイン「FabCafe Tokyo エントランス」です。
製作は非常に高度な技術を持つ木工家具メーカーの飛騨産業に依頼した。設計者と施工者の間でのディテールの検討は図面を介してではなく、全て3DCGのモデルを用いて行われた。三次元的な角度の指示は図面化をすると逆に難しくなったため、設計で用いた三次元データをもとに治具を制作することで角度を数値で表現することなく材を加工している。無理に図面化を行わず、かといって過度に職人の経験や技術に頼りすぎることもなく非常に精緻でシャープな納まりが実現され、結果として木の質感を持ちながらCGのようにもグラフィックのようにも見える、不思議な質感を持ったエントランスとなった。