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【ap job更新】 地域に根を生やし、公共施設から住宅までを手掛ける「株式会社 三省設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 地域に根を生やし、公共施設から住宅までを手掛ける「株式会社 三省設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 地域に根を生やし、公共施設から住宅までを手掛ける「株式会社 三省設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中神話の里トイレ ©Fujinari Miyazaki

地域に根を生やし、公共施設から住宅までを手掛ける「株式会社 三省設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社三省設計事務所では設計スタッフ「経験者、一級建築士の有資格者」を募集します。

弊社は長崎県長崎市を拠点に、GA JAPANに掲載された「神話の里トイレ」をはじめとして、公共施設、福祉施設、住宅など大小さまざまな建築の設計・監理を手掛けています。設計プロポーザル・コンペにも積極的に参加しており、PFI事業へも参画しております。本年度も様々な公共案件の設計・監理が進行中です。業務増大に伴い新規スタッフの募集を行います。

弊社は長崎県長崎市という地方都市に拠点を置き、地元に根をしっかりと生やし、地元ならではの独特の地形や気候へ真摯に向き合うことを心掛け建築をつくってきました。小規模住宅から大規模な公共建築まで、幅広い知識・技術を習得し、基本設計から竣工までの一連の建築設計の仕事を経験できます。

長崎は海と山に挟まれた土地が多く、港から発展したまちです。一町を除いてすべての市町村が海に面し、島の数も日本一であり、港町の風景が生活の一部となって溶け込んでいます。また長崎には「和華蘭」というごちゃまぜ感が魅力のちゃんぽん文化があり、多彩で多様な文化が交わって形成された独特の街並みも数多くあります。

代表の田中健一郎は「INTERMEDIA」で設計経験を積み、2010年三省設計事務所に入所後、取締役を務め、県立ろう学校や口之津港ターミナルビル、南島原市学校給食センターの設計プロポーザルでは最優秀賞を受賞しました。現在は設計活動と同時に長崎総合科学大学建築学コースにて非常勤講師を務めています。

これからの建築を共に考え、実現し、議論していけるような意欲的な人と一緒に仕事がしたいと思っています。意欲と熱意にあふれた方々を歓迎いたします。

村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・渋谷区のギャラリー「編阿弥庵」。伝統と前衛を融合させるブランドの為に計画。既存躯体に可能性を見いだし、施主の理念と共鳴する“新旧や素材の質の違いを融合”させる空間を志向。新規仕上は黒和紙と白塗装に限定して不完全な状態を意図的に作る
村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・渋谷区のギャラリー「編阿弥庵」。伝統と前衛を融合させるブランドの為に計画。既存躯体に可能性を見いだし、施主の理念と共鳴する“新旧や素材の質の違いを融合”させる空間を志向。新規仕上は黒和紙と白塗装に限定して不完全な状態を意図的に作る1階、エントランスからホールを見る。 photo©橋原大典
村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・渋谷区のギャラリー「編阿弥庵」。伝統と前衛を融合させるブランドの為に計画。既存躯体に可能性を見いだし、施主の理念と共鳴する“新旧や素材の質の違いを融合”させる空間を志向。新規仕上は黒和紙と白塗装に限定して不完全な状態を意図的に作る2階、ショールーム photo©橋原大典
村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・渋谷区のギャラリー「編阿弥庵」。伝統と前衛を融合させるブランドの為に計画。既存躯体に可能性を見いだし、施主の理念と共鳴する“新旧や素材の質の違いを融合”させる空間を志向。新規仕上は黒和紙と白塗装に限定して不完全な状態を意図的に作る2階、ショールーム photo©橋原大典
村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・渋谷区のギャラリー「編阿弥庵」。伝統と前衛を融合させるブランドの為に計画。既存躯体に可能性を見いだし、施主の理念と共鳴する“新旧や素材の質の違いを融合”させる空間を志向。新規仕上は黒和紙と白塗装に限定して不完全な状態を意図的に作る2階、ショールーム photo©橋原大典

村上譲+菊田康平 / Buttondesignが設計した、東京・渋谷区のギャラリー「編阿弥庵 / AMUAMI-AN」です。
伝統と前衛を融合させるブランドの為に計画されました。建築家は、既存躯体に可能性を見いだし、施主の理念と共鳴する“新旧や素材の質の違いを融合”させる空間を志向しました。そして、新規仕上は黒和紙と白塗装に限定して不完全な状態を意図的に作りました。ギャラリーの公式ページはこちら

伝統技術ディレクター立川裕大によるプロダクトブランド「AMUAMI」。

AMUAMIは、素材に宿る命を尊重し、異なる要素を組み合わせて新しいものを生み出します。伝統と前衛を融合させ、職人の技術と最先端の技術が交わる場であり、使い手の想像力と共鳴し、共に「未来の骨董」を編んでいくことを目指すものづくりをしています。

編阿弥庵はその作品のためのギャラリーです。

建築家によるテキストより

ギャラリーとなる築50年RC造ビルの一室は、小ぶりな空間ながら2層のフロアに分かれたメゾネットタイプのつくりになっています。ビル全体で各部屋がズレた断面計画の建築になっており、限られた面積の室内にも広がりをもたらしています。解体前の視察の時点でも新築当時の設計の熱量を感じました。

幾度となくリフォームされてきた室内の解体を進めていくと純粋な構造体がむき出しとなり、当時のコンクリート型枠のズレや木レンガの埋め込み、墨出しの痕跡ですら一つの記憶としてインテリアの美しさに昇華できる可能性を感じました。

これを受けて設計を大きく変更した経緯があります。現れた躯体を再現できない唯一無二なデザイン要素と捉え、ブランドが持つコンセプトや作品と共鳴するような新旧や素材の質の違いを融合させることが今回の設計の要と考えました。

建築家によるテキストより

新たに内装に使用する素材は、大きく分けて黒い和紙と白い塗装のみとしました。この二つを床壁天井の境なく、かつ不規則に混在させる事で、不完全な状態を作為的に作り出し、それ自体をデザインの軸としています。

建築家によるテキストより
石嶋寿和 / 石嶋設計室による、石川・小松市の「山崎設備設計新社屋」。事業規模の拡大に対応する増築計画。意思疎通の活性化での“知的生産性の向上”を求め、上階の大半をカフェやジムなどの交流空間とした建築を考案。配管等が露出された天井は“設備計画の学習素材”としても機能
石嶋寿和 / 石嶋設計室による、石川・小松市の「山崎設備設計新社屋」。事業規模の拡大に対応する増築計画。意思疎通の活性化での“知的生産性の向上”を求め、上階の大半をカフェやジムなどの交流空間とした建築を考案。配管等が露出された天井は“設備計画の学習素材”としても機能外観 photo©迎崇 迎写真事ム所
石嶋寿和 / 石嶋設計室による、石川・小松市の「山崎設備設計新社屋」。事業規模の拡大に対応する増築計画。意思疎通の活性化での“知的生産性の向上”を求め、上階の大半をカフェやジムなどの交流空間とした建築を考案。配管等が露出された天井は“設備計画の学習素材”としても機能1階、エントランス photo©迎崇 迎写真事ム所
石嶋寿和 / 石嶋設計室による、石川・小松市の「山崎設備設計新社屋」。事業規模の拡大に対応する増築計画。意思疎通の活性化での“知的生産性の向上”を求め、上階の大半をカフェやジムなどの交流空間とした建築を考案。配管等が露出された天井は“設備計画の学習素材”としても機能2階、カフェ photo©迎崇 迎写真事ム所
石嶋寿和 / 石嶋設計室による、石川・小松市の「山崎設備設計新社屋」。事業規模の拡大に対応する増築計画。意思疎通の活性化での“知的生産性の向上”を求め、上階の大半をカフェやジムなどの交流空間とした建築を考案。配管等が露出された天井は“設備計画の学習素材”としても機能2階、ラウンジからスカイラボを見る photo©迎崇 迎写真事ム所

石嶋寿和 / 石嶋設計室が設計した、石川・小松市の「山崎設備設計新社屋」です。
事業規模の拡大に対応する増築計画です。建築家は、意思疎通の活性化での“知的生産性の向上”を求め、上階の大半をカフェやジムなどの交流空間とした建築を考案しました。また、配管等が露出された天井は“設備計画の学習素材”としても機能しています。施主企業の公式サイトはこちら

山崎設備設計は、WEBを活用した戸建住宅の設備設計業務を早期から行い、毎年業績を拡大してきた。
現在では、様々な用途にも進出し、更なる事業規模の拡大が見込まれている。今回の増築工事は、社員数の増加への対応と、社員同士のコミュニケーションの活性化による知的生産性の向上を目的としている。

建築家によるテキストより

2階は社員同士のコミュニケーションの場。スキップフロアや天井の変化で状況に応じた環境を提供する。カフェ、バー、ラウンジは、栄養満点の食事を提供する社員食堂やグラスを傾けながら熱い議論を交わす場としても利用され、スポーツジムで共に汗を流すことで、健康経営の推進や社員同士の交流が促進され、更なる業績向上寄与すると考えた。吹抜上部に浮かぶ四周ガラス張りのスカイラボは、社屋内を一望できるとともに、白山連峰の景色を同時に享受できるこの社屋一の場であり、象徴的につくりあげた。

建築家によるテキストより

均等スパンのスケルトン天井は、構造の美しさが際立ち、設備計画の学習素材としても活用している。通常は天井内に隠れてしまう、配線や配管のルート、接合方法等、実物を見て学べる設計とした。

建築家によるテキストより
井上亮+吉村明 / Inoue Yoshimura studioによる、神奈川・鎌倉市の「木洞窟の住居」。日照が懸念される“谷”の様な敷地に計画。与件の下に“明るい空間”を求め、建面を限度まで使ったヴォリュームの上階に3つの吹抜を設けて採光する構成を考案。大きな気積で家族間の“心地よい距離感”も生み出す
井上亮+吉村明 / Inoue Yoshimura studioによる、神奈川・鎌倉市の「木洞窟の住居」。日照が懸念される“谷”の様な敷地に計画。与件の下に“明るい空間”を求め、建面を限度まで使ったヴォリュームの上階に3つの吹抜を設けて採光する構成を考案。大きな気積で家族間の“心地よい距離感”も生み出す外観 photo©渡邊聖爾
井上亮+吉村明 / Inoue Yoshimura studioによる、神奈川・鎌倉市の「木洞窟の住居」。日照が懸念される“谷”の様な敷地に計画。与件の下に“明るい空間”を求め、建面を限度まで使ったヴォリュームの上階に3つの吹抜を設けて採光する構成を考案。大きな気積で家族間の“心地よい距離感”も生み出す1階、リビング photo©渡邊聖爾
井上亮+吉村明 / Inoue Yoshimura studioによる、神奈川・鎌倉市の「木洞窟の住居」。日照が懸念される“谷”の様な敷地に計画。与件の下に“明るい空間”を求め、建面を限度まで使ったヴォリュームの上階に3つの吹抜を設けて採光する構成を考案。大きな気積で家族間の“心地よい距離感”も生み出す2階、廊下2からリビングを見下ろす。 photo©渡邊聖爾

井上亮+吉村明 / Inoue Yoshimura studioが設計した、神奈川・鎌倉市の「木洞窟の住居」です。
日照が懸念される“谷”の様な敷地に計画されました。建築家は、与件の下に“明るい空間”を求め、建面を限度まで使ったヴォリュームの上階に3つの吹抜を設けて採光する構成を考案しました。また、大きな気積で家族間の“心地よい距離感”を生み出すことも意図されました。

鎌倉の古い分譲地の1区画の建替え計画である。古家付きの土地を購入し、古家を解体してからの新築計画となった。施主は、小さな子供3名と夫婦の5人家族。遊びたい盛りの活発な男の子3名が住むこと、元々庭付きのマンションで暮らしていたこともあり、庭をつくること、そして鎌倉の風致地区を満たすように敷地の周囲に空地と植栽を植えていくことが必須条件であった。

建築家によるテキストより

土地は、ゆったりと2階建てが建てられる程度に広く、角地であったため採光に関しては比較的有利であったが、南側に行くほど土地が高く、南の隣地地盤面は、計画宅地よりも約2m程度上がっていたので、1階における南側からの採光は難しい状況にあった。また、東西方向には、少し離れると小高い丘と木々があり、計画地は、谷の下にあるような状態であったため日照時間が短いことも予想された。

建築家によるテキストより

谷のような立地に明るい空間をつくりたい。そんな想いで計画はスタートした。計画としては、敷地に対する建築面積を目いっぱいにとりながら、2階には大中小の穴(吹抜)を設ける計画とした。

吹抜上部の窓を介して下階へと心地よい光を入れることで、採光面で不利な状況を解決しつつ、住空間の気積を増やして5人家族が同じ空間にいても心理的に心地よい距離感を生み出そうと考えた。

建築家によるテキストより
稲山貴則建築設計事務所による、神奈川・逗子市の「緑道の家」。奥側で“緑道”に面する旗竿敷地に計画。豊かな環境を最大限に導入する空間を求め、床レベルと窓配置等の操作で歩行者の視線を意識せず“自然を眺められる”内外の関係性を構築。緑道と共に過ごす生活を提案する
稲山貴則建築設計事務所による、神奈川・逗子市の「緑道の家」。奥側で“緑道”に面する旗竿敷地に計画。豊かな環境を最大限に導入する空間を求め、床レベルと窓配置等の操作で歩行者の視線を意識せず“自然を眺められる”内外の関係性を構築。緑道と共に過ごす生活を提案する外観、緑道側から見る。 photo©鳥村鋼一
稲山貴則建築設計事務所による、神奈川・逗子市の「緑道の家」。奥側で“緑道”に面する旗竿敷地に計画。豊かな環境を最大限に導入する空間を求め、床レベルと窓配置等の操作で歩行者の視線を意識せず“自然を眺められる”内外の関係性を構築。緑道と共に過ごす生活を提案する1階、ダイニングからリビングを見る。 photo©鳥村鋼一
稲山貴則建築設計事務所による、神奈川・逗子市の「緑道の家」。奥側で“緑道”に面する旗竿敷地に計画。豊かな環境を最大限に導入する空間を求め、床レベルと窓配置等の操作で歩行者の視線を意識せず“自然を眺められる”内外の関係性を構築。緑道と共に過ごす生活を提案するロフト階、リビングとダイニングを見下ろす。 photo©鳥村鋼一

稲山貴則建築設計事務所が設計した、神奈川・逗子市の「緑道の家」です。
奥側で“緑道”に面する旗竿敷地に計画されました。建築家は、豊かな環境を最大限に導入する空間を求め、床レベルと窓配置等の操作で歩行者の視線を意識せず“自然を眺められる”内外の関係性を構築しました。また、緑道と共に過ごす生活を提案することも意図されました。

神奈川県逗子市の「緑道」に面した敷地に建つ家族4人のための住宅。

敷地は旗竿地で、緑道にはシダレザクラをはじめとする沢山の木々が生え、夏には蛍も飛び交う小さな小川も流れている。この緑道の環境を目一杯室内に取り込むことと、休日はハイキングに向かう人などで人通りのある緑道というパブリックな場所に配慮することを同時に検討し設計を進めた。

建築家によるテキストより

具体的には、緑道に隣接するリビングのレベルを1FLより1450mm上げ、その下には1FLより720mm下げた和室を挿入し、1FLのダイニング・キッチンとスキップフロアの関係をつくる。この床のレベル差により室内と緑道を歩く人との視線をずらし、ダイニングからはリビングと和室がバッファーとなり緑道を歩く人からの視線を遮りながら緑道の緑を眺めることのできる関係をつくった。そして南側には家の中心と少し軸をずらした三角形の大きな出窓のような空間をつくり、緑道への別の視線とハイサイド窓からの採光を獲得する。

建築家によるテキストより

「緑道」という環境に対して、床のレベル差や窓の配置、窓の向きによって程よい緑道との距離を保ちながら緑道と共に過ごす生活の提案。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 “やわらかい公共性”を志向し、環境と繋がる様々な建築を手掛ける「TA+A」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 “やわらかい公共性”を志向し、環境と繋がる様々な建築を手掛ける「TA+A」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 “やわらかい公共性”を志向し、環境と繋がる様々な建築を手掛ける「TA+A」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中湖の駅さめうらカヌーテラス ©Shigeo Ogawa / 新建築2020年11月号 日経アーキテクチュア 2021年10月号特別版

“やわらかい公共性”を志向し、環境と繋がる様々な建築を手掛ける「TA+A」の、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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私たちTA+Aは2014年に創業し、今年で10年目を迎えました。「その先の出来事を生む建築」をテーマに、様々な用途の建築や空間を作ってきました。

特に近年は「やわらかい公共性」について意識しています。
規模の大小や使われ方も様々な建築が、まちや都市と緩やかに繋がる過程について日々考えています。中山間地の場所の魅力、長く使われるための事業性、再生が生む建築への愛着、元あった自然の継承や風景との対話など、一つ一つの建築を生み出す時に眼前にあるそういった事象たちが波紋の様に滲みあい広がりまちや都市に繋がることを、日々の些細なやりとりの中の気づきを繊細に感じながら設計をしています。

また代表は京都芸術大学大学院で地域デザインスタジオを主宰し、地域の自律性や他律性について学生と一緒にフィールドワーク等を経て考えながら日々設計業務に取り組んでいます。

建築の設計と同時に、ブランディングなどを扱い、事業や生活の仕組みを考えて提案するプロジェクトも手掛けています。その場所の持つ社会性や経済性についてクライアントとの対話を通じて、バリューを建築として見える形にし、後世に引き継ぐことを目指しています。

今年の2月にも募集をさせていただき、意欲のある若いスタッフを3名採用しました。
新卒のスタッフが殆どでしたが早速色々なプロジェクトを伸び伸びと担当してくれ、頼もしく成長しています。今年はチームで提案した兵庫県の道の駅再整備計画のプロポーザルで特定され、地域に通いながら取り組むことも経験しました。

三野貞佳 / アリアナ建築設計事務所による、京都市の「西ノ京の家」。様々な使い方を想定した“うなぎの寝床”に建つ住宅。限られた敷地の有効活用を求め、空間を分断しない“Y字の門型トラス”で支える建築を考案。“三枚の扉”を導入して用途に合わせた繋がり方の調整も可能とする
三野貞佳 / アリアナ建築設計事務所による、京都市の「西ノ京の家」。様々な使い方を想定した“うなぎの寝床”に建つ住宅。限られた敷地の有効活用を求め、空間を分断しない“Y字の門型トラス”で支える建築を考案。“三枚の扉”を導入して用途に合わせた繋がり方の調整も可能とする外観、夜景 photo©エスエス大阪 土出将也
三野貞佳 / アリアナ建築設計事務所による、京都市の「西ノ京の家」。様々な使い方を想定した“うなぎの寝床”に建つ住宅。限られた敷地の有効活用を求め、空間を分断しない“Y字の門型トラス”で支える建築を考案。“三枚の扉”を導入して用途に合わせた繋がり方の調整も可能とする1階、居室兼倉庫から食事場を見る。 photo©エスエス大阪 土出将也
三野貞佳 / アリアナ建築設計事務所による、京都市の「西ノ京の家」。様々な使い方を想定した“うなぎの寝床”に建つ住宅。限られた敷地の有効活用を求め、空間を分断しない“Y字の門型トラス”で支える建築を考案。“三枚の扉”を導入して用途に合わせた繋がり方の調整も可能とする1階、屋外デッキからサニタリールーム(離れ)を見る。 photo©エスエス大阪 土出将也

三野貞佳 / アリアナ建築設計事務所が設計した、京都市の「西ノ京の家」です。
様々な使い方を想定した“うなぎの寝床”に建つ住宅です。建築家は、限られた敷地の有効活用を求め、空間を分断しない“Y字の門型トラス”で支える建築を考案しました。また、“三枚の扉”を導入して用途に合わせた繋がり方の調整も可能としています。

場所は京都の西ノ京円町。東西にのびる丸太町通りを北へ一本入った、静かな住宅地にぽかりと取り残された小さな敷地がある。
近くに暮らすクライアントが、増えてきた自身の愛用品を収容する倉庫を建築するために買い増した敷地である。

建築家によるテキストより

敷地面積はわずか17坪。間口4m、奥行14mのうなぎの寝床。
ここに倉庫の機能に加え、寝泊まりが可能な住宅設備一式を備えた小さな住宅を建築した。また小売業を営むクライアントが気ままにワーケーションをしたり、不定期の販売イベントの開催なども想定した多様な空間のあり方を考えた。

建築家によるテキストより

主体構造は狭小地での施工性、建築コストなどを考慮し木造で建築することになった。
しかし、間口が狭く一般的な軸組構造では耐力壁により荷物を置くと使い道が限定されるだけでなく、小さな空間を分断し、より閉塞感を生んでしまう。そこで、1階の居室(+倉庫)と一部2階の一室を包括する切妻屋根で覆い、Y字に組んだ門型トラスで支える架構を考えた。

方杖がリズミカルに連続する母屋を抜けるとアウトドアキッチンを備えた中庭、そして、その奥の離れ(風呂、洗面、トイレを配備)へとつづく。この空間は3枚の扉により自由に内外を仕切り、また、開放することができる。いずれも防火袖壁又は防火塀により隣地からの延焼を防ぐことで、高い開放性を実現することができた。

建築家によるテキストより
ザハ・ハディド事務所による、チェコ・プラハの複合ビル「マサリチカ」。歴史的な駅と一体化し公共広場も提供する建築。旧市街の建築や都市と呼応するファサードを備えると共に、ホームや駅周辺の様々な場所への交通路を再編。上層のオフィスでは各フロアから屋外テラスへの出入りも可能
ザハ・ハディド事務所による、チェコ・プラハの複合ビル「マサリチカ」。歴史的な駅と一体化し公共広場も提供する建築。旧市街の建築や都市と呼応するファサードを備えると共に、ホームや駅周辺の様々な場所への交通路を再編。上層のオフィスでは各フロアから屋外テラスへの出入りも可能 photo©BoysPlayNice
ザハ・ハディド事務所による、チェコ・プラハの複合ビル「マサリチカ」。歴史的な駅と一体化し公共広場も提供する建築。旧市街の建築や都市と呼応するファサードを備えると共に、ホームや駅周辺の様々な場所への交通路を再編。上層のオフィスでは各フロアから屋外テラスへの出入りも可能 photo©BoysPlayNice
ザハ・ハディド事務所による、チェコ・プラハの複合ビル「マサリチカ」。歴史的な駅と一体化し公共広場も提供する建築。旧市街の建築や都市と呼応するファサードを備えると共に、ホームや駅周辺の様々な場所への交通路を再編。上層のオフィスでは各フロアから屋外テラスへの出入りも可能 photo©BoysPlayNice

ザハ・ハディド・アーキテクツによる、チェコ・プラハの複合ビル「マサリチカ」です。
歴史的な駅と一体化し公共広場も提供する建築です。旧市街の建築や都市と呼応するファサードを備えると共に、ホームや駅周辺の様々な場所への交通路を再編しています。また、上層のオフィスでは各フロアから屋外テラスへの出入りも可能となっています。


こちらはリリーステキストの翻訳です

マサリチカの建設が完了

ファサードが完成したプラハのマサリチカビルは、街の新しい市民スペースへのアクセスを提供する循環ルートで定義されています。21世紀のワークスタイルに合わせて設計されたオフィススペースで、市内の企業セクターの継続的な成長を支える、28,000㎡のマサリチカのオフィスと商業の開発は、東側のセクションが7層、西側のセクションが9層となっています。

チェコ国鉄による歴史的なマサリク駅の近代化と一体化し、線路の上に部分的に新しい公共広場を設けるマサリチカのデザインは、地下の鉄道ホームへのアクセスを向上させ、駅の両側にあるフローレンツとハイバーンスカを結ぶ新しい歩行者ルートを提供します。

南にはマサリク駅の鉄道ホーム、北にはナ・フロレンシ通り、東にはウィルソノヴァ高架高速道路に囲まれたマサリチカは、数十年間放置されていた廃墟に建設されました。西側のマサリッカは、ハヴリコヴァ大通りにある既存の駐車場に代わり、市内の鉄道、トラム、バス網を結ぶインターチェンジを備えた新しい公共広場になります。それは、郊外鉄道の利用客や、現在建設中のプラハ国際空港への特急列車を利用する人々にとって、市への歓迎のゲートウェイとなるのです。

市の中心部にあるスタロメスト広場から1キロ東に位置するマサリチカのデザインは、「100本の尖塔の黄金都市」として知られるプラハ旧市街の建築とアーバニズムとの対話を確立しています。マサリチカのファサードには外部フィンが設けられ、夏の日射遮蔽に貢献するとともに、プロジェクトの水平性のコンポジションを、旧市街の尖塔に面した西側ファサードの垂直性へと変化させています。

LEEDプラチナ認証を目指すマサリッカのファサードは二重断熱構造を取入れており、すべての執務エリアと共用スペースに最適な自然光が入るようになっています。滝状のテラスが2棟のビルを仕切り、東側のファサードにも同様のテラスがあるため、どのオフィスフロアからも広々とした屋外スペースに直接アクセスできます。共用ルーフガーデンからは、市街地のパノラマビューが楽しめます。ハイブリッド換気は、廃熱回収システムを備えた高効率プラントによってサポートされ、ビルのスマート管理システムは、エネルギー消費を削減するために環境制御を継続的に監視と調整をします。

阿部悠子設計アトリエによる、熊本市の二世帯住宅「本山の自邸」。住宅等が建て込む地域に計画。近隣との距離の確保を求め、“閉じた家型のヴォリューム”の中に設けた“細長い中庭”を中心に生活が展開する構成を考案。環境との繋がり方を操作した中庭で雑多な状況も美しく見せる
阿部悠子設計アトリエによる、熊本市の二世帯住宅「本山の自邸」。住宅等が建て込む地域に計画。近隣との距離の確保を求め、“閉じた家型のヴォリューム”の中に設けた“細長い中庭”を中心に生活が展開する構成を考案。環境との繋がり方を操作した中庭で雑多な状況も美しく見せる外観 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
阿部悠子設計アトリエによる、熊本市の二世帯住宅「本山の自邸」。住宅等が建て込む地域に計画。近隣との距離の確保を求め、“閉じた家型のヴォリューム”の中に設けた“細長い中庭”を中心に生活が展開する構成を考案。環境との繋がり方を操作した中庭で雑多な状況も美しく見せる1階、玄関からラウンジを見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
阿部悠子設計アトリエによる、熊本市の二世帯住宅「本山の自邸」。住宅等が建て込む地域に計画。近隣との距離の確保を求め、“閉じた家型のヴォリューム”の中に設けた“細長い中庭”を中心に生活が展開する構成を考案。環境との繋がり方を操作した中庭で雑多な状況も美しく見せる2階、テラスから中庭を見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE

阿部悠子設計アトリエが設計した、熊本市の二世帯住宅「本山の自邸」です。
住宅等が建て込む地域に計画されました。建築家は、近隣との距離の確保を求め、“閉じた家型のヴォリューム”の中に設けた“細長い中庭”を中心に生活が展開する構成を考案しました。また、環境との繋がり方を操作した中庭で雑多な状況を美しく見せる事も意図されました。

設計者の自邸。約40坪の敷地に祖母、父母、子ども2人、2世帯5人の暮らす住宅であり、設計者の仕事場。

昔ながらの住宅密集地。計画地西側には長年放置された空き家、南側には老人ホームが建ち、東側は老人ホームの機械設備が並ぶ。北側の前面道路からみると、日差しの乏しい陰鬱な環境であった。

建築家によるテキストより

将来を予測しづらく、周囲に開きにくい環境と一旦距離をとるために、敷地いっぱいに閉じた家型のボリュームをつくり、その中に細長い中庭を設ける計画とした。

建築家によるテキストより

幅一間の小さな中庭は、住宅とアトリエのアプローチを兼用している。壁で囲まれ、プライバシーを確保した1階の中庭と繋がるように、内外を一体に感じられる玄関ラウンジを設けた。洗面・トイレの水廻りをコアとして、回遊できる動線の中に、庭を眺められるガラス張りの浴室、家事のできる階段下カウンター、祖母が寛げるラウンジなど、小さな居場所を埋め込みながら、限られた空間で2世帯が気づまりにならない工夫をしている。

一方2階レベルでは、中庭の外壁に設けた開口部によって、周辺環境と繋がる。フレーミングされた周辺環境をインテリアのように室内に取り込み、広がりのある、明るい空間をつくっている。

建築家によるテキストより
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、オランダのオフィスビル「アポロラーン171」。近代的なビルと歴史的な住宅が混在する緑豊かな大通り沿いの敷地。近隣との結びつきを求め、ファサードに“ガラス”と“レンガ”を用いた二面性を持つ建築を考案。既存建物の基礎を活用し廃棄量を最小限にも抑える
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、オランダのオフィスビル「アポロラーン171」。近代的なビルと歴史的な住宅が混在する緑豊かな大通り沿いの敷地。近隣との結びつきを求め、ファサードに“ガラス”と“レンガ”を用いた二面性を持つ建築を考案。既存建物の基礎を活用し廃棄量を最小限にも抑える photo©Ossip van Duivenbode, courtesy of OMA
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、オランダのオフィスビル「アポロラーン171」。近代的なビルと歴史的な住宅が混在する緑豊かな大通り沿いの敷地。近隣との結びつきを求め、ファサードに“ガラス”と“レンガ”を用いた二面性を持つ建築を考案。既存建物の基礎を活用し廃棄量を最小限にも抑える photo©Ossip van Duivenbode, courtesy of OMA
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、オランダのオフィスビル「アポロラーン171」。近代的なビルと歴史的な住宅が混在する緑豊かな大通り沿いの敷地。近隣との結びつきを求め、ファサードに“ガラス”と“レンガ”を用いた二面性を持つ建築を考案。既存建物の基礎を活用し廃棄量を最小限にも抑える photo©Ossip van Duivenbode, courtesy of OMA

OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、オランダ・アムステルダムのオフィスビル「アポロラーン171」です。
近代的なビルと歴史的な住宅が混在する緑豊かな大通り沿いの敷地に計画されました。建築家は、近隣との結びつきを求め、ファサードに“ガラス”と“レンガ”を用いた二面性を持つ建築を考案しました。また、既存建物の基礎を活用し廃棄量を最小限にも抑えました。


こちらはリリーステキストの翻訳です

OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンの設計によるアポロラーン171がアムステルダムで開業

アムステルダムの最新ハイエンド・オフィスビル、アポロラーン171が本日開業しました(※2023年12月12日)。OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンの設計によるKroonenberg Groep社のためのオフィス建築は、透明性と触感を特徴とし、近隣の20世紀初頭のベルラーヘ建築と呼応しています。

Kroonenberg GroepのCEO、レスリー・バンベルガーは述べています。
「アポローランのこの目立つ場所に、私たちは近隣全体に大きな影響を与える美しいオフィスビルを一緒に作りました。周囲の環境に合わせたデザインで、ごく自然に溶け込んでいます。私たちは、街にこの素晴らしい施設が加わったことを誇りに思っています」

OMAのマネージングパートナーで建築家のデイヴィッド・ジャーノッテンは述べています。
「アポロラーン171の周辺には、ブティック・オフィスビル、住宅、高級ホテルが混在しています。私たちの中心的な意図は、新しい建築を形と素材を通して活気ある近隣地域と結びつけることであり、それとは対照的に、オリジナルのJPモルガンの建物は銀行のセキュリティ上の必要性からより孤立していました。私たちのデザインでは、アポロラーン171に沿って連なるガラスのヴォリュームが建物に魅力的な特徴を与え、一方、住宅街のティティアンストラートに面したレンガ造りのファサードは、ベルラーヘの歴史的建築を想起させます」

アポローランは、アムステルダム南部に位置する緑豊かな大通りで、歴史的な都市型ヴィラと、住宅やオフィスを収容する近代的なビルが混在する地区です。オランダのモダニズム建築家H.A.マースカントが設計したヒルトン・ホテルは、この地域の象徴です。1980年代、アポロラーン沿いの角地に、大部分が不透明なファサードのJPモルガン・ビルが建設されました。それは、OMAを含む他のエントリーを抑えてコンペで優勝したヴィム・クイストのデザインに続くものでした。その後、このビルがJPモルガンのワークスペースから賃貸オフィスへと変貌を遂げるにつれ、オリジナルのデザインは新たな機能的ニーズを満たすことができなくなりました。アポロラーン171は、周辺環境と一体化した、よりオープンな執務環境を提供する現代的なオフィスとして開発されました。

新しい5階建てのビルの形は、オリジナルのJPモルガン銀行の外壁を忠実になぞったものです。対照的な素材が建築に二重の性格を与えています。アポロラーン171の一面は、日本の3Dジグソーパズルを参考に構成されたガラスのボリュームで定義されています。ヴォリュームは近隣のビルのスケールに合わせて設計され、ガラスは豊かな採光をもたらし、アポローランの緑をオフィス内部にまで広げています。ロビーとメイン・サーキュレーション・コアの主な仕上げ材は緑色の大理石で、アポロラン沿いの緑豊かな植物と調和しています。ティティアンストラート側では、建物は階段状になっており、特注デザインのレンガが織り込まれ覆われています。そして、スケール、色、触感を通じて、この地域の歴史的な住宅を想起させます。建物の形状は、テナントが使用する屋上庭園を含む複数のテラスをもたらしました。

最も注目を集めたトピックス[期間:2023/12/11-12/17]
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/12/11-12/17]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/12/11-12/17)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 諸江一紀建築設計事務所による、愛知・一宮市の「家具工房とピアノ教室のある家」。歴史ある街道に面する敷地。道行く人が仕事の様子を感受できる建築を求め、工房と作業場にもなる庭を通りに向かって開放する構成を考案。街との接点となる“少しだけ開かれた家”は住まい手の地元への意識も変える
  2. 佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す
  3. 徳野由美子建築設計事務所による、福岡市の住戸改修「梅光園の家」。団地の正方形に近い形状の区画。外部環境の享受を求め、間口幅を活かしたバルコニーに面する“家族のくつろぎの空間”から光と風が住戸全体に行渡る構成を考案。明確なゾーニングは家族に必要な距離感の創出も意図
  4. 村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京の住戸改修「足立小台のアパートメント」。一階の庭のある区画での計画。限られた面積で“豊かな住空間”を作る為、暮らしの原点に立ち返る対話を行い“特定の寝室を持たない”生活に着到。個室の無い“曖昧な平面”とし床の高低差や素材の切替で空間を構築
  5. noizによる、京都市の宿泊施設「ABiz Hotel」。歴史的風情と現代の賑わいを併せ持つ地域に計画。新旧の性質の共存を求め、伝統建築の要素を抽象化して再構成したファサードを持つ建築を考案。縦格子等に“川面の揺らめき”を思い描いたデジタルパターンも用いる
  6. 御手洗龍建築設計事務所による、埼玉・所沢市の複合ビル「Grove」。“無機質な高層化”が進む街中の細長い敷地。環境と動的な関係を紡ぐ“新たな積層建築”を求め、ひとつの規則に縛られない“筋書のない建築”を志向。雑木林の様な構造体を頼りに“アドホック”な設計を積み重ねる
  7. 建築家の千葉学と西澤徹夫の対談「穴が開くほど見る―建築写真から読み解く暮らしとその先 第9回」の動画がLIXILのサイトで期間限定で無料配信。其々が選んだ、アルド・ファン・アイク、吉村順三、OMA、香山アトリエ/環境造形研究所の作品の写真を題材に、建築と写真の関係性や可能性を議論
  8. 山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京・渋谷区のギャラリー「NANZUKA UNDERGROUND」。実験的な姿勢のアートギャラリーの為に新築で計画。法規制と要望から形態を導き出し、所属作家が外壁ペイント等を施して“それ自体がアートピース”となる建築を具現化。屋外部分も展示可能なように素材等を選択
  9. 倉俣史朗の椅子「ミス・ブランチ」が、サザビーズのオークションのデザイン製品として、史上最高額で落札
  10. 竹中和哉 / 空-KEN design officeによる、大阪市の、多目的スペース「ソソラソウ」。企業ビルの最上階の一角にある交流と発信の場。与件の屋外からのアクセスを活かし、内外も繋げる高低差のある床面で空間を“緩やかに”間仕切る構成を考案。“大小様々な曲線”を導入して様々な感覚の居場所も作る
  11. 藤本壮介+東畑建築事務所+梓設計による、2025年大阪・関西万博の「大屋根(リング)」。外側高さ約20mで内径約615mの世界最大級の木造建築。会場の主動線として交通空間であると共に、雨風等を遮る快適な滞留空間としても機能。屋上には緑の丘が広がり瀬戸内海の景観を眺望
  12. 湯浅良介による建築展「BLINK」。品川区の“same gallery”で開催。空間そのものを対象とした展示を求め、複数の鏡を用いて“光と影”と“反射と遮断”をギャラリーに導入するインスタレーションを考案。鏡は作家の松尾慎二と共同で制作
  13. 小山光+KEY OPERATIONによる、東京・豊島区の「池袋テラスビル」。駅前の間口の狭い敷地に建つ商業ビル。隣接建物の後退に着目し、角部に積層させたテラスが“大きな袖看板”の様に賑わいを周知する建築を考案。軒裏を第二のファサードと捉えて意識的な素材選択と照明計画も行う
  14. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  15. 坪井秀矩 / 坪井建築設計事務所による、大阪市の店舗「ICHIKO ICHIE 阪急三番街店」。歴史ある企業が手掛けるインセンスの店。“素材そのものの香りを活かす”という理念の表現を求め、自然素材と手仕事で作る空間を志向。加工で様々な表情になる“本小松石”を中央に据え“香り”の象徴として見せる
  16. ザハ・ハディド事務所による、中国・珠海市の「珠海金湾市民芸術センター」。舞台芸術・科学・美術の三施設を内包する建築。現代の創造拠点として、公共広場を中心に諸機能を配置し“渡り鳥の飛行パターン”を参照した形の屋根で覆う構成を考案。特徴的な屋根は施工性や機能性も考慮して設計
  17. 五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の「市松の家」。住宅街の角地に計画。暮らしの変化に柔軟に応える存在を目指し、諸機能を収めた“大きな壁柱”を対角線上に配置してスラブを片持ちで支える建築を考案。柱と床を行き来して“思い思いの場で生活できる”空間を作る
  18. 鈴木理考建築都市事務所+座二郎+高橋みのり による、東京の、建蔽率50%の敷地を最大限活用する為に屋根のないリビングを計画した住宅「オープンスカイハウス」
  19. 早坂直貴+斧田裕太 / 邸宅巣箱による、神奈川・葉山町の住宅「ポジティブ・イミテーション」。海沿いの別荘地に計画。イミテーション肯定での“豊かな建築体験”の創出を意識し、眺望確保の為の“仮想の崖”の上に“大開口の平家”を載せる構成を考案。模造品を“現代技術の結晶”として捉え“美点”を見出す
  20. 鈴木知悠 / 地域価値共創センターによる「SHOPKIT」。街の様々な場の活性化を意図した装置。ビル建替時の遊休地の活用方法への疑問を出発点とし、明るく親しみ易い空間が“即席で立ち上がる”仕組みを考案。都市の中の自然空間の肯定と個人の振舞の促進も意図

スキーマ建築計画の長坂常へのインタビュー「予算から自由になるための創意」。“デザイン手法”から“事務所の運営”までも語る内容。聞き手をCHArの連勇太朗が務める

スキーマ建築計画の長坂常へのインタビュー「予算から自由になるための創意」がLIXILのウェブサイトで公開されています。“デザイン手法”から“事務所の運営”までも語る内容です。聞き手をCHArの連勇太朗が務めています。

「建築とまちのぐるぐる資本論」の取材第6回はスキーマ建築計画を主宰し、ローコストの小さな立ち飲み屋から世界的なブランドの店舗まで一貫して手掛けている長坂常さんにお話を伺った。また、尾道の「LLOVE HOUSE ONOMICHI」や「イソップ吉祥寺店」、「武蔵野美術大学16号館」などいくつかの建築をめぐった。建築が使われ、変化していくことを積極的に捉えるそのデザイン手法から事務所の運営まで、オープンに語ってくださった。

木村松本建築設計事務所のウェブサイトがリニューアル デヴィッド・チッパーフィールドのプリツカー賞授賞式の動画。2023年5月にギリシャ・アテネで行われたもの

デヴィッド・チッパーフィールドのプリツカー賞(2023年)授賞式の動画です。2023年5月にギリシャ・アテネで行われたものです。アーキテクチャーフォトでは、チッパーフィールドの代表作品の写真と受賞時のリリーステキストを特集記事として紹介しています。

(翻訳)
プリツカー賞45周年を記念したこのドキュメンタリービデオには、5月24日にアテネの古代アゴラで開催された授賞式で、2023年受賞者のデイヴィッド・チッパーフィールド、マレヴァ・グラボウスキー、ハイアット財団会長のトム・プリツカー、審査委員長で2016年受賞者のアレハンドロ・アラヴェナが行ったスピーチが収録されています。

ビデオには、過去にプリツカー賞を受賞したラファエル・モネオ(1996年)、ノーマン・フォスター(1999年)、ラファエル・アランダ、カルメ・ピジェム、ラモン・ヴィラルタ(2017年)、イヴォンヌ・ファレルとシェリー・マクナマラ(2020年)、アンヌ・ラカトンとジャン=フィリップ・ヴァッサル(2021年)、フランシス・ケレ(2022年)と、審査員のバリー・バーグドール、デボラ・バーク、スティーブン・ブレイヤー、アンドレ・コレア・ド・ラゴ、妹島和世(2010年受賞者)、ベネデッタ・タリアブーエ、ワン・シュウ(2012年受賞者)、そしてマヌエラ・ルカ=ダジオ事務局長のコメントが収録されています。

デヴィッド・チッパーフィールドはこう述べています。
「より良く、より美しい世界は、環境と平等という課題に焦点を当てなければならない。 これらの課題とは無関係に達成された建築は、あまり意味を持たなくなり、何をもって私たちが美しいと判断するかという感覚そのものに影響を与えることになるだろう」

また、セレモニーのハイライト版も公開されており、こちらは記事末尾に掲載します。

【ap job更新】 仲建築設計スタジオが、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
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仲建築設計スタジオの、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

仲建築設計スタジオでは、設計スタッフ(正社員)を募集します。募集人数は2~3名です。
われわれは、地域社会のための建築をつくっています。ここでは共同代表の仲と宇野だけでなく、スタッフも含めて「一人ひとりが建築家」です。自由闊達な議論をかわしながら建築を設計し、そして実現します。
このような創造の環境に加わりたい方を募集します。

【大切にしていること】
わたしたちは、「建築を提案し、実現し、持続させること」を大切にしています。

・提案
建築のデザインを通して、地域社会に関わりたいと考えます。そのための方法論としてわれわれはプログラムアプローチと環境アプローチを実践してきましたが、今後はこれら2つのアプローチを統合していこうと思います。一緒に探求したい方を歓迎します。

・実現
提案を実現することに最大の価値と歓びを見出します。建築はひとりでは完成しません。事務所内はもちろん、異なる分野の方々とのコミュニケーションが重要です。そんなコミュニケーションの輪に参加したい方を歓迎します。建築家の社会性を意識しながら、技術とプロセスを体得できます。

・持続
われわれの実践は、日常生活の場である建築を、社会的・環境的な循環の中に位置づけようとすることかもしれません。そのため、たとえば「経済」のように、いままではソフトだと考えられていた部分にも興味を持っています。持続可能な地域社会についての研究・提案は、財団や企業との共同研究という形を取ることもあります。

今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の店舗「PORT」。昭和竣工のビル内のヴィンテージと新品の衣類や家具を扱う店。ショップの個性に相応しい在り方を求め、既存の“素材に潜む美しさ”に敬意を払う設計を志向。床のテラゾーや天井のアルミパネルを磨き上げ再活用する
今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の店舗「PORT」。昭和竣工のビル内のヴィンテージと新品の衣類や家具を扱う店。ショップの個性に相応しい在り方を求め、既存の“素材に潜む美しさ”に敬意を払う設計を志向。床のテラゾーや天井のアルミパネルを磨き上げ再活用する店舗が入るビルの外観。1階に入居している。 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の店舗「PORT」。昭和竣工のビル内のヴィンテージと新品の衣類や家具を扱う店。ショップの個性に相応しい在り方を求め、既存の“素材に潜む美しさ”に敬意を払う設計を志向。床のテラゾーや天井のアルミパネルを磨き上げ再活用する売り場 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の店舗「PORT」。昭和竣工のビル内のヴィンテージと新品の衣類や家具を扱う店。ショップの個性に相応しい在り方を求め、既存の“素材に潜む美しさ”に敬意を払う設計を志向。床のテラゾーや天井のアルミパネルを磨き上げ再活用する売り場 photo©河田弘樹

今津康夫 / ninkipen!が設計した、大阪市の店舗「PORT」です。
昭和竣工のビル内のヴィンテージと新品の衣類や家具を扱う店です。建築家は、ショップの個性に相応しい在り方を求め、既存の“素材に潜む美しさ”に敬意を払う設計を志向しました。そして、床のテラゾーや天井のアルミパネルを磨き上げて再活用しました。店舗の公式サイトはこちら

ヴィンテージ家具とウィメンズの服を取り扱うセレクトショップのインテリアデザインである。

昭和40年竣工のビルは時が止まったように当時の姿のまま残されていて、セピアに燻んでしまっているが、丁寧な仕事と当時は最先端だったであろう素材に潜む美しさにすぐに魅了された。

建築家によるテキストより

半世紀かけて大量に積もった汚れを落とすことから始めることが、新しいものと古いものを同時に扱う店のパーソナリティに相応しいと思った。

建築家によるテキストより

床のテラゾーはポリッシャーのブラシを徐々に細かく変えながら何度も磨きあげて竣工時以上の輝きを取り戻し、タバコのヤニがこびり付いた天井のアルミパネルは剥離剤で洗浄し再利用し、数が足りないものは複製して補った。
エントランスのドアプレートは当時と変わらずに作り続けられていることに驚きながら、新しいものに取り替えた。

時計の針を戻すように鮮やかに蘇った直截的な空間の下、過去と現在を行ったり来たりしながら手に取る逸品は、どれもタイムレスな魅力を放っている。

建築家によるテキストより

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