伊東豊雄建築設計事務所が計画している、東京・渋谷区の分譲集合住宅の画像が、特設サイトに掲載されています。8住戸の分譲集合住宅で箱をずらして積み重ねた様な外観が特徴的です。敷地は、渋谷駅と恵比寿駅の中間くらいの場所の様です。
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木元洋佑建築設計室が設計した、埼玉・比企郡の「金笛しょうゆパーク」です。
老舗醤油蔵を開放して体験型施設とする計画です。建築家は、客人を迎え入れる場として、醤油造りに用いる“木桶”をモチーフにした飲食スペースを考案しました。また、製品について学ぶ為の“工場内の見学ルート”や“ショーウィンドウ”も整備しました。施設の公式サイトはこちら。
埼玉県の比企郡川島町にある創業230年の老舗醤油蔵「笛木醤油」の工場敷地内を一般に開放し、「しょうゆでつなぐみんなの笑顔」をキーワードに「食べる」「学ぶ」「買う」「遊ぶ」が体験できる施設を計画しました。
工場敷地内は工場の製造他本社機能としての事務所や、一部使われていないスペースなどがあり、既存建物を改修する事で一般のお客様を迎える為の整備を行う計画としました。
主には以下の4つの計画をベースに行いました。
1、事務所として利用していた建物を物販スペースとうどんをベースに醤油を使った創作料理が楽しめる飲食スペースに改装
2、トイレの改修
3、魅力ある工場見学ができる様、見学ルートの設えの整備。
4、新事業のバウムクーヘンの製造スペースの新設



中村竜治建築設計事務所の会場構成による、21_21 DESIGN SIGHTでの展覧会「Material, or 」です。
マテリアルについての再考を促す展示の為に計画されました。建築家は、“素の状態”で物や作品に向合う状況を目指し、出来る限り“展示っぽさ”を排除する設計を志向しました。そして、既存平面を“半ば無視した”壁を配して施設を廃墟の様な無意味な場所に戻す事も意図されました。展覧会の公式ページはこちら。
21_21 DESIGN SIGHTの企画展「Material, or 」の会場構成です。
本展では「マテリアル」と「素材」という言葉をあえて使い分けています。「マテリアル」が物質そのものだとすると、「素材」はそれを使おうとする者の意味が付与されたものです。そして、マテリアルが素材化される以前に焦点を当てることで、マテリアルについて改めて考えるという展覧会です。人や動物のマテリアルに対する向き合い方、意味付け、衝動に出会うことができます。
会場構成では、物や作品にできるだけ素の状態で向き合ってもらうために、展示っぽさというものを極力なくしていくということをやっています。例えば、「展示台やケースをつくらない」、「むやみに壁に展示しない」、「順路をつくらない」、「部屋単位で展示しない」などです。それらは、物や作品を観せられるのではなく、あたかも鑑賞者が散策しながらたまたま物や作品に出会うというような体験を生みます。
そして、会場である安藤忠雄さんの設計した21_21 DESIGN SIGHTからも馴染みのある展示施設としての意味を剥ぎ取り、洞窟や廃墟のような無意味な場所に戻すことを試みています。
具体的には、展示室だけでなくロビーや廊下を含めた空間全体に、高さ1.2mの壁を元々のプランを半ば無視しながらグリッド状に立てています。グリッド状の壁に切り取られた空間は、普段の使い勝手から切り離され、純粋な形として浮かび上がり、意味付けされる前のマテリアルに還元されるのではないかと考えました。



山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.が設計した、新潟の「三条の家」です。
雪国の新興住宅地に建つ二世帯住宅です。建築家は、地域の前提である“カーポート”と建物を関係を再考し、玄関に設けた吹抜の高窓から採光と通風が行える仕組みを考案しました。また、平面や立面の構成では田園等の周辺環境との呼応も意図されました。
新潟県三条市に建つ木造の2世帯住宅である。
冬に数回の大雪が降る市街地では主要道路に消雪パイプが張り巡らされ、ほぼすべての家に風除室とカーポートが備わっている。冬の寒さに一番のプライオリティをおき計画された雪国らしい新興住宅街に敷地はある。
この地域では宅地化がゆるやかに進んでおり、田んぼと宅地が混ざったのどかな住宅街を形成している。消雪パイプが埋設された西の道路側へカーポートを配置するのは必須であり、カーポートは敷地の一部のように前提条件として与えられているように思えた。
周囲の住宅とカーポートの関係を観察すると、カーポートと玄関が近接しているため一階への採光が取れず玄関が暗そうであったり、そうなることを避けるようにカーポートと玄関の距離をとった結果うまく接続できていない建ち方が多い。
ここではカーポートと建物を近づけながら玄関をカーポートの屋根より高い吹き抜けのヴォリュームで配置し、屋根より高い窓から十分な採光と通風を確保するよう計画した。冬は日射により暖められた玄関の空気を、夏はカーポートの日陰により冷やされた空気を室内に導く仕掛けとして吹き抜けの玄関に面した2階の洗面に小窓や、階段室の天井にトップライトへ空気を逃がすルーバーを設けている。




森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所が設計した、静岡・浜松市の「スプレッドハウス」です。
施主の両親の家が建つ土地に隣接する敷地に計画されました。建築家は、既にある隣の住宅や駐車場との関係を考慮して、表と裏に無柱の軒下空間を持つ平屋の建築を考案しました。また、開口部の位置や大きさで住宅間の“程よい距離感”も作る事も意図されました。
夫の両親の家と夫が営む会社の事務所がある敷地の南側畑を農地転用した、夫婦と子供二人が住む住宅である。
敷地形状は東西に細長く両親の家への採光と通風の必要性、また農地転用により最低建築面積が設定されているため、平屋での計画となった。
要望より導き出した4間×8間の平面を長手方向に分割し、3間ずつ東西にずらし、生まれたスペースを駐車場と奥庭とした。駐車場は両親の家と事務所の駐車場を拡張したものとするために無柱とする必要があった。そこで中心から方杖を設け、屋根を持たせる計画とした。片方のみ方杖となると柱に負担がかかるため、中心から両側へ3尺ピッチで方杖を設け、それを全て連続させた。


水まわり設計の選択肢を広げる「ARC-X(アークエックス)」が、“奥行き160mm”の手洗器を発売しています。
新製品の手洗器は、人工大理石製のマットな質感とミニマルなデザインで建築空間と調和します。実際の製品は、東京・浅草のARC-X ショールームで確認が可能、またARC-Xのウェブサイトから、「無料レンタル」も可能です。【ap・ad】
「新しい生活様式」に対応した手洗器の開発
日常生活における「新しい生活様式」が定着、感染症予防のため住宅・パブリック空間共にトイレ個室内の手洗いに注目が集まっています。また、SNS等でお気に入りの空間を一般ユーザー自身が自分で見つけ出すなど、空間デザインへの要望が多様化しています。
そこで、スペースに制限があり、自ずとデザインの選択肢も限られてくるトイレ空間での新たな選択肢を広げるべく、今回の手洗器を開発しました。
トイレはもちろん、玄関まわりや共用スペースでも設置しやすいミニマルなデザインとサイズになっています。
新たに発売されるのは、人工大理石製手洗器「A065」と、同素材の人工大理石製キャビネットが付いた手洗器「A066」の2種類です。
以下に、本製品の写真や特徴を掲載します。




針谷將史建築設計事務所が設計した、埼玉の「安部邸」です。
一家6人の為の住まいの計画です。建築家は、家族の為の“公共空間”としての“家”を求め、“親密な距離”と“個人の距離”が同時に存在する建築を志向しました。そして、他者としての“自律する構造体”で複数の小さな中心と周縁をひとつに繋ぎました。本記事では西川公朗と川村恵理による写真で、この建築を紹介します。
家そのものが、家族のための公共空間にはなり得るだろうか。空間と構造の新しい関係性から、家の公共性について考えてみたい。
この計画は都心でも郊外でもない住宅地に建つ、6人の家族の暮らす家。家族とは、強い結びつきがありながらも、それぞれが自立した個人の集まりである。そのような個人同士の関係を尊重し、親密な距離と個人の距離が同時に存在する空間を構想した。複数の小さな中心と周縁が、構造体によってぐるりとひとつに連なる。
ここでは自律する構造体は「もうひとりの他者」となり、永続的な中庭と共に、家族とのあいだを取り持つ。その全体像は異なる複数のパースペクティブの集積によって知覚され、一義的な解釈に留まらない、多様な領域認識を得ることで、各々が自由に過ごせる環境が生まれる。
生活のための器であることを超えて、人と建築が対等な関係を築けたとき、家は家族の公共空間になる。


“自然と建築”をテーマに掲げる「武田清明建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
【経験者・既卒_スタッフ募集】
新規プロジェクトの増加により、武田清明建築設計事務所は3名の「中途設計スタッフ」を募集します。
目の前に石神井公園の池がひろがる「鶴岡邸」が職場環境となります。晴れの日の水面のきらめき、雨の日の静けさ、季節によって移ろう植物の風景、朝から夕方にかけての光の質感など、日常的に豊かな自然環境を感じながら働くことで、建築家として必要な自然の観察力を日々高めてくれます。
これからの未来に向けて、2つのテーマで建築を創造しています。
【自然と建築】
・都市に自然をつくる。
・自然と人工物の新しいバランスを形にする。
・「空間」ではなく「環境」を目指す。【人間と建築】
・人間の中にある「自然」を取り戻す。
・人間の暮らしの中にある「変化」と「不変」を受け入れる。
・「ひとりでいること」と「みんなでいること」の自由さをつつむ。
・地域の中でもうひとつの「まちの家族」を育む。
・高齢者から子どもまでのだれもが主体的に生きる「多世代」をつくる。現在、住宅、集合住宅、幼稚園、福祉施設、飲食店、ホテル、インテリア、プロダクトなどのプロジェクトが進行中で、将来的に多様な用途・規模の建築設計を行っていきたい人のステップアップには良い環境です。未来に向かってヴィジョンを投げかけ、そこから現代を引き上げる力をもった建築を共につくっていくメンバーを募集しています。
実務を経験し開業までのステップを踏みたい独立志望の方、会社と共に成長しながら長く勤めたい方、思想を共感しながら自身のクリエイティビティを発揮したい方など、意欲のある多様な方々にひらかれた設計事務所です。



伯耆原洋太 / HAMS and, Studioが設計した、東京の住戸改修「切断の諸相04『One Nuance』」です。
共働きの夫婦の為の住居です。建築家は、多様な活動の受容と将来の変化への追従を求め、構成・色・素材の操作で空間全体に“微妙な差異”をつくる設計を志向しました。また、各部屋毎に異なる建具を用いて主空間のリビングの多様な表情も作る事も意図されました。
東京の郊外にある30代夫婦の住宅である。耐震改修のされたマンションに50年間住み続けるための、変化に追従できる余白あるリノベーションを計画した。
Nuanceとは感情や意味、色、音、表現の「微妙な差異」を指す。高度経済成長期に大量生産された既存の骨格は典型的な田の字プランによって形成され、「場」と「使われ方」が1:1の関係にある。そこには余白や余裕が介在しない。
リモートワークをする共働きの夫婦の多様な活動を受け入れ、現代の暮らしにアップデートすべく、On/Offの間のどこかの気持ち、Active/Relaxの間のどこかの気分、もしくはそのどちらでもない微妙な差異、中間領域であるNuanceを空間構成/色/素材によって創り出すことで、自身の気持ちの機微を読み取り、今は「あそこ」で「あれ」をしたいと選び取れる家を目指した。
典型的田の字プランの弱点ともいえる廊下空間を解体し、生活動線を明るく開放的かつ衛生的な場所としてリビング側に吸収させ、全体の広さ感を作り出した。また、リビングと小部屋がダイレクトに接することで、各部屋の行為や気配感としてのNuanceがリビングに伝搬し、賑わいと余白が創出される街路・広場空間となることを試みた。
光を取り入れる「外口」と生活を縁取る「内口」の二重開口によって、連続性と広がりのあるファサードを内部空間側に創り出す。インナーファサードの多様な表情が街路を形成し、広場としてのリビングにNuanceを与える。内口は小部屋の用途によって形を変え、また、建具(開き戸、カーテン、引戸、欄間)によって表情を変えている。住宅のもつ当然の設えがインナーファサードに細かい表情を創り出す。建具の綴じ具合に寄ってリビングの明暗というNuanceは決定的に変化する。


“既存のポテンシャルの最大化”をテーマに、新築から建築の再生までも手掛ける「渡邉明弘建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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渡邉明弘建築設計事務所は、事業拡大に伴い新規スタッフを募集します。
【ビジョン】
既存のポテンシャルを最大化することをテーマにしている建築設計事務所です。
新築や内装リノベーションはもちろん、既存建築の再生や長寿命化のプロジェクトを多く手がけています。
特殊なプロジェクトが多いため、設計前の企画や調査から行うことや、社内外の色々なメンバーと議論しながらプロジェクトを進めることも特徴です。【目指す働き方】
仕事の質は、はたらく時間の長さではなく密度で確保したいと思っています。
基本的には定時~20時台に帰り、残業や休日出勤は振替休日を取っています(若手は振替休日を資格試験の準備に充てるスタッフが多いです)。少人数制の事務所でトップとの距離も近く、社内コミュニケーションを活発に取り合う社風です。
チームで建築をつくることを大切にしており、各人が役割を持ってプロジェクトに取り組んでいます。また、パート、業務委託パートナー、協力事務所などを含め色々なメンバーとアイディアを出し合っています。
同時に、独立やキャリアアップなど、スタッフごとの中長期的なビジョンに沿った、柔軟な働き方やノウハウの獲得に取り組める環境を模索しています。


“曲線”を大切にした空間を志向し、労働環境の向上にも意識を向ける「Organic Design Inc.」の、設計スタッフ(経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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OrganicDesign Incでは、一緒に作り上げるスタッフを募集しております。
弊社では建築から、インテリア、家具まで様々なジャンルを手掛けており、大規模から、製作キッチンまで、幅広い設計を学び・体験し大変さも楽しみも共に感じることができます。
弊社の設計はいろんな方向から弊社の視点を巡らせ設計しています。
例えば「街との繋がり」と「敷地」との関係として、街の歴史と現況そして未来、コンテクストを拾い上げながら、その土地・地域にあるポテンシャルと隠れた価値をどうやって見出し「地域」や「現在の社会」がより良くなるかを考え、その視点の延長上に空間の創造が来ます。マクロ視点(地域・社会)由来から、形状等や色などが織りなす「現象」を個空間に繋げるよう考えています。弊社の作品のなかで好きなものがある方かつ建築が好きな方+今後いつか自分の事務所を持ちたい方に、ご応募戴ければと思います。そういう方と一緒に切磋し成長していきたいと思います。
弊社は年に1、2度程度は建築の視察に出かけます、もちろん出先営業のような形ですが、今年はロンドンに行く予定です。新たな街や自然を見る事で、なにかデザインにプラスになると思い継続しています。
最近はSpace Design Awards, 11st,(Public)でグランプリを獲得し、海外の賞も多数受賞しております。
(Sky design award, If design award, A+Award, Iconic Award, Good design award, etc.)
受賞歴や作品、プロフィール等はHPをご参照ください。



宮崎晃吉 / HAGISOが設計した、東京・荒川区のシェアオフィス「西日暮里のトンネル」です。
裏側に路地が連続する住宅地での計画です。建築家は、見出した都市構造を取入れる空間を求め、“街区に穿つトンネル”をモチーフとした設計を志向しました。また、金属板で仕上げた塀を備えた奥庭は内部に多様な表情の変化をもたらします。
荒川区西日暮里、西日暮里駅と新三河島駅の間の路地に建つ住宅の一階をシェアオフィスにリノベーションするプロジェクト。
住宅は施主の生家で、もともとは1階に印刷工場、2階3階が自宅となっていた。現在は施主の母が暮らしているが、印刷工場だった1階は使われず、印刷機械と活版印刷の活字がずらりと並んでいた。
玄関先には母の趣味の園芸の鉢がならび、手入れが行き届いている。
地域を紐解くと、かつては印刷関係の工場や倉庫が多く立ち並んでいたそうで、今もいくつかは残っているものの、徐々に住宅に置き換わり現在は住宅街となっている。設計の初期段階で周辺の素材のサンプリングや都市構造の特性の分析の中から、建物の裏側には植栽などが植えられている細い路地空間が連続していることを見出した。
一見すると表層的な町並みの裏に実は緑の連続する空間があるという発見をこの建築に取り入れるために、道路から街区に穿つトンネルのモチーフを設計意図の中心に据えた。住宅の玄関の隣の間口を目一杯使い、外部から連続するトンネルは、敷地奥においてステンレスの鏡面板によって斜めに反射される。時間によって差し込む日光や、明暗の差によってまちから見えるトンネルの表情は大きく変化する。


様々な受賞歴があり、地域のエリアマネジメントにも関わる「トベアーキテクト」の、設計スタッフ(既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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一緒にプロジェクトを進めるメンバーを募集しています。
2016年に事務所を開設し、今年で8年を迎えました。まだ小さい事務所ですが、一緒に事務所を成長させていける方を探しています。
以下のような特徴のある事務所です。興味を持った方はぜひご連絡ください。
長野県長野市の善光寺門前界隈に事務所を構えており、地方都市から全国にも通ずる建築を目指しています。
下記テーマが弊社の特徴ですので、興味を持った方は是非ご応募ください。【to be architect】
私が独立したとき、「建てない建築家とつなぎ直す未来」というタイトルの美術手帖が発売されました。
現に、弊社では新築より改修を手がけることが多く、また地域のエリアマネジメントにも関わってきました。
しかし、そこで我々が行なっていることは「設計」活動に他なりません。
建築家を志し、日々精進しています。【GROWING UP TOGETHER】
施主・請負人といった輪切りにされた状態ではなく、一つのチームとして共にプロジェクトを進めます。
共に気付きを与え成長する過程を大切にします。【MAKING CONCEPT】
価値が多様化する社会において、プロジェクトの規模に関わらずコンセプトを作ることを重視します。
コンセプトは羅針盤のように我々を導く指針として役立ちます。【AN INTEGRATED PROCESS】
企画、設計、施工、運営まで一貫した断絶のないプロセスで取り組むことで、質の高いプロジェクトを実現します。
ほかの建築家や他分野の専門家とチームを組むことが多く、様々な知見を得られます。



ODS / 鬼木孝一郎が設計した、北海道・砂川市の店舗「SHIRO 砂川本店」です。
化粧品の製造工場内に計画されました。建築家は、自分で香りを調合できる“ブレンダーラボ”を中心に、同心円状に平台什器を配置して様々な方向から出入りできる空間を構築しました。また、地域材の使用を思案して近隣で採れた木材を什器の土台に採用しています。店舗の公式ページはこちら。
コスメブランドSHIROの砂川本店のショップデザイン。
発祥の地である北海道砂川にオープンしたSHIROの複合施設「みんなの工場」内に計画したショップは、お客さんが複数の香料を好みの分量で調合しオリジナルのフレグランスをつくることができる「ブレンダーラボ」を併設したものとなっている。
ショップの中心に配置した「ブレンダーラボ」は上部が曲面となり天井につながる円形の柱の周りに12本のガラス容器を取り付け、来店者が柱の周りを回遊しながら好みの香りを探せる構成とした。
また、商品を置く平台什器は中央の柱を中心に同心円状に広がる配置とし、様々な方向からアクセスできる正面性の無いレイアウトとなっている。地元の素材を使いたいとの思いから什器の土台には近隣の森から採れた白樺材を採用し、天板は職人の手によって丁寧に磨き上げられ白い左官材とした。
自然に囲まれ豊かな大地が広がる北海道砂川から、SHIROが世界へとさらに広がって欲しいとのメッセージを込めたデザインとなっている。




徳本賢洛 / TOK205が設計した、福島・耶麻郡の別荘「O/4」です。
高原の多数の樹木が存在する敷地です。建築家は、木々との距離を設計する建築を求め、幹や枝の実測を行い既存樹木を避けた配置計画を考案しました。また、自然との関係も考慮しファサードの曲面部分にガラスを用いて“万華鏡の様に”取り込む事も意図されました。
2020年夏の終わり、福島県の高原の敷地を初めて訪ねる。敷地に残された樹木を観察しているだけでも、太い幹と旺盛な緑の葉、そして立派な樹高に心から畏敬の念を抱く。現状の自然の状況を保持し、高い木々の傘の下に覆われる建築、現状の木々が豊かに表現される建築を想像する。
木を切らず、枝を折らないように配慮し、既存樹木との距離をデザインすることを心掛けた。
ひとつは、平面的に既存樹木の幹をよけて、余白のボイド空間に建築寸法と現場寸法を確定する。もうひとつは、南側のコナラの木の最下点である5.5mラインより下側に最高高さが決定され、全ての枝張りより下側に全体の建築が配置されている。既存樹木から建築可能範囲が設定され、樹木の間を縫うようにボリュームが挿入され、枝張りと地盤との間の新しいレイヤー空間に建築プログラムが配された別荘である。
残された自然が、建物とどのような関係性を持たせるかを検討する。
北西面を4分の円の曲線にして、硝子を多用した境界面とする。垂直硝子が多角的に据えられ、外部・内部空間は万華鏡のように多面的に表現される。直射と反射との両方を通じて残存自然を豊かに視界へ取り込める計画とした。在来軸組工法による木造であることから、4分の円上には必要十分な耐力壁を施し、残りの耐力壁を東面と南面で担保している。東は隣地別荘が近接していることから通風用の窓の設置程度に留め、南はコナラとホオの群生を大窓で切り取り借景している。

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/9/11-9/17)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
- 藤本壮介事務所のデザイン監修、梓設計の基本計画による、新潟市の再開発プロジェクトの画像が公開。約150mの高層建築で商業・オフィス・住宅を内包。2025年に着工して2029年の竣工を予定
- 遠藤隆洋建築設計事務所による、長野の別荘「軽井沢の居場所」。4家族14人が集まる別荘の建替。今までの“林での活動”と“合宿の様な過ごし方”に着目して、林との接点を最大化する“約30mの細長い”建築を考案。広縁と濡れ縁を設けて滞在中の“溢れる活動”も受け止める
- SDレビュー2023の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
- 妹島和世+西沢立衛 / SANAAによる、ハンガリー・ブダペストの「新国立ギャラリー」のCG動画。国内最大規模の市民公園の中に建設
- 成瀬・猪熊建築設計事務所による、長野の「旧軽井沢倶楽部の別荘」。様々な表情を見せる自然林の中の敷地。恵まれた環境を“感じる”建築を目指し、開口部等の操作で“過ごし方”と“外の環境”が結びついた空間を多数構築。暮らしの存在が自然を“より豊かに”感じさせる場を作る
- SDレビュー2023の入選作品の展覧会レポート(後編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
- プリツカー賞受賞建築家のシェリー・マクナマラへのインタビュー動画「楽観的でなければ建築家にはなれない」。ルイジアナ美術館が制作して2023年9月に公開されたもの
- ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に立つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える
- 【シリーズ・部分から広がる建築思考】藤田雄介インタビュー・後編「建築家としての活動の延長線上で“建具メーカー”を運営する」
- 光浦高史 / DABURA.mによる、大分・佐伯市の工場「U meme Lab.」。美容液の開発製造を行う建築。地域に開かれた親しみのある存在を目指し、内部の可視化と共に“門型フレーム”の段階的な変化で“柔らかな”外部形状を構築。自然光が入り風景を望む諸室は労働環境の向上も叶える
- 原広司による、神奈川・多摩区の“粟津潔邸”(1972年竣工)を会場にした展覧会「吉國元展」が開催
- 竹本卓也建築研究所による、大阪・豊中市の「刀根山の家」。高度地区の敷地に建つ設計者の自邸。斜線制限下でも“過不足のない家”を目指し、廊下等を設けず“14の空間”を“9の層”で繋げる構成を考案。多様な形状の開口等を散りばめて空間に更なる変化も与える
- 徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・新宿区のオフィス「発掘とラミネート」。既存を改修して賃貸事務所とする計画。限られた予算でプロジェクトを実施する為、表層の除去と保護を慎重に振り分ける“発掘作業”の様な設計を志向。解体での下地の露出とグレー塗装等を組合わせて空間を構築
- 西澤徹夫による、TOTOギャラリー・間での建築展「偶然は用意のあるところに」。これまでに手掛けた文化施設等の模型を中心に構成。限りない“チューニング”の積み重ねによって生まれる建築を、周縁的で断片的なオブジェクトから“事後的に探る”体験を提供
- 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
- 川合健二による、愛知・豊橋市のコルゲートハウス(1965年竣工)が宿泊施設に転用。1棟貸のホテルとして2023年9月から運営開始
- 岡田宰 / 2id Architectによる、埼玉の「Switch Lounge」。賃貸集合住宅の在宅勤務者の為の場。“気持ちの切替”が出来る空間を目指し、集中・気分転換・休憩の観点で区分しつつ滑らかに繋げる構成を考案。素材や仕様で多様な選択肢も創出して“利用者毎の気持ち”に寄添う
- 清家清による、東京・大田区の住宅「私の家」(1954 年竣工) の見学ツアーが2023年9月より開始
- 木元洋佑建築設計室による、東京・江東区の飲食店「みらいのテーブル 門前仲町」。寺院の参道と公園に挟まれた敷地のパン店。両者を繋ぐ“裏道”の様な場を目指し、路地の様なスケール感の“トンネル”を備えた空間を考案。作業場を覗ける等の様々な仕掛けで大人に子供にも“ワクワク”を与える
- TAB / 河合啓吾による、岐阜・郡上市の住宅「SLBH4」