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2023年3月にアーキテクチャーフォトで注目を集めたトピックス
2023年3月にアーキテクチャーフォトで注目を集めたトピックス

アーキテクチャーフォトで、2023年3月に注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。


  1. 藤本壮介による、東京・渋谷区の「西参道公衆トイレ」。都心部の幹線道路沿いの敷地。公衆トイレを“都市の泉”と捉えて“新しい公共空間”を目指し、中央が凹んだ“うつわ”の様な“手洗い場”を持つ建築を考案。“小さなコミュニティ”が生まれる契機を作る事も意図
  2. 原田将史+谷口真依子 / ニジアーキテクツによる、東京の「段庭の家」。都心の旗竿地に計画。建て込む環境下で“陽の光を目一杯浴びる家”を目指し、建物を徐々に後退させ“階段状のヴォリューム”として“全てが庭となる”構成を考案。家全体で受けた日光が室内の下階まで降り注ぐ
  3. 二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・調布市の「深大寺の家」。隣地の木々が特徴的な敷地。“赤土”をイメージした家の要望に、“ベンガラ”を用いて環境と対比させ“場所”への“意味合いを強める”設計を志向。バイヤーの施主の活動拠点にもなる“ギャラリーの様な”空間も内包
  4. 藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計
  5. 藤原・室 建築設計事務所による、大阪・吹田市の「南千里の家」。住宅街の段差のある敷地。場の特性を生かした空間を目指し、レベル差のある床と3つの庭で“目線を変化”させ“多様な広がり”を生む建築を考案。施主の職業を尊重して内外装に“和の仕上げ素材”を用いる
  6. 2023年のプリツカー賞を、デイビッド・チッパーフィールドが受賞
  7. 久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所による、神奈川・足柄下郡の宿泊施設「水鏡の離れ」。温泉街の中心から離れた山深い敷地。変化する自然風景を“最大限生かす”在り方を目指し、周囲を写し込む“鏡の様な”天井と“川に向かい開く”平面構成を考案。仕上げや設備等も川の景色を際立たせるよう選定
  8. 畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオによる、熊本・八代市の店舗兼住宅「閉合の家」。田園と住宅地の境界にあり高架線を望む敷地。風景に“向き合う”在り方を追求し、高架の軸線と呼応して知覚心理にも働きかけるテラス空間を持つ建築を考案。身体から土木までが一つに繋がる場を作る
  9. 西久保毅人 / ニコ設計室による、東京・世田谷区の「未来食堂 / 縁舞台の家」。商店街の角地の敷地。将来的に飲食店を開きたいとの要望に、地上階に家族の食卓も兼用する“街との繋がりを楽しめる”空間を備えた住宅を考案。“今”を少し棚上げして施主の“未来”と並走する建築を作る
  10. 伊原洋光+伊原みどり / hm+architectsによる、愛知の「蒲郡の店舗併用住宅」。地上階に菓子店のある家。“店”の存在感と“住居”のプライバシーの両立を求め、基壇の上に家形の量塊が飛び出る外観と外に閉じ内に開く構成を考案。異なる要素を1つの建築に重ね合わせ固有の存在感を示す
  11. KASAと湯浅良介による建築展「In Between Two Houses」の会場写真。石上純也事務所と内藤廣事務所で其々に経験を積んだ二組の建築家の展覧会。“対話”をテーマとして各自が構想した“家”に関する作品を公開。畝森泰行と金野千恵の事務所でもある東京台東区の“BASE”を会場に開催
  12. へザウィック・スタジオの、森美術館での展覧会「共感する建築」。世界中でプロジェクトを手掛けるファームの日本初の展示。主要プロジェクト“28作”を模型や素材サンプル等で紹介。会場構成は同スタジオが日本の“暖簾”等に着想を得て考案
  13. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  14. 乾久美子へのインタビュー「女性が建築の世界で働きやすくなる可能性をともに考える」
  15. coil 松村一輝建築設計事務所による、京都市の店舗「KYOTO WAND」。町屋を改修した観光者の為の店。街を囲む山々でのアウトドアスポーツの拠点として、着替える・物を預ける・食べる飲む の機能が揃った場を設計。様々な専門作家が制作した素材を用いて空間を作り上げる
  16. 松本光索 / KOSAKUによる、大阪・茨木市の住戸改修「うちの遊び場」。大きな庭を持つ物件を改修。新たな暮らしを受容する“公園の様な大らかさ”を求め、ワンルームに“機能的要素”と“余白”がフラットに存在する構成を考案。“過去と未来の途中にある媒体”として空間を設える
  17. 伊庭野大輔と藤井亮介による、東京・渋谷区の「ディアゴナルの住宅」。住宅密集地に計画。空間の“繋がり”と風景との“結合“を求め、全体をスキップフロアで連続させた上で床・壁・家具の操作で周囲との多様な関係性を構築。各要素を外部の形態と近似させて建築の“都市化”も意図
  18. 藤田雄介+伊藤茉莉子 / Camp Designによる、神奈川・藤沢市の住戸改修「白と黒の家」。壁式RC造の団地での計画。間取り変更が難しい条件での“生活の更新”を求め、用途を一室にまとめる等の“必要諸室の在り方の再構成”を志向。入念に物の配置を検討して施主の求める“気持ち良さ”も作る
  19. 藤田雄介+伊藤茉莉子 / Camp Designによる、東京・北区の「野縁の家」。建て込んだ場の再建築不可の木造住宅の改修。採光確保を設計の主題として、天窓等からの光を拡散する“半透明ポリカの光天井”を考案。内部建具の見付も“極限まで”細くして光で満たされる空間を作る
  20. 五十嵐理人 / IGArchitectsによる、沖縄・糸満市の「一本足の家」。遠くに海を臨む敷地。要望や風土への応答を“複合的に解決”する在り方を求め、中央の1本柱が屋根と垂れ壁を支えて大きく開放できる建築を考案。変化を受容する“しなやかさ”と不変の“強度”持つ空間を作る
  21. 小野晃央 / シグマ建設+ONOによる、埼玉・深谷市の「House-K」。周囲からの距離が生む“バッファー”を持つ敷地。“家族全員の生活が中心”の家との要望に、明るい光を取り込む“余白”としてのリビング空間を考案。窓を介し環境と接続して内部のみで“完結しない”状況も作る
  22. 青木淳の会場構成による、ポーラ美術館での展覧会「丸山直文 水を蹴る─仙石原─」。美術館のある“地域”と“水”が主題の絵画を展示。外部の世界と内部の絵画を媒介する“くうき”を作る為に、重ねた布が生み出す“モアレ”を水面に見立てた空間を考案。光と揺らぎで内側から鑑賞者を誘い込む
  23. 伊藤維建築設計事務所による、東京・豊島区の「池袋のまちなかリビング」。官民連携の実証実験の為の仮設家具。“まちを使いこなす想像”の端緒を目指し、地域の廃材等を転用して敷地の文脈と呼応する形態と構成を考案。人と植物に等価に使われる様な風景を思い描き設計
  24. 大阪の鴨谷台団地の6住戸を対象とした改修コンペ「公社鴨谷台団地住戸改善事業 事業提案競技」が、大阪府住宅供給公社の主催で開催
  25. SANAAが設計した「金沢21世紀美術館」の、施工責任者 関塚良和に、建設時のエピソードを聞いている動画
  26. 山之内淡 / AWGLによる、東京の「ある漫画家の自邸」。都心の住居兼仕事場。“物語性”を持った創作に貢献する存在を目指し、大地が“めくれ上がる”様な外観と“アメーバ状”のヴォイドが作る複雑な内部を持つ建築を考案。コロナ禍以降に変化した働き方にも応える
  27. 伊藤隆一+伊藤彩香 / itoto architectsによる、愛知・蒲郡市の「西浦グランドホテル吉慶 客室WAN」。海の景色を望む旅館客室の改修。既存の二部屋をまとめ、広々とした中に“海の気配”を感じ“思いに耽る”静寂の場を複数持つ空間を考案。“景色の移ろい”に染まる素材を選定して宿泊客に様々な感覚を与える
  28. スノヘッタとA49による、タイ・バンコクの複合施設「Cloud 11」。約25万㎡の文化・労働・商業等の機能を内包する建築。アジアで有数の緑地面積が少ない都市の為に、地域に貢献する公共的な立体庭園を内包する空間を構想。持続可能な都市の新しいスタンダードも目指す
  29. 田中亮平 / G ARCHITECTS STUDIOによる、東京・杉並区の住戸改修「杉並のリノベーション」。鉄骨造の集合住宅での計画。“タイムレスなデザイン”の要望に、素材と機器のほぼ全てを“定番”製品から選定する設計を志向。“どこか見慣れた物”に囲まれた空間は“時間が止まった”ような様相を見せる
  30. 長谷川逸子へのインタビュー「女性と建築の半世紀」。建築討論の企画“Mind the Gap──なぜ女性建築家は少ないのか”の一環で収録されたもの
  31. 近森穣 / 07BEACHによる、東京・東村山市の「図書喫茶カンタカ」。郊外のロードサイド店舗の全面改修。地域の自然保全に取り組む施主の思いに応え、地場の木材を用いて原風景である“雑木林”を想起させる空間を志向。“不整形な形態”等で“雑多な心地良さ”を作る
  32. 関口貴人と新明工産による、埼玉・飯能市の、新築平屋の美容院「Hair room TOARU」の内覧会が“3/26”に開催。平田晃久事務所出身の建築家による独立最初の作品。カットスペースを構成する鏡を“3m”を超えるサイズにまで拡大して空間を構成。目の前に座る自分だけでなく緑や街をも映し出す
  33. 山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、新潟市の「矢代田のモデルハウス」。地域の工務店の為に計画。若い世代への“郊外での豊かな暮らし”の提案を意図し、街に光風を通す低いヴォリュームの中に豊かな内部空間が広がる建築を考案。風土と地方の需要に呼応する“プロトタイプ”を作る
  34. ネリ&フーによる、中国・西安市の「曲江美術館増築」。既存施設に屋外劇場や公共機能等を付加する計画。新しい“建築のアイコン”の要望に、都市構造のアンカーとなる“モノリシックな都市モニュメント”を志向。異なる特徴を持つ4つの空間を建築に内包させる
  35. 隈研吾事務所が最優秀者に選ばれた「新福岡県立美術館」設計プロポの、二次審査参加者の提案書が公開
  36. 松井大佑 / Atelier komaによる、福岡・田川市の「light and dark」。廃校を改修した施設の飲食部分の計画。施工費や設備等の制約下での“フラッグシップ”的な存在を目指し、既存空間の“薄暗さ”を活かした設計を志向。周辺を美しく見せる“黒く包まれた”客席を持つ空間を作る
  37. 畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオによる、神奈川・川崎市の住宅「河童の家」。建面と法規で縦動線が空間の全てを決めるような条件に、中央配置した階段に椅子等の機能と構造的役割も担わせ45mmの薄床を可能とし、立体的で回遊性のある連なりの空間をつくる
  38. デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、兵庫・川辺郡の「猪名川霊園礼拝堂・休憩棟」
  39. 小原賢一+深川礼子 / ofaによる、岡山の「湯原ふれあいセンターリノベーション」。公共施設の機能移転等の再整備計画。地域の現状との齟齬や利用率向上を求め、其々の用途が空間の一部を共用して繋がる“まちの居間”の様な場を志向。“縮小”や“転用”を豊かさに繋げ価値を生み出す
  40. 東孝光が1966年に完成させた自邸「塔の家」の現在の様子と、娘で建築家・東利恵のインタビューも収録した高クオリティの動画

安藤忠雄へのインタビュー動画「“建築の声” 青森公立大学国際芸術センター青森」。AOMORI GOKANが制作したもの

安藤忠雄へのインタビュー動画「“建築の声” 青森公立大学国際芸術センター青森」です。AOMORI GOKANが制作して2023年3月に公開されたものです。青森公立大学国際芸術センターは安藤の設計で2001年に竣工しています。

【ap job更新】 複合施設から内装まで、様々な分野に積極的に取り組む「川嶋洋平建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とアルバイトを募集中
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複合施設から内装まで、様々な分野に積極的に取り組む「川嶋洋平建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

弊社では、新規スタッフを2名募集しています。

現在、全国で学生寮、大規模複合施設、リゾートホテル、集合住宅、テナントビル、住宅、別荘などの新築設計およびアパレル内装設計等、多岐にわたる業務が進行中です。様々な分野に積極的に挑んでいる事務所で、一緒に働くことができる方を求めています。

基本体制は一つのプロジェクトに対しスタッフ一人が担当し、責任をもって最初から最後までプロジェクトを進めてもらいます。また大きなプロジェクトは複数名のスタッフでチームを作り取り組んでいます。若い事務所ですので代表の川嶋と担当スタッフの対話の中でプロジェクトを進めていくことが多く、建築設計が好きで積極的にデザインや提案をしたい方が活躍できる事務所となっております。

実務経験者を優先的に採用しますが、新卒の方もぜひご応募ください。
よろしくお願い致します。

【ap job更新】 建築家と協働して、幅広く構造設計活動に取り組む「鈴木啓/ASA」が、構造設計スタッフ(2024年新卒・既卒)を募集中
【ap job更新】 建築家と協働して、幅広く構造設計活動に取り組む「鈴木啓/ASA」が、構造設計スタッフ(2024年新卒・既卒)を募集中
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建築家と協働して、幅広く構造設計活動に取り組む「鈴木啓/ASA」の、構造設計スタッフ(2024年新卒・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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構造設計事務所のスタッフを募集しています。

建築デザインが好きで、自ら意欲的に構造設計を習得しようという人を希望します。
住宅・別荘、ホテル・商業施設、幼稚園・学校・交流施設などの公共施設、さらにアート作品等を建築家・デザイナーと協働して、幅広く構造設計活動をしています。

日本全域で構造設計を手掛けており、海外での設計も行っています。コンペ・プロポーザルにも積極的に参加し、魅力あるプロジェクトに取り組んでいます。

入社1年目からプロジェクトを担当して、構造解析・構造図作成・確認申請・現場監理まで全ての役割を果たしますので、早く仕事を習得できます。
日々、残業がありますが、将来、自分で構造設計事務所設立を希望している人には適した環境です。

これまでに多くのOB・OGが独立して、各自がいろいろな分野で活躍していますので、将来像が見えやすいと思います。
OB会なども開催して、独立後の情報共有や交流も積極的に行っています。

元木大輔 / DDAAによる、大阪市の店舗「sukima Osaka」。既存木造建物を活用した服飾ブランドの店。商品デザインの特徴である“リミックス的手法”の延長上の空間を求め、既存に手を加えず“レイヤーを足す”設計を志向。改装ではなく“加装”と捉えて用いる素材等も探求
元木大輔 / DDAAによる、大阪市の店舗「sukima Osaka」。既存木造建物を活用した服飾ブランドの店。商品デザインの特徴である“リミックス的手法”の延長上の空間を求め、既存に手を加えず“レイヤーを足す”設計を志向。改装ではなく“加装”と捉えて用いる素材等も探求 photo©toha
元木大輔 / DDAAによる、大阪市の店舗「sukima Osaka」。既存木造建物を活用した服飾ブランドの店。商品デザインの特徴である“リミックス的手法”の延長上の空間を求め、既存に手を加えず“レイヤーを足す”設計を志向。改装ではなく“加装”と捉えて用いる素材等も探求
元木大輔 / DDAAによる、大阪市の店舗「sukima Osaka」。既存木造建物を活用した服飾ブランドの店。商品デザインの特徴である“リミックス的手法”の延長上の空間を求め、既存に手を加えず“レイヤーを足す”設計を志向。改装ではなく“加装”と捉えて用いる素材等も探求 photo©toha
元木大輔 / DDAAによる、大阪市の店舗「sukima Osaka」。既存木造建物を活用した服飾ブランドの店。商品デザインの特徴である“リミックス的手法”の延長上の空間を求め、既存に手を加えず“レイヤーを足す”設計を志向。改装ではなく“加装”と捉えて用いる素材等も探求 photo©toha

元木大輔 / DDAAが設計した、大阪市の店舗「sukima Osaka」です。
既存木造建物を活用した服飾ブランドの店。建築家は、商品デザインの特徴である“リミックス的手法”の延長上の空間を求め、既存に手を加えず“レイヤーを足す”設計を志向しました。そして、改装ではなく“加装”と捉えて用いる素材等も探求されました。店舗の公式ページはこちら

大阪の梅田駅近くに建つ築60年以上の木造平屋をHender Schemeの店舗として改修するプロジェクト。

建築家によるテキストより

Hender Schemeは、ものづくりの手法のひとつとして、例えば見慣れた日用品や名作のスニーカーをモチーフに、レザーシューズの技法をもちいたり、既にあるプロダクトにレザーのパーツを上書きするような、リミックス的な手法を用いている。そのすでにあるものの視点だけを変えるモノの制作方法は、ジャンルは違えどDDAAも共感する姿勢だ。

Hender Schemeの関西でのフラッグシップショップとなるこのプロジェクトは彼らがファッションやプロダクトの文脈でやっていることの延長線上にある空間をデザインをしたいし、ふさわしいのではないかと思った。

建築家によるテキストより

クライアントは、既存に手を加えずに新たなレイヤーを付け足すこの改修を「加装」と言った。意匠性を含まず取り付けられていた補強材などの「既存」に対し、新たな意匠を施し仕上げる「改装」ではなく、それらを積極的に受け入れ、手を加えずに新たなレイヤーを付け足す「加装」。

建築家によるテキストより
山縣武史建築設計による、東京・杉並区の、賃貸集合住宅「高井戸のタウンハウス」の内覧会が開催。子供も遊ばせられる“中庭中心”の配置計画で、“空気循環の仕掛け”等の“快適な暮らしを支える工夫”を実施。建築関係者に加えて“賃貸住宅の建設を検討されている方”の参加も歓迎
山縣武史建築設計による、東京・杉並区の、賃貸集合住宅「高井戸のタウンハウス」の内覧会が開催。子供も遊ばせられる“中庭中心”の配置計画で、“空気循環の仕掛け”等の“快適な暮らしを支える工夫”を実施。建築関係者に加えて“賃貸住宅の建設を検討されている方”の参加も歓迎模型写真 image courtesy of 山縣武史建築設計
山縣武史建築設計による、東京・杉並区の、賃貸集合住宅「高井戸のタウンハウス」の内覧会が開催。子供も遊ばせられる“中庭中心”の配置計画で、“空気循環の仕掛け”等の“快適な暮らしを支える工夫”を実施。建築関係者に加えて“賃貸住宅の建設を検討されている方”の参加も歓迎外観 photo courtesy of 山縣武史建築設計

山縣武史建築設計が設計した、東京・杉並区高井戸の、中庭のある賃貸集合住宅「高井戸のタウンハウス」の内覧会が開催されます。
閑静な住宅地の木造建築です。建築家は、子供も遊ばせられる“中庭中心”の配置計画で、“空気循環の仕掛け”等の“快適な暮らしを支える工夫”を込めた設計を実施しました。また、建築関係者に加えて“賃貸住宅の建設を検討されている方”の参加も歓迎との事です。開催日は2023年4月8日(土)と4月9日(日)開催時間は11:00~17:00参加費無料事前申込不要です。開催の場所はこちら(Google Map)。【ap・ad】

山縣武史
1976年 東京都生まれ。1999年 横浜国立大学建築学科建築学コース卒業。2001年 横浜国立大学大学院修士課程修了。2002年 山本理顕設計工場勤務(-2005)。2006年 山縣武史建築設計設立。

リリーステキストより

杉並区の閑静な住宅地に建つ木造のタウンハウスです。
メゾネット形式の5住戸が中庭を囲むように配置されています。

敷地周辺には小学校や保育園、大型のスーパーや公園があることから、子育て中のファミリー世帯も暮らすことができるよう、全ての住戸は70㎡前後の広さで、2LDKの間取りとなっています。

建築家によるテキストより

ケヤキの植わる中庭は、目の届く距離でお子さんを安心して遊ばせることができる小さな公園のようなスペースです。
中庭にはコンパクトな専用庭も設けられているため、ガーデニングをしたり、遊び道具や三輪車を置いたりと、入居する方々が自由に使いこなすことができる場所になっています。

住戸の構造には国産の杉材が使われ、中庭に面した窓は木製のサッシとなっており、木の暖かみが感じられる空間となっています。その他、各住戸に設けられた大きめの宅配ボックスや、室内の空気を循環する仕掛けなど、快適な暮らしを支えるための工夫が施されています。

地面に近く、木の暖かみが感じられ、安心して暮らすことができる、中庭のある木造のタウンハウスならではの住空間を、是非この機会にご覧ください。

建築家によるテキストより
桐山啓一 / Airhouseによる、愛知・名古屋市の「八事の家」。自然に囲まれた急傾斜の敷地。平地の無い状況での合理性も意図し、4本の鉄骨柱で支えるRC床の上に“木造の家”が載る構成を考案。木々と床の高さの関係を検討して“森に浮遊する”様な住環境を作る
桐山啓一 / Airhouseによる、愛知・名古屋市の「八事の家」。自然に囲まれた急傾斜の敷地。平地の無い状況での合理性も意図し、4本の鉄骨柱で支えるRC床の上に“木造の家”が載る構成を考案。木々と床の高さの関係を検討して“森に浮遊する”様な住環境を作る photo©矢野紀行
桐山啓一 / Airhouseによる、愛知・名古屋市の「八事の家」。自然に囲まれた急傾斜の敷地。平地の無い状況での合理性も意図し、4本の鉄骨柱で支えるRC床の上に“木造の家”が載る構成を考案。木々と床の高さの関係を検討して“森に浮遊する”様な住環境を作る photo©矢野紀行
桐山啓一 / Airhouseによる、愛知・名古屋市の「八事の家」。自然に囲まれた急傾斜の敷地。平地の無い状況での合理性も意図し、4本の鉄骨柱で支えるRC床の上に“木造の家”が載る構成を考案。木々と床の高さの関係を検討して“森に浮遊する”様な住環境を作る
桐山啓一 / Airhouseによる、愛知・名古屋市の「八事の家」。自然に囲まれた急傾斜の敷地。平地の無い状況での合理性も意図し、4本の鉄骨柱で支えるRC床の上に“木造の家”が載る構成を考案。木々と床の高さの関係を検討して“森に浮遊する”様な住環境を作る photo©矢野紀行

桐山啓一 / Airhouseが設計した、愛知・名古屋市の「八事の家」です。
自然に囲まれた急傾斜の敷地に計画されました。建築家は、平地の無い状況での合理性も意図し、4本の鉄骨柱で支えるRC床の上に“木造の家”が載る構成を考案しました。そして、木々と床の高さの関係を検討して“森に浮遊する”様な住環境を作る事も意図されました。

愛知県名古屋市天白区八事エリアに計画した住宅である。

建築家によるテキストより

急勾配の前面道路に接道しそこから地面が急傾斜して下っていくような、平らな部分がひとつも無い敷地が今回の計画地である。敷地の周囲は木々が茂り、特に北側は森になっている。

建築家によるテキストより

通常であれば家を建てようとするとき、地面を造成して平らな部分をつくる。だが、この敷地に平らな場をつくるには大きな土留め擁壁をつくる必要があり、施工性の難易度も加わり、それだけで家が建つくらいの費用がかかる。

なのでここでは経済的に建物を作るために、4本の鉄骨柱を基礎として建物の接地面を減らし、キャンティレバーのRCの床をつくり傾斜の森の中に浮遊させた。その床が建物の基礎となり、その上に小さな木造の家を乗せる設計となっている。

建築家によるテキストより
OSTR / 太田翔+武井良祐による、移動型サウナ「サバス」。路線バスの車両をサウナに改修。転用だから生み出せる“体験”を目指し、既存の座席配置等の活用に加えて“バスの廃材”を再利用して空間を構築。風景に馴染む“バスでありサウナであり建築”も志向
OSTR / 太田翔+武井良祐による、移動型サウナ「サバス」。路線バスの車両をサウナに改修。転用だから生み出せる“体験”を目指し、既存の座席配置等の活用に加えて“バスの廃材”を再利用して空間を構築。風景に馴染む“バスでありサウナであり建築”も志向 photo©サウナイキタイ
OSTR / 太田翔+武井良祐による、移動型サウナ「サバス」。路線バスの車両をサウナに改修。転用だから生み出せる“体験”を目指し、既存の座席配置等の活用に加えて“バスの廃材”を再利用して空間を構築。風景に馴染む“バスでありサウナであり建築”も志向 photo©大竹央祐
OSTR / 太田翔+武井良祐による、移動型サウナ「サバス」。路線バスの車両をサウナに改修。転用だから生み出せる“体験”を目指し、既存の座席配置等の活用に加えて“バスの廃材”を再利用して空間を構築。風景に馴染む“バスでありサウナであり建築”も志向 photo©サウナイキタイ

OSTR / 太田翔+武井良祐が設計した、移動型サウナ「サバス」です。
路線バスの車両をサウナに改修する計画です。建築家は、転用だから生み出せる“体験”を目指し、既存の座席配置等の活用に加えて“バスの廃材”を再利用して空間を構築しました。また、風景に馴染む“バスでありサウナであり建築”である事も志向されました。サバスの公式サイトはこちら

サバスとは、兵庫県にある神姫バスで実際に路線バスとして利用されていた車両をサウナに改造した移動型サウナです。

建築家によるテキストより

ピカピカに蘇らせるのではなく、バスの良さはそのままに使えそうなものは活かしながらサウナへとアップデートすることで、「路線バス→サウナ」でしかつくれないサウナ体験にできるのではないかと考えました。バス、サウナそれぞれの体験を重ね合わせることがサバスをつくっていくうえでの指標のひとつとなりました。

建築家によるテキストより

まず、バスにサウナを挿入するには敷地があって既存建物があるリノベーションとは違う方法でアプローチする必要がありました。

サウナのクオリティは当然ながら、バスは動くし、揺れるし、搭載できる荷重の制限もありました。法規も建築基準法ではなく、車検をクリアする必要があります。既存のバスもまともな図面はなく、よくわからないパーツや点検口もあったりして、それらを一つずつ実測・検証を繰り返して現場で調整していきました。既存建物をリノベーションすることと同様、そういった「路線バス」というコンテクストを読み込みながら「サウナ」へと変換していきました。

建築家によるテキストより
UID前田圭介・原浩二・山澤達義が審査した、中国電力主催の建築アワード「エネルギア住宅作品コンテスト」の入賞作品を公開。第26回目の開催となり、新築住宅・リフォーム住宅・学生の3部門で応募を募り、“計12作品”が選出
UID前田圭介・原浩二・山澤達義が審査した、中国電力主催の建築アワード「エネルギア住宅作品コンテスト」の入賞作品を公開。第26回目の開催となり、新築住宅・リフォーム住宅・学生の3部門で応募を募り、“計12作品”が選出 image courtesy of 中国電力
UID前田圭介・原浩二・山澤達義が審査した、中国電力主催の建築アワード「エネルギア住宅作品コンテスト」の入賞作品を公開。第26回目の開催となり、新築住宅・リフォーム住宅・学生の3部門で応募を募り、“計12作品”が選出審査風景 photo courtesy of 中国電力
UID前田圭介・原浩二・山澤達義が審査した、中国電力主催の建築アワード「エネルギア住宅作品コンテスト」の入賞作品を公開。第26回目の開催となり、新築住宅・リフォーム住宅・学生の3部門で応募を募り、“計12作品”が選出新築・住宅部門表彰式 photo courtesy of 中国電力

UID前田圭介・原浩二・山澤達義が審査した、中国電力主催の建築アワード「エネルギア住宅作品コンテスト」の入賞作品を公開します。第26回の募集テーマは「自然素材を活かしたサステナブルな住まい」でした。【ap・ad】

中国電力主催の建築アワード「エネルギア住宅作品コンテスト」では、「自然素材を活かしたサステナブルな住まい」をテーマとして作品を募集し、108件の応募がありました。応募作品の中から、自然の循環サイクルに還ることができる自然素材を取り込んだ高い機能性とデザイン性を実現する独創的な工夫を施し、地域の持つ景観・気候風土との調和に配慮されたもの等、計12作品を選出し、「新築・リフォーム住宅部門」の7作品、「学生部門」の5作品を公開しています。

■審査委員
前田圭介 (UID主宰、近畿大学工学部 教授)
原浩二  (原浩二建築設計事務所 所長、広島工業大学 非常勤講師)
山澤達義 (テレビ朝日系「渡辺篤史の建もの探訪」元番組プロデューサー)

エネルギア住宅コンテスト 総評 前田圭介

第26回目のコンテストは「自然素材を活かしたサステナブルな住まい」と題して、数多くの素晴らしい応募作品がありました。自然素材のテーマ性から木造形式の住まいや、内外の仕上げに木材を活かした作品が多いなか、コンクリート打放し仕上げもまた自然素材ではないかとの議論もあり、テーマを深掘りしながら審査員側がどのように解釈していくかが問われる審査会でもありました。

新築部門の最優秀賞は、住まい手だけでなく周辺へ情緒あふれる豊かな環境を生み出しており、この地域を含めた持続可能性を感じさせる作品でした。つまり、サステナブルな住まいとは個だけで完結するのではなく、地域社会と接続する居場所をいかにデザインできるかが問われているように思いました。

またリフォーム部門最優秀賞では小さな蔵にフィットするように建て主の暮らしを丁寧に落し込み、既存の時間に手を加えながら美しいディテールと合わせ新たな価値を創出している豊かな住まいでした。

そして、学生部門の上位案はどれもが地球上における自然の営みから人の暮らしへエネルギーを循環させながら持続可能な社会を実現させようとする意欲的な作品が多く充実した審査会となりました。

以下に各賞の受賞者と作品写真及び提案書を掲載します。

曽我部・吉岡研究室とマチデザインと長谷川明事務所による、愛媛の「来島海峡サービスエリア仮設店舗」と「大三島みんなのワイナリー醸造所」。“仮説店舗”を使用後に“醸造所”に再活用。店は、低コストと再活用を前提に、地域の“タバコ乾燥小屋”を想起させる建築を考案。醸造所は、既存部材に新部材を加えて要求機能に応える
曽我部・吉岡研究室とマチデザインと長谷川明事務所による、愛媛の「来島海峡サービスエリア仮設店舗」と「大三島みんなのワイナリー醸造所」。“仮説店舗”を使用後に“醸造所”に再活用。店は、低コストと再活用を前提に、地域の“タバコ乾燥小屋”を想起させる建築を考案。醸造所は、既存部材に新部材を加えて要求機能に応える来島海峡サービスエリア仮設店舗、外観 photo©高橋マナミ
曽我部・吉岡研究室とマチデザインと長谷川明事務所による、愛媛の「来島海峡サービスエリア仮設店舗」と「大三島みんなのワイナリー醸造所」。“仮説店舗”を使用後に“醸造所”に再活用。店は、低コストと再活用を前提に、地域の“タバコ乾燥小屋”を想起させる建築を考案。醸造所は、既存部材に新部材を加えて要求機能に応える来島海峡サービスエリア仮設、内観 photo©高橋マナミ
曽我部・吉岡研究室とマチデザインと長谷川明事務所による、愛媛の「来島海峡サービスエリア仮設店舗」と「大三島みんなのワイナリー醸造所」。“仮説店舗”を使用後に“醸造所”に再活用。店は、低コストと再活用を前提に、地域の“タバコ乾燥小屋”を想起させる建築を考案。醸造所は、既存部材に新部材を加えて要求機能に応える大三島みんなのワイナリー醸造所、外観 photo©曽我部・吉岡研究室
曽我部・吉岡研究室とマチデザインと長谷川明事務所による、愛媛の「来島海峡サービスエリア仮設店舗」と「大三島みんなのワイナリー醸造所」。“仮説店舗”を使用後に“醸造所”に再活用。店は、低コストと再活用を前提に、地域の“タバコ乾燥小屋”を想起させる建築を考案。醸造所は、既存部材に新部材を加えて要求機能に応える大三島みんなのワイナリー醸造所、内観 photo©曽我部・吉岡研究室

神奈川大学 曽我部・吉岡研究室マチデザイン長谷川明建築設計事務所が設計した、愛媛・今治市の「来島海峡サービスエリア仮設店舗」と「大三島みんなのワイナリー醸造所」です。
“仮説店舗”を使用後に“醸造所”に再活用したプロジェクトです。建築家は、店としては、低コストと再活用を前提に、地域の“タバコ乾燥小屋”を想起させる建築を考案しました。移築後の醸造所は、既存部材に新部材を加えて要求機能に応えました。ワイナリー醸造所の公式サイトはこちら

「来島海峡サービスエリア仮設店舗」について

来島海峡サービスエリアは、来島海峡大橋の近くに位置し、今治と尾道をつなぐしまなみ海道の要所にある。

店舗の入る建物が建て替えられることになり、工事期間中の営業のための仮設店舗が必要となった。プレハブ建物のリース費用と同程度の予算で建築が可能であることと、移築し再活用を可能とすることなどを前提に、構造形式やディテールを検討した。

大三島をはじめ、しまなみ海道沿いのエリアにはかつてのタバコ乾燥小屋が残されている。ユニット化した屋根部材を取り合わせるためのディテールにより、タバコ乾燥小屋を想起させるような佇まいが得られた。

建築家によるテキストより

「大三島みんなのワイナリー醸造所」について

仮設店舗として活用を終えた後、ワイン醸造施設として再建築することとなった。

敷地は元小学校である宿泊施設、大三島憩の家の一角である。醸造作業のための高さが必要となり、外周柱に添柱の補強を行い、階高をあげて一部2階建ての建築とした。

軒下のテラス部分も内部化し、作業エリアの拡大も行なっている。再建築にあたっては可能な限り部材を再活用し部材の管理や塗装など、施工プロセスにも学生たちが関わった。

建築家によるテキストより
西沢立衛へのインタビュー動画「“建築の声” 十和田市現代美術館」。AOMORI GOKANが制作したもの

西沢立衛へのインタビュー動画「“建築の声” 十和田市現代美術館」です。AOMORI GOKANが制作して2023年3月に公開されたものです。十和田市現代美術館は、西沢の設計で2008年に竣工しています。

二俣公一 / ケース・リアルによる、中国・四川省の「イッセイ ミヤケ 成都SKP」。商業施設内の“四角い”区画に計画。ブランドの“世界観”の可視化を目指し、円形の“ガラスウォール”と“ハンガーラック”で中心性のある空間を考案。製品を“空間の主体”として扱うと共に機能性も叶える
二俣公一 / ケース・リアルによる、中国・四川省の「イッセイ ミヤケ 成都SKP」。商業施設内の“四角い”区画に計画。ブランドの“世界観”の可視化を目指し、円形の“ガラスウォール”と“ハンガーラック”で中心性のある空間を考案。製品を“空間の主体”として扱うと共に機能性も叶える photo©ISSEY MIYAKE
二俣公一 / ケース・リアルによる、中国・四川省の「イッセイ ミヤケ 成都SKP」。商業施設内の“四角い”区画に計画。ブランドの“世界観”の可視化を目指し、円形の“ガラスウォール”と“ハンガーラック”で中心性のある空間を考案。製品を“空間の主体”として扱うと共に機能性も叶える photo©ISSEY MIYAKE
二俣公一 / ケース・リアルによる、中国・四川省の「イッセイ ミヤケ 成都SKP」。商業施設内の“四角い”区画に計画。ブランドの“世界観”の可視化を目指し、円形の“ガラスウォール”と“ハンガーラック”で中心性のある空間を考案。製品を“空間の主体”として扱うと共に機能性も叶える photo©ISSEY MIYAKE

二俣公一 / ケース・リアルが設計した、中国・四川省の「イッセイ ミヤケ 成都SKP」です。
商業施設内の“四角い”区画に計画されました。建築家は、ブランドの“世界観”の可視化を目指し、円形の“ガラスウォール”と“ハンガーラック”で中心性のある空間を考案しました。そして、製品を“空間の主体”として扱うと共に機能性も叶える事が意図されました。店舗の公式ページはこちら

「ISSEY MIYAKE」のコレクションラインを、シンプルな円形のガラスウォールで浮かび上がらせることを考えた。

建築家によるテキストより

計画地は、中国・四川省の省都・成都市で進められている成都SKPプロジェクトの一角で、単純な四角い空間の中に、大きな円形のガラスウォールとハンガーラックをレイアウトした。

建築家によるテキストより

そして円形の外側に生まれたそれぞれのブランクには、各種ディスプレイやカウンター、フィッティングエリアなどを配置。明快な中心性のある空間をつくることによって、ブランドの世界観を強調すると共にスムーズな動線と機能配置を確保した。

真っ白な空間に鏡面仕上げのフレームとガラススクリーンを組み合わせ、イッセイ ミヤケのアイテムそのものが空間の主体となるよう意識した。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 “コミュニケーションサウナ”や“泊まれるシアター”の開発と運営も手掛ける「蒼樹 株式会社」が、開発部での 建築設計職(既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 “コミュニケーションサウナ”や“泊まれるシアター”の開発と運営も手掛ける「蒼樹 株式会社」が、開発部での 建築設計職(既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 “コミュニケーションサウナ”や“泊まれるシアター”の開発と運営も手掛ける「蒼樹 株式会社」が、開発部での 建築設計職(既卒・経験者)を募集中プライベートサウナ「OOO」001

“コミュニケーションサウナ”や“泊まれるシアター”の開発と運営も手掛ける「蒼樹 株式会社」の、開発部での 建築設計職(既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

SNS・メディアで話題のコミュニケーションサウナ「OOO」、泊まれるシアター「TheaterZzz」を開発・運営している蒼樹株式会社が、ホテル・アパートメント・サウナなどの開発案件と組織拡大のため新たに募集を開始しました。

蒼樹株式会社は、東洋建築の基礎である、木の建築の考え方を基に、「すべての人が人生の主役になれる舞台を創る企業」として、
私たちは人生のステージにおける様々なシーンをクローズアップできるように時間と空間を編集していきます。

ホテルや民泊施設、アパートメントやスタートアップ向けオフィス、商業施設などのプロデュースから設計・デザイン・運営までトータルに行っています。大規模なリノベーション、用途変更、耐震改修等を用いて自社で4棟、新しいコンセプトの宿泊施設や、地域とつながる場所の提供・運営をしてきました。
2022年には設計・デザイン・プロデュースを行った新築ホテルを開業し、今後も新たな施設の開発を予定しております。

弊社は設計やデザインだけではなく企画・ブランディング・オペレーションまで一貫して自社で行うトータルプランニングを基本としている会社です。飲食事業・サウナ事業・アパレル・グッズ事業の立ち上げを全て自社内で行っており、様々な業務を横断的に行っています。
また、弊社は2018年に創業したばかりの新しい企業ですので、メンバー同士、フラットな関係の上で新しいアイデアを次々に生み出しています。

伊庭野大輔と藤井亮介による、東京・渋谷区の「ディアゴナルの住宅」。住宅密集地に計画。空間の“繋がり”と風景との“結合“を求め、全体をスキップフロアで連続させた上で床・壁・家具の操作で周囲との多様な関係性を構築。各要素を外部の形態と近似させて建築の“都市化”も意図
伊庭野大輔と藤井亮介による、東京・渋谷区の「ディアゴナルの住宅」。住宅密集地に計画。空間の“繋がり”と風景との“結合“を求め、全体をスキップフロアで連続させた上で床・壁・家具の操作で周囲との多様な関係性を構築。各要素を外部の形態と近似させて建築の“都市化”も意図 photo©関拓弥
伊庭野大輔と藤井亮介による、東京・渋谷区の「ディアゴナルの住宅」。住宅密集地に計画。空間の“繋がり”と風景との“結合“を求め、全体をスキップフロアで連続させた上で床・壁・家具の操作で周囲との多様な関係性を構築。各要素を外部の形態と近似させて建築の“都市化”も意図 photo©関拓弥
伊庭野大輔と藤井亮介による、東京・渋谷区の「ディアゴナルの住宅」。住宅密集地に計画。空間の“繋がり”と風景との“結合“を求め、全体をスキップフロアで連続させた上で床・壁・家具の操作で周囲との多様な関係性を構築。各要素を外部の形態と近似させて建築の“都市化”も意図 photo©関拓弥
伊庭野大輔と藤井亮介による、東京・渋谷区の「ディアゴナルの住宅」。住宅密集地に計画。空間の“繋がり”と風景との“結合“を求め、全体をスキップフロアで連続させた上で床・壁・家具の操作で周囲との多様な関係性を構築。各要素を外部の形態と近似させて建築の“都市化”も意図 photo©関拓弥

伊庭野大輔藤井亮介が設計した、東京・渋谷区の「ディアゴナルの住宅」です。
住宅密集地に計画されました。建築家は、空間の“繋がり”と風景との“結合“を求め、全体をスキップフロアで連続させた上で床・壁・家具の操作で周囲との多様な関係性を構築しました。また、各要素を外部の形態と近似させて建築の“都市化”も意図されました。

都内の建て込んだ住宅地に計画された、夫と子供のための住宅である。
複数の用途地域が入り混じった斜線制限の複雑な地域のため、必然的に周辺には、斜めの屋根やかたちが好き勝手に林立したような風景がつくられていた。

周囲との視線の交錯には配慮が必要となる一方、建主は料理が好きでキッチンの利用が多く、そこからリビングやテラスとの一体的な繋がりを望んだ。そこで、室内の連続的な繋がりを外の風景といかに結びつけることができるかが課題のひとつとなった。

建築家によるテキストより

建物全体は半地下から最上階までひと繋がりとなるスキップフロアの構成としたが、空間同士の繋がりをより感じられるように、斜線制限や眺望に配慮しながらスラブを斜めに折り上げたり、部分的にもち上げたりするなどの操作を行った。それによって、高い天井高や大きな開口ができる以外に、斜めの床は寝転がれる丘となり、スラブがもち上がった場所は寝床のためのアルコーブとなるなど、住宅にアクティビティが生まれ、繋がり方に変化をもたらす。

建築家によるテキストより

また、斜めのスラブの下にはそれに合わせた斜めのかたちの大きな階段状のソファを配置した。その隣のテラス1は壁を斜めにカットすることで斜め上の空が切り取られ、屋上のテラス2は周囲を見渡せるようにL字型にベンチを配置するなど、細長い敷地形状によって生活が一方向に規定されず、さまざまな方向に暮らしが広がりをもつことを意図した。それらのかたちが外壁やつくり付け家具へと定着し、周囲の多様な形態の風景と近似することで、住宅のどこにいても都市を感じられる空間を目指した。

建築家によるテキストより
坂本拓也 / ATELIER WRITEによる、東京・港区の「OVERCOAT TOKYO」。衣料品ブランドの直営店併設のスタジオ。技術に定評がある同社の“素の現場”に価値を見出し、“直接作り手から話を聞いて服を買う”空間を志向。“商業的な顔”の作り込みではなく“即興的”な設計も意図
坂本拓也 / ATELIER WRITEによる、東京・港区の「OVERCOAT TOKYO」。衣料品ブランドの直営店併設のスタジオ。技術に定評がある同社の“素の現場”に価値を見出し、“直接作り手から話を聞いて服を買う”空間を志向。“商業的な顔”の作り込みではなく“即興的”な設計も意図 photo©長谷川健太
坂本拓也 / ATELIER WRITEによる、東京・港区の「OVERCOAT TOKYO」。衣料品ブランドの直営店併設のスタジオ。技術に定評がある同社の“素の現場”に価値を見出し、“直接作り手から話を聞いて服を買う”空間を志向。“商業的な顔”の作り込みではなく“即興的”な設計も意図 photo©長谷川健太
坂本拓也 / ATELIER WRITEによる、東京・港区の「OVERCOAT TOKYO」。衣料品ブランドの直営店併設のスタジオ。技術に定評がある同社の“素の現場”に価値を見出し、“直接作り手から話を聞いて服を買う”空間を志向。“商業的な顔”の作り込みではなく“即興的”な設計も意図 photo©長谷川健太

坂本拓也 / ATELIER WRITEによるが設計した、東京・港区の「OVERCOAT TOKYO」です。
衣料品ブランドの直営店併設のスタジオです。建築家は、技術に定評がある同社の“素の現場”に価値を見出し、“直接作り手から話を聞いて服を買う”空間を志向しました。そして、“商業的な顔”の作り込みではなく“即興的”に設計する事も意図されました。ブランドの公式サイトはこちら

ニューヨーク発のファッションブランドOVERCOATの日本拠点の計画。
ニューヨーク現地と日本の生産背景とのつながりとなるスタジオと、初の直営となる店舗の併設が求められた。

建築家によるテキストより

同ブランドデザイナーの大丸隆平さんは、ニューヨーク内外の一流ブランドを顧客にデザインを具体化するコンサルティングを手がけ、技術を高く評価されるパタンナーでもある。服作りに軸をおくブランドの素の現場を覗けることはお客さんにとって他にない体験と考え、商業的な顔は作り込まず既存を活かし即興的に空間を作り上げることにした。

建築家によるテキストより

まず、内装解体時に既存天井の下地鋼材を残し、高強度の接合金具で補強し流用した。直接ストックやサンプルのハンガーをかけたり、ハンガーバーの吊り元としたり、波板をのせて反物(布)置場とするなど機能させている。内装は床壁天井の新設を行わずに、既存躯体(コンクリート)の肌理を活かす研磨仕上げとした。

また、ストックルームと試着室は躯体間にワイヤーを張り、そこに布をかけて間仕切っている。布をつまんでヒダを生む服作りの様子から着想を得て、フックにはダブルクリップを採用した。裁断用の台の側面はアルミアングルのガイドで既製品のコンテナボックスを個別に出し引きできるようにして、大量の副資材を機能的に納めつつ特徴的に見せた。

建築家によるテキストより
藤田雄介+伊藤茉莉子 / Camp Designによる、東京・北区の「野縁の家」。建て込んだ場の再建築不可の木造住宅の改修。採光確保を設計の主題として、天窓等からの光を拡散する“半透明ポリカの光天井”を考案。内部建具の見付も“極限まで”細くして光で満たされる空間を作る
藤田雄介+伊藤茉莉子 / Camp Designによる、東京・北区の「野縁の家」。建て込んだ場の再建築不可の木造住宅の改修。採光確保を設計の主題として、天窓等からの光を拡散する“半透明ポリカの光天井”を考案。内部建具の見付も“極限まで”細くして光で満たされる空間を作る photo©長谷川健太
藤田雄介+伊藤茉莉子 / Camp Designによる、東京・北区の「野縁の家」。建て込んだ場の再建築不可の木造住宅の改修。採光確保を設計の主題として、天窓等からの光を拡散する“半透明ポリカの光天井”を考案。内部建具の見付も“極限まで”細くして光で満たされる空間を作る photo©長谷川健太
藤田雄介+伊藤茉莉子 / Camp Designによる、東京・北区の「野縁の家」。建て込んだ場の再建築不可の木造住宅の改修。採光確保を設計の主題として、天窓等からの光を拡散する“半透明ポリカの光天井”を考案。内部建具の見付も“極限まで”細くして光で満たされる空間を作る photo©長谷川健太
藤田雄介+伊藤茉莉子 / Camp Designによる、東京・北区の「野縁の家」。建て込んだ場の再建築不可の木造住宅の改修。採光確保を設計の主題として、天窓等からの光を拡散する“半透明ポリカの光天井”を考案。内部建具の見付も“極限まで”細くして光で満たされる空間を作る photo©長谷川健太

藤田雄介+伊藤茉莉子 / Camp Designが設計した、東京・北区の「野縁の家」です。
建て込んだ場の再建築不可の木造住宅の改修計画です。建築家は、採光確保を設計の主題として、天窓等からの光を拡散する“半透明ポリカの光天井”を考案しました。そして、内部建具の見付も“極限まで”細くして光で満たされる空間が作られました。

再建築不可の土地に建つ戸建て住宅のリノベーションである。
既存家屋の形状を維持して、基礎補強から全面的な耐震補強を行い、耐震性能そして環境性能を新築同等まで引き上げている。

建築家によるテキストより

周辺が建て込んだ場所であることから、特に2階の採光を確保することがポイントとなった。
かろうじて西側は駐車場で開けていることからハイサイドライトを設けて、さらにトップライトを入れて上部から光を取り込んでいる。
しかし、それだけでは局所的な明るさを得るだけになるので、天井面に半透明ポリカーボネート板を用いた光天井にして、部屋全体に光が行き渡るようにしている。

光天井は、野縁組の構成を組み替えてつくっている。野縁受けの下に野縁を流して天井材を貼る一般的な構成に対して、野縁受けと野縁の間に天井材を挟んでいる。

また2階を中央で仕切る木製ガラス戸は、野縁材と同等の細い材で組んだ框戸にしている。

建築家によるテキストより

この極限まで細い框戸と、野縁組を再構成した光天井によって、光に満たされる家へと生まれ変わった。

建築家によるテキストより

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