ディーラー・スコフィディオ+レンフロ勤務経験をもつ津川恵理が、神戸三宮駅前広場設計コンペで最優秀賞に選出されています。リンク先で計画案の画像を4枚閲覧可能です。
都心三宮の再整備については、平成30年9月に策定した神戸三宮「えきまち空間」基本計画に基づき、官民が連携して取組みを進めています。
阪急神戸三宮駅東口、JR三ノ宮駅西口の北側に位置するさんきたアモーレ広場(以下、アモーレ広場)は、神戸有数の待ち合わせ場所として多くの人で賑わい、親しまれてきました。
このアモーレ広場を含む三宮北西エリアは、2021年春開業予定である神戸阪急ビル東館の建替により「えきまち空間」内で最も先行して再整備が進むエリアであることから、より良い広場空間を創出すべく、アモーレ広場の新たなデザイン提案を広く募集しました。
このたび、220件の応募作品の中から最優秀賞作品等を決定いたしました。
今後、最優秀賞作品をもとに、アモーレ広場の整備計画の検討を進めていきます。
作品コンセプト:
『広場を訪れる個々の目的に応じて、柔軟に幾つもの滞在方法が見出せるよう、椅子や机といった日常でいつも目に触れる形態とは異なる、抽象的な「円盤」を用いることで多彩な広場での過ごし方を見出していく。
身体スケールを基に様々な方向へ倒れる円盤は、もたれかかったり、テーブルとして利用したり、ベンチとして座ったり、スロープを登り寝転がったり、訪れる人の数だけ広場での過ごし方が引き出される。自然と広場へ寄り添うように関係を築く在り方は、阪神・淡路大震災から助け合い今に至るという新しい神戸のシンボルを彷彿とさせる。
夜は円盤の裏から照明が照らされ、凸状の形態が反射板としての機能を満たすことで広場全体に光を放射する。夜景の綺麗な神戸ならではの洗練された都市空間を演出する。』選定理由:
・造形美が卓越しており、神戸にふさわしい新しさがある。
・シンボリックでありながら落ち着いたデザインであり、周囲との空間的なつながりも考慮されている。受賞者:津川 恵理さん(29歳)
神戸出身。応募当時は、文化庁新進芸術家海外研修員としてニューヨークの設計事務所Diller Scofisio+Renfroで建築意匠設計士として勤務。