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リチャード・ロジャースが生前最後に行った講演の動画。2018年11月にArchitects not Architecture主催で行われたもので、建築ではなく自身について語られる内容

リチャード・ロジャースが生前最後に行った講演「Autobiography of an Architect」の動画です。2018年11月にArchitects not Architecture主催で行われたもので、建築ではなく自身について語られる内容です。

Richard Rogers (1933-2021) made one of his last public appearances when he participated in our event in Hamburg in November 2018. Our thoughts are with his family and closest friends for such a huge loss. He has left, but his legacy will live on forever.

SANAAの設計で2022年末の完成を目指す、オーストラリアの、美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」の2021年11月までの建設の様子を伝えるタイムラプス動画
SANAAの設計で2022年末の完成を目指す、オーストラリアの、美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」の2021年11月までの建設の様子を伝えるタイムラプス動画Image of the Sydney Modern Project as produced by Kazuyo Sejima + Ryue Nishizawa / SANAA © Art Gallery of New South Wales, 2021

SANAAの設計で2022年末の完成を目指す、オーストラリアの、美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」の2019年11月から2021年11月までの建設の様子を伝えるタイムラプス動画です。

こちらは、建築家によるステートメントの翻訳です

ニューサウスウェールズ美術館は、シドニーのドメインパークランドの緩やかな斜面に位置し、王立植物園に隣接してシドニー湾を見渡せる素晴らしい場所にあります。アートギャラリーは、過去100年の間に徐々に成長し、多様化するアートコレクションに対応するために、何度も増築を重ねてきました。シドニー・モダン・プロジェクトは、既存のギャラリーの建物の北側、いくつかの重要な経路が交差する場所に、独立した新しい建物を建設します。歩行者はこの場所を通って街を行き来し、車は眼下の高速道路を走っています。

敷地内の地形は多様です。港からアートギャラリーロードまでは20メートルほどの高さがあり、そこにギャラリーの正面玄関があります。ギャラリーに隣接しているのは、ギャラリーとボタニック・ガーデンをつなぐ陸橋、敷地の最下層には、第二次世界大戦中に使用されていた2つの廃油タンクがあります。これらのタンク、道路、そして陸橋は、すべてシドニーの歴史の一部です。

新しい建物は、様々なサイズのパヴィリオンとギャラリーのボリュームで構成されており、これらの要素を軽やかに乗り越えています。低い屋根は、既存の重要な樹木、視線、そして敷地の輪郭を維持するために、この地形に沿って緩やかに変化しています。

既存のギャラリー棟と新しいギャラリー棟をつなぐのは、市民のための広場である「ウェルカムプラザ」です。この広場は、多くの活動が同時に展開できる大きなオープンスペースです。来場者や学校のグループが気軽に集まり、新しい人と出会い、ギャラリーを訪れる準備ができる空間をイメージしています。エントランスパヴィリオンの中からは、アトリウムを見下ろすことができ、その先にはアートやアクティビティ、ランドスケープが垣間見えます。

展示スペースは、建物のさまざまなレベルに広がっています。エントランス階には、アボリジニとトレス海峡諸島民のギャラリーがあり、既存の建物に面したガラス張りの壁と、港の景色が見える窓があります。最下層には、南側の石油タンクが保存されており、主要なアート作品を収めることができます。来場者は、敷地内をゆっくりと下っていき、港に近づいていきます。

中央の3つの屋根はアクセス可能で、テラスを繋ぎ、周囲を見渡せるようになっています。屋内外の回遊性は、既存の地形と共鳴する有機的な経路に沿っています。アートと敷地の地形、そして周囲の景観を融合させることで、シドニーならではのギャラリー体験を実現したいと考えています。

CAtの赤松佳珠子が、自身が設計に関わった「渋谷ストリーム」について解説している動画。カナダ建築センターが制作したもので、検討模型や建築の様子も紹介されている約9分の動画

CAtの赤松佳珠子が、自身が設計に関わった「渋谷ストリーム」について解説している動画です。カナダ建築センターが制作したもので、検討模型や建築の様子も紹介されている約9分の動画です。2018年に竣工した「渋谷ストリーム」の設計は、東急設計コンサルタントと小嶋一浩+赤松佳珠子 / CAtが手掛けました。こちらのPDFに写真や図面が豊富にまとまっています

藤本壮介の設計で完成した、ハンガリー・ブダペストの音楽施設「ハンガリー音楽の家」の動画

藤本壮介の設計で完成した、ハンガリー・ブダペストの音楽施設「ハンガリー音楽の家(House of Hungarian Music)」の動画です。アーキテクチャーフォトでは2021年1月に建設現場の様子を特集記事として紹介しています。

『観察の練習』などでも知られるコグニティブデザイナーの菅俊一の講義「行動や判断の手がかりはデザインが可能なのか?」の動画

著書の『観察の練習』や『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』などでも知られるコグニティブデザイナーの菅俊一の講義「行動や判断の手がかりはデザインが可能なのか?」の動画です。東京ミッドタウン・デザインハブ第94回企画展「Tama Design University」として行ったものです。

「我々は新しい世界をどうデザインできるのか?」
2000年代になって、デザインは急速に社会に浸透していきました。
ソーシャルデザイン、コミュニティーデザイン、デザイン思考、インクルーシブデザインのように、その対象はかたちあるものだけではなく、関係や考え方、社会的な制度までに及んでいます。
我々は今、環境をはじめとした様々な課題や、テクノロジーによる急減な変化と向き合っています。
その状況の中でどうデザインするかの前に、何をデザインしていくべきなのかを問い直していくことが重要ではと考えました。
多摩美術大学は、自らの枠にとどまらず、第一線で活躍されている研究者、実務家をお招きして、これから重要と思われるデザインについて伝え、共に考えるための場をつくることにしました。
デザイナーはもちろん、研究者、今までデザインに触れてこなかった方々まで、誰もが参加できる期間限定のヴァーチャル大学
“Tama Design University”を東京ミッドタウン・デザインハブに開校します。

乾久美子が、自身が手掛けた「延岡駅周辺整備プロジェクト」について語っている動画。カナダ建築センターが制作したもので、検討模型や建築の様子も紹介

乾久美子が、自身が手掛けた「延岡駅周辺整備プロジェクト」について語っている動画です。カナダ建築センターが制作したもので、検討模型や建築の様子も紹介されている約10分の動画です。

中村拓志による、住宅作品を中心とした講演「祈りの庭と建築」の動画。JIAの主催で2021年11年に開催されたもの

中村拓志による、住宅作品を中心とした講演「祈りの庭と建築」の動画です。JIAの主催で2021年11年に開催されたもの。

講師:中村拓志(なかむらひろし)/建築家・NAP 建築設計事務所代表

プロフィール:
1974 年東京生まれ。鎌倉と金沢で少年時代を過ごす。1999 年明治大学大学院建築学修士を修めた後、隈研吾建築都市設計事務所を経て 2002 年 NAP 建築設計事務所設立。自然現象や人々のふるまい、心の動きに寄りそう「微視的設計」による、「建築・自然・身体」の有機的関係の構築を信条としている。そしてそれらが地域の歴史や文化、産業、素材等に基づいた「そこにしかない建築」と協奏することを目指している。

プロダクトデザイナーの深澤直人が行った講義「日常に溶け込むデザインとは?」の動画

プロダクトデザイナーの深澤直人が2021年12月1日行った講義「日常に溶け込むデザインとは?」の動画です。東京ミッドタウン・デザインハブ第94回企画展「Tama Design University」として行ったものです。

「我々は新しい世界をどうデザインできるのか?」
2000年代になって、デザインは急速に社会に浸透していきました。
ソーシャルデザイン、コミュニティーデザイン、デザイン思考、インクルーシブデザインのように、その対象はかたちあるものだけではなく、関係や考え方、社会的な制度までに及んでいます。
我々は今、環境をはじめとした様々な課題や、テクノロジーによる急減な変化と向き合っています。
その状況の中でどうデザインするかの前に、何をデザインしていくべきなのかを問い直していくことが重要ではと考えました。
多摩美術大学は、自らの枠にとどまらず、第一線で活躍されている研究者、実務家をお招きして、これから重要と思われるデザインについて伝え、共に考えるための場をつくることにしました。
デザイナーはもちろん、研究者、今までデザインに触れてこなかった方々まで、誰もが参加できる期間限定のヴァーチャル大学“Tama Design University”を東京ミッドタウン・デザインハブに開校します。

西澤徹夫と青木淳が参加して、2021年9月にJIAの主催で行われた講演「歴史的建築に現代の息吹を与える 京都市京セラ美術館のリノベーション」の動画

西澤徹夫青木淳が参加して、2021年9月3日にJIAの主催で行われた講演「歴史的建築に現代の息吹を与える 京都市京セラ美術館のリノベーション」の動画です。

京都京セラ美術館のリノベーション[西澤徹夫]…現存する最古の公立美術館である京都市美術館は、1933 年に開館して以来、京都の文化的な中心地としての役割を果たして来ましたが、築後 80 年あまりを経て各所で老朽化が進行していました。また、近年の増加著しい観光客や観覧者が求める都市空間とサービス機能への対応も求められました。大型化し素材や展示方法も多様化した現代の美術作品に適した展示空間を提供できない状況でした。このため、歴史的な美術館の姿を後世に残しながらも現代のニーズに応える「保存と活用」をいかにすべきかとの課題に、私たちは西側正面広場をスロープ状に掘り下げて、新たなエントランスにすること、そこから中央ホールへ階段であがり、東側の日本庭園へ抜ける東西貫通動線を骨格としました。京都市美術館がこれまで育んできた文化的な厚み、美術館の可能性など、歴史を重層させるリノベーションについてお話しさせて頂きます。

西沢大良を迎え、中川エリカと浅子佳英が聞き手を務める対談ウェビナー「コロナ禍以降に再考する、健康な住まい」が開催。コロナ禍以降の建築の向かうべき方向性・西沢建築につながる子供時代の原風景・学生時代から続く西沢建築の本質 等について語られる
西沢大良を迎え、中川エリカと浅子佳英が聞き手を務める対談ウェビナー「コロナ禍以降に再考する、健康な住まい」が開催。コロナ禍以降の建築の向かうべき方向性・西沢建築につながる子供時代の原風景・学生時代から続く西沢建築の本質 等について語られる

西沢大良を迎え、中川エリカと浅子佳英が聞き手を務める対談ウェビナー「コロナ禍以降に再考する、健康な住まい」が開催されます。コロナ禍以降の建築の向かうべき方向性・西沢建築につながる子供時代の原風景・学生時代から続く西沢建築の本質 等について語られています。開催日時は2021年11月25日で、1回目放映:9:30~11:15、2回目放映:13:30~15:15です(※動画は2021年10月22日に収録した内容)。事前申し込み制で視聴申込期間は2021年11月15日(月)~11月24日(水)。【ap・ad】

近代の産物である住まいにおける機能的な場所は、コロナ禍において危険な場所となってしまったと西沢大良氏は言います。家は居るだけで体が修復され、健康になれる場所であるべきだという西沢氏の提唱は、コロナ禍以降大きな意味を持つようになりました。そして西沢氏が幼少期を過ごした1960〜70年代は、夏はエアコンもなく、光化学スモッグは日常的という時代でした。体を冷やすためにプールへ行き、日陰を探し回る原体験は、西沢氏が設計する建築にも影響を与えているそうです。こうした身体を通じた原体験から、これからの建築、住まいについて考えます。

動画内で語られたトピック(アーキテクチャーフォトが事前に動画を閲覧して抜粋)

この2年間でCOVID‑19で住まい方が揺さぶられた / 本当は解決しなければいけなかった社会問題がコロナ過であぶりだされた / 
ウイルスの流行が今後も続くとしたら、我々はどう地球で生きていけばよいか / 生き方を考え直すチャンスと考える / 機能的な場所はコロナ過で危険になった / コロナ禍によって新しい住空間の発見はあったのか / 暮らしに対する価値観はどう変わったか / 家の中で感染したくないとすると危険なのは機能的に設計されてきた場所 / 機能的な場所であるエントランスやロビーなどの共用部がリスクが上がっている / 生き延びられる場所に住宅をしなければいけない / 近代住宅も感染症対策からはじまった / 健康になれる住宅 / 医薬品のように効く住宅 / 建築家が治療的な存在になる / 近代住宅のメソッドで現代の問題は解決できないのではないか / 西沢大良の原風景がどのように設計に影響を与えているか / 西沢建築と原風景の関係 / 宇都宮のハウスについて / 藤森照信さんに設計を問い詰められる / 子供時代冷暖房がない団地で育った / プールで体を冷やす / 中学・高校と水泳部だった / プールの底から上を見た景色と大良建築が似ていると藤森さんに指摘される / あらゆる創作の中で建築のオリジナルな所は「サイズ」ではないか / 配置図と断面図にあらわれるスケール / 卒業設計時から配置に興味をもっていた / 大学時代の最初の課題で設計したギャラリーと今の建築が同じと当時のスタッフに言われる / 独立したと同時にバブルが崩壊 / 初期の予算は2000万円以下 / 規模的にプランニングの余地がなく配置がすべてだった / 初期の住宅はほぼ配置と断面でできている / 今治港駐輪施設について / トップライトからの光の位置で駐輪の位置がコントロールされる / 学生時代に名作住宅を見て回った / 日常的な感覚が人間の思想をつくる / 柳田國男『明治大正史 世相篇』について / 岡檀『生き心地の良い町』について / これからの建築に求められる建築の魅力 / ワクチンの普及と共に空間が感染を防いだ側面があるのでは / 美学的ではない視点で空間を捉えて制御する / 医療で解決するのが望ましいけれど、今後空間でできることもあるのでは / コルビュジエも感染等に意識的だったかもしれない / あらゆるものが隔離され死から遠ざかる暮らし / 人間は弱くなっていないか / どうしたらたくましく生きていけるか / 死という問題を現代生活がとうざけられている / 死が物語のようになっている / 建築の死と建築家の死 / ファッションブランドはデザイナーが亡くなっても存続するが設計事務所は / 建築家はアーティストに近いのに大きなお金を動かしている 等々

動画内で語られたトピック
ヘルツォーグ&ド・ムーロン、TFPファレルズ、アラップによる、中国・香港の美術館「M+」の建設の側面に注目したドキュメンタリー動画(英語字幕付)

ヘルツォーグ&ド・ムーロンTFPファレルズアラップによる、中国・香港の美術館「M+」の建設の側面に注目したドキュメンタリー動画です。約34分の動画で英語字幕付です。建物の写真と解説テキストはアーキテクチャーフォトの特集記事で紹介しています。

こちらは概要の翻訳

施設の設立と同時に物理的な建物を建設するとはどういうことなのか?

「Building M+」は、M+が紙の上のビジョンから、視覚文化のミュージアムとしてコンクリートの家に移るまでの道のりを描いています。香港に拠点を置く新しいタイプのグローバルなインスティテューションとして、M+はスイスのヘルツォーク&ド・ムーロン社と国際的な協力者のチームと緊密に協力し、建築と物質性を通してそのアイデンティティと野心を明確にしました。建設過程の映像や、建築家、エンジニア、施工業者、パートナーへのインタビューを通して、「Building M+」は、建物の最終的な形が、M+の地理的な位置や機能的なニーズに適しているだけでなく、美術館の基本的な価値観を体現していることを明らかにしています。


What does it mean to establish an institution at the same time as constructing its physical building?

‘Building M+’ charts M+’s journey from a vision on paper to a museum of visual culture moving into its concrete home. As a new kind of global institution based in Hong Kong, M+ has worked closely with Swiss firm Herzog & de Meuron and a team of international collaborators to articulate its identity and ambitions through architecture and materiality. Through footage of the construction process and interviews with architects, engineers, builders, and partners, ‘Building M+’ reveals how the final form of the building is not only a fitting response to M+’s geographical location and functional needs, but also an embodiment of the museum’s core values.

MVRDVのヘイス・リッケンによる講演の動画「建築家はどのようにして、プロジェクトの背景にあるストーリーを明確に伝える視覚的物語を作ることができるか?」

MVRDVでアソシエイト・デザイン・ディレクターを務めるヘイス・リッケン(Gijs Rikken)による講演の動画「建築家はどのようにして、プロジェクトの背景にあるストーリーを明確に伝える視覚的物語(ヴィジュアル・ナラティブ)を作ることができるか?」です。

こちらは概要の翻訳

建築においてナラティブ(物語)は非常に重要ですが、その概念は多面的であり、個人の解釈に左右されます。建築家はどのようにすれば、プロジェクトの背景にあるストーリーを明確に伝えるビジュアルナラティブを作ることができるのでしょうか?アソシエイト・デザイン・ディレクターのヘイス・リッケン(Gijs Rikken)がEuropean Architectural Envisioning Conferenceでレクチャーを行いました。MVRDVの「The Imprint」「Glass Farm」「Crystal Houses」などのプロジェクトについて語っています。


Narrative is highly important in architecture, but the concept is multifaceted and subject to personal interpretation. How can architects create visual narratives that clearly convey the story behind their projects? Our associate design director Gijs Rikken gives a lecture at the European Architectural Envisioning Conference. He talks about MVRDV projects such as The Imprint, Glass Farm and Crystal Houses.

伊東豊雄が、2021年11月にArchitects not Architecture主催で行った講演の動画。建築ではなく建築家自身を語るイベントとして知られる

伊東豊雄が、2021年11月にArchitects not Architecture主催で行った講演の動画です。日本語でプレゼンテーションされたものが英訳されるスタイルで行われています。Architects not Architectureは、建築ではなく建築家自身を語るイベントとして知られていて、様々な建築家の講演を企画しています。

クリスト&ガンテンバインとオフィス・ゲールス・ファン・セーヴェレンが、2021年10月にハーバード大学主催で行ったレクチャーの動画

クリスト&ガンテンバイン(Christ & Gantenbein)オフィス・ケルステン・ゲールス・ダヴィッド・ファン・セーヴェレン(OFFICE Kersten Geers David Van Severen)が、2021年10月20日にハーバード大学主催で行ったレクチャーの動画です。

90年代後半から00代前半に起こった建築とデザインのムーブメントを生み出した『BRUTUS』編集長 西田善太への、浅子佳英によるインタビュー動画「『BRUTUS』と『Casa BRUTUS』が建築にもたらしたもの」が、LIXILのウェブサイトで期間限定で無料配信。建築界にも多大な影響を与えた雑誌の背景と意図を、そのつくり手が詳細に回顧
90年代後半から00代前半に起こった建築とデザインのムーブメントを生み出した『BRUTUS』編集長 西田善太への、浅子佳英によるインタビュー動画「『BRUTUS』と『Casa BRUTUS』が建築にもたらしたもの」が、LIXILのウェブサイトで期間限定で無料配信。建築界にも多大な影響を与えた雑誌の背景と意図を、そのつくり手が詳細に回顧

90年代後半から00代前半に起こった建築とデザインのムーブメントを生み出した『BRUTUS』編集長 西田善太への、浅子佳英によるインタビュー動画「『BRUTUS』と『Casa BRUTUS』が建築にもたらしたもの───専門誌はどこに向かう?」が、LIXILのウェブサイトで期間限定で無料配信。建築界にも多大な影響を与えた雑誌の背景と意図を、そのつくり手であった西田が詳細に回顧しています。公開期間は2021年11月15日(月)~11月29日(月)。【ap・ad】

今回は『BRUTUS』編集長であり、かつて『Casa BRUTUS』副編集長もつとめられていた西田善太氏に、建築と雑誌の関係性についてお聞きしました。
西田氏は、『Casa BRUTUS』では「安藤忠雄×旅」「SORI YANAGI A Designer──日本が誇るプロダクトデザイナー、柳宗理に会いませんか?」「最強・最新! 住宅案内2006」、『BRUTUS』では「居住空間学」「安藤忠雄があなたの家を建ててくれます。」「東京23区に家を建てられますか?」といった特集を企画されました。専門誌の領域であった建築を、カルチャー・ライフスタイル誌ならではの切り口でとりあげた背景や、ウェブ媒体も広く浸透した今、建築をどのように伝えていくかといったテーマについてお話ししていただきました。

動画内で語られたトピック(アーキテクチャーフォトが動画から抜粋)

90年代に建築雑誌がなくなっていく / 建築メディアの弱体化 / 若い人が雑誌を読んでいない / 建築メディアはどうしたらよいか / 一般誌として『カーサ ブルータス』が建築雑誌の世界にのりこんでいった / 『ブルータス』の建築特集は入り口は易しいが中身はコア / ブルータスはどう考えて建築を取り上げてきたのか / 80年代後半から『ブルータス』と安藤忠雄はつながっていた / なぜ一般誌が建築を取り上げるようになったのか / 集合住宅特集が大ヒットする / 90年代代替わりがおきて集合住宅をデザイナーズマンションとしてつくったのでは? / 集合住宅で建築家が有名になれるムーブメントが起きた / 1999年「東京23区に家を建てられますか?」特集が凄く売れた / 2000年に「誰でもわかるル・コルビュジエ」特集が完売した / 2000年「安藤忠雄があなたの家を建ててくれます」特集 / 施主募集企画 / 安藤忠雄が最初に企画に賛同してくれた / 安藤さんへの応募が200件くらいきた / 実際に10数件の家が企画で実現している / 節操のなさが一般誌の特徴 / 建築の世界はネットワークがあるから資料がしっかりしている / ブルータス不動産という連載 / 建築という手つかずの鉱脈を発見 / 一般誌はわくわくさせる方が大事 / 建築界の何に先に載せるか問題 / カーサに先に載ると専門誌に載らない時代があった / 90年代後半イームズ特集がバカ売れする / ミッドセンチュリーモダンブーム / 買い出しだけでひと財産できた時代 / リテラシーが上がる / 建築とファッション特集 / 1999年にコムデギャルソンのファサードをフューチャーシステムズがつくる / 名古屋のルイ・ヴィトン / 表参道が建築家のショーケースになっていく時代 / いらっしゃいませと言われる建築を有名建築家がつくる時代がきた / 「安藤忠雄×旅」特集が3日で売り切れる / 安藤忠雄のヨーロッパ出張についていき7都市を回る  / 柳宗理と作った特集「SORI YANAGI A DESIGNER」 / アートや建築のコンテンツはいかにして豊富になったか / 西田善太が考える建築のおもしろさ / 実際に行くのが大事 / 昔は見ることが出来なかったから写真が大事だった / 建築誌が衰退とは思わない / 今の学生は建築雑誌があった時代を知らない / 今は日本のインテリアの方が海外より面白い / 『カーサ ブルータス』の方向性が変わったのはなぜか? / 建築がみんなの知識の一部になった / 読者の建築に対するリテラシーが高まった / 一般誌ならではの建築の見せ方とは / 建てられるとなった時に建築のデータが輝いて見えるようになる / 分かりやすくす®のではなく本気にさせる / 建築には紙媒体にしかできない編集がある / ネットと紙媒体の関係はどうなっていくのか? / 編集という仕事は、ここを見るんだと伝えられること / VRで建築がわかるというのと、建築家の考えを分からせるのは違う / 専門誌を紙で見ないから劣化しているというのはおこがましい / 1995年と比べて2020年に書店数は半分に / 大きな書店は動線をジグザグにして滞留時間を稼ぐ / 娯楽の質が変わったことを嘆いてもしょうがない / 雑誌は良い意味で不要不急 / なくてもいいけど面白いものがある 等々

動画内で語られたトピック
ペーター・メルクリの、2021年10月に公開されたインタビュー動画。アトリエ風景や模型製作時とスケッチでの建築構想の様子も収録。

ペーター・メルクリの、2021年10月に公開されたインタビュー動画です。アトリエ風景や模型製作時とスケッチでの建築構想の様子も収録されています。英語字幕付きです。動画の制作は、アート施設にもなっている「ミース・ファン・デル・ローエの家 (Haus Lemke)」です。

In this film the Swiss architect and university professor sketches various ideas as design considerations for a new building and its potential functions beside the Mies van der Rohe House in Berlin.
This feature is part of the ongoing film- and exhibition project ‘Mies Goes Future’ inviting artists, architects, art and architecture historians to explore the possibilities of how the future of the Mies van der Rohe House as an institution can be shaped. In different formats, such as interviews, monologues, sketches, photographs or drawings, the connection to the work of the architect Mies van der Rohe as a source of inspiration will be expressed clearly.

The film- and exhibition project is curated by Esenija Bannan
Video by ©Bannan Productions

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